英米語学科ゼミ生新聞 第1号発行

高尾ジャーナル
翻訳の達人から、英語
+ α を学 ぶ
英米語学科の非常勤
講師スタッフは、一般
に「甘口」揃いと言わ
れるが、その中で唯一
「辛口」的存在と言わ
れる杉本孝子先生。毎
年必ず1,2年の必修
クラスを担当するなど、
専任スタッフの信頼も
厚い。学生からも「他
の非常勤の先生と比べ
ると厳しいが、情に厚
いところがある」と好
評だ。しかし、杉本先
生の真の魅力は、授業
を受けてみないと分か
らない。
●英文学仕込みの光る
翻 訳 セ ンス
杉本先生は、毎年6
コマほど英米語学科の
必修科目や専門科目
(2014年度は、
「映画英語」、「翻訳
英語」)を担当する。
先生の魅力が最もよく
発揮されるのが「翻訳
英語」だ。
大勢の学生が『ポテ
トスープが大好きな猫』
という英詩の自然な訳
ができずに地団駄を踏
んでいると、適当なタ
イミングを見計らって、
●お問い合わせ
[email protected]
-u.ac.jp
バックナンバーは英米語
学科HPから閲覧可能
・同年代企業家インタビュー
(鈴木)
・SNS断食体験談(伊藤)
・キャンパスの立役者
(則武)
・若者のマナー(奥田)
・顧問扇子、英米語学科ニュー
ス
● 長 期 留学 生 全 員 帰国
イギリス(5人)、
アメリカ(7人)、オー
ストラリア(3人)、
カナダ(4人)に約7ヵ
月間留学していた英米
語学科生19人が全員
無 事 帰 国し た 。
今回の留学中に現地
で受験したTОEIC
の成績は次の通りであ
る。800点台3人、
700点台9人、60
0点台3人、500点
台3人。(IELTS
6・0 1人)
英国留学生は、交通
機関のストライキによ
り現地での受験が不可
能となり、帰国後、国
際学部が4月に実施し
た団体受験に参加した。
幅 増 しで 1 3 4 人
今年度の英米語学科
の新入生は134人で、
定員の100人を大き
く上回った。少人数教
育の質を維持するため、
急きょListen&
Readと英文法をそ
れぞれ1クラスずつ増
設した。Listen
&Readの増設クラ
スは、英米語学科非常
勤講師の杉山孝子先生
と、本学政経学部非常
勤講師の佐藤恵一先生
が、英文法は同じく佐
藤恵一先生が担当して
いる。
・面接官はここを見ている
(藤村)
た。しかし家庭環境の
変化等、色々な事情で
学校に通えなくなった
人もいる。そういう人
は、今でも夜間中学校
に通っていると思うか
ら、何か一つでもお返
し が した い 」 。
英語だけでなく、人
生についてもたくさん
の「引き出し」があり
そうな杉本先生。是非、
授業を取って、受け身
に徹することなく、先
生の語りを導き出して、
「何か」を学んでほし
い 。 ( 小 川 大 輝)
Topics
・現役就活生 紙上激論
(永田、染矢)
● 夢は 夜 間 中 学教 師
長年大学で英語を教
えてきた杉本先生には、
いかにも先生らしい夢
が ある 。
「夜間中学校で教えた
い。私たちは、恵まれ
ていたから学校に通え ●英米語学科新入生大
杉 本 先 生 が 翻 訳 を 始 め ち 主だ 。
る。訳し辛かった英語
同僚のある教員は、
の詩が、先生によって、 「 普 段 の 授 業 は 厳 し い
詩の独特の雰囲気を保っ が 、 大 事 な 単 位 を 落 と
たまま訳し出される。 した学生をどうにかし
その柔軟な訳を聞くと、 て あ げ た い と つ ぶ や い
自分も含めて多くの学 ていたのを聞いたこと
生が、「目からうろこ」 がある」と話す。
の心境になる。
杉本先生の大学での ●英語以外のことも学
専攻は英文学だった。
ぶべ き
修士課程、博士課程で
長年、英米語学科の
研究したのは英国詩人 学生を教えてきて、是
T・S・エリオットで 非伝えたいことがある
あ る 。 有 名 な ミ ュ ー ジ と いう 。
カル「キャッツ」の原 「言葉というものは習
作者としても知られる。 得 す る と 道 具 に し か な
今、英米語学科の専任 らなくなる。だから英
教員で英米文学が専門 語以外にも自分で必要
の教員は一人もいない。 だ と 思 う こ と 、 や り た
日 頃 、 大 学 の 授 業 で あ い事は頑張りなさい」。
まり「文学」に触れる
また、異文化体験も
ことのない上級学年の 薦める。「日本と外国
学生達にとって、杉本 で、文化的な違いを感
先生の授業は、乾いた じると思う。自分の国
体にしみ込むスポーツ の良い面、悪い面を感
ドリンクのようだ。
じることが大事。また、
一生付き合える友人を
作ってほしい。人生に
は、挫折してしまうこ
とが何度もある。そん
な時に助け合える友人
を 見つ け て 欲 しい 」 。
●情が深い?
