東工大クロニクル - 東京工業大学

ISSN 1349-9300
TOKYO INSTITUTE OF TECHNOLOGY CHRONICLE
東工大クロニクル
NO.475
Apr. 2012
CONTENTS
入学式
2
入学式に寄せて
ニュース・イベント
4
Gaussian ワークショップ 2012 開催報告
5
総合理工学研究科複合創造領域(IPER)の活動
~第2回 IPER シンポジウム開催~
7
入学式に寄せて
Satellite Seminar in Sustainable Engineering Technology
SY 2011-2012 From energy security to Maglev
9
12
平成 23 年度手島精一記念研究賞を授与
東工大中国留学生学友会 2012 年新年パーティー開催
お知らせ
14
附属図書館からのお知らせ
15
人事異動
Gaussian ワークショップ 2012
手島精一記念研究賞
Apr.2012
東工大クロニクル №475
東工大の今後 10 年を見据えた将来構想
「東工大ビ
ジョン 2009」の中で、東工大が育成すべき人材の基
本方針を次のように示しました。すなわち、
「知
(ち)
・技(わざ)
・志(こころざし)
・和(わ)の理
工人」です。知は知識、知性、技は技術、志は高い
志を持つこと、和は日本古来の和の精神を表し、互
いに相手を尊敬して和によって高みに至ることです。
「理工人」は新しい表現法ですが、
「文化人」などと
並び、科学と技術の達人で高潔な精神を持つ人をイ
メージしています。
入 学 式
入学式に寄せて
学 長
伊賀 健一
本日4月4日、
平成 24 年度入学式を挙行できます
ことは、誠にありがたいことです。昨年は我が国に
未曾有の被害をもたらした東日本大震災のため、入
学式を中止せざるを得ませんでした。
本日、学部 1,104 名、大学院 1,814 名(修士課程
1,496 名、専門職学位課程 34 名、博士後期課程 284
名)が本学に入学いたしました。まずは、皆さんに
「入学おめでとう」と申し上げるとともに、諸君の
入学を心から歓迎します。同時に、これまでみなさ
んの学業を支えてこられたご家族の皆様に心から敬
意を表したく存じます。
学部の皆さんは入学試験の難関を突破し、東工大
への入学を果たしました。また、大学院へは東工大
あるいは各大学の学部を終えられ、また社会人とし
て、東工大の大学院へ入学されました。今日は一つ
のスタートであり、ほっとし過ぎることなく新たな
気持ちで東工大での学業・研究生活を始めてほしい
と思います。まずは、より高い目標を設定して毎日
の研究や鍛錬を続けることが大事です。
さて、東工大はシンボルマークとして、ツバメを
用いています。ツバメはめでたい瑞鳥であり、これ
は大学の「大」の字をデザインしたものです。ふち
どりの中の部分に注目いただく
と工業の「工」となっており、
これは学窓を表します。全体で
工大を意味します。このデザイ
ンは当時東京美術学校教授であ
った堀進二氏の作品で、1948 年
に作られました。
また、本学には、理学、工学、生命理工学の3つ
の学部があり、
さらに専門の学科に分かれています。
7つの類に入学した諸君は一般的な基礎課程を経て、
2年次に専門の学科に進み、徐々に専門の勉強を増
やしていきます。現在、約 90 パーセントの学部卒業
者が大学院に進学しています。大学院は、理工学研
究科、生命理工学研究科、情報理工学研究科、社会
理工学研究科、
イノベーションマネジメント研究科、
総合理工学研究科の6研究科ですが、理工学研究科
では理学系、
工学系がそれぞれ運営されているため、
実質的にはと7つとなっています。偶然ですが、7
つの類とともに、大学歌の歌詞の3番にある「7つ
の窓辺」に符合しています。
東京工業大学は、昨年
2011 年に創立130周年を
迎えた、我が国最大の理
工系国立大学です。1881
年(明治 14 年)に東京職
工学校としてはじまり、
東京高等工業学校を経て、
1929 年に大学に昇格し
ました。関東大震災で蔵
伊賀健一学長
前の校舎を失い、ここ大
岡山の地に移転したのもその頃です。常に時代のフ
ロントを切り拓き、社会から信頼される理工系大学
として、また、密度の高い専門教育とユニークな卓
越研究によって国内外から高く評価されています。
英国QS社の世界大学ランキングでは、1万校以上
の大学の中で、57 位と健闘しています。
入学式全景:檀上に役員、来賓、左手に東工大管弦楽団、
前方は新入生席、後方は保護者席
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東工大クロニクル №475
制度についても検討を進めています。
これまで東工大の卒業生はいろいろな分野で重要
な役割を担ってきました。世界初の電子的テレビジ
ョンを作った高柳健次郎、導電性ポリマーを発見し
ノーベル化学賞を受賞した白川英樹、半導体集積回
路を用いてコンピュータのきっかけを作った富士通
の池田敏雄、前首相の菅直人、震災当時の福島第一
原発所長であった吉田昌郎らが卒業生です。また、
東工大は、人文・芸術分野で名を馳せた人々も多く
輩出しています。
民芸陶器の河井寛次郎、
濱田庄司、
島岡達三、型絵染の芹沢銈介、思想家の吉本隆明な
どです。
私が助教授の時に発明した
「面発光レーザ」
という光を出す装置も、世界中で製品化されてコン
ピュータマウスなどに利用され、世界の生産個数が
年間 10 億個になろうとしています。
本学が誇るスー
パーコンピュータ TSUBAME 2.0 の光配線にも利用さ
れているようです。先輩方の業績とともに、正門の
