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第2節
1
⑴
生活環境の保全と循環型社会の創造
大気汚染の防止
【P.139~148,P.170~172(データ集)、P.195(環境基準)】
概要
工場・事業場のばい煙発生施設や自動車等を発生源とする大気汚染物質のうち、二酸化硫黄、
二酸化窒素、浮遊粒子状物質、光化学オキシダント、一酸化炭素の5項目については、人の健
康を保護し、生活環境を保全するうえで維持されることが望ましい基準として、環境基本法に
より環境基準が定められています。
本市では、環境基準を維持達成するため、工場・事業場に対して大気汚染防止法(以下「大
防法」といいます。)及び広島県生活環境の保全等に関する条例(以下「県条例」といいま
す。)に基づき、ばい煙測定や立入調査等とともに規制・指導を行っています。
また、大気汚染の状況を把握するため、一般環境大気測定局(大きな発生源の影響を受けな
い位置に設置。以下「一般局」といいます。)を 7 局、自動車排出ガス測定局(主要道路の影響
を監視する目的で設置。以下「自排局」といいます。)を4局設置し、常時監視しています。
さらに、平成9年度(1997年度)からは有害大気汚染物質について、一般環境2地点、道路沿
道1地点、工業地域周辺1地点で汚染状況の監視に努めています。
平成17年度(2005年度)における大気現況の測定結果は、二酸化硫黄、二酸化窒素、浮遊粒子
状物質及び一酸化炭素については、良好な状況にあるものの、光化学オキシダントについては、
市内平野部及びその外縁部において高濃度を示していました。
図 16 大気測定局設置状況(平成 17 年度(2005 年度))
中国自動車道
皆実小学校
3
井口小学校
4
安佐南区役所
5
可部小学校
6
福木小学校
7
伴 小 学 校
自
8
紙
屋
町
排
1
山陽自動車道
9
比
治
山
局
11
④
③
2
般
国道 54 号
⑦
国道2号
三篠小学校
⑤
広島自動車道
10
1
一
国道 191 号
⑥
8
9
②
- 39 -
局
◎ 中央監視局
10 庚
午
11 古 市 小 学 校
図 17 二酸化窒素の1日平均値の年間 98%値の経年変化(一般局)
ppm
0.09
三篠小学校
皆実小学校
井口小学校
安佐南区役所
可部小学校
福木小学校
伴小学校
0.08
0.07
0.06
0.05
0.04
0.03
0.02
0.01
0
S61
62
63
H1
(86)
(87)
(88)
(89)
2
3
(90) (91)
4
5
6
7
8
9
10
11
(92)
(93)
(94)
(95)
(96)
(97)
(98)
(99)
12
13
(00) (01)
14
15
15
17年度
(02)
(03)
(04)
(05)
図 18 二酸化窒素の1日平均値の年間 98%値の経年変化(自排局)
ppm
0.09
紙 屋 町
比 治 山
庚 午
古市小学校
0.08
0.07
0.06
0.05
0.04
0.03
0.02
0.01
0
S61
62
63
H1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16 17年 度
(86) (87) (88) (89) (90) (91) (92) (93) (94) (95) (96) (97) (98) (99) (00) (01) (02) (03) (04) (05)
(イ) 年平均値の経年変化
・一般局
おおむね横ばいに推移しています。
注:三篠小学校の平成1 2年度(2 0 0 0年度)から平成1 7年度(2 0 0 5年度)、比治山の平成1 0年度(1 9 9 8年
度)から平成1 7年度(2 0 0 5年度)、庚午の平成1 6年度(2 0 0 4年度)から平成1 7年度(2005年度)の二
酸化窒素の測定値は、島津製作所製窒素酸化物自動測定機を使用していたので、参考値扱いとし
ます。
- 41 -
図 19 二酸化窒素の年平均値の経年変化(一般局)
ppm
0.06
三篠小学校
皆実小学校
0.05
井口小学校
安佐南区役所
可部小学校
0.04
福木小学校
伴小学校
0.03
0.02
0.01
0
S61
62
63
H1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17年度
(86)
(87)
(88)
(89)
(90)
(91)
(92)
(93)
(94)
(95)
(96)
(97)
(98)
(99)
(00)
(01)
(02)
(03)
(04)
(05)
・自排局
すべての局で横ばいまたは減少傾向にあります。
図 20 二酸化窒素の年平均値の経年変化(自排局)
ppm
紙 屋 町
比 治 山
庚 午
古市小学校
0.06
0.05
0.04
0.03
0.02
0.01
0
S61
62
63
H1
2
3
4
5
6
7
(86) (87) (88) (89) (90) (91) (92) (93) (94) (95)
イ
8
9
10
11
12
13
14
15
16 17年 度
(96) (97) (98) (99) (00) (01) (02) (03) (04) (05)
浮遊粒子状物質
(ア) 環境基準の達成状況
一般局7局及び自排局4局で測定を実施し、長期的評価及び短期的評価において、一般局
7局及び自排局4局全てで環境基準を達成しています。
- 42 -
環境基準:1 日平均値の2%除外値が 0.10mg/㎥以下(長期的評価)
・年間を通じて1日平均値の高い方から 2%の範囲にあるものを除外した上
で、最高の1日平均値(2%除外値)を環境基準と比較して評価を行う。た
だし、環境基準を超える日が 2 日以上連続した場合は不適合とする。
1 時間値の1日平均値が 0.10mg/㎥以下かつ 1 時間値が 0.20mg/㎥以下(短
期的評価)
・測定を行った日又は時間について評価を行う。
図 21 浮遊粒子状物質の1日平均値の 2%除外値の経年変化(一般局)
mg/㎥
0.14
三篠小学校
皆実小学校
井口小学校
安佐南区役所
可部小学校
福木小学校
伴小学校
0.12
0.1
0.08
0.06
0.04
0.02
0
S61
62
63
H1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16 17年度
(86) (87) (88) (89) (90) (91) (92) (93) (94) (95) (96) (97) (98) (99) (00) (01) (02) (03) (04) (05)
表 30
年
浮遊粒子状物質の 1 時間値が 0.20mg/㎥を超えた時間数
平成 8 年度 9 年度
(1996)
(1997)
度
10 年度 11 年度 12 年度 13 年度 14 年度 15 年度 16 年度 17 年度
(1998) (1999) (2000) (2001) (2002) (2003) (2004) (2005)
三篠小学校
0
0
0
0
0
9
0
0
0
1
皆実小学校
1
1
0
0
0
18
1
0
0
1
0
0
0
井口小学校
2
0
1
0
0
17
0
安佐南区役所
0
0
0
0
0
14
1
0
0
2
可部小学校
0
0
0
0
0
13
2
0
0
0
福木小学校
0
0
0
0
0
3
0
0
0
1
伴 小 学 校
0
0
0
0
0
16
0
0
0
0
紙
屋
町
-
3
1
0
5
20
2
0
0
1
比
治
山
-
-
1
0
1
5
0
0
0
2
午
8
14
11
4
12
21
0
0
0
3
古市小学校
-
-
-
-
0
12
2
0
0
1
庚
- 43 -
(イ) 年平均値の経年変化
全測定局で横ばいまたは増加傾向にあります。
図 22 浮遊粒子状物質の年平均値の経年変化(一般局)
mg/㎥
三篠小学校
皆実小学校
井口小学校
安佐南区役所
可部小学校
福木小学校
伴小学校
0.08
0.07
0.06
0.05
0.04
0.03
0.02
0.01
0
S61
62
63
H1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16 17年 度
(86) (87) (88) (89) (90) (91) (92) (93) (94) (95) (96) (97) (98) (99) (00) (01) (02) (03) (04) (05)
ウ
二酸化硫黄
(ア) 環境基準の達成状況
一般局4局で測定を実施し、長期的評価及び短期的評価とも、4局全てで環境基準を達成
しており、近年、良好な状況です。
環境基準:1日平均値の2%除外値が 0.04ppm 以下(長期的評価)
・年間を通じて1日平均値の高い方から 2%の範囲にあるものを除外した上
で、最高の1日平均値(2%除外値)を環境基準と比較して評価を行う。た
だし、環境基準を超える日が 2 日以上連続した場合は不適合とする。
1 時間値の 1 日平均値が 0.04ppm 以下かつ 1 時間値が 0.1ppm 以下(短期
的評価)
・測定を行った日又は時間について評価を行う。
- 44 -
図 23 二酸化硫黄の1日平均値の 2%除外値の経年変化(一般局)
0.04
ppm
三篠小学校
皆実小学校
井口小学校
安佐南区役所
可部小学校
福木小学校
伴小学校
0.03
0.02
0.01
0
S61
62
63
H1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17年度
(86)
(87)
(88)
(89)
(90)
(91)
(92)
(93)
(94)
(95)
(96)
(97)
(98)
(99)
(00)
(01)
(02)
(03)
(04)
(05)
(イ) 年平均値の経年変化
全般に平成4年度(1992年度)まで横ばいで推移しています。その間、平成元年度の中央環
境審議会における軽油中の硫黄分削減の答申を受けて、平成4年(1992年)に軽油中の硫黄分
が 0.5%から 0.2%に、さらに、平成9年(1997年)には 0.05%に低減されたことにより、平
成4年度(1992年度)からやや減少するとともに、近年、低濃度の良好な状況で推移していま
す。
図 24 二酸化硫黄の年平均値の経年変化(一般局)
ppm
0.025
三篠小学校
皆実小学校
井口小学校
安佐南区役所
可部小学校
福木小学校
伴小学校
0.02
0.015
0.01
0.005
0
S61
62
(86) (87)
エ
63
H1
(88) (89)
2
(90)
3
4
(91) (92)
5
6
7
(93) (94)
8
(95) (96)
9
10
(97) (98)
11
12
(99) (00)
13
(01)
14
15
(02) (03)
16 17年度
(04) (05)
一酸化炭素
(ア) 環境基準の達成状況
自排局2局で測定を実施し、長期的評価及び短期的評価とも、2局いずれも環境基準を達
成しており、近年、良好な状況です。
- 45 -
環境基準:1 日平均値の2%除外値が 10ppm 以下(長期的評価)
・年間を通じて1日平均値の高い方から 2%の範囲にあるものを除外した上
で、最高の1日平均値(2%除外値)を環境基準と比較して評価を行う。た
だし、環境基準を超える日が 2 日以上連続した場合は不適合とする。
1 時間値の 1 日平均値が 10ppm 以下かつ 1 時間値の 8 時間平均値が 20ppm
以下(短期的評価)
・測定を行った日又は時間について評価を行う。
図 25 一酸化炭素の1日平均値の 2%除外値の経年変化(自排局)
ppm
10.0
紙 屋 町
比 治 山
庚 午
古 市 小 学校
8.0
6.0
4.0
2.0
0.0
S61
62
63
(86) (87)
H1
2
3
4
(88) (89) (90) (91) (92)
5
6
7
8
9
(93) (94) (95) (96) (97)
10
11
12
13
14
15
(98) (99) (00) (01) (02)
16 17年 度
(03) (04) (05)
(イ) 年平均値の経年変化
全般に減少傾向がみられ、近年、低濃度の良好な状況で推移しています。
図 26 一酸化炭素の年平均値の経年変化(自排局)
ppm
3.0
紙 屋 町
比 治 山
庚 午
古市小学校
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
S61
62
63
H1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16 17年度
(86) (87) (88) (89) (90) (91) (92) (93) (94) (95) (96) (97) (98) (99) (00) (01) (02) (03) (04) (05)
- 46 -
オ
光化学オキシダント
(ア) 環境基準の達成状況
一般局 7 局で測定を実施し、7 局全てで環境基準を達成していません。
環境基準を達成していない原因としては、自動車交通量や石油・ガスの使用量の増加に伴
い、二酸化窒素等の濃度が上昇し、光化学反応により光化学オキシダント濃度が上昇したた
めと考えられます。
環境基準:1 時間値が 0.06ppm
図 27 光化学オキシダントの昼間の 1 時間値が 0.06ppm を超えた時間数の経年変化(一般局)
時間
三篠小学校
皆実小学校
井口小学校
安佐南区役所
可部小学校
福木小学校
伴小学校
1200
1000
800
600
400
200
0
S61
62
63
H1
(86)
(87)
(88)
(89)
2
3
(90) (91)
4
5
6
7
8
9
10
11
(92)
(93)
(94)
(95)
(96)
(97)
(98)
(99)
12
13
(00) (01)
14
15
16
17年度
(02)
(03)
(04)
(05)
(イ) 年平均値の経年変化
昼間の1時間値の年平均値は、可部小学校を除く6局で増加し、また、昼間の1時間値の
0.06ppm を超えた時間数は、福木小学校を除く6局で増加しています。
図 28 光化学オキシダントの昼間の1時間値の年平均値の経年変化(一般局)
ppm
0.04
0.035
0.03
0.025
三篠小学校
皆実小学校
井口小学校
安佐南区役所
可部小学校
福木小学校
伴小学校
0.02
0.015
0.01
0.005
0
S61
62
63
H1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17年度
(86)
(87)
(88)
(89)
(90)
(91)
(92)
(93)
(94)
(95)
(96)
(97)
(98)
(99)
(00)
(01)
(02)
(03)
(04)
(05)
- 47 -
カ
非メタン炭化水素
非メタン炭化水素は、光化学オキシダントの要因物質である炭化水素濃度を監視するため
