地 域 貢 献 - 朝銀西信用組合

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地
域
貢
献
地域に貢献する信用組合の経営姿勢
取引先への支援状況等
当組合は、西日本地域10県を営業地区とする広域信用組合として、地
当組合は、平成17年 8 月に公表いたしました「地域密着型金融の機能
域の同胞の方々が主な組合員となり、相互扶助の協同精神に基づいた金
強化の推進に関するアクションプログラム」の計画に沿って取組んでま
融事業を通して組合員の企業発展と生活向上に寄与し、地域社会との共
いりました。
存共栄を図ることを基本理念としております。
平成18年度、取引先企業の要注意等先から 3 先を対象に経営改善支援
当組合ではこの基本理念に基づき、同胞・組合員密着、地域密着、リ
を行った結果、 2 先全先がランクアップとなりました。( 3 先中 2 先は
テールによる基盤拡大の推進を図っており、今後も同胞・組合員の多様
1 先に集約となる。)
なニーズに応えるべく金融面を通じた貢献に取り組んでまいります。
また、社会的貢献活動につきましても組合員の皆様の要望に引続き沿
えるよう、教育・文化・スポーツ面等への後援に積極的に取り組んでま
いります。
地域・業域・職域サービスの充実
融資を通じた地域貢献
1 )貸出先数・金額
1 )店舗・ATM等の設置
総貸出先数 2,005件、総貸出金 91,602百万円
店舗数 14店舗 ATM等設置数 5 台
① 法人に対する貸出、先数 447件、金額 74,579百万円
2 )情報提供活動
② 個人に対する貸出、先数 2,058件、金額 17,023百万円
しんくみ「情報誌ボンビバーン」を配布しております。
2 )18年度リテール融資を積極的に推進し、771件 2,758百万円を実行
して地域の組合員に貢献いたしました。
3 )苦情相談の窓口
当組合では、お客様からのご意見、ご要望にお応えするために各支
3 )当組合融資商品の概要
店ごとコンプライアンスオフィサーを配置しておりますのでご遠慮な
当組合は、地域に密着したリテール融資セールスを積極的に推進
くお申しつけください。
し、顧客の資金ニーズにお応えするために、次のオリジナル融資商品
を取り扱っています。詳しくは営業店にお気軽にお問い合わせください。
◇スーパーローン〔 3 商品〕
個人事業者スーパーローン・法人スーパー
ローン・個人スーパーローン
◇事業ローン
〔 3 商品〕 事業活性ローン・新規創業ローン・不動
産購入ローン
文化的・社会的貢献に関する活動
◇保証付ローン 〔 9 商品〕 カーライフローン・カーライフローン(ハ
ンドルキーパー)
・奨学ローン・リフォー
ムローン・フリーローン・フリーローン
ミドル・小口フリーローン・災害復旧ロー
ン・カードローン
◇住宅ローン
〔 2 商品〕 朝銀住宅ローン・朝銀住宅ローン(代理貸)
■岡山吉備高原車いすふれあいロードレース大会に寄付しました。平成
18年 7 月
■しんくみの日週間に伴い、献血運動を実施しました。
(本部、広島支店、
天満支店)24名参加 平成18年 9 月
■広島支店 社会保険労務士による《年金相談室》を実施しております。
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機能強化計画の進捗状況(要約)
1 .地域密着型金融推進計画の進捗状況(平成17年 4 月∼平成19年 3 月)
化、融資金額の小口化による新規顧客の開拓を更に強化すべきであると
当組合は、依然厳しい経済・金融経営環境の中で、中小零細事業者等
認識しております。
顧客(組合員)の金融円滑化への努力と共に、地域密着型金融推進計画
顧客への説明態勢の整備、相談苦情処理機能の強化の取組みとして、
の実践を図るべく、経営の健全性確保と収益力向上、経営基盤の強化に
平成17年度には規程の一部変更と苦情等報告態勢、顧客説明について徹
取組んでまいりました。
底を図りました。また、役席者に対するコンプライアンス講習会の実施
当該期間における組合の取組みの状況は以下の通りです。
と職員に対する同講習会のフィードバックを通じて苦情報告態勢の強化
が一層図られました。更に、顧客の苦情に係る報告制度について苦情対
①事業再生・中小企業金融の円滑化
応マニュアルの一部変更(規定間の整備)を実施しました。
創業・新事業支援機能等の強化に向けた融資審査能力向上のため、本
平成18年度には第45期第1次理事会においてアンケート調査に基づく
部、営業店の融資担当役席による講習会を体系的に開催してまいりまし
苦情の原因分析及び改善策について報告を行いました。また、苦情報告
