3月6日 - 瑞浪市

平 成 2 5 年 3 月 6 日
第 1 回 瑞 浪 市 議 会 定 例 会 会 議 録 ( 第 3 号 )
議 事 日 程 (第1号)
平成25年3月6日(水曜日)午前9時 開議
日程第1 会議録署名議員の指名
日程第2 市政一般質問
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本日の会議に付した事件
第1 会議録署名議員の指名
第2 市政一般質問
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出席議員(16名)
1番
井 澤 康 樹
2番
成 瀬 徳 夫
3番
伊 藤 隆 義
4番
榛 葉 利 広
5番
熊 谷 隆 男
6番
石 川 文 俊
7番
加 藤 輔 之
8番
大 島 正 弘
9番
水 野 和 昭
10番
金 津 正 彦
11番
熊 澤 清 和
12番
舘 林 辰 郎
13番
山 田 実 三
14番
柴 田 増 三
15番
成 重 隆 志
16番
臼 井 重 喜
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欠席議員(なし)
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説明のため出席した者の職、氏名
市
長
水 野 光 二
副
総 務 部 長
水 野
正
総 務 部 次 長
高 橋 明 範
市民福祉部長
近 藤 浩 二
市民福祉部次長
安 藤 良 一
経済環境部長
足 立 正 之
経済環境部次長
渡 辺
建設水道部長
石 田 智 久
建設水道部次長
中 西 文 男
会 計 管 理 者
酒 井 好 博
消
長
和 田 隆 彦
総 務 課 長
伊 藤 明 芳
秘 書 課 長
正 村 和 英
教
平 林 道 博
教育委員会事務局長
可 知 勝 宏
教育委員会事務局次長
羽 柴
誠
市民協働課長
宮 本 朗 光
税 務 課 長
渡 辺 良 生
高齢介護課長
加 藤 誠 二
保険年金課長
鈴 木 康 晴
市 民 課 長
桜 井 富 子
健康増進課長
最 上 幸 子
農 林 課 長
小 栗 英 雄
家畜診療所長
棚 橋 武 己
商 工 課 長
遠 藤 三知郎
育
長
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市
防
長
勝
康 弘
勝
クリーンセンター所長
横 田 洋 介
土 木 課 長
木 村 伸 哉
都市計画課長
草 野 順 一
上下水道建設課長
大 山 一 男
教育総務課長
伊 藤 正 徳
生涯学習課長
大 竹 徳 久
スポーツ・文化課長
須 藤 茂 美
学校給食センター所長
土 本 典 史
選挙管理委員会書記長補佐
正 村 京 司
農業委員会事務局長
酒 井 淳 造
消防総務課長
安 藤 哲 也
警 防 課 長
小木曽 一 喜
予 防 課 長
大 津 英 夫
消 防 署 長
有 我 俊 春
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職務のため出席した事務局職員
議会事務局長
小木曽 敏 彦
事務局総務課長
成 瀬
篤
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午前9時00分 開議
○議長(山田実三君)
皆さん、おはようございます。
議会の力を示す、それから、市民の願いがかなう市政一般質問。本日は6名の方の予定をしてお
ります。よろしくお願いします。
それでは、ただいまから本日の会議を開きます。
本日の日程は、お手元に配付してあります議事日程のとおりでございます。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------○議長(山田実三君)
初めに、日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
本日の会議録署名議員は、議長において3番 伊藤隆義君と4番 榛葉利広君の2名を指名いた
します。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------○議長(山田実三君)
これより日程第2、市政一般質問を行います。
一般質問につきましては、通告制を採用しております。発言は通告順に議長の許可を得て行いま
す。
質問、答弁時間を合わせて60分以内とし、質問は原則として各標題の要旨ごとに一問一答式で行
い、一要旨が終了後、次の要旨に移行してください。
以上、御協力をお願いします。
初めに、1番 井澤康樹君。
井澤康樹君の一般質問に際し、資料の持ち込みの申し出がありましたので、これを許可いたしま
す。
〔1番 井澤康樹 登壇〕
○1番(井澤康樹君)
山田新議長の許可をいただきましたので、3月議会最初の一般質問をさせていただきます。
議席番号1番、民主党再生クラブの井澤康樹です。よろしくお願いいたします。
まず、質問に入る前に、本日の朝刊に「小里城跡」の県史跡の指定変更が出まして、また、石巻
から被災して瑞浪市に移住してみえる、「きなぁた瑞浪」で石巻やきそばを売ってみえる須田さん
がともに記事となって紹介されました。この2年間の中で一般質問で取り上げた成果と、大変喜ん
でおります。
中でも、この小里氏の居城であった小里城、この図面が美濃源氏フォーラム土岐氏サミットを行
った中から出てまいりまして、それを亡くなられました水野孝前、本市の文化財審議委員長ととも
に確認に行って見つけてきたわけでありますけども、それが今回のこういったつながりに絡んでき
たということを思うときに、亡くなられた水野孝さんに、きょうは本当にささげたい気持ちであり
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ます。
さて、それでは一般質問に移らせていただきますが、まず最初にお聞きするのは、成重前議長の
12月議会で一度私が取り上げたものです。
標題1、ふるさと納税運動の推進についてであります。
許可いただきましたが、この新聞は、昨年12月に掲載されました笠松町のふるさと納税の記事で
すが、まさにこれから本市が積極的に取り組むべきではないかと私が発言してすぐに、12月29日に
出ましたものですから、とても歯がゆい気持ちでこの新聞記事を見た次第であります。
要するに、非常にふえていると。それは、この笠松町さんが物産もいろいろ開発する中での、ふ
るさと納税をしていただいた方へのお礼的な品として配布しているという、そのことからふるさと
納税がふえているという、こういった記事であります。
つきましては、要旨ア、笠松町のふるさと納税運動が新聞報道されたが、本市の見解はどのよう
かを、水野総務部長にお伺いいたします。お願いします。
○議長(山田実三君)
総務部長 水野 正君。
○総務部長(水野 正君)
おはようございます。それでは、井澤議員より標題1、ふるさと納税運動の推進について、要旨
ア、笠松町のふるさと納税運動が新聞報道されたが、本市の見解はどのようかについてお答えをさ
せていただきます。
現行の寄附金制度につきましては、個人住民税が原資となっていることから、受益者負担の原則
の観点から問題があること、根本的な地方活性化の地方間格差を是正するための対策になっていな
いことなど問題がありますので、地方自治体間が競争して特典を設け、寄附を集めるのではなく、
当市においてはふるさと瑞浪に寄附をしたいと思っていただける方の御厚情を大切にしたいと考え
ております。
しかし、当市におきましても、みずなみ焼、瑞浪ボーノポークのブランド確立を積極的に進めて、
いろんな機会を設けましてPRを実施しております。
瑞浪をふるさととして寄附をいただける方につきましては、瑞浪を思い、瑞浪を応援していただ
ける方であり、寄附をいただいた方にもぜひ居住される地域で、当市の特産品をPRしていただけ
れば、さらにブランド化が進むものと考えております。
このため、平成25年度から特産品のPR活動と連携いたしまして、期限を設けまして、寄附をい
ただいた方に市の特産品を発送し、市の現在の取り組みを知っていただけるよう、担当部局と調整
を行っております。
また、現在ホームページで寄附金制度のPRを行っておりますが、より多くの方に市のふるさと
寄附金制度を知っていただくため、公共施設の窓口などにふるさと寄附金制度のチラシを設置して
いきたいというふうに考えております。こうしたチラシの使用状況を踏まえまして、必要に応じ、
チラシの印刷なども検討していきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたしま
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す。
○議長(山田実三君)
1番 井澤康樹君。
○1番(井澤康樹君)
水野総務部長、ありがとうございました。12月には回答が出ませんでしたが、聞いた甲斐があり
ました。どんどんふるさと納税の案内を進めていきましょう。
実は、来月4月14日の日曜日に、私瑞浪中学校の昭和43年卒業者による還暦同窓会を行いますの
で、市民協働課から来ていただいて、積極的なPRをしてもらいたいなと思っております。水野総
務部長、よろしくお願いいたします。
ちなみに、私が同窓会の幹事長で、中西文男君はC組の幹事であります。
次に、1月31日に東濃西部広域行政事務組合議会定例会において、私、井澤が一般質問をいたし
ましたが、昭和47年に事業組合が設立されて以来初めてのことでした。これについて問い質したい
と思います。
標題2、東濃西部広域行政事務組合の今後のあり方についてです。
東濃西部広域行政事務組合議会定例会の一般質問では、2点の要旨でありました。1つは、現在
の多治見市、土岐市、本市、それぞれ広域行政で取り組みたいと検討し始めた課題はないのか。2
つ目は、広域行政の限界を感じていないのかでありました。
管理者の古川多治見市長だけの回答となりましたが、「新規の課題もないし、限界も感じていな
い。3市長仲良く話し合ってやっている」という、極めて簡単明瞭なものでありました。
つきましては、私が考える広域行政での2点の課題を精査してみたいと思います。
まず、愛玩動物、ペットが亡くなったときに本市では火葬ができないため、民間施設とか他市の
施設にて高額な費用となっており、例えば、土岐市及び瑞浪市休日急病診療所組合のように、土岐
市では行われているペット火葬共同事業としてできないのかなと思うものであります。
要旨ア、ペットの火葬を広域行政に働きかけられないか。渡辺経済環境部次長にお伺いいたしま
す。よろしくお願いします。
○議長(山田実三君)
経済環境部次長 渡辺 勝君。
○経済環境部次長(渡辺 勝君)
では、失礼させていただきます。標題2、東濃西部広域行政事務組合の今後のあり方について、
要旨ア、ペットの火葬を広域行政に働きかけられないかについてお答えをさせていただきます。
近年、ペットと生活することについてさまざまな研究がなされておりまして、精神的や身体的に
効果があると報告されております。特に、ひとり暮らしの高齢者には、孤独感の解消という精神的
な安らぎをもたらし、また、子どもにペットの世話をさせることで、健全な「思いやりの心」が育
つと言われております。
一方、飼い主には、「動物の愛護及び管理に関する法律」によりますと、飼い主として責任を十
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分に自覚し、適正な飼い方、人とペット双方の感染症防止、人に迷惑を及ばせないなど責任が伴っ
ております。
市内で飼われていますペットの数は調査を市では行っておりませんが、犬については狂犬病予防
法に基づく登録制度がございまして、本年1月末には5,616頭となっております。
本市の火葬場は、昭和58年に建設されたもので、当時は人の終えんを弔う場所でありまして、ペ
ット専用の火葬炉を併設するという構想はございませんでした。したがって、設置されておりませ
ん。
しかし、近年ペットの家族化により、市民から市斎場でペットの火葬もできるよう御意見をいた
だいておりますが、ペット専用の火葬炉設置については、平成22年6月の議会において大島議員か
らの御質問に答弁させていただいておりますとおり、今後斎場が老朽化によりまして建てかえが必
要になった場合は、検討することが必要であると考えております。
したがいまして、議員から御紹介がございましたように、市民からの問い合わせに対しましては、
現状では業者とか、それから、他市の施設の利用を御案内しております。
議員御質問の広域行政事務組合への働きかけにつきましては、ペットの有効性を十分に認識して
おりますが、ペットの火葬は飼い主の責任により料金のいかんにかかわらず処理をなさるべきであ
りまして、広域行政事務組合への働きは難しいと考えております。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
1番 井澤康樹君。
○1番(井澤康樹君)
渡辺次長、ありがとうございました。ペット火葬の相談業務では、土岐市とか多治見市の市の施
