川崎市総合教育センター センター通信 ☆ 研修標語 ☆ 謙虚な姿勢と真摯な態度 うんと研修 資質を高めて 勇気 100 倍 打ち込む仕事に夢が沸く 第37号 平成 20 年 10 月発行 川崎市高津区溝口6-9-3 ℡ 044-844-3600 け ん し ゅ う 充実感・達成感のある夏季研修 ご参加ありがとうございました 総合教育センターでは、今年の夏季研修として、必修研修32(初任者宿泊研修含む)希望研 修50の合計82講座の研修を実施しました。今年も意欲的な参加者が集まり、にぎわいと熱気 のある夏季研修となりました。 必修研修としては、初任者研修や10年経験者研修等の年次別研修、管理職研修等、各職に応 じた研修を実施しました。今年の希望研修は、参加申込者数が昨年度より減少したこともあり、 定員割れとなる講座もありましたが、参加者からは「大変良かった。 」という感想が数多く寄せら れました。 参加者の様子や寄せられたアンケートからは、どの研修においても、自らの資質や実践的な指 導力の向上につながる充実感・達成感のある研修となったことが伺えました。研修の成果が、9 月以降の各学校・園等での教育実践に生かされることを願っています。 今回のセンター通信では、各センターが担当した夏季研修等についてご報告いたします。 例年同様となりますが、今年も11月に希望研修を受講した方を対象に、研修内 容の活用状況を把握するためのアンケート調査を実施いたします。 このアンケートは、研修参加者が研修の成果を実際の授業や教育実践においてどのように活用 しているのか、また今後どのように活用していく予定なのか等を調査・把握することにより、来 年度以降の研修計画や研修内容の改善に反映させていくことを目的としています。アンケートに つきましては、研修担当指導主事よりご案内いたしますので、今後も研修講座の一層の充実・発 展のため、ご協力のほどよろしくお願いいたします。 8月5日~8日 八ヶ岳少年自然の家 今年度の新規採用教員宿泊研修は8月5日(火)から8日(金)までの3泊4日の日程で、川崎市 八ヶ岳少年自然の家を会場に行われました。参加した 332 名の皆さんが寝食を共にしながら、川 崎市の教員としての一体感を味わいました。 八ヶ岳の自然環境を生かした作業体験や班別研修、指導主事が行う研修など様々なプログラム に取り組みました。この取組を通して、自分一人ではなく、共に支え合い高め合う仲間がいるこ とを感じ、各学校でさらに活躍して欲しいと期待しています。 学校実験研修・おもしろ科学実験 7月30日、8月11日に小学校実験研修、8月20日には「これからの理科教育」というテ ーマで横浜国立大学森本信也教授に講演をいただいた後、おもしろ科学実験を実施しました。 新しい学習指導要領では、理数教育の充実がうたわれており、算数・数学及び理科は授業時数 が増加します。理科においては、観察・実験を行う上での課題や困難点、他学年の観察・実験と の関連や具体的な支援や安全確保などの点検をしていく必要があります。また、理科嫌いをなく すためにも「え!?」といった感動・おどろきのある学習活動にしていく必要があります。研修 には30名以上の先生方に参加していただきましたが、皆さん熱心に取り組んでおられました。 研修では、理科の常任委員の先生方や青少年科学館の方々がお手伝い下さいました。ありがと うございました。 情報教育の研修では、文部科学省から出されている「教員のICT活用指導力の基準」の項目 とそれぞれの研修がリンクするように企画しました。 「ワード」の研修では、教材準備や校務処理 で活用することを念頭に、教材作成に必要なスキルや知っておくと便利な機能について研修を行 いました。 「教育・校務の情報化入門」では、ICTの 効果的な活用方法、分かりやすい提示の方法など授業 活用に重点を置いた研修を行いました。受講された先 生方からは「様々な課題が設定されていて、その課題 をクリアーしながらスキルを学ぶことができました。 実際に役に立ちそうなものがたくさんあってよかった です。」といった感想も頂きました。 また、保護者向けの携帯電話安全教室を体験したり、 携帯電話におけるトラブル事例を基にしたりするなど 情報モラル教育の研修も充実させました。 「ICT授業 活用」では、センタートップページから各教科、行事 に活用できるデジタル教材や素材集を使って、静止画 や動画のコンテンツを取り込み、授業で使える提示用教材を作る研修を行いました。