広報高崎2014年(平成26年)9月1日号 6,7ページ(PDF形式) - 高崎市

新しい認知症支援体制がスタート
新
気になったときが相談の機会
市は、認知症で悩んでいる人や
その家族への支援を毎月行ってい
ます。いずれも費用は無料で、プ
ライバシーは厳守します。1 人で
抱え込まずに相談してください。
9 月は下記の日程で行います。
申し込みは、開催日の前日までに、電話で地域
包括支援センター(☎ 321-1319)へ。
医師による相談
■日時と会場 9 月 12 日㈮午後 1 時 30 分∼ 3 時
30 分=市役所 2 階長寿社会課、25 日㈭=午後 1
時 30 分∼ 3 時 30 分=吉井支所地域包括センター
認知症の人を支える家族の集い
■ 日 時 と 会 場 9 月 26 日 ㈮ 午 前 10 時 ∼ 11 時
30 分=市役所 4 階 41 会議室
行方不明の高齢者情報を配信
安心ほっとメールに登録を
「同じことを何度も聞いたり話したりする」「物忘れが
多い」など、歳をとるにつれて誰にでも現れる症状は、
認知症によるものか判断しづらいものです。そのため
初期対応が遅れてしまい、周りが分かるようになって
ようやく支援の手が入るケースも少なくありません。
認知症と診断された場合、その事実を受け入れるこ
とは、本人にも家族にもとても勇気がいることだと思
います。でも「もう治らない病気なんだ」と諦めない
でください。早期に発見できれば、症状を抑えるため
にできることがあります。
認知症の相談で訪れる人の多くは、心身ともに限界
になってからやってきます。そうなる前に私たち支
援チームは、認知症の専門職として地域包括支援セン
ターや医療機関などと協力し、今できることを一緒に
考えていきます。
9月1日から新しい認知症支援体制がスタート
いつまでも、自分らしく。
それまで当たり前にできていたことができなくなり、
当たり前
大切な人のことも分からなくなってしまう――。
認知症は誰にでも起こり得る病気です。認知症になっても本人の意思が尊重され、
住み慣れた地域で暮ら
し続けられるように、
市は 9 月から認知症への早期発見と早期対応を行う新しい取り組みを始めます。
問い合わせは、地域包括支援センター(☎ 321-1319)へ。
9
日から
1
市 は、認 知 症 患 者 へ の 支 援
で 重 要 な 早 期 発 見・早 期 対 応
を 進 め る た め、 月
﹁認知症初期集中支援チーム﹂
組となっ
1
を地域包括支援センターに設
人が
3
置します。同チームは、介護
人に認知症サポート医
2
福祉士や作業療法士などの専
門職
を加えた
て、支援が必要な人を適切な
医療・介護サービスにつなげ
られるよう取り組んでいきま
す。
てきました。
知症の発見と対応は後手に回
し か し、﹁ 認 知 症 な ん て 恥
ず か し い ﹂﹁ 近 所 の 人 に 知 ら
りがちになっていました。そ
早期発見のために
認知症は、記憶や判断力な
ど脳の機能が低下する病気で
のため、相談に来たときには
れたくない﹂といった患者本
す。患者自身が症状を自覚す
すでに症状が重症化していた
認知症への新しい取り組み
ることが難しいため、周りの
人やその家族の思いから、認
人の﹁気付き﹂が大切です。
という事例が多く、できるだ
け早い段階から支援すること
5
認知症は症状の軽いうちか
ら 適 切 な 支 援 を 行 う こ と で、
人
4
が課題になっていました。
75
症状の進行を遅らせることが
歳以上では
歳以上では
85
できます。このため、早期発 こ の 課 題 に 取 り 組 む た め、
市 は﹁ 認 知 症 初 期 集 中 支 援
見が重要です。
チーム﹂を設置しました。
市は各地域にある地域包括
支援センターを中心に、認知 関係機関との連携を強化
症をはじめとした高齢者の支
援を行っています。これまで 認知症患者の数は、高齢化
とともに増え続けています
︵右表参照︶。
1
も地域の民生委員と協力して
一人暮らしの高齢者や認知症
人に
1
人、
の疑いがある人の家へ足を運
に
人が認知症と言われ、本
び、認知症の早期発見に努め
だけ在宅で自立した生活がで
0
知症と診断されても、できる
ます。患者と医療・介護サー
4
人
の患者がいると推定されま
ビス、地域包括支援センター
1
00
す。
認知症初期集中支援
チームは、地域包括支援セン
の連携を強める役割も期待さ
万
ターの職員が各地域で家庭訪
市では現在約
問して集めた情報を基に、支
れます。
きるようにサポートしていき
援が必要な人の対応を検討し
ます。その後、適切な医療・
40
介護サービスが受けられるよ
(7)高崎市役所☎ 027-321-1111
冨田 真希さん
歳
※月∼金曜日の午前8時30分∼午後5時15分(祝日は除く)
掛水 厚子さん
う関係機関との調整を図りま
倉渕(☎378-3111) 群馬(☎373-1211)
榛名(☎374-6719) 箕郷(☎371-5111)
新町(☎0274-42-1234) 吉井(☎387-3111)
山口 淑子さん
す。支援の対象は、原則
■ 各支所の地域包括支援センター
大手 真栄さん
以上で認知症やその疑いがあ
■長寿社会課内地域包括支援センター
(☎321-1319)
■総合福祉センター内地域包括支援センター
(☎370-8835)
■岩鼻長寿センター内地域包括支援センター
(☎346-0075)
(左から)
る人です。
地域包括支援センターは、高齢者を支援する総
合相談窓口です。認知症をはじめ、生活の中で困っ
ていることがあったら相談してください。
認知症
初期集中支援チーム
同チームは、症状に合わせ
て6か月を目安に継続的な支
相談は地域包括支援センターへ
認知症の人に最適な支援を
援を行っていきます。もし認
認知症が原因で行き先や現在地が分からなく
なり、迷ってしまう人が増えています。
市は、行方不明の高齢者の情報を
「安心ほっと
メール」
で配信しています。メールには対象者の
性別・年齢・服装や特徴、いなくなった時間や
場所などの情報が掲載されます。 認知症の高齢
者を地域で守るために、皆さんの協力が必要で
す。ぜひ登録してください。
登録は無料です
(パケット通信
料は利用者負担)
。takasaki@entry.
mail-dpt.jp 宛てに空メールを送って
QR コード
手続きしてください。
支援チームのメンバーに聞きました
■表 認知症高齢者数の将来推計
(H24)
(万人)
500
10年で約1.5倍に
470
400
410
345
300
200
280
100
0
H22
H27
H32
H37
厚生労働省「認知症高齢者数について」
2014.9.1(6)