設、または近在の民間施設を斡旋指導という程度であったわけでしょうから、今申されたようなペ
ット社会の中における位置づけというところは、やはり考えていかなきゃならない。
冒頭私がお話ししましたように、例えば今の土岐市、瑞浪市の合同でやっております救急医療、
この施設は考えてみるとできないことではないだろうというのが、私が、本市ではないですけども、
いろいろ相談してみる中の可能性を探った次第でありますので、できないと言わずに検討してみる
ことは必要であろうと思います。
次に、地場産業として平安時代から成り立ってきた陶磁器産業の将来を見据えた取り組みの必要
性について取り上げたいと思います。と言っても、私のブレーンのお知恵の拝借であります。
陶磁器生産について、本来の日本人ができるのは製造技術、加工、そして、コピーです。オリジ
ナル磁器を製造しても売れなくなってしまうのはデザインに問題があり、それ以上を越えることが
できないと思います。まず、日本人である、日本文化とは、そして、西欧文化とは、これを理解す
ることが必要なわけであります。たった一度や二度の研修会は時間の無駄ですし、有力な権威者の
意見を一度聞くだけでも無駄なのであります。このことが理解できて初めて、東濃西部の陶磁器の
将来が見えてくると私は思います。
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要旨イ、国際陶磁器フォーラムを設置し、日本だけでなく世界の陶磁器産地の発祥と現在の動向、
そして未来への各地域の方向性を勉強する場の設置を検討したらどうかであります。
私どもはこの美濃焼の中のみずなみ焼という言い方をしていますけども、この近在ですと萬古で
すとか、萩、唐津等々、いろいろとべ、いろんな産地のものがあるわけですけども、それがどのよ
うな形で発生をして、そして、それがどのように現在まで伝わってきて、そして今この状況下の中
でそれぞれがどのようにしてまた飛躍しようとしているのか。こういったことの勉強というのが、
やっぱり陶磁器文化の日本文化を考えていくという上においても必要だと私は思います。ですから、
そういった意味で、じゃあ単市だけで行うのかというと、やはりそうではなくて、例えば国際陶磁
器フェスティバルというのが行われておりますけども、そういったことに関連して、現在変わって
いる土屋さんも釉薬屋さんも陶器商さんもメーカーさんも、あらゆる陶磁器の関係者はもっと勉強
する必要があるのではないかということと、当然それを学びたいと思う一般の方もあるわけですか
ら、そういった方々が勉強する場としての国際陶磁器フォーラム、非常にこの提案を私もある方か
らいただいておるんですけども、ぜひ検討してみたらどうかということで、これを足立経済環境部
長に伺います。お願いします。
○議長(山田実三君)
経済環境部長 足立正之君。
○経済環境部長(足立正之君)
おはようございます。それでは、井澤議員御質問の要旨イ、国際陶磁器フォーラムを設置し、日
本だけでなく世界の陶磁器産地の発祥と現在の動向、そして未来への各地域の方向性を勉強する場
の設置を検討したらどうかについてお答えいたします。
日本全体の経済が少し上向きに変わりつつあるという状況の中で、陶磁器関連産業は依然として
厳しい状況に置かれております。
今回の質問でも御指摘いただきましたように、陶磁器産業もこのグローバル経済の中で国際競争
を勝ち抜いていかなければなりません。市としましても、そのための勉強は当然必要なことと認識
しており、県の枠を越え国内・国外まで及ぶ雄大な構想は理解できます。
しかし、このような試みは行政よりもまず民間の陶磁器に関係する事業者が中心となって取り組
む課題であろうと考えております。
現在、産業界では美濃焼のブランディング、これはブランド化を進めるという取り組みでござい
ますが、この取り組みが始まりました。また、国際陶磁器フェスティバルにおきましても、内容を
産業振興により重心を移して開催されています。このような時期こそ、業界が結集され、実行委員
会方式などでこの課題解決に臨まれることが最も適切であろうかと考えております。
市としましては、過去も現在も地場産業支援を強い思いで進めてきました。今後とも支援は惜し
みませんが、今回の課題を広域行政で取り組むにはまだまだ検討の余地があると、そのように考え
ております。議員におかれましても御理解を賜りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
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1番 井澤康樹君。
○1番(井澤康樹君)
足立部長、よく勉強していただきましてありがとうございました。陶磁器の歴史を知りてこそ陶
磁器文化がわかるわけで、次世代への展開にぜひとも「国際陶磁器フォーラム」を立ち上げていき
たいと思います。
ちなみに、私、美濃源氏フォーラムということで平成3年から23年間、皆さんと一緒に活動させ
ていただいてますけども、その意義合い、そして、その私どもが言ったらいかんですけど実績、効
果は本当にあったというふうに思っています。ついては、そういったことをぜひもうちょっと幅を
広げて考えてもらえんかということがあるわけですけども、まさにこれをじゃあどのような形で展
開するかとすると、私が思うにはやはり広域行政の中で考えるべきだろうということが、私の意見
であります。ぜひ、そのところへ今の業界の方々がまとまっていくような形の中で、ぜひ提案し、
取りまとめに動いていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
そこで、このような本市単独の事業よりも3市で取り組むべき課題も、私から見れば歴然なわけ
でありまして、古川管理者、加藤副管理者、水野副管理者の見解にはとても私は不可解であります。
要旨ウ、広域行政の課題を庁内で精査していくべきではないか、高橋総務部次長に、副管理者の
つもりでお答えいただけますでしょうか。お願いします。
○議長(山田実三君)
総務部次長 高橋明範君。
○総務部次長(高橋明範君)
おはようございます。それでは、井澤議員御質問の要旨ウ、広域行政の課題を庁内で精査してい
くべきではないかについてお答えいたします。
東濃西部広域行政事務組合は、共同処理することで住民サービスの向上と行政コストの縮減を図
ることなどを目的に、多治見市、土岐市、瑞浪市の3市により構成されております。
広域組合が主体となり実施している事業といたしましては、東濃看護専門学校の管理運営、東濃
地域医師確保奨学資金等貸付事務、畜犬登録と狂犬病の予防接種事務、東濃西部少年センターの管
理運営、広域産業観光の振興に関する事務、広域での合同職員研修などがございます。
また、本年度から、これまで3市がそれぞれ対応しておりました消費生活相談につきまして広域
での共同処理をスタートし、複雑化、高度化する相談内容に適切に対処できる体制となりました。
現在の地方自治体が置かれている厳しい行財政の状況では、広域的な視点から連携、調整し、行
政を進めていくことが必要であることは十分認識しており、継続して検討していかなくてはならな
いと考えています。
現時点では、新たな共同処理すべき事業として具体的な検討に入っている事業はございませんが、
重複する経費の削減や、職員の養成や確保が難しい専門性の高い事務など、今後も広域組合で実施
することで効率的に実施できる事業について、担当セクションと情報を共有する中で提案してまい
りたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
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以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
1番 井澤康樹君。
○1番(井澤康樹君)
今、高橋次長から各セクションの中で考えてみたいということはいただきましたが、絶対あるん
ですよ。間違いないんですよ。だから、平成16年1月25日に住民意向調査を聞こうということで、
合併を進めようとしたのは皆さん方であります。しかし、それは住民が理解されないということで
ペケになっただけであって、広域行政事務組合の限界と、それからその先にもっと効率的なことを
考えようとしてやったのが合併を目指したということであって、この平成16年から9年間の中で非
常によくなったということならばいたし方ないですけども、現況がこれだけ悪くなってきている中
で、果たして、くどいようですけども、市民の皆さんがそれでよかったのかというところに、どの
程度今理解してみえるかということは、やはり私はもう一度考えなければならんというふうなこと
を思っておる次第であります。
つきましては、広域行政にとどまらないこの中で、まずは議員での横断的な結び付きをつくらね
ばならんと考えてまして、山田新議長を初め、議員の皆さんまたぜひ一緒によろしくお願いいたし
ます。
次に、標題3、第6次総合計画の健康づくりについて質問いたします。
特に、70歳以上の高齢者が今後10年間でさらに増え続けていくわけですから、この点が市政運営
にとって欠くことのできない重要テーマであることは、私が言うまでもないと思います。
そこで、本日は高齢者に優しいスポーツとして、本市において広まりつつある太極拳とマレット
ゴルフを通して考えてみたいと思います。
その前に、伊藤隆義議員が既にマレットを取り上げてみえることは承知でありますけども、さら
にということで御理解いただきたいと思います。
このスポーツ普及にかかわっているのが体育協会であります。本市のスポーツ振興の指針は行政
が行い、そして、体育協会を通じて具現化を図るというものであろうと思います。
ちなみに、補助金を出している団体へ現職の市議会議員が役員で登録されていることについては、
市民はおかしいというふうにして思っている方も多い。これは、議員の倫理観でありますので、申
し合わせ事項として考える必要があるんやないかと私は思っております。前例で、国会議員の方に
そういった例があるということがよく言われることのようでありますが、今現在のこういった状況
下の中で、その補助金を出しているところに役員でおるということはいかがなものかということを、
今後提案していきたいと思っております。
そこで、この太極拳とマレットゴルフの2種目が体育協会に入ることは可能なのか。
要旨ア、体育協会の加盟要件はどのようかを、可知教育委員会事務局長に伺います。お願いしま
す。
○議長(山田実三君)
-93-
教育委員会事務局長 可知勝宏君。
○教育委員会事務局長(可知勝宏君)
おはようございます。ただいまの、議員御質問の要旨ア、体育協会の加盟要件はどのようかにつ
いてお答えをいたします。
瑞浪市体育協会は任意の団体でございまして、現在はスポーツ競技団体の19団体と各町単位で構
成されます7支部で組織されております。
お尋ねの体育協会加盟の要件でございますが、体育協会が策定をいたしております瑞浪市体育協
会規定によりまして、常任理事会で判断されるとのことでございます。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
1番 井澤康樹君。
○1番(井澤康樹君)
再質問ですが、補助金を出して、そして体育協会でスポーツ振興を図るという中での、教育委員
会の指導を体育協会でするということに対してはどのような形で考えてみえるか、お願いします。
○議長(山田実三君)
教育委員会事務局長 可知勝宏君。
○教育委員会事務局長(可知勝宏君)
体育協会へは事業補助として補助を出しております。その執行に対する意見に対しては、意見を
述べさせていただきますけれども、その加盟の要件ですとかそういった内容については、私どもか
ら意見を申し上げる立場にないというふうに考えております。
○議長(山田実三君)
1番 井澤康樹君。
○1番(井澤康樹君)
再質問です。意見だけにしときますね。多治見市が文化振興事業団においてスポーツなどの指定
管理をとっているということについて承知してみえるかどうかをお願いします。可知事務局長、よ
ろしくお願いします。
○議長(山田実三君)
教育委員会事務局長 可知勝宏君。
○教育委員会事務局長(可知勝宏君)
打ち合わせのときに井澤議員に教えていただきましたので、その点で承知はしております。
○議長(山田実三君)
1番 井澤康樹君。
○1番(井澤康樹君)
ありがとうございました。やはり今後いろいろ、瑞浪市も指定管理を含めていろいろNPOも使
い、市行政が今までやってきたものをどんどんと民間移行していく。さしては、民間の発想の中で
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考えていくという形の中で、もう一つ言うと、例えば稲津でもNPOをつくられてスポーツの振興
を図るというふうなことまで行おうとしている。そのようなことからすると、従来からの本市にお
けるスポーツ振興の中での考え方をどのように第6次総の中でつくり変えていくかといったことは、
