えひめドクターバンク通信第014号「臨床研修病院特集Vol.5 - 愛媛県

愛媛県 地域医療情報紙
2012年11月1日 発行
Vol.5
第014号
愛媛県 医療対策課
http://www.pref.ehime.jp/h20180/doctorbank/
愛媛県立中央病院
〔病院概要〕
所 在 地/松山市春日町83番地
開 設 者/愛媛県
開 設 年/昭和 23 年 6 月
院 長 名/西村 誠明
病 床 数/864床
医 師 数/225名
研修医数/41名(基幹型 28 名・協力型 8 名・自治医 5 名)
1 日平均外来患者数/1,696名
1 日平均入院患者数/745名
診療科目/ 総合診療部、消化器内科、腎臓内科、循環器内科、呼吸器内科、血液腫瘍内科、神経内科、
糖尿病内分泌代謝内科、呼吸器外科、消化器外科、小児外科、乳腺・甲状腺外科、小児科、新生児科、
泌尿器科、麻酔科、救急科、精神科、眼科、皮膚科、形成外科、放射線科、心臓血管外科、整形外科、
脳神経外科、耳鼻いんこう科、産婦人科、病理診断部、特診科
病院のアピール
当院は、松山市駅より徒歩 10 分の松山市中心部にあり、中予 65 万人医療圏域の中核病院です。
愛媛県の総人口が 140 万人強であり、ほぼ半分の医療圏をカバーするとともに、三次救急医療に関しては全域か
ら救急搬送を引き受けております。中予医療圏域には、約 8,000 床のベッドがあり、当院の 864 床でその 10 分の
1 を受け入れており、入院医療機関としてまさにフル回転しております。当然、患者さんひとり一人のもつ医療
ニーズも高度であり、年間 15,000 件の受診患者がある救命救急センター、数年前には新生児死亡率が日本一低い
県となったことに寄与した総合周産期母子医療センターなど、各センターがそれぞれの医療分野において大いに
貢献し、高度及び特殊医療にも対応できる体制を作っております。
当院は、すべてのセンターに優秀な指導医が配備されており、教育にも大変熱心です。新病院開設とともにそ
のブランド力も高まると考えています。
平成 25 年 5 月には新病棟が完成し、26 年 12 月には外構も整備されてグランドオープンします。
新しい器には、新しい息吹も不可欠です。読者の皆様が新しい病院に来られて、140 万人の愛媛県民が安心し
て暮らしていけるように、ぜひ私共と一緒に頑張っていただけることを心から希望いたします。
研修プログラムの特徴(セールスポイント)
当研修プログラムでは、総合医マインドをもった専門医、または、幅広い臨床能力を備えた総合医を育てます。
すでに専門性の決まっている人、これから決める人、広く臨床能力を高めたい人、複数のサブスペシャリティ―
を持ちたい人、当院ではどのような皆さんのニーズにも対応いたします。
平成 25 度より産婦人科コース、小児科・新生児科コースも新設しております。
[基幹型コース]
4月
5月
1年次
2年次
4月
地域
医療
5月
6月
7月
内
科
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
救 急(総合診療)
8月
9月
選
10 月
択
科
11 月
目
12 月
1月
2月
3月
選択必修科目
1月
2月
3月
研修医の声 (
)は出身大学
[浪口謙治] 初期研修1年目 (愛媛大学)
[海藤美奈子] 初期研修1年目 (愛媛大学)
みなさん、こんにちは。社会人となって、はや
半年がたちました。当院の特徴は、とにかく患者
様が多く、症例が豊富なところです。研修医 1 人
あたりの受け持ち患者様も多く、また8日に 1 回
は救急日があり、松山圏域の患者が当院に集まり
ます。一生懸命遅くまで働いて、さらに寝る間を
惜しんで勉強できる人は当院に向いていると思い
ます。新病院で皆様と一緒に働けることを楽しみ
にしています。
当院は、内科系・外科系ともにすべての診療科
がそろっており、かつ自由度の高い研修制度で
あるため、個々人の目標に応じた多様な経験が
積める病院です。また、研修医の人数も多く、
切磋琢磨しながらもにぎやかで楽しい研修医生
活がおくれると思います。
実際に来てみてわかることも多いと思いますの
で、ぜひ一度見学に来て研修医に色々質問して
みてください。なんでもお答えします!
[吉川雅登]
初期研修1年目 (徳島大学)
学生時に私は、病院見学と称し関西圏から四国4
県まで様々な病院を回りましたが、最も刺激を受
けた当院に研修を決めました。おかげで今も良い
緊張感の中、モチベーション高く仕事ができてい
ます。生き生きと研修医が働ける環境、豊富な症
例、情熱的な先生方、先輩方、繁華街まで徒歩 5
分という立地、当院は希望に溢れています。ぜひ
一度見学にお越しください。お待ちしています。
[三宅悠香] 初期研修1年目 (岡山大学)
当院を一言で表すと“academic 野戦病院”だと
思います。864床という中四国でも有数の病
床数を誇る大変忙しい野戦病院でありながら、
大学病院並みの診療科の数もあり専門性の高い
academic な勉強もできる病院です。当院のもう
一つの魅力は救急症例の初期対応に研修医がフ
ァーストタッチで関われる点です。
ぜひ一度病院見学にきてください。
[三津田容子] 初期研修1年目 (弘前大学)
[佐伯和彦] 初期研修2年目 (鳥取大学)
当院は、愛媛県の三次救急を担う唯一の病院であ
り、内科・外科を問わず多くの症例が集まる病院
です。
救急当直では、
科を問わず様々な疾患が経験でき、
また自分がローテートする科では、専門の先生方
から多くのことを学べます。
ぜひ一度見学にきてみてください。
当院は、中予地区の中核病院として、高度先進医
療とともに標準的で良質な医療を提供する病院で
あります。内科系・外科系のすべての診療科を研
修でき、幅広い症例を学べ、医師としての土台を
築く高い診療能力を身につけることができます。
救急の研修では、輪番制の2次救急から3次救急
までを経験し、緊張感や忙しさの中にも達成感を
感じています。
[井上
卓]
初期研修2年目 (琉球大学)
当院で研修を行う最大のメリットは3次救急や ICU
管理など、死に直面している患者さまと真正面か
ら向かい合い、その命を救うことに全力を注げる
環境があることだと思います。多臓器が複雑に絡
み合った全身疾患の管理や、ショック状態の救命
方法など、普段は教科書や医療ドラマでしか見な
いような疾患に直に触れ、治療を行うことはとて
も刺激的です。ぜひ一緒に医師として成長してい
きましょう!
