子宮がん肉腫症例に関する調査研究 - 名古屋大学

JGOG2048S:子宮癌肉腫症例に関する調査研究
本調査研究の概要を以下に示します。
【本調査の目的】
子宮体部癌肉腫は、発生頻度が子宮体部悪性腫瘍の約 5%と比較的まれで、悪性度の高い腫瘍です。子宮体部に
発生し、組織学的には上皮性分化と間質性分化を併せ持つ特殊ながんであります。近年、癌の進行具合を決定す
る 2009 年の FIGO 分類において、子宮がん肉腫は子宮肉腫から子宮内膜がんに分類され、臨床的にも癌肉腫は低
分化型子宮内膜腺癌と同様の性格を示すと考えられ、子宮内膜癌に準じた治療方針が採られる傾向にあります。。
現在、JGOG において、子宮がん肉腫に対する dose-dense TC 療法と conventional TC 療法を比較するランダム
化第Ⅱ/Ⅲ相比較試験が企画されています。この臨床試験を行うに当たり、JGOG 登録参加施設における子宮がん
肉腫の実態を把握することにより、より精度の高い臨床情報の収集、臨床試験実施に生かすことができると考え
ております。さらに、子宮がん肉腫の組織型その他病理学的特徴やリンパ節郭清の有無、術後補助療法などの情
報を収集することにより、子宮がん肉腫における予後因子の検討を行い、今後の臨床試験の基盤としていく予定
であり、今回この研究をおこなっております。
【対象】
調査対象 目標 400 例
JGOG 登録参加施設において、2007 年 1 月 1 日~2011 年 12 月 31 日に、組織学的に子宮がん肉腫と診断され
た患者。
【調査項目】
1)患者背景・病理結果
診断時年齢、Performance status、身長、体重、妊娠歴、初潮年齢、組織型、臨床病期、脈管侵襲の有無、筋層
浸潤の有無、傍子宮結合織浸潤の有無、卵巣転移の有無、腹腔細胞診、リンパ節転移、腹膜播種、遠隔転移、組
織診断の診断時期
2)手術
手術日、術式、付属器切除の有無、大網切除の有無、リンパ節郭清の有無
3) 術後補助療法
放射線治療の有無、照射量、化学療法の有無 、化学療法レジメン、コース数
【調査期間】
倫理委員会承認日~2013 年 6 月 30 日(調査状況により調査期間を延長する可能性があります)
【個人情報保護に関する配慮】
診療録の閲覧は個人情報を伴いますが情報収集項目に個人情報は一切含まれません。対象患者の方々の識別は研
究目的に特に割り振られた研究番号を使って管理し、既存登録情報に基づく研究に関しては,情報を提供する際
には患者氏名,住所,参加各施設固有の番号(患者ID番号等), 住所などの個人を特定しうる情報は一切提供
はいたしません。個人情報が院外に出ることはありません。【対象】に該当すると思われる方で、本調査研究に
関するお問い合わせや調査の対象となることを希望されない場合は、担当医にお申し出ください。患者さん等か
らのご希望があれば、その方の診療録は研究に利用しないようにします。
また、本研究は当院倫理委員会において承認された上で行っております。
【照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先】
研究施設責任者:名古屋大学医学部附属病院 産婦人科 吉川 史隆
研究施設担当者:名古屋大学医学部附属病院 産婦人科 水野 美香
〒 466-8550
名古屋市昭和区鶴舞町65 名古屋大学医学部産科婦人科医局
TEL:052-744-2261
FAX:052-744-2268
【苦情の受付先】
:名古屋大学医学部附属病院 総務課
TEL:052-744-1901
本研究の中央事務局
【研究機関・組織】
特定非営利活動法人
婦人科悪性腫瘍研究機構(JGOG)
子宮頸がん委員会
【代表者連絡先】
鳥取大学医学部生殖機能医学 島田宗昭
〒683-8504 鳥取県米子市西町 36-1
TEL:0859-38-6647
/ FAX:0859-38-6649