映像関係の 研修では、動画編集やデジタル画像編集などの実技研修を中心としながら「心に問いかける映像 メッセージ」と題して映像表現の持つすばらしさについて、元総合教育センター情報・視聴覚セ ンター室長の原 勤先生からご講演を頂きました。 夏季研修は終わりましたが、11月7日から後期の夜間研修が始まります。ICT活用に関わ る基本的なスキルを学べる内容を企画していますので、多くの先生方の参加をお待ちしています。 教育相談Ⅰ「事例研究」では、先生方から子どもや保護者との対応で困っていることや悩んで いることなどの事例を提供してもらい、子ども理解や支援の在り方を研修しました。講師のスー パーバイズを受け、頭の中がすっきりして夏休み明けからの意欲につながりそうだという感想が ありました。 教育相談Ⅱ「チーム援助」では、理論と事例をもとにして、チーム援助の実践に向けた内容を 学びました。ロールプレイを取り入れてチーム会議の具体的な進め方を体験したことで、学校で 早速活用できそうだという手応えを感じている方がいらっしゃいました。 教育相談Ⅲ「Q-U」では、Q-U を生かした学級づくりの基本的な考え方と生かし方を研修しま した。Q-U を手がかりとしてこれからの手立てを考えていきたいという感想がありました。 教育相談Ⅳ「グループワーク」では、子どもたちの関係性を育てるプログラムを研修しました。 毎年充実した内容で楽しく体験することができ、学校ですぐに使うことができてとてもよいとい う声がありました。また、身も心もリラックス&リフレッシュできたという方もいらっしゃって、 研修会場は笑顔にあふれていました。 12月には、教育相談を進める際に生かせる技法や活用方法を学べる教育相談Ⅴ「カウンセリ ング技法」を、1月には「不登校対策事例検討(夜間) 」を計画しています。 今年度の特別支援教育関係の希望研修は、新たな方向へと歩み始めました。もっとも大きな変 更は、「発達障害のある子どもの理解と支援」「特別支援教育専門」の2つの研修を、特別支援学校 の地域支援の一環として、特別支援学校で企画運営していただくようになったことです。各学校 で開催することで、「内容や日程について選択の幅が広がった。」という声を先生方から寄せられ ています。準備に当たり、特別支援学校の先生方には大変ご尽力いただきました。 特別支援教育センター主催の研修は、特別支援教育コーディネーターに対する「ステップアッ プ」「マネジメント」の両研修と、「通級指導教室等専門」の3講座でした。いずれも日ごろの教育 実践に基づき、一層の実力を養成することを目的とした研修ですので、内容も演習を中心とした ハードなものとなりました。事前の宿題が提示されたものもあり、子どもたちの気持ちをほうふ つさせながら参加した先生方もいらしたようです。 WISC-Ⅲの読み取りから個別の指導計画を立案する論議などは、小グループで熱心に行われ、 今後の一人一人の指導に役立つ実践的な研修となったことと思います。 0歳~15歳までの子どもたちにかか わりのある、公私立幼稚園・保育園、地 域子育て支援センター、公立学校の教職 員が一堂に会し研修を受けました。 近年の傾向として、保護者とのかかわ り方や特別支援教育研修への参加者が多 くなってきています。 <幼稚園・保育園・小学校の連携> 表現活動を生かした指導方法について 幼児教育課題 幼児特別支援教育 保護者の理解とそのかかわり方、幼児虐待と児童相談 所の現状、これからの幼児教育の在り方、運動遊びを手 がかりにした人とのかかわりについて学びました。 幼・保・小・中で計183名の参加がありました。 配慮を要する子どもの理解とかか わり、個別の指導計画について研修を しました。幼・保・小で計106名の 参加がありました。 幼児事故予防 AEDを使った乳幼児心肺蘇生法 の実習、園における事故防止につい ての講演を行いました。幼・保で計 75名の参加がありました。 幼稚園・保育所・小学校の連携 生活科教育と合同で、表現活動を生かした指導方法、幼・ 保・小連携教育における生活科の役割等について学びまし た。幼・保・小(中)のグループごとに、交流計画を立案 しました。(写真参照)計94名の参加がありました。
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