そばにある博物館(百年記念館)に展示してありま
すので足を運んでみてください。
このように、多方面で活躍する同窓生は大学の大
きな支えです。全学同窓会である蔵前工業会と東工
大が共同で大岡山駅前に建設しました東工大蔵前会
館がネットワークの拠点です。創立 130 周年を起点
として「東工大基金」を設立し、学生諸君の勉学や
クラブ活動を応援しています。保護者の皆様におか
れましては是非ご理解の上、ご協力方お願い申し上
げます。
ここで、学生諸君の研究への参考に、私が考えた
学問研究における風林火山というものをご披露して
おきます。
創造すること風の如し
熟考すること林の如し
実行すること火の如し
堪え忍ぶこと山の如し
諸君のこれからの研究、学問への指針になれば幸
いです。
学業に励むとともに、
学生諸君に期待したいのは、
文化・スポーツへの取り組みです。東工大ではサー
クル活動も盛んで、ものつくりを主眼としたマイス
ターは人力飛行機を制作し、鳥人間コンテストでは
一昨年優勝、昨年は準優勝でした。混声合唱団コー
ルクライネスも全国合唱コンクールで 14 年連続金
賞受賞という快挙を成し遂げました。バランスの良
い東工大生として、そして良き友人を大学時代に育
むには文化・スポーツ力が大事です。
東工大では、第2次世界大戦後すぐに、当時の和
田小六学長が主導して大学の大改革を行いました。
教養教育を重視し、
「くさび型教育」と称して学年が
進むにつれ、専門の講義は徐々に増やすものの、卒
業まで教養教育を続けると言うものでした。今も人
文・芸術に触れる機会として、
「世界文明センター」
や「リベラルアーツセンター」で、第一線の講師に
よる音楽、美術、文学、政治学、宗教学、現代学な
どの講義を開講しています。
また、今、新たな大学改革に取り組もうとしてい
ます。ますますグローバル化する世界に対応するた
め、大学院においても高度の教養教育を続け、卓越
した専門性を有しながらも広い視野を持った国際的
リーダーとなる人材を育てるため立ち上げた「グロ
ーバルリーダー教育院」がその一つです。通常の専
攻で勉強に励むのはもちろんのこと、この特別教育
課程にもチャレンジしてみて下さい。一方で、国際
化に整合するため、東工大の持ち味を活かした入学
入学記念コンサート(モーツアルト ピアノ協奏曲第一番)
ピアノ独奏:大伏啓太(東京藝術大学),指揮:末永隆一
管弦楽:東工大管弦楽団
最後に、自由な雰囲気の東工大でのびのびと、そ
して他の人のことを思いやる高潔なる人物として成
長して欲しいと願っています。
改めて入学のお祝い申し上げ、
式辞といたします。
(入学式は学部と大学院とに分けて行いました。本稿はそれ
らの式辞をまとめたものです。
)
3
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東工大クロニクル №475
後3時に講義、その後午後6時まで演習があり、参
加者多数のために第一、第二演習室を繋いで行われ
ました。講義は英語で行われ、分子軌道法の基礎的
な理論から応用研究に利用可能な新機能までの幅広
い内容について、Gaussian を開発している4名の教
授陣による丁寧な説明がありました。参加者からは
理論的な質問のみならず、実際の計算において直面
している具体的な質問も数多く出され、プログラム
の利用方法を踏まえた詳細な回答がなされました。
演習では、全ての参加者が PC 端末の Gaussian 09 と
Gauss View を用いて、実践的な計算方法を学びまし
た。
ニュース・イベント
Gaussian ワークショップ 2012 開催報告
学術国際情報センター
特任准教授 渡邊 寿雄
去る2月 20 日~24 日の5日間に渡り、南4号館
3階演習室において、「Gaussian ワークショップ
2012」が学術国際情報センター計算化学研究会(幹
事:理工学研究科有機・高分子物質専攻・川内進准
教授)と Gaussian 社の共催、および富士通株式会社
の協賛で開催されました。海外からの 15 名を含む
115 名の参加者があり、これまでの Gaussian ワーク
ショップの中でも最大級の盛大なワークショップと
なりました。
Gaussian 09 は、スパコン TSUBAME2.0 にもイン
ストールされ、非常に多くのユーザにご利用いただ
いている量子化学計算プログラムであり、ノーベル
賞を受賞した J. A. Pople 博士(注1)らによって開
発され、現在も全世界で圧倒的シェアを誇っていま
す。元々は計算化学の分野で利用されておりました
が、
PC の高速化により計算化学が身近になったこと
や、量子化学の理論とプログラムの改良によって実
験値を高精度で再現可能となったことにより、現在
では多くの実験家も日常的に利用するようになりま
した。
講義の様子
ワークショップの3日目と4日目には、Gaussian
09 の開発者でもある中辻博先生(京都大学名誉教授、
量子化学研究協会 研究所長)
、諸熊奎治先生(エモ
リー大学名誉教授、京都大学福井謙一記念研究セン
ターリサーチリーダー)の両先生による特別セミナ
ーもあり、最先端の研究成果をご講演いただきまし
た。
Gaussian ワークショップは年1回のペースにて世
界各地で開催されており、今回、東アジア・オセア
ニア地域における開催地に東工大が選ばれた理由と
して、世界トップレベルのスパコン TSUBAME2.0
の存在、大人数による演習が可能な整った PC 端末
利用環境、東工大の所属者以外も利用可能な
Gaussian ライセンスの保持、そして海外からの参加
者のためのアクセスの良さなどが挙げられます。
ワークショップのスケジュールは、午前9時~午
