公 費 負 担 医 療 の ご 案 内 大 阪 大 学 医 学 部 附 属 病 院

公
費
負
担
医
療
の
ご
案
内
大
阪
大
学
医
学
部
附
属
病
医
療
医
事
課
相
談
院
係
06-6879-5111
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お問い合わせに関しては着信を規制させていただきます。
ご了承願います。
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公費負担医療制度の概要
公費負担医療制度は、国として公衆衛生の向上を図るため特定の病気を対象として、
その診療費の全額又は一部を公費で負担する制度と、社会福祉的な経済的弱者を救済
する生活保護法を中心とする公的援助があります。
各種公費負担医療のうち、自立支援医療(更生、育成、精神通院)・養育医療・特定
疾患医療・小児慢性特定疾患治療・肝炎インターフェロン治療及びB型肝炎アナログ製
剤治療を受けるためには、市役所等に医師の診断書等を含めた申請書類を提出し、承認後
に交付される医療証(券)を本院に提示することにより取り扱いができます。
市役所等への申請が遅れると承認期間が遅れたり、承認されないことがありますの
で公費負担医療に該当すると思われる方は、主治医又は医事課1階「①医療相談窓口」
にご相談ください。
入院予定の方は、入院される前に市役所等で申請についての説明を受けておいて下さ
い。診療費をお支払いになった後、又は申請中に診療費をお支払いになった場合は、遡
ってのお取り扱いはしておりませんのでご注意願います。
注:公費医療の対象になるのは保険診療内の治療のみとなります。
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制度の内容と申請先について
身体障害者手帳
申請先窓口
:市役所障害福祉課等
申請書類
:申請書、身体障害者診断書
各種障害者・児童福祉制度の適用を受けるためには身体障害者手帳の交付を
受けておくことが必要な場合があります。次にあげる機能障害が対象となってい
ます。視覚障害・聴覚又は平衡機能の障害、音声機能、言語機能又はそしゃく機
能の障害、肢体不自由、心臓、じん臓、呼吸器、ぼうこう若しくは直腸・小腸ま
たはヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能障害、肝機能障害
小児慢性特定疾患
申請先窓口
:保健所、保健福祉センター等
申請書類
:申請書、世帯調書、意見書、納税証明書等
一部負担金
:納税区分により生じる。ただし、血友病の方、
重症認定患者の方は自己負担無し。
18歳未満(18歳時点で引き続き療養が必要な場合は20歳まで継続可能)
で次に分類される慢性疾患が対象となります。
悪性新生物、慢性腎疾患、慢性呼吸器疾患、慢性心疾患(内科的治療のみ)、
内分泌疾患、膠原病、糖尿病、先天性代謝異常、血友病等血液・免疫疾患
神経・筋疾患、慢性消化器疾患
養
育
医
療
申請先窓口
:市役所
等
申請書類
:申請書、世帯調書、意見書、納税証明書等、誓約書
一部負担金
:納税区分により保健所に支払いが生じる。
種々の未熟性があり家庭での保育が困難なため入院治療を必要とする未熟児に
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対して適用されます。該当になるのは、①出生体重2000g以下②低体温③呼
吸器・循環器・消化器系の異常④黄疸のいずれかの症状がある方です。
特定疾患医療
申
請
先
申請書類
:保健所・保健福祉センター等
:申請書、臨床調査個人票、同意書、納税証明書等
住民票、保険証、重症患者認定申請書(重症認定
の方のみ)
一部負担金
:納税区分により生じる。重症認定の方は自己負担無し
原因が不明で治療方法が確立していない難病のうち、次の疾患(五十音順)が対象
になっています。
あ:亜急性硬化性全脳炎、
悪性関節リウマチ、
アミロイドーシス、
ウイリス動脈輪閉塞症、ウェゲナー肉芽腫症、オリーブ橋小脳萎縮症
黄色靭帯骨化症
か:潰瘍性大腸炎、 強皮症・皮膚筋炎及び多発性筋炎、
家族性コレステロール血症(ホモ接合体)、
間脳下垂体機能障害(PRL分泌異常症、ゴナドトロピン分泌異常症、
ADH分泌異常症、下垂体性TSH分泌異常症、クッシング病、先端巨大症、
下垂体機能低下症)
筋萎縮性側索硬化症、 球脊髄性筋萎縮症、 クローン病、 結節性動脈周囲炎、
原発性胆汁性肝硬変、 原発性肺高血圧症、 原発性免疫不全症候群、
後縦靭帯骨化症、 広範脊柱狭窄症、 混合性結合組織票、 拘束型心筋症
さ:再生不良性貧血、 サルコイドーシス、 シャイ・ドレーガー症候群
重症急性膵炎、 重症筋無力症、 神経線維腫症、 進行性核上性麻痺、 スモン
脊髄小脳変性症、 線条体黒質変性症、 全身性エリテマトーデス、
脊髄性筋萎縮症、 重症多形滲出性紅斑(急性期)
