第4 1 重点振興品目及び振興品目 県 (1)重点振興品目 品目名 キ ク 宿根カスミソウ トルコギキョウ 振興方策の各項目の丸数字は第3に掲げる以下の施策区分です。(主たるもの) ①高品質・高級花き需要に応じた個性ある生産・販売 ②量販店などにおいて日常的に大量に消費される需要に応じた生産・販売 ③生産・流通・販売における徹底した効率化 振 興 方 策 ②周年生産による施設の高度利用 ①優良品種導入、系統選抜推進と栽培技術の確立 ③無側枝性ギクや省力栽培技術・機械等導入による省力、低コ スト化 ②契約取引などによる規模拡大と雇用型経営への取組推進 ①品種特性に応じた栽培管理による高品質生産・隔離床栽培に よる生産安定 ③蕾切り技術による高温期の品質向上と省力化の推進 ②多収仕立て栽培などの導入検討 ①冬春期における生産安定開花技術確立 (ブラスチング対策・開花遅延対策) ③共同または個人の育苗施設の整備による種苗の安定供給 ③低コスト育苗技術(種子冷蔵)の普及推進 ①消費者へのPR強化による需要拡大 (2)振興品目 品目名 スターチス類 宿根アスター ユリ類 バ ラ 切枝類 振 興 方 策 ③秋から冬季の採花量確保のための技術導入推進 ①バケット低温流通の導入推進 ③シネンシス系の出荷期拡大など安定生産技術確立 ③周年安定供給の推進 ③省力化、低コスト化のための技術・機械の導入推進 ①優良品種の導入 ①優良球根の安定確保対策(種苗業者等との連携強化) ①新品種・新技術の普及促進 ③生産安定のための土壌管理の徹底 ①少量多品種化傾向に対応した優良品種の選定 ①バケット流通の導入推進による高鮮度花き供給の推進 ①養液土耕栽培技術の確立と閉鎖型養液栽培の導入検討 ③新規品目や新品種の導入促進と新技術普及による生産拡大 ③作付者数拡大や新規産地の育成による生産安定 - 22 - 品目名 振 興 方 策 ③省力機械や蒸気消毒機の導入による低コスト・安定生産の推 鉢もの類 進 ③他品目との組み合わせによる施設の高度利用促進 ①消費者ニーズに合致したオリジナル性の高い商品の開発と販 売促進 ①販路開拓などによる新規需要拡大 ①日持ち性の向上を目指した技術体系の確立 カーネーション ②かん水同時施肥技術による省力化や、株の据え置き栽培技術 による低コスト化など最新技術の普及推進 ①生産者による新品種開発・支援 ③新規産地の育成と産地連携の強化 カラー ①耐病性オリジナル品種育成や優良品種導入による生産拡大 ①隔離床栽培を活用した安定生産技術の確立と普及 ①低コスト、品質保持輸送方法の推進 リンドウ ①新品種や栄養繁殖系品種を活用した新規産地育成と生産拡大 ①優良品種の育成と種苗供給体制の整備 ③リンドウ栽培に適した施設化の推進 ③選花機の導入による省力化 アリウム ①商品性強化のための優良系統選抜や新品種育成の支援 ③長期安定出荷と販路拡大支援 花壇用苗もの類 ③省力機械や蒸気消毒機の導入による高品質・低コスト化推進 ①消費ニーズに合致したオリジナル性の高い商品の開発と販売 ③販路開拓などによる新規需要拡大 ガーベラ ①コンテナ栽培など、隔離床栽培の技術確立による高品質切花 の生産拡大 ③土壌病害回避技術の確立と普及による安定生産推進 - 23 - 2 地 地 熊 域 域 名 本 宇 城 玉 名 鹿 本 菊 池 阿 蘇 上 益 城 八 代 芦 北 球 磨 天 草 重点振興品目 キ ク バ ラ ユ リ 類 宿根カスミソウ キ ク 洋ラン(切花・鉢物) 宿根スターチス バ ラ 鉢もの類 キ ク トルコギキョウ ブバルディア 宿根カスミソウ トルコギキョウ スターチス類 トルコギキョウ リンドウ デルフィニウム キ ク 宿根アスター トルコギキョウ トルコギキョウ カ ラ ー キ ク アイリス(球根類) ストック トルコギキョウ キ ク 振 興 品 目 トルコギキョウ カ ラ ー アリウム カーネーション トルコギキョウ 鉢もの類(洋ランを除く) 花壇用苗もの類 ガーベラ キ ク カ ラ ー ホオズキ 花壇用苗もの類 ソリダゴ カーネーション キ ク ホオズキ スターチス類 バ ラ カーネーション 花壇用苗もの類 切枝類 花壇用苗もの類 カーネーション ガーベラ アリウム 鉢もの類 アリウム スターチス類 切枝類 ヒマワリ ホオズキ ベニバナ 宿根カスミソウ ユリ(オリエンタル系) マーガレット トルコギキョウ スターチス類 キンギョソウ キ ク フリージア ※ 上記のほか、消費の多様化に応じて新たに導入された品目などについては、 経営の安定化や地域の活性化のため振興します。 - 24 - 第5 推進体制 この計画に基づき本県の花き振興を図るため、花き関係団体と連絡調整しながら 指導推進を図ります。 特に、新品種や新技術の導入・普及については、県の試験研究機関や普及機関を 中心に、また、普及した技術の徹底や、流通・販売については、花き関係団体を中 心に関係機関と連携しながら指導推進を図ります。 さらに、消費拡大対策については、生花店などと連携しながら、花き関係団体と 一体となったPR・販売促進を推進します。 - 25 - (参考) 1 花き生産の見通し 切り花類は、宿根カスミソウ、トルコギキョウ、ユリ類については増加する見通 しとなっていますが、全体的には、作付面積、生産量とも平成22年までに減少す る見通しです。 また、鉢もの類、花壇用苗もの類は増加する見通しですが、球根類、芝類等は減 少する見通しになっています。 ○品目別生産の見通し 品 目 花き 基準 目標年 目標年(参考) 平成16年 平成22年 平成27年 生産量 (千本、 千鉢、千 球、千 ㎡) 作付 面積 (ha) 生産量 (千本、 千鉢、千 球、千 ㎡) 作付 面積 (ha) 対比 22年/16年 生産量 (千本、 作付 千鉢、千 面積 球、千 (%) ㎡) 作付 面積 (ha) 生産 量 (%) 27年/16年 作付 面積 (%) 生産 量 (%) 880 730 640 83.0 586 152,400 510 146,800 460 134,600 87.0 96.3 78.5 88.3 キ ク 134 31,950 108 29,800 86 23,700 80.6 93.3 64.2 74.2 バ ラ 13 9,740 10 8,700 9 7,900 76.9 89.3 69.2 81.1 カーネーション 13 11,700 13 11,300 11 9,600 100.0 96.6 84.6 82.1 宿根カスミソウ 107 21,100 107 22,400 105 トルコギキョウ 42 11,200 44 12,700 45 スターチス類 16 4,430 14 4,140 12 3,600 87.5 93.5 75.0 81.3 宿根アスター 41 12,146 40 11,900 39 11,600 97.6 98.0 95.1 95.5 ユリ類 26 6,270 27 6,990 28 7,300 103.8 111.5 107.7 116.4 切り枝 92 12,800 68 11,400 53 8,900 鉢もの類 34 3,870 36 4,070 39 4,400 105.9 105.2 114.7 113.7 花壇用もの物類 30 15,900 33 17,500 35 18,600 110.0 110.1 116.7 117.0 球根類 4 2,130 2 1,180 1 590 50.0 55.4 25.0 27.7 芝類等 226 17,300 145 11,300 107 8,300 64.2 65.3 47.3 48.0 切り花類 計 72.7 21,900 100.0 106.2 98.1 103.8 13,000 104.8 113.4 107.1 116.1 73.9 89.1 57.6 69.5 ※過去5年間の推移が今後5年間も続くものとして、作付面積を推計し、過去5年間の最高、最低 値を除いた3カ年平均単収を乗じて生産量を推計。 - 26 - 2 モデル経営類型 ●家族経営 ○規模拡大型 経営類型 キク(周年) トルコギキョウ 宿根カスミソウ (個人) 生産規模 75a 50a 40a 経営の特徴 主要資本装備 ・育苗作業の一部外部化 ・養液土耕栽培による施肥、かん水作 業の省力化及び品質の向上、均一化 ・省力品種の導入・夏ギクの導入 ・省力防除技術の導入(防虫ネット、循 環扇ほか) ・育苗作業の一部外部化 ・養液土耕栽培による施肥、かん水作 業の省力化及び品質の向上、均一化 ・省力防除技術の導入(防虫ネット、循 環扇ほか) ・バケット流通等、鮮度保持輸送技術 の導入 ・育苗作業の外部化 ・養液土耕栽培による施肥、かん水作 業の省力化及び品質の向上、均一化 ・出荷調整作業等の外部化 ・省力防除技術の導入(防虫ネット、循 環扇ほか) ・バケット流通等、鮮度保持輸送技術 の導入 目標所得 家族労働 (千円) 時間(hr) 連棟及び単棟ハウス 75a トラクター20ps 管理機 1台 トラック 2t 動力噴霧機 1台 温風暖房機 2台 冷蔵庫 1坪 選花機 1台 液肥混入機 1台 電照・シェード施設 防虫ネット・循環扇 連棟及び単棟ハウス 50a 管理機 1台 トラック 2t 動力噴霧機 1台 温風暖房機 2台 冷蔵庫 1坪 播種機 1台 液肥混入機 1台 防虫ネット・循環扇 連棟及び単棟ハウス 40a 管理機 1台 トラック 2t 動力噴霧機 1台 温風暖房機 1台 冷蔵庫 1坪 防虫ネット・循環扇 雇用労働 時間(hr) 7,300 4,700 1,500 7,300 4,400 1,600 7,500 4,200 380 ※基準 ①目標農業所得:概ね750万円以上 ②労働時間:従業者1人当たり年間2,000時間程度 ③自家労働:1経営当たり経営者を含めて従業者2∼3人 ④雇用労働力:雇用労働力、農作業の外部委託を積極的に導入 ●法人経営 ○高度化型 経営類型 宿根カスミソウ (法人) 生産規模 80a 経営の特徴 主要資本装備 ・育苗作業の外部化 ・養液土耕栽培による施肥、かん水作 業の省力化及び品質の向上、均一化 ・省力防除技術の導入(防虫ネット、循 環扇ほか) ・バケット流通等、鮮度保持輸送技術 の導入 ・2度切り栽培 連棟及び単棟ハウス 80a 管理機 1台 トラック 2t 温風暖房機 2台 動力噴霧機 1台 一部隔離ベッド 電照施設 冷蔵庫 2坪 防虫ネット・循環扇 ※基準 ①目標農業所得:1法人当たり概ね1,500万円以上 ②労働時間:従業者1人当たり年間2,000時間程度 ③自家労働:1経営当たり経営者を含めて従業者2∼3人 ④雇用労働力:雇用労働力の導入 - 27 - 目標所得 家族労働 (千円) 時間(hr) 14,000 3,900 雇用労働 時間(hr) 2,500 18 ② 農 園流 003
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