様式3 会 議 録 □全部記録 1 会 議 名 平成21年度 2 開催日時 平成21年 3 開催場所 姫路市香寺事務所 2階 4 出席者名 ・香寺地域審議会委員 ■要点記録 第3回香寺地域審議会 7月17日(金曜日) 10時00分~11時51分 203・204会議室 藤花 良道、田中 稔郎、市川 保博、大嶋 孝廣、大塚 敏雄、岡本 時春、 金澤 政之助、河南 眞稚子、上月 長、後藤 久惠、駒田 清一、多根 千鶴 子、橋本 静子、久斗 譲二、福山 恵裕、藤尾 孝、前川 明子、丸山 静雄 以上18名(会長及び副会長を除き 50 音順。敬称略) ・オブザーバー 伊賀 肇一、水田 作興(香寺町選出市議会議員、50 音順、敬称略) ・事務局(香寺事務所) 田中香寺事務所長、藤川副所長、小田係長、國房主任 ・地域調整室 今井市長公室理事、市岡地域調整室長、段課長補佐、増田主任 ・選挙管理委員会事務局 中山事務局長、後藤主幹、堀課長補佐 ・交通計画室 澤田主幹、仲田課長補佐、新主任 5 傍聴の可否及び傍聴人数 6 議題又は案件及び結論等 傍聴可(10人) 傍聴人数(2人) 平成21年度香寺地域審議会の答申について 7 会議の全部内容又は進行記録 詳細については別紙参照 地域審議会委員署名 地域審議会委員署名 第3回地域審議会 会議録 1/17 司会(所長) (開会宣言) それでは、定刻になりましたので、ただ今から、平成21年 度第3回香寺地域審議会を開催させていただきます。 委員の皆様にはご多用のところご出席いただきまして、誠に ありがとうございます。 本日、上月昭義委員と豊国委員につきましては、所用により、 欠席されております。 (オブザーバーの紹介) なお、本日も伊賀議員と水田議員に、ご出席をいただいてお ります。両議員にはよろしくお願いします。 (配付資料の確認) それでは、配付資料の確認をさせていただきます。 本日は、 次第 出席者名簿 配席表 選挙管理委員会資料 交通計画室資料 第2回審議会会議録 を配布させていただいております。それから審議には直接関係 ございませんが、8月8日に開催されます「香寺夏祭り」のチ ラシを配付しております。配付資料に不足がありましたらお知 らせください。 また、本日の議題は「平成21年度答申について」の審議と なっています。 それでは早速ではございますが、審議に移らせていただきま す。 (議長の確認) 会議の運営につきましては、地域審議会の設置に関する協議 第8条第2項の規定により、会長が議長を務めることとなって 第3回地域審議会 会議録 2/17 います。 藤花会長よろしくお願いいたします。 会長 それでは、議長を務めさせていただきます。今日は、これま での審議会の議論を踏まえ、平成21年度香寺地域審議会答申 としてどういう内容にするのか、方向性を出す審議会にしたい と思います。 会議の進行にご協力いただきますようお願いいたします。 (定足数の確認) 会議の定足数についてご報告申し上げます。 会議の開催につきましては、協議第8条第3項の規定により まして、半数以上の委員の出席が必要とされています。 本日は、委員20名中18名の出席をいただいておりますの で、会議が成立していることを報告させていただきます。 (会議録署名人の指名) 続きまして、会議録署名人の指名を行います。 会議録署名人は、姫路市地域審議会運営規則第9条第2項の 規定によりまして、藤尾委員と丸山委員を指名させていただき たいと存じます。 事務局、報告事項等がありましたらどうぞ。 所長 前回の審議会で相坂トンネル付近の県道宍粟香寺線の整備事 業についての質問がありました。それについて所管している兵 庫県土木事務所の見解を報告いたします。 県道宍粟香寺線の整備につきましては、現在の相坂トンネル が貴重な構造物であるため、その南側に道路法線を設置し、総 延長940m、幅員7mで計画しております。 当事業につきましては、今後の兵庫県の社会基盤整備の中長 期的な計画を示した「兵庫県社会基盤整備プログラム」には記 載されておりませんが、県としても今後検討すべき個所として の位置づけを行っております。 当事業につきましては補助事業ではなく県の単独事業である 第3回地域審議会 会議録 3/17 ため、現在の財政事情等を考えると早急な整備は困難でありま すが、姫路土木事務所といたしましては、部分的にでも改良が できないかの検討をしており、予算の確保に努めているところ でございます。 