杉本先生に大学の英
語教員になろうと思っ
たきっかけを聞いた。
「昔、仕事でロンドン
に行った時、買い物レ
ベルでも英語を話せず
不便を強いられていた
日本人をたくさん見た。
そのとき、実用的な英
語の必要性を痛感した
ことかな」。
困っている人を放っ
ておけない優しさの持
。
15日までが実施期間で、
●今 年度 長 期研 修 と 短 期 募集 人員 は 20 人 ( 1 0
研 修 の 参 加人 数
人以 上で 実 施) で 、 費 用
長 期研 修 は、 前 年 度 よ は約 49 万 円と な っ て い
り1 4人 の 大幅 増 加 の 3 る。 本学 学 生で あ れ ば 、
3人 と な っ てい る 。
どの 学科 生 でも 参 加 可 能
短 期 研 修 は 、 イ ギ リ ス である。
が1 2 人 、 カ ナ ダ 1 7 人 、
今 回は 拓 大生 の み の ク
オ ー ス ト ラ リ ア 1 0 人 と ラス構成となる予定。
なっ て い る 。
短 期 研 修 の 引 率 教 員 と ●交換留学生の派遣
アシ スタ ン ト学 生 は 次 の
今年の交換留学生には、
通り 。
セン トラ ル ・ワ シ ン ト ン
イギリス 塩崎智教授・ 大 学 に 木 村 哲 也 ( 拓 殖 大
3年 福山 結 果、 カ ナ ダ
学院 言語 教 育研 究 科 1 年
狩野 紀子 准 教授 ・ 3 年 石 生、 本学 英 米語 学 科 昨 年
井光 、オ ー スト ラ リ ア
度卒 )、 メ リー ラ ン ド 州
尾崎 茂 ・ 3 年金 澤 勇 太 。
立ボ ルチ モ ア校 に 篠 崎 慎
引 率教 員 は最 初 の 1 0 (英 米語 学 科3 年 生 ) が
日 か ら 1 週 間 現 地 に 滞 在 決定した。
し、 その 後 はア シ ス タ ン
トが学生管理を引き継ぐ。 ●英米語学科就職状況
本 学就 職 課の 発 表 に よ
ると 、昨 年 度3 月 卒 業 の
英米 語学 科 生の 就 職 内 定
率は94.1%だった。
今 年度 の 英米 語 学 科 4
年生 の就 職 内定 状 況 は 5
月2 5日 現 在で 4 割 ほ ど
では ない か と八 王 子 就 職
課は 推測 し てい る 。 女 子
学生に人気の航空業界は、
全日 空と 日 本航 空 両 社 に
一人 ずつ 客 室乗 務 員 と し
て女子学生が採用された。
●商 学部 研 修プ ロ グ ラ ム
を ポー ト ラン ド 州 立 大
学 (ア メ リカ 、 オ レ ゴ
ン 州 ) で 実施
今 年度 の 夏か ら 、 商 学
部は アメ リ カ北 西 部 オ レ
ゴン 州の ポ ート ラ ン ド 州
立大 学で 夏 季短 期 研 修 を
実施 する 。 本学 提 携 大 学
のセ ント ラ ル・ ワ シ ン ト
ン大 学と 異 なり 、 都 市 型
のキ ャン パ スで あ る 。 今
年度 は8 月 20 日 ~ 9 月
1
・杉本先生インタビュー
(小川)
英米語学科
ニュース
杉本孝子先生(撮影:国富菫)
~拓大生のためのサプリ~
杉本孝子先生インタビュー
平成26年8月25日
高尾ジャーナル~拓大生のためのサプリ~
第1号
「 キプ ロ ス 共 和 国 に 行
きました」。とある学
生は面接でこう言った。
面接官は「なぜそこに
行ったのか」、「どう
だったのか」興味津々
だったという。実際は
行ったことないと後日
談。嘘を嘘で固めた彼
に死角は無く、他学生
との差別化を図るには
十分な効果があったと
いう。このように、内
定欲しさや印象付けの
ために本当でないこと
を話す学生も少なくな
い は ず だ。
しかし就活を生き抜
き、将来を勝ち取るた
めには、たとえその行
為が非道であっても、
話を盛って聞こえを良
くするなど、“嘘”が
必 要 な のだ 。
能 力 を 超 え た 要 求 を 出 としては弱い。「成果」
されるのは当たり前だ。 こ そ 「 結 」 に 最 も 相 応
挑 戦 者 精 神 で 体 当 た り しいアピールなのだ。
し、自分を伸ばす糧に
就活で当たり前に話
すれば良い。
される「成果」。それ
期待されることに不 は自慢話の域を超えて
安 を 抱 く の な ら 、 そ の いなければならない。
企業には行かないこと
を お 勧 め す る 。 そ の よ ●夢実現のために
うな会社は志望度が高
NPO法人・ライフ
くないにきまっている。 リ ン ク が 2 0 1 3 年 に
何故偽ってまで内定を 行なった「就職活動に
取ったのか。そうでも 関わる意識調査」によ
して入りたい会社・や れば、「正直者がバカ
りたい仕事だからだ。 を見る社会」という回
また、それが夢という 答が、約7割に及んだ
堅 い 決 心 で あ っ た な ら ことがわかった。
ば、就職後の不安など
社会では嘘が必要だ
考える暇など無いはず と、誰もが薄々感じて
だ。
いることの現れだろう。
新卒採用が、人生を
左右するたった一度の
チャンスだ。「肩書き・
高収入・地位」。それ
が、就活生が自分を嘘
で偽ってでも、手に入
れたいものなのだ。
(永田 啓人)
●成果は「結」
面接では「結起承転
結」がポイントだ。最
初の結論が伏線として
の役割を果たし、話が
まとまっている印象に
なる。
「◯年間続けました。」
と言われても「それで
どう変わったの?」と
返されるのが落ちだ。
努力や過程は話の結論
つまり、私たちの最大
の武器は「自分らしさ」
なのだ。
しかし、就活生の多
くが、その自分だけの
武器に気づいていない。
本当の自分を押し殺し、
就活色に染めた偽りの
自分を演じている。こ
れでは工場で大量生産
される製品と同じでは
ないか。
企業の人事担当者か
ら事前に注意を受ける。
「面接では、型にはま
らない、ありのままの
自分をアピールしてく
ださい」。
企業側も、同じよう
なことばかり言う大量
生産型の就活生にうん
ざりしているに違いな
私 は 一 度 も 面 接 で 嘘 い。
をつかず、すべて「あ
り の ま ま の 自 分 」 で 勝 ●就職後も偽り続ける?