中辻先生(左)と諸熊先生(右)の特別セミナー
また今回は新たな試みとして、参加者によるポス
ターセッションも企画されました。ポスターセッシ
ョンでは参加者が実際に扱っている研究対象におい
て、Gaussian を利用してどのような成果を上げてい
るかを、
講師の先生方や他の参加者と議論しました。
Gauss View を用いた演習風景
4
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東工大クロニクル №475
総合理工学研究科複合創造領域(IPER)の活動
~第2回 IPER シンポジウム開催~
ワークショップで取り上げるのは一般的な内容とな
りますが、ポスターセッションを行うことで参加者
が直面している個々の問題を詳細に議論することが
でき、より理解を深めることに繋がる良い取組みと
好評でした。
大学院総合理工学研究科複合創造領域
ようがく
特任教授 岩本 容岳
4日目の夕方には東工大蔵前会館のロイアルブル
ーホールにて懇親会が行われ、講師の先生方や多く
の参加者の間で、量子化学の話を超えた様々な話題
で盛り上がりました。
また本ワークショップは大学院理工学研究科の講
義「量子化学シミュレーション2」を兼ねており、
ワークショップの翌週2月 27(月)には「電子構造
論による化学の探究」の著者でもあるペンシルバニ
ア York カレッジの James Foresman 教授による講義
もあり、多くの大学院生が量子化学の基礎理論と
Gaussian を用いた実際の量子化学計算を学びました。
厳寒の中、
2012 年2月
28 日東工大蔵前会館く
らまえホールにて、大学
院総合理工学研究科複合
創 造 領域 ( Innovative
Platform for Education
and Research: IPER)主
催、産学連携推進本部と
の共催でシンポジウムを
三島良直理事・副学長
開催しました。
(教育・国際担当)
冒頭、この IPER の生
みの親である理事・副学長の三島良直先生から
IPER の生まれた経緯や今後の展望について、親が
我が子を育てるような愛着を持って話されていたの
が非常に印象的でした。
Gaussian ワークショップ参加者 集合写真
ワークショップ初日の受付時の混乱の際は、1週
間が非常に長く感じましたが、実践的な講義や演習
の内容に加え、参加者の反応に対応して質問を受け
付ける回数を増やすことで質問し易い雰囲気を作る
など、これから計算化学を始めたい実験化学者から
量子化学を専門とする研究者までの多くの参加者に
とって非常に密度が濃くて学ぶべき所の多い充実し
た1週間となりました。
出席者の風景
シンポジウムは3
部で構成され、第1
部の「IPER の全体
像と新規コアユニッ
ト」の紹介では、ま
ず原科幸彦総合理工
学研究科長・IPER
のコース長に、いつ
もながらの分り易い
お話をして頂き座が
和みました。
注1:J. A. Pople 博士:実験データに基づく経験的パラメータ
を一切用いない非経験的分子軌道法の普及の功績によ
り 1998 年にノーベル賞を受賞。
5
原科幸彦総合理工学研究科長
Apr.2012
東工大クロニクル №475
今年度新たに採用されたコアユニットの紹介は2
つあります。
① 医療エンジニアリングコアユニットからは、
「生体負担の少ない
医療を実現するため
の研究開発」と題し
て、小俣透教授(メ
カノマイクロ工学専
攻)より空間をキー
ワードにした研究の
紹介がありました。
体内空間、センシン
小俣透教授
グ空間、宇宙空間そ
(メカノマイクロ工学専攻)
してナノ空間です。
② 大気圧プラズマプロセシングコアユニットでは、
「反応性プラズマの
新しい発生方法とそ
のプロセッシング」
と題して、渡辺隆行
准教授(化学環境学
専攻)から従来の熱
プラズマを「高温熱
源」としての捉え方
から大気圧プラズマ
渡辺隆行准教授(化学環境学専攻)
を「化学的に活性な
プラズマ」として考える立場から抱負な応用例を挙
げられ本学をプラズマプロセッシングにおける世界
へ向けての情報発信基地にしようとの熱い意気込み
が伝わって来ました。
最後の第3部の講演では、まず「東日本大震災の
教訓」と題して翠川三郎教授(人間環境システム専
攻)にお話頂きました。3.11の生々しい映像を
見る度に自然のエネルギーのすさまじさを思い知ら
されますが、都市地震防災コアユニットのリーダー
としての立場からも、震災メガリスク軽減のための
先端的都市地震防災技術の開発が待たれるところで
あります。
第2部では、コーヒーブレイクと並行しながら、
IPER 学生が主体となって6つのコアユニットそれ
ぞれから全体像1つと個別テーマ5つを選択して頂
きポスターセッションを行いました(計 36 のポス
ター発表)
。
来場者は155 名、
懇親会には94 名の出席を得て、
まずは盛況に終えました。学内の研究者だけで、日
本を代表する話が聞けるということは、本学の層の
厚さとカバー範囲の広さを思い知りました。また、
会場も自前で廉価で利用出来るということも歴史の
重みといえましょう。第2回目のシンポジウムの開
催にご協力頂いた皆様に熱く感謝申し上げます。
翠川三郎教授(人間環境システム専攻)
柏木孝夫教授
(ソリューション研究機構)
ポスターセッション風景
最後に、
「次世代エネル
ギーとスマートコミュニ
ティ構想」と題して、柏
木孝夫教授(ソリューシ
ョン研究機構)にご講演
いただきました。話は技
術の枠にとらわれずスケ
ールの大きいもので迫力
がありました。
懇親会の風景
6
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東工大クロニクル №475
