今月の茶園管理の要点 9月 ◎秋芽の防除 ◎9月上旬から10月上旬の秋芽が成長している最中に、病気の予防と、シャクトリ虫などの葉巻虫や、鉄砲虫の食い込みを防ぐために防除を行 います。 ◎クワシロカイガラムシの発生がある園や、新たに発生を確認した園は、9月上中旬に防除を行いましょう。 ◎秋肥の施肥 ◎秋肥の2回目を今月中には施用しましょう。 ◎堆肥や敷き草を積極的に施用しましょう。秋から冬季の間に、堆肥の施用や敷き草を行い、土壌 の有機物を増やして土づくりを行いましょう。また、もみ殻を畝間に施用し土と混ぜることで、排水 の向上や根の張る範囲を広げることができるので、入手できる場合は積極的に活用しましょう。 風対策茶園 性 ◎台風対策 ◎事前対策 ○風対策として、風当たりの強い部分は防風ネット、垣等の補強を行う。ソルゴーは高さを切りそろ える等 の管理を行いましょう。茶株間に敷き草等を押し込み、株が動かないようにするのも効果が あります。 ○圃場周囲の排水を良くして、圃場外からの流入を防ぐようにしましょう。 ◎事後対策 ○幼木が塩を被った場合は、ただちに塩を洗い流す必要があります。散水は、圃場内で風が強く あたった部分で、株ごとには新梢先の葉の柔らかい部分を重点に行いましょう。 ○茶株が倒れた場合は、動く範囲で茶樹を起こし根元に土を寄せて固めましょう。 ○台風で倒れたソルゴーは、切り戻して茶樹に被らないように整理します。 ○台風通過後の防除については、新梢が揉まれたり葉の傷害が生じた場合は、台風後に病気が懸念 れる状態になるので早期に殺菌防除しましょう。 台風後の状況 茶樹被害なし さ 管理作業 旬 定植当年(1年生) 2年生 3年生 4年生 5年生以上 上旬 施肥5回目 中旬 除草 除草、防風作物栽培 除草、防風作物栽培 除草、防風作物栽培 防風対策 下旬 (補植) 敷き草(補植) 施肥基準 三井楽以外(樹齢別 10a当たり袋数) 幼木施肥 上旬 樹齢(年目) 1 2 3 4 5・6 三井楽(樹齢別 10a当たり袋数) 成園施肥 袋数 幼木施肥 樹齢(年目) 1 五島茶1号 1 五島茶2号 1 五島茶1号 2 五島茶2号 2 2 3 4 5・6 成園施肥 袋数 台風後の株元の穴 (根が乾く前に埋め戻す) 中旬 下旬 防除作業 旬 病害虫名 上旬 ハダニ、ホコリダニ 農薬名 倍数 摘採まで 使用回数 の期間 (以内) 摘 要 ミルベノック乳剤 1,000 14日 2 カンザワハダニ・ホコリダニ多発の場合 ジェイエース水溶剤 1,000 30日 2 ヨコバイ・アザミウマ多発の場合 チャノミドリヒメヨコバイ 中旬 チャノキイロアザミウマ チャノコカクモンハマキ (クワシロカイガラムシ) アプロードフロアブル (1,000) (14日) 2 (クワシロカイガラムシ発生園では発生枝に十分散布) 下旬 病害虫名 赤焼け病 農薬名 カスミンボルドー ベフドー水和剤 倍数 500 700 摘採まで 使用回数 の期間 (以内) 30日 14日 1 2 太字は基幹防除です。 全園の予防防除をしましょう。 細字は臨時防除です。 発生した場合のみ防除します 摘 要 台風直後に左記薬剤のいずれかを散布 ◎ 適 期 の 秋 整枝 で一 番 茶早 期
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