ぜひ市長にも今後考えていただきたいなと思う次第であります。
続きまして、どれほどこの近隣市で普及がなされているかについての調査を、自ら行うことの必
要性をスポーツ文化課に問いかけ、お願いしました。
要旨イ、近隣市の太極拳やマレットゴルフの競技人口と設備状況はどのようか、重ねて可知教育
委員会事務局長にお伺いします。
○議長(山田実三君)
教育委員会事務局長 可知勝宏君。
○教育委員会事務局長(可知勝宏君)
議員御質問の要旨イ、近隣市の太極拳やマレットゴルフの競技人口と設備状況はどのようかにつ
いてお答えをいたします。
近隣市ということで、東濃5市の状況についてお答えをいたします。
太極拳につきましては、把握できた教室としては、多治見市で13、土岐市で5、恵那市で5、中
津川市で10教室でございます。
瑞浪市では3教室が開催されております。それぞれ太極拳の協会やNPO法人などによりまして、
主に地域の公民館、集会所、公共施設、それぞれの施設で定期的に開催をされております。
次に、マレットゴルフ場につきましては、公設のもので多治見市に1カ所、恵那市に1カ所、こ
のほかにも企業や地域が管理するマレットゴルフ場が多数あるというふうに聞いております。
瑞浪市では、日吉と稲津の2カ所に地域で運営されるマレットゴルフ場がございます。
なお、競技人口につきましては、太極拳、マレットゴルフどちらにつきましてもちょっと把握し
ておりませんので、以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
1番 井澤康樹君。
○1番(井澤康樹君)
再質問です。恵那市においては、マレットゴルフが体育協会に入ってることは御存じでしょうか。
○議長(山田実三君)
教育委員会事務局長 可知勝宏君。
○教育委員会事務局長(可知勝宏君)
承知しておりません。
○議長(山田実三君)
1番 井澤康樹君。
○1番(井澤康樹君)
外へ出て調べるということの必要性がやっぱり私はあると思って、あえて調べてほしいというこ
-95-
とで言いつつ、それでそれの根回しも私は多少したつもりであるんです。仕事のやりやすいように
ということで、私が議員として調べることも当然可能ではあるんですけども、やはり問題は本質的
に通常今やってること以外のところにどうスケールアップさせていくかという中において、そして、
かつ自分たちの今やってるその課題の中のものをどのような形で研究するかということを自発的に
やってほしいなというようなことから、あえてそんなに難しくない4教育委員会のスポーツ関係者
のところに聞いてもらって、どのような状況かということを電話で、恐らく20分もしゃべればある
程度の情報と、それからあげくの果てにそういった連絡がきっと行くかと思いますからというよう
な根回しもしたもんですから、もう少しいい回答が出るかなと思っておったとこですけども、とり
あえずわかりました。可知事務局長、ありがとうございました。
最後にこの標題のまとめとして、第6次総合計画の健康づくりの総括をいたします。
要旨ウ、第6次総合計画の健康づくり政策として、こういった高齢者に優しいマレットゴルフと
か太極拳を推進し、拡充できないかについて。済みません、ちょっとこの標題とは違いましたね、
正式にもう1回言い直します。
要旨ウ、第6次総合計画の健康づくり政策として、マレットゴルフや太極拳を推進し拡充できな
いかを、水野市長に伺います。お願いします。
○議長(山田実三君)
市長 水野光二君。
○市長(水野光二君)
おはようございます。それでは、井澤議員御質問の要旨ウ、第6次総合計画の健康づくり政策と
してマレットゴルフや太極拳を推進し拡充できないかについてお答えさせていただきます。
第5次総合計画の取り組みとして生涯スポーツの推進を掲げており、市民1人1スポーツの実施
を目標として取り組んでおります。
御質問にありますマレットゴルフや太極拳は、身体にかかる負担が少なく、生涯スポーツの推進
を検討する上で、高齢の方でも取り組みやすく、継続しやすい種目の1つということは認識してお
ります。
第6次総合計画の策定にあたりましては、個別の種目を特定するのではなく、スポーツ全体の推
進として策定していくこととなっております。マレットゴルフや太極拳につきましても、「誰もが
スポーツを楽しみ、快適に過ごすことのできる生涯スポーツ社会の実現を目指す」ための1種目で
あると考えております。
今後も、健康づくりの一環として太極拳やマレットゴルフを含めた、誰もが気楽に楽しむことが
でき、交流を深めることができる生涯スポーツの普及について、いろいろな施策を考えてまいりた
いと考えて思っておりますので、よろしくお願いします。
以上で答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
1番 井澤康樹君。
-96-
○1番(井澤康樹君)
第6次総合計画の策定にあたりまして、市民がスポーツに親しんでいる、その今の割合というの
が、要するに年代とともに調査をされた、それは健康福祉のことに関して市民福祉部のほうで当然
承知はしてみえる。そんな中で、やってない方々が、スポーツに今取り組んでない方が何を取り上
げて、そして、それを自分の生涯スポーツとして今後6次総の中で手を出して、その中で自分のも
のとしていけるかどうか。そこがやはり一番大きな課題であろうと思います。データとしてはもう
既に上がってるわけですので、問題はやってない方に対してどのようにそれを普及させていくかと
いうことについて、今後具体的な方策になるような形を、各課に出向きがてら、その辺のところに
ついてまた問い質していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、本日最後の標題に移らせていただきます。
標題4、農業政策の拡充として「米」のブランド化について、お尋ねします。
議長に許可いただいた資料というのが、実はこれであります。
米-1グランプリという、まあベイワングランプリとも読む、こういったものでありまして、北
海道の蘭越町での米を使ったイベントの記事であります。第2回が昨年行われまして、全国から我
こそはという品種、生産したもの、これは生産者だけではなくて流通業者でも当然いいわけですけ
ども、そいつを持ち寄って、それで蘭越町で決勝戦を行っているという、こういったイベントであ
ります。
ちなみに、昨年、平成24年度は、岐阜県の合資会社源丸屋ファーム「いのちの壱」というのが通
られました。
本市は、一生懸命頑張られて「瑞浪ボーノポーク」が成功しましたので、次なる戦略が期待され
るところであります。特に、東濃西部の多治見市よりも、土岐市よりも農地面積が本市は充実して
おり、地域の優位性と農産物を活かした「きなぁた瑞浪」戦略には、この米は必要不可欠と考える
からであります。
そのために、農家が生産した米を農協に出荷するという従来からの概念を少し脱却し、農家が丹
精を凝らし差別化され評価された米を消費者に出荷する、となる必要性が大事と考える次第であり
ます。
そこで、要旨ア、本市の農家で生産された米の品質調査を、食味計を使い希望者に行ったらどう
かについて、足立経済環境部長にお伺いしますが、足立部長も御自宅は農家でもあるでしょうから、
市役所退職後の1農家として、ほかの農家の希望を代弁してほしいと思います。よろしくお願いし
ます。
○議長(山田実三君)
経済環境部長 足立正之君。
○経済環境部長(足立正之君)
失礼します。今御紹介いただいたとおり、4月から農家になります。
それでは、標題4、農業政策の拡充として「米」のブランド化について、要旨ア、本市の農家で
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生産された米の品質調査を、食味計を使い希望者に行ってはどうかについてお答えいたします。
まず、現在では、農協を経由いたしまして検査機関に依頼しておりますので、食味検査を行うこ
とはできるということになっておりますが、昨年の希望者は1戸であったということを聞いており
ます。
しかしながら、米価が低迷している現在においては、食味における差別化を図っていくことは重
要なことでもありますが、反面、基準に満たない米は売れないリスクも同時に発生するということ
でございます。特に、直売所で販売していく上では食味の安定が重要でありますので、農協を介し
てでございますが、生産農家に食味の向上を周知していただくよう依頼をしてまいりたいと考えて
おりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
1番 井澤康樹君。
○1番(井澤康樹君)
足立部長、ありがとうございました。部長も釜戸の平山においしい米を食べるために人が集まっ
てくることを願ってみえると思いますので、ぜひそのためには既存の古い考えに捉われずに、バサ
ラ的発想を持って取り組んでいただきたいとエールを送らせていただきます。
このように、瑞浪の米にどのようにして付加価値をつけるかが問題なのであります。結論を導き
出したいと思いますので、要旨ウ、観光政策に向けて、瑞浪の「ブランド米」を。
○議長(山田実三君)
要旨イは。
○1番(井澤康樹君)
ちょっと待ってください。要旨イがありました。要旨イですね、済みません。
要旨イ、美味い「米」を生産できる農地の分析はどのようかについて、同じく足立経済環境部長
にお伺いします。よろしくお願いします。
○議長(山田実三君)
経済環境部長 足立正之君。
○経済環境部長(足立正之君)
それでは、要旨イ、美味い「米」を生産できる農地の分析はどのようかについてお答えをいたし
ます。
土質は土壌の生成過程の違いにより地域ごとに異なります。
岐阜県農業技術センターによる県内土壌モニタリング調査で、県内を4ブロックに分けまして、
東濃では37カ所で調査が行われており、この地域の土の性質がおおむねわかっております。
米の場合は、この土の性質をもとに施肥基準が農協から各農家へ示されます。
個別の農地は、過去の施肥の経過などで、同じ土質でも土壌成分が異なっています。
農地の土壌分析は、基本的には事業者である農家が行い、分析結果に基づき、作物に合わせた施
肥計画を立てて栽培することが基本でございます。
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農協では土壌分析を農家からの依頼によりまして分析機関で行っております。ちなみに、昨年は
3件ございました。
また、農協の3カ年計画で、「美味しい米づくり」を目指す目標が掲げられており、この計画に
沿って農家指導がされることを期待しているところでございます。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
1番 井澤康樹君。
○1番(井澤康樹君)
私の調査でも、農協関係者や農機具関係者は、やはり食味計であるとか土地の分析といったこと
に対することの必要性をいろいろ聞いておるところなんです。ついては、当然美味い米の生産には、
土壌改良や今よりよい肥料が欠かせないわけで、窒素、リン酸、加里の割合以外でも土岐川ですと
か小里川、また日吉川など、陶土のケイ素の混入割合とか、いろんなそんなようなことを研究する
だけでも、結構これは論文になったりすると思うんです。それがやはり全国へ発信するときの話題、
それからそのデータとしての優位性といったことにつながってくると思いますので、もう少しこの
あたりを特化して研究してみるという必要が私はあるのではないかと思うところでありました。
要旨イが飛んでしまいました。済みませんでした。
つきましては、水野市長にお伺いしたいと思いますけども、この瑞浪の米をどのようにして付加
価値をつけるかという中で、要旨ウです。観光政策に向けて、瑞浪の「ブランド米」を使ったイベ
ントを実施できないか、水野市長にお伺いいたします。
○議長(山田実三君)
市長 水野光二君。
○市長(水野光二君)
それでは、井澤議員御質問の要旨ウ、観光政策に向けての瑞浪の「ブランド米」を使ったイベン
トを実施できないかについてお答えさせていただきます。
瑞浪の米がブランド米になれば、それは大変喜ばしいことだと思います。
農協もおいしい米づくりを目標に掲げ、取り組みをなされているようですので、その成果を市と
しても大変期待しているところでございます。
しかし、米をブランド化するには、関係機関が一体となった取り組みのもとで、相当の時間を必
要とすることから、米のブランド化は難しい課題であるとも認識しております。
まずは、農協など関係機関の指導により米の品質の向上を図り、そして、市内の米が直接販売さ
れております「きなぁた瑞浪」でのお米が、「瑞浪の米はおいしい」という評価を得て、多くのリ
ピーターが来ていただくことをまず取り組むことが先ではないかというふうに考えておりますので、
よろしくお願いします。
○議長(山田実三君)
1番 井澤康樹君。
-99-
○1番(井澤康樹君)
ありがとうございました。今、市長が言われるように、やっぱり「きなぁた瑞浪」で、あそこは
アンテナショップとして、また情報発信基地ですので、そこの米がおいしいと言われるためにも、