次に、選挙管理委員会及び交通計画室より報告事項がござい ますので、この場をお借りして担当者の説明を行いたいと思い ます。 会長 選管事務局 ありがとうございました。それでは最初に選挙管理委員会事 務局より説明を受けたいと思います。よろしくお願いします。 (選挙管理委員会事務局説明) ・県議会議員選挙の選挙区はこれまで姫路選挙区と飾磨郡選挙 区等に分かれていたが平成23年4月に予定している選挙よ り、姫路選挙区に統一する方向である。また市長・市議選に ついても従前は5つの選挙区に分かれていたが、これについ ても次回選挙より統一する。国政選挙については兵庫11区 と12区の区別は当分残ると思われるがそれ以外は1つの選 挙区で考える必要があるため、投票区の整理・統合を検討し ている。 ・香寺町と姫路市の投票区の現状について、旧姫路市では1小 学校区に対して1投票区を基本としているが、現状では1投 票区に対して投票所が1.61ヵ所となっている。香寺町で は3小学校区に対して投票区が13あり1校区あたり4.3 3ヵ所となっている。選挙人の比較では旧姫路市については 1投票区あたり平均4,244人となっているが、香寺町では 1,232人と3倍強の開きがある。 ・姫路市で投票区を統一するに当たって、香寺町内の3小学校 区内に適正な規模の投票所があれば集約して整理・統合する ことも必要であると考えている。 ・中寺校区の有権者数は6,241人、香呂校区が7,284 人、香呂南校区が2,494人となっており、隣接地域の船 津校区が3,855人、砥堀校区では4,503人、山田校 区では2,482人となっている。そういった地区と比較す ると中寺校区、香呂校区では2つないし3つの投票所という 第3回地域審議会 会議録 4/17 ような整理統合案も考えられる。ただこれは数字的な割合で の話であり、今後については地域的な要素や他町とのバラン スも加えて考えていきたい。 ・今年度中に原案が出せれば当審議会で審議していただき、早 ければ来年7月の参議院選挙より変更したい。 会長 ありがとうございました。ただいまの説明について何かご質 問等ございましたらお聞きください。 委員 旧姫路市の船津校区や山田校区の投票所は1ヵ所だけです か。 選管事務局 先ほど申しました船津校区、山田校区、砥堀校区の人数につ いてはそれぞれ1投票所の人数です。 委員 現状でも投票所まで距離があるため、投票に行きにくい人が いるとの声を聞いております。投票所の集約により、ますます 行きにくくなると思いますが、そういった人の交通手段につい ては何か考えておられますか。 選管事務局 今後、他都市の事例等も考慮して考えていくつもりです。我々 としても、投票所の集約によって投票率が低下することは本意 ではありませんので、投票率を高めるとともに投票所の整理も 考えていきます。 会長 ポスターの掲示場所も変更があるのですか。 選管事務局 掲示場所につきましては、1つの投票区の面積と名簿登録者 数によって一定の掲示場所数が決められております。そのため、 例えば2つの投票区が1つになった場合は半減まではいきませ んが、かなりの減少があります。 委員 投票所が遠くなると投票率は下がる一方であると思います が、投票率を上げようとは、考えていないのですか。 選管事務局 投票行動への働きかけは行っております。最近では期日前投 第3回地域審議会 会議録 5/17 票の充実を図っており、例えば先日の県知事選挙では土日も含 めて16日間、朝8時30分から夜8時まで期日前投票を行っ ておりますので、そういった機会を捉えて投票日当日だけでは なく期日前投票期間の16日間を投票日であると考えて投票に 行って頂けるよう広報も行っていきます。 会長 他に質問も無いようですので、これで選挙管理委員会の説明 を終わります。また案がまとまりましたら改めて説明を受けた いと思います。選挙管理委員会事務局の皆様ありがとうござい ました。 (選挙管理委員会事務局退室) 会長 交通計画室 それでは続きまして交通計画室より香呂・溝口駅周辺整備事 業の測量についての説明を受けたいと思います。よろしくお願 いします。 (交通計画室説明) ・事業自体は現在JR福知山支社とJR本社との間で協議が進 んでいるが、その協議が少しでも前に進むように資料の作成 や現況測量を行う。 ・測量業者はジェイアール西日本コンサルタンツ(株)。 ・測量時期は8月24日から9月14日の3週間を予定。 ・周辺住民には測量の前に周辺自治会に回覧で周知を行う。 ・測量の対象は建物や側溝などの現況及び、JR敷地内の現況 が主となる。 ・測量の都合上、民地内で作業することがあるが所有者の立会 いや建物内への侵入は行わない。測量従事者は身分証明書と 腕章を付け、必要に応じて提示する。 ・今回の測量はJRとの協議などに使用するもので用地買収に 使用するものではない。基本計画が出来次第、当審議会に提 示し、当審議会をはじめ地元の協力の下に、用地買収の手続 きを進める予定にしている。 ・この測量結果に基づいて駅前広場の基本設計及び踏切の設計 を行う。 第3回地域審議会 会議録 6/17 委員 交通計画室 委員 調査後いつごろまでに計画をまとめる予定ですか。 JR福知山支社とJR本社との協議の中で色々な条件が出て いるようですので、そのあたりの調整が必要となってきており ますが、できるだけ今年度中には示せるようにしたいと考えて おります。 日ノ本学園の学生専用の出口に変更はありますか。 交通計画室 現在の所、運用の変更の協議を行っておりません。駅改札口 の複数化の問題がでてくれば、また検討することになると思い ます。 委員 前回の審議会で溝口駅は西側の整備を優先し、東側について は西側の整備が済んでから検討するという話がありました。今 回の測量でも溝口駅の西側が対象となっておりますが、今後の 議論のためは東側についても測量を行う方がよいのではないで すか。 交通計画室 溝口駅東側の整備を行うときは駅の南に抜ける道も併せて考 える必要があり、今回は整備を優先する西側を測量することに しております。 委員 駅周辺の開発が合併時のメイン事業でしたが、それがだいぶ 縮小したような感じを受けます。以前に町時代の駅周辺整備計 画を渡したはずですが、姫路市はそれをどのように活かしてい るのですか。 交通計画室 町時代の計画は頂きましたので、それも参考にしてJRとの 協議を行いました。その上で現実的な計画として現在の計画と なっております。まずは現在の状況でできるところから整備を 行う形で事業を進めておりますので、今後についても検討を重 ねていきます。 委員 今回の事業が6年間となっているが、この事業が終了するこ ろには当審議会は解散しております。ですから、今回を第一期 第3回地域審議会 会議録 7/17 工事とするならば早急に第二期工事の計画を示していただきた く、お願いいたします。 会長 他に質問も無いようですので、これで交通計画室の説明を終 わります。交通計画室の皆様ありがとうございました。 (交通計画室退室) 会長 それでは、本題の平成21年度地域審議会の答申の内容をど うするのかという問題に入りたいと思います。 平成20年度第1回の地域審議会で姫路市長からいただいた 諮問は、 地域審議会の設置に関する協議(平成 17 年 3 月 25 日)第4 条に基づき、 「新市建設計画の執行状況」について意見を求めま す。 との内容であり、本年度もこの諮問に基づき答申をおこなうも のといたします。 香寺地域審議会では、平成20年度の答申として 1.JR香呂・溝口駅及びその周辺整備事業について 2.幹線道路の新設・改良事業について 3.農地の多面的活用と田園居住地域としての場の提供につ いて 4.旧役場庁舎の空室の利用方法について 5.市道香呂218号線〔川手線〕から市川橋〔仮称〕を経 て豊富町への連絡道路の新設について の5点を答申いたしました。 平成21年度もこの答申を踏襲していくのか、全部あるいは、 一部を変更して答申するのか、委員それぞれの意見をお出しい ただいて、意見を集約していきたいと思いますので、遠慮なく、 ご発言をいただきたいと思います。 進行方法についてですが、答申全体で意見を求めて議論して 第3回地域審議会 会議録 8/17 いくと議論が広がってまとめるのに時間が掛かりますので、去 年の答申項目について一つずつ意見を求めて、最後に全体につ いての意見をお伺いしたいと思います。 委員 答申5について、前回の回答では現在の事業区間が終了しな いと別の区間へ移行できないとありますが、これについては取 り下げず、引き続き答申内容に含めていただくようにしてほし い。