環境マネジメント システム - 日本製紙グループ

環境マネジメント
システム
1993年4月、当社は合併による誕生と
環 境 憲 章
見通しになっています。
日本製紙環境憲章
同時に日本製紙環境憲章を制定し、
環境監査は社内およびISOの二種
具体的な期限と数値目標および定期
類を実施しています。ISO監査は、
● 基本理念
的な環境監査を定めました。翌1994
「日常的な内部監査の場で、ISO規格
日本製紙は、自然と調和する持続可能な企業活動
年からは全工場で目標管理指標とし
を基準として、従業員自身が個別の
ての年度環境活動計画を策定し、環
システムをセルフチェックし、定期/
境 マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム( 以 下 、
更新審査で第三者チェックを受け
を基本として、従業員一人ひとりが直面する地球規
模環境の維持向上に積極的に取り組む。
「EMS」と略)を整えました。さらに
る 」 の に 対 し 、 全 社 監 査 は 、「 経 営
1996年からは関係会社のEMS構築
トップが、環境憲章を基準として、パ
のために、構内および主要な関係会
フォーマンスを主体に、全社的な横
社について必要な支援活動を行って
比較の中でチェックする」こととし
1. 資源の保護育成
います。
ています。
2. エネルギーの有効活用 一方、国際的なEMS規格もいち早
● 基本方針
3. 地域環境の維持改善と地球規模環境の保護
く導入し、1999年には全11工場で
ISO14001認証取得を完了しました。
4. 環境に配慮した技術開発
現在、本社各部門や関係会社につい
5. 環境情報の開示
て取得を進めており、グループ全体
で43件51事業所ですでに取得を終
え、2003年度には55事業所を超える
岩国工場
勇払工場
2
伏木工場
■
■
■ 行動指針
3. 省エネルギーの推進と未利用エネルギー
の有効活用
7. 環境影響を配慮した製品及びプロセス
の企画、研究と開発
1. 森林資源の造成と保護
省エネルギー目標は、2010年度までに90年度
(1)製品開発に当たっては、より環境負荷が
(1)植林事業の推進
イ.持続可能な広葉樹チップ資源造成のた
め海外植林事業「Tree Farm 構想」を
推進する。
比製品当たり10%の改善を目標とする。
(リサイクル、品質対策等で18%のエネル
ギー使用増加を含む)
(1)汎用機器の省エネルギーは17%の改善。
<目標> 植林面積 10万ha以上
年間チップ供給量 100万絶乾トン以上
達成年度 2008年
(2)回収ボイラーの高効率化等の大型投資
により、11%の改善。
(3)排水スラッジ・RPF(リサイクル不適な紙と
める植林木比率は70%以上を目標と
廃プラの固形化燃料)等未利用エネルギー
する。
の有効活用の推進。
(3)先進技術の開発による林木育成の推進。
(4)自然環境に配慮した社有林経営の実施。
4. 古紙利用の推進
(1)新聞用紙へのDIP配合率は平均70%を
目標とする。
(2)上質系古紙及び雑誌古紙の利用拡大を
図る。
2. 環境負荷の抑制 (1)PRTR法の指定化学物質の取り扱いの
管理を強化し、その排出を抑制する。
(2)自主管理目標値を設定し環境負荷の抑
制に努める。
(3)有害大気汚染物質の排出を抑制するため、
自主管理計画を策定しこれを推進する。
5. 廃棄物の削減
廃棄物の発生を極小化し、その有効利用を
推進することにより、2003年度までに最終処
荷が少なくなるよう配慮する。
■
■
■ 推進体制
(3)環境負荷を低減するための研究と開発
