誠実な企業活動 パートナーへの展開 サプライチェーンの CSR のレベルアップを図るため パートナー企業と一体になった活動を推し進めています 社会の持続可能な発展を実現して 2009 年度の実施状況とレビュー 2010 年度の計画 ● CSR 調達活動 ● CSR 調達活動 1)国内主要サプライヤー企業のセルフ 1)国内で2回目のセルフアセスメントを アセスメントを開始。実施結果をフィー 実施。改善活動の進捗状況を確認し、 ドバックし、改善課題を把握しました。 さらなるレベルアップを支援します。 2)中国拠点への展開に向けた活動組 2)中国拠点の主なサプライヤー企業に 織の体制・日程を設定しました。 対して日本と同様の活動を実施します。 ●グリーン調達活動 * ●グリーン調達活動 * 1) サプライヤー企業のCO₂削減活動 1) サプライヤー企業のCO₂削減活動 的なお役立ちをすることで、社会 ①モデル仕入先 9社の改善活動は目標 モデル仕入先 9社へ 2010年度目標の をほぼ達成しました。 支援活動を継続し、現場改善事例の拡 から認められ、社員の意識も向上 ②主要サプライヤー企業 171社の自主 大を展開します。 し、企業体質の強化につながり、ひ 的な活動推進を確認しました。 2)EU REACH 規則への対応 2)EU・REACH 規則への対応 画像事業分野の目標達成に向けた拠 サプライヤー企業から情報収集できる 点支援活動を実施します。 よう仕組み・システムの構築、支援活 ●社内資材部門の購買倫理活動 動を実施しました。 (含下請法) いくためには、リコーグループだ けでなく、関係するすべてのサプラ イヤー企業や販売パートナー企業 とともに社会的責任経営に取り組 んでいくことが重要です。サプライ チェーン全体における人権や環境 などのリスクを低減させることだけ にとどまらず、社会に対する積極 いては企業業績の向上をもたらす といった好循環をリコーグループ は目指しています。そのためには、 パートナーによるCSR への理解が 深まり、具体的な活動が継続され ることが大切です。リコーグループ は、今後さらに CSR 調達 * のレベ ルを上げていくとともに、販売パー トナー企業の企業価値向上も支援 ●社内資材部門の購買倫理活動 前年度実施結果からの振り返りを行 (含下請法) い、2010年度のセルフチェックを実施 セルフチェックを国内の社内資材部門 します。 へ実施しました。 ●販売パートナー企業の企業価値向 ●販売パートナー企業への本格展開 上支援の本格展開 1)各ステークホルダーとの関係から課 アセスメントをベースに、リコーの実践 し、サプライチェーン全体への活動 題を抽出するためのアセスメントの仕 活動事例を紹介しながら本格的に支援 の輪を拡げていきます。 組みを構築しました。 活動を進めます。 *サプライヤーによるCSR の取り組みを調達の 条件として考慮する仕組みのこと 2)優れたCSR 活動事例を他のパート ナー企業へ水平展開しました。 *グリーン調達の詳細は、Webサイト掲載の 『環境経営報告書 2010』 をご覧下さい。 サプライヤー企業への展開 サプライヤー企業 224 社が セルフアセスメントを実施 29 企業に対して、全国 5地域で説明会を開 高い回収率を達成しました。このように、 《 リコーグループ /日本 》 催し、サプライヤー行動規範の理解を深 セルフアセスメントを通じてサプライヤー めるための「ガイドブック」を提供するとと 企業自らが PDCAサイクルを回し、社会 グローバルなサプライチェーンにおける もに、セルフアセスメントの実施をお願い の要求・要請に応えていくことを実現可 CSRのレベルアップを図るため、2006年 しました。初回のアセスメント項目は製品 能にしています。2010年度は、中国拠点 に制定した「サプライヤー行動規範」の遵 安全、企業機密、知的財産、環境、人権、 で取引きのある中国現地法人に対して同 守状況をモニタリングするセルフアセスメ 労働 (児童労働の禁止も含む) 、安全衛生 様の展開を進め、その後、欧米拠点の現 ント制度を構築。国内から展開を開始し に関するものとし、Webサイト上で回答・ 地法人へと拡大していきます。 ました。2009年 5月に主要サプライヤー 回収できるシステムを構築。98%という リコーグループ社会的責任経営報告書 2010 特集 I nterview 宮沢機器工業株式会社 代表取締役 宮澤 泰三 様 C S Rの考え 方 セルフアセスメントは、自社の現状を再確認し、 改善につなげる良い機会となりました。 2009 年度から開始したセルフアセスメントの仕組みについて、実際に実施して頂いたサプライヤー企 業の生の声をお聞きし今後の制度改善につなげるべく、今回は部品の金属加工(プレス・板金)を手が ける宮沢機器工業株式会社様(東京) を訪問し、貴重なご意見をいただきました。 就業規則や機密情報管理などに新たな気付きを得る CSR活動のレベルアップに向けて、より具体的な 今回のセルフアセスメントを通じて、人事労務については 実はこれまで、CSR 活動は社会的な大きな問題であり、中 自社の就業規則を改めてチェックする良いきっかけとなり 小規模の私たちの会社にはあまり関係ないものと思ってい ました。また、私たちはリコーから支給される図面を外注 ました。しかし、今回のセルフアセスメントを通じて、リコー 先とのやり取りで頻繁に利用しているため、企業秘密の管 グループの積極的な取り組みをより深く理解することがで 理や知的財産の保護の観点で、新たな気付きを得ること き、これを機会に、今後さらにCSR 活動のレベルアップを ができました。例えば、以前は紙の図面だったものが、 図りたいと考えています。ただそのためには、情報セキュリ 現在はデータで送られてきます。そのデータを外注先と ティ対策など具体的な取り組み事例を提示してもらえると やり取りする際に、ウィルス対策など情報セキュリティ面 ありがたいです。リコーグループの中小規模の事業所でど を強化する必要性を感じました。 のように具体的な活動を行っているかなど教えてもらえる ことができました。 活動事例を提供して欲しい。 誠 実な 企 業 活 動 環 境との調 和 と、自分たちの取り組みの参考にできると考えています。 販売パートナー企業への展開 《 リコーグループ /日本 》 えています。2009 年度はセルフアセスメ も販売パートナー企業と共に企業価値を ントの方法や項目を検討し、2010年 10 高めるCSR活動を実施していきます。 人間尊重 国 内 主 要ご販 売 店の 企業価値向上を支援 月からの本格展開に先駆けて理工事務 機株式会社様(東京)で実施しました。セ をするために、主要ご販売店の企業価値 ルフアセスメントでは、予め用意された質 向上支援の取り組みを進めています。そ 問に対して社長と社員、さらにビジネス のスタートとして、CSR観点でのセルフ パートナーであるリコー販売が回答する アセスメントの実施をお願いすることにし ことで課題を抽出し、ワーキンググルー ました。従来のように売り上げ達成だけ プを作って改善活動を進めています。 を目指すのではなく、お客様や地域社会、 亀井社長様は「これからの企業は業績追 社員などステークホルダーとの強固な信 及だけでなく、企業価値を高めることが 頼関係を築くことが企業の成長につなが 重要だと考えていました。そこに今回の るという気付きを促し、リコーグループが アセスメントを行うことで多くの気づきが 培った実践事例を提供していきたいと考 得られました。」と話されています。今後 社 会との調 和 販売パートナー企業と共にさらなる成長 社員にアセスメントの結果と取り組み課題を説明する 理工事務機株式会社 代表取締役 亀井 賢太郎 様 リコーグループ社会的責任経営報告書 2010 30
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