また答申3の農業政策につきましては、認定農家の法人化 や零細農家についての具体的な施策を追加していただくように お願いします。 会長 これから答申項目を一つ一つ順番に審議していきますので、 そのときに改めてご意見をお願いします。 会長 それでは、答申項目1のJR香呂・溝口駅及びその周辺整備 事業についてでございますが、ようやく予算も1,000万円 ほど計上され、また予定地の測量が始まるということで、これ については今回の答申でも引き続き含めるようにしたいと思い ますが、内容や方向性についてのご意見はございますか。 委員 先ほどの交通計画室の説明でも要望がでましたが、第一期計 画、第二期計画についてその内容と早急な実行に努めるという ことを要望してはいかがですか。 会長 これについて事務局の方より意見はございますか。 事務局 昨年の答申項目の重要ポイントを申しますと出入口の複数化 と踏切も含めた周辺道路の整備でございますので、今年度も昨 年と同様の内容でよろしいでしょうか。 委員 昨年度同様にしては今年度の審議の意味がなくなるのではな いでしょうか。 会長 初年度の答申では予算を付けてくださいというところから始 まりました。その結果、調査費として200万円が計上されま した。その次は事業を早く進めてほしい、事業全体の形が見え 第3回地域審議会 会議録 9/17 るようにしてほしいと要望し、ようやく事業の形が見えるよう になってまいりました。しかし前回の要望では図面まで示して 欲しいとしておりましたが、進捗の遅れよりそれはかないませ んでした。そのため今回はどのようなところまで要望するべき かというところを考えていただきたい。工事が少しずつ進捗し ていくに伴って、我々の要望を加えていかなければいけないと 考えておりますので、ただ早くお願いしますというだけの答申 は避けたいと考えております。 委員 交通計画室の説明では事業を行うには地元の協力が必要であ るとありました。地元の協力が必要なのは当然のことであると 思いますが、そのための説明等を丁寧にするように答申に含め て欲しい。 委員 今回の整備は踏切の拡幅が主であり、JRとの協議が済めば 全体的な計画が見えてきます。そのために今整備事業を早く進 めてほしいと要望するべきであり、地元への協力等については 今後の答申に含めるべきであると思います。 会長 用地買収などに伴い、地元への協力をお願いすることは大変 重要なことであると思います。ただ丁寧な説明がないままに話 がこじれてしまうことだけは避けるべきですので、どのように 答申に盛り込めるかわかりませんが、考えていきたいと思いま す。 会長 当事業は第一期、第二期と分けて実施するという話でありま すが、第一期についてはある程度の形がまとまりつつあります。 しかしながら第二期については非常に心配であると私も思って おりますので、どういう文言になるかはわかりませんが考えて いくようにいたします。 委員 現時点で第一期、第二期と要望を文章で残すだけでも、効果 があると思いますので、ぜひとも考えていただきますようお願 いいたします。 会長 JRが自動改札機を導入することが、改札口の複数化への条 第3回地域審議会 会議録 10/17 件であるとしておりますが、それは絶対条件なのか、例えば朝 晩のラッシュ時のみだけでも人を立たせて改札にできないかど うかということも考えております。踏切がどれほど拡幅できる かはわかりませんが、拡幅後でも人や車が交錯すると混雑が予 想されます。私鉄では駅舎内の店舗の管理人が改札を兼ねてい るところもあるようです。 委員 香呂駅の北側の踏切は整備予定になっていないが、第二期の 時にはこの踏切の拡幅を計画に入れていただくよう答申に含め て欲しい。 会長 これは私見でありますが、答申の中で幹線道路の新設・改良 事業について、都市計画道路香寺中央線を盛り込みましたので、 もし香呂駅北側の踏切が拡幅できないのであれば、香寺中央線 の香呂久畑線への接続をメインに駅周辺整備と関連させていく べきではないかと考えております。 委員 溝口駅も南側に新しい県道ができたおかげで溝口駅周辺の混 雑が大分緩和されました。香寺中央線がもし香呂久畑線と接続 できれば香呂駅周辺の混在も大分緩和できると思います。色々 と要望すればきりがないですが、できるところから優先してや っていただくようにお願いしたいと思います。 