に実施しており、昭和51年(1976年)7月30日付けの中央公害対策審議会大気部会の報告によ
り、その指針値を午前6時から9時までの3時間平均値で 0.20ppmC から 0.31ppmC の範囲と
しています。本市では、自排局4局で測定を実施し、午前6時から9時までの3時間平均値
は、経年変化では全般的に減少傾向にあるものの、近年は、横ばい状況です。
図 29 非メタン炭化水素の午前6時から9時までの3時間平均値の経年変化(自排局)
ppmC
1.4
紙 屋 町
比 治 山
庚 午
古市小学校
1.2
1
0.8
0.6
0.4
0.2
0
キ
S61
62
63
H1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17年度
(86)
(87)
(88)
(89)
(90)
(91)
(92)
(93)
(94)
(95)
(96)
(97)
(98)
(99)
(00)
(01)
(02)
(03)
(04)
(05)
降下ばいじん
降下ばいじんは、大気中の粒子状物質のうち、重力、雨等によって降下するばいじん及び
粉じん等であり、市内3地点で測定しています。年平均値は、平成12年度(2000年度)は黄砂
の影響もあって増加しましたが、ほぼ横ばい傾向です。
図 30 降下ばいじんの年平均値の経年変化
t/k ㎡/月
広島市役所
佐伯区役所
皆実小学校
安佐南区役所
安佐北区役所
伴小学校
6
5
4
3
2
1
0
S61
62
63
H1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17年度
(86)
(87)
(88)
(89)
(90)
(91)
(92)
(93)
(94)
(95)
(96)
(97)
(98)
(99)
(00)
(01)
(02)
(03)
(04)
(05)
- 48 -
ク
風向
本市の風向は、年間を通じて三篠小学校、皆実小学校、安佐南区役所の各測定局で北東系
の風が多く、可部小学校、福木小学校の各測定局では北系の風が多く、伴小学校測定局では
西北西の風、井口小学校測定局では南南西の風が多い状況になっています。
ケ
大気測定車による測定
大気測定車による測定は、常設の大気測定局では把握できない地域汚染調査、内陸部の
大規模開発の影響調査及び自動車排出ガス調査などのために15地点(一般環境調査12地点、
自動車排出ガス調査3地点)、延べ313日(有効測定日数)の測定を実施しています。
コ
アスベスト
市内3地域において環境測定を実施し、大気中のアスベスト濃度の把握に努めています。
測定の結果は、大気汚染防止法に定められたアスベストを取り扱う工場などの敷地境界線
における規制基準(10 本/L以下)に比べ著しく低くなっています。
⑶
対策
ア
自動車排出ガス対策
自動車排出ガスの規制は、昭和41年(1966年)のガソリン車に対する一酸化炭素に始まり、
以後、炭化水素、窒素酸化物などが追加され規制が強化されてきました。このうち窒素酸化
物については、昭和48年度(1973年度)(ディーゼル車は昭和49年度(1974年度))から数次の規
制強化が行われています。
本市の二酸化窒素による大気汚染の状況は、一般環境大気測定局では環境基準を達成して
いるものの、自動車排出ガス測定局では環境基準未達成の年もあり、改善には至っていませ
ん。
また、本市全体の窒素酸化物排出量の約7割が自動車から排出されていることから、今後、
自動車の増加に伴い局地汚染や広域汚染が進むことが予測されます。
このようなことから、本市では自動車公害の防止と渋滞解消のために、緑地帯を設けた道
路整備や新交通システムなどの交通機関の整備を推進する(詳細は95ページ以降を参照)とと
もに、以下の取組を行っています。
(ア) 低公害車の普及促進
低公害車の普及は、窒素酸化物などの大気汚染物質や二酸化炭素など地球温暖化の原因物
質の排出量を抑え、良好な生活環境を維持するうえで重要です。
市域内においては、下表のとおり電気自動車、天然ガス自動車等の低公害車が普及してお
り、自動車排気ガスの抑制の一役を担っています。
また、天然ガス自動車に燃料を供給する天然ガスエコステーションが、平成 17 年度(2005
年度)末現在で、市内及び近郊(海田町)に6か所設置されていますが、今後の天然ガス自動
車の普及のために天然ガスエコステーションの増加が望まれます。
なお、環境保全資金融資制度(市内の中小企業者等を対象とした低利の融資制度の一つ)に、
平成8年度(1996年度)から「低公害車等の購入」をメニューとして加えています。(詳細は
- 49 -
77 ページ参照)
表 31
年
度
電 気 自 動 車
天然ガス自動車
ハイブリッド車
低燃費・低排出ガ
ス車(ガソリン)
計
市域内の低公害車の登録台数
平成 13 年度
14 年度
15 年度
16 年度
17 年年度
(2001 年度) (2002 年度) (2003 年度) (2004 年度) (2005 年度)
23 台
19 台
9台
5台
5台
154 台
266 台
318 台
355 台
435 台
676 台
840 台
1,065 台
1,424 台
1,876 台
24,600 台
25,453 台
34,600 台
35,725 台
54,409 台
55,801 台
74,849 台
76,633 台
108,946 台
111,262 台
(注)1ハイブリッド車と低燃費・低排出ガス車(ガソリン)の台数は、広島陸運支局管内の台数を市内、市
外の登録自動車台数で按分した推計値であり、軽自動車を除いた台数です。
2低燃費・低排出ガス車(ガソリン)については、環境保全資金融資制度は対象外です。
3台数は年度末現在です。
なお、本市においては、平成5年度(1993年度)に電気自動車を公害パトロール車として導
入したのを皮切りに、平成8年度(1996年度)からは本市内において都市ガスが天然ガスに転
換開始されたのに伴い、 区役所業務やごみ収集業務等に天然ガス自動車を導入しています。
表 32
本市公用車への低公害車導入状況
(平成 17 年度(2005 年度)末現在)
種
別
電 気 自 動 車
天然ガス自動車
ハイブリッド車
低燃費・低排出ガス車(ガソリン)
計
導入台数
4台
21 台
1台
195 台
221 台
車
種
軽自動車
軽自動車、小型貨物自動車、ごみ収集車
普通乗用車
(イ) アイドリングストップ運動の推進
自動車の駐停車中の不必要なアイドリングを自粛することは、大気汚染や地球温暖化の防
止のために多くの人が手近に行うことのできる取組です。
本市では、平成8年度(1996年度)から啓発用ステッカーの配布や懸垂幕の掲示をし、ドラ
イバー等にアイドリングストップを呼びかけています。
また、平成11年(1999年)4月から施行した「広島市環境の保全及び創造に関する基本条
例」においても、自動車の停止時の原動機の停止について規定を設けています。
イ
工場・事業場の規制及び指導
本市における大防法に基づいたばい煙発生施設の設置工場・事業場及び施設は平成17年度
(2005年度)末において、498工場・事業場、1,109施設となっています。このうちボイラーが
827施設で全体の75%を占めています。一般粉じん発生施設は、52工場・事業場、240施設と
なっています。
県条例に基づいたばい煙関係特定施設については44工場・事業場、257施設、粉じん関係
特定施設については92工場・事業場、348施設となっています。
- 50 -
る年間総排出量は、それぞれ 45 万 2,597 ㎥N、127 万 7,154 ㎥Nとなっています。
表 34
硫黄酸化物及び窒素酸化物排出量の経年変化
単位:103 ㎥N/年
14 年度
15 年度
16 年度
平成 12 年度
13 年度
(2000 年度) (2001 年度) (2002 年度) (2003 年度) (2004 年度)
硫黄酸化物
593
515
472
483
453
窒素酸化物
1,200
1,263
1,361
1,351
1,277
年
カ
度
緊急時の措置
オキシダント等による大気の汚染が著しくなり、一定の濃度を超え、注意報等が発令され
たときは、排ガス量4万N㎥/h以上などの主要な工場・事業場に対し、排出ガス量の削減
の要請や、一般市民への周知等の措置を講じ、健康被害の未然防止に努めています。
発令の対象となる汚染物質は、二酸化硫黄、オキシダント、二酸化窒素、一酸化炭素、浮
遊粒子状物質が定められていますが、平成17年度(2005年度)まで、オキシダントを除き、緊
急時の発令は行われていません。
平成17年度(2005年度)のオキシダント発令状況は、注意報(発令基準:1時間値 0.12ppm)
が広島地区で3回発令となっています。なお、健康被害については、昭和61年度(1986年度)
以降の届出はありません。
表 35
広島市域のオキシダント注意報発令状況
平成 13 年度
(2001 年度)
14 年度
(2002 年度)
15 年度
(2003 年度)
16 年度
(2004 年度)
17 年度
(2005 年度)
広島地区
3回
4回
2回
3回
3回
可部地区
0回
0回
0回
0回
0回
海田地区
0回
0回
0回
0回
0回
区
分
表 36
地
区
広島地区
可部地区
海田地区
キ
広島市域の緊急時の発令地区
情 報 等 発 令 区 域
広島市のうち、中区、東区、南区(島しょ部を除く。)、西区、安佐南区、
佐伯区及び安佐北区の旧高陽町の区域。
広島市のうち、安佐北区の旧可部町、安佐町、白木町の区域。
広島市のうち、安芸区の区域。
環境保健サーベイランス調査
環境保健サーベイランス調査は、地域人口集団の健康状態と大気汚染との関係を定期的・
継続的に観察し、必要に応じて所要の措置を早急に講ずるために環境省が実施している調査
です。安佐南区の3歳児及び6歳児を対象に、健康モニタリングデータを集積し、調査に協
力しています。
- 52 -
2
水質汚濁の防止
⑴
概要
【P.149~160,P.173~175(データ集)、P.196~201,P.207(環境基準)】
本市では、海、川などの公共用水域や地下水の水質及び底質の状況を常時監視し、水質汚濁
防止の基礎資料を得るために、国や県と共同して108地点で水質調査等を実施しています。
平成17年度(2005年度)の公共用水域の水質状況は、生活環境の保全に関する項目の代表的な
水質指標であるBODは、環境基準の類型が指定されている市内河川のすべての水域で環境基
準を達成していました。一方、海域を評価する場合の水質指標であるCODは、海田湾で環境
基準を達成しましたが、他の3海域で環境基準未達成でした。人の健康の保護に関する項目は、
すべての地点で全項目環境基準に適合していました。
地下水水質では、概況調査と定期モニタリング調査を実施しました。概況調査は市内10地点
を新たに調査し、全地点で環境基準を満たしていました。また、定期モニタリングでは、テト
ラクロロエチレンが2地点、シス-1,2-ジクロロエチレン及びトリクロロエチレンが各1
地点で環境基準に適合していませんでした。
また、河川や海域の底質調査や窒素・燐化合物の調査、生活排水の影響調査を目的とした
洗剤残存調査、工場や事業場に対する規制指導や立入調査、水質環境の保全や水質汚濁防止
に係る普及啓発活動を行いました。
⑵
現状
ア
公共用水域の水質
平成17年度(2005年度)の水質調査は、広島県が策定した水質測定計画に基づく測定点71地
点と、本市独自で実施する補足点17地点の計88地点(河川計7 5地点、海域13地点)で行いま
した。
人の健康の保護に関する項目は、河川27地点及び海域8地点で測定を実施し、全地点で基
準に適合していました。
生活環境の保全に関する項目のうち、BOD(海域についてはCOD)は、基準が設定され
ている市内24水域(河川20水域、海域4水域)のうち、河川は全水域で環境基準を達成し、海
域は海田湾で環境基準を達成したものの、他の3水域では未達成でした。
ま た 、 全 地 点 の 個 々 の 値 に つ い て 環 境 基 準 値 と 比 較 す る と 、 河 川 の 95.6% 、 海 域 の
65.5%の測定値が環境基準値以下の結果でした。経年推移では、河川では緩やかに改善の傾
向がみられますが、海域は横ばいの状態にあります。
項目別では、河川で大腸菌群数、海域でCODの適合率が低く、この要因は河川において
は下水道未整備地域からの生活雑排水の流入、海域においては広島湾が閉鎖性であることに
よる海水の滞留と富栄養化に伴う植物プランクトンの増殖の影響と考えられます。
表 37
BOD(COD) 測定結果が環境基準値以下の割合の変化
単位:%
年 度
平成8年度
(1996年度)
9年度
(1997)
10年度 11年度 12年度 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度
(1998) (1999) (2000) (2001) (2002) (2003) (2004) (2005)
河川(BOD)
83.6
87.3
86.0
90.8
90.0
89.9
89.4
92.3
96.2
95.6
海域(COD)
62.6
51.6
50.0
52.5
51.6
43.3
50.4
53.6
43.8
65.5
- 53 -
イ
主要河川の水質
(ア) 八幡川水系
広島市佐伯区を流れる八幡川は、郡橋より上流域が環境基準A類型、下流域がB類型に指
定されています。平成17年度(2005年度)の八幡川は、全水域で環境基準を達成していました。
下流域は周辺に郊外型住宅地を擁しており、生活排水の影響から比較的高いBODで推移し
ていましたが、周辺の下水道整備に伴い水質は改善傾向にあります。
図 31 八幡川のBOD75%値の推移
BOD(㎎/L)
7.0
八幡川上流
(魚切貯水池上流)
6.0
八幡川上流
(郡橋)
5.0
4.0
八幡川下流
(泉橋)
BOD
↓ 環境基準B類型(3.0)
3.0
2.0
↑ BOD 環境基準A類型(2.0)
1.0
0.0
平成8
9
10
11
12
13
14
15
16
17年度
(1996)
(1997)
(1998)
(1999)
(2000)
(2001)
(2002)
(2003)
(2004)
(2005)
(イ) 太田川上流域(広島市境界から祇園水門まで)
この水域は、環境基準A類型に指定されており、安佐北区可部町を流れる行森川との合流
点から下流は全国名水百選に選ばれています。
この水域には、上流や周辺部に汚濁源も少なく、全般的に良好な水質を維持しており、環
境基準を十分に達成しています。
図 32 太田川上流域のBOD75%値の推移
BOD(㎎/L)
2.0
↑
環境基準A類型(2.0)
太田川
(高山川下流)
1.5
太田川
(壬辰橋)
太田川
(戸坂上水道取水口)
1.0
吉山川
(川井橋)
0.5
0.0
鈴張川
(宇津橋)
平成8
9
10
11
12
13
14
15
16
17年度
(1996)
(1997)
(1998)
(1999)