Satellite Seminar in Sustainable Engineering
Technology SY 2011-2012 From energy
security to Maglev
さて、複合創造領域は大学院総合理工学研究科の
中に 2010 年4月に発足した領域です。
大学院理工学研究科
機械宇宙システム専攻 修士2年
Radon Dhelika
材料工学専攻 修士2年
杉山 百合子
国際大学院プログラム “Sustainable Engineering
Program (SEP)” の授業の一環である “Sustainable
Engineering Technology (SET)” は今年で第5回目を
30 数年前に日本で初の独立大学院として開放性
迎えた。今回は “Energy and security” というテーマ
と学際性を重視して設立され、その後設立四半世紀
のもと開講され、東日本大震災による福島第一原発
を経て創造大学院として改組を行いました。これに
事故をふまえ、持続可能なエネルギーを考える上で
より、学際専攻に加え、全く新しい学際分野の構築
『安全であること』が大切な要素であることを改め
を目指し、超学際性と博士課程の重視を目指し今日
て考えさせられるものであった。
に至っております。総合理工学研究科は東工大にあ
講義では最先端の研究を行っている研究者や技術
る6つの研究科の中では規模的に2番目に大きい研
者の方々を招き講義が行われ、講義の最後の質問時
究科です。総合理工学研究科とは、一体どんな研究
間では学生達と熱い議論が交わされた。この授業の
をしているのか。外からの「見える化」に応えるた
締めくくりには施設見学とサテライトセミナーが行
めに、11 専攻をグループ化しました。さらに、物質
われた。
材料系、環境エネルギー系、システム情報系の3つ
今年の施設見学では 2012 年2月 24 日に東京都国
に分類し、その時々の時代の多様な要請に応えるべ
分寺市の鉄道総合技術研究所と山梨県リニア見学セ
く、特に卓越した研究活動を展開中の教員から構成
される教育研究コアユニットを設けて支援するなど、 ンターを訪れた。鉄道総合技術研究所への訪問では
電車へのエネルギーリサイクルや燃料電池の適用、
高度な教育を実現しております。複合創造領域発足
橋の腐食研究などの説明を受けた。また最後には台
時には4つであったコアユニットは、現在6つとな
風などの厳しい環境を再現する試験場に訪れ、皆で
っております。
傘を片手に日本で観測される最速の雨を体感した。
一方、博士複合創造領域コースは、3つのサブコ
その後リニア見学センターを訪れ、展示室でリニア
ースから構成されており、様々な分野の教員の支援
のメカニズムや開発の歴史を学んだ後、展望室から
により、学生の多様な創造性を喚起し、社会の要請
テストコースを見学した。夜はリニアプロジェクト
する博士人材を輩出しようとするものです。コース
についての講義を JR 東海の二村令亨氏(中央新幹
の学生になるメリットは、①国際学会発表の旅費や
線推進本部企画推進部課長)から受け、その後講師
RA として経済支援を受けられる ②IPER が独自
の方々も交えて歓迎会が開かれた。歓迎会の間には
に雇用した 3 名の外国人教師との日常的なインター
生徒達の出身国の紹介が行われ、即興にも関わらず
ラクションを通じて英語コミュニケーション能力の
素晴らしいパフォーマンスが披露された。翌日は9
飛躍的向上を図ることが可能 ③国際的な視野の拡
つのグループが今回の授業テーマに関する発表を行
大にむけたカリキュラムで学ぶことにより幅広い実
った。各グループの持ち時間は 25 分であったが、時
践的な知識の修得が可能 ④コース修了を満たした
間が足りなくなる程の活発な議論が行われた。その
時点で履修修了証を発行(就職活動に有利)
、学位取
発表の中から、独自性・テーマとの関連性を基準に
得時に学位記とコース修了証を授与される、という
ベストプレゼンターが3組、ベストディスカッサー
ことです。我々が昔博士の学生時代に熱望したこと
が2名選ばれた。
が全て実現されているといえるでしょう。
新コース長・内川惠二教授の挨拶
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others. The rolling stock test plant, claimed to be
the largest facility at the institute, simulates the
conditions of running trains and tracks at a
maximum speed of 500km/h. The large-scale
shaking table on the other hand, is a vibration
test machine to simulate earthquake motion with
a seismic intensity in the order of 7 and can hold
up to 50 ton load. The large-scale rainfall
simulator can reproduce the phenomenon of
rainfall up to an hourly rate of 200mm under the
conditions similar to actual rainfall, which is used
for large scale slope failure tests.
