女性の活躍促進について 1 目的 女性がその能力を十分に発揮して、経済・社会に参画する機会を確保することで、 大阪を元気に、活性化することを目的に、全庁横断的な組織として女性の活躍促進プ ロジェクトチームを設置し、取組みを進める。 2 取り組むべき施策の3つの柱(案) 1.さまざまな分野や働き方における女性の活躍を支援 2.企業・事業者への働きかけ 3.大阪市役所内の女性職員の登用、働きやすい職場づくり 3 これまでの経過 女性の活躍促進プロジェクトチームを設置するにあたり、大阪市の状況や課題に対 する今後の方向性とその解決のための具体的な施策内容を検討するため、大阪市男女 共同参画推進本部設置要綱第6条にもとづき、区・関係局の課長級の女性職員で構成 する「女性の活躍促進検討プロジェクトチーム」(以下、検討 PT)を 4 月 26 日に設 置するとともに、政策的又は専門的事項に関し、調査、審議及び助言をいただくため、 平成 25 年 6 月 21 日に女性の活躍促進関係の大阪市特別顧問を委嘱。さらに、8 月に 特別顧問 1 名、特別参与 3 名の委嘱を行った。 平成 25 年 7 月 19 日付け「女性の活躍促進プロジェクトチーム」が正式に発足し、 8 月 8 日に第1回プロジェクトチーム会議を開催。 ・4 月 30 日 第 1 回検討 PT 開催(課題・状況の共有化) ・5 月 27 日 第 2 回検討 PT 開催 ・6 月 21 日 特別顧問(槇村久子氏)の委嘱 (大阪市会女性議員との意見交換会) 第 3 回検討 PT 開催 (特別顧問による講演及び大阪市会女性議員との意見交換会) ・8 月 1 日 特別顧問、特別参与の委嘱(別紙「特別顧問及び特別参与について」参照) ・8 月 8 日 第 1 回活躍促進 PT 会議開催 【橋下市長、京極副市長、特別顧問・特別参与、大阪市会女性議員、PT 委員】 ・9 月∼ 部門(企業、地域、キャリア形成)ごとのワーキングを開催し、次年度 事業について協議 ・10 月 1 日 市民局組織改正(女性活躍促進担当部長、課長を配置) 女性の活躍促進にかかる特別顧問及び特別参与について 特別顧問 槇村 久子(まきむら ひさこ) 京都女子大学 宗教・文化研究所 客員教授、農学博士 一般財団法人 大阪市男女共同参画のまち創生協会理事長 人間のライフデザインと環境デザインを表裏一体のものとして捉え、少子高 齢人口減少社会への新しいライフスタイルを追求。京都女子大学でキャリア 教育にも取り組む。また大阪市男女共同参画のまち創生協会の研究室長とし て長年大阪市の男女共同参画について調査・研究をされている。 大賀 公子(おおが きみこ) 西日本電信電話株式会社 常勤監査役 日本を代表する通信関連企業で先進的なネットワーク推進事業に尽力し、 その後、NTTグループ内の人材育成を目的とした企業の重役として、社 員への教育研修を通じた企業価値の向上や競争力の強化に取り組んでお られている。 特別参与 佐野 由美(さの 公益財団法人 ゆみ) 21 世紀職業財団 関西事務所 次長 良好な雇用環境を整備し、労働者の福祉の増進を図ることで、経済社会の発 展に寄与することを目的とする団体の要職に就き、女性労働者の活躍促進、 仕事と生活の両立支援、ダイバーシティマネジメントの推進といった諸事業 を通して、働く女性の活躍を支援されている。 徳谷 章子(とくたに あきこ) 特定非営利活動法人 ハートフレンド 代表理事 事務局長 「地域総がかりの子育てを」を信条に、子どもたちが主役となる居場所づ くりや、多世代のコミュニティづくりを目的に、地域に根ざした子育て 支援活動を精力的に実践されている。 和栗 百恵(わぐり ももえ) 福岡女子大学国際文理学部准教授 研究分野 キャリア教育、地域と大学の連携「大学教育における体験学習 の実践教育」を研究テーマとし、他者や社会、自然との関係性を意識化し た体験学習や地域貢献、国際協力などを通して「学ぶ」ということの実践 研究をされている。 【大阪市の方向性(案)】 目的 大阪市では、女性が能力を十分発揮し、あらゆる経済・社会に参画できる機 会を確保することで、大阪市を活性化することを目的とする。 取り組むべき施策(案) 《施策の3つの柱》 1.さまざまな分野や働き方における女性の活躍を支援 2.企業・事業者への働きかけ 3.大阪市役所内の女性職員の登用、働きやすい職場づくり 1. さまざまな分野や働き方における女性の活躍を支援 ① 企業に働く女性を支援 企業、経済団体等と連携し、今現在、働いている女性に対して、将来 にわたっていきいきと働き続けられる支援 中小企業を中心とした交流ネットワーク会議の設置 中小企業に働く女性を対象とした社外メンター制度や異業種交流による 情報交換のしくみづくり ② 多様な選択を可能にする教育・キャリア形成支援 学校教育のなかで、キャリア形成支援につながるプログラムづくり 女性が活躍するロールモデルの提示 学校(大学)への出前講座 女性が働き続けることをイメージするキャ リア形成 女子大学生への情報発信(大学コンソーシアム等との連携) ③ 地域における女性の活躍促進(チャレンジ支援) NPO、ボランティア情報発信 NPO の立ち上げ等のノウハウ面でのサポート 地域活動への参画支援(防災計画等への参画) ④ 市の政策・方針決定過程への女性の参画の拡大 審議会等への女性委員の積極的な登用 ⑤ 両立支援 妊娠・出産後も就労を希望する女性の継続就労を支援するとともに、企 業で働く男性やより若い世代に対して、「仕事と生活の調和(ワーク・ ワイフ・バランス)の重要性を啓発 ⑥ 経済的自立の応援 生活困難に陥りやすいひとり親家庭、非正規雇用の方々等の支援 子育てをしながら働きたい方、再就職をめざす方等の総合的な就労支援 ⑦ 再就職・起業支援 女性への低利融資制度等による資金提供 経営、事業に関する知識・ノウハウ面でのサポート(セミナー開催) ⑧ 子育て支援 多様なニーズに応じた子育て支援サービスを質・量ともに充実 ⑨ 情報発信 SNS(Facebook)や HP を活用した情報発信 2. 企業・事業者への働きかけ ① 企業顕彰(きらめき企業賞)のリニューアル (女性の活躍促進の観点の追加、対象企業の検討、評価の数値化) ② きらめき企業会と連携した普及啓発 きらめき企業賞受賞社で構成する「きらめき企業会」が実施している年 4回の交流会議を拡大し、講演会を行うなど、市内の企業に対して普及 啓発を行う。 ③ 公共契約を通じた推進方策の検討 競争参加資格設定において社会性等を評価する審査項目を設定する場 合や調査、広報、研究開発事業等において総合評価落札方式を適用する 場合で男女共同参画等に関する項目設定の検討 ④ 市内の女性登用状況などの実態調査 3. 大阪市役所内の女性職員の登用、働きやすい職場づくり ① 積極的登用 ② 職員の意識調査 ③ 女性職員へのメンター制度の創設 ロールモデルとなる女性職員(メンター)を設置し、キャリアパスに悩 む女性職員にアドバイスをする。 ④ 働きやすい職場づくり 職場内の WLB(大阪市特定事業主行動計画との連携) ⑤ 庁内向けの情報発信(庁内ポータルを活用)
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