負して きた。ところが、 ここまで私が「自分ら
ある学生が嘘を貫き通 しさ」に徹するのには
大きな理由がある。嘘
し 、 内 定 をも ら っ た 。
素の自分で勝負し、 で塗り固めた面接で内
未だに内定のない私に 定をもらっても、就職
とって、これは大変腑 後に地獄を見ることに
に 落 ち な い 話 で あ る 。 な る か ら だ。
面接で、実際の自分
しかし、世の中は、う
まく嘘をついた者勝ち よりも大きな自分を見
なのかもしれない、と せると、就職後、周囲
思ったのも事実だ。だ から過度の期待が寄せ
が 、 就 活 で 、 本 当 に 自 られる。
何より最も辛いのは、
分を偽る必要があるの
自分自身だろう。面接
だろうか?
で嘘をついてしまった
がために、常に自分の
能力以上の仕事をこな
さ な く て はな ら な い 。
就職して1年もたな
い若者が多いのも、こ
の せ い か もし れ な い 。
●成果ではなく努力を
アピール
「サークルでリーダー
やりました」、「イベ
ントを主催しました」、
「 ボ ラ ン テ ィ ア し ま し 「素の自分を受け入れ、
た」。嘘か本当か分か 良いところも悪いとこ
らないが、成果だけを ろも認めてくれる環境
ツラツラと述べる就活 で働けることに幸せを
生。
感じる」。
面接は自分の成果を
彼女は今、貫き通し
自慢する場所なのだろ たポリシーのお陰で、
う か ? 企 業 の 人 事 の 方 生き生きと働いている。
は、成果を聞きたいの
だろうか?成果は単な ●自分を見失わずに進
るエピソードに過ぎな
む
い。私は、人に自慢で
21歳の私たちの成
きるほどの成果はなに 果に、大人たちは何も
も無い。 自分がどう 期待していない。大事
考え、どう行動してき なのは、自分が何を学
たかを話している。実 び、どう考え、どう行
際にいくつかの面接を、 動 し て き た か を 伝 え る
こ の ポ リ シ ー で パ ス し ことだ。
てきた。
5月20日現在、私
は、仕切り直しを経て
就活を再スタートさせ
た。従来の方針に変更
はない。周囲は、航空
業界や旅行代理店など、
英米語学科の多くの学
生が希望する業界で内
定が出始めている。
こんな時こそ、自分
を見失わず、自分らし
さという武器に磨きを
かけ、最後の最後まで
戦い続けたい。
(染矢 友香)
● 先 輩 も 後押 し !
昨年、同じようなポ
リシーを貫き通し就職
した先輩がいた。近藤
あゆみさん(某日系大
手自動車販売会社勤務)
だ。
彼女は「ありのまま
の自分」を常に意識し、
面接に臨んでいた。現
在就職した企業の最終
面接でも、飾らずに素
直な気持ちを伝え、内
定 を 勝 ち とっ た 。
2
論
激
就 活 学 生 紙 上
ー就活に嘘は必要かー
現 役
自分らしさで勝負
●自分らしさで勝負す
べき
自分の最大の武器は
何か知っているだろう
か?Katty Pe
rryのfirewo
rkという曲でこんな
歌 詞 が あ る。
You are or
iginal can
not be rep
laced
(撮影:国富菫)
染矢記者(右)と永田記者(左)
● 比 較 材料
偽らない自分、つま
り「自分らしさ」を売
り込むだけで内定が取
れるだろうか?恐らく
可 能 性 は低 い 。
企業が求める人物像
として「自分らしさを
持っている人」と謳っ
ていたとしよう。実際、
面接で目を引く人物は、
印象で勝っている者だ。
面接官も人間だ。何千
といる応募者の中から、
より優秀な人材を確保
するとなれば、無意識
のうちに比較材料を探
しているに違いない。
その決定的ポイントを
無限に生み出すことが
で き る のが 「 嘘 」 だ 。
面接官が、同じよう
なことばかり言う就活
生にうんざりしている
のなら、なおさら偽っ
て自他の差別化を図る
べきではないだろうか。
●不安を抱くような会
社 は 辞退 し ろ !