やっぱり自分たちの出荷している米がどの程度になってるんだと。きょう話出ませんでしたけど、
瑞浪の米は「コシヒカリ特A」という形の評価をもらっているので、それでいいんやないかという
ふうにして、じゃあ個々の勉強、研究という、さらに米をおいしく育てるというそのところへの思
いというのをもうちょっと高めてあげる必要性が、私は良心的やないかなと思います。その中での
話をきょうずっとしてるわけですけども、ついては水野市長も釜戸の出身でありますし、すぐ目の
前には宿があり、また川の向こうの公文垣内にも美味しい米がとれるわけでありまして、ちなみに
あんまり特定して言ったらいかんのですけども、公文垣内なんかは昔名古屋のすし屋が買いに来よ
ったというぐらいのことを聞いてるような話もあります。これは瑞浪市の8地区の中で、同じよう
なお話はきっといろいろあるかと思いますが、ただそれぞれがどこどこの米は美味しいというぐら
いの話であって、それが外に向かっていくだけのところがないのが惜しいなと思うところでありま
す。
「身土不二」という言葉あります。身と土は二つにアラズということで、これは実は地産地消へ
の変化をしておりまして、ことはその地域でとれたものを食べるのが一番健康にいいということか
ら出てる宗教的な言葉でもありますし、これが地産地消の形になっていったとも言われている。
そんな中で、例えば陶芸家の加藤幸兵衛氏は、もう一つこの地でとれた土を使って焼いた陶器で
食べ物を食べるとさらに健康になれるという、そんなようなことまで出してみえるような言葉であ
るわけですけども、私は本市の特色で最たる「美濃源氏の歴史を活かした食による観光政策」を提
案したいと思います。
それは、土岐一族は全国に散らばっており、そのルーツと繋がりを活かしたものとして「史産皆
消」、歴史の地域に関係するところでつくったものをみんなで消費するという、こういった意味合
いなんですけども、「史産皆消」というこういったテーマがどうかなと思って考えております。
「全国の歴史繋がりでつくられたものを、関係団体の皆で素材を出し合い、全国に販売する」。
そして、その回遊とイベントを検討するものであります。
美濃源氏土岐一族の分派は、ほとんど全国にありますけども、多くは青森、山形、岩手、群馬、
千葉、茨城、長野、静岡、愛知、三重、滋賀、和歌山、兵庫、広島、岡山、鳥取、島根、香川、徳
島、高知、松山、福岡、大分、長崎、熊本、鹿児島などに顕著であり、その中の都市間交流が引き
出す成果をつくり上げたいと考えています。
そのための主食が米であり、副食として必要なものをどのようにこだわるのかということだと思
います。
ちなみに醤油でおなじみの、個別名詞を出していいのかどうかわかりませんが、キッコーマンと
いう会社がありますが、これは土岐満木氏という千葉県に発生した土岐一族でありまして、その土
岐満木氏の満を使ったキッコーマンという社名になっています。坂本龍馬の高知は鰹節ですし、ま
-100-
してや本市は鶏卵出荷高でも有数であり、東日本大震災で被災された宮古市を含めた、ここもそう
いったつながりのあるところですけども、海産物が豊富であります。
できれば、私が今考えておりますようなことが行政マンなら当たり前に考えつかれることだと思
いますので、今後、第6次総合計画の農業政策にぜひこういったものを反映してほしいなというこ
とを、今後担当課に強く努力をお願い申し上げ、質問を終わります。ありがとうございました。
(拍手)
○議長(山田実三君)
以上で、井澤康樹君の質問を終わります。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------○議長(山田実三君)
次に、2番 成瀬徳夫君。
成瀬徳夫君の一般質問に際し、資料の持ち込みの申し出がありましたので、これを許可いたしま
す。
〔2番 成瀬徳夫 登壇〕
○2番(成瀬徳夫君)
皆さん、おはようございます。議席番号2番、新政みずなみの成瀬徳夫でございます。
議長のお許しをいただきましたので、一般質問通告書に従って標題3件の質問をいたしますので、
よろしくお願いをいたします。
長引く景気低迷が続く中、昨今の円高、株価の上昇は、我が国の景気浮揚に期待感がある半面、
余りにも急激過ぎて「これで大丈夫なのか」不安になるときがあります。
しかしながら、景気浮揚、雇用確保の対策は必要不可欠です。是が非でも達成しなければなりま
せん。国民の大半がそのように感じていると私は思っております。
岐阜県におきましても、景気浮揚、雇用確保の対策の必要性を知事自ら発信をしておられます。
瑞浪市は、今年度、第5次総合計画の最終年度であり、第6次総合計画の策定年度であります。
当然、景気浮揚、雇用対策に対してさらなる施策を講じていただけるものと信じております。
市民の安全、安心、安泰を最優先に計画を進めなければなりません。市民参加のすばらしい第6
次総合計画が立案されることを願っております。
それでは、本題の一般質問に入らせていただきます。
標題1、総合計画策定について。
瑞浪市は子育て支援で、幼保一体化の取り組みを初めとする少子化対策の事業を展開しています。
この幼保一体化事業は、非常に画期的な事業です。それこそ垣根を越えた事業で、ことしの市長の
年頭の挨拶にありました「垣根を越えた大胆な発想と行動」ではないでしょうか。
これからの時代は、大胆な発想に耳を傾け変わっていく、変革の時代だと私は思っております。
市長の年頭での発言を企画政策的にどのように受けとめておられるのか、また推し進めていかれ
るのか、総務部次長にお伺いをいたします。
-101-
要旨ア、垣根を越えた大胆な発想と行動についての見解はどのようか、よろしくお願いします。
○議長(山田実三君)
総務部次長 高橋明範君。
○総務部次長(高橋明範君)
失礼いたします。それでは、成瀬議員御質問の標題1、総合計画策定について、要旨アにつきま
して、市長訓示に対する企画部局としての見解及び取り組みについてお答えいたします。
平成25年をスタートするにあたり、市長は年頭の挨拶の中で、「職員には職域の垣根を越えて、
大胆な行動や発想でさらにすばらしい瑞浪市になる取り組みを期待する」と訓示されました。
現在本市には、人口減少や少子高齢化などの大きな課題はもとより、きなぁた瑞浪を中核とした
農業振興施策や、大規模な自然災害に備えたハード・ソフト両面での対策、中学校の再編・統合な
ど、各分野においてさまざまな課題があります。
どの課題も、一つの所属では解決していくことは難しく、所属という垣根を越え、関係する所属
が連携し課題に取り組むことが迅速な課題解決につながり、また、新しい発想が生まれ、市の活性
化につながります。
企画部門を担当する職員として、いろいろな課題について積極的に各所属が連携できるよう支援
していきたいと考えております。
また、現在進めている第6次総合計画の策定におきましては、各分野から多くの職員に参加を願
い策定作業を進めていますが、今回新たな試みとして、全職員から市の課題に対する意見を募集い
たしました。全職員から500件を超えるアイデアが集まっており、アイデアを提案した職員は自分
の提案が活かされ、事業が具体化されれば、自身のスキルアップにつながると思います。また、周
りの職員もさらに意欲を持っていろいろな提案をすることができると思っております。
今後も、所属の垣根を越え、自由に提案や議論のできる環境づくりを進め、夢や希望の持てる計
画を策定していきたいと考えております。
以上で答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
2番 成瀬徳夫君。
○2番(成瀬徳夫君)
ありがとうございました。垣根を越えた大胆な発想の行動は、この先必ず必要な時代となります。
これによって変革の時代の対応を推し進めていただくことをお願いいたします。
そこで、第6次総合計画の策定にあたり、人口減少防止策と市民生活の安定を図るために、企業
による生産が第一で、雇用確保が最優先と思われます。
昨年の12月末で、瑞浪市の人口は4万人を割ってしまいました。3万9,974人でございました。
2月末は、3万9,902人となっております。人口が4万人を割った時点から、少子高齢化社会を日
に日に実感するようになりました。
行政としてさまざまな方法で人口減少、少子化防止策に取り組んできているわけですが、一向に
-102-
歯止めがかかりません。さらなる対応策が必要ではないでしょうか。
昨年の9月議会の一般質問で、「縮小の時代について」質問をしたとき、第6次総合計画で少子
化防止策についてさらなる対応をしていただける答弁をいただきました。
安心して生み育てる施策により、少子化に対する歯止めをかけなければなりません。抜本的な対
策が必要です。
第6次総合計画策定中であり、具体的な施策は答えられないと思いますが、どのような概要で対
応されるのか、お伺いをいたします。
要旨イ、人口減少に対する歯止め対策の見解はどのようか、総務部次長にお伺いをいたします。
よろしくお願いします。
○議長(山田実三君)
総務部次長 高橋明範君。
○総務部次長(高橋明範君)
それでは、要旨イ、人口減少に対する歯止め対策の見解はどのようかについてお答えいたします。
我が国の総人口は、平成16年の約1億3,000万人をピークに減少局面に入っております。国立社
会保障・人口問題研究所の推計によりますと、今後も人口は減少する見込みであり、平成42年に1
億1,662万人、平成60年には1億人を割って9,913万人になると推測しております。
また、本市に目を移しましても、人口は平成14年をピークに減少が続いており、国勢調査により
ますと、平成12年が4万2,298人、平成17年は4万2,065人、直近の調査であります平成22年は4万
387人となっています。
この間、中学3年生までの医療費の無料化や子育て支援センターを市内4カ所に整備するなど、
子育て支援施策を充実させるとともに、瑞浪クリエイション・パークの整備など雇用の場の創出に
も取り組んでまいりました。
人口の減少は、地方自治体の活力の低下に直結し、地域社会や経済、文化などさまざまな分野で
深刻な問題が生じてまいります。現在策定を進めております第6次総合計画におきましても、人口
減少対策を最重要課題と位置づけ、住んでみたい、住み続けたいと感じていただけるまちを目指し、
少子化対策や移住・定住の促進に向けた対策など、分野の垣根を越えた横断的な計画の検討をして
おります。
また、人口減少問題の解決は大変難しい問題ですが、継続的に取り組むべき課題であると考えて
おり、総合計画での施策や市の魅力についての情報を一元化するなど、移住希望者により深く瑞浪
市を知っていただけるような情報発信の方法なども検討していきたいと考えております。
以上で答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
2番 成瀬徳夫君。
○2番(成瀬徳夫君)
どうもありがとうございました。安心して生み育てる施策を、ハード面、ソフト面からの対応を
-103-
していただき、垣根を越えた大胆な発想と行動で対応策を企画していただきたいと思います。ひと
つよろしくお願いいたします。
要旨ウに移ります。
市の活性化は、企業による生産が一番の課題であり、企業誘致促進による景気浮揚、雇用確保が
必要でございます。
岐阜県知事が知事選挙で訴えられました企業誘致促進による景気浮揚、雇用確保の対策が、瑞浪
でも必要不可欠であります。
瑞浪市も、今まで多様な策を講じてきたわけですが、さらなる対応策が必要かと思われます。
企業誘致による雇用対策についてどのようなお考えであるのか、また、今議会の市長提案説明要
旨において、瑞浪市の企業誘致による企業対策と考えられる、新たな工業団地の開発の可能性を探
るため候補地の適正調査を行うとあるが、具体的にどのようなのか、経済環境部長にお伺いをいた
します。
要旨ウ、企業誘致による雇用確保対策の見解はどのようか。よろしくお願いします。
○議長(山田実三君)
経済環境部長 足立正之君。
○経済環境部長(足立正之君)
それでは、失礼いたします。要旨ウ、企業誘致による雇用確保対策の見解はどのようかについて
お答えをいたします。
岐阜県知事は、日ごろから、岐阜県は「ヒトとモノのネットワークのかなめにある」とおっしゃ
っておられます。交通アクセスの環境が東海北陸自動車道や、東海環状自動車道などの整備により
充実してきたことと、また、強固な地盤や質の高い労働力など、企業誘致にとって良好な環境であ
ることから、先の知事選のマニフェストにおいても「岐阜県版・成長雇用戦略」を策定して企業誘
致を促進し、雇用を確保していく政策が掲げられています。
県内の工業団地などの企業誘致候補地は、企業のリスク分散などの動きからまだまだ需要があり、
特に地盤の強固な東濃地方に人気があるとお聞きしております。
瑞浪市においては、これまでも新たな工業団地の可能性を探ってまいりましたが、こうした動き
を考慮し、平成25年度事業として「工業団地等創出事業」を実施する予定です。予算計上させてい
ただいております。
なお、具体的な候補地としては、明世町月吉地区を考えており、今後候補地の可能性調査を行っ
