セミナー資料 - 米田柔整専門学校

日時:
場所:
時間:
「
平成 23 年 3 月 13 日(日)
米田柔整専門学校 3F 講堂
10:00∼12:00
スポーツ現場が我々に求めるもの∼投球障害の対応∼」
①「プロ野球ピッチャーの投球障害に対する予防と管理」
松元
隆司
先生
②「投球障害肩の捉え方とアプローチの一例」
42S 奥村 卓已先生
「プロ野球ピッチャーの投球障害に対する予防と管理」
日本プロ野球トレーナーOB 協会
理事 松元 隆司
はじめに
プロ野球ピッチャーの投球障害の予防という側面において重要なことは、上肢のコンディショニング
およびケアと、局所に限定することなく、そのピッチャーの投球動作のよる特異性も十分に考慮した、
全体としての肩や肘ととらえることであると認識している。
今回は肩の障害の予防と管理のプロセス、その実際と概念を紹介する。
トータルケアの実際
次の点に注意を払いながら、ピッチャーの日々のコンディショニング、ケアを行っている。
①ピッチング誘発性筋硬結の改善
年間キャッチボールも含め、12,000 球もの球を投げるピッチャーでは、特にエキセントリックな筋
収縮を要求される筋群に、筋の短縮がみられるケースが多い。登板後から次の登板に向けて、ピッチ
ングによって短縮した筋を改善・正常化し、柔軟性や筋力的なバランスを確保することは、コンディ
ショニング管理におけるトレーナーの重要な役割である。
②マッスルレングスの確保
ピッチング特有な動作で拘縮を起こした筋に対し、筋本来の正常な長さを改善し、関節可動域を正常
化させ、ストレッチなどで可動域の維持をはかる。我々はストレッチ以外にマッスルエナジー、筋筋
膜リリーステクニックを用い、柔軟性、バランスの獲得、再獲得を重視し、そのうえで関節の正常機
能動作を獲得させていくことを狙う。ある箇所の筋膜のタイトネスは、他の箇所にも何らかの影響を
及ぼし、その状態で反復動作を行うと、障害を引き起こしてしまう。我々はこの概念を Myofascial
Continuity と呼び、日々の業務において、重要視している。選手には練習やゲーム後には、必ずス
トレッチを励行している。
③ローテーターカフ筋群の強化
オリックスの先発ピッチャーの場合、登板後に 1 kg のアレーで 1 セット 10 回、ピッチングによっ
てマイクロなダメージを受けた筋に対し、筋出力発揮に伴う筋線維の再配列と早期疲労物質の除去を
目的に行う。また中 3 日目か 4 日目に、各選手のプログラムに従い、2∼3kg のアレーを用い、3 セッ
ト 10 回のボリュームで筋力強化を行う。
④肩甲骨安定化筋群の強化
菱形筋や前鋸筋、僧帽筋、肩甲挙筋といった筋は、投球動作における上肢に対し、肩甲骨を安定さ
せる重要な筋であり、特に菱形筋はピッチング動作でオーバーストレッチされる傾向にあり、そうし
た肩甲骨の位置変位をもたらすため、これらの筋群の強化を重視している。例として、自荷重を利用
して上腕骨頭と肩甲骨関節面に対して圧縮力を誘発させ、ローテーターカフ筋群と肩甲骨安定化筋群
の同時収縮を狙い、肩甲骨の安定化をはかることを目的とする方法も用いている。
⑤トータル・ストレングスバランス
ピッチングに限らず、バッティングにおいても、主要動作が常に一側性であるため、動作に特有の
筋出力がなされ、全身的に筋のつき方に偏りを示してしまう。そういった偏りを減少させる意味でも
上肢に限らず、下肢、体幹においても、筋の維持・向上とともに、全身的なバランスを重視し、筋力
強化を行う。
⑥しなやかな弾力性のある筋の獲得
ピッチングにおいてマイクロなダメージを受けた筋細胞そのものは自己修復するため、我々はむし
ろ修復過程でタイトになる結合組織を、いかにリリースするかを重要視するようにしている。
また我々は、ウエイトマシーンを利用し、バリスティックなストレッチも行っている。従来、ウエ
