グリーン電力認証機構 WG2 第1回会合 議事要旨 1.日時 :平成 18 年 5 月 16 日(火) 10:00~11:50 2.場所 : (財)日本エネルギー経済研究所 10 階 管理部会議室 3.出席者: 【ワーキンググループ参加者】 鮎川ゆりか(WWF) 、今井有俊(日本自然エネルギー) 、大林ミカ(ISEP) 、田村康 昌(東京ガス) 、都築建(PV-Net) 、山本博巳(電中研) 、工藤拓毅(座長代理、エネ 研) 【事務局】 伊藤(エネ研) 4.配布資料 ① 銘建工業㈱バイオマス発電設備 申請書一式 ② 稚内市水道部風力発電所 申請書一式 【資料 1】 【資料 2】 5.議事概要 WG2 の小川座長がご欠席となったため、工藤委員兼事務局長が WG2 座長を代理で務めて開催 された。 (1) 銘建工業㈱バイオマス発電設備の認定申請について 申請者である日本自然エネルギー㈱より設備の概要について説明を行った。 (主な説明内容) ・ 集成材加工廃材という自社の工場から出る木質廃材が主燃料である。有害物質の混入は極 めて少ない。排気は第三者による計量証明を行っており、規制値以下となっている。 ・ RPS の認定済設備である。認証機構に申請するのは自家消費分である。 ・ 助燃材は使用していないためバイオマス比率は 100%である。 ・ 発電補機での使用量は専用の計量器で計量している。補機以外のものでの使用量も含まれ てしまうが、認証可能電力量を過少に評価するため問題はない。 ・ 認証可能電力量は、発電電力量から補機使用量と売電電力量を差し引いた値となる。 (主な議論) ・ 燃料となる木材には有害物質は極めて少ないということだが、少量の接着材はあるはずで ある。問題はないのか。ばい煙量等測定結果を見ると、硫黄酸化物や窒素酸化物は測定さ れているが塩化水素は測定結果が「-」となっている。測定していないのではないか。 →(申請者)塩化水素はおそらく測定していないと思われるが、確認する。 →測定していない場合は、今後追加して測定するか、インプットする燃料の成分を分析し 認証機構に提出するか、もしくは塩化水素が明らかに極めて少ないという客観的な説明を 行うこととする。 ・ 計量証明の頻度はどれくらいか。 →(申請者)2 ヶ月に1回である。電力量認証の際にも直近の証明結果を提出する。 ・ この発電機は 24 時間稼働しているのか。バイオマス比率 100%としているが、発電機起 動時は助燃材が用いられるのではないか。 →(申請者)24 時間稼働している。しかし検査時等は発電機を停止することもあり、起動 1 時には助燃材を用いている。 →「化石燃料は一切使用していない」と表現すると誤解を招くので、起動時のみ化石燃料 を使用する点を説明することとする。認証可能電力量の計算には考慮しない。 ・ 単線結線図を見ると重油ボイラーがあるようだが、何に使っているのか。 →(申請者)発電機の検査時に予備的に使用するようである。 ・ 単線結線図の左下に示されているターボモータやコンプレッサーは補機ではないのか。 →(申請者)確認してみる。恐らく補機ではないが、補機であれば発電電力量から差し引 くようにする。 以上より、WG で指摘された点等を修正し、委員会に諮ることとする。 (2) 稚内市水道部風力発電所の認定申請について 申請者である日本自然エネルギー㈱より設備の概要について説明を行った。 (主な説明内容) ・ RPS の認定済設備である。認証機構に申請するのは自家消費分である。 ・ 設備利用率が年平均 25%程と高く、発電電力量の大半を売電している。 ・ 発電補機での使用量は専用の計量器で計量している。 ・ 認証可能電力量は、発電電力量から補機使用量と売電電力量を差し引いた値となる。 (主な議論) ・ 風力発電での自家消費というのは何なのか。 →(申請者)この風力発電設備は浄水場に設置されているものなので、浄水場で消費され ている。 ・ 北海道の風力発電では鳥への影響が問題となっていることが多い。関係法令表の鳥獣保護 及び狩猟に関する法律の箇所が「該当しない」となっているが、どういうことか。 →この法律は建物を建設する際に問題となる法律で、建設後は該当しないのではないか。 チェックリストの「環境の影響評価」の項目にあるように、事前に影響調査をしているよ うなので、この結果を事務局に提出すべきである。 →(申請者)影響調査の結果の提出をします。 ・ 売電電力量を示す書類として検針票を提出するとあるが、この検針票には北海道電力の検 針立会い者のサインや印鑑がない。この書類では証拠能力がないのではないか。 →(申請者)北海道電力が立会いしているか確認する。立会いしていない場合は、北海道 電力が発行する何らかの書類で売電電力量の確認をするように変更する。 ・ 補機使用電力量を確認するために、市が国に提出する検針票を認証機構に提出するとある が、市が発電者であるため証拠能力がないのではないか。また、実際の補機がどのような ものか、単線結線図からは分からない。 →(申請者)国が受領したという書類が出せるか確認する。具体的な補機についても調べ てみる。 以上より、WG で指摘された点等を修正し、委員会に諮ることとする。 以 上 2
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