た上で、事業費などを含めて検討し、開発事業について総合的に判断をしていくこととなると考え
ておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
2番 成瀬徳夫君。
○2番(成瀬徳夫君)
はい、ありがとうございました。具体的な場所とかをお聞きしました。新たな工業団地の開発に
-104-
はリスクがつきものでございます。リスクは皆さんの気力と誠意と努力でクリアできると私は信じ
ております。期待をしております。よろしくお願いいたします。
次に、要旨エに移ります。
第6次総合計画の策定にあたり、「市長と語る会」や市民ワークショップを開催され、市民参加
の計画を模索され、総合計画審議会において第6次総合計画基本構想の審議を進められておる最中
ではありますが、先ほども話しました市長の年頭の挨拶で、「垣根を越えた大胆な発想と行動」に
より取り組むよう指示をされました。市長としてどのような考え方で第6次総合計画に盛り込まれ
るのか、市長にお伺いをいたします。
要旨エ、第6次総合計画策定に対する大胆な発想による策はあるのかをお聞きいたします。よろ
しくお願いします。
○議長(山田実三君)
市長 水野光二君。
○市長(水野光二君)
それでは、成瀬議員御質問の要旨エ、第6次総合経計画策定に対する大胆な発想による策はある
かについてお答えさせていただきます。
第6次総合計画の策定にあたり、私が思い描く瑞浪市の目指す将来都市像は、市民の皆さんが瑞
浪の地で暮らすことで幸せを実感することができ、瑞浪市民であることに誇りを持てるまちとする
ことであります。
私たちのまちには、豊かな自然や、地域で守り伝えてきた歴史や文化に加え、優良で充実した住
環境や教育環境が整っています。さらには、本市の大きな魅力であります市内8地域でのまちづく
り活動は、まちづくり推進組織の皆さんの継続的な御活躍により、さまざまな効果があらわれてき
ております。
これらの魅力を今後も磨き上げ、情報を発信することで、瑞浪で暮らしたい、瑞浪で子どもを育
てたい、瑞浪で事業を起こしたいと感じていただけるまちづくりを目指し、人口減少に少しでも歯
どめをかけていきたいと考えております。
これまでに、防災・防犯対策や教育環境の整備、子育て支援や高齢者支援など、どの分野もハー
ド的な取り組みは着実に実施してきており、これからはソフト面での取り組みも大変重要になって
くるというふうにも認識しております。
第6次総合計画において、名古屋への通勤圏であり、比較的安定した地盤の上にあるといった本
市の立地条件や、豊かな自然や郷土の文化、歴史を活かしたまちづくり、健康福祉、医療や都市基
盤、産業など、さまざまな分野の魅力ある施策などを組み合わせることによりまして、実行性のあ
る事業を計画し、これを着実に、そして継続して実施することで、10年後には市民の皆さんが幸を
実感できるまちとなれるよう、市を挙げて取り組んでいきたいと考えておりますので、よろしくお
願いいたします。
○議長(山田実三君)
-105-
2番 成瀬徳夫君。
○2番(成瀬徳夫君)
今、市長は前向きにすごく考えておみえになります。垣根を越えた発想と行動は、まさに行政に
立たされる方々の意識改革の必要を表現されたと私は受けとめております。大いに期待をしており
ます。よろしくお願いいたします。
次に移ります。
標題2でございます。道路について。瑞浪市道路網計画の案のパブリックコメントが実施されて
おりますが、現時点では、市民のほとんどが無関心と私は思っております。パブリックコメントで
は、少数の方々の意見ばかりではないでしょうか。
市民は、身近に道路計画に直面したときに意見を言うのが現実でございます。
事前に各地域に情報を発信し、意見交換する必要があるのではないかということで、建設水道部
長にお伺いいたします。
要旨ア、瑞浪市道路網計画の見直しについて各地域との協議はどうされるのか、よろしくお願い
いたします。
○議長(山田実三君)
建設水道部長 石田智久君。
○建設水道部長(石田智久君)
おはようございます。それでは、成瀬議員御質問の標題2、道路について、要旨ア、瑞浪市道路
網計画の見直しについて各地域との協議はどうされるかについてお答えいたします。
現在の「瑞浪市道路網計画」は平成14年度に計画を策定し、これまで本計画によって道路整備を
進めてきたところでございます。しかし、策定から約10年が経過しまして、少子高齢化、人口減少
が進み、デフレ経済など環境が大きく変化してきておりますので、未実施の路線につきまして、地
域懇談会及び市長と語る会に寄せられた意見などを参考に、計画の見直しを行いました。
現在、この道路網計画の見直し(案)のパブリックコメントを3月15日までの期間で実施してお
ります。昨日現在まででは、意見書は提出されておりません。
見直しにあたりましては、広域的な視点で市内の地域間の交流、連携を考慮する中で、未整備の
幹線道路だけをこれからの計画路線として掲げる方針といたしました。
したがいまして、生活道路につきましては、その利用が地域内に限定されておりますので、今後
は地域の要望を踏まえ、検討、整備を進めていくこととし、見直し案では具体的な路線は掲げず、
その検討、整備指針だけを定めております。
また、幹線道路では全市を俯瞰して考えることが必要であること、各地域の局所的要望に左右さ
れないために庁内で取りまとめを行い、地域との協議の場は設けておりません。
今後におきましても、従前と変わりなく、各地域の身近な道路、生活道路につきましては、各地
域との十分な協議を行いますので、御理解をいただきたいと思います。
なお、策定後の計画書はホームページに掲載し、情報を発信してまいります。
-106-
以上、答弁といたします。
○議長(山田実三君)
2番 成瀬徳夫君。
○2番(成瀬徳夫君)
ありがとうございました。細かく説明いただきまして、ありがとうございました。
道路には幹線道路と、先ほど言われました生活道路があると思います。どのように区分されてい
るのかということでございますけども、生活基盤として必要不可欠な道路の改革率は58.3%とこの
間報告されました。
地元の要望の強い生活道路の整備の中には、道路とみなさない里道、俗に言うというとおかしい
んですけど、赤線ですね。赤線が生活道路として使用されている箇所があるように思われます。基
本的に、2005年1月1日時点で道路として機能している里道、赤線は、2005年3月31日までに所有
権が市町村に無償譲渡されております。
このような里道は、瑞浪市にはいかほどあり、改修、修繕の対応はなされているのか、また把握
されておるのかをお伺いしたいと思います。
建設水道部長にお伺いいたします。要旨イ、幹線道路と生活道路は、どのように区別し把握され
ているのか。よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
建設水道部長 石田智久君。
○建設水道部長(石田智久君)
それでは、要旨イ、幹線道路と生活道路は、どのように区別し把握されているかについてお答え
いたします。
道路網計画中で、「幹線道路」とは主要幹線道路、幹線道路、補助幹線道路の3種類としており
ます。
このうち「主要幹線道路」は、都市の拠点間を連絡するとともに、都市に出入りする交通などの
広域的な交通を処理する道路でありまして、特に高い走行機能と交通処理機能を有する道路であり、
中央自動車道、国道19号、国道19号瑞浪恵那道路、(仮称)東濃西部都市間連絡道路が該当いたし
ます。
また、「幹線道路」は、都市内の各地域と隣接市町間の交通を処理する道路でありまして、都市
の骨格を形成する道路であり、国道363号、国道419号、主要地方道、一般県道、都市計画道路など
であります。
さらに、「補助幹線道路」は、主要幹線道路や幹線道路で囲まれた区域内におきまして、これら
の道路を補完するとともに、区域内に発生集中する交通を効率的に集散させるための補助的な道路
としており、市道が該当します。
一方、「生活道路」は、街区内の交通を集散させるとともに、宅地への出入りの交通を処理する
道路であり、「生活に密着した道路」であります。
-107-
また、里道(赤道)は、道路法の適用のない法定外公共物であります。地籍調査事業が完了した
地区では、その位置と面積が確定しましたが、延長に関する数値は確認しておらず、ほとんど把握
できていない状況であります。
赤道を生活道路として使用されている場所の維持管理状況については、U字溝や砕石、あるいは
常温合材といったものを支給させていただき、その管理を地域にお任せしているのが現状でござい
ます。
赤道に改良を加えて幅員4メートル以上の市道として要望をいただいた場合には、地元の皆様と
十分協議を行い、特に用地提供について合意いただく中で事業着手となれば、予算の範囲内で施工
していくこととなります。
また、代替道路のない場合は、必要最小限の工事を赤道に施工する場合もございます。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
2番 成瀬徳夫君。
○2番(成瀬徳夫君)
ありがとうございました。里道は4メートル以下の場合は材料支給をするので、地元で何とかし
ていただきたいということでございますね。わかりました。
次に、要旨ウでございます。県道大西瑞浪線旧国道19号の部分でございます。
県道大西瑞浪線旧国道19号部分は、御存じのように山野内区内では歩道がない部分がたくさんあ
り、危険きわまりない状態でございます。
戸狩区では、大正用水の上にコンクリートで蓋をしての歩道となっており、構造上でこぼこの歩
道で、非常に歩きにくく、どこでこのような歩道をつくられたのかわかりませんが、改良を望む声
が多いように思われます。
また、県道大西瑞浪線は、自転車では非常に危険過ぎて通行ができません。
明世の瑞陵中学校の生徒は、自転車通学が許可されています。現在の自転車通学道路は、わざわ
ざ松ヶ瀬町まで下って、水の木から瑞陵中学校へと遠回りをして通学をしております。県道であり、
瑞浪市には直接関係ないことかもしれませんが、市内の道路の安全に関しての責務はあると思いま
す。
県道大西瑞浪線旧国道19号部分の歩道と自転車専用道路を含む改良について、県に要望していた
だきたい。建設水道部長にお伺いをいたします。
要旨ウ、県道大西瑞浪線旧国道19号部分の改良についての見解はどのようでしょうか。よろしく
お願いします。
○議長(山田実三君)
建設水道部長 石田智久君。
○建設水道部長(石田智久君)
それでは、要旨ウ、県道大西瑞浪線旧国道19号部分の改良についての見解はどのようかについて
-108-
お答えいたします。
一般県道大西瑞浪線の市道戸狩・月吉線交差点から、水の木地区に至るまでの区間における歩道
の状況につきましては、大半が道路に沿って流れる大正用水の上に架けられました床版であります。
床版厚もまちまちで段差があり、大変歩行しづらい状況であるとは思いますが、現在のところ地元
からその改良要望という声は、私どもには届いていない状況であります。地元からの改良要望があ
りましたら、多治見土木事務所へ要望をいたします。
児童生徒が利用する通学路についてですが、多くの道路について通学路として特に整備したもの
がない以上、安全な通学が確保できる経路を選択していただくことが最善であると考えます。
また、現在では学校施設に至る道路については、積極的に歩道を整備しております。
自転車については、道路交通法で軽車両と位置づけられており、車道を走行することが原則であ
りますが、緊急避難的に歩道を走行することも許されている状況であり、議員のおっしゃるように、
大西瑞浪線では自転車の通行というのは極めて危険な状況であると思います。
また、自転車歩道整備については、最低でも歩道幅員を3メートル確保する必要があり、現在の
大西瑞浪線では非常に困難であると考えます。多治見土木事務所にも確認をいたしましたが、現在、
自転車歩道設置の考えはないという返答でございました。
現在、明世・和合地区から瑞陵中学校へ自転車通学される43名の生徒さんについては、大型車両
等の交通量を考えますと、従来どおり市道小田本町線を利用していただくことが一番安全性が高い
と考えられますので、よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
2番 成瀬徳夫君。
○2番(成瀬徳夫君)
地元からの要望を出すように、私も地元に言います。
次に、要旨エに移ります。
先ほども話しましたように、明世の瑞陵中学校の生徒は、私もそうでしたけども、50年ほど前の
合併当初から、瑞陵中学校へ旧国道19号を利用して、雨の日も風の日も自転車通学をしておりまし
た。時代の流れにより、現在は自動車社会となり、自転車通学の生徒は他の道路へと追いやられた
のでございます。極端なことを言えば、経済成長期の弊害で、今のように生徒の通学環境が悪くな
ったのです。
今回の中学校統合に合わせて、通学道路の見直しを踏まえた道路改良が必要ではないでしょうか。
この際、県道大西瑞浪線旧国道19号部分の歩車道分離を基本とした歩道の設置、自転車道の設置な