委員 この要望は駅周辺整備であるから、香呂・溝口駅の改修を強 力に進めるべきであると思います。 委員 同じ播但線でも砥堀駅や新野駅などは両側から乗り入れが可 能ですので、香呂駅や溝口駅も同じようにできると思います。 市の説明では駅改札の複数化はできないとの話でしたが、もう 少し強く要望してもいいのではないかと思います。 会長 駅周辺の議論はこれぐらいにして、次の答申項目2の幹線道 路の新設改良事業についてに移りたいと思います。これについ てはまだまだ先の長い話ですので今年度についても要望を続け るようにしたいと思います。昨年は用地の確保できた所より順 番に工事を進めていただきたいと答申をおこないましたが、例 第3回地域審議会 会議録 11/17 えば香寺西線については犬飼の方から順次行うと返事がござい ました。しかしながら現在も用地買収を行っているところであ り、肝心の工事が進んでおりませんので、こういったことにつ いてもう一押しする必要があるのではないかと考えておりま す。支障があるのであればそれは何なのか明らかにしてもらう など、もう少し具体的な答申内容にしたいと思っております。 川手線については、現在の工事に目処がついてから、新たな 部分に着手するとのことでしたので、現在の工事の進捗確認と その後の工事をいつから始めるかというところを答申に含めた 方がよいと考えております。 香寺中央線はパークアンドライドに関連して香呂駅に車を駐 車して鉄道を利用するというところから、早急な整備が必要で あります。 また姫路市北部3町の東西の交通を考えると香寺中央線は強 調するべきであると思いますが、これらのことについて何かご 質問等はございますか。 委員 合併して3年が経過し、4年目に入っております。事業を早 急に進めていくためにもそのあたりの答申内容をしっかり考え ていくことをお願いします。 会長 他に意見が無いようですので、答申項目3の農地の多面的活 用と田園居住地域としての場の提供について移りたいと思いま す。先程、農業関係の話が出ておりましたが、この項目につい ては農地の多面的活用とは言いながらメインは田園居住地域と しての活用が新市建設計画に取り入れられております。ただ農 地の多面的活用についてご意見がございましたらお聞きしま す。 委員 調整区域内の農地でほ場整備をしている区域としていない区 域での零細農家の育成や放棄田の解消などの問題を含めて、認 定農家への補助金制度などもありますので、そういう面も充実 させた答申内容にするべきではないでしょうか。香寺町には営 農組合が15ヵ所あり、法人化が求められている中で営農組合 の統廃合等もあると思われます。現在、農業は厳しさを増して おりますので、それに応じた体制を構築していく必要がありま 第3回地域審議会 会議録 12/17 す。そういったことについて姫路市がよく指導を行うようにし てほしい。旧姫路市では営農組合の数が少なく香寺町が農業政 策では最も進んでいるといえます。姫路市でも農政環境局を設 置するなどしておりますので、協力できるように要望に含めて いただきたいと思います。 会長 もともとこの答申項目については、合併前の香寺町総合計画 に農地の多面的活用と田園居住地域としての場の提供という項 目があり、それを踏襲したものとなっております。その中でメ インとなっていたのが、便利で安全な住みよい居住地域を形成 することでしたが、香寺町時代には具体的な政策はほとんど出 来ておりませんでした。今後、香寺町では工場の誘致やマンシ ョンの大量建設というようなことはないでしょうから、そうす ると残った田畑を利用してそこに定住する人を増やすべきでは ないかと考えております。香寺町の人口が減少することを防ぐ ことが一番であると考えて、この答申項目に入れた経緯があり ます。農業の振興についてはこの項目事項のテーマとしては相 応しくないのではないかと考えております。 委員 農地と住家の混在した調整地域の中で、優良農地を誰が維持 していくかというと所有者が農業をしながら維持しておりま す。それが放棄田になってくるので、ほ場整備を行い、集約化・ 機械化のために営農組合をはじめとする担い手育成を図ってき ております。だから今後の指導をいかにすべきであるかという ことを併せて姫路市に主張して欲しいと思います。 