[二宮怜子]
初期研修2年目 (香川大学)
病院では指導医の先生方にとてもよく教えていた
だいています。働き始めて不安な気持ちがありま
したが、先生方の指導はとても親切で雰囲気も温
かく、充実した研修生活を送れています。2 年間
の研修で色々なことを身につけることの出来る病
院だと思います。また研修プログラムに融通が利
き、自分にあった研修ができると思います。ぜひ
一度見学に来てみて下さい。
専攻医からひと言
[板楠今日子]
血液腫瘍内科 (筑波大学)
私は当院で 2 年間初期研修を行い、そのまま血液腫瘍内科で後期研修を行っています。
当院は救急病院としての機能が強調されがちですが、地域がん診療連携拠点病院でもあります。初期研修
においても、日々運ばれてくる救急患者さんを診るだけではなく、悪性腫瘍をもつ患者さんへどう接した
らよいかも学ぶことができます。来年には新病棟も完成します。ぜひ見学にいらしてください。
[大畠将義]
消化器外科 (愛媛大学)
私は当院で 2 年間初期研修を行い、そのまま外科で後期研修を行っています。
当院の消化器外科では、上部消化管、下部消化管、肝胆膵の 3 グループに分かれて、専門性のある診療を
行っています。数多くの手術に参加させていただき、それぞれの専門医のもとで楽しく、かついい研修が
できています。今は、心臓血管外科で研修を行い、最短での外科専門医の資格取得をめざしております。
ぜひ一緒にがんばりましょう。
[白石明子]
消化器内科 (愛媛大学)
私は初期研修の 2 年を当院で行い、そのまま消化器内科医として引き続き当院での後期研修を選択しま
した。当院の初期研修はたくさんの同期をはじめ先輩方や後輩たち、スタッフの方々のおかげで、かな
り忙しくも有意義な、楽しい日々でした。今後の医師人生において、財産になるなあと思える出会いが
たくさんありました。来年度には 40 年ぶりに病院も新しくなり、心機一転です。新生愛媛県立中央病院
でぜひ一緒に働きましょう!!
臨床研修センター長からひと言
「教育のない病院は一流ではない」と言われます。
私共の病院は、一流病院への進行過程にあります。
当院では、平成 15 年度から一年前倒しで新医師卒後臨床研修プログラムを導
入し、今年で 10 年目を迎えます。平成 24 年度のマッチングでは、フルマッチ
で総勢 25 名の研修医(1年次SR)が集まりました。4月はじめから5月連休
までは、毎日午前 7 時からオリエンテーションカンファレンスを 2 年目研修医
(SR2)が屋根瓦で指導します。その後、毎週木曜日、朝7時からはSR1
が計画をたてた、モーニングカンファレンス(TMC)が実施されます。遠隔
臨床研修センター長
ビデオシステムで、愛媛大学医学部、野村病院、南宇和病院とつながり、on
山岡傳一郎
line での勉強会が開催されます。第三木曜日のTMC講義は、全て in English
です。将来、国際的に活躍する医師を育てる準備をしています。2年の研修を終了する際には、県立
病院学会誌論文を投稿してもらいます。救急診療など多くの興味深い症例を経験した研修医が座学も
忘れないようにするための配慮です。
研修といいながら、まるで修行のような毎日ですが、on/off のけじめには注意して、夏休みなど休
暇も取ってもらいます。
将来、どのような医師になるか既に決めている方にも、まだ決めていない方にも役立つ研修を準備
しています。必ず2年間で力がついていきます。
平成 25 年5月にはいよいよ新病院での診療が始まります。新しい病院に必要なことは、今までの良
いものを継続すると同時に、「若者」、「他所者(よそもの)」、「変わり者」として象徴(変化における
の三種の神器)される研修医たちが活躍することだと考えています。
多くの若者が当院に来てくれることを期待します。そして、是非一緒に、みんなで頑張りましょう。
の
初期研修医、後期研修医を受け入れております。ぜひ一度見学にお越しください。
見学希望連絡先:総務課職員係
E-mail : [email protected]
チングでは、フルマッチで総勢25名の研医(1年次SR)が集まりました。4月はじめから5月連休までは、毎
朝の勉強会
日午前7時からオリエンテーションカンファレンスを2年目研修医(SR2)が屋根瓦で指導します。そ
SR1が企画、4月は毎朝SR2が講義、5月からは、毎週木曜日の朝に各診療科の指導医の講義、
SR1の英語での症例報告など盛り沢山の内容で実施します
の
内科カンファレンス
毎週の内科症例報告や、愛媛大学等とのテ
レビ会議方式の症例報告会も実施します
指導医と研修医の懇親会
指導医と楽しく談笑
外科系 結紮縫合研修会
大勢の外科系指導医が揃い、手取り足取
りで指導します