(2000)
(2001)
(2002)
(2003)
(2004)
(2005)
- 54 -
(ウ) 太田川支流Ⅰ(三篠川、根谷川)
三篠川と根谷川は、安佐北区可部地区で太田川に合流する支川で、三篠川の全域と根谷川
の代田一合橋より上流が環境基準A類型、代田一合橋より下流が環境基準B類型に指定され
ており、全ての流域で環境基準を達成していました。
三篠川全域と根谷川上流域では、良好な水質が保たれ、根谷川下流域では周辺の下水道整
備に伴い水質は改善傾向にあります。
図 33 三篠川、根谷川のBOD75%値の推移
BOD(㎎/L)
3.5
根谷川上流
(人甲川合流前)
↓環境基準B類型(3.0)
3.0
根谷川下流
(根の谷橋)
2.5
三篠川
(見坂川下流)
↓環境基準A類型(2.0)
2.0
三篠川
(関川下流)
1.5
三篠川
(狩留家)
1.0
三篠川
(深川橋)
0.5
0.0
平成8
9
10
11
12
13
14
15
16
17年度
(1996)
(1997)
(1998)
(1999)
(2000)
(2001)
(2002)
(2003)
(2004)
(2005)
(エ) 太田川支流Ⅱ(安川、古川)
安川及び古川は、全域が環境基準B類型に指定されています。平成17年度(2005年度)は両
河川において良好な水質を示し環境基準を達成しています。いずれの河川流域も周辺の住宅
開発が進んでおり、生活排水の影響により過去BODが高い状況でしたが、周辺の下水道整
備に伴い水質は改善傾向にあります。
図 34 安川、古川のBOD75%値の推移
BOD(㎎/L)
6.0
5.0
4.0
安川
(五軒屋)
古川下流
(東原)
3.0
2.0
↑ 環 境 基 準 B 類 型 ( 3 . 0)
1.0
0.0
平成8
9
(1996) (1997)
10
11
12
13
(1998) (1999) (2000)
14
15
(2001) (2002) (2003)
- 55 -
16
17年 度
(2004) (2005)
(オ) 旧市内6河川
祇園水門より下流のデルタ地帯を流れる6河川は、本川(旧太田川)、天満川、元安川及び
京橋川が環境基準A類型に、太田川放水路と猿猴川が環境基準B類型に指定されています。
平成17年度(2005年度)は、6河川すべてで環境基準を達成しました。
図 35 旧市内6河川のBOD75%値の推移
BOD(㎎/L)
5.0
4.0
太田川放水路
(旭橋)
天満川
(昭和大橋)
本川
(舟入橋)
元安川
(南大橋)
京橋川
(御幸橋)
猿猴川
(仁保橋)
環境基準B類型(3.0)
↓
3.0
環境基準A類型
(2.0)↓
2.0
1.0
0.0
平成8
9
10
11
12
13
14
15
16
17年度
(1996)
(1997)
(1998)
(1999)
(2000)
(2001)
(2002)
(2003)
(2004)
(2005)
(カ) 府中大川及び瀬野川
府中大川は環境基準D類型、瀬野川は環境基準B類型に指定されており、平成17年度
(2005年度)は府中大川、瀬野川ともに環境基準を達成していました。両河川とも周辺の下水
道整備等により近年の水質は改善傾向にあります。
図 36 府中大川、瀬野川のBOD75%値の推移
BOD(㎎/L)
25
20
府中大川
(新大州橋)
瀬野川
(日浦橋)
15
10
↑環境基準D類型(8.0)
5
↑環境基準B類型(3.0)
0
平成8
9
10
11
12
13
14
15
16
17年度
(1996)
(1997)
(1998)
(1999)
(2000)
(2001)
(2002)
(2003)
(2004)
(2005)
- 56 -
ウ
海域の水質
海域には、広島湾、海田湾、広島市地先海域および五日市・廿日市地先海域の4水域があ
り、海田湾を除く3水域が環境基準A類型に、海田湾がB類型に指定されています。
これらの水域は、非常に閉鎖性の高い水域となっているため、水質的には富栄養化が進行
し、プランクトンの大量発生による赤潮や貧酸素塊などが発生しています。
環境基準の生活環境項目の達成状況は、汚濁物質の流入だけでなく、水域内で増殖した植
物プランクトンがつくりだす内部生産によるCOD値の増加などがあり、4水域のうち3水
域では環境基準を達成していませんでしたが、海田湾では環境基準を達成していました。
図 37 海域におけるCOD75%値の推移(1)
COD(㎎/L)
4.5
26番地点
4.0
江波沖
3.5
12番地点
3.0
17番地点
2.5
宇品・似島
中間点
金輪島南
2.0
1.5
↑環境基準A類型(2.0)
平成8
9
10
11
12
13
14
15
16
17年度
(1996)
(1997)
(1998)
(1999)
(2000)
(2001)
(2002)
(2003)
(2004)
(2005)
図 38 海域におけるCOD75%値の推移(2)
COD(㎎/L)
5.0
4.5
4.0
仁保沖
3.5
海田湾中央
3.0
↑環境基準(海域)B類型(3.0)
2.5
2.0
平成8
9
10
11
12
13
14
15
16
17年度
(1996)
(1997)
(1998)
(1999)
(2000)
(2001)
(2002)
(2003)
(2004)
(2005)
- 57 -
エ
その他調査
(ア) 栄養塩類調査
栄養塩類とは富栄養化の原因物質である窒素や燐の化合物を指し、この調査を36地点(河
川28地点、海域 8 地点)で実施しました。
海域では、窒素及び燐に係る環境基準の類型が、広島湾北部がⅢ類型、広島湾南部がⅡ類
型に指定されています。平成17年度(2005年度)の測定結果は、海田湾水域や沿岸近くの測定
地点で窒素、燐ともに高い数値で推移していましたが、環境基準達成状況を判定する環境基
準点の年間平均値では、広島湾北部、南部ともに環境基準を達成していました。CODと同
様に赤潮の発生する夏季に高い値を示す傾向があります。
河川では、生活雑排水の流入量の多い地点と、農業地域を流下する河川で総窒素、総燐の
値に高い傾向があります。
(イ) 洗剤残存調査
河川水に混入する生活雑排水の状況を調べる目的で、洗剤中の成分である陰イオン界面活
性剤(LAS)について、河川水中の残存量を15地点で調査しました。この結果、流量の少な
い中小河川で検出していましたが、太田川など流量の多い河川では不検出でした。
(ウ) 地下水調査
地下水については、市内全域の水質状況を把握するための概況調査を10地点について、ま
た以前に汚染が発見された井戸に対する継続調査として定期モニタリング調査を7地点につ
いて実施しました。概況調査では全地点で環境基準を達成し、新たな汚染は確認されません
でした。定期モニタリングでは、テトラクロロエチレンが2地点、シス-1,2-ジクロロ
エチレン及びトリクロロエチレンが各 1 地点で環境基準を上回り、その他の地点では、環境
基準を達成していました。
(エ) 底質調査
河底や海底にある堆積物が、水質や魚介類等に影響を与えることから、水質測定計画に基
づき河川及び海域の底質調査を行っています。平成17年度(2005年度)は河川10地点、海域1
地点においてPCB等14項目の測定を行いました。底質で暫定除去基準値が設定されている
総水銀とPCBについては、総水銀が6地点で検出されましたがいずれも暫定除去基準値以
下で、PCBは全測定地点で検出されませんでした。
⑶
対策
ア
公共下水道の整備
下水道は、生活環境の向上を図るだけでなく、河川・海域等の公共用水域の水質保全、雨
水による浸水被害の防除など多くの役割を担っており、市民生活に欠くことのできない基幹
的施設です。
本市の公共下水道は、 市の中心部、西部、北部は単独公共下水道で、東部は広島県が設
置・管理する流域下水道に接続する流域関連公共下水道で、また、佐伯区湯来町は特定環境
保全公共下水道で、早期完了に向け整備を推進しています。
平成18年(2006年)3月31日現在における公共下水道の整備状況は、処理面積1万3,246ha、
- 58 -
処理人口106万9,127人で、普及率(処理人口/行政人口)は92.4%です。
表 38
公共下水道の普及状況及び普及率
単位:ha、人、%
区
面積
人口
分
平成 16 年度(2004 年度)
17 年度(2005 年度)
平成 16 年度(2004 年度)
行政区域(A)
処理区域(B)
74,214
(90,501)
90,501
1,143,226
(1,151,028)
1,157,320
13,126
(13,158)
13,246
1,060,500
(1,060,897)
1,069,127
普及率(B/A)
17.7
(14.5)
14.6
92.8
(92.2)
92.4
17 年度(2005 年度)
資料:広島市下水道局計画調整課
(注)1人口は、各年度末現在の住民基本台帳及び外国人登録の登録人口です。
2表中( )内は 17 年度(2005 年度)に合併した旧湯来町を含めた数値です。
イ
農業集落排水処理施設の整備
本市の農村部において、し尿及び生活雑排水を処理する農業集落排水処理施設を整備する
ことにより、公共用水域の水質を保全するとともに農産物への被害を防止し、良好な農業生
産環境の確保と生活環境の改善を図っています。
表 39
農業集落排水事業実績
平成 14 年度
(2002 年度)
15 年度
(2003 年度)
16 年度
(2004 年度)
17 年度
(2005 年度)
供 用 開 始 処 理 区 数
7 処理区
8 処理区
8 処理区
10 処理区
処
9,200 人
10,000 人
10,300 人
10,700 人
年
理
度
区
域
内
人
口
資料:広島市経済局農林水産部
(注) 計画対象地区は、安佐南区、安佐北区、安芸区及び佐伯区内の農業振興地域です。
ウ
浄化槽の設置の促進
家庭用の浄化槽は、下水道等の集合処理施設の未整備地区において、生活環境の向上や生
活雑排水による公共用水域の水質汚濁防止に有効な手段であることから、その普及を図るた
め、平成2年度(1990年度)から、設置者の申請に基づき補助金を交付しています。
交付額は、設置に要する直接工事費の4割相当額で、補助対象地域は、本市域のうち、下
水道等の集合処理施設の処理区域を除く地域です。
表 40
年
度
補 助 件 数
補助金交付実績
平成 13 年度
(2001 年度)
14 年度
(2002 年度)
15 年度
(2003 年度)
16 年度
(2004 年度)
17 年度
(2005 年度)
179 件
143 件
165 件
173 件
175 件
資料:広島市環境局業務部業務第二課
エ
工場・事業場の規制及び指導
水質汚濁防止法(以下「水濁法」といいます。)に基づいて届出された特定事業場は、平成
17年度(2005年度)末において48業種1,050事業場となっており、自動式車両洗浄施設を有す
る事業場が229事業場で最も多く、次いで洗たく業の事業場が219事業場、さらにし尿処理施
- 59 -
設を有する事業場(501人槽以上、みなし特定事業場201人~500人槽を含む)が117事業場で、
以上3種類で全届出事業場の 54%を占めています。
また、県条例に基づく特定事業場は、3業種、71 施設が届出されています。
平成17年度(2005年度)は、水濁法や県条例に基づいて、排水基準等の遵守状況や排水処理
施設の維持管理状況などを把握するために立入検査を実施するとともに、事業場排水の採水
及び水質検査を実施しました。
立入件数は延べ251件で、このうち3件の排水基準違反があり、3件の改善勧告を行いま
した。
オ
瀬戸内海環境保全特別措置法による審査
瀬戸内海環境保全特別措置法(以下「瀬戸法」といいます。)に基づき、水濁法で規定され
る特定事業場のうち日最大排出水量が50㎥以上の事業場(下水道終末処理施設等を除く。)は、
特定施設を設置又は変更する際に許可申請が必要です。
許可に際しては、瀬戸内海水域の水質に過大な影響を生じないように配慮させるため、施
設の設置又は変更が環境に与える影響を予測・評価した事前評価に関する書面を添付して、
審査指導を行い、必要に応じて計画の変更を求めることができるようになっています。
平成17年度(2005年度)の瀬戸法の許可状況は、設置申請5件、変更申請2件で、平成17年
度(2005年度)末現在の総許可事業場数は46件です。
カ
総量規制
瀬戸内海のCOD、窒素及び燐の汚濁負荷量を削減するため、広島県が定めた総量削減計
画に基づき、日平均排出水量が50㎥以上の特定事業場から、定期的に排出水の汚濁負荷量の
計測結果を求めるとともに、特定事業場の立入時に汚濁負荷量の排出状況の調査や削減指導
を行っています。
キ
ゴルフ場使用農薬による水質汚濁の防止対策
ゴルフ場で使用される農薬による水質汚濁の未然防止を図るため、「広島市ゴルフ場指導
要綱」及び広島県の「農薬安全使用対策実施要綱」に基づき、事業者等に農薬使用計画書、
使用実績報告書及び排出水の農薬濃度等に関する自主検査結果の提出を求めています。
平成17年度(2005年度)は、年 1 回、市内7ゴルフ場の排出水等について、暫定指導指針値
の定められている農薬のうち、38項目を調査した結果、指針値を下回っていました。
ク
富栄養化対策
瀬戸内海の富栄養化による生活環境に係る被害を防止するために、水濁法に基づき、事業
場から排出される窒素、燐の調査や削減指導を行っています。また、合併処理浄化槽、農業
集落排水処理施設等の生活排水処理施設の整備や適正な維持管理の徹底等により、汚濁負荷
量の削減を図っています。
ケ
水質保全対策
公共用水域の水質保全を推進するため、庁内に「広島市水質保全会議」を設置し、水質汚
濁事故の発生時には「広島市水質事故対策要領」に基づき関係部局が連携して対応していま
- 60 -
す。また、有害化学物質等による地下水汚染問題に対応するため、庁内に「広島市地下水汚
染問題連絡会議」を設置し、「広島市地下水汚染対策基本方針」を策定して汚染の未然防止
対策、環境監視対策、汚染井戸判明後の対策及び調査研究など汚染対策を推進しています。
コ
水質監視員制度
水質汚濁の未然防止及び事故などによる水質汚濁の対応措置等、水質監視業務の迅速かつ
的確な処理のため、水質パトロールに関する民間協力者として、昭和46年度(1971年度)から
水質監視員制度を設け、平成18年(2006年)3月末現在25名が活動しています。
[水質監視員の業務]
・水質汚濁による事故発生時の市への通報及び汚濁状況の記録
・市内水域への汚濁物質の放流及び投棄の監視
・水質汚濁に関わる試料等の採取及び保存
・その他水質汚濁の防止について参考となる事項の報告
- 61 -
等
3
騒音・振動の防止【P.161~168,P.175~177(データ集)、P.204,P.205,P.208(環境基準)】
⑴
概要
騒音は、私たちの睡眠を妨げたり、いらだたせたり、会話を妨害するなど生活環境を損ない、
各種公害の中でも最も日常生活にかかわりが深い問題です。また、直接人間の感覚を刺激する