ど、騒音振動の軽減を交えた道路改良を考えてはどうか。
自転車道ができれば、駅裏駐車場にレンタルサイクルの設備を設けて、駅から瑞浪市民公園内の
化石博物館を初めとする施設に気楽に行っていただける集客策も考えられ、一石二鳥ではないかと
も考えております。
生活道路の話になりますが、地域においては児童生徒の安全確保から、里道(赤線)を通学路と
-109-
して利用しておるところがあります。きょう写真を持ってきたんですけども、こういうところがあ
るわけなんですけども、この部分は里道でございまして、こんな形で崩れて落ちてしまうというこ
とで、子どもは毎日毎日ここを通っているということで、非常に危ないんだよということを私は言
われております。何とかならないかなということで、地元で何とかしようと思ったけどちょっと無
理じゃないのという話がありました。そんなようなことから、このような里道は行政において維持
管理することが基本と私は考えております。
都市計画による幹線道路も必要であるが、生活道路の安全・安心が一番の基本ではないでしょう
か。安全・安心なまちづくりを行うための道路計画に対する考え方はどのようか、市長にお伺いを
いたします。
要旨エ、安心・安心な道路計画の策定に対する見解はどのようか、よろしくお願いします。
○議長(山田実三君)
市長 水野光二君。
○市長(水野光二君)
それでは、成瀬議員御質問の要旨エ、安心・安全な道路計画の策定に対する見解はどのようかに
ついてお答えいたします。
私が申しております「安全安心なまちづくり」では、当然道路計画、築造も該当するわけであり
ます。しかしながら、すべての道路に同一の安全安心機能を持たせることはできませんので、各道
路の性格を考えまして、必要な機能を備えさせることが重要であると考えております。
今、話がありましたように、県道大西瑞浪線の騒音問題なんかも以前から課題となってきており
ますけれども、こういう取り組みに対しましても、地域の皆さんの意見集約をしていただき、そし
て対策を検討していただいて、それを県とも協議する中で解消していきたいというふうに考えてお
りまして、改良などの御要望は真摯に受け止めて対応していきたいというふうに思っておりますの
で、よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
2番 成瀬徳夫君。
○2番(成瀬徳夫君)
ありがとうございました。市長と教育長にちょっとお願いをいたします。今回の中学校統合に合
わせて、明世の中学生の通学方法の再考と、県道大西瑞浪線旧国道19号部分を安全・安心な通学路
として使用できるよう改良していただくことを、県に対して要望していただきたいと思いますので、
ひとつよろしくお願いをいたします。
最後の標題に入ります。標題3、消防団員について。
東日本大震災において消防団員が、自分の身をかえりみず、住民の方々の安全を第一にという思
いで救助、避難活動をされ、活動中に多数の方が殉職されました。御冥福をお祈りいたします。
また、瑞浪市の消防団員におかれましても、消火訓練、消火活動、行方不明者の捜索、年末の特
別警戒など、市民の安全と財産を守る活動をしていただいておりますことに対して、厚く御礼を申
-110-
し上げます。
消防団活動は、団員あってこそ活動ができるわけです。市内の消防団員は、「自分の身は自分で
守る」意識が備わっているのかということです。団員の方々は、他人を助けなければならない。し
かし、自分も守らなければならないというジレンマに陥ってしまう場合があるのではないでしょう
か。市内の消防団活動において、団員の「自助」に対する意識の高揚が必要です。
また、団員が訓練や消火活動などで死傷するなどの公務災害を未然に防ぐために、消火や救助な
ど、災害現場において活動状況に潜む危険についての訓練、すなわち「危険予知訓練」が必要では
ないかと私は思っております。
消防長にお伺いいたします。要旨ア、団員の自助に対する認識はどのようか。よろしくお願いし
ます。
○議長(山田実三君)
消防長 和田隆彦君。
○消防長(和田隆彦君)
おはようございます。成瀬議員御質問の標題3、消防団員について、要旨ア、団員の自助に対す
る認識はどのようかについてお答えします。
消防団は、「みずからの地域はみずからで守る」という精神に基づき、消火・防災活動はもとよ
り、平常時の啓発活動など幅広い分野で地域防災の要として重要な役割を担っています。
このため消防団は、危険な状況の中でも安全、確実に任務を遂行できる能力を身につけるため、
部隊行動の基礎となる各個訓練、防災資機材の取り扱いや災害対応の知識・技術の習得に努めてお
ります。
先日には、全団訓練として、チェーンソー、エンジンカッターなどの取り扱い訓練を実施したと
ころです。
こうして培われた知識と技術は、防災訓練や災害時において活かされており、団員として「自分
の身は自分で守る」という自覚にも反映していると考えます。
消防団の活動は危険と背中合わせであることから、二次災害防止を第一に行動するよう、事故防
止のためのヒヤリハット事例の活用、災害特性に応じた安全装備品の充実や現場での情報共有に努
めております。
また、危険予知の分野においても、経験や体験で得られない事象を、今後の訓練、講習などで周
知し、消防団活動の充実強化を図ってまいります。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
2番 成瀬徳夫君。
○2番(成瀬徳夫君)
ありがとうございました。危険予知訓練は絶対必要だと思いますので、よろしくお願いいたしま
す。
-111-
要旨イに移ります。
全国の消防団員数は、1954年までは200万人を超えておりました。サラリーマン男性の割合が高
くなるにつれて減少し、現在は87万人でございます。減少の歯止めが利きません。瑞浪市において
も減少傾向ではないでしょうか。
サラリーマンの消防団員への意識調査で、消防団員はサラリーマンと両立できるかという質問で、
全国で29.6%の方が両立できるという答えをされたそうです。
消防団員の組織を知っているかということに関しては、91.1%の方が組織は知っておるというこ
とでございます。
消防団活動は危険と答えた人が98%おみえになるそうでございます。
一番の問題は、消防団に入らないと答えた人は、なんと72%あるということでございます。
というアンケートがありますが、消防団員増強に対して、今後どのような策をとられるのかわか
りませんが、喫緊の対応策として、最近女性の消防団員の活躍を耳にします。
瑞浪市も女性団員の募集をされるとのことですが、年齢など、どのような方法で募集をされるの
でしょうか。
消防団活動は、諸先輩方の指導もあって守られてきた活動内容だとは認識していますが、全国的
に消防団活動の改革が検討されています。
今後も、サラリーマン男性の消防団員が主流となります。消防団活動が両立できないと思ってい
る人が70%近くあるわけですから、サラリーマン団員が消防団活動と両立できる活動内容にするた
め、瑞浪市の消防団活動の改革が必要ではないかと思いますが、どうでしょう。
消防長にお伺いいたします。要旨イ、消防団の今後のあり方についての見解はどのようか。よろ
しくお願いします。
○議長(山田実三君)
消防長 和田隆彦君。
○消防長(和田隆彦君)
それでは、御質問の要旨イ、消防団の今後のあり方についての見解はどのようかについてお答え
します。
消防団員の確保は、全国的に困難な状況が続いています。こうした中、平成23年東日本大震災で
は、多くの消防団員が強い使命感を持って出動しましたが、まことに残念なことながら、水門閉鎖
など活動中に殉職されたことがございましたことから、消防団員は身の危険から敬遠される状況も
見られました。これを契機に、国の施策として消防団員の安全対策の見直しが図られており、本市
においても要旨アでお答えしましたとおり、二次災害防止のための安全対策に取り組み、公務災害
防止につなげてまいります。
また、団員の75%が被雇用者であることから、事業所との新たな協力関係の構築、事業所におけ
る防災知識・技術の活用や、消防団活動への協力が社会貢献として捉えられる環境づくりに努め、
団員確保を図ってまいります。
-112-
女性消防団員につきましては、消防団制度の改革により女性団員の募集が行われており、全国の
女性団員数は平成24年度2万512人が各分野で活躍されています。本市には14名が音楽隊に在籍し
ていますが、演奏が主な活動となっております。
今後は、音楽隊員でない女性団員として、平成25年度に年齢条件は設けていませんが、将来の幹
部として活動いただける方数名の入団を予定しております。
以上でございます。
○議長(山田実三君)
2番 成瀬徳夫君。
○2番(成瀬徳夫君)
消防団活動は本当に危険が伴うということで、危惧されているところがありますけども、どうし
ても団員をふやさなくてはならないということがありますので、ひとつよろしくお願いをいたしま
す。
それでは、火消しの役は男の務め、そんな常識は古過ぎるということで、全国で、先ほど話があ
りましたように、2万人を超える女性が消防団員として任務についておられます。
先ほども言いましたが、瑞浪市も女性の消防団員を募集し、女性の分団を創設されるということ
でございますが、当然女性の細部に気づく部分を活動内容とされることでしょう。
女性団員に対して、具体的にどのような活動内容を求められるのか、消防長にお伺いをいたしま
す。
要旨ウ、女性消防団員の活動内容はどのようか。よろしくお願いします。
○議長(山田実三君)
消防長 和田隆彦君。
○消防長(和田隆彦君)
御質問の要旨ウ、女性消防団員の活動内容はどのようかについてお答えします。
女性消防団員は、市内全域から募集し、地域に属さない組織にしたいと考えております。
このことから、女性の持つソフトな面を活かした、市民への火災予防の啓発活動、応急手当の普
及指導や、災害時は後方支援活動などをお願いしたいと考えております。
また、平成29年度には全国女性消防操法大会へ岐阜県代表として出場依頼が届いていますことか
ら、あわせて大会出場のための操法訓練の取り組みをお願いしてまいります。
女性団員のきめ細やかな活動や、女性目線での取り組みを期待しています。
以上でございます。
○議長(山田実三君)
2番 成瀬徳夫君。
○2番(成瀬徳夫君)
今も消防長が話しました、女性のきめ細かい気の付くところを活動内容とさせていただくことは
非常に私はありがたいと思います。ひとつよろしくお願いをいたします。
-113-
最後の質問です。
国の機関である消防方は、1990年に女性を消防団員として積極的に活用するよう各市町村に要請
された結果、女性の消防団員は1995年に5,000人おみえになりました。2012年には2万人を突破い
たしました。今後、全国の全団員の1割を超す10万人を女性団員として目標としておるということ
でございます。
瑞浪市も4月から実際に動き始めるわけですが、市長はどのような見地でおられるのか。女性の
消防団員を増強するにあたり、子育て中の方々、自宅で高齢者を介護中の方々など、さまざまな
方々が対象となります。このような方々に対してどのように配慮をされ、募集をされるのか。市民
の安全、財産を守る消防団員の増強対策、消防団員活動として女性消防団員は有効であるかお伺い
をいたします。
市長にお伺いいたします。要旨エ、女性の消防団員についての見解はどのようか。よろしくお願
いします。
○議長(山田実三君)
市長 水野光二君。
○市長(水野光二君)
それでは、成瀬議員御質問の要旨エ、女性の消防団員についての見解はどのようかについてお答
えさせていただきます。
ただいま成瀬議員も御紹介いただきましたけれども、女性消防団員の募集は国の方針として、団
員100万人のうち1割の10万人を目標としておられます。本市も平成25年度から女性団員の募集に
向けて取り組みを開始しているところでございます。
地域防災を考える上で、団員として女性の参画を願うことは意義あることと考えております。全
国的な取り組みによって、女性団員が年々増加することによりまして、消防団員に対する意識改革
とともに、団員確保の有効な手段ともなるんではないかと思っております。
また、みずなみ男女共同参画プランの中にも、男女のニーズの違いや男女共同参画の視点を取り
入れた防災体制を推進すると定義づけておりまして、私が掲げます安全・安心なまちづくりと防災
力の強化を図れるものと考えております。
女性団員の組織体制につきましては、団員が長期出張や研修、妊娠や育児など、消防団活動に参
加することができない場合には、一定期間活動を休止できる制度など、活動しやすい環境や条件に
合わせ、対応が可能な体制としていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
2番 成瀬徳夫君。
○2番(成瀬徳夫君)
市長も相当期待をされておるみたいでございますので、ひとつ安全な消防団活動ができる消防団
員を募集していただきたいと思います。
-114-
以上で、私の一般質問を終わります。御清聴どうもありがとうございました。(拍手)