1. 環境保全担当役員の任命
環境保全を担当する役員を任命し、担
8. 環境影響に配慮した資材の購入
当部として環境部を設置する。
(1)有害な物質や廃棄物の発生が少ない資
2. 環境委員会の設置
材及び廃棄物を有効利用し易い資材の
環境委員会を設置し、行動指針の進
購入に努める。
捗状況フォロー、結果の評価等を行う。
(2)環境負荷の少ない輸送方法・容器・包装
また、必要に応じて課題別専門委員会
資材への転換を推進する。
を設置する。
9. 海外事業活動における環境への配慮
3. 環境監査
進出先国の環境基準を遵守するものとし、更
に地域の状況に応じた適切な環境保全に努
環境委員会のメンバーにより、年1回以
める。
上の環境監査を実施し、環境保全担
当役員は常務会で報告する。監査計
10. 環境保護に関する技術の積極的海外移転
画は別途定める。
循環型社会構築の観点からDIP製造技術等
4. 実施期日 1993年4月5日
の海外移転を積極的に推進する。
分量を製品重量当たり0.1%(絶乾重量換算)
以下とし、更に最終処分量ゼロを目指す。
6. 容器・包装材のリサイクル化の推進
(1)液体紙容器再資源化の支援、及び再利
(4)クラフトパルプの漂白法のECF化(塩素を
(2)設備増強に当たっては、従前より環境負
を推進する。
ロ.2008年に於ける輸入広葉樹チップに占
(2)廃材・残材等の木材資源有効利用の促進。
少なくなるよう配慮する。
用製品の利用拡大を積極的に推進する。
使用しない漂白法)
を積極的に推進する。
(2)荷造り包装の簡素化とリサイクル可能な
素材への転換を推進する。
第2回改訂期日 2000年3月22日
11. ISO14001認証取得を基礎として、
管理システムの一層の充実を図る。
12. 広報、教育活動の推進
*行動指針については、情勢変化に応じて見
直すものとする。
(1)環境報告書を定期的に発行し、環境対
応状況の開示に努める。
(2)社員に対する教育活動を推進する。
(3)地域社会レベルの環境保護活動への参
加及び支援を実施する。
3
環 境 向 上 へ の 取 り 組 み
■
■
■ 最近の話題:研究開発部門
単独の認証取得
日本製紙グループのISO14001への取り組み状況
研究開発本部(東京都北区王子)で
研究開発本部は、省エネ・省資源・
は、2001年9月に、ISO14001の認証を
リサイクル活動、および研究に使用す
JQA(日本品質保証機構)
より取得し
る薬品管理・排水管理の強化のみな
ました。研究開発部門単独で認証を
らず、環境に配慮した技術・製品の開
取得したのは、当社が製紙業界で初
発をめざしています。
既存の研究開発システムの中に
めてです。
これまでISO14001の認証取得は工
「環境を配慮する研究開発システム」
場・事業所などの生産現場が中心で
を構築する目標を打ち立てました。こ
したが、製品の企画・開発段階から一
のシステムが完成することで、新製品
体となって環境に対する影響を把握
開発やプロセスの開発に必ず環境配
するとともに、環境改善に取り組む
慮 項 目 が 盛り込 まれ ることになり
ことを当社の使命とし、研究開発本部
ます。
においてもこの主旨に基づいて取得
また、このシステムがうまく機能して
いるかどうかをチェックし、判定に基
しました。
づいてシステムの改良を継続的に行
います。
これにより、研究開発活動の中に環
境項目を取り込み、機能させることで
当社の製品生産活動全体で「環境と
の共生」を達成していくこととしてい
ます。
今後も、研究開発本部の環境方針
に沿って積極的な活動を続けていき
ます。
研究開発本部
4
No.