“I believe it’s wrong for us to stop any research
activities on nuclear after Fukushima; but rather
the accident shall motivate us to learn on safe
power generation with nuclear,” concluded Moses
Muhoro, an M1 student from the Department of
Electrical and Electronic Engineering, in his final
remarks of his group presentation.
The presentation, exhibiting thoughts from
nine groups, was held in conjunction of the
Satellite Seminar of the Sustainable Engineering
Technology (SET) Class, from 24 to 25 February
2012.
In its fifth year running, the SET class of this
year carried a vibrant topic of “Energy Technology
and Security”.
The topic was derived into series of
introductory yet enriching four-session lectures,
inviting prominent speakers in the field of energy
from Central Research Institute for Electric
Power Industry (CRIEPI) and Railway Technical
Research Institute (RTRI). The topic also served
as the ground for deciding the site visits locations
to RTRI (Railway Technical Research Institute) in
Kunitachi and Maglev Testing Center in
Yamanashi, aimed at boosting students
understanding on the issue of sustainable energy.
Group photo in front of Maglev train, at RTRI
After the RTRI, on the way to the inn, the
participants also had a chance to furnish further
their knowledge on The Superconductive
Magnetically -Levitated Transport System
(Maglev) by a visit to Maglev Testing Center.
Besides functioning as the testing center, the
location itself also serves as a three-level museum
sporting displays and information on the
development of Maglev. Furthermore, before the
dinner in the inn, Mr. Toru Futamura, JR Tokai,
gave a lecture about the Chuo Shinkansen Line
Project, which is planned to be the first
commercial railway adopting Maglev in 2027.
When we enjoyed a relatively cold meal in the
dinner, we realized the long extension of the
lecture due to endless Q&As.
Equipped with all the knowledge gained in the
preceding sessions, the students were then tasked
to express their thoughts and ideas in the final
presentation session held on the second day in a
serene inn at the foot of Mount Fuji, Yamanashi
Prefecture. It was of no surprise to observe very
Experiencing 200mm/hour rainfall at RTRI
Participants had a chance to have a look at
some research facilities in the RTRI, including
the rolling stock test plant, large-scale rainfall
simulator, and large-scale shaking table among
8
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東工大クロニクル №475
diverse discussions taking place during the
presentation, from train regenerative braking
system which is aimed to conserve energy to
平成 23 年度手島精一記念研究賞を授与
研究推進部研究企画課
この度、手島精一記念研究賞の受賞者が決定し、
去る2月 27 日(月)に東工大蔵前会館くらまえホー
ルにおいて、授与式を行いました。
授与式には、伊賀健一学長をはじめ、理事・副学
長、監事、部局長が、また、旧手島工業教育資金団
役員の方々のご出席をいただきました。
授与式では、21 件 28 名の受賞者に対して、学長
から賞状と副賞が授与されました。
引き続いて、ロイアヤルブルーホールにおいて、
受賞者を囲んでの祝賀会が行われ、出席者全員和や
かな雰囲気のうちに閉会いたしました。
Active discussion in the presentation
several ideas concerning sustainable energy in
the campus of Tokyo Tech.
“This course has broadened my visions in
engineering
and
technologies”
Kunat
Tharasrisuthi, an M1 student from the
Department of Mechanical Sciences Engineering
expressed the benefits he gained from the course.
“… I think I can use the experiences I gain in this
course to my research.” The class was taken
by as many as 58 people comprising of students
from more than ten different countries.
This has proved to be beneficial as well in
terms of international exposure for some students,
including Takuro Haraguchi, an M1 student from
Department of International Development
Engineering, “I enjoyed this activity because
there is no such opportunity to discuss scientific
and technological theme with international
students from different background.”
Last but not least, on behalf of all students
who attended the Satellite Seminar we would like
to express our sincere gratitude to all persons who
kindly provided us support and help, and variable
instructions and suggestions during the seminar,
especially, Dr. Okamura, RTRI, and Mr.
Futamura.
