免疫グロブリン G4 の血中濃度測定試薬 保険適用のお知らせ

平成 22 年 5 月 14 日
各
位
会 社 名 株式会社医学生物学研究所
代表者名 代表取締役社長
西田克彦
(ジャスダック コード番号 4557 )
問合せ先 総務部次長
小部雄介
TEL:(052)971-2081
FAX:(052)971-2337
E-mail:[email protected]
免疫グロブリン G4 の血中濃度測定試薬 保険適用のお知らせ
株式会社 医学生物学研究所(本社:愛知県名古屋市中区、代表取締役社長:西田克彦)が販売
している、血清中の免疫グロブリンのサブクラスである IgG4(※)を測定する臨床検査薬「IgG サ
ブクラス BS-NIA IgG4」が、平成 22 年 5 月 13 日に保険適用になりましたのでお知らせします。
(※)IgG4:人体に細菌やウイルスなどが侵入したときに、これら外敵を攻撃するために産生さ
れる抗体(免疫グロブリン=Immunoglobulin、略称:Ig)にはいくつかの種類があります。この
うち、血漿中にもっとも多量に存在するのが IgG で、IgG1~IgG4 の 4 種類のサブクラスが知られ
ています。
【血清中 IgG4 測定の有用性】
IgG4 の血中濃度が一定範囲を超えて増加または減少した場合、各種疾患との関連が疑われます。
中でも、自己免疫性膵炎において血中 IgG4 濃度は健常者に比して顕著に上昇し、また、治療によ
って急速に低下します。このことから、血中 IgG4 濃度の測定は自己免疫性膵炎の診断と、治療の
効果判定や再燃の経過観察に極めて有用であり、平成 18 年から自己免疫性膵炎の診断基準に採用
されています。
自己免疫性膵炎と、膵臓がんや他の類似疾患(急性膵炎、慢性膵炎など)を識別することは非
常に重要です。従来、膵臓がんと自己免疫性膵炎の識別が困難な例では、手術を行うべきかどう
かの判断が大きな課題でした。今回の保険適用によって IgG4 の測定が普及し、このような類似疾
患の診断が容易になることで、不要な手術を無くして患者さんの負担が軽減されるとともに、治
療方針を確立しやすくなることが期待されます。
なお、血中 IgG4 測定の有用性から、厚生労働省に対し日本消化器病学会、日本膵臓学会、日本
臨床検査医学会の 3 学会から本検査を診療報酬の対象とすることについて要望が出されており、
本年 4 月に承認されました。
【保険適用の内容】
測定項目:血清 IgG4 濃度測定
区
分:D014 自己抗体
測定方法:ネフェロメトリー法
保険点数:400 点
【弊社 IgG4 測定試薬について】
本製品は、ネフェロメトリー法により、血清中の IgG4 濃度を定量する試薬であります。
製
品
名:IgG サブクラス BS-NIA IgG4
希望小売価格:1キット(140 テスト) 189,000 円
売 上 高 見 込:今回の保険収載により、本製品の年間売上高が 1.5 億円、3 年後には 2~3 億円に
拡大すると見込んでおります。
【株式会社医学生物学研究所について】
株式会社 医学生物学研究所は自己抗体検査薬の国内トップメーカーとして、25年間にわたり、
難病といわれる膠原病をはじめとする自己免疫病の診断・治療方針の決定に有用な診断薬の開発
を進めて参りました。今後も、それを必要とする患者さんがおられる限り、必要な検査薬の開発
に積極的に取り組み、医療と患者さんのQOL(Quality of Life 生活の質)の向上に貢献していき
たいと願っております。
【本件に関するお問合せ先】
株式会社 医学生物学研究所
総務部 担当:小部(こべ)
Tel:052-971-2081(代表)
Fax:052-971-2337
Email:[email protected]
以上