就職後、自分の行なっ
たことに対して嫌悪す
る必要はない。仮に自
分の能力以上の仕事を
強いられ、過度の期待
をかけられたとしても
怖れることはない。大
人の社会、企業とはそ
ういうものだ。個人の
染矢記者(左)と永田記者(右) (撮影:国富菫)
だ」
要
必
は
「嘘
平成26年8月25日
高尾ジャーナル~拓大生のためのサプリ~
第1号
迷える就活生へ
プリが爆発的にヒット
するようになった。
「あそこでチャレン
ジしていれば、東証一
部に上場していたかも
しれない」と、鈴木さ
んは悔しそうに語る。
「よく言われる話だ
が、「やらない後悔よ
りやって後悔」した方
が遥かに良い。若いう
ちは失うものなどない
のだから、何事にも挑
戦すべきだ。一番の失
敗は、挑戦しないこと
だから」。
●「縮み」がちな大学
生、若手社員
鈴木さんに同年代の
大学生に対してどのよ
うな印象を持っている
かを尋ねてみた。
「中卒の私は彼らと
同じ土俵で語る立場に
はいない」と謙虚に断
りながらも、新卒者の
会社での在り方に疑問
●「えーっと」、「うー
ん」
複数の企業の面接担
当者が指摘していたの
が、不適切な言葉づか
いである。「質問に答
える時に、不用意に、
「えーっと」、「うー
●自己PR
やや些末と思われが
ちな点について述べて
きたが、ここで面接の
3
身に付けた。その後、
20歳という節目に、
かねてからの目標であっ
た独立を果たした。
●最大の失敗は挑戦し
なかったこと
鈴木さんの一番の失
敗は、「挑戦しなかっ
たこと」。
17歳の時に、仲間
と共にアプリ事業に着
手する計画を立ててい
たが、結局やらずじま
いに終わってしまった。
皮肉にも、現在になっ
て、パズ○ラなどのア
就職活動の現場から―
企業の人事担当者から
の ア ド バ イス ―
2014年5月20
日現在、自分も含めて
英米語学科のほとんど
の学生が現在進行形で
就職活動に臨んでいる。
そこで直面する大きな
壁が面接だ。現場で面
接を担当している人事
担当者の目に、自分た
ち大学生はどのように
映っているのだろうか。
●第一印象
「第一印象で、その
人の人となりを判断し
ます」。 こう答えた
のは、広告会社の人事
部 職 員 だ った 。
具体的には、まず、
相手にはっきり聞こえ
るように、相手の顔を
見て挨拶すること。
「アピールの内容がど
れほど良くても、挨拶
の印象が悪ければ失格
です」。
次に、社会人として
基本的な身だしなみで
ある。
「男性の場合、スー
ツのボタンの一番下を
開けていない、ベルト
がカジュアル過ぎる、
というケースはマイナ
スです」。
スーツやシャツ、革
靴などは就職活動中、
毎日身に付けるもので
ある。ダラシのない印
象を与えないように、
清潔度を高めておきた
い。
を抱いていると語る。
きたい。」
面接の前後、あるいは ん」等の言葉を発する ヤマである自己PRに
「学生は、学校で下 「金持ちになる」とい 面接中に「逆質問」し 学生が少なくありませ ついてのコメントを紹
手 な 上 下 関 係 を 教 え 込 う 初 心 で あ る 目 標 を 目 た 結 果 を レ ポ ー ト す る 。 ん 。 そ の 時 点 で 曖 昧 模 介したい。
まれている。若手社員 指し、次の地点に向け
糊な印象を与えます」。
「正直言って、個性
は、上司にへつらって、 て更に歩を進めている。
「面接をされていて、
学生からすると、何 を感じた、あるいは特
自 分 の 考 え を は っ き り ( 鈴 木 勇真 )
大学生について感じる 気なく発しているのだ に印象に残った自己P
述べようとしない。上
こと、アドバイスなど ろうが、この類の学生 Rはありません。その
司と部下である前に、
あれば教えていただけ の発言は大体言いたい 人の人間性を知りたい
まず人として対等なの
ますか」。 この質問 ことが伝わってこない のに、型にはまったよ
だから、若いからこそ、
に、6社の面接担当者 場合が多いそうだ。更 うなことばかりを言わ
失敗や叱責を恐れずに
が そ の 場 で 答 え て く れ に は 「 自 己 分 析 が 足 り れます」。
言いたいことを言うべ
た。
ていないのでは」とま
しかし自分の大学生
きだ」。
で 思 わ れ て し ま う と い 活を振り返ってみても、
学生の消極性を戒め
う。
特筆すべきことなど思
ているが、その際にマ
相槌の打ち方も気に い浮かばない。結局、
ナーを守ることが大事
なる点の一つと指摘さ 大多数の大学生が答え
だ。「もちろん敬語は
れた。「何を言っても、 る よ う な 一 般 的 内 容 に
きちんとできていない
「 そ う で す ね 」 、 で 返 終始してしまう。
といけない。礼儀を弁
事が来るので、こちら
英米語学科の教員で
えたうえで、ガンガン
の意図が本当に伝わっ 10年近く大学生の就