た。平成17年度は4回、平成18年度は2回講習会を開催しました。また、
態勢強化のための研修会を2回開催した他、苦情対応マニュアルの整備
信用リスク管理強化のための「業種別研究部会」を立ち上げコンサルタ
も実施しました。
ント会社との意見交換及び勉強会を開催しました。様々な講習会、実習
人材育成のための研修プログラムに基づき内部研修会の開催、外部研
を通して信用リスク管理の強化と財務分析に重点を置いた融資審査能力
修の参加により、職員のスキル向上が一層図られました。
(目利き能力)向上が極めて重要であると再認識することができました。
今後も特定業種に対する専門的な知識と分析能力を含めた融資審査能
②経営力の強化
力の強化が必要であると認識しております。
平成17年度にはリスク管理態勢の充実を図るため、ローンレビューに
取引先企業に対する経営相談・支援機能の強化のための取組みとして、
よる四半期毎の定例報告を実施しました。また、財務局検査結果につい
平成17年度には5回、平成18年度には4回にわたり各協会主催の講習会に
て融資担当者講習会を通じた各店舗へのフィードバックも行いました。
積極的に参加することにより、取引先企業支援に対する取組み意識の向
自己査定能力向上のため協会主催の自己査定講座への積極的な参加を
上が図られました。今後も役職員を取引先企業の経営相談支援のための
図る一方で本部による自己査定の正確性を高めるための具体的な作業指
スキル向上を目的とした講習会に積極的に参加させてまいります。
導を行いました。更なる精度向上と店舗間格差の是正を図るため、外部
債権健全化等に向けた取組みの強化として、平成17年度は要注意先等
講師による自己査定講習会を開催しました。
から6先をリストアップし経営改善指導を実施、正常先へのランクアッ
融資対象先に対するローンレビュー対象基準の見直し作業を実施しま
プが行われました。平成18年度には要注意先3先を対象として改善対応
した。
策のヒアリング及びモニタリングを実施し、結果3先(うち2先は1先に
平成18年度には企業格付研修会の参加とローンレビュー対象基準の見
集約)全てをランクアップしました。今後も継続的に経営改善支援の指
直し作業を継続的に実施し、ローンレビューによる四半期毎の定例報告
導強化に取組んでまいります。
を実施しました。また、店舗に対する自己査定のフィードバックと各種
事業再生に向けた取組みとして、平成17、18年度にスキルアップを目
研修会への参加、外部講師による自己査定講習会を開催し担当職員に対
的とした各種企業再生支援研修会に役職員を積極的に参加させるととも
する能力向上を図りました。今後とも研修会の積極的な参加と監査法人
に、中小企業再生支援協議会との協議を行いました。
との協議等を深め自己査定の精度向上に努めます。
平成18年度は、対象企業3先について企業再生に向け取組みを行って
市場関連リスク管理態勢の充実を図るため、平成17年度には SKC
おります。
ALMシステムのソフトを導入しデータ整備等を行いました。また、市
今後とも、継続的に各種企業再生支援研修会への積極的な参加等によ
場関連リスク管理基準の策定を行いました。
る役職員のスキルアップと企業再生に向け積極的に取組んでまいりま
平成18年には市場関連リスク管理基準によるリスク管理の強化を図り
す。
ました。また、SKC ALMシステムの試験運用を開始し、データ整備
担保・保証に過度に依存しない融資の推進への取組みとしては、平成
等を行っております。今後、リスク管理の高度化、ALM委員会等によ
17年度にリテール融資商品の一部内容の変更と新商品2種類を追加して
る管理態勢の充実を図ってまいります。
融資商品の充実を図りました。また、融資商品ガイドの活用態勢を整え
収益管理態勢の整備と収益力の向上のため、平成17年度には SKCオ
たことで新規融資顧客の開拓及び顧客に対する商品説明の充実を図りま
ンライン移行後の信用リスクに見合う基準金利設定、内部基準のデータ
した。
整備作業を行いました。また、信用格付システム導入のため態勢整備の
平成18年度には取引先企業への実地調査を継続的に行い融資審査への
準備作業を行いました。平成18年度はシステム導入を行い本格稼動に向
反映を図りました。また、スコアリングモデルを活用した融資を平成17
けた準備作業を行いました。今後も、信用リスクデータの蓄積を図ると
年度には106件661百万円、平成18年度には86件368百万円実行しました。
共に信用格付システム稼動・運用のための準備作業と継続的な人材育成
今後も取引先企業に対する実地調査の強化が必要と認識しております。