ことから感覚公害とも呼ばれており、その発生源も工場・事業場、建設作業、交通機関等多種
多様です。
特に自動車、鉄道、航空機等に伴って発生する騒音は、環境騒音の大きな要因となっており、
本市では、こうした現況を把握するため、例年、調査を行っています。このうち、自動車騒音
においては、道路に近接して立地している住居において環境基準を超過しているところが多く、
新幹線鉄道騒音については、環境基準を超えているところがあるものの、周辺家屋の防音対策
はほとんど完了しています。
また、騒音苦情の内容は多様であり、工場・事業場からの騒音のみならず、カラオケをはじ
めとする深夜営業騒音、家庭のクーラーなどを発生源とする日常生活に起因する近隣騒音も問
題となっています。
一方、振動も騒音と同じく、工場・事業場、建設作業、交通機関等が主たる発生源で、騒音
と並んで日常生活にかかわりの深い問題であり、本市では、例年、道路交通振動、鉄道振動調
査等を行っています。
⑵
現状
ア
道路交通騒音・振動
道路交通騒音は、道路近くの各住居における騒音算出値により評価されます。
本市では、この評価による判定を適正かつ迅速に行うため、平成12年度(2000年度)、「広
島市自動車騒音評価システム」を構築し、市全域の幹線道路沿道の住居における騒音推計、
基準適否判定及び騒音評価マップの作成を行っています。
平成17年度(2005年度)の評価結果をみると、評価対象住居約9万2千戸のうち、昼間・夜
間とも環境基準に適合しているのは、評価対象の約87%でした。
山陽自動車道や中国自動車道などの高速道路沿道及び遮音壁や環境施設帯の設置地域では、
環境基準適合率が非常に高く、ほとんどの住居が環境基準に適合しています。
また、睡眠に影響を及ぼす夜間の騒音状況をみると、市北部や東部の国道沿い等の一部に
おいて、高い騒音レベルの地域がみられます。
なお、これらの評価結果は、騒音評価マップとしてインターネット、パンフレット等によ
り市民に積極的に公開しています。
道路交通振動については、5地点全ての地点で振動規制法に基づく道路交通振動の限度以
下でした。
- 62 -
図 39 道路交通騒音に係る環境基準適合割合
昼夜とも超過 8%(7 千戸)
夜のみ適合 2%(2 千戸)
昼のみ適合 3%(3 千戸)
昼夜とも適合
87%(8 万戸)
図 40 騒音評価マップの例
P08
イ
鉄道騒音・振動
鉄道騒音及び振動については、「新幹線鉄道騒音に係る環境基準について(昭和50年(1975
年)環境庁告示第46号)」及び「環境保全上緊急を要する新幹線鉄道振動対策について(昭和51
年(1976年)環大特第32号)」により、騒音の環境基準及び振動の指針値が定められています。
平成17年度(2005年度)は、新幹線鉄道の騒音について佐伯区利松二丁目、西区横川新町及
び中区西白島町の3か所12地点で調査を行いました。その結果は、佐伯区利松二丁目におけ
る軌道中心から12.5m、25m、50mの地点と中区西白島町における軌道中心から 12.5m、
25mの地点で新幹線鉄道の環境基準値である70デシベルを超えています。新幹線鉄道の振動
については同じ場所の6地点で測定を行っていますが、その最高値が51デシベルで、ほとん
ど人体に感じられないレベルであり、環境省の指針値の70デシベルを大きく下回っています。
在来線鉄道の騒音について安芸区中野三丁目の 1 か所 1 地点、振動については、同じ場所
- 63 -
の2地点で調査を行っています。
在来線鉄道の騒音について「在来鉄道の新設又は大規模改良に際しての騒音対策の指針に
ついて(平成7年(1995年)環大一第174号)」による値(昼間60デシベル、夜間55デシベル)と比
較した場合、昼間、夜間共に指針値を上回っています。また、振動については、同じ場所の
2地点で測定を行い、その最高値が54デシベルで、新幹線についての環境省の指針値である
70 デシベルを大きく下回っています。
ウ
航空機騒音
航空機騒音については、「航空機騒音に係る環境基準について(昭和48年(1973年)環境庁告
示第154号)」において、WECPNL(加重等価平均感覚騒音レベル)による環境基準が定め
られています。本市では、航空機騒音の現況を把握するため、広島西飛行場(平成5年(1993
年)10月改称、旧広島空港)周辺において、航空機騒音の測定を年2回9地点で行っています。
平成17年度(2005年度)の測定値をみると、いずれの地点においても環境基準(類型Ⅱ、75
以下(単位:WECPNL))を達成しています。
エ
工場・事業場の騒音・振動
工場・事業場関係の騒音・振動としては、近年、規制のかからない施設を発生源とする苦
情事例が多く、また、その多くが中小規模であり、一般の住宅と入り混じって存在し、敷地
が狭いことが多いので、現地での有効な対策が困難な場合が多くなっています。
オ
建設作業の騒音・振動
建設作業のうち規制対象とされているものは、くい打ち機やさく岩機などを使用する作業
(特定建設作業)であり、規制基準が適用されるとともに届出義務が課せられています。
平成17年度(2005年度)における特定建設作業の届出件数は、騒音規制法に基づくもの675
件、振動規制法に基づくもの290件であり、平成16年度(2004年度)とほぼ同様の届出件数で
した。建設作業の騒音・振動については、一過性のものであり、周辺住民にもある程度の受
忍を強いることとなりますが、近年、快適環境を求める市民意識の高揚により規制基準以下
や規制対象以外の苦情事例が多くなっています。
カ
その他の騒音
楽器、ステレオ等の音響機器音、ペットの鳴き声、ボイラー、クーラー音等市民の日常生
活から発生する音や、カラオケ、コンビニエンスストア等の深夜営業騒音による苦情が顕在
化しています。
⑶
対策
ア
自動車騒音・振動対策
自動車騒音・道路交通振動対策は、自動車本体の低騒音化、交通規制、道路構造改良のほ
か公共交通機関の利用促進、流通対策など総合的な交通対策の推進により進めていく必要が
あります。
なお、当面の対策として、道路管理者に対して設置が可能な場所への防音壁の設置及び低
騒音舗装の施工などを要望して生活環境の保全に努めています。
- 64 -
さらに、道路整備に当たっては、騒音にかかる環境基準を維持できるよう関係機関に働き
かけています。
イ
鉄道騒音・振動対策
新幹線による騒音・振動については、新幹線鉄道騒音に係る環境基準に基づき鉄道管理者
が防音壁の設置、家屋の防音・防振工事を実施しており、今後とも測定結果に基づいて、必
要に応じて要望していくこととしています。
また、在来線による騒音については「在来鉄道の新設又は大規模改良に際しての騒音対策
の指針」に基づき、振動については新幹線鉄道の測定方法に準じた測定を実施し、現状の把
握をするとともに、その結果にも基づき必要に応じて鉄道管理者に対して、防音・防振工事
等について要望することとしています。
ウ
航空機騒音対策
広島西飛行場周辺の住宅や学校等の航空機騒音防止工事はほぼ完了しています。広島西飛
行場周辺にあてはめられている航空機騒音に係る環境基準は達成されていますが、今後とも
航空機騒音実態調査を実施することとしています。
エ
工場・事業場の規制及び指導
本市では、騒音規制法、振動規制法及び県条例に基づき、工場・事業場等に立ち入り、騒
音・振動発生源に対する防音・防振措置、作業方法等の改善等について指導を行っています。
騒音規制法に基づく特定工場・事業場の数は、平成17年度(2005年度)末で1,708事業所で
あり、そのうち空気圧縮機等、金属加工機械、木材加工機械、印刷機械の施設を設置するも
のが、1,586事業所で全体の93%を占めています。
また、県条例に基づく騒音関係特定事業場は、1,810事業場で、金属加工機械、空気圧縮
機等、木材加工機械の施設を設置するものが1,773事業所で、全体の98%を占めています。
振動規制法に基づく特定工場・事業場の数は、平成17年度(2005年度)末で720事業所であ
り、このうち金属加工機械、圧縮機等、印刷機械の施設を設置するものが598事業所で、全
体の83%を占めています。
特定工場・事業場の数を各区別にみると、騒音規制法関係は中区の329事業所、県条例関
係は西区の358事業所、振動規制法関係は南区の130事業所が、それぞれ最も多くなっていま
す。
平成17年度(2005年度)の特定工場・事業場への立入調査件数は、新たに設置届が出された
ものや公害苦情の発生したものを中心にして騒音関係175件、振動関係68件です。また、特
定工場・事業場以外の事業所への立入調査件数は、騒音関係31件、振動関係2件です。
公害苦情が発生した事業所に対しては、法律や県条例による規制を受けない事業所を含め、
生活環境を保全するため改善に向けて粘り強く指導しています。
- 65 -
表 41
立入検査等の状況
(平成 17 年度(2005 年度))
区 分
オ
騒音規制法
県生活環境保全条例
振動規制法
特定事業場数
1,708
1,810
720
延べ立入件数
99
76
68
建設作業の指導
平成17年度(2005年度)の特定建設作業現場への立入調査件数は、公害苦情のあったものを
中心に騒音関係17件であり、特定建設作業以外の建設作業現場への立入調査は、62件です。
いずれの場合も、防音・遮音方法、作業方法、作業時間の変更等の指導を行っています。
カ
その他の騒音対策
カラオケなどの音響機器に代表される深夜営業騒音や移動販売・営業宣伝に使われる拡声
放送音などについては、県条例に基づき規制するとともに、啓発用のパンフレットを配布し
て、音響機器の取扱いについて注意を呼びかけるなど、指導に努めています。
- 66 -
4
⑴
悪臭の防止
【P.177(データ集)】
概要
悪臭は、人に不快感や嫌悪感を与える感覚公害の代表的なものです。このため、地域のさま
ざまな環境条件や生活様式、健康状態などにより、人によって悪臭の感じ方が微妙に異なって
おり、悪臭を客観的に評価することは困難です。
本市では、悪臭防止法の施行以来、工場、事業場からの悪臭規制方式として、物質濃度規制
を採用してきましたが、この方法では、色々な臭いが混ざった複合臭や規制対象外の悪臭物質
の臭いについては、対応が困難な状況でした。また、これまで規制地域として市街化区域のみ
を指定していましたが、住宅地が郊外に広がっていくにつれ、こうした地域でも多くの悪臭苦
情が発生するようになってきました。
こうしたことから、平成14年度(2002年度)、広島市環境審議会に対し、「悪臭防止法に基づ
く臭気規制のあり方について」諮問し、翌年8月、審議結果が市長へ答申されました。
この答申を踏まえ、同年9月、新たな規制基準を告示し、規制方式を臭気指数による方式へ
変更するとともに、規制地域を市内全域に拡大しました。
⑵
現状
悪臭は、その不快な臭いにより生活環境を損ない、主に感覚的・心理的な被害を与えるもの
ですが、近年、市民の環境に対する意識の向上などにより、悪臭苦情が顕在化しています。
⑶
対策
平成17年度(2005年度)は、悪臭防止法に基づいて延べ37工場・事業場を立入調査し、延べ17
地点において臭気指数の測定を実施しました。
- 67 -
5
⑴
土壌汚染の防止
【P.202,P.203(環境基準)】
概要
土壌汚染は「環境基本法」において典型7公害の一つとされ、カドミウムや砒素などの有害
物質について環境基準が定められているものの、農用地以外の土地における土壌汚染に関する
法律は整備されていませんでした。
近年、全国的に有害物質による土壌汚染の判明した件数が著しく増加し、健康への影響が懸
念されることから、平成14年(2002年)5月には農用地以外の市街地等における土壌汚染の未然
防止を目的とした「土壌汚染対策法」が制定され、平成15年(2003年)2月から施行されました。
また、この法律の制定を受け、広島県公害防止条例を全部改正した「広島県生活環境の保全
等に関する条例」においても、新たに土壌環境の保全に関する規定が整備され、平成16年
(2004 年)10月から施行されました。
本市では、工場、事業場における有害物質の取り扱い状況や土壌・地下水の汚染状況等、土
壌環境の実態を把握し、土壌汚染対策法や県条例に基づき、土壌汚染対策を推進し、土壌環境
基準の維持、達成に努めています。
⑵ 現状
土壌汚染対策法第3条では、人の健康に被害が生ずるおそれがあるカドミウムや砒素など25
の有害物質を使用、製造または処理している特定施設を廃止する時には、その土地の所有者等
に対して、土壌汚染状況調査を実施し、市に報告することを義務付けています。
平成17年度(2005年度)末現在、こうした規制の対象となる特定施設を有する事業場が149事
業場あります。
⑶
対策
ア
リスク管理の推進
土壌汚染対策を推進するためには、法が適用される工場、事業場における有害物質の取り
扱い状況等に関するデータを的確に収集、管理し、必要に応じて利害関係者に情報を提供す
る必要があります。
このため、平成15年度(2003年度)に、複数の土壌環境に関する情報を地図情報ソフト上で
一括管理するシステムを導入しました。
また、前年度に引き続き、水質汚濁防止法、瀬戸内海環境保全特別措置法、下水道法に基
づく届出情報等を収集、整理し、法が適用される工場、事業場リストを調整しました。
イ
工場、事業場等の指導
法が適用される工場、事業場に立入調査し、有害物質の適正管理を指導するとともに、
廃止時に必要となる土壌汚染状況調査の実施等の手続きなど、法令内容の周知を図っていま
す。
平成17年度(2005年度)には、法第3条に基づく土壌汚染状況調査を実施・報告した事業場
が1事業場あり、また、法第3条第1項ただし書きの規定により土壌汚染状況調査の実施・
報告が猶予された事業場は3事業場でした。
なお、平成18年(2006年)3月末現在、法に基づく指定区域は1ヶ所になっています。
- 68 -
ウ
広島県生活環境の保全等に関する条例の運用体制の整備
県条例による土壌環境の保全に関する規定は、一定規模以上の土地の改変を行う者に対し
て、土地の履歴調査等を義務付けるもので、法と同様、リスク管理の観点からの対応が必要
になっています。
県条例は平成16年(2004年)10月から施行され、平成17年度(2005年度)には41件の土地履歴
調査結果が報告され、いずれも土壌関係特定事業場を設置した履歴はなく、土壌汚染確認調
査は実施されていません。
- 69 -
6
有害化学物質対策の推進
⑴
概要
【P.169,P.177(データ集)、P.206(環境基準)】
近年、ダイオキシン類や内分泌かく乱化学物質を始めとする化学物質による環境汚染が問題
になっています。
平成9年(1997年)2月に環境省は、低濃度であっても長期間の暴露により人の健康に影響を
及ぼすおそれの高い有害大気汚染物質として、ベンゼン、トリクロロエチレン及びテトラクロ
ロエチレンの環境基準を定め、平成13年(2001年)4月には新たにジクロロメタンの環境基準を
設定しました。
ダイオキシン類に関しては、平成12年(2000年)1月にダイオキシン類対策特別措置法(以下