受賞者は、次のとおりです。(敬称略)
1.研究論文賞(2件)
〇中薗 和子 男女共同参画推進センター・助教
小山 靖人 理工学研究科有機・高分子物質専攻
助 教
淺井 茂雄 理工学研究科有機・高分子物質専攻
准教授
高田十志和 理工学研究科有機・高分子物質専攻
教 授
Size-Complementary Rotaxane Cross-Linking for the
Stabilization and Degradation of a pramolecular
Network
〇大森
建 理工学研究科化学専攻・准教授
荘野 智宏 相模中央研究所・研究員
波多腰友希 理工学研究科化学専攻・博士課程
2年
矢野 貴久 理工学研究科化学専攻・博士課程
3年
Integrated Synthetic Strategy for Higher Catechin
Origomers
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2.博士論文賞(14 名)
【物理学関係部門】
松原 綱之(首都大学東京・特任研究員)
Detector construction and first data analysis for the
Double Chooz reactor-neutrino experiment
【機械工学関係部門】
青野 祐子(理工学研究科・機械物理工学専攻・
助教)
薄膜アモルファス合金の結晶化に関するハイス
ループット評価法
松田 佳希(理工学研究科物性物理学専攻・博士
課程)
Spin Glasses in Uniform and Random Fields on
Regular Random Graphs
【電気・電子工学関係部門】
川那子 高暢(フロンティア研究機構・産学官
連携研究員)
A Study on High-k/Metal Gate Stack MOSFETs
with Rare Earth Oxides
【化学関係部門】
酒井 謙一(大阪大学・博士研究員)
グラフェン端の局所電子構造の解析
【情報学関係部門】
烏山 昌幸(情報理工学研究科・計算工学専攻・
特別研究員)
Parametric optimization in machine learning
機械学習におけるパラメトリック最適化に関す
る研究
杉村 恵実子(日本学術振興会・特別研究員)
Volume and ionic conductivity of H2O ice at high
pressure and temperature: Implications for superionic
ice in ice giants
【地球科学関係部門】
堀
安範(国立天文台理論研究部・
日本学術振興会特別研究員 PD)
Formation and Interior Structures of Gas Giants with
Small Cores
小さなコアを持つガス惑星の内部構造と形成
【建設関係部門】
松井 良太(理工学研究科・建築学専攻・助教)
繰返し外力を受ける座屈拘束ブレースの機構安
定性およびエネルギー吸収性能
【エネルギー関係部門】
入澤 恵理子
(ソリューション研究機構・研究員)
Study on Corrosion Behavior in Lead-Bismuth
Eutectic and Integrity of Protective Layer
太田 健二(大阪大学・日本学術振興会・
特別研究員 SPD)
Electrical and thermal conductivity of the Earth’s
lower mantle
【その他境界領域的な関係部門】
河瀬 彰宏(社会理工学研究科・特別研究員)
計量的方法論に基づく日本民謡からの音組織の
抽出と地域性の比較
【材料工学関係部門】
菅原 優(東北大学大学院工学研究科・助教)
硫酸酸性溶液中における白金およびルテニウム
の溶解機構
【応用化学関係部門】
小林 玄器(神奈川大学工学部・特別助手)
Synthesis and properties of ion conductive materials
with the olivine and K2NiF4-type structure
オリビンおよび K2NiF4 型イオン導電性化合物
の合成と物性
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Apr.2012
東工大クロニクル №475
3.留学生研究賞(2名)
金 流星(Regeron, Inc.)
Redox regulation of rotation of the Cyanobacterial
F1-ATPase containing thiol regulation swithch
4.発明賞(1件)
広瀬 茂男(理工学研究科機械宇宙システム専攻
・卓越教授)
パウロ デベネスト((株)ハイボット)
自走式架空伝染検査装置
Daryoush Hassanzadeh
(総合理工学研究科・物理電子システム創造専攻)
Fabrication and Electrical characterization of Ⅲ-
5.中村健二郎賞(1件)
Ⅴ based devices with high-k dielectric gate oxide
小寺 哲夫(量子ナノエレクトロニクス研究セン
and metal source/drain
ター・助教)
半導体量子ドットのスピン間相互作用を利用した
新原理情報素子の開発及び特性の評価
6.藤野志郎賞(1件)
岡田 健一(理工学研究科電子物理工学専攻・准
教授)
注入同期技術を用いたミリ波帯 CMOS 無線集積回
路の研究
祝賀会にて、学長、副学長と受賞者
受賞者記念写真―伊賀学長を囲んで
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Apr.2012
東工大クロニクル №475
東工大中国留学生学友会
2012 年新年パーティー開催
さらに、「3.11」東日本大震災の際、学友会が
積極的に募金活動を行い、被災地へのボランテイア
派遣などにも協力したことを報告し、2012 年には、