に努めてまいります。
信用リスクの軽減等を図るため、業種の多様化及び融資金額を小口分
ガバナンス強化のため、平成17年度には経営情報をディスクロージャ
散化したリテール融資を各営業店で積極的に推進しました。平成17年度
ー誌及びホームページに公表しました。また、地域別理事、総代、組合
には年間目標の710件を超え776件、3,263百万円の実績を上げました。
員の集いなどを積極的に開催しました。
また、ローンレビュー改訂を通じて特定業種に対する信用リスク管理
平成18年度には下半期経営情報をディスクロージャー誌及びホームペ
態勢の強化に努めました。平成18年度にはリテール融資年間目標の600
ージに公表しました。また、理事、総代、組合員の集い等の開催を通じ
件に対し771件2,758百万円実行しました。
てより一層組合に対する要望、意見が増し、安心感の醸成、組合事業へ
今後は、特定業種の信用リスク管理の徹底を図ると共に、業種の多様
の積極的な協力・参画を図る重要な契機となりました。今後も全店舗で
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年1回以上の理事、総代、組合員の集いを開催し、組合員の意見が反映
極的な情報開示に努めました。
できるよう取組んでまいります。
平成18年度には「リテール融資」の推進状況についてホームページ、
コンプライアンス態勢の強化のため平成17年度には毎月「店内検査」
ディスクロージャー誌に掲載し情報開示を行いました。また、
「組合員
を実施した他、臨店検査を2店舗実施しました。更に、規定の一部変更、
の集い」等の場で「リテール融資」の推進状況について積極的な情報開
制定を行いました。個人情報保護法については個人データの洗出し作業
示を行いました。引続き今後も、各営業店の組合員会議等を通じて融資
を実施、チェックシートを作成し各部署・支店毎のチェックを行いまし
情報の開示に努めてまいります。
た。
地域の利用者の満足度を重視した金融機関経営確立のための施策とし
平成18年度には毎月「店内検査」を実施した他、特別監査8店舗、規
て行われたアンケート調査は、平成17年度上半期にアンケート調査を実
定の一部変更、制定を行いました。この間内部検査、規程の一部変更・
施するための準備作業を行い、下半期はアンケート調査の実施と結果及
制定について一層の整備が図られました。また、店内検査の臨店指導を
び改善項目について理事会等へ報告しました。平成18年度にはホームペ
全店で実施した他、不祥事防止に向けた具体的な対応策の実施状況につ
ージにアンケートの調査結果と改善内容について掲載しました。また、
いてフォロー検証を9店舗で行いました。
「個人データ管理台帳作成シス
アンケートの調査内容についての再検討を行い2回目のアンケート調査
テム」の導入については継続的に検討しております。
を実施しました。更に、顧客の利便性向上を目的としたホームページの
ITの戦略的活用として平成17年度には『あのネット』稼動に必要な機
リニューアル(平成18年11月初旬実施)を行うなど組合事業の改善に取
器類の設置と勉強会、オペレーション訓練等を実施しました。また、本
組みました。2回目のアンケート調査結果等については平成19年6月頃ホ
部においてビジネスマッチング(新機能)に関する内容の把握とシミュ
ームページに掲載する予定です。
レーション等を行いましたが、店舗での周知までは至りませんでした。
地域再生推進のための各種施策との連携を図るため平成17年度には
平成18年度には IT の戦略的活用を促すため各店舗にパソコン(2∼3
「組合員海の集い」
、「組合員ソフトボール大会」を始めとする各種の組
台)を増設しました。しかし、
『あのネット』活用に関しては有効な対
合員の集いを積極的に開催、また、「女性後援会発足会」、
「女性後援会
応が図られませんでした。
日帰り旅行」などニーズに応じた催しも積極的に開催しました。
今後も引続き『あのネット』を活用するためには、職員に対する再教
本部役職員による「40日間集中訪問活動(8月∼9月)」を精力的に展
育と顧客セールス能力の向上、顧客への働きかけを継続的に強化する必
開し組合員との連携強化が一層図られました。営業店にて同胞中小零細
要があると認識しております。
企業を対象としたリテール融資の推進も図りました。
検査、監査体制強化のため平成17年度には定期検査及び同行検査を2
平成18年度には「下関支店45周年記念2006大納涼祭フェスタ」、「北九
店舗で実施し、フォローアップ検証を1店舗で実施しました。また、特
州支店新築記念お客様感謝デー」をはじめ「来店感謝デー」、
