東京高高三三会会報

第
5
コ
E
τ7
昭和 6 3年 4月 2 8 日
東京都千代田区丸の内 3-1- 1
国際ビノレヂング
東京高高三三会会報
題
字
今崎登志子
写 真提 供
宮井雄二
727
大西事務所気付
編集人代表 河原忠一 ・西畑皆実
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「塩飽諸島を橋台として架橋連絡せしめば,常に風波の憂なく ,南釆北行 ,東奔西走
瞬時を貸さず .それ国利民福これより大なるはなし」
今.こ の夢が実現しました。
大久保 議之丞(明治 22年 5月)
(
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次の英文を和訳しなさい
Youth
When the a
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s are down,andyour
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s coveredwith snows of
cynicismand lhe i
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f pessimism,
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lwenty,but as longas your a
are up,t
o calch thewaves of
optimism,lhere i
s hope youmay
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e youngate
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訳文 は 1 1頁にありますが, 訳 し終 った後見るよ
うにしてください。
Samue1 Ullman
Youth i
s not a time of life; i
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s not amatter
a state of mind, i
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y cheeks,r
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s amatter of the w
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e imagination,a vigor
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f the emotions; i
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s the freshness
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f the deep springs of l
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Youthmeans a temperamental
predominance o
f courage over timidity
of the appetite,for adventure over
the l
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e of ease. This often exists i
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twenty. Nobodygrows o
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number of years. We growo
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n,bUl t
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and lurns the s
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t back lOdUSl.
Whelher sixtyor sixteen,there i
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s heart the l
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ofwonder,the unfailingchild-like
appetite ofwhat's nexl,and lhe j
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of the game of l
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i
n
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n the center
of your heart andmyheart there i
s
awireless station; so longas i
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receivesmessages of beauty,hope,
cheer,courage andpower frommen
and from the I
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f
i
n
i
t
e,so longare
youyoung.
第 5~}( 3 )
地上げに関する
一考察
家法改正に基づ く法律上の根拠の付与と地上げ環境
の成熟を順風とし行政主体が地上げを実 行する好機
と私は判断する 。
「地上げ実例
」
昭和 62年 2月頃に,銀座 7丁目付近に所在する
次のような慨略の不動産鑑定評価の依頼を受託した 。
香西
勲
本件の不動産は間口約 l mX 奥行約 2 0 mで中央部
で広い部分を有するいわゆる"うなぎの寝床様の地
形",面積 1 7坪の土地上に老朽化した木造 2階建
"さんさん"編集部より近況報告を兼ねる原稿依
延 18坪居宅 l棟が所在している物件であ った。 そ
頼を受け,悪筆の私として種々考えた末話題性ある
して同一所有者が土地建物を所有し,建物には銀座
地上附こついて,地上げに関する 一考察の 表題とし 「
のスナ
地上げチ ャート
Jr
地上げ環境の成熟 I r
地上げ実
例Jに分類して述 べてみます。
「地上げチ ャート 」
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クの"?"?が月額 35万円の賃料で賃借中で
加えて,地上げ屋が周辺一帯の地上げ予定面積ー150
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Fのうち約 80%の底地所有権を既に取得済とな
っ
ていた。私が調査した結果,一般的な標準的地形の
地上げは小規模画地を併合することにより土地の
地価水準は坪当り 1億円であ った。 従 って,評価不
効用噌を 計ることを主目的として 実行され,一般的
さ
動産は上限額として 17坪 X 1億 = 1 7億が考慮、
に① 小規模画地底地所有権取得② 底地上の各種権利
れるけれど,建築基準法,都安全条例等に怒触して
の消滅③ 中大規模に併合④建設会社に売却⑤ 中高層
再建築利用不可,地形不良,賃借入の付着等の点で
ヒソレ建築⑥ 最終需要者の過程を経る 。 このような過
劣るため試行錯誤の結果坪当り 6
.
5 00万円 ,総額
程に於いて新聞紙上に現われる場合が多いのが② 底
1 1億 5百万円と査定して依頼者に報告した。 3月
地土の各種権利の消滅であろう 。 この項目の具体例
下旬頃,関係人 (所有者 ・地上げ匡 ・宅建業者 ・税
を述べれば都心部 ・周辺部および商業地 ・住宅地等
理士 ・小生 )は都心事務所に集合して話し合いがな
で異なるけれど都心部高度商業地内で一体の不動産
0
され次のような目的 ・内符等であ った。所有者は 7
が土地所有者 (底地所有者 )・建物所有者 (借地権
才前後の老婆で現金として手許に 5億円と買換えの
者 )・借 家人 (建物質借入 )で構成されている場合
特例を活用して共同住宅取得および譲渡所得等総額
概ね土地所有者 20%.建物所有者 60%. 借家人
12億の主張であ った。 地上げ屋は評価額同一額を
20%前後の筈Jj合で経済的利益の配分の指針として
主張した 。宅建業者は本件仲介業と買換え共同住宅
いる 。
の紹介目的,税理士は節税対策である 。
「地上げ環境の成熟」
土地は建物を建築して利用する方法が通常である
当日 長時間話し合われたが結論を得ることができ
なか ったけれど,後日地上げ屋は所有権者の主張で
けれど民法上,土地と建物は独立したー箇の不動産
ある 12億円で了解したとのことであ った。なお,
として取扱うため各種復雑な権利関係を生じ,さら
銀座のママに支払われた立退料は約 1億円との由。
に借地人 ・借家人は特別法に基づいて一層の手厚い
保護を受けているため利害関係者全員の合意を得な
ければ土地の有効利用を達成することが困難な状況
にあ った。 一方,昭和 60年 10月頃より事務所床
.過剰流動性等を原因として都心商業地に於いて端
を発した 急激異常な地価上昇は周辺住宅地にも波及
し当時の価格の 3倍前後で現在終息しつつある 。 こ
のような状況下では底地所有者,底地上の利害関係
者に対する補償金,立退料等も彼らの希望額を弾力
的に受入れ可能な環境とな っている 。 土地の有効利
用の観点に立てば無計画 ・無秩序に民間活力に依存
せず,行政当局は建築基準法の平等積率の見直しのみ
によらず積極的に"確たる都市計画"の下に借地借