1
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30
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32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
(2002年10月1日現在)
社 名
工場名
登録日
登録番号
審査機関
日本製紙
釧路
1999/08/27
JQA-EM0508
JQA
〃
旭川
1999/06/25
JQA-EM0248
〃
〃
勇払
1998/11/20
(統合)
〃
石巻
1999/11/12
JQA-EM0580
〃
〃
勿来
1999/11/05
JQA-EM0573
〃
〃
伏木
1999/02/05
JQA-EM0326
〃
〃
岩国
1999/11/05
JQA-EM0575
〃
〃
小松島
1999/09/30
E088
JICQA
〃
八代
1999/12/24
99ER041
KHK
〃
東松山
1999/03/12
JQA-EM0363
JQA
〃
研究開発本部
2001/09/14
JQA-EM1785
〃
1999/10/22
JQA-EM0553
〃
日本製紙ケミカル
江津(日本製紙より分離)
日本板紙
草加
1999/12/03
JQA-EM0619
〃
〃
足利
2000/10/27
JQA-EM1073
〃
〃
芸防
2000/12/01
JQA-EM1124
〃
〃
高知
1999/06/25
JQA-EM0460
〃
ケージーパック
全事業所一括(7)
2001/03/09
JMAQA-E182
JMAQA
日本板紙パッケージ
京都
2002/06/27
JICQA-E469
JICQA
リンテック
吾妻
1999/08/20
JQA-EM0505
JQA
〃
熊谷
1999/07/23
JQA-EM0486
〃
〃
蕨
2001/03/02
JQA-EM1354
〃
〃
千葉
2001/04/06
JQA-EM1504
〃
〃
御殿場
2001/03/09
JQA-EM1387
〃
〃
龍野
2000/03/03
JQA-EM0750
〃
〃
小松島
2000/07/21
JQA-EM0940
〃
〃
三島
1999/12/28
JQA-EM0672
〃
〃
研究開発本部
2001/03/16
JQA-EM1410
〃
〃
本社
2001/04/20
JQA-EM1534
〃
四国コカコーラ
本社+工場
2000/11/25
C00-889-1-R1
PJR
大竹紙業
大竹
2001/03/09
JQA-EM1398
JQA
東北製紙
本社+工場ほか
1999/12/17
JQA-EM0642
〃
2000/08/04
JQA-EM0952
〃
日本紙パック
本社(日本製紙より分離)
〃
草加
2000/12/28
JQA-EM1260
〃
〃
江川
1999/12/28
JQA-EM0677
〃
〃
三木
2000/12/22
JQA-EM1232
〃
〃
石岡加工
2001/04/27
JQA-EM1537
〃
興陽製紙
本社工場
2001/02/22
E236
JICQA
サンミック千代田
本社
2001/10/19
JMAQA-E238
JQAMA
クレシア
東京(草加)
2002/02/08
JQA-EM2135
JQA
エヌピー総合開発
3部門一括
2002/07/05
JQA-EM2482
〃
三島
原田
2002/03/22
JSAE 498
JSA
〃
吹田
2002/05/17
JSAE 525
〃
〃
新富士
2002/07/12
JSAE 549
〃
取得43件51事業所+準備中6件+廃止1件(日本板紙亀有工場廃止)
JQA:日本品質保証機構 JICQA:日本検査キューエー KHK:高圧ガス保安協会
JSA:日本規格協会 JMAQA:日本能率協会 PJR:PERRY JOHNSON REGISTRARS,INC.
■
■
■ 環境教育
■
■
■ 環境マネジメント組織
全社推進組織
社長
常務会
環境保全担当役員
(技術本部長)
環境教育の風景
環境委員会
(事務局:環境部)
従来から廃棄物発生箇所や処分場
を訪ねるエコツアーや集合教育な
■
■
■ 環境関係資格者リスト
総務・人事本部
企画本部
関連企業本部
管理本部
原材料本部
研究開発本部
技術本部
機能材料事業本部
釧路工場
旭川工場
勇払工場
石巻工場
勿来工場
伏木工場
岩国工場
小松島工場
八代工場