「ダイ特法」という。)を施行し、大気、水質及び土壌の環境基準を定めました。また、平成
14年(2002年)7月には、水底の底質の環境基準を設定しました。さらに、排出源対策として廃
棄物焼却炉などのダイオキシン類を発生する施設を「特定施設」として規定し、施設ごとに排
出基準、設置者による自主測定義務を定めました。
内分泌かく乱化学物質については、平成17年(2005年)3月に、環境省によって示された「化
学物質の内分泌かく乱作用に関する環境省の今後の対応方針について-ExTEND2005-」に基づ
き、総合的な化学物質対策の中での各種調査・研究が進められることとなりました。
また、事業者による化学物質の自主的な管理の改善を促進し、環境の保全上の支障を未然に
防止することを目的とした「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に
関する法律」に基づき、有害なおそれのある化学物質の環境への排出量等を把握するPRTR
(Pollutant Release and Transfer Register)を制度化しました。これにより、平成13年(2001
年)4月から対象事業者は対象化学物質の排出量等を自ら把握し、平成14年(2002年)4月から
毎年届け出ることが義務づけられました。
⑵
現状
ア
有害大気汚染物質
有害大気汚染物質については、環境基準が設定されている4物質を含む19物質を対象に、
平成17年度(2005年度)も、一般環境2地点、道路沿道1地点、工業地域周辺1地点で年12回
の調査を実施しました。その結果は、全ての地点・項目で環境基準を達成していました。
4物質の経年変化としては、各地点とも概ね横ばい又は減少傾向を示しています。
表 42
ベンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジクロロメタンの年間平均値
単位:μg/㎥
測 定 地 点 名
井口小学校(一般環境)
安佐南区役所(一般環境)
比治山測定局(道路沿道)
楠那中学校(工業地域周辺)
環 境 基 準 値
(平成17年度(2005 年度))
ベンゼン
トリクロロエチレン
テトラクロロエチレン
ジクロロメタン
1.5
1.6
1.8
1.4
3
0.078
0.073
0.16
0.30
200
0.25
0.20
0.097
0.075
200
0.90
0.75
0.81
1.5
150
- 70 -
図 41 環境基準設定4物質の年平均値の経年変化
トリクロロエチレンの年平均値の経年変化
ベンゼンの年平均値の経年変化
5
μg/㎥
1
環境基準値 3μg/㎥
井口小学校
安佐南区役所
比治山測定局
楠那中学校
4
0.6
2
0.4
1
0.2
0
0
H11
H12
H13
H14
H15
H16
環境基準値 200μg/㎥
井口小学校
安佐南区役所
比治山測定局
楠那中学校
0.8
3
H10
μg/㎥
H10
H17 年度
(1998) (1999) (2000) (2001) (2002) (2003) (2004) (2005)
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17
年度
(1998) (1999) (2000) (2001) (2002) (2003) (2004) (2005)
テトラクロロエチレンの年平均値の経年変化
ジクロロメタンの年平均値の経年変化
μg/㎥
μg/㎥
1
4
環境基準値 200μg/㎥
井口小学校
安佐南区役所
比治山測定局
楠那中学校
0.8
0.6
環境基準値 150μg/㎥
井口小学校
安佐南区役所
比治山測定局
楠那中学校
3
2
0.4
1
0.2
0
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17 年度
(1998) (1999) (2000) (2001) (2002) (2003) (2004) (2005)
- 71 -
0
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17 年度
(1998) (1999) (2000) (2001) (2002) (2003) (2004) (2005)
イ
ダイオキシン類
(ア) 大気環境調査
平成10年度(1998年度)より継続して調査を実施しており、平成17年度(2005年度)も市内5
地点でダイオキシン類の環境中の濃度を測定しました。その結果は、全ての地点で環境基準
(年平均値:0.6pg-TEQ/㎥)を達成していました。また、経年的には概ね横ばい又は減少傾
向にあります。
表 43
ダイオキシン類の大気環境調査
単位:pg-TEQ/㎥
調
査
地
点
国 泰 寺 中 学 校
井 口 小 学 校
安 佐 南 区 役 所
可 部 小 学 校
安芸区スポーツセンター
(平成17年度(2005 年度))
第1回
(5 月)
0.042
0.039
0.11
0.11
0.18
第2回
(8 月)
0.075
0.026
0.091
0.11
0.11
第3回
(11 月)
0.056
0.072
0.11
0.15
0.19
第4回
(2 月)
0.080
0.045
0.12
0.15
0.35
年平均値
0.063
0.046
0.11
0.13
0.21
環境基準値
0.6
図 42 ダイオキシン類の年平均値の経年変化
毒性等量
(pg-TEQ/㎥)
0.6
環境基準
0.5
国泰寺中学校
0.4
井口小学校
0.3
安佐南区役所
0.2
可部小学校
0.1
0
安芸区スポーツセンター
平成10
11
12
(1998)
(1999)
(2000)
13
(2001)
14
15
(2002)
(2003)
16
(2004)
17年度
(2005)
年度
(イ) 公共用水域(河川・海域)・地下水調査
平成12年度(2000年度)より調査を実施しており、平成17年度(2005年度)は河川9地点、海
域4地点において水質・底質中のダイオキシン類の濃度を、また、5地点において地下水の
ダイオキシン類の濃度を測定しました。その結果は、水質については地下水を含め、全ての
地点で環境基準(年平均値:1pg-TEQ/L)を達成していました。また、底質についても全て
の地点で環境基準(150pg-TEQ/g)を達成していました。
- 72 -
表 44
ダイオキシン類の水質・底質環境調査
単位:水質 pg-TEQ/L、底質 pg-TEQ/g-乾燥重量
水
調査地点
八 幡 川
太 田 川
鈴 張 川
根 谷 川
三 篠 川
古
川
猿 猴 川
府中大川
瀬 野 川
広 島 湾
広 島 湾
広 島 湾
海 田 湾
(平成17年度(2005 年度))
質
第1回
(6~7 月)
第2回
(10~11 月)
年平均値
0.067
0.021
0.058
0.046
0.077
0.085
0.14
0.20
0.088
0.029
0.029
0.028
0.052
0.039
0.089
0.056
0.035
0.11
0.052
0.096
0.33
0.055
0.016
0.020
0.033
0.094
0.053
0.055
0.057
0.041
0.094
0.069
0.12
0.27
0.072
0.023
0.025
0.031
0.073
泉橋
安芸大橋(戸坂上水道取水口)
宇津橋
根の谷橋
深川橋
大正橋(東原)
東大橋
新大州橋
貫道橋(貫道)
江波沖
井口港沖(17 番地点)
金輪島南
海田湾中央
表 45
単位:pg-TEQ/L
調査地点
東
区 上温品一丁目
安佐南区 山本八丁目
安佐北区 大林三丁目
安佐北区 亀山四丁目
安 芸 区 瀬野五丁目
底
環境基準値
(年平均値)
1
(7 月)
0.19
0.26
0.20
0.18
0.32
0.18
2.0
0.38
0.20
12
9.3
8.5
21
ダイオキシン類の地下水調査
(平成 17 年度(2005 年度))
調査結果
環境基準値
0.014
0.013
1
0.013
0.013
0.013
- 73 -
質
環境
基準値
150
ウ
内分泌かく乱化学物質
市内環境中の状況を把握するため、内分泌かく乱作用を有すると疑われていた物質のうち、
国が実施した試験により魚類に対してその作用をもつことが推察された3物質,過去の調査
で検出された3物質について、公共用水域の河川9地点、海域4地点で実態調査を行いまし
た。調査の結果、水質で 1 物質、底質で5物質が検出されました。検出された物質は、船底
塗料や樹脂・界面活性剤の原料等でした。検出された数値についてはいずれも環境省が平成
10~15年度(1998~2003年度)に実施した全国調査での検出範囲内でした。
表 46
調査結果
単位:水質μg/L、底質μg/kg
物
質 名
(用途)
河川名・地点名
(平成17年度(2005 年度))
4-t-オクチル
ノニル
フェノール
フェノール
界面活性剤、
油溶性フェノール樹脂
の原料
N.D.
N.D.
ビス
フェノールA
樹脂の
原料
ポリ塩化
ビフェニル
熱媒体、
ノンカーボン紙、
電気製品
トリブチル
スズ
トリフェニル
スズ
船底塗料、
漁網の防腐剤
泉橋
太田川
安芸大橋
(戸坂上水道取水口)
N.D.
N.D.
N.D.
鈴張川
宇津橋
N.D.
N.D.
N.D.
根谷川
根の谷橋
N.D.
N.D.
N.D.
三篠川
深川橋
N.D.
N.D.
N.D.
古川
大正橋
(東原)
N.D.
N.D.
N.D.
府中大川
新大州橋
N.D.
N.D.
0.01
猿猴川
東大橋
N.D.
N.D.
N.D.
瀬野川
貫道橋
(貫道)
N.D.
N.D.
N.D.
江波沖
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
広島湾
井口港沖
(17 番地点)
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
金輪島南
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
海田湾
海田湾中央
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
N.D.
平成1 0年度~1 5年度
全国調査結果の検出範囲
N.D.~
N.D.~
0.220
N.D.~
0.09
N.D.~
0.006
河川
八幡川
水質
海域
N.D.~
13
N.D.
N.D.~
21
19
海域
底質
江波沖
N.D.
79
5
32
6
N.D.
広島湾
井口港沖
(17 番地点)
N.D.
61
N.D.
25
2
1
金輪島南
N.D.
62
N.D.
26
32
N.D.
海田湾
海田湾中央
N.D.
170
13
87
170
N.D.
N.D.~
170
N.D.~
12,000
N.D.~
350
N.D.~
2,200
N.D.~
300
平成1 0年度~1 5年度
全国調査結果の検出範囲
N.D.~
18
N.D.:検出下限値未満
⑶
対策
ア
ダイオキシン類
ダイオキシン類の排出については、段階的に規制が強化されており、平成12年(2000年)1
月から、規制の猶予期間があった小型焼却炉等についても排出基準が適用されました。
このため、小型焼却炉の多くは廃止され、届出施設数は大幅に減少しました。さらに、平
- 74 -
成14年(2002年)12月からは、排出基準が大幅に厳しくなった恒久基準が適用されています。
平成17年度(2005年度)末のダイ特法に基づく特定施設の工場・事業場数と施設数は、60工
場・事業場、136施設で、その内訳は大気関係が78施設、水質関係58施設であり、全体の
92%の125施設が廃棄物焼却炉の関係施設となっています。
平成17年度(2005年度)の工場・事業場への立入調査件数は延べ24件であり、このうちダイ
特法に基づいて排出基準の遵守状況を確認するために、廃棄物焼却炉3施設を対象に排出ガ
ス測定を実施しました。結果は全ての施設で排出基準を下回っています。
イ
PRTR制度
平成17年度(2005年度)に届出のあった件数は315件でした。業種別届出件数では、燃料小
売業が177件と最も多く、以下、自動車整備業(45件)、輸送用機械器具製造業(10件)、一般
廃棄物処理業(8件)です。
化学物質の排出量・移動量の合計は2,635トンでした。最も多いのは輸送用機械器具製造
業の921トンで全体の34%を占めており、以下、一般機械器具製造業(755トン)、金属製品製
造業(255トン)、ゴム製品製造業(214トン)、出版・印刷・同関連産業(100トン)でした。
また、排出先としては、大気への排出量が最も多く 75%を占めていました。大気などの
環境中等へ、排出・移動されている物質のうち、最も多かったのはキシレンで、排出量・移
動量は885トン、以下、トルエン(808トン)、クロム及び三価クロム化合物(245トン)、塩化
メチレン(209トン)、エチルベンゼン(209トン)でした。
図 43 広島市において排出量・移動量の多い物質
亜鉛の水溶性化合
物 2%
1,3,5-トリメチル
ベンゼン 1%
その他
4%
エチレングリコール
4%
キシレン
33%
エチルベンゼン
8%
塩化メチレン
8%
トルエン
31%
クロム及び三価クロ
ム化合物 9%
- 75 -
7
⑴
その他の公害防止対策
公害防止管理者等
「特定工場における公害防止組織の整備に関する法律」が昭和47年(1972年)9月10日から施
行され、特定工場においては、公害防止統括者、公害防止主任管理者、公害防止管理者の選任
が義務づけられています。
本市の公害防止管理者等の選任状況をみると、市内で選任義務のある特定工場 102 のうち、
選任特定工場は 69(67.6%)、未選任特定工場は 33(32.4%)となっています。大気・水質関係
の公害防止管理者の未選任数は少なく、騒音・振動関係の公害防止管理者の未選任数は多くな
っています。
表 47
1
14
1
2
1
1
1
11
8
8
4
9
5
2
1
1
1
7
9
8
2
1
1
2
17
9
15
7
1
1
ダイオキシン
1
1
1
一般粉じん
1
1
2
動
4
振
4
1
1
1
2
音
1
騒
1
1
水質4種
1
1
6
1
水質3種
1
11
2
6
1
水質2種
1
10
1
水質1種
1
大気4種
57
31
6
3
大気3種
家 具 ・ 装 備 品 選 任
製
造
業
未選任
選 任
化 学 工 業
未選任
選 任
石 油 製 品 他
未選任
選 任
プ ラ ス チ ッ ク
未選任
選 任
ゴ ム 製 品
未選任
選 任
窯業・土石製品
未選任
選 任
鉄
鋼
業
未選任
非 鉄 金 属 選 任
未選任
選 任
金 属 製 品
未選任
選 任
一 般 機 械 器 具
未選任
選
任
電 気 機 械 器 具
未選任
輸送用機械器具 選 任
未選任
選 任
そ
の
他
未選任
69
33
7
3
大気2種
数 選 任
未選任
選 任
食 料 品 製 造 業
未選任
木 材 ・ 木 製 品 選 任