これらの活動を引き続き展開し、日中の友好交流に
一段と努力精進したいと挨拶を締めくくった。
理工学研究科国際開発工学専攻 修士課程
張 霽芳
胡 婉莹
情報理工学研究科情報環境学専攻 博士課程
沈
洋
東京工業大学学長・
伊賀健一氏は、挨拶の
中で、2011 年は東工大
創立 130 周年、清華大
学創立 100 周年にあた
ったこともあり、二つ
の名門大学は今まで以
上に、様々な交流活動
を行ったことに触れた。
このような交流活動は、
大学間の交流に止まら
東工大学長 伊賀健一
ず、日中間の交流にも
つながるため、今後も深めていくべきと述べた。ま
た、2011 年の大震災の際、中国からの様々な形の援
助に感謝の意を表した。さらに、自身の経験を踏ま
え、1978 年に初めて訪れた中国と、現在の中国は驚
くほどの差があると述べた。また、東工大学友会の
活発な活動を賞賛されるとともに、東工大で勉強し
ている中国留学生が、今後、日中交流の橋渡しとな
り、中国の将来を担う人材になるべく、いっそう勉
学に励んでほしいと学生たちを激励した。
「謹賀新春。日頃より色々とお世話をいただきまし
た皆様方に、心より御礼を申し上げます。」
1月 19 日、東京工業大学中国留学人員友好聯誼会
(略称:東工大中国留学生学友会)主催の新年パー
ティーが大学生協第1食堂2階のホールにて開催さ
れた。去年に引き続き、今年も各方面より、また、
多数の来賓から多大な協力を得ることができた。東
工大の中国人留学生、大学関係者、日本民間団体の
友人の方々を始め、中国大使館教育処代表、在日華
人団体代表など、200 人ほどが今回のパーティーに
出席した。 また、
中国新華通信社東京支社を始め、
日本新華僑報、留学生新聞、マスコミ関係の来賓も
多数出席した。
中国駐日本国大使館教
育処一等書記官鄧徳英氏
は、同大使館教育処白剛
公先生及び他の先生全員
を代表し、
挨拶を行った。
まずは、長年に渡り、中
国留学生を見守ってきた
東工大の先生方々への感
謝を表した。そして、今
年は日中国交正常化 40
周年であることに触れ、
中国駐日本大使館教育処
一等書記官 鄧 徳英
さらに日中交流を深め、
これをきっかけに更なる
友好関係を築いていくべきと述べた。最後に、留学
生たちは、将来の日中関係を担う人材であると意識
をもって、それに貢献できるよう勉学に励むべきと
留学生を励ました。
出席したご来賓及びスタッフの一部
東工大中国学友会代表
韓 冰
東工大中国学友会代表の
韓冰氏は挨拶で、東工大の
先生方々、日本友好団体及
び中国大使館の方々、在日
華人団体の方々に深く感謝
の意を表した。また、2011
年に東工大学友会関係者の
協力で展開した日中交流の
活動や、留学生のための各
種サービスについて報告し
た。
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Apr.2012
東工大クロニクル №475
日中友好協会東京都
連合会理事長諏佐剛夫
氏は、協会の歴史に触
れ、60 年前から日中友
好交流活動を展開して
きたことを紹介した。
これからの更なる深い
交流を期待し、両国の
平和、発展のため、努
力を惜しまず、様々な
活動を引き続き行って
いきたいと述べた。
中国留学生による
バイオリン演奏
日中友好協会東京都連合会
理事長 諏佐剛夫
日本新華僑華人総会会
長陳代珩氏は、中国の熟
語を引用し、
挨拶をした。
中国には、昔から「家和
万事兴」つまり、家族が
仲良ければ、全てのこと
がうまくいくという意味
の熟語がある。世界を一
つの家族だと考えれば、
それぞれの国が仲良いこ
日本新華僑華人総会
とは、世界の平和及び発
会長 陳 代珩
展の前提になると述べた。
それを踏まえた上、真の発展を望むのであれば、日
中両国はこれからの両国関係及び世界各国との友好
関係を築くことに力を尽くすべきであると述べた。
乾杯の音頭は東工大
中国学友会の新任会長
詹从红氏よりとられ、
「学友会は、今年も引
き続き、皆様に有意義
な活動や、交流の場を
提供できるように頑張
りたい。
皆様にとって、
辰年が充実した楽しい
一年間になるように」
と述べ、祝福した。
小さなラテンダンサー
生のマジックで、会場が盛り上がり、日台コンビに
よる歌「Poker face」が人気を集めた。最大の目玉
が最後の連続グループダンスである。8歳の子供が
かわいらしいパフォーマンスを披露し、日中韓3国
の留学生による現代的な機械ダンスは非常に印象深
かった。中国留学生だけではなく、日本、韓国の留
学生も一緒に、中国への新春の祝福を送った。
日本人学生によるロープマジック
ミュージックコント「歓喜卒業」
パフォーマンス終了後、パーティーの目玉となる
プレゼント抽選が、出席者が見守る中、賑やかに行
われた。
20 名以上の参加者が当選し、
株式会社 KDDI、
株式会社ぐるなび、株式会社三通、ZTE ジャパン株
式会社などが提供した、iPad を含む豪華な賞品を獲
得した。
会食交流
日中韓三国学生によるグループダンス
パーティー最後の会食では、参加者たちが中国の
餃子と湯円などを食べながら、互いに新年の挨拶を
交歓した。多くの留学生は、「久々に新春の家に帰
ったような気分だ」と喜びを抑え切れずに語ってい
た。出席していた日本の友人たちも、会場に満ち溢
れた喜びに感心し、
中国の伝統文化を味わいながら、
互いの交流を深めた。
東工大中国学友会
会長 詹从红
その後、三カ国の留学生によるバラエテイ豊かな
パフォーマンスが披露された。
中国人留学生はバイオリン演奏で、新年の歓喜を
表し、ミュージックコントも披露された。日本人学
(文/張霽芳・胡婉莹 写真/沈 洋)
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Apr.2012
東工大クロニクル №475
③ 図書の貸出延長(1回目のみ)
図書の予約・貸出状況の確認だけでなく、貸出延長
の手続きもできます。
※オンラインでの貸出延長は初回のみ可能です。
(図書館で手続きした分もカウントされます)
※2回目以降は図書館に図書を持参して手続きをし
てください。
お知らせ
附属図書館からのお知らせ
情報図書館課