イトマシーンは筋力強化を目的とした機器であるという意識があるが、重量が負荷されたバーを重力
の慣性に従い筋をリラックスさせることで、トレーニング目的のマシーンをストレッチに用いている。
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まとめ
日々行っているピッチャーのコンディショニングとケアについて述べた。我々はピッチャーのケアつ
いて、以下の点を重視している。
障害の予防と管理において、局所に限定することなく、全体における部位としてとらえることが重要
である。
コンディショニングにおいて重要なことは、適切な筋長の再獲得とバランスのとれた筋力の維持・獲
得である。個人の特異性と、ピッチャーの特異性を十分に把握し、個人的なプログラムの作成を実施が
重要である。
松元 隆司
経歴・実績
Takashi Matsumoto
1980∼1989
1990∼2002
2003∼2005
2004∼2005
2006∼2005
2007∼2005
プロフィール
阪急ブレーブストレーナー
オリックスブルーウェーブトレーナー
鍼灸・マッサージ 隆啓庵開業
韓国プロ野球ハンファイーグルトレーナー(短期入団)
関西国際大学 非常勤講師
明治国際医療大学 非常勤講師
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「投球障害肩の捉え方とアプローチの一例」
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42S 奥村 卓已
<引用・参考文献>
• スポーツ外傷学Ⅲ 上肢 医歯薬出版
• 投球障害肩こう診てこう治せ メジカルビュー
• NEW MOOK 整形外科3・5・10 金原出版
• 種目別スポーツ傷害の診療 南江堂
• 公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト7
日本体育協会
MEMO
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次回のコミセミ情報
「大先生」になるのは早すぎます。 困った時、迷った時、相談相手になってくれる先輩、同期、後輩の存
在を忘れてはいませんか。今日は出席していなかった同期の先生とお誘い合わせの上、ご参加をお待ちしてお
ります。尚、下記のご案内は内容が正式に決定次第あらためてご案内させていただきます。
第 13 回
卒業生コミュニケーションセミナー
日時:平成 23 年 6 月 5 日(日)
午前 10 時∼
〔セミナー時間は2時間〕
場所:米田柔整専門学校の 3 階 講堂
内容:「
まるごと解決!交通事故
講師:米田忠正理事長
∼患者さん対応から保険まで∼」
(仮)
森川伸治先生
・心構え
・トラブル例、医師からみた疑問
・施術証明書の書き方
など
当日は保険会社より
アドバイザーさんに
来ていただく予定
※事前に質問を受け付けます
普段疑問に思っていること、開業に向けて聞きたいことなど、素朴なことで結構です。
メール([email protected])または FAX(052-563-6495)で、ご連絡ください。
質問例)そもそも自賠責って何?
警察に提出する診断書って、接骨院の施術証明書でもいいの?
症状固定されると患者さんはその後どうなるの?
米田柔整専門学校同窓会より
創立 50 周年記念誌
皆さんの周りの同窓生で「欲しい!!」という方はいませんか?
学校のホームページから、専用フォームで送信すると、送料着払い:¥360円でお送りします。
在庫がある限りになりますので、お早めに。
●『創立50周年記念誌』のご紹介
・病院、学校の歴史を綴った1冊。写真と共に、年表でわかる50年!