○議長(山田実三君)
以上で、成瀬徳夫君の質問を終わります。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------○議長(山田実三君)
ここで、暫時休憩をします。
休憩時間10時55分までといたします。
午前10時38分 休憩
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------午前10時55分 再開
○議長(山田実三君)
それでは、休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、5番 熊谷隆男君。
〔5番 熊谷隆男 登壇〕
○5番(熊谷隆男君)
皆さん、改めましておはようございます。久しぶりの一般質問ということで、非常に緊張してお
ります。
普通で言いますと、この3月議会は、この3月で退職される執行部の方々にせんべつのはなむけ
として1質問ということを考えておりましたけども、能力が乏しいためにかなわないこととなりま
して、今回は足立経済環境部長を代表として、質問を集中的にさせていただきたいと思っておりま
す。
それでは、議長のお許しも得ましたので、新政みずなみ、熊谷でございます。一般質問に入らせ
ていただきます。
標題1、農業者戸別所得補償制度についてであります。
これは、皆さんもう御存じのことかと思いますが、もう一度おさらいのように私なりにちょっと
説明をさせていただきますと、農業者戸別所得補償制度。民主党が平成21年9月の総選挙にマニフ
ェストとして掲げ、農産物販売者に農産物の販売価格と生産コストの差額を直接補填する制度とし
て、平成22年度から実施したものです。
この制度と本市とのかかわりと言いますと、皆さんも承知のことと思いますが、当時、本市にお
いては農産物等直売施設、今の「きなぁた瑞浪」の開設を計画しており、出荷農家を増やすことが
大きな課題としてありました。そこへちょうどこの制度が実施されることとなり、この補償制度を
受ける資格として、販売農業者でなければならないということがあり、今まで自給自足であった農
家が、直売施設へ出荷することにより販売農家となることができ、所得補償を受けることが可能に
なったわけです。
つまり、農家への所得補償という農業者支援と、直売施設への出荷農家を増やし直売施設を充実
-115-
するという、一挙両得を実現するのにぴったり当てはまる制度でありました。
そこでお聞きします。要旨ア、この制度による本市への補償状況はどのようか。足立経済環境部
長、よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
経済環境部長 足立正之君。
○経済環境部長(足立正之君)
失礼いたします。それでは、熊谷議員御質問の標題1、農業者戸別所得補償制度について、要旨
ア、この制度による本市への補償状況はどのようかについてお答えしたいと思います。
米の所得補償交付金は、当市と多治見市、土岐市及び陶都信用農業協同組合などで構成されます
「東濃西部農業再生協議会」で取りまとめて国へ申請し、国から直接該当者に交付されます。
本市に交付されました額でございますが、平成23年度では、交付者383戸に対し2,435万2,000円、
全体の27%、平成24年度では、交付者410戸に対し2,409万7,000円、全体の29%に交付がされてお
ります。
○議長(山田実三君)
5番 熊谷隆男君。
○5番(熊谷隆男君)
大体平均しますと、一戸当たり5万円から6万円の補償を受けられたというような感じになるか
と思います。今の数字を聞きますと、金額のほうは平成24年のほうが減っているのに、戸数のほう
はかえって増えていると。
再質問になりますが、その理由はどのようなことがあると思いますか。
○議長(山田実三君)
経済環境部長 足立正之君。
○経済環境部長(足立正之君)
平成23年度に対して、平成24年度では25万円ほど交付金が減っているわけでございますけれども、
戸別所得補償制度は、今の米の所得補償と合わせまして、水田活用の所得補償制度が並行で行われ
ております。食用米から転作することにより交付金が支払われることになる今の水田活動の所得補
償ですけども、この平成24年度は転作が進んで、米の所得補償は減っておりますけども、水田活用
の交付金がふえております。
金額で申し上げますと、平成23年度で703万7,000円であったものが、平成24年度では1,744万
5,000円となっておりまして、転作がかなり進んでいるということで、内容としましては、飼料米
の転換、あるいは畑地に転換し、直売所に出荷していただける農家がふえた、そのように理解をし
ております。
○議長(山田実三君)
5番 熊谷隆男君。
○5番(熊谷隆男君)
-116-
同じ補償でも年度によってちょっと内容が変わってきたという、米のほうから転作に対する補償
が出たというようなことだというふうに思っています。
続きまして、要旨イに移るわけですけども、昨年の12月に自民党政権になりまして、そのときに
自民党が政権公約の中でうたっております。そこをちょこっと読みますと、「戸別所得補償から農
地を農地として維持する支援策への振りかえの拡充を行います。(他面的機能直接支払法)」とい
うのに変えていきますということを、まあマニフェストと言いませんので、自民党の場合には公約
というような形でそれをうたっています。要は、もうこの制度は、いずれは形を変えていきますよ
ということを一つの公約として挙げています。
そして、農林水産省のホームページには、もう明らかにすぐに答えが出まして、平成25年産は
「農業者戸別所得補償制度」は「経営所得安定対策」へ名称を変更し、一部施策を組み換えて実施
する予定です。
本対策は25年産について、24年産の農業者戸別所得補償制度等と基本的に同じ枠組みで実施しま
すが、26年以降のあり方については、今後検討していくこととしています。今まで、24年まで続い
たこの制度は、ことしは名前を変えて「経営所得安定対策」をいうことで、中の枠組みは変えるけ
どおおむね同じようなことをやっていきますよ。ただ、それ以降についてはこれから検討していき
ますよということを要して言っているわけですけども、これは結局先ほど説明いたしましたように、
この「きなぁた瑞浪」に農業者として出してみえる方は、すべての方ではないですけど所得補償の
恩恵をあずかっている方も多いかと思うわけですけど、そういうことにもなってくるかと思うわけ
です。そうすると、今後の見通しを図るということが非常に大切なことだというふうに思うわけで
す。
そこで、お伺いしたいと思います。要旨イになりますけども、新政権となり、平成25年度は名称
を変更し一部施策を組み換えて実施するとされているが、今後の見通しはどのようか。経済環境部
長、よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
経済環境部長 足立正之君。
○経済環境部長(足立正之君)
それでは、議員御質問の要旨イ、新政権となり平成25年度は名称を変更し一部施策を組み換えて
実施するとされているが、今後の見通しはどのようかということで答弁をさせていただきますが、
今熊谷議員が全部申し上げていただきましたので、特に申し上げることはないわけですけども、特
に今回言われているのが、特にこの瑞浪地域というのは中山間という位置づけの中での直接支援と
いうのがあったわけですけれども、そういった部分も平地、中山間にかかわらずというような形で
広く支援をしていくというようなことと、あと具体的には平成25年度予算で計上されている18億円
というような大きな予算の中で平成25年度に制度設計を行うということになっておりますので、市
としましてはその制度設計をしっかり理解する中で、対応できるものについて積極的に取り組んで
いきたい、そんなふうに思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。
-117-
○議長(山田実三君)
5番 熊谷隆男君。
○5番(熊谷隆男君)
今の話ですと、18億円を使って、国でこれからどういう形にするかの調査をしていく、制度設計
をしていくということだというふうに思っております。
これは、いかにも制度が変わるとなると迷惑ばっかりこうむるようなイメージがありますけども、
かえって拡充されるということの可能性もあるわけです。ですから、ただその情報自体は本当に早
く入れて、また利用される農業者の方々に早く伝達するということが農業振興にとっては大変重要
なことではないかなというようなことを思います。
そこで、もう一つ再質問でありますが、どちらにしてもそういうことで、そういうことの影響が
出てくるかと思いますけども、この「きなぁた瑞浪」の組織というのが形について、「きなぁた瑞
浪」自体について影響はありますか。出てくるものでしょうか。済みません。
○議長(山田実三君)
経済環境部長 足立正之君。
○経済環境部長(足立正之君)
先ほどもありましたように、水田利活用というような部分で、やはり現在のところは4割、今4
割強になっています転作というのはやっぱり、これは義務づけられておりますので、そういう部分
の補てんがあることによって野菜、米以外のものを生産される農家というのは充実してくる可能性
がありますので、出すことによってある程度所得が得られるということで、プラスになる部分が出
てくると思います。
また、農水省が言っているのは、外に向かって販売していこうということの中で、やっぱり良質
なものをつくることによって、地産地消にかかわらず、今度国外に向けての輸出ということでかな
り力を入れてこられるものと考えておりますので、そういったものに対応できるような技術力も身
につけていく必要があるかなと、そういうふうに思っておりますのでよろしくお願いします。
○議長(山田実三君)
5番 熊谷隆男君。
○5番(熊谷隆男君)
今、外に向かってということのお話が出ましたけども、実は今回も農工商の連携の予算もついて
おるようですけども、市長が全国市長会の冊子でインタビューに答えられて、これは市政ルポで瑞
浪市がクローズアップされているわけですけど、その中でもいろいろな連携を、みずなみ焼との連
携、それから、農業と販売するほうの連携、「きなぁた瑞浪」とつくるほうと、そういうことの幅
広い連携をということを結びのほうで述べてみえます。非常にすばらしいと思って読みました。
それから言いますと、「きなぁた瑞浪」の存在自体は、今は農林課の扱いで農業者支援、農業振
興ということが目的の施設というふうな扱いを受けとるわけですけども、私は本来はここまで来ま
すと、ある意味商業施設としての意味合いを強くしたほうがいいのではないか。まあ、お金の出ど
-118-
ころがありますから一概にそういうことは言えませんけども、中で活動される部分では、商業が中
心になったほうがいいのではないかなということを思います。ものが売れれば、つくるほうは必ず
利益が回るわけですから、利益が出ることに関しては皆さん積極的になれるという思いで言います
と、商業、外へ向かって売っていくんだと、コマーシャルもするんだというような意識がこれから
の「きなぁた瑞浪」には非常に大切になってくるのではないかなということも申し述べておきたい
と思います。
それでは、続きまして次の標題へ移りたいと思います。
標題2、改正 高年齢者雇用安定法についてです。
これは、聞きなれないような名前なんですけども、平たく言いますと定年延長の話でございます。
定年と年金受給の間を埋める施策であります。
今までの改正になる前の主立った趣旨で言いますと、急速な高齢化の進行に対応し、高年齢者が
少なくとも年金受給開始年齢までは意欲と能力に応じて働き続けられる環境の整備を目的とすると
いうものが、従来のこの高年齢者雇用安定法であったわけです。
それが改正となりまして、この4月1日から改正、高年齢者雇用安定法が施行される運びになっ
ています。これについてお聞きしたいわけでございます。
要旨ア、改正の目的・内容はどのようか。経済環境部長、よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
経済環境部長 足立正之君。
○経済環境部長(足立正之君)
議員御質問の標題2、改正 高年齢者雇用安定法について、要旨ア、改正の目的・内容はどのよ
うかについてお答えいたします。
「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」、この改正は、急速な高齢化の進行に対応し、高年
齢者が少なくとも年金受給開始年齢までは意欲と能力に応じて働き続けられる環境の整備を目的と
して、平成25年4月1日から施行されることになっております。
今回の改正の主な点は、1つ目は「継続雇用制度の対象者を限定できる仕組みの廃止」であり、
その内容は、継続雇用制度の対象となる高年齢者について、事業主が労使協定により定める基準に
より限定できる仕組みを廃止して、平成25年4月1日からは希望者全員を継続雇用制度の対象とす
ることが必要になること。
2つ目は、「継続雇用制度の対象者を雇用する企業の範囲の拡大」であり、内容は、定年を迎え