意 見 を 言 え る よう にな っ
ているのか分かりませ 職活動の様子を見てき
て欲しい」。
ん 。 共 感 を 表 す 言 葉 、 た塩崎智教授は、「皆、
「私もそう思います」、 自 分 の 個 性 に 気 が 付 い
など工夫を凝らしてほ ていないだけ。こんな
しい」。
こと言ってもしょうが
無思慮な単純な受け ない、と思っているこ
答えは禁物である。自 とが、実は個性につな
分が発する全ての言葉 げられる場合が少なく
が 、 自 分 が 全 く 意 図 し ない」と語る。
ない印象を相手に与え
就職活動は、人生で
る こ と が ある 。
初めての自分の徹底的
ある面接担当者は、 アピールの場である。
自 分 の 仮 想 受 け 答 え を 逆に言えば自分の外見、
録音して聞き、客観的 発言、全てが分析、評
に 分 析 す る こ と を 薦 め 価されている。
てくれた。
「何となく」、「何
気ない」レベルの言動
を繰り返していては、
ゴールはいつまでたっ
ても近づかない。
(藤村 成侑)
●就活は初心一徹で
最後に、就活中の大
学生へのメッセージを
頂いた。
「将来を考えたとき
に、自分がブレてしま
うことがある。自分の
これまで生きてきた道
程を、きちんと辿って
みて常に思い返して欲
しい。自分はなんのた
めにこの大学に入った
の か 。 自 分 が やり たか っ
たことは何なのか。そ
れ ら を 初 心 一 徹で 頑張 っ
て欲しい」。
何のために拓殖大学
英米語学科に入学した
のか、あるいは、かつ
て自分は将来何をした
かったのか。自分の原
点に立ち返り、目標地
点を確認することが、
就職活動という迷路か
ら抜け出すカギになる。
「これからやりたい
事業がいくつかある。
そ れ に 向 け て 、今 はし っ
かりと基盤を固めてい
身だしなみの悪い例
面接官は
ここを見ている
同世代企業家からの
メッセージ
迷える就活生への同世 時の鈴木さんを振り返
代起業家からのメッセー る。
鈴木さん自身も、
ジー初心一徹、失敗を
恐れず礼儀を守りつつ 「しょっちゅう職員室
に呼び出されるような
挑戦せよ
「やんちゃ」な生徒だっ
「 も う 就 活 し た く な た」と懐かしそうに語っ
い よ ー 」 「 今 日 も 説 明 ていた。
中学校卒業後、事情
会か。だるいなー」
2015年度卒業予 があって高校に進学せ
定者の就職活動がスター ず 、 美 容 専 門 学 校 に 入
トしてから約半年にな 学。しかし、約4ヶ月
る 。 S N S 上 で こ の よ で 中 退 した 。
「昔から「お金持ち」
うな投稿を目にしない
日は一日としてない。 や「社長」になりたい
就活生を取り巻く現状 という、漠然とした願
の厳しさがうかがえる。 望 が あ っ た 。 専 門 学 校
しかし、この状況を を 卒 業 し た 後 の 流 れ
引き起こしているのは、 ( ス タ イ リ ス ト → 店 長
目標を見失い、内定獲 →自分の店を持つ)を
得レースに興じている 考えたときに、自分が
彼ら自身に他ならない。 お 金 持 ち に な っ て い る
就 活 生 た ち に 、 真 の 姿が全く想像できなかっ
目標を思い出して欲し た。早い段階で見切り
いと考え、自らの目標 をつけたほうが賢明だ
に向かって迷うことな と考え、中退を決意し
く 邁 進 す る 、 同 世 代 起 た」。
中退後、起業願望が
業家にインタビューを
ますます強くなり、知
行った。
今回インタビューに り合いの起業家たちに
協力していただいたの 会い、アドバイスを乞
は、JDI株式会社代 うた。そこで、起業し
表取締役の鈴木宏海さ て生計を立てるために
は、営業力が不可欠だ
ん(※)だ。
と い う こと を 学 ぶ 。
そのスキルを養うた
めに、15歳という若
さで営業マンとして働
き 始 め た。
5年間で2度の転職
を経て、営業スキルを
●中卒から起業するま
での経緯
中学時代の友人であ
る永田啓人記者は、
「勉強はそこまで得意
じゃなかった」と、当
JDI株式会社代表取締役の鈴木宏海さん(撮影:鈴木勇真)
平成26年8月25日
高尾ジャーナル~拓大生のためのサプリ~
第1号
1か月前であれば、全
ての投稿を遡って確認
していたはずだ。
SNS解禁から約2
か月が経った今、使用
量は断食直後と変わら
ない。友人も「携帯を
あまり持たなくなり、
SNSの使用も気が向
いたときのみになった」
と変化を感じたようだ。
こ と が 多 い。
記者が言葉を失った
小 さ な 隙 間 の 中 に ゴ のは、D館の二階ロビー
ミが押し込められてい にある床一面のタバコ
ることもある。ガムが 痕である。黒い点々が
机の裏に張り付けられ ロビー一面にある。清
ていることもあるとい 掃員の方曰く、それら
う。
がタバコを床に押し付
ゴミはすべて手作業 けた痕で、掃除しても