公害防止管理者
320名
(主任・水質・大気・騒音・振動・ダイオキ
シン)
生産部
設備技術部
環境部
東松山事業所
注)営業部門は、当社と大昭和製紙株式会社との共同販売会社
「日本紙共販株式会社」が担当します。
工場および事業所のマネジメント組織の例(岩国工場)
に加えて、グループ会社も含めて
法定管理者
安全保安管理室
工場間のEMS技術交流を行ってい
工場長
環境管理責任者
に25工場44名が参加し、2002年度
は八代工場で30工場規模で開催す
る予定です。
15名
特定高圧ガス取扱主任者
8名
高圧ガス製造保安責任者
(化学・機械・特別丙)
274名
88名
環境管理委員会
(事務局:技術環境室)
技術環境室
事務部
原質部
抄造部
動力部
施設部
原材料部
環境カウンセラー
1名
臭気測定士
1名
ISO 14001審査員補
境活動/展示施設も旭川と石巻に設
ます。2000年度は勇払工場を会場
環境計量士
(電気・熱)
教育を積極的に進めており、現時点
置しました。また、工場ごとの教育
33名
エネルギー管理士・管理員
が、現在はさらに内部環境監査員
員に認定されています。常設の環
作業環境測定士
作業主任者
2,927名
(有機溶剤・特定化学物質・鉛・ボイラー・
放射線・危険物取扱)
ど全員参加の活動を行っています
で全4,788名中495名が内部環境監査
廃棄物管理者
67名
(特管産廃管理責任者・産廃処理施設技
術管理者・中間処理施設技術管理者・最
終処理施設技術管理者・焼却施設技術
管理者)
2名
ISO 14001内部環境監査員
495名
衛生管理者
290名
薬剤師
5名
毒物・劇物取扱責任者
5名
技術課
環境課
(2002年8月14日現在)
5
環 境 監 査
■
■
■ 第9回全社環境監査結果(抜粋)
(1)地球温暖化防止:
● 紙の製造1トンあたりに必要な総エネ
ルギー量(重油換算)は697r
(1990)か
ら681r
(2001)
と2.3%削減した。
● 排出炭素量
(バイオマス起源を除く)は
122万トン(1990)から132万トン(2001)
と7.8%増加した。
● 2010年度までに90年度比10%の原単
位削減目標(品質・省力化等を見込み
28%削減)推進中。
(2)資源の有効活用:
● 最終処分量
(一般ゴミを含む)を生産
量の10,000分の1以下とする目標を推
進中。
2002年9月現在、釧路・勇払・八代・
東松山で目標達成、勿来と江津が視
野に入る。
● 旭川で一般可燃ゴミの、勇払で製紙
スラッジの燃料化を実施。他、全社
的に分別回収強化。
● 本社のオフィス古紙回収は毎月4∼5
トンと軌道に乗り、更に機密文書の
リサイクルを開始した。
(3)環境負荷の抑制:
● 改善=前年の勇払に引き続き、石巻
と八代のパルプ漂白に脱塩素方式
(ECF)を導入した。
● 課題=騒音、臭気、排水水質で、遵
法状態ではあるが更なる改善の余地
が一部の工場で見られた。
● ダイオキシンほかの総合的改善対策
として更新を進めていた伏木と岩国
の焼却炉が完成する。
6
(4)社会貢献活動:
● 日曜実験教室
(釧路)、植樹祭(旭川)、
里山の下草刈り(勿来)など
● 地域企業等へのISO14001認証取得活
動支援(勇払・勿来・江津・本社)
。
● 本社の女性有志のボランティア活動
に端を発した社有林活用研究会が精
力的に提言をまとめる。
(5)新規課題:
● 全ての化学薬品の収支および管理項目
をまとめた台帳が全工場で完成する。
PRTR、MSDSはその中の一部とし
て位置づけ、管理強化・削減・切り
替え等への迅速な対応を図る。
有害大気汚染物質の削減実績は
p14、15に示す。
● 工場内外の埋設履歴調査を進め、3年
間でほぼ台帳づくりを完成する。
当時は問題がなくても現行法下で
は改善が望ましい案件について、一
部の工場で対策を実施した。
(6)ISO14001関係:
● 研究開発部門で2001年9月に認証を取
得した。
● グループ全体での認証が43件51事業
所となる。
● 2003年1月にグループ全体での第2回
EMS技術会議開催予定、30工場以上
が参加見込み。
(7)共通確認事項:
● 石炭灰の多角的用途の開発
● 地域に根ざした特徴ある環境貢献
(社
有林活用を含む)の推進
● グリーン調達の充実とグリーン購入
の推進
現地総合監査:2002/3/15∼2002/6/13 対象〈11工場+2研究所〉
書類監査のみ:2002/2/27∼2002/3/28 対象〈本社13部門〉