「敬老会」、
別監査6店舗、業務監査9店舗を実施しました。検査室は営業店の内部検
「ボーリング大会」など各種集い等が催され広範な組合員が積極的に参
査で確認された不備、問題点について改善指導と改善状況に対するフォ
加しました。
ローアップ検証の実施に努めました。平成18年度上半期には特別監査、
同胞中小零細企業を中心とした「リテール融資」を積極的に推進し、
業務監査を8店舗で実施し、全14店舗の一斉検査を実施しました。また、
地域再生、支援、活性化寄与に努めました。また、民族金融機関として
改善状況に対するフォローアップ検証を1店舗で実施しました。下半期
同胞社会において地域の拠点としての役割を果たすと共に、組合に対す
には更に、店内検査の臨店指導を全店で実施し不祥事防止に向けた具体
る信頼感の醸成、親睦と輪を広げる上で貴重な経験となりました。
的な対応策の実施状況についてフォロー検証を9店舗で実施した他、定
平成18年度のアクションプログラムに基づく個別の取組みの進捗状況
期検査を3店舗で実施しました。今後も監査計画および検査計画に沿っ
については、当組合の店頭への備置、ホームページでの開示を行います。
て、営業店における監査・検査の実施に努めてまいります。
平成19年度におきましても、間柄重視の顧客密着型金融機関として、
③地域の利用者の利便性向上
中小企業金融の円滑化と経営力の強化、地域の利用者の利便性向上等に
組合員に対する情報開示の充実を図るため、各営業店の「リテール融
一層貢献できるよう努力してまいります。
資」の取組状況について具体的な情報開示が成されるよう態勢を整え積
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経営改善支援の取組み実績
(単位:先数)
■17∼18年度(17年 4 月∼19年 3 月)
期初債務者数
正
要注意先
破
実
破
合
綻
質
常
先
うちその他要注意先
2,251
74
う ち 要 管 理 先
懸
念
先
破
綻
先
12
47
75
綻
先
計
26
2,485
うち
経営改善支援取組み先
α
αのうち期末に債務者区分が
ランクアップした先数 β
7
5
2
1
9
6
αのうち期末に債務者区分が
変化しなかった先 γ
(注)
期初債務者数及び債務者区分は17年 4 月当初時点で整理。
債務者数、経営改善支援取組み先は、取引先企業(個人事業主を含む。)であり、個人ローン、住宅ローンのみの先を含まない。
βには、当期末の債務者区分が期初よりランクアップした先数を記載。
なお、経営改善支援取組み先で期中に完済した債務者はαに含めるもののβに含めない。
期初の債務者区分が「うち要管理先」であった先が期末に債務者区分が「うちその他要注意先」にランクアップした場合はβに含める。
期初に存在した債務者で期中に新たに「経営改善支援取組み先」に選定した債務者については(仮に選定時の債務者区分が期初の債務者区
分と異なっていたとしても)期初の債務者区分に従って整理すること。
期中に新たに取引を開始した取引先については本表に含めない。
γには、期末の債務者区分が期初と変化しなかった先数を記載。
みなし正常先については正常先の債務者数に計上のこと。
■18年度(18年 4 月∼19年 3 月)
期初債務者数
正
常
先
うちその他要注意先
要注意先
う ち 要 管 理 先
破
綻
懸
念
先
実
質
破
綻
先
破
綻
先
合
計
2,305
62
11
47
72
26
2,523
うち
経営改善支援取組み先
α
αのうち期末に債務者区分が
ランクアップした先数 β
1
1
2
1
3
2
αのうち期末に債務者区分が
変化しなかった先 γ
(注)
期初債務者数及び債務者区分は18年 4 月当初時点で整理。
債務者数、経営改善支援取組み先は、取引先企業(個人事業主を含む。)であり、個人ローン、住宅ローンのみの先を含まない。
βには、当期末の債務者区分が期初よりランクアップした先数を記載。
なお、経営改善支援取組み先で期中に完済した債務者はαに含めるもののβに含めない。
期初の債務者区分が「うち要管理先」であった先が期末に債務者区分が「うちその他要注意先」にランクアップした場合はβに含める。
期初に存在した債務者で期中に新たに「経営改善支援取組み先」に選定した債務者については(仮に選定時の債務者区分が期初の債務者区
分と異なっていたとしても)期初の債務者区分に従って整理すること。
期中に新たに取引を開始した取引先については本表に含めない。
γには、期末の債務者区分が期初と変化しなかった先数を記載。
みなし正常先については正常先の債務者数に計上のこと。