で回収していくため大 消えないそうだ。もち
変 な 時 間 がか か る 。
ろんD館は全面禁煙で
教 室 に 放 置 さ れ た ゴ ある。
ミだけで、45リット
ル の 袋 が そ れ だ け で 満 ● 仕 事 の 励み
杯になってしまうとい
学生からの何気ない
う。
一言が清掃員の方々に
「分別は無理にして とって励みになるとい
も、せめて近くのゴミ う。特に運動部員から
箱に捨ててください」。 挨拶されることが多く、
「大きな声で挨拶され
●タバコをめぐる「問 ると気持ちがいい」と
言う。
題」
喫煙所のタバコの吸
殻もひどく、一日20
0から300本ほど拾っ
ているという。喫煙所
の混雑時は、喫煙所回
りまで汚くなり、「感
心するほど捨てる場所
を選んで吸い殻を捨て
ている」というほどだ。
紙などのゴミが捨てら
れることもあり、引火
しそうで危険と心配し
ている。
吸い殻は、一つ一つ
を手で取り除いている。
「喫煙所にゴミ箱がな
いからしょうがない、
と割り切っているが、
その労力は膨大である。
●大学生へのメッセー
ジ
「ゴミはゴミ箱へ」
に尽きるという。「自
分の子供ではないので、
ゴミの事で強くは言え
ないけど、小さい頃か
また、進んで清掃に らの生活習慣もあるだ
協 力 し て く れ る 学 生 の ろう」。
集団がいる。麗澤会学
小学校や中学校と異
生マナー委員会という なり、大学生は自分で
グループで、学生のマ 教室や廊下を清掃する
ナー向上を目的として 必要がない。その分、
啓発活動をしている。 衛生観念が低下してい
毎週金曜の昼休みに活 ると言えるかもしれな
動 し て お り 、 希 望 者 は い。
誰でも参加することが
「タバコ一本くらい」
できる。先ほど述べた 「 ガ ム 一 つ く ら い 」
ような喫煙所の掃除を 「自分一人くらい」こ
手伝ってくれるようだ。 う い う 思 い を 封 印 し 、
たまには、黄色の制服
のスタッフに挨拶や感
謝の声を掛けてみては
いかがだろうか。
(則武 佑馬)
八王子キャンパスの
立役者たち ー清掃員の方々ー
●依存からの解放
八王子キャンパスの陰
断食を通じ、時間と の立役者たち(1)―
解 放 感 を 得 た 。 暇 さ え 清掃員の皆さん
あればSNSを見てい
た以前とは違い、空い
今年度は、大学生が
た時間を読書や学習等 日頃お世話になってい
に充て、有効活用でき るが、滅多に話す機会
るようになった。
がない職員の方がたの
さらに、人間関係維 インタビュー記事を連
持のためと思っていた、 載 で お 届 け す る 。 初 回
SNS上での無駄な気 は、校舎やその周りの
●禁断症状
1 3 日 目 。 な ん と か 遣 い が な く な っ た 。 ま 清 掃 を 担 当 し てく ださ っ
SNSを使わず過ごし た、遊びに行く度、写 ている黄色いシャツを
ていたが、この日を境 真や感想を投稿しなく 着たおじさん、おばさ
にどうしてもツイッター て は い け な い 、 と い う んたちである。
で呟きたくなった。そ 使命感からも解放され
新入生が憧れる綺麗
こ で 、 ス ケ ジ ュ ー ル 帳 た。
なキャンパスでの大学
に手書きで呟くことに
生活。拓大八王子キャ
す る ( 写 真 ) 。 一 時 的 ●SNSの光と陰
ンパスの校舎は、築3
に欲求は満たされたも
今回の経験を通じて、 0 年 以 上 だ け に 、 古 さ
のの、友人との会話で SNSの中毒性を、身 は否めないが、清掃は
「○○のツイート面白 を持って知った。しか 行き届いているという
か っ た よ ね 」 「 こ の 前 し同時に、コミュニケー 印 象 を 受 け る 。 今 回 は 、
の 写 真 タ グ 付 け さ れ て ションや情報収集のツー そ の 「 美 観 」 維 持 の 立
たよ」等とSNS上で ルとしての利便性も実 役者である清掃職員の
の 話 題 が 出 て く る た め 、 感した。
方がたに、仕事に関す
欲 求 を 完 全 に は 収 め ら 「 道 具 」 は 所 詮 使 う べ る 苦 労 話 な ど をう かが っ
れ な か っ た 。 し か し 辛 き も の で あ り 、 そ の 範 た。
抱の末、3週間が過ぎ 囲を逸脱した途端に、
た 頃 に は S N S の 無 い 使 用 者 の 生 活 は 「 道 具 ●机の中の惨状
生活が苦痛でなくなっ に支配」される。今回
「当たり前すぎるこ
ていた。
の断食は、そのような とかもしれませんが、
自分の生活をくっきり ゴミはゴミ箱にお願い
と 映 し 出 し て く れ た 。 し ま す 」 。 清 掃員 の方 々
が一様に口にする言葉
こ の 記 事 を 読 み 終 え である。
た今、あなたの視線は、
教室の机の中に、お
どこにありますか?
