学校法人 北里研究所 広報誌No.9 THE KITASATO

女が所属するのは展示飼育部
彼
の海獣類チーム。イルカやアシカ
しています。
里大学卒業生の松崎愛さんが活躍
支えるスタッフの一人として、北
広げる楽しいショー。その運営を
ひとつは、イルカやアシカが繰り
があります。来館者のお目当ての
模湾の名勝、江の島を目前に
相
臨む海岸沿いに、新江ノ島水族館
だ と 強 調 し ま す。
「たとえ覚えの
や性格にまで気を配ることが大切
ニングを行うときはイルカの体調
初 は 怖 が る そ う。 だ か ら、 ト レ ー
ルをつなぐゲートをくぐるのも最
ルカは好奇心が強い一方、 と
イ
ても神経質な動物。プールとプ ー
ます」と松崎さん。
元気な子をショーに出演させてい
北里DNA
べ る 北 里 大 学 の 水 産 学 部( 現・ 海
続 け、 大 学 は 海 洋 生 物 に つ い て 学
降、 水 族 館 の 舞 台 で 働 く 夢 を 持 ち
付 け に な っ た と 言 い ま す。 そ れ 以
生きと活躍するお姉さんの姿に釘
た 水 族 館 の イ ル カ シ ョ ー で、 生 き
小 学 生 の 頃。 親 に 連 れ ら れ て 行 っ
う目を輝かせながら語る彼女
そ
が、 こ の 仕 事 に 興 味 を 持 っ た の は
い! 本当に魅力的な動物です」
は、 姿 か ら 行 動 ま で す べ て が 可 愛
この仕事ならでは。 何よりイルカ
応 が あ っ た り し た と き の 感 動 は、
に な っ た り、 観 客 席 か ら 大 き な 反
イルカが少しずつ高く跳べるよう
で も、 地 道 な ト レ ー ニ ン グ の 結 果 、
ぶなど肉体的にハードな職業です。
と 経 験 を 積 ん で、 も っ と 深 く イ ル
はいえ、私はまだまだ半人前。もっ
(笑)
。夢見ていた舞台に立ったと
いショーなのに涙ぐんでいました
「 気 持 ち は、 恥 ず か し さ と 誇 ら
し さ の 両 方 で す ね。 母 親 は 楽 し
に足を運んでくれたそうです。
教 授、 そ し て 多 く の 学 友 も 水 族 館
た め に、 故 郷 の 両 親 や 大 学 の 指 導
職 後、 松 崎 さ ん は 約 か 月
就
の ト レ ー ニ ン グ を 経 て、 念 願 の
の就職を果たしました。
に、 見 事、 狭 き 門 で あ る 水 族 館 へ
加。 人 一 倍 の 熱 意 と 行 動 力 を 武 器
てインターンシップに積極的に参
し、 多 く の 水 族 館 に 自 ら 働 き か け
学在学中には水族館で働くた
大
めに必要な潜水士の資格を取得
だ っ た こ と も 後 押 し と な り ま し た。
洋 生 命 科 学 部 ) に 進 学。 高 校 の 担
ル に 入 っ た り、 毎 日、 一 頭 あ た
2010 年 3 月 北里大学 水産学部
カ や ア シ カ を 理 解 し、 ス ム ー ズ に
キロにもなる餌をバケツで運
松崎 愛さん
任の先生がたまたま同学部の出身
り
新江ノ島水族館 展示飼育部
海獣類チーム
北里の遺伝子を継ぐ者たち
を 飼 育 し な が ら、 一 日 に 数 回 ス
悪いイルカがいたとしても、そ れ
(現・海洋生命科学部)卒業
かさない。
き方も重要なポイント。今も週に一度のレッスンを欠
だという。イルカショーのステージでは、話し方や歩
て活躍。自慢の体力は、この頃のハードな練習の賜物
中学、高校時代はソフトボール部のキャッチャーとし
松崎愛(まつざき・あい)/宮城県出身。
女の大きな目標です。
分 が そ ん な 存 在 に な る こ と が、 彼
女 時 代 に 夢 を 育 て て く れ た、
少
水 族 館 の 憧 れ の お 姉 さ ん。 次 は 自
になりたいですね」
コミュニケーションをとれるよう
シ ョ ー に 出 演。 そ の 晴 れ 姿 を 見 る
10
夢の原点、
水族館のステージで今日も奮闘中!
テージに立って、動物たちの素晴
はイルカのせいではなく人間の教
北里DNA
卒 業 生
てイルカの体調をしっかり管理し、
らしい能力とパフォーマンスを披
え 方 に 問 題 が あ る 」と い う の が ス
さ ら に、 当 然 な が ら、 こ の 仕 事
を努めるには体力が不可欠。
タッフの基本スタンスなのです。
面だけでなく、一頭一頭の気持 ち
露しています。
この仕事で最優先するのは動
「
物 た ち の 健 康。 毎 朝、 検 温 や 採
尿を行うほか、必要に応じて薬を
飲ませたり、定期的に採血を行っ
「真冬でもイルカと一緒にプー
北里の遺伝子を継ぐ者たち
北里DNA
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活 躍 す る
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北里の遺伝子を
継ぐ者たち