・懐かしい人、懐かしい出来事が蘇る…
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セミナー・学会
<第 46 回東海接骨学会愛知大会・第 93 回中部接骨学会>
日
場
時: 平成 23 年 11 月 6 日(日)
所: ウィンクあいち(産業労働センター) 〒450-0002 名古屋市中村区名駅 4 丁目 4-38
愛知県アスレティックトレーナー連絡協議会
2011
第 1 回研修会
テーマ「アスレティックトレーナーの活動におけるリスクマネジメント」
日 時:2011 年 4 月 24 日(日) 10:00∼16:00
会 場:愛知県教育会館(名古屋市中区:JR中央線・地下鉄鶴舞線鶴舞駅 徒歩約 13 分)
対 象:トレーナー関係者、医療関係者、医療系学生など
参加費:前納;会員(正会員、準会員)3,000 円、非会員 4,000 円、学生 2,000 円
※当日参加の場合は 500 円増
プログラム
09:30 ∼
受 付
10:00 ∼
開会式
10:10 ∼11:20
講演1(70 分)
「スポーツにおける手指損傷治療の基礎とリスクマネジメント」
講師:近藤 喜久雄 先生(特定医療法人米田病院 手の外科専門医)
司会:船戸 嘉忠(米田柔整専門学校)
11:30 ∼12:40
講演2(70 分)
「ストレングストレーニングの基礎とリスクマネジメント」
講師:菅野 昌明 先生(愛知学院大学ラグビー部コンディショニング・ディレクター)
司会:久保田真広(スポーツソーシャルサポート Karo)
12:40 ∼ 14:00 昼休み (13:30 ∼ 14:00 総会:会員、準会員)
14:00 ∼ 14:30 講演3(30 分)
「アスレティックトレーナーの活動におけるリスクマネジメント」
講師:小林 寛和(日本福祉大学)
司会:福森 繁明(ふくもり接骨院)
14:30 ∼ 15:50 パネルディスカッション(80 分)
「アスレティックトレーナーの活動におけるリスクマネジメント:事例提示と検討」
パネリスト:
・鳥居 昭久(愛知医療学院短期大学)
・山本 充伺(ベストコンディション)
・岡戸 敦男((財)スポーツ医・科学研究所)
座長:馬越 信行(接骨院 千寿堂)
宮下 浩二(中部大学)
15:50 ∼
閉会式
● 申し込み方法:氏名、参加種別(正会員、準会員、非会員、学生)、所属先または学校名、連絡先メ
ールアドレス(携帯電話不可)
、電話番号をメールにて下記申し込み先にお送り下さい。
● 前納申し込み期限:4 月 15 日(金)
○ 申し込み先、問い合わせ先
愛知県アスレティックトレーナー連絡協議会 事務局
E-mail:[email protected]
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コミセミ番外編
参加ご希望の方は『コミセミ番外編の会』にご入会下さい
入会費は無料です。今後のコミセミ番外編セミナーへの参加受付
を簡素化する為です。
【お申し込み方法】
jusei@yoneda.ac.jp
「コミセミ番外編の会に入会希望」と明記の上、上記アドレスにお送り下さい。
ご入会者に、ご案内と詳細情報を返信致します。
※混乱を防ぐため、メール以外での連絡はご遠慮ください。※ご質問も同アドレスにて受け付けております。
(過去の内容)
第1回: 超音波セミナー(伊藤超短波株式会社)
第2回: 柳 敏雄先生による厚紙副子の使い方
第 3 回: 布目隆幸先生による固定法のやり方(レナサームを中心に)
第 4 回: 微弱電流セミナー(愛知電子工業株式会社)
超音波スキルアップセミナー
第1回: 手関節、手指
第4回: 足関節
第2回:
第5回:
肘関節
膝関節
第 3 回:
肩関節
発表 者募集
当セミナーは、誰でも気軽に各現場での柔整師のいろいろな題材を発表していただける方を募
集しております。学会とは違い投稿規程などありませんし、「こんな事でも発表できるのです
か?」「こんな体験したのですが∼」など、そんな、こんなの話から気軽な症例、事例、体験、
失敗、コツ、情報などを発表まで先生方が負担にならないよう準備委員会がサポートしながら
セミナーで気軽に発表していただけるように準備していきます!
「発表してみようかな?」「私にもできますか?」「こんな事でも発表できるのかなぁ∼?」
「人前で発表したこと無いけど?私にもできるかな?」 「一生に一度きりでもいい?」
そんな先生方!ぜひ準備委員会へご連絡ください!
〈準備委員会連絡先〉
TEL:052-562-1210
FAX:052-563-6495
E-mail:[email protected]
(河原・片桐)
卒業生の活動情報募集
・私たち 1 ヶ月に 1 回、勉強会しています
・今、あるテーマに向けて動いているけど、仲間を募りたい
・トレーナー活動しているけど、人手が足りないので誰か手伝ってほしい
・こんな活動をしている卒業生知っています
など何か情報がありましたら、準備委員会へ教えてください。
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