平成 26 年度 浜松市立引佐南部中学校 学校経営構想 - 教育

平成 26 年度
浜松市立引佐南部中学校
学校経営構想
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1
夢を語る「あすなろ」が集う中学校を目指して
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校訓
たくましい自立
☆ 志に燃え、日本の社会に貢献しようとするたくましさを身につけた人間を育成する
2
本校生徒の実態より
本校生徒は、素直で明るく、やるべきことや指示されたことは大変真面目に取り組
む。しかし、平成 25 年度の生徒指導の内容を分析すると、校内だけでなく地域社会
や家庭においても人間関係が希薄化している実態がある。そのため、些細なことから
仲間とトラブルになったり、自分の感情を抑えられない言動が見られたりするなど、
共同・共生社会の形成に多くの課題が生じている。このような状況の中、生徒一人一
人に望ましい勤労観や職業観を育成するとともに、社会の形成者として正しい知識、
判断力、思考力、表現力等を身につけさせ、自分を取り巻く社会や生活の中での課題
に対して、臨機応変にたくましく対応し、自立して生活できる教育を行う必要がある。
将来、生徒たちは社会の形成者として幸せに生きていく権利がある。したがって、
生徒たちに社会を見つめさせ、自分の将来を見通して生き方を考えさせることに重点
を置かなくてはならないと考える。生徒たちが、将来「日本人として」「社会人とし
て」「良き家庭人として」どのように生きていくかを考えさせながら、その自覚と能
力を持ち、行動する実行力を身につけさせ、自分のこれからの日本人としての生き方
に、大きな志をもたせたい。
3
学校教育目標
夢を語り 粘り強く
挑戦する生徒
本校の夢の定義:夢とは、自分の将来の姿である
★
夢を語り・・・夢を自分の言葉で語る
★
粘り強く・・・夢を持ち続ける(あきらめない)
★
挑戦する・・・夢の実現のために自分を変える(輝かせる)
4
学校教育指針(教育活動の中で意識したいこと、させたいこと)
(1)すべての教育活動の根底にあるものは「命の教育」である。
すべての生徒に「命」を意識した言動を身につけさせたい。
学校は楽しい場所であって、決して悲しい場所にしてはならない。
(2)生徒たちに自分の将来を思い描かせる。
自分はどんな大人にならなくてはいけないのか。そのために、今をどのように生
きるべきなのか。それを考え、学ばせる学校でありたい。
5
目指す生徒像(人間像)
社会の形成者としての資質を身につけた生徒像(人間像)を目指して
(1)本校生徒指導のねらい(基本方針)より
① あいさつと清掃ができる生徒
さわやかな挨拶、場を清める清掃
※ 引佐南部中の教師と生徒の合言葉
「あいさつと清掃ができれば何でもできる」
② きまりをしっかりと守る生徒(規範意識の高い生徒)
③ 生活習慣の基本を身につけた生徒
時と場に応じた言葉遣い、品のある身だしなみ
(2)本校の研修を通して
① 自分の考えをもち、自分の言葉で伝えられる生徒
② お互いの考えを認め合い、さらに自分の考えを深められる生徒
(3)中学校区として
① 人とのかかわりを大切にする子
② 学びを楽しむ子
③ 基本的な生活習慣を身につけた子
6
目指す学校像と具体策
学校は人づくりの場である。どのような人を育てるのかを学校教育目標で示し、学
校と保護者、地域が一体となって生徒一人一人の心を耕し、人づくりを行うものであ
る。人づくりの土台として、人的環境、物的環境の大切さを意識していきたい。
(1)一人一人の生徒が大切にされる学校
・ 教職員が積極的に生徒一人一人にかかわり、愛情と情熱をもって教育活動に取
り組む学校
・ 教職員が常に温かく生徒を見守り、いつでも教育相談やカウンセリングが行わ
れる学校
・
生徒一人一人の規範意識が高く、いじめや不登校のない学校
・
生徒のよさや自己肯定感が大切にされる学校
・
明るいあいさつが交わされる学校
・
清掃や整理整頓が行き届いた清潔な学校
(2)教育活動が充実している学校
・ 生徒一人一人の学力向上が保障される学校
・ 校内研修等教職員の資質向上が図られている学校
・ 言語活動の充実を中心にして、わかる授業・楽しい授業が実践される学校
・ 部活動に全力で取り組む学校
・ 心の耕しが道徳と特別活動の2本柱で行われる学校
・ 総合的な学習の時間を中心にキャリア教育が実践される学校
・ 行事や生徒会活動でリーダーが育つ学校
・ 校区の幼保小中高の連携が推進される学校
(3)保護者・地域と共につくる学校
・ 積極的な情報発信に努め、信頼と協力が得られる学校
・ 地域の人材が教育活動に活用される学校
・ 地域の行事やまつり、ボランティア活動に積極的にかかわる学校
・ PTAが学校と地域のパイプ役になっている学校
7
学校経営方針と施策
学校教育目標を達成するために、下記の学校経営方針と施策について全教職員が共
通理解を図り、全力で実践する。
(1)学校運営体制の強化
①
校長の学校経営方針に基づいて、全教職員が分掌組織の業務を明らかにし、そ
れぞれの責任を果たす。