会長 言われることはよくわかりますが、それでもあえて反対のこ とを言っております。というのは香寺町で農業に力を入れても 香寺町の農業生産額が向上することは望めないと考えているか らです。それで人が生活できるほどの農業はとても出来ないだ ろうと考えており、香寺町の町おこしという考え方からすれば ふさわしくないと思っております。ただ放棄田の解消は必要で あると思います。 委員 現在香寺町内で放棄田がゼロに近いのは、営農組合が頑張っ て作業を行っているからであり、それを潰すと土地の所有者は 第3回地域審議会 会議録 13/17 農地を維持できず、手放すことになってしまいます。売却のと きにも市街化区域については多少の値が付くが、調整区域では 建築物に制限が多いため、ほとんど値が付かずアンバランスな 状態となってしまいますので、もっとバランスのとれた考え方 を持っていただくべきです。 会長 委員 そのことは承知した上で、反対しております。香寺町で農業 を盛んにしても香寺町で農業を行おうとする人が何人増えるか という問題があります。農業のやり方というものをまるっきり 変えてしまうことが必要ではないかと考えております。 それは農業者を軽視しているのではないですか。 会長 これについては私個人の意見ですので、今後答申にどのよう に盛り込むかを考えていきたいと思います。またこれについて は次回以降に議論の必要があれば、していきたいと思います。 会長 では次に答申項目4の旧役場庁舎の空室の利用方法について に移りたいと思います。これまで庁舎の空きスペースをいろい ろな会合に使いたいとの要望がありましたが、現状は以前に説 明があったように北館は改修ではなく取り壊しの方向に向かっ ているようです。これについてもう一度姫路市の説明を受けた いと思います。 事務局 今年度第一回目の審議会で説明を行いましたが、北館につい ては昭和50年12月に完成し、30年以上の年月が経過して おり、老朽化が非常に進行しております。外見上はまだ十分に 使用できるように感じますが、中に入ってみると全体から雨漏 りが生じており、空調設備についても交換の時期が来ておりま す。またアスベストの問題もありますが、最も大きな問題とし ては、耐震補強が必要であるということであり、その費用だけ でも4億5、6千万ほど必要であるとの事です。また耐震補強 を行いますと、あらゆる所に柱を増やすなどの措置が必要とな ってまいりますので、答申で挙がっておりました市民センター としての活用できるだけの広いスペースが取れないこともあり ます。そういった問題を考えますと一つの案として北館の撤去 第3回地域審議会 会議録 14/17 も含めて議論して欲しいということです。 会長 北館を撤去するならば早く撤去し、香呂駅の周辺整備事業に 含めて跡地利用の方法を有効に考えるような答申にすべきでは ないかと思っておりますが、なにかご意見はございますか。 委員 それでよいのではないかと思います。今現在のように南館を あまり使用しないままであれば、いろいろと使い方を考えるべ きであるとの意見はありましたが、北館を撤去して例えば駐車 場などにするのであればその方がよいと思います。 会長 この答申を役場の空室の利用ではなく跡地の利用に方針を転 換することについて、何かご意見はございますか。 委員 香寺事務所を将来的に出張所なみに縮小される計画は現時点 ではございますか。 事務局 現在の地域事務所は合併協議により10年間は現体制を維持 することが決められております。それ以降につきましては、ま だわからない状態です。 委員 どのぐらいの広さであれば地域事務所として考えておられま すか。 事務局 現在、香寺事務所は北館が約2,877㎡、南館が倉庫も含 めて約2,335㎡、合計5,182㎡の広さがございます。こ の面積は他の地域事務所のほぼ倍の面積となっております。ま た参考ですが旧姫路市にある5つの支所については、その面積 は大体250㎡となっております。 会長 支所には職員は何名ぐらい配置されているのですか。 事務局 10名ほどです。 会長 跡地利用について反対意見はございませんか。もしなければ 跡地利用へ方針を変更して、答申案を作成したいと思います。 第3回地域審議会 会議録 15/17 会長 意見もないようですので次に答申項目5、市道香呂218号 線〔川手線〕から市川橋〔仮称〕を経て豊富町への連絡道路の 新設についてですが、これについては兵庫県よりあまり芳しい 返事を得られておりません。