【第1部】東京港の国際物流 パネリストスピーチ概要 パネル

 【第1部】東京港の国際物流
◆パネリストスピーチ概要
◇ 安達 均 様
「外航コンテナ荷動きを巡る情勢」
資料[251Kb、PDF]
コンテナ船営業に携わられている立場から、東京港のコンテナ貨物を巡る現状、更には世界、
アジアにおけるコンテナ貨物の荷動きと今後の外航コンテナ海運の展望についてご紹介いただいた。
(概要)
・世界のコンテナ荷動き(2011 年)は 1 億 6 千万 TEU。うちアジア発着が
45%で今後も右肩上がりと推測。一方、日本各港の取扱量は微増してい
るものの他アジア諸国の取扱量増加により相対的地位は低下しており、
この状況は今後も続くものと推測。
・大型船の竣工により船腹は供給過剰傾向。2014 年を境に需給バランスは
徐々に改善されていく。なお、大型船の東京港寄港については消極的見解
・大消費地・関東一円を背後に東京港の輸入貨物は堅調、今後も増加傾向
が続く見込み
◇ 光田 昌弘 様
「輸出入貨物の動向と弊社の戦略」
資料①[681Kb、PDF],資料②[647Kb、PDF],資料③[956Kb、PDF]
首都圏における海上貨物、航空貨物相互で国際物流全体に携わられている立場から、我が国の
コンテナ貨物の動向や東京港の国際物流の展開など、幅広い観点からご紹介いただいた。
(概要)
・日本発コンテナ貨物は、仕向地ではアメリカに代わり中国がトップ。日
本着コンテナ貨物の仕出地においても中国がトップ
・東京港はこの 10 年間で輸出基調から輸入基調へ変遷。当社通関件数か
らみても 10 年前と比べ輸出と輸入の比率は完全に逆転(輸入超過型)
・製品輸入の増加により港の倉庫は通過型(上屋)から在庫型(DC)へ機
能が変わりつつあり、在庫管理・物流の見える化も推進
◇ 鈴木 宏 様
「東京港(京浜地区)の冷蔵・冷凍貨物及び倉庫施設の現状と今後の展望」
資料[926Kb、PDF]
長年の御経験による見識から、東京港、更には京浜港における冷蔵・冷凍貨物の荷動きやその倉庫
施設能力、東京港における倉庫の老朽化等の問題と今後の展望についてご紹介いただいた。
(概要)
・冷凍食品については、国内で加工を施す構造から加工後に輸入する構造
へと変化。これに伴い「かさ高品貨物」の増加によるスペース圧迫が生
じ、水産物を中心に冷凍倉庫は満庫状態
・京浜地区の冷凍・冷蔵倉庫施設能力は、今後も輸入が増加する中、東京
地区の用地不足の状況から神奈川地区への展開が進み、H26 年には東京
を超えると予測
・東京地区の倉庫は老朽化が著しく、消費者に迷惑がかからないよう再整
備していく必要がある。
◇ 荒木 俊夫 様 「東京港の海上コンテナドレージの現状と課題」
資料[374Kb、PDF]
東京港が他港に例をみない混雑・渋滞問題を抱えている中、東京港における海上コンテナドレー
ジの現状及び問題点、その改善策などについてご紹介いただいた。
(概要)
・コンテナ物流の発展は、輸送 3 モード(トレーラ、ターミナル、船)の
密接な連携によるスムーズな輸送が行われることが前提であり、連携に
歪が生じこれを放置しておくと破綻する。
・コンテナターミナルにおける固定的ゲート搬出入受付時間はトラック事
業者の健全な成長を阻む要因となっている。混雑の状況に応じたフレキ
シブルな対応により改善すべき。
◆パネルディスカッション概要[123Kb、PDF]