菓子の袋やペットボト
(伊藤 圭南)
ル、カップラーメンの
容器などが残っている
●解禁
ついに、SNS解禁
の日。フェイスブック
で写真をチェックし、
ツイッターの確認。だ
が、すぐに飽きてしま
い、自分でも驚いた。
「SNS断食」体験談
SNSとの良質な関係
回1か月の「SNS断
食 」 を 決行 し た 。
● 断 食 準備
SNS断ちを始める
前に、次のようなルー
ルを決めた。最低限の
連絡手段(メールやL
INEのメッセージ機
能)は使用可とし、携
帯とPCからTwit
ter(ツイッター)
やFacebook
(フェイスブック)の
アプリとブックマーク
を 削 除 した 。
断食1日目、朝。い
つも通り、起きてすぐ
ツイッターを確認しよ
うと携帯を開くが、も
ちろんアプリはなく、
SNS断食を始めたこ
とを思い出した。その
夜、PCを開き、ツイッ
ターとフェイスブック
を見ようとし、手を止
めた。使いたい衝動を
抑え、物足りなさを感
じつつ、1日目を終え
た。
4
[SNS断食」中の伊藤記者によるメモ
「SNS断食」体験談
― SNSとの良質な
関係
午後4時、JR中央
線、東京行、空席は4
つか、五つ程。ふと顔
を上げると、乗客のほ
とんどの視線が、ある
モノに集中していた。
「携帯電話」だ。目の
前の高校生、隣の若い
女性、ベビーカーを前
に置いたお父さん、ラ
ンドセルを背負った小
学生。その光景はとて
も異様に見えた。彼ら
をそこまで引き込むモ
ノ、その一つが「SN
S」である。
SNS依存は近年問
題視されており、政府
も「ネット断食」を検
討している。自分も、
2台の携帯を所持し、
友人から「いつも手に
は携帯。ことあるごと
にSNSを見ている」
とイメージを持たれる
程、重度の依存者であ
る。そんな自分が、今
八王子キャンパスの清掃員の方々 (撮影:国富菫)
平成26年8月25日
高尾ジャーナル~拓大生のためのサプリ~
第1号
若者のマナーは悪い?
大学生へのアンケート
調査結果から
若者のマナー
今年、東京メトロの
ポスターが、ネットで
炎上し話題となった。
「最初から若者がマナー
違反をする先入観で作っ
ている」と若い世代か
ら非難が寄せられたの
だ。
さらにマイナビが全
世代に行ったアンケー
ト(2013年12月)
によると、「電車内の
マナーが悪いと思う世
代」に10代・20代
と答えた人が全体の半
分を占めた。
自分としては、この
指摘をすんなり受け入
れることができない。
むしろ中高年のマナー
違反の方が顕著である
ように思える。
そこで、自分たち大
学生が実際にマナーを
守っているかどうかを
アンケート調査し、一
般社会の「若者イコー
ル・マナー違反」とい
う認識の真偽に迫って
2「車両内で飲食やゴ
ミを捨てていないか」
11人が「しない」
と答えた。理由は、
「匂いが気になる」、
「食べるところを見ら
れ た く ない 」 か ら 。
1「駆け込み乗車を
し て いな い か 」
11人が「していな
い」と答えた。理由は
「他の人に迷惑」、
「ダッシュすることが
恥ずかしい」などがあっ
た。
● ア ン ケー ト 調 査 結 果
調査は今年5月、大
学生15人を対象にポ
スターに描かれている
6つのうち4つの行為
について、自分自身と
他の世代が守っている
か ど う か尋 ね た 。
みた。
東京メトロの広告
3「車両内で大きな声
を 出 して い な い か 」
9人が「出さない」
と答えた。「周りの目
が気になるため、出さ
ないように意識してい
た。そして「集団で大
声で話す」、「飲食を
する」おばさんも目撃
されている。
その一方で、やはり
「携帯を見ながら歩く」、
「駆け込み乗車をする」
行為は若い世代にもあ
り、大学生以下の年代
でも「塾帰りの小学生
が騒ぐ」、「部活帰り
の高校生が飲食をする」
姿を見かけるようだ。
●若者はマナー違反か?