便利なオンラインサービス講座
今回は、
「TDL オンラインリクエスト」を紹介し
ます。図書の予約や取寄せ、文献の複写依頼等のサ
ービスをオンラインで申し込めるサービスです。
◆ TDL オンラインリクエストへのアクセス
・図書館ホームページ
> TDL オンラインリクエスト – ログイン
・東工大ポータルにログイン後
一般システム
> 図書館サービス: TDL Online Request
(TDL オンラインリクエスト画面)
◆ サービス利用方法
① メールアドレスの登録
TDL オンラインリクエストでメールアドレスを登
録すると、
予約や取寄せ等を行えるようになります。
メニューにある「利用者情報変更」で、電話番号と
メールアドレスを登録してください。
④ 文献の複写物取寄せ依頼・図書の借用依頼
学内外からの文献複写物取寄せや学外からの図書借
用を、私費または公費で依頼できます。 (上図)
※複写物と図書の受け取りは、図書館にお越しくだ
さい。
(学内の他キャンパスから文献複写物の取寄
せを公費で依頼した場合は、オンラインで受け取
ることができます)
⑤ 施設予約
グループ研究室(大岡山)
、ゼミ・プレゼンテーショ
ンルーム(すずかけ台)を予約できます。
※オンライン予約が可能なのは、翌日以降分です。
当日利用は平日17時までにカウンターでお申し
込みください。
※図書館からの承認の連絡をもって、予約確定とし
ます。
(TDL オンラインリクエスト画面)
② 図書の予約・取寄せ
東工大 OPAC(蔵書検索)の検索結果の所蔵情報に表
示される「予約・取寄」ボタンから、予約や取寄せ
の申し込みを行えます。
予 約:貸出中の図書を予約できます。
取寄せ:他キャンパスにある図書を所属キャンパス
の図書館に取寄せできます。
(TDL オンラインリクエスト画面)
(TDL オンラインリクエスト画面)
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Apr.2012
東工大クロニクル №475
人事異動
[ ]内は旧所属
(教 員)
平成 24 年 3 月 1 日付
うえの
◆謹 告
さかもと
本学名誉教授 坂本
大学院生命理工学研究科生体分子機
能工学専攻[京都大学 WPI 物質細胞統合システム拠点・准教授]
理学博士
生 1971.3
○
㊫大阪大学理学部高分子学科 1993,
同大学院理学研
究科修士課程 1995,同博士課程 1998 年
専 蛋白質工学,生物無機化学,蛋白質結晶学
○
[学位論文]金属蛋白質内 NH---S 水素結合の機能
制御:大阪大学 1998
内線番号 5844
かん
中辻 寛:准教授に採用
大学院総合理工学研究科材料物理
科学専攻[東京大学物性研究所・
助教]博士(工学)
生 1971.2
○
㊫大阪大学基礎工学部物性物理工
学科 1993,大阪大学大学院基礎工学研究科博士
前期課程 1995,同博士後期課程 1998
専 表面物性・表面物理学
○
[学位論文]Two-dimensional measurements of
electronic and ionic processes on silicon
surface,大阪大学 1998
内線番号 5619
とよだ
豊田
宗仙
氏
は,
去る平成 24 年4月 12 日
(木)
逝去(享年 76 歳)されました。
ここに深く哀悼の意を表し謹んで
御冥福をお祈り申し上げます。
同氏は,昭和 38 年本学大学院博
士課程化学専攻を修了後,昭和 45 年本学助教授,
昭和 59 年本学教授,平成8年本学名誉教授となら
れ現在に至っておりました。
専門は,有機材料化学,繊維化学・加工
たかふみ
上野 隆史:教授に採用
なかつじ
むねのり
さかえ
栄 :准教授に昇任
大学院総合理工学研究科環境理工
学創造専攻[大学院総合理工学研
究科化学環境学専攻・助教]
博士(理学)
生 1969.11
○
㊫東京大学理学部化学科 1992,
東京大学大学院理学
系研究科修士課程 1994, 同博士課程 1997
専 地球化学,環境動態解析,分析化学
○
[学位論文]大気中カーボン濃度自動測定法に関す
る研究,東京大学 1997
内線番号 5559
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Apr.2012
東工大クロニクル №475
掲載記事募集のお知らせ
広報センター
広報センターでは、
「東工大クロニクル」をより充実した身近なものとしてみなさまにお読み
いただくために、掲載記事を募集しております。
イベント紹介、研究成果、推薦書籍、サークル紹介、東工大にまつわる逸話など様々な内容
の記事を掲載していきたいと考えておりますので、掲載ご希望の方は以下の連絡先まで御一報
ください。詳しい執筆要領等をお送りいたします。
(投稿は、原則として、本学の教職員、学生、名誉教授、卒業生など本学関係者に限らせてい
ただきます)
。
なお、執筆要領、個人情報の取り扱いなどにつきましては、広報センターのホームページ
(http://www.hyoka.koho.titech.ac.jp/prcenter/cat39/detail_105.html)にも掲載されてお
りますのでご参照ください。
総務部 評価・広報課 広報・社会連携グループ
TEL:03-5734-2975、2976 / FAX.03-5734-3661
E-mail:[email protected]
東工大クロニクル
平成 24 年 4 月 30 日
No.475
東京工業大学広報センター発行 ©
東工大クロニクル編集グループ
編集長 小野 功(総合理工学研究科准教授) 陣内 修(理工学研究科准教授)
住所:東京都目黒区大岡山 2-12-1-E3-3 〒152-8550 電話:03-5734-2975,2976 FAX:03-5734-3661
E-mail:[email protected] URL:http://www.titech.ac.jp/about/introduction/magazine_chronicle.html
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