2013/04/04 岩見沢農業高校でのSSH事業指定を成功させるために 【文部科学省指定、未来を担う科学的人材の育成を担うスーパーサイエンスハイスクール事業】 校長 1 西 田 丈 夫 「研究開発課題」から見る具体的な目標 我が国の 農業科学技術系人材を育成する農業科学教育プログラムの研究開発 既存のイメージ ・農業後継者 ・農業関連団体職員 ・農業関連公務員 ・農業関連企業 ・農業系大学、技術系専門学校等への 進学者・・・・・・ 既存の学習 ・学習指導要領に則った授業 ・農業クラブ活動を活用した授業 ・学校農場での実習 ・生徒の実態に合わせた授業展開・・ 意識改革 研究開発 SSH事業が目指す具体的人材像 ・獣医師 ・農業試験場研究員 ・高校、大学職員 ・農業土木設計士 ・農地開発、治水治山技術者 ・食品化学研究者(食品企業) ・国際貢献技術者、コーディネータ ・遺伝子工学研究者 ・地球環境保全研究者 ・国際的農業ビジネス起業者 等 SSH事業が可能にする教育課程 ・科目「SS○○」の設定 ・SS△△講演会等の実施 ・土曜、特設授業の設定 ・実験重視の授業展開 ・大学、研究機関との連携 ・特別講師の招聘 ・豊富な予算措置 ・農業クラブ活動の新たな発展 ・コミュニケーション力の向上 ・実験施設等の充実 「岩農」の教育実績と学校環境を生かして、農業高校ならではの人材育成を実践 こんな人材をSSHで育てたい ◎農業、農村の実態を知っている産業獣医師(大動物) ◎農業、農村の実態を知っている研究者や開発者、行政マン ◎国際貢献できる農業開発者 ◎生産現場を知って、世界で活躍するアグリビジネスマン ◎現実と基礎的技術を理解して、地球規模の環境保全に取り組む人材 ◎国際市場で活躍できる農業生産者(後継者) ◎国際農業支援組織(JICA 等)で活躍する人材 夢実現のためには 大学院進学も視野に入れた大学進学 2 既存教育課程とSSHカリキュラムのリンクモデル SS 土曜 英語 3年次履修群 普通 科教科群 特設 SS 普通科群 SS 土曜 英語 特設 SS 普通科群 SS 土曜 英語 専門教 科群 SS 展開 SS 展開 SS 専門 教科群 2年次履修群 普 通教科群 専門教科 群 SS 展開 SS 展開 全校 還元 SS 事業 1年次履修群 普通教科群 専門教科群 特設 SS 普通科群 既設の教育課程範囲【一般生徒】 SS 選択者は 理科・数学、一部専門科目を 2年、3年次において SS 授業展開 SS 選択者の土曜授業【英語】、特別授業及び学校、地域還元事業 3 想定する卒業後の具体的進路選択肢(例) センター試験に挑戦し、国公立大、私大の理系学部を目指します。 【獣医、農業土木、農学、水産、理学、工学等】 AO入試制度等を活用し、国公立大、私大の理系学部を目指します。 【獣医、農業土木、農学、水産、理学、工学等】 推薦入試制度を活用し、私大中心の大学進学を目指します。 【英語力を身につけ、入学後の多様な学研に備えます。】 英語力を身につけ、国際関係学科や国際経済に対応する大学を目指します。 【上級公務員試験に備えられる大学進学準備】 英語力を身につけ、早期に海外留学や実習を実現し、国際舞台で活躍でき る農業人となることを目指します。 4 科学的視点を重視した農業に関わる各学科の学習内容・方法の研究開発例 【SS課題研究、高度プロジェクト学習、英語プレゼン能力の育成】 農業科学科 平面農業から垂直農業へも移行できる新しい農業経営のあり方研究 【土壌肥料分析技術、生産性向上技術、市場調査力の育成など】 畜産科学科 新畜舎を活用した国際競争力を持つ家畜飼養管理技術の研究 【飼料栄養価分析、生産物の品質分析、衛生管理技術の育成】 食品科学科 安心安全を追求した食品製造のあり方その検証技術の向上 【食品成分分析、微生物実験、衛生管理検査技術の定着と活用】 生活科学科 自然エネルギー等を活用した低コスト高品質花卉栽培の研究 【雪冷熱の活用、付加価値、通年栽培、バイオテクノロジーの活用】 農業土木工学科 雪冷熱を活用した低コスト施設栽培技術の実用化研究 【多様な土木技術の開発、自然環境分析、気象学の農業利用】 環境造園科 環境保全型土木技術と「伝統的造園技術(芸術)」の融合研究 【測量技術の向上、芸術的視点を取り入れた造園技術の導入】 森林科学科 国土保全と健康な森林資源の確保及び二酸化炭素吸収資源としての研究 【低コストな森林資源保全、森林の多用途活用、木材資源の高度利用】 5 SSHを支える具体的、実践組織 (1)農業技術に関わる研究開発 高度プロジェクト SS 農業授業 農業関連地域団体、関連機関等 岩見沢農業高校農業関係教員 大学、専門研究機関等との連携 北海道大学、 酪農学園大学、帯広畜産大学等 (2)SS普通科授業を支える対応 SS英語、SS理科 SS数学、SS国語 SS講師、ALT、大学派遣講師 岩見沢農業高校農普通科教員 大学、進学専門機関等との連携 北星学園大学(SS 英語)、北海道情報大学(SS 数学) 北大・酪農大(SS 理科) 6 SS該当生徒の選抜と確保 (1)定員40名を原則とする。 (2)平成25年度の生徒確保 ①4月9日 オリエンテーションの実施 (入学時より→生徒→生徒+保護者) ②4月末目途 候補生徒のリストアップ ~ 中学時の学習点 D 段階以上(仮定) 基礎学力テスト7割以上取得者(仮定) ③5月上旬目途 希望者の募集(大学進学を前提とした意欲と経済力) ④5月中旬目途 希望者とリストアップ生徒の整合性調査 ⑤5月末目目途 第一次候補者リストの作成→最終選考に向けての意欲喚起 ⑥6月中旬目処 前期中間考査結果を参考に生徒の決定→保護者懇談で最終決定 (3)平成26年度以降の生徒確保 ① SSH を全面に打ち出した生徒募集活動 受験者動向や、状況より、推薦合格者枠の見直しや推薦面接での学力判断を検討オ リエンテーションの実施 (入学時より→生徒→生徒+保護者) ②4月中旬目途 候補生徒のリストアップとオリエンテーションの実施 (入学時より→生徒→生徒+保護者) ③4月下旬目途 対象生徒の確定 ④5月上旬 SS 授業開始
© Copyright 2024 ExpyDoc