様式第1号 会 会 議 の 名 称 平成22年度 開 催 日 催 場 録 第1回所沢市文化財保護委員会 時 平成22年5月21日(金) 午後 2 時00分 開 議 から 午後 3 時30分 所 市役所602会議室 出 席 者 の 氏 名 市毛 勲 大舘右喜 下田博之 羽生修二 林田宏昭 林 滝澤能直 谷川章雄 宏一 欠 席 者 の 氏 名 石鍋壽寛 説明者の職・氏名 議 題 議事 1 継続案件について ① 齊藤家並びに行在所について ② 「航空発祥の地」指定地の特定について ③ その他 報告事項 会 議 資 1 大舘家文書及び民具類の調査について 2 事務局からの各種報告 料 ・ 「齊藤家建物調査報告書」の抜粋(資料1) ・ 「航空発祥の地」の説明-『所沢市史』写し(資料2) ・ 埋蔵文化財調査センター事業報告 ・ ミヤコタナゴ保護対策事業報告 担 当 部 課 名 教育総務部 部 長 山嵜裕司 次 長 藤田 晃 文化財保護課 課 長 鈴木正行 副主幹 増田長樹・中島岐視生 主 小澤一良・稲田里織 査 教育総務部文化財保護課 1 電話04(2998)9253 様式第2号 発言者 審議の内容(審議経過・決定事項等) 山嵜教育総務部長から挨拶があり、続いて下田委員長からの挨拶 が行われた。次に、4月の人事異動に伴う事務局職員の入れ替わり について、職員紹介が行われた。 その後、下田委員長が議長となり、議事を進める。 議事 議 長 1、「齊藤家並びに行在所について」 市指定文化財「明治天皇行在所跡」の指定のあり方については、 史跡という文化財指定の種別のあり方、指定範囲さらには名称につ いて、建物の詳細調査が完了した後に改めて審議をすることになっ ており、平成21年度と平成22年度末に調査報告書が作成されて います。事務局から羽生委員へ報告書を送付しているとのことです ので、まず建物についての見解をお願いします。 委 員 齊藤家の建築当初の建物は、江戸時代の商家の特色をよく表した ものであり、建造物として指定を行った方がよいと思います。 また、今後に向けた提案ですが、建築当初の状態に復元しながら、 新たな活用案を考えていってはどうかと思います。 事務局(鈴木課長) 所有者の斉藤武司氏からは、「明治天皇行在所跡」として多くの 方が訪れており、「齊藤家」よりも「明治天皇行在所跡」としてほ しいとの意向が寄せられております。 議 長 「行在所跡」の建物が残っているのは、所沢市近隣にはないと聞 いていますが、何か情報のある委員はいますか。 委 員 埼玉県立浦和図書館(さいたま市)の前に、「明治天皇行在所跡」 の碑が立っていますが、齊藤家のように建物が残されているもの は、私の知る限りではありません。 名称を「明治天皇行在所跡(齊藤家建造物)」とすれば、所有者の 要望にも添え、指定の内容も分かりやすいのではないでしょうか。 議 長 いい案だと思います。この方向で進めていってよいでしょうか。 羽生委員に齊藤家建造物についての所見を文書にまとめていた だき、次回の会議で提案してもらいたいと思います。 議 長 2、「航空発祥の地」指定地の特定について 平成21年度第2回会議において、古写真などで調べたうえで、 当時の飛行場の入り口があった場所に標識を立ててはどうか、との 意見がでていますが、ほかにご意見のある方はいますか。 2 委 員 所沢飛行場の範囲内ならどこでも「航空発祥の地」でよいと思い ます。 委 員 具体的な確認作業として、地籍図で遡っていく方法があります。 飛行場用地として、最初に提供された土地の地番を調査・確認し、 特定していけばよいと思います。 委 員 現在、「航空発祥の地」の標識はどこかに立ててありますか。 事務局(鈴木課長) 市としての標識(説明板)は、立てていません。 委 特定された場所に説明板を立てる必要はなく、説明板は立てられ 員 るところに立てればいいと思います。 議 長 飛行場用地として最初に提供された土地を事務局で調査し、その 場所を特定して次回の会議で報告してもらいたいと思います。 事務局(鈴木課長) 次回の会議で報告させていただきます。 3、その他 議 長 新たな指定に関して「栗原家文書」「旗本の墓塔」「堀兼道」に ついても、引き続き審議を行うとなっていましたが、いかがでしょ うか。 委 員 「栗原家文書」については、埼玉県立文書館において目録を作成 中です。目録が完成次第、市の文化財指定をしてはと思い、作業を 見守っているところです。 また、「旗本の墓塔」については、かつて実施し提出した調査結 果書の所在が確認できていないことから、私のもとに残っている資 料を事務局へ納めたいと考えています。 委 員 江戸時代の武家や文人の墓は危機的状況であり、どこかで散逸を 防いでおかないといけないと思います。石造物調査の中からも重要 なものは文化財指定していけば、残せる確率は高まると考えます。 委 員 「堀兼道」については、発掘調査で遺構が確認できれば指定して いきたいと考えています。現状、発掘調査の実施は難しいと思われ ますので、遺構が確認できるまで継続案件としたいと考えます。 報告事項 1、大舘家文書及び民具類の調査について 委 員 大舘歳弘氏から敷地内の蔵を整理することになったため、市で必 要なものがあれば寄贈したいので調べてほしいとの申し入れがあ り、生涯学習推進センターふるさと研究及び文化財保護課と調査を 実施したので報告します。 3 蔵から運び出した資料(民具及び幕末期から明治期の文書類)は、 現在、埋蔵文化財調査センターに一時保管しています。大舘家は、 組頭の家筋であり、土地証文などが多数残されていました。また、 現当主の歳弘(としひろ)氏の祖父にあたる與(あたい)氏は、陸軍大 尉であったため、明治期の将校クラスの資料が多く残されている点 も特色と言えると思います。所沢市では保存施設がないため、今後、 どのように保管していくのかも課題になると考えます。 2、事務局からの各種報告 事務局 (増田副主幹) (1)所沢文化財マップの刊行 「所沢市指定文化財の見直しについて(答申)」を反映した新た な「所沢市文化財マップ」を平成21年度末に刊行し、4月から市 民に無償配布をしています。 事務局(中島所長) (2)埋蔵文化財調査センター事業 平成21年度は、5遺跡の発掘調査を行い、4冊の調査報告書と 年報を刊行しました。 今年度の発掘調査は、現在、東の上遺跡第89次発掘調査を実施 しています。また、6月から8月にかけて山下後遺跡の調査を実施 予定です。学習支援としては、4校の来館授業、5校の出張授業、 4校の職場体験の受け入れなどを予定しています。 事務局(小澤主査) (3)ミヤコタナゴ保護対策事業 平成21年度の飼育成果として、人工増殖数803尾で、総計は 21年度末現在で4,506尾です。 啓発活動としては、ミヤコタナゴ発見・命名100年として、啓 発リーフレットを市内小学校等に配布しました。 事務局(鈴木課長) 次回会議は、10月を予定しています。皆さんのご予定を調整し 10月14日(木)14時からの開催としてよろしいでしょうか。 全 員 意義なし。 4
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