関係会社:各社監査報告のヒヤリングとまとめ 対象〈11社〉
(8)主な苦情と対応
● 苦情:臭気
(釧路・岩国・八代)、騒
音(伏木・八代)、古紙飛散(釧路)
など
● 対策:防音コンサルティング受診
(八
代)、遮音工事・管理(伏木・八代)、
発生源対策(全工場)、地域モニター
制度の活用(釧路・小松島・八代・江
津……)
(9)環境事故の状況
● 特になし
(10)環境関係の訴訟等係争事項
● 勿来と小松島の製紙スラッジからの
炭化物の製造と有効利用の方法を巡
り訴えを受ける。
基本的に当社が購入した機械装置
に係る異議申し立てであるが、2002
年11月27日東京地裁で原告の請求が
棄却される。
■ 取り組み中の課題
■
■
■
■
■ 主な環境活動の実績
1993:環境憲章制定〈数値目標と達成期限を明示〉
1998:小松島に排水処理スラッジ炭化設備設置
1993:東松山に排ガス燃焼装置設置〈炭化水素の排出削減〉
1998:旭川の排水処理設備増強〈酸素法生物処理〉
1993:全社環境監査実施〈全12工場と本社18部門対象、以後毎年実施〉
1998:環境報告書1999発行〈製紙業界で初めて〉
1994:年度環境活動計画策定〈EMS全社システムのスタート〉
1999:旭川にリサイクル展示施設「紙遊館」完成〈地域の古紙回収運動
の拠点〉
1994:岩国化成品で新製法により高塩素化樹脂の反応溶媒に使われ
る四塩化炭素を全廃
1995:北海道からの荷上港を東京から茨城に一部変更〈物流の環境
負荷削減〉
1999:石巻のDIP増強〈釧路・勇払・小松島・八代に続き古紙処理能力
増強〉
1999:石巻の排水処理設備増強〈酸素法生物処理〉
1995:旭川でECF漂白システム導入〈脱塩素漂白の国内初導入〉
1999:ISO14001認証を全生産拠点で取得完了〈9工場+2事業所〉
1996:釧路でECF漂白システム導入〈社内外を含め国内第2号〉
1999:環境憲章第2回改訂〈基本方針に環境情報開示を追加、ほか〉
1996:岩国の排水処理設備増強〈酸素法生物処理ほか〉
2000:江津の排水処理設備増強〈世界最大級の嫌気性生物処理〉
1996:コート用ラテックスの脱四塩化炭素完了〈地球温暖化防止対策〉
2000:釧路で排煙脱硫強化
1996:環境憲章第1回改訂〈植林面積3倍増など、行動指針の上方修正等〉
2000:勇払で排水スラッジの固形化燃料設備完成
1996:ゼロ・ディスチャージ運動全社展開〈廃棄物削減運動〉
2000:勇払でオゾンECF漂白システム導入(オゾン漂白は国内初導入)
1996:ボランティア休暇を制度化
2001:釧路のDIP増強〈古紙処理能力増強および品質向上対策〉
1996:関係会社の環境憲章策定と環境監査との支援開始
2001:勇払のDIP増強〈古紙処理能力増強〉
1997:環境面での地域貢献活動を重点目標に設定
2001:石巻にECF漂白システム導入
1997:勿来に排水処理スラッジ炭化設備設置〈製紙業界で初めて〉
2001:伏木のスラッジ焼却炉更新
1997:豪州でトヨタおよび三井物産と植林開始〈異業種間で初の事業
植林〉
2001:岩国のスラッジ焼却炉更新
1997:八代の排水処理設備増強〈酸素法生物処理追加〉
2001:八代にECF漂白システム導入
2001:八代のDIP増強〈古紙処理能力増強および品質向上対策〉
(1)LCA:Life Cycle Assessment
植林から製造・物流・古紙リサイクル・廃
棄までを含めた総合的な環境影響の評価シ
ステムづくりに取り組んでいます。計算シ
ステムの開発段階はほぼ終わり、今後は研
究所での開発設計や工場での生産計画、原
材料や物流の評価、また、お客さまへの製
品環境情報などに活用していきたいと考え
ています。
(2)物流環境負荷削減:
原材料・製品・廃棄物の物流にかかる環境
負荷削減に取り組んでいます。前回の燃料
(トラックのディーゼル油や乗用車のガソ
リン)使用量の直接調査に引き続き、現在、
製品の生産拠点および物流拠点と納品先の
最適配置によるエネルギー削減をテーマに
しています。現在、ある銘柄で、関東
(11.0万トン)+関西(4.4万トン)+中部(2.4
万トン)の輸送(月量)を行っていますが、
それにかかるエネルギー使用量を2005年度
までに5%(重油換算465,000r/年)削減す
ることを目標に、取り組みを進めています。
1997:八代のスラッジ焼却施設更新〈エネルギー回収設備付設〉
RSF造粒機内部<勇払工場>
炭化炉<小松島工場>
スラッジボイラー<八代工場>
7