製
造
業 未選任
総
任
業 種
大気1種
分
主
区
公 害 防 止 管 理 者 数
特
定
工
場
数
統 括 者
種 類
公害防止管理者等選任状況
(平成 18 年(2006 年)3 月末現在)
3
1
3
1
26
23
24
37
15
2
1
1
1
1
3
1
3
1
12
1
1
1
1
1
1
9
8
4
3
1
7
11
5
5
2
13
7
2
11
14
1
1
1
(注)選任には一部選任も含む。
- 76 -
1
1
2
3
1
1
1
1
1
⑵
特別融資(環境保全資金)
中小企業融資制度の一つとして、市内の中小企業者及び組合に対して、その事業活動に伴っ
て生じる公害を防止するための施設や地球環境の保全に資する設備の設置等に必要な資金を融
資する制度を設けています。平成17年度(2005年度)での融資制度の利用実績は、1件、500万
円でした。
表 48
環境保全資金融資制度の概要
融 資 対 象
資金使途
融資額
市内中小企業者及び組合で、次の 運転資金
運転資金
いずれかを行うもの
(④、⑤に要す 2,000万円以内
①公害防止施設の設置
る資金に限る)
②低公害車等の購入
③環境保全に資する施設の設置
設備資金
設備資金
5,000万円以内
(特定フロンの回収・代替設備、
新エネルギーの導入設備 等)
④ISO14001 規格の認証取得
ただし、⑤は
⑤吹 付け石 綿 (ア ス ベ ス ト )の 除
運転資金・設
去・囲い込み
備 資 金 5,000 万
円以内
資料:広島市経済局経済振興課
(注)利率は平成 18 年(2006 年)4 月 1 日現在のもの
- 77 -
融資期間
利 率
運転資金
7 年以内
(据置 1 年以内)
1.7%
設備資金
10 年以内
ただし
(据置 1 年以内) ⑤は、
1.3%
8
⑴
公害苦情
年度別公害苦情件数
平成17年度(2005年度)に市民から寄せられた公害苦情件数は昨年度より増加し417件となっ
ています。公害種類別にみると、騒音が最も多く(32.4%)、以下、水質汚濁、悪臭、大気汚染
の順になっています。
表 49
年度別公害苦情件数
単位:件
種類
年度
総 数
平成 13 年度
(2001 年度)
14 年度
(2002 年度)
15 年度
(2003 年度)
16 年度
(2004 年度)
17 年度
(2005 年度)
大気
水質
汚染
汚濁
騒 音
振 動
悪 臭
地盤
土壌
沈下
汚染
その他
420
68
91
131
24
95
0
0
11
398
58
97
128
23
85
0
0
7
342
39
97
89
12
91
0
1
13
387
60
103
123
24
67
0
1
9
417
59
105
135
24
87
1
1
5
図 44 年度別公害苦情件数
450
400
350
その他
土壌汚染
地盤沈下
悪臭
振動
騒音
水質汚濁
大気汚染
300
250
200
150
100
50
0
平成13
14
15
16
17年度
(2001)
(2002)
(2003)
(2004)
(2005)
- 78 -
⑵
用途地域別公害苦情件数
平成17年度(2005年度)の用途地域別公害苦情件数は、第一種住居地域が96件(23.0%)、次い
で商業地域が55件(13.2%)となっています。
表 50
単位:件
用途地域別公害苦情件数
(平成 17 年度(2005 年度))
種類
大 気 水 質
地 盤 土 壌
総 数
騒 音 振 動 悪 臭
その他
汚 染 汚 濁
沈 下 汚 染
地域区分
総
数
417
59
105
135
24
87
1
1
5
第 1 種低層 住 居 専 用地域
21
1
5
7
0
7
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
3
0
1
0
0
1
0
0
1
16
4
2
5
0
3
1
0
1
第 2種
〃
第 1 種中高層住居専用地域
第2種
〃
第
1 種 住 居 地 域
96
10
26
37
7
15
0
0
1
第
2 種
28
4
4
11
3
5
0
1
0
準
住
域
2
0
1
0
0
1
0
0
0
業
38
9
3
15
2
8
0
0
1
業
55
11
0
28
6
10
0
0
0
業
41
2
8
15
3
13
0
0
0
業
37
5
12
6
2
12
0
0
0
用
5
3
0
0
0
2
0
0
0
市 街 化 調 整 区 域
41
6
23
5
0
7
0
0
0
都 市 計 画 区 域 外
27
4
13
6
1
3
0
0
0
7
0
7
0
0
0
0
0
0
近
〃
居
隣
地
商
商
準
工
工
工
そ
業
専
の
他
- 79 -
⑶
業種別公害苦情件数
平成17年度(2005年度)の業種別公害苦情件数は、建設業が112件(総数の26.9%)、次いで製
造業が83件(同19.9%)となっています。
表 51
業種別公害苦情件数
単位:件
業
種
種
類
総
数
農
業
林
業
漁
業
鉱
業
建
設
業
製
造
業
電 気 ・ガ ス ・ 熱 供 給 ・ 水 道 業
情
報
通
信
業
運
輸
業
卸
売
・
小
売
業
金
融
・
保
険
業
不
動
産
業
飲 食 店 ・ 宿 泊 業
医
療
・
福
祉
教 育 ・ 学 習 支 援 業
複 合 サ ー ビ ス 業
サービス業(他に分類されないもの)
公務(他に分類されないもの)
分 類 不 能 の 産 業
そ
の
他
個
人
原
因
者
不
明
総 数
417
3
0
0
1
112
83
0
0
13
14
0
1
17
5
1
4
43
6
3
17
18
76
大 気 水 質
汚 染 汚 濁
59
105
0
0
0
0
0
0
1
0
19
7
11
19
0
0
0
0
2
3
1
3
0
0
0
0
2
1
1
1
0
0
1
0
7
6
0
4
0
1
1
10
6
3
7
47
- 80 -
(平成 17 年度(2005 年度))
地 盤 土 壌
騒 音 振 動 悪 臭
その他
沈 下 汚 染
135
24
87
1
1
5
0
0
2
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
59
17
9
0
0
1
22
4
27
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
6
1
1
0
0
0
8
0
2
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
11
1
1
0
0
1
1
0
1
0
0
1
0
0
1
0
0
0
1
0
2
0
0
0
16
0
12
0
1
1
0
0
1
1
0
0
1
0
1
0
0
0
3
0
3
0
0
0
4
0
5
0
0
0
2
1
19
0
0
0
⑷
区別公害苦情件数
公害苦情件数を区別にみると、安佐南区が78件(総数の18.7%)で最も多く、次いで中区が70
件(同16.8%)となっています。
表 52
単位:件
種類
区別
⑸
区別公害苦情件数
総 数
大 気
汚 染
水 質
汚 濁
騒 音
振 動
(平成 17 年度(2005 年度))
地 盤 土 壌
悪 臭
その他
沈 下 汚 染
総
数
417
59
105
135
24
87
1
1
5
中
区
70
11
4
33
8
14
0
0
0
東
区
38
9
6
14
3
5
0
0
1
南
区
50
6
7
15
2
19
0
0
1
西
区
58
10
3
25
4
14
0
1
1
安佐南区
78
12
28
20
4
13
1
0
0
安佐北区
52
4
29
11
1
7
0
0
0
安 芸 区
26
2
10
7
2
5
0
0
0
佐 伯 区
45
5
18
10
0
10
0
0
2
公害苦情の解決状況
平成17年度(2005年度)公害苦情の解決状況をみると、苦情417件中、解決件数は403件で、解
決率は 96.6%となっています。
表 53
単位:件,%
種類
区分
公害苦情の解決状況
(平成 17 年度(2005 年度))
地 盤 土 壌
その他
悪 臭
沈 下 汚 染
総 数
大 気
汚 染
水 質
汚 濁
騒 音
振 動
受理件数(A)
417
59
105
135
24
87
1
1
5
解決件数(B)
403
58
104
130
22
82
1
1
5
未解決件数
(
C
)
14
1
1
5
2
5
0
0
0
96.6% 98.3%
99.0%
解決率(B/A)
96.3% 91.7%
- 81 -
94.3% 100.0% 100.0% 100.0%
9
一般廃棄物の減量とリサイクル、適正処理の推進
⑴
一般廃棄物(ごみ)処理基本計画
本市では、平成9年(1997年) 10月に「広島市一般廃棄物(ごみ)処理基本計画」、平成12年
(2000年)8月に「今後の廃棄物処理の方針」を策定し、各種施策の展開に鋭意取り組んできま
したが、生産、消費の拡大やライフスタイルの多様化とともに、ごみの排出量は年々増加し続
けました。
こうしたことから、平成16年(2004年)7月に、ごみを可能な限りゼロに近づけ、環境への負
荷を極めて小さくすることを目指して「ゼロエミッションシティ広島を目指す減量プログラム
~110万人のごみゼロ宣言」を策定し、また、これを踏まえ、平成17年(2005年)6月に、従前
の「広島市一般廃棄物(ごみ)処理基本計画」をゼロエミッションシティの実現を目指すという
観点から改定しました。
⑵
現状
ア
ごみ排出量
平成10年度(1998年度)のごみ排出量は、43万8,505トンでしたが、平成11年度(1999年度)
は、ダイオキシン類対策の実施による小型焼却炉の廃止の影響などから市の処理施設への搬
入量が増加し46万2,633トンに、平成 12 年度(2000年度)は大型ごみ有料化に伴う駆け込み排
出等により、49 万429トンと大幅に増加しました。
その後は、大型ごみ有料収集の開始や玖谷埋立地事業系ごみ搬入規制の開始などにより、
平成14年度(2002年度)は44万3,866トン、平成15年度(2003年度)は、44万3,278トンになりま
した。平成16年度(2004年度)は、家庭ごみの8種類分別収集の開始、事業系紙ごみの清掃工
場への搬入規制などにより42万1,971トンとなっており、平成17年度(2005年度)は、対前年
度比 1.7%減の41万4,819トンとなっています。
表 54
ごみ排出量の推移
単位:t
年
度
平成 11 年度
(1999 年度)
12 年度
(2000 年度)
13 年度
(2001 年度)
14 年度
(2002 年度)
15 年度
(2003 年度)
16 年度
(2004 年度)
17 年度
(2005 年度)
総
事業ごみ
量 家庭ごみ
一般廃棄物 産業廃棄物
計
都市美化ごみ
(町内清掃等)
(別 掲)
焼却灰
462,633
249,668
196,812
12,923
209,735
3,230
41,005
490,429
265,784
203,006
18,723
221,729
2,916
42,659
451,164
239,670
203,498
5,068
208,566
2,928
44,082
443,866
239,004
194,041
8,363
202,404
2,458
42,965
443,278
238,579
196,055
6,298
202,353
2,346
※1
39,568
421,971
226,347
186,113
5,720
191,833
3,791
※2
34,114
414,819
227,555
178,733
6,122
184,855
2,379
※3
34,408
資料:広島市環境局業務部業務第一課
(注) 山県郡西部衛生組合が所管する湯来町及び杉並台からの排出量は含みません。
※1溶融メタル等 574 トンを含みます。
※2スラグ 7,868 トン及び溶融メタル等 1,608 トンを含みます。
※3スラグ 7,894 トン及び溶融メタル等 1,308 トンを含みます
- 82 -
なお、佐伯区の湯来町及び杉並台からのごみは、山県郡西部衛生組合において収集・処理
を行っています。平成17年度(2005年度)のこれらの地域からのごみ排出量は、1,564トンで
した。
イ
ごみ処理
平成17年度(2005年度)の焼却量は、32万5,238トンで前年度より2,337トン減少し、埋立量
は、6万7,058トンで前年度より1,900トン減少しました。再生量は、5万6,521トンで前年
度より2,537トン減少しました。
表 55
ごみ処理量の推移
単位:t
年 度
平成 11 年度
(1999 年度)
12 年度
(2000 年度)
13 年度
(2001 年度)
14 年度
(2002 年度)
15 年度
(2003 年度)
16 年度
(2004 年度)
17 年度
(2005 年度)
焼
却
埋
立
再
生
無害化
計
322,782
128,726
51,658
472
503,638
334,506
137,202
52,956
530
339,393
107,974
47,434
445
495,246
338,625
102,273
45,455
478
486,831
344,262
98,272
39,833
479
482,846
327,575
68,958
59,058
494
456,085
325,238
67,058
56,521
410
449,227
※
533,088
資料:広島市環境局業務部業務第一課
(注) 山県郡西部衛生組合の処理量は含みません。
※平成 12 年度(2000年度)に仮置し、次年度に処理した大型ごみを含みます。
家庭ごみの種別による処理状況は、以下のとおりです。
表 56
区
家庭ごみの処理状況
分
処
理
方
法
可燃ごみ
各清掃工場で焼却。
その他プラ
中工場で焼却。
不燃ごみ
玖谷埋立地で埋立て処分。
資源ごみ
(びん、缶、紙、布類)
西部リサイクルプラザ、北部資源選別センターで種類ごとに選別し、
再生。
ペットボトル、
選別施設(民間事業者:㈱ダイヤエコテック広島廃プラスチック圧縮
リサイクルプラ
梱包施設)で選別し、容器包装リサイクル法ルートで再生。
大型ごみ
大型ごみ破砕処理施設で破砕し、再生、焼却、埋立の各処理を実施。
有害ごみ
(蛍光管、乾電池等)
水銀回収プラントを有する民間業者に委託して処分。
- 83 -
表 57
区
分
名
称
市内のごみ処理施設の概要
所
在
地
中工場
中区南吉島一丁目
稼
動
年
月
平成 16 年(2004 年)4 月
施 設 規 模
600t/24h
南工場
南区東雲三丁目
昭和 63 年(1988 年)6 月
300t/24h
清掃工場
安佐南工場
安佐南区沼田町大字伴
昭和 58 年(1983 年)3 月
200t/24h
(焼却施設)
安佐北工場
安佐北区可部町大字中島
平成 2 年(1990 年)4 月
200t/24h
昭和55年(1980 年)12 月
45t/24h
ごみ埋立地
(最終処分場)