た:大動脈炎症候群、 大脳皮質基底核変性症、
多系統萎縮症(線条体黒質変性症、オリーブ橋小脳萎縮症及びシャイ・ドレーガー
症候群)、 多発性硬化症、 天疱瘡、 特発性拡張型(うっ血型)心筋症、
特発性間質性肺炎、 特発性血小板減少性紫斑病、
特発性慢性肺血栓塞栓症(肺高血圧)、 特発性大腿骨頭壊死症
な:難治性の肝炎のうち劇症肝炎、 脳疱性乾癬
は:パーキンソン病関連疾患(進行性核上性麻痺、 大脳皮質基底核変性症及びパーキ
ンソン病)、
バット・キアリ(Budd-Chiari)症候群、 肥大性心筋症
バージャー病(ビュルガー病)、 ハンチントン病、 皮膚筋炎及び多発性筋炎
表皮水泡症(接合部型及び栄養障害型)、 副腎白質ジストロフィー、
プリオン病、 ベーチェット病、
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ま:網膜色素変性症、 モヤモヤ病、ミトコンドリア病、 慢性炎症性脱髄性多発神経炎
ら:ライソゾーム病、 リンパ脈管筋腫症(LAM)
障害者自立支援医療法に基づく自立支援医療
(更生医療・育成医療・精神通院)
一部負担金は、医療費の1割ですが、世帯の収入や疾病の程度により一月あたりの
負担上限が決まります。ただし、所得制限がありますので申請ができない場合もありま
す。市役所等にご確認ください。
自立支援医療(更生医療)
申請先窓口
:市役所障害福祉課
等
申請書類
:申請書、意見書、健康保険証の写し
:世帯の市町村民税証明書、身体障害者手帳(診断書)
18才以上の身体障害者手帳を所持している方で、手術等の治療を受ける
ことによりその障害の快復(又は機能の維持)が見込まれる方、慢性透析中の方、
免疫機能障害で治療中の方が対象です。
対象となる疾病は①視覚障害②聴覚言語障害③肢体不自由④心臓・じん臓・小
腸障害又は免疫機能障害等⑤肝機能障害等です。
自立支援医療(育成医療)
申請先窓口
:市役所障害福祉課
等
申請書類
:申請書、意見書、健康保険証の写し
:世帯の市町村民税証明書
身体に障害がある児童(18歳未満)に対して、手術等の治療によりその
障害の快復が見込まれる方が対象です。対象となる疾病は更生医療①~⑤及び
呼吸器等です。
自立支援医療(精神通院)
申
請
申請書類
先
:市役所、保健センター
等
:申請書、診断書、健康保険証の写し
:同意書(自己負担額決定のため)
通院による精神医療を継続的に必要とする方。入院治療には適用されま
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せん。
肝炎インターフェロン治療及び B 型肝炎核酸アナログ製剤治療費助成
制度
申請窓口
:保健所、保健福祉センター
等
申請書類
:申請書、診断書、健康保険証の写し
世帯の住民票、世帯の市町村民税課税証明書
一部負担金:納税区分により生じる。
B 型・C 型ウイルス性肝炎インターフェロン治療及び B 型肝炎核酸アナログ製剤
治療について医療費の助成があります。ただし、対象となるのは国の認定基準
を満たした方となりますので、申請にあたっては医師にご相談ください。(国の認定
基準に関しては①番窓口にパンフレットを置いておりますが、詳しくは保健所に問い
合わせてください。)
医療費の助成の範囲
患者さんの世帯の所得状況により、一月あたりにお支払いいただく自己負担額が
設定されます。自己限度額は原則1万円(上位所得世帯は2万円)となります。
有
効
期
間
保健所で申請を受理した日の属する月の1日から1年間です。
※申請から受給者証が届くまでの間の医療費は立て替えてお支払いをしていただき、
決定後に各市町村で還付請求をしていただくことになります。
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大阪府単独の医療費助成制度
府独自の福祉医療制度には次の助成制度があります。
対象者は所得制限があります。
一部負担金は1医療機関あたりに「入院」と「通院」は、それぞれ
1日最大500円を月2日分までお支払いいただく必要があります。
【他府県の助成制度に該当される方は、阪大病院では一旦お支払いいた
だき、還付申請をしてください】
乳幼児医療
・入院医療費・・・0歳から6歳児(小学校就学前まで)
・通院医療費・・・0歳から2歳児
※
市町村によって年齢は異なる場合があります。
ひとり親家庭医療
・18歳に到達した年度末日までの子とその親(養育者)
障害者医療
・1~2級の身体障害者手帳所持者(児)
・重度の知的障害者(児)
・中度の知的障害者で身体障害者手帳所持者(児)
老人医療(一部負担金相当額等一部助成)・・・65歳以上の方
・「障害者医療」「ひとり親家庭医療」の対象者
・特定疾患対象者、結核予防法、精神保健および精神障害者福祉に関する法律に
基づく医療を受けている方
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