ÿþM icrosoft W ord - †›2fi_ îOck_ . doc - 小平市

第5回国民健康保険運営協議会要録
<主な意見、質疑等>
議題1 小平市国民健康保険条例の一部改正について
(小平市国民健康保険税の税率改定について)
委
員:日本の医療費は諸外国に比べて低い。一方で、生存率は高い。これは、日本は国民皆保険
制度として独自の医療法で行っているからである。もう少し行政の方で医療費がこれだけ
かかっていることを市民に伝えてほしい。そうすれば少し保険税があがってもやむを得な
いと理解されるのではないか。
委
員:一般会計からの繰入金の基準はあるのか。
事務局:国民健康保険特別会計の中で保険税により収入が足りなかった場合、市の対応としてでき
ることは、一般会計からの繰入金しかない。特別な基準があって2億円増の繰り入れが決
まったということではない。市全体の予算の中で、最終的に一般会計から繰り出せるのが、
全体で18億3,000万円となった。
委
員:値上げ幅が大きい。附帯意見として一般会計からの繰入を増やすように入れてほしい。
委
員:財源不足は、収納率を1%上げても、レセプト点検を徹底して医療費の適正化をやっても
保険者の努力では財政赤字になると思う。税改定はやむを得ない。
委
員:一般会計からの繰入を増やせという議論があるが、国保の財政において繰入金は例外であ
る。税改定において、低所得者の税の軽減、対象の拡大もしているので、諮問案の2億円
の一般会計からの繰り入れでやむを得ないと思う。平成20年度から始まった特定健診・
特定保健指導を充実させて、保険給付費が増えないようにすること。
委
員:農家は資産割で課税限度額に達している場合が多い。課税限度額を設けている根拠はなに
か。
事務局:限度額が法律上設定されているのは、国民健康保険の医療費を賄うための保険税であるの
で所得税や住民税と異なり、税金を払える能力があるからといって、いくらでも納めても
らうというものではないためである。
委
員:保険税の4方式(医療分について、所得割、資産割、均等割、平等割となっていること)
について、将来は2方式(所得割と均等割)に変えていくということであるが、それぞれ
の方式の特徴的な相違についてはどのようになっているのか。
事務局:4方式は、特に資産割を設けているところに国保財政にとって有利なところがある。家屋、
土地に対する税金を根拠として税を賦課していくことにより、ある程度の税収を確保しよ
うという考え方がある。後期高齢者医療制度には資産割がなく、所得割と均等割で、将来
国民健康保険が例えば都道府県単位で実施する場合、やはりこの2方式に移るのではと考
えられている。賦課方式の変更によって被保険者に影響が出てくるので、現在2方式に向
けて改定を行っているところである。
委
員:保険組合も収入が減って組合員の負担が増となる予算を今組んでいるところ。保険税の値
上げが必要なのは理解できる。しかし、サラリーマンより厳しい環境にある人にとって、
厳しい内容の改定ではないかと思う。
委
員:小平市の財政を熟知しているわけではないし、答申のあとで、どれだけ議会で議論される
のか、また、最終的に、協議会の答申どおりになるのかは分からないが、繰入金のことも
含めて検討してほしい。
委
員:大幅な値上げ、過大な負担は、被保険者にとって理解を得るのが難しい。
所得200~300万円のところ、収入に余裕がないところでも負担増が大きい。
市によって所得の高いところの改定額を大きくするということも聞いている。
委
員:繰入金を考えるにあたって、一般会計にそのための取り崩す基金がないのか、その辺のさ
らなる検討を要望したい。
委
員:改定を行うに当たっては、保険税が歳入に占める割合、また、一人当たりの保険税が、他
市と比べて大きく乖離しないようにしなければならない。
委
員:前期高齢者交付金の過大交付の精算による影響が大きいが、複数年度で処理する方法はな
いか今一度検討してほしい。
委
員:保険税の引上げについて、激変緩和措置を設けてほしい。
委
員:資料を見ると、国保会計の財源不足は、22 年度、23 年度、24 年度がそれぞれ 6 億円、5
億円、4 億円となり、一般会計からの繰入金の必要額が、対応する年度で 2 億円、1億円、
400 万円となっている。24 年度に 400 万円になるなら、保険税を上げるという措置では
なく、長期的な対応で何とかやりくりできないか。
事務局:平成22年度に不足分の6億円を一般会計から繰り入れることができないので、このよう
な提案となっている。
委
員:一般会計からの繰入金を2億円にした根拠がない。また、繰り入れについて一般会計の方
にも方針も基準もない。結局、各市町村が独自で判断するしかないのではないか。
委
員:今回、この協議会で答申することになるが、議員にもいろいろな立場があるので、今後の
議会での議論ができる担保をとれるようにしてほしい。
委
員:3年後に制度改正があると説明を受けたが、その間の3年間について、一般会計からの繰
入金についての考え方を市は検討すべきである。
委
員:国保の財政が苦しいということで、今回の内容については、応急、短期的な措置としては、
やむを得ないが、市の現状や今回の内容については、市民に訴えていくべきではないか。
委
員:税収のトップのところの割合をもう少し軽減して、無理のない範囲で、数年だけというこ
とにして、また何年後には検討するというやり方でよいのではないか。
委
員:今回の諮問に対しては反対ではないが、他の委員が話しているとおり、税率についてはも
う少し検討してほしい。
〔採決〕
・諮問された保険税改定案に対しては、激変緩和、軽減措置を検討できないかという意見が多数で
あることから、3年後の医療制度改正の動向を踏まえ、一般会計からの繰入金、所得階層の低い
方への軽減措置を検討する内容を付した答申書としてまとめることについて採決する。
⇒ 挙手多数。
(答申書の文案については会長一任。次回の会議に提示する。
)