②
学校経営のマネジメントとして、学校評価とその分析を定期的に行うと共に、
学校評議員やPTA理事会、校区健全育成会での意見を大切にしていく。
③
教育活動や生徒指導、分掌業務等、報告・連絡・相談の基本を大切にして、教
職員相互の理解を図ると共に、共通実践に取り組む。
④
学年会の時間を確保し、各学年担当職員の意思疎通を図り、指導の徹底を図る。
(2)豊かな人間性の育成
①
学級は、心の耕しの場として最も大切にしなくてはならない。そのため、担任
教師の思いと生徒たちの願いによってつくられた学級目標が教室全面に掲示さ
れ、学級の生徒全員によって毎学期達成度が評価されなくてはならない。
②
学級は、生徒一人一人の社会性を育む教育の場である。そのため、学級活動で
の話し合い活動を活発化させ、意思決定能力や責任感、協調性を育んでいく。
③
全教職員の人権意識の向上を図り、生徒への人権教育(人権プログラム)を推
進する。
④
いじめ防止対策推進法による「いじめ防止のための基本方針」によって、いじ
めの防止といじめ撲滅を図る。
⑤
スクールカウンセラーや支援員との協力により、不登校生徒の復帰支援を推進
する。
⑥
豊かな人間関係づくりを目的に、校区の小学校と連携して構成的グループエン
カウンターに取り組む。
⑦
地域行事への積極的な参加や地域でのボランティア活動への参加を促し、社会
貢献の精神を育成する。
⑧
地域を学ぶ活動から、地域の先人の苦労や努力、地域のよさを知り、地域人と
して生き方を考えさせる。
⑨ 道徳の時間を心の耕しの要とし、はままつマナーを活用しながら、生徒一人一
人の日本人、社会人としての資質を高める。
⑩ 読書活動の充実から人としての生き方を考えさせる教育を推進し、心の「伝え
合い」と「かかわり合い」ができる人づくりをめざす。
(3)確かな学力の向上
① 「授業は、生徒一人一人が将来社会で求められる資質や能力を身につけるため」
という学校教育としての視点を明確にして、授業改善に努める。
② 全国・県・市の学力調査の結果を分析し、各教科の指導に活用する。
③ 学習指導要領に基づいた各教科の指導の中で、個に応じた指導と言語活動の充
実を図る。
④ 各教科の言語活動は、知的活動だけでなくコミュニケーション能力の育成や感
性・情緒の基盤となる活動であることを押さえて指導する。
⑤ 授業時数の確保に努めると共に、年間指導計画による指導と評価の一体化を目
指す。
⑥ 3年間の必読図書を選定し、朝読書の充実を図る。
⑦ 定期的に朝学習の時間に漢字書き取りを行うと共に、計画的に漢字テストを行
い、日本人としての漢字能力育成に努める。
⑧ 常葉大学との連携により、基礎学力の向上を目指した補習授業の充実を図る。
(4)個性と創造力の伸長
① 3年間の計画的な進路指導を充実させることにより、生徒一人一人の夢に挑戦
する意欲を高める。
② 特別活動と総合的な学習の時間、道徳の時間の相互補完的な計画的実践におい
て、各教科のキャリア教育の意義を踏まえ、学校教育全体でキャリア教育の充実
を図る。
③ キャリア教育は人づくりの土台として、将来設計能力と意思決定能力の育成に
重点を置く。
④ 全教職員が部活動顧問となり、個性の伸長を図る。
⑤ 音楽教育、美術教育の充実を図り、感性を高めるとともに豊かな情操を育む。
⑥ 司書教諭と図書館補助員を中心に、ブックトークやストーリテリングを行い、
情操教育をねらいとした図書館教育の充実を図る。
⑦ 学校行事、生徒会活動、総合的な学習の時間の学びからBPの資質を育む。
(5)教員の資質向上
① 「信頼回復元年」の言葉を意識し、地域・保護者から信頼される学校づくりを
目指して服務の厳正化を一層図り、服務事故の防止に努める。
② 言語活動の充実をねらいとした研究授業を行い、授業改善のための校内研修の
充実を図る。
③ 研究指定校や先進校の授業参観、校外の研修会における高い指導力を持つ教員
からの指導を受けた者は、必ず校内に還元して教員個々の力量を高める。
④ 授業力向上のために指導案検討をチームで行う等、研修主任を中心とした研修
の充実を図る。
⑤ 全教職員が学校経営に対する高い参画意識を持ち、各教育活動の目標や課題を
明確にした取り組みを行う。
⑥ 全教職員が安全管理、危機管理への意識を高め、いじめ問題等の未然防止、早
期発見・早期解決を図る。
(6)学校施設管理
“人が環境をつくり
環境が人をつくる”の言葉を意識し、
人づくりのための物的環境を整えていく
① 各施設管理者が清掃と整理整頓に心掛け、清潔な教育環境を築く。
② 教育活動の充実、事故防止のための施設安全点検を定期的に行う。
③ 防火設備の点検において指摘されたことに対しては、すばやく対応する。
④ 鍵の管理には、十分注意する。
(7)学校事務の充実
① 安全な学校、安心な環境づくりのため、日常的に安全点検を励行し、異常の報
告に対してすばやく対応する。
② 教育活動の充実のため、効率的で無駄のない予算編成と執行に心掛ける。
③ 教育活動の充実のため、担当者と連携して確実な備品管理に努める。
④ 通帳管理等は管理職を含めた複数で行い、事故防止に努める。
⑤ 個人情報の保護には厳重な注意を払い、事故防止に努める。