資源ごみ選
別施設
廃プラスチ
ック圧縮梱
包施設
ペットボトル
選別施設
佐伯工場
佐伯区五日市町大字石内
玖谷埋立地
安佐北区安佐町大字筒瀬
平成 2 年(1990 年)4 月
90t/24h
約
3,440,000㎥
似島埋立地
南区似島町字長谷
平成 5 年(1993 年)4 月
西部リサイクルプラザ
西区商工センター七丁目
平成 9 年(1997 年)1 月
90t/7h
北部資源選別センター
㈱ダイヤエコテック広
島廃プラスチック圧縮
梱包施設
安佐北区安佐町大字筒瀬
平成 2 年(1990 年)4 月
50t/7h
中区江波沖町
平成 16 年(2004 年)4月
75.5/13h
ペットボトル選別施設
西区商工センター七丁目
平成 10 年(1998 年)4月
4.6t/7h
大型ごみ破砕 安佐南工場大型ごみ破
安佐南区沼田町大字伴
処理施設
砕処理施設
植木せん定
植木せん定枝リサイク
安佐北区安佐町大字筒瀬
枝再生処理
ルセンター
施設
資料:広島市環境局施設部施設課・業務部業務第一課
(注)ごみ埋立地(最終処分場)の施設規模は、埋立容量です。
廃プラスチック圧縮梱包施設は、民間の施設です。
⑶
昭和59年(1984 年)12 月
約5,600㎥
平成 4 年(1992 年)4 月
100t/5h
平成 11 年(1999 年)4 月
25t/5h
施策の実施状況
ア
ゼロエミッションシティ広島を目指す減量プログラム
ごみ量の増大に歯止めをかけ、ごみの適正な処理体制を維持するとともに、限りある資源
を保全するため、市民、事業者、行政がそれぞれ主体的かつ一体となって、ごみの減量、リ
サイクルに取り組むための行動指針として、平成8年(1996年)1月に「ひろしまシェイプア
ッププラン’95-広島ごみ減量・リサイクル行動計画-」を策定し、各種事業を展開してき
ました。
その後、平成13年(2001年)11月に広島市廃棄物処理事業審議会から、ゼロエミッションシ
ティの実現に向けて、専門の委員会を設置し、生産・消費・廃棄にいたる各段階の関係者の
意見を聞いて、検討するようにとの提言を受けました。
そこで、平成14年度(2002年度)にゼロエミッションシティ検討委員会を設置し、平成15年
度(2003年度)には、これを協議会に改組して検討を進め、平成16年(2004年)3月に、同協議
会から「ゼロエミッションシティ広島の実現に向けた取組」の提案を受けました。
これを受け、平成16年(2004年)7月にごみを可能な限りゼロに近づけ、環境への負荷を極
めて小さくするゼロエミッションシティへと転換していくことを目指し、ごみ減量、リサイ
クルに取組むための目標と減量施策、減量効果、実施スケジュールなどを盛り込んだ「ゼロ
エミッションシティ広島を目指す減量プログラム~110万人のごみゼロ宣言」を策定しまし
た。
- 84 -
〔「ゼロエミッションシティ広島を目指す減量プログラム~110万人のごみゼロ宣言」の概
要〕
○
3つの目標
目標1
総排出量を 20%減(ライフスタイルの変革によりごみ排出量の削減率を 20%以
上に)
目標2
平成 14 年度(2002 年度)
平成 20 年度(2008 年度)
⇒
44.4 万トン/年
35.0 万トン/年
リサイクル量を倍増(分別の徹底によりリサイクル量を約 2 倍に)
目標3
平成 14 年度(2002 年度)
平成 20 年度(2008 年度)
⇒
4.6 万トン/年
8.6 万トン/年
埋立処分量を 50%減(減量とリサイクルにより埋立処分量を 50%以下に)
平成 14 年度(2002 年度)
10.2 万トン/年
○
⇒
平成 20 年度(2008 年度)
5.1 万トン/年
8つのチャレンジ
①
環境意識の向上(ポスター・パンフレットなどによるごみ減量等の意識啓発の推進
など)
②
環境教育・環境学習の推進(学校給食牛乳パックのリサイクル
など)
③
ルールの徹底によるごみ収集システム等の再構築(事業ごみ指定袋制度の導入
な
ど)
④
地域、職場等におけるごみ減量等のための活動の推進(地域の推進体制づくり
な
ど)
⑤
市民、事業者の自主的な活動の支援(市民、環境 NPO、事業者等のネットワークの
形成
など)
⑥
ライフスタイルの変革に向けた取組の推進(トレー等の店頭回収の促進
など)
⑦
環境負荷を考慮したリサイクルシステム等の構築(焼却灰のリサイクル
など)
⑧ ごみ減量、リサイクルを推進するしくみづくり(ごみ減量・リサイクル活動の支援
など)
イ
ごみ減量化推進事業の実施
(ア) 市民・事業者に対する啓発活動
ごみの減量化を推進するため、大都市共同による減量化・資源化キャンペーンを実施する
とともに、ごみの減量・リサイクルに関するイベントや公民館等でのリサイクル講座・講習
会を開催しています。
(イ) 発生抑制
①
ごみ減量優良協力店(あららの店)の認定制度の実施
包装の簡素化・適正化、買い物袋持参の呼びかけ、再生品の販売、
トレー・牛乳パックなどの資源化可能なものを回収し再生ルートにまわ
すなどのごみ減量・資源化を実践している小売店を「あららの店」に認
- 85 -
定しています。
認定された店舗には、ステッカーを配付しており、環境への配慮の取組を市民へPRでき
るものとなっています。
平成17年度(2005年度)末現在の認定店舗数は171店です。
表 58
区
分
ごみ減量優良協力店(あららの店)の登録店舗数
平成 13 年度 14 年度
15 年度
16 年度
17 年度
(2001 年度) (2002 年度) (2003 年度) (2004 年度) (2005 年度)
登録店舗数
②
172
172
171
171
171
買い物袋持参運動の実施
ごみの発生抑制のための身近な取組として、買い物袋持参運動を展開しています。平成14
年度(2002年度)に、市民・事業者・行政の三者で「広島市買い物袋持参デー実行委員会」を
設置し、毎月1日を「広島市買い物袋持参デー」として、市内のスーパーマーケット等で運
動を展開しています。
このような取り組みが評価され、広島市買い物袋持参デー実行委員会は、平成16年(2004
年)にリデュース、リユース、リサイクル推進功労者等表彰の環境大臣賞を受賞しました。
(ウ) 減量化・資源化の推進
①
家庭系容器包装プラスチックの資源化
従前、不燃ごみとして埋立処分していた家庭系容器包装プラスチックを資源化するために、
平成16年度(2004年度)から8種類分別収集を開始しました。
②
紙ごみの資源化
○
事業所に対する指導及び助言
平成5年度(1993年度)から、事業活動に伴い多量の一般廃棄物を排出する事業者に対
し、一般廃棄物、特に紙ごみについての、発生抑制及びその適正な分別、保管、再生など
の処理について個別に助言、指導を行っています。
また、事業者の減量・リサイクルの取組を支援するため、リサイクルガイドライン及び
事例集を作成・配布しています。
[対象事業者](平成 17 年度(2005年度))
・延べ床面積が 2,500 ㎡以上の建築物の所有者等(用途指定有)
515 棟
・店舗面積が 500 ㎡を超える小売店舗の所有者等
166 棟
・1棟内に従業者数200人以上の事業所が存する建築物の所有者等
50 棟
計 731 棟
○
事業系紙ごみの資源化
平成16年(2004年)4月から、再生可能な紙ごみ(個人情報が記載された紙を含みます。)
清掃工場への搬入規制を行い、民間ルートによる事業系紙ごみの資源化を推進しています。
なお、本市資源ごみ選別施設でも受け入れ、選別処理を行い、資源化を図っています。
- 86 -
表 59
区
事業系一般廃棄物減量化計画書における紙ごみの資源化量
平成 12 年度
13 年度
14 年度
15 年度
16 年度
(2000 年度) (2001 年度) (2002 年度) (2003 年度) (2004 年度)
分
事業系一般廃棄物減量化計画
27,725t
書における紙ごみの資源化量
資料:広島市環境局業務部業務第一課
○
30,869t
29,854t
31,098t
32,666t
ミニオフィス町内会の設立支援
近隣オフィスの紙ごみを効率的に回収して、資源としてリサイクルする民間システム
「ミニオフィス町内会」の紹介を事業所を対象に行っています。
区
表 60
ミニオフィス町内会方式による紙ごみ回収量
分
平成 13 年度 14 年度
15 年度
16 年度
17 年度
(2001 年度) (2002 年度) (2003 年度) (2004 年度) (2005 年度)
紙ごみ回収量
156t
184t
244t
214t
194t
資料:広島市環境局業務部業務第一課
○
庁舎内から発生する廃棄文書の資源化
庁舎内から発生する廃棄文書のうち、一般文書を分別、資源化すると
ともに、他見を避ける文書についても溶解処理し、再生されたオリジナ
ルトイレットペーパーを購入・利用し、リサイクルの輪を完結するシス
テムを構築しています。平成8年度(1996年度)から民間事業者等にもこ
のシステムへの参加を働きかけています。
表 61
区
分
秘密文書回収量
再生品納入量
秘密文書回収量及び再生品納品量
平成 13 年度
14 年度
15 年度
16 年度
17 年度
(2001 年度) (2002 年度) (2003 年度) (2004 年度) (2005 年度)
991t
56 万個
資料:広島市環境局業務部業務第一課
③
964t
996t
1,063t
1,098t
56 万個
61 万個
62 万個
63 万個
生ごみの減量化
○ 家庭用生ごみ処理機等斡旋事業の実施
家庭用生ごみ処理機等を斡旋することにより、生ごみの減量化に対する意識啓発、生
ごみ処理機等の利用の促進を図り、家庭から排出される生ごみの資源化・減量化を図って
います。
○
庁舎内から発生する生ごみの減量化
公共施設に生ごみ処理機を設置し、庁舎内食堂から発生する生ごみの資源化・減量化
を図っています。
ウ
ごみ処理の適正化
ごみの減量化・資源化を図るとともに、将来のごみ排出量に対応できる安定した焼却体制
を維持するため、清掃工場の施設整備を行っています。
- 87 -
10
⑴
産業廃棄物対策の推進
概要
近年の産業構造の変革や社会経済活動の進展などにより、市民生活が物質的に豊かになる一
方で、産業廃棄物の排出量は増大し、質的にも多様化しており、最終処分場の残余容量のひっ
迫、焼却施設からのダイオキシン類の発生等、産業廃棄物をめぐる様々な問題が指摘されてき
ました。このため、産業廃棄物の排出抑制及び再生利用等の循環的利用を徹底するとともに、
適正な処理を確保することが重要な課題となっています。
一方、悪質な不法投棄等の不適正な処理が社会問題化してきたことにより産業廃棄物処理に
対する地域住民の不信感が増大し、処理施設の設置や運営をめぐる反対もあることから、必要
な施設の整備が進まず、焼却施設や最終処分場等の産業廃棄物処理施設の設置許可件数が減少
しており、このままでは適正処理に著しい支障をきたし、生活環境の保全はもとより、経済活
動にも重大な影響をもたらすおそれがあることから、適正な処理体制の確保が急がれています。
また、産業廃棄物は、事業者処理責任の原則に基づいて、事業者が自ら、あるいは産業廃棄
物処理業者に委託して処理することとされていることから、事業者や処理業者に対する適正処
理指導に努めるとともに、「広島市産業廃棄物処理施設設置指導要綱」(平成5年度(1993年
度)制定)に基づき、処理施設の設置予定者に対しても、あらかじめ公害防止、災害防止等のた
めの必要な指導を行っています。
⑵
産業廃棄物の排出・処理状況と将来予測
市内には、5万5,411の事業所があり(平成13年(2001年)事業所・企業統計調査)、平成16年
度(2004年度)に実施した産業廃棄物実態調査(調査対象は平成15年度(2003年度)実績)によると、
これらの事業所から排出された産業廃棄物は、年間 182 万 1 千トンとなっています。
その内訳を種類別にみると、汚泥が100万5千トン、がれき類48万7千トンで、この2種類
で排出量の8割強を占めています。
排出量182万1千トンのうち、167万5千トン(92.0%)は、焼却・脱水などの中間処理が行わ
れ、75万 8 千トン(41.6%)(減量化量91万 7 千トン(50.4%))に減量されています。
最終的に再生利用された量は70万 2 千トン(38.6%)であり、埋立てにより最終処分された量
は、排出量の 8.3%にあたる15万トンです。
平成15年度(2003年度)の排出量及び各業種の事業活動量指標の伸びをもとに、将来予測を行
ったところ、平成22年度(2010年度)の産業廃棄物の排出量は約 1%増にあたる184万3千トン
になるものと予測されます。
- 88 -
表 62
産業廃棄物の排出予測量
単位:万t
区
分
汚泥
がれき類
金属くず
木くず
鉱さい
廃プラスチック類
ばいじん
ガラスくず
廃油
紙くず
その他
合
計
平成 15 年度(2003 年度)
排出量
100.5
48.7
10.5
4.9
4.4
3.1
2.7
2.4
1.5
1.0
2.4
182.1
22 年度(2010 年度)
排出予測量
103.2 (1.03)
47.8 (0.98)
9.8 (0.93)
7.0 (1.44)
4.0 (0.91)
3.0 (0.99)
2.6 (0.99)
2.6 (1.08)
1.5 (0.95)
0.8 (0.76)
2.0 (0.83)
184.3 (1.01)
資料:広島市環境局業務部産業廃棄物指導課
(注)( )は平成 15 年度(2003 年度)に対する伸び率です。
⑶
減量化・リサイクル、適正処理指導
ア
最終処分量削減のための取り組み
環境負荷の軽減を図るため、最終処分されている廃棄物のうち、リサイクル技術が開発・
普及している汚泥などの一層のリサイクルを指導します。
このため、平成18年度(2006年度)からリサイクル推進会議を設置し、排出事業者、処理業
者、行政が連携して取り組んでいます。
イ
排出事業者に対する指導
多量排出事業者に対しては、減量化を目的とした処理計画書及び実施状況報告書の提出を
求め、産業廃棄物の一層の減量化を図るよう指導するとともに、必要に応じて、排出現場へ
の立入指導、社内研修会への講師の派遣などにより、適正処理の推進や産業廃棄物管理票制
度の周知徹底を図っています。
また、特別管理産業廃棄物を排出する事業者に対しては、処理状況の把握に努めるととも
に、管理責任者の設置や産業廃棄物管理票の適正使用の徹底を図っています。
ウ
許可業者に対する指導
平成17年度(2005年度)末現在、本市の許可業者数は1,760業者です。許可区分ごとの内訳
は収集運搬業が1,746件、中間処理業が106件、最終処分業が8件となっています。(重複分
含む。) これらの許可業者のうち、処分業者及び保管を行う収集運搬業者については、定期
的な立入検査により、施設の維持管理状況や帳簿の整理状況を指導しており、その他の業者
についても、必要に応じて立入検査を実施しています。
- 89 -
表 63
産業廃棄物処理業許可の内訳
件
許 可 区 分