今回のアンケート調
査では、大学生はそれ
ほどマナー違反の常習
る」という理由が挙がっ 犯 で は な い こ と が う か
た。
がえた。
世間が見る「若者」
4「優先席を譲ってい には、下は中学生から
るか」
上は20代の社会人ま
13人が「譲ってい で含まれる。大学生だ
る」と答え、「基本的 けを抽出することが可
に優先席に座らない」 能ならば、また違った
という姿勢が伺えた。
イメージが出てくるか
譲 る 際 に 「 失 礼 に な もしれない。
るかも」、「断られる
要は、どの世代にも
かも」といった理由で マナー違反者が少なか
譲ることが怖いという らずいるということで
意見もあった。
ある。
また譲ったとしても、
また大学生は、無関
「声をかけて譲る」派 係の他人とは、積極的
と「無言で席を離れる」 に コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン
派に分かれることが分 を取りたがらない人が
かった。
少なくない。席を譲っ
ても、無言で譲ったり
する行為が「無礼」と
思われていたりするか
らかもしれない。
「若者」対「大人」
の世代間の言い争いは
不毛である。そこに若
者でくくられることの
ない大学生の主張が世
間に存在していないこ
との方が問題なのかも
しれない。
(奥田 知美)
●若者から見た他世代
のマナー違反
アンケート調査では
若者の目線から、他の
世代のマナーについて
も尋ねた。中高年のお
じさんやサラリーマン
に「人にぶつかって舌
打ちをする」、「駆け
込み乗車をする」、
「大きく新聞を広げる」、
「真っ先に優先席に座
る」という行為が見ら
れるという意見が多かっ
じ顔に見えた。そのた
め選挙では「よくわか
らないから見覚えのあ
るこの人でいいや」と
い う 具 合 であ っ た 。
し かし 消 費 税 増 税 が 施
行された今、日本の将
来に自分が意見できる
のは選挙しかないのだ
ということにやっと気
が付いた。
このたった2歳の年
齢引き下げで劇的に何
かが変わるとは思えな
い。とはいえ18歳で
働いている人には当然
の権利であり、政治に
興味を持つ若者も増え
る か も し れな い 。
( 国 富 菫)
編 集
後 記
今 年初 め の 都 知 事 選 で
は、およそ46%と戦
後から下がり続ける投
票率。みなさんは選挙
に参加していますか?
近年、選挙権を与え
る年齢を18歳に引き
下げる案が出ている。
私はこれには賛成だ。
真面目にきちんと考え
投票する若者もいるだ
ろう。高卒で働いて税
金を取られているのに、
税金の使い道について
投票という形で意思表
示できなくて苦々しく
思っている人もいる。
恥ずかしながら私が
18歳のころ、政治家
のおじさんたちは皆同
顧 問 扇 子
今 年も 創 刊 号 が な ん と
か完成した。これで英
米語学科学生新聞も4
代 目 に な る。
昨年度からゼミの人
数が学生数割るゼミ数
の頭割りになったので、
ゼミの人数が15人以
上いたのが10人或は
11人となった。この
マンパワー減少の影響
は顕著であり、発行回
数も減少傾向にある。
作業の効率化が望まれ
るが、週に一度の活動
であるので、そう簡単
に は い か ない 。
この苦境を乗り越え
るには、学生自身が持っ
ている「向上心」の発
露が必要だ。向上心が
皆無な人間はいないと
思うが、周囲の環境、
生活環境などが原因で、
記者一覧
1号編集長
国富 菫
1号副編集長
鈴木 勇真
啓人
友香
大輝
勇真
成侑
圭南
佑馬
知美
紙面構成
大村 紗都希
記者
永田
染矢
小川
鈴木
藤村
伊藤
則武
奥田
※第2号編集長
永田 啓人
副編集長
奥田 知美
顧問
塩崎 智
お楽しみ
に!
「まあ、周りもそうだ
し、こんなもんだろう」、
「自分がやらなくても
誰かがどうにかしてく
れるだろう」とテキトー
に堕す大学生は少なく
ない。
このテキトーが実は
人生の癌細胞だという
ことを、社会人なら誰
もが身をもって知って
いる。かつて同窓会で
メジャー銀行の社員た
ちが「書類の書き直し
で半日終わってるよ」
とぼやいていたのが衝
撃的だった。人目に触
れるものは最善を尽く
し て か ら 提出 す べ し 。
「物書き」の場合は
なおさらだ。発表され
た文章は半永久的に残
る。そして、記者はそ
の書いたもののみで判
断される。「書かれた
文」の重みは、痛い目
に遭わないと分からな
い の か も しれ な い 。
「英米語学科なのに、
英語を使わないのはお
かしいのではないか?」
という指摘をあちこち
から受ける。お説ご尤
もである。しかし大学
生の就職はTOEIC
の点数やビジネス英語
の能力で決まるのでは
ない。まずは、エント
リーシートという「書
き言葉」でふるいにか
けられる。
「うちの学生は、英
語の前にやることある
んじゃないか?」そう
自問した末、このゼミ
を開講した。今年もそ
んな「異端」ゼミに1
1人の学生が集まって
くれたことを感謝して
いる。
( 汐 崎 諭志 )
5
平成26年8月25日
高尾ジャーナル~拓大生のためのサプリ~
第1号