このまま続けて要望するべきかど うかご意見はありませんか。 委員 要望は続けていくべきであると思います。合併特例債を使用 するのであれば他の地域と結ぶことの出来るこのような事業が 最も理解を得やすいと思います。香寺町だけでなく豊富地域に もよく周知する必要があると考えます。 委員 前回の県知事選挙の時に知事が香寺町に来て話をされました が、その中で事業の実現のためには何度も要望を行うべきであ るとの発言がありました。それならば一度断られたとしても要 望は引き続き行うべきであると考えております。 会長 改めて要望するとなるとまた文言を考える必要があるかとは 思いますが、当要望についても残す方向で考えたいと思います。 これ以外に答申に追加すべき項目についてご意見はございます か。 会長 特に無いようでしたら今年度もこの5項目で答申をしたいと おもいますが、よろしいですか。 (異議なしの声あり) 会長 それでは今年度もこの5件について答申をおこなうことで決 定したいと思います。本日いろいろお伺いした意見を踏まえて 答申のたたき台を会長の方で作成し、次回の審議会でお示しし たいと思いますので、次回以降はそのたたき台を元に議論を行 いたいと思います。 会長 本日は活発なご議論ありがとうございました。本日の審議事 項は終了いたしましたので、ご出席頂いております市会議員の お二人にご意見をお伺いしたいと思います。 第3回地域審議会 会議録 16/17 伊賀議員 大体今年度の目標も定まったことで、我々としても答申がか なうように一つ一つ行政に働きかけたいと思います。今回、駅 周辺の整備に関して測量に入るなど大きく動いておりますので これからは一つ一つをしっかりと片付けていくように審議して いただきたい。また、我々もそのように努力していきたいと思 います。 水田議員 これまでの答申の中で一番大きいのが駅周辺整備であると考 えております。これについては、残された期間内で形が見える ようにしないといけないと思っております。合併した最初の年 の11月頃に中央公民館で市長や副市長が出席したミーティン グがありましたが、その場で溝口駅の整備について一生懸命述 べたときに市長は用地買収の段取りが地元でつけば市が乗り出 すというような発言を行い愕然としたことがあります。今後は そういうことにならないように、地域の皆様にご協力いただか なければなりませんが、地域がしなければ行政もしないという ことには絶対させないようにしたいと思っております。 また答申の中で農地関係につきましては、私の意見はどちら かというと会長の考えに近いものがあります。香寺地域は姫路 市北部の住宅居住地域としての位置づけが大事であると考えて おり、市議会でも動いておりました。ただ香寺町は調整区域が 多く、なかなか家を建てる地域が限られており、なかなか進ま ないという経緯もございました。その中で土師の市営住宅の建 て替えという話が出てきており、それに伴って地元の皆様の協 力が必要となることもあるかと思いますのでよろしくお願いい たします。 庁舎の利用については、合併時に空きスペースを使わせて欲 しいという地元の要望もありましたので、今回の北館の撤去と いう方針には、仕方が無いとはいえ、残念な気持ちになってお ります。また跡地の利用については駅周辺整備に関連させると の発言がございましたが、それならばなおさら跡地利用のイメ ージを出していく必要があると考えております。 道路の問題については、我々の生活に密着しておりますが、 低炭素社会を目指すことが大きな流れの中、道路については少 し考え直す必要があるのではないかと考えております。要望は 第3回地域審議会 会議録 17/17 残るようですが、地域の皆様にはそのあたりのことも考えてい ただければと思います。 会長 ありがとうございました。事務局の方で報告事項はございま すか。 事務局 長時間のご審議ありがとうございました。次回審議会は会長 とも相談いたしまして、8月末ごろに開催したいと考えており ますので、よろしくお願いします。 会長 (閉会宣言) それでは、第3回香寺地域審議会を閉会いたします。 ご苦労様でした。
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