平成 16 年度末
(2004 年度末)
収 集 運 搬 業
1,347
中間処理業
89
処分業
98
最終処分業
9
収 集 運 搬 業
207
中間処理業
10
処分業
10
最終処分業
0
業の区分
産業廃 棄 物 処 理業
特 別 管 理
産業廃棄物処理業
数
17 年度末
(2005 年度末)
1,520
104
226
10
96
8
10
0
資料:広島市環境局業務部産業廃棄物指導課
エ
産業廃棄物処理施設設置者に対する指導
産業廃棄物処理施設の設置に当たっては、周辺環境の保全を図るため、本市の産業廃棄物
処理施設設置指導要綱を制定し、事前協議制度を導入しています。
処理施設を設置している事業者及び処理業者に対しては、立入検査を実施し、維持管理状
況について調査・指導しています。
オ
立入指導等の状況
事業者及び処理業者に対する立入指導実績は次のとおりです。
苦情については廃棄物の野焼き等による煙害が最も多く、関係部局と連携をとりながら処理
業者等を指導しています。
表 64
区 分
件 数
事業者立入指導
立入指導等の状況
平成 17 年度(2005 年度)
処理業者立入指導
79
116
苦
情
152
資料:広島市環境局業務部産業廃棄物指導課
⑷
環境調査等
ア
埋立地周辺の水質検査、焼却施設のダイオキシン類濃度の測定の実施
産業廃棄物の埋立地等については、環境保全上の見地から、年1回の水質等の検査を実
施し、これに基づき必要な指導を行っています。
また、ダイオキシン類規制の一環として排ガス中のダイオキシン類濃度の測定を平成17年
度(2005年度)は、稼動中の焼却施設33施設中8施設で行いました。調査の結果、規制値を超
えた1施設に対して、施設の改善及び使用停止の行政処分を行い、産業廃棄物焼却施設のダ
イオキシン類対策の徹底について指導を行いました。
イ
社団法人広島県産業廃棄物協会
昭和59年(1984年)6月に設立され、平成3年(1991年)2月に法人化した社団法人広島県産
業廃棄物協会では、研修会の開催等による廃棄物処理に関する意識の高揚と資質の向上を図
るとともに、産業廃棄物処理に関する各種の情報提供に努めています。
- 90 -
11
ごみのないきれいなまちづくりの推進
⑴
きれいなひろしま・まちづくり推進事業
ごみのない、清潔で快適なまちを実現するため、平成2年度(1990年度)から、市民、事業者
の協力を得ながら「きれいなひろしま・まちづくり推進事業」を展開しています。
ア
ぽい捨て未然防止対策
市民一人ひとりが“ぽい捨てをしない”という意識を高めて、ぽい捨てを未然に防止する
ため、散乱ごみ追放キャンペーンの実施や環境ポスターによる啓発、さらに小・中学生を対
象にした環境ポスターの募集、清掃ボランティアの表彰などの啓発活動を行っています。
平成15年(2003年)10月からは、「広島市ぽい捨て等の防止に関する条例」の施行に伴い、
この条例の適正な運用を図るため、美化推進区域・喫煙制限区域内において、「ぽい捨て防
止指導員」による巡回パトロールを実施し、ぽい捨てや歩行喫煙等の防止のための指導・啓
発を行っています。
また、主要な交差点やバス停に、都市景観にマッチしたデザインの街路ごみ容器、吸いが
ら入れを設置し、ごみの収集を行っています。
イ
清掃活動の推進
多くの人が訪れる公共的な場所、身近な歩道
や公園などをボランティアにより清掃する市民
等に清掃用具などの提供を行う「クリーンボラ
ンティア支援事業」や、市民や事業者が、市の
管理する道路(歩道)の里親となって継続的な清
掃活動を行う「広島市まちの美化に関する里親
制度」を実施しています。
また、住まいや職場の周りの門前清掃の呼び
かけを行うとともに、市内の繁華街や主要交差
点の歩道など、人通りが多く、ごみの散乱しや
すい場所を清掃し、併せて市民の意識の高揚を
図ることを目的に「クリーンアップチームひろ
クリーンアップチームひろしまの活動
しま」が活動しています。
ウ
推進体制の整備
市民、事業者と行政が一体になった取組が不可欠であることから、平成5年度(1993年度)
に各種市民団体と本市の33団体で「きれいなひろしま・まちづくり市民会議」を設立し、こ
の市民会議を推進母体として「ごみゼロ・クリーンウォーク」など各種の施策を展開してい
ます。
⑵
広島市ぽい捨て等の防止に関する条例
平成15年(2003年)7月に、美観を害する行為及び他人の身体を害する行為等を防止し、快適
な生活環境の確保を図るため、「広島市ぽい捨て等の防止に関する条例」を制定(施行は、同
- 91 -
年10月から。なお、罰則適用は、平成16年(2004年)1月から。)し、
①
本市、市民及び事業者が協働して、快適な生活環境を確保するための責務
②
禁止行為として、屋外の公共の場所でのごみのぽい捨て、飼い犬のふんの放置、喫煙制
限区域内における灰皿の設置されていない場所での喫煙、屋外での落書き
③
美化推進区域・喫煙制限区域内で禁止行為を行った場合の罰則
などを定め、美観を害する行為等の防止に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図っていま
す。
⑶
不法投棄防止対策
不法投棄防止対策として、平成14年度(2002年度)に国、県、県警、市、各種団体等で構成す
る「広島市不法投棄防止連絡協議会」を設置し、平成15年度(2003年度)からは不法投棄防止キ
ャンペーンを実施しています。また、不法投棄防止看板の設置や所管環境事業所によるパトロ
ール・業者委託による夜間パトロールのほか、民有地については、必要に応じ土地所有者への
防護柵等の設置依頼などの取組を行っています。
年
度
不法投棄件数(件)
表 65 不法投棄の状況
平成 13 年度
14 年度
15 年度
16 年度
(2001 年度) (2002 年度) (2003 年度) (2004 年度)
1,315
1,429
1,254
957
不法投棄処理量(t)
330
283
253
17 年度
(2005 年度)
246
697
216
資料:広島市環境局業務部業務第一課
⑷
その他の取組
ア
立看板の設置
市内の河川に「きれいな海はきれいな川から、ごみをすてないで」という立看板を設置し、
河川へのごみの散乱の防止及び水質汚濁防止のための啓発を図っています。
イ
「クリーン太田川」の実施
河川環境の美化意識を高揚し、実践活動の定着を図るため、本市をはじめ太田川流域の7
市町が連携し平成5年度(1993年度)から、毎年 7 月の河川愛護月間に「クリーン太田川」と
銘うって太田川水系河川の一斉清掃を行っています。
平成17年度(2005年度)は7月10日(日)に実施し、約2万1千人が参加しました。
ウ
河川・海浜・海底清掃
市内の河川、海浜、海底はごみの不法投棄や流出したごみの堆積や漂着が多く、漁業活
動に支障をきたしていることから、漁場機能の回復や環境保全意識の高揚を図るため、海
底清掃を行うとともに、河川、海浜については関係漁業協同組合が実施する清掃事業に対
して事業費を助成しています。
エ
海をきれいにする運動
美しい瀬戸内海を守るため、瀬戸内海沿岸に位置する関係自治体が1年に1回、一斉に海
岸と海域でごみ集めを実施しています。
- 92 -
平成17年度(2005年度)は、6月19日(日)にみなと公園の清掃を行い、地元町内会も含め
128人が参加し、0.1 トンのごみを収集しました。
オ
港湾等の清掃
公衆衛生の向上、航行船舶の安全、港内の整頓及び水産資源の保護を図るため、広島港
及び付近水面において、漂流物、汚物等の投棄の防止、除去に関する事業を実施している
(社)広島県清港会の清掃事業に、負担金を支出しています。
カ
道路清掃
道路等の機能及び美観の保持並びに沿道環境の保全のため、幹線道路等で交通量が多く、
特に清掃が必要と認められる道路について清掃を行っています。
キ
不法はり紙除却等
道路の美観維持、通行者の安全確保のため、道路上に違法に設置されたはり紙、はり札、
立看板等の除却を行っています。
平成17年度(2005年度)の除却件数は、約9万件でした。
ク
公園緑地清掃
公園緑地の美観保持及び環境保全のため、清掃を行っています。
- 93 -
12
環境への負荷の少ない都市構造の形成
⑴
都市計画に関する基本的な方針
本市では、恵まれた自然環境を生かしながら、都市全体の健全な発展と秩序ある整備を図る
ため、都市計画区域や市街化区域、用途地域などの都市計画を定めてきましたが、平成13年
(2001年)1月に、都市計画の視点から都市づくりを進めるための総合的な指針であり環境との
共生などの視点を盛り込んだ「広島市の都市計画に関する基本的な方針」を策定・公表しまし
た。今後は、この基本的な方針に基づき21世紀にふさわしい諸施策を総合的に展開していきま
す。
[「広島市の都市計画に関する基本的な方針」の概要]
○
役割
・
本市の都市像「国際平和文化都市」を具現していくため、都市計画の視点から将来像
を明らかにし、都市づくりを進める上での総合的な指針となるもの。
・
地域の特性を生かし、市民と一体になったまちづくりを進めるための指針となるもの。
○
目標年次
平成 22 年(2010 年)
○
対象地域
広島市全域
図 45 「広島市の都市計画に関する基本的な方針」の位置付け
〔広島市総合計画〕
広島市基本構想(平成 10 年(1998 年)6 月策定)
広島市の将来の都市像及びそれを実現するた
めの施策の構想などを定めるもの
第4次広島市基本計画
目標年次:平成 22 年(2010 年)
(平成 11 年(1999 年)11 月策定)
基本構想を達成するために施策の大綱を総合
的、体系的に定める長期計画
平和、環境、福
祉、経済、都市
計画などの総
合的な計画
区の計画
(8区)
広島圏都市計画区域の整備、開発及
び保全の方針
目標年次:平成 32 年(2020 年)
(平成 16 年(2004 年)5月策定)
都市圏レベルの観点から広島県知事が定
める都市計画の指針
広島市の都市計画に関する基本的な方針
目標年次:平成 22 年(2010 年)
(平成 13 年(2001 年)年1月策定
・都市計画の視点から将来像を明らかにし、
都市づくりを進める上での総合的な指針
・地域の特性を生かし、市民と一体となった
まちづくりを進めるための指針
全体構想
区の構想
(広島市全域の土地利 (区の土地利用・市街地
用、都市施設の整備、自 などの整備、都市施設、
然環境の保全及び都市 自然環境、都市環境など
の都市整備の方針)
環境形成などの方針)
都市計画の決定
各種事業などの実施
資料:広島市の都市計画に関する基本的な方針
- 94 -
図 46 「広島市の都市計画に関する基本的な方針」の基本姿勢と施策の方針
〈施策の方針〉
新たな時代を切り拓く、
多様な都市機能を備えた
魅力と活力ある都市づくり
ア 市民が集い、活気あふれる
都市の形成
イ 圏域における拠点性を高
める都市の形成
次世代に引き継ぐ社会資本の整備や
将来を見据えた発展基盤づくりなど多
様な機能を備えた魅力と活力ある都市
をめざします。
ウ 圏域の交流・連携を支える
広域交通網や都市内交通網
の形成
豊かで美しい水と緑を生かした
環境と共生する都市づくり
エ 水と緑を生かした環境と
共生する都市の形成
太田川や青垣山などの豊かな水と緑
を生かし、人と自然が共存する個性と魅
力ある都市をめざします。
オ 市街地の状況や自然環境
など地域の特性を生かした
都市の形成
カ 安全、快適で健やかに暮ら
せる都市の形成
安全、快適で質の高い都市づくり
キ 国際平和文化都市にふさ
わしい質の高い都市環境、都
市景観の形成
安全、快適で健やかに暮らせる都市づ
くりを進め、平和の願いを都市の形にす
る質の高い都市をめざします。
土地利用の方針、都市施設の整備方針など各分野別の方針
〈基本姿勢〉
資料:広島市の都市計画に関する基本的な方針
13
⑴
ひと・環境にやさしく、活力ある広島の交通体系づくり
新たな交通ビジョンの策定
本市では、通勤・通学等においてマイカー依存傾向が強く、交通渋滞の慢性化や大気汚染等
の環境悪化、公共交通サービスの低下など様々な問題が発生しています。
このような環境問題を含む社会経済情勢の変化に対応するため、本市では、これからの交通
政策の理念と力点を置くべき施策の方向性などを定めた「新たな交通ビジョン」を平成16年
(2004年)6月に策定しました。
この中では、これからの交通政策の理念を「ひと・環境にやさしく、活力のある広島の交通
体系をめざして」とし、自動車に過度に依存するこれまでの交通体系を見直し、交通体系の軸
足を公共交通へシフトすることを方向性としています。こうしたことにより、人間を中心に据
えた環境への負荷が小さい持続可能な都市の形成を目指すとともに、都市の活力を高める交通
体系づくりを推進することにしています。
また、「ビジョン」で掲げた政策理念のもと、計画的かつ効果的な交通政策の展開を図るた
め、具体的な取組の整備プログラムと整備目標を示した「交通ビジョン推進プログラム」を平
成17年(2005年)7月に策定しました。
- 95 -
⑵
公共交通の充実・強化
推進プログラムでは、公共交通の「生活インフラ」の充実・強化として公共交通網の機能強
化やサービスレベルのアップ、シームレス化などを、また、人にやさしい交通環境の整備とし
て生活交通の確保やバリアフリー化の推進などを位置付けており、プログラムに沿って着実に
実施することにしています。
⑶
人にやさしい道路環境の整備
交通渋滞を解消し、もって自動車からの大気汚染物質や二酸化炭素の排出を削減するため、
バイパス整備、道路改良、交差点改良等の道路整備を行うとともに、交通量の多い幹線道路に
ついては、必要に応じて遮音壁の設置や低騒音舗装の施工を行っています。
広島の特徴を生かした、河岸緑地等を活用した快適な歩行者・自転車空間の整備や道路の緑
化・バリアフリー化、電線類の地中化を推進するとともに、ゆとりと潤いのある都市空間の形
成を誘導する歩行者や自転車主体の魅力ある道路整備を進めています。
また、法面緑化に努めるなど、自然環境との調和を図る道路整備を推進しています。
平成17年度(2005年度)は、電線類の地中化について延長0.8㎞の整備を行いました。
14
環境に配慮した住まいづくりの推進
省資源・省エネルギーの推進、耐久性の高い材料やリサイクル可能な材料の使用など、環境
との共生に配慮した市営住宅の整備に努めています。
15
水の適正な循環の確保
歩道の排水を迅速に行い、利便・快適性を向上させるとともに、雨水を速やかに地下に浸透
させることで地下水のかん養を図ることを目的に、平成7年(1995年)9月より、市街化区域内
の歩道については透水性舗装により施工しています。
また、太田川流域の7市町(平成18年(2006年)3月末現在)で構成する「太田川流域振興交流
会議」に参画することにより、協働して太田川の健全な水循環の維持・改善等に取り組んでい
ます。(詳細は36ページを参照。)
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