た高年齢者の継続雇用を、自社だけでなく子会社や関連会社などまで広げることができるようにな
ること。
3つ目に、「義務違反の企業に対する公表規定の導入」であり、その内容は、高年齢者雇用確保
措置を実施していない企業に対しては、労働局、ハローワークが指導を行い、指導後も改善が見ら
れない企業に対しては勧告を行い、それでも法律違反が是正されない場合は企業名を公表すること
となっております。
-119-
4つ目に、「高年齢者雇用確保措置の実施及び運用に関する指針の策定」であり、内容は、今後
事業主が講ずべき高年齢者雇用確保の実施及び運用に関する指針を国が策定することとなっており
ます。
以上の4点が主な改正内容でございます。
これで答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
5番 熊谷隆男君。
○5番(熊谷隆男君)
今の話を耳で聞いていますと、なかなか難しく感じるわけですけども、大きなポイントは、誰も
が延長を望むことができる、求めることができるということが改正の一つです。対象者を限定する
仕組みを廃止するのですから、今までは限定しとったわけです。この人たちは延長ができることを
言ってもいいですよと、そうではなくて、全国どの人も定年の延長を申し述べることができる。希
望することができる。
そして、もう一つはその企業においては、今までは自分の企業の本体の中でしかいけなかったも
のを、グループの傘下の企業へ回すこともできますよと、雇用を振ることができますよということ。
そして、一番あれなのは、義務違反としてその会社の名前も公表しますし、補助なり何なりとい
うようなことももうしなくなりますよと。いろんな恩典が手に入りにくくなるということもありま
すよという、一つの罰則規定を設けたということ。
そして、最後、今説明があった高年齢者の雇用確保措置ということで、希望者全員に対して定年
の、これは瑞浪市のホームページにも出ておるわけですけども、その後の部分が65歳への定年を引
き上げるのか、それとも希望者全員を65歳まで継続して雇用する制度を導入するのか、それとも定
年という定めをなくしてしまうのかという3つをとりなさいよというようなことを、国からの指針
として出しているわけです。
これは、民間の企業の方々は定年延長ということがあるということはよく知ってみえると思うわ
けです。ところが、こういう経済状況になってきたときに、定年延長を実際に民間で積極的に取り
入れるということは非常に難しい時代であるということでもありますし、またそれを告知する側の
国も、これを積極的に取り締まるぞという姿勢でもないようなニュアンスで僕は受け取っています。
ただ、これがあると非常に民間企業にとっては一つ厄介な問題を背負うことになるんではないかな
という思いがいたします。
そこで、要旨イに移りますけども、瑞浪市のホームページには、先ほど言いましたように、昨年
の12月10日にアップされております。これは恐らく経済環境部の商工課が出されたもので、きっと
国からのものを出されたというふうに思っておりますけども、今言ったような危惧する部分での質
問でございますけども、要旨イ、対象となる市内事業者への対応はどのようか、よろしくお願いい
たします。
○議長(山田実三君)
-120-
経済環境部長 足立正之君。
○経済環境部長(足立正之君)
それでは、要旨イ、対象となる市内事業者への対応はどのようかについてお答えいたします。
「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の一部を改正する法律」が平成24年8月29日に成立し、
9月5日に公布、「高年齢者雇用確保措置の実施及び雇用に関する指針」が11月9日に公示され、
改正法の全体像が出そろいました。
国は、平成25年9月1日に施行までの周知期間が非常に短い中で、事業主・労働者の皆さんに周
知することになり、岐阜県労働局職業安定部長から、平成24年12月6日付で瑞浪市に制度周知等の
依頼がありました。
先ほど議員が申されたとおり、市としましては、この要請を受けまして、平成24年12月10日に瑞
浪市のホームページに掲載、続きまして、平成25円2月1日の「広報みずなみ」に掲載し、この制
度の周知を図りました。
一方、国はさまざまなPRをするとともに、個別には、ハローワークから高年齢者雇用状況報告
書を提出している企業に対し、制度改正の案内を出されたと聞いております。
以上でございます。
○議長(山田実三君)
5番 熊谷隆男君。
○5番(熊谷隆男君)
今、ハローワークやら国から民間へは通達が行っていると、連絡はされているものというような
ことでございましたけども、これは民間企業で定年を間近に、私らと同年代の人に聞くと、やはり
大きい企業なんかでは早期退職勧奨と言いますか、定年を迎えないまでにやめてもらう労使からの
交渉があったり、いろんなあつれきも生まれているようであります。
でも、今一番社会的に問題になっているというか、一番反応を示しているのは、公務員のことで
ございます。公務員にもこれが当てはまってくるようになるわけですけども、要旨ウになってくる
わけですけども、国家公務員はどうなんだ、地方公務員はどうなんだということになってくるわけ
です。その辺のことでお伺いをしたいと思います。
要旨ウ、地方公務員にも相応の措置が求められているが、本市の対応はどのようか、総務部長よ
ろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
総務部長 水野 正君。
○総務部長(水野 正君)
では、失礼いたします。議員御質問の標題2、要旨ウ、地方公務員にも相応の措置が求められて
いるが、本市の対応はどのようかについてお答えをさせていただきます。
民間においては、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の一部が改正されまして、雇用と年金
の確実な接続に向け、所用の措置が講じられました。公務員においても相応の措置が求められ、国
-121-
家公務員におきましては、平成24年3月に「国家公務員の雇用と年金の接続に関する基本方針」が
示され、また、地方公務員につきましても、平成24年8月に総務省より「地方公務員の雇用と年金
の接続に関する制度概要(案)」が示されました。
いずれも、「定年退職する職員が再任用を希望する場合は、当該職員の任命権者は当該職員を再
任用職員として採用する」というものであり、これを踏まえた地方公務員法の改正法案が、昨年10
月の臨時国会に提出される見込みでありました。しかし、衆議院解散などの事情により提出には至
りませんでした。
その後、国におきましては、法律での再任用義務化を見送り、各省庁で再任用を義務化する閣議
決定を行う見通しであるとする報道もあり、状況はいまだ混沌としております。
こうした状況の中、市といたしましても、来年度の定年退職者からの制度導入が必要であること
は十分に認識しており、総務省より具体的な制度設計が提示されていない現状ではございますが、
国、県の動向を注視し、他市町村と情報を共有する中で、勤務労働条件の検討を進めていきたいと
考えております。
現時点の認識では、年金の支給開始年齢が平成25年度以降、段階的に60歳から65歳へ引き上げら
れることから、再任用制度も年度ごとの希望者の状況に応じた措置が必要であること、そのために
は、定年退職予定者などへの意向把握、再任用職員を充てる職務の検討、職務の再編などによる再
任用ポストの確保、新規採用計画などの必要な検討を中長期的な視点から行い、具体的な制度設計
を進めていく必要があると考えておりますので、よろしくお願いいたします。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
5番 熊谷隆男君。
○5番(熊谷隆男君)
今、公務員の場合には、定年延長というよりは、再任用という形で対応していきましょうという
ようになるでしょうというような話になっとるわけですけども、再任用と定年延長ということの違
いは、定年延長の場合は同等のポストでそのまま継続してその職にあるということのような感じで
す。ところが、再任用ということは、おおむねそのポストとは違って、もう一度新たに、むしろそ
れよりも言葉を平たく言っていいのかどうかわかりませんけども、下のポストというか仕事になり
ますよということのニュアンスのようであります。
ですから、それがどうだということではありませんけども、先ほど言ったように、公務員の場合
も希望される方にだめですよというのはなかなか難しいということになってくるわけですけども、
これは平成25年4月1日に施行されるわけですから、実際に答えを出さなきゃいけないのは平成26
年の3月末までにはその形を示さなければいけないというふうに理解をしております。
そして、もう一つそこで起きてくる問題は、仮にというよりもそういうことで再任用を希望され
る方が、定年延長を希望される方が出てくる。そうしたときには、第三次の行革で一生懸命推進し
きた定員適正化ということが出てくるわけです。また、新規採用ということにも影響があるかと思
-122-
いますが、再質問になりますけども、定員適正化への影響はどのようでございましょうか。考えて
みえますか、お願いいたします。
○議長(山田実三君)
総務部長 水野 正君。
○総務部長(水野 正君)
現行の定員適正化計画につきましては、平成17年4月1日の職員数418人を基準としまして、平
成27年4月1日の職員数を6.7%減の390人とする目標でございます。
フルタイムの再任用職員につきましては、職員定数に含まれるものであり、定員適正化計画にも
影響を及ぼします。計画策定時には想定されていないことでございますので、対応に苦慮している
状況でございます。昨年、総務省から制度設計にあたり、全国の自治体にアンケート調査がござい
ました。その中で、自治体からは「定数外としてほしい」、また、「定数削減を進めている中で、
新規採用と再任用義務化の両立は困難である」という意見が多く寄せられております。
その後、総務省より具体的な制度設計が提示されてはおりませんが、「国家公務員の雇用と年金
の接続に関する基本方針」の中では、「3年に1度、60歳を超える職員が公務部内に追加的に留ま
ることと、組織の将来を担う若手職員の安定的・計画的な確保及び人事の新陳代謝を図ることが可
能となるよう、総人件費改革等の観点も踏まえつつ、必要な措置を講ずることとすること。」とご
ざいますので、今後、国から何らかの対応策が示されてくるものと考えておりますので、よろしく
お願いいたします。
○議長(山田実三君)
5番 熊谷隆男君。
○5番(熊谷隆男君)
同時に、さっきちょこっと言いましたけど、新規採用にも恐らく影響することかと思います。こ
れは、この問題については、どこの自治体もが必ず考えなければいけなくて、答えを出さなきゃい
けない時期も決まっているわけです。そして、これは今なぜかと言いますと、第6次総合計画にも
関係してくることでありますし、もっと言えば自治条例、まちづくり条例についても、そこで示す
姿勢が影響してくるんではないかなということが想像されるわけです。まだ日にちがあるというも
のの、早期に考えていただきたい、資料を集めていただきたいというような思いですので、よろし
くお願いをしたいと思います。
それでは、次の標題3に入ります。
市長の所信表明についてです。今は、一番最初市長が市長になられたときは、所信表明という形
ですが、今は名前がどうなってましたかね、市長提案説明要旨というふうになっておりますので、
適切でないかなという思いもありますけども、進めてまいりたいと思います。
その中で、これは平成22年の12月議会に私の質問で、第四次行政改革大綱について質問いたしま
したけども、その中にもかぶるところがあるかと思いますけども、第三次行政改革の折には、費用
対効果の費用の削減、今言いました定員適正化ということを主として取り組まれまして、それは量
-123-
的な取り組みであったという総括をしてみえます。それが、この第四次行政改革大綱には質の改善
であると、それをもちまして、所信表明の中の4ページになりますけども、行政改革のところで、
ちょこっと読みますけども、「行政の質の改善とは、限られた予算の中で職員の努力と工夫により
効果を上げること。また、予算はなくとも、市民の皆様と知恵を出し合い、活性化につなげること
など、現在の行政サービスの内容やその水準の維持向上を図る中で、費用対効果のさらなる向上を
目指すものであります」というふうに述べておみえです。
私はあいまいな表現だなと最初思ってお聞きをしました。へそが曲がっておるものですから、こ
こで言われる職員の努力と工夫は何なんだろう、これはあんまり残業するなよという意味なのか、
それとも、無駄は省きなさいよという意味なのか。市民の皆様と知恵を出し合うということはどう
いうことなんだろう。協働ということで、手伝ってくださいよということなら、民間で言いますと
お客様にアンケートをとって、御要望は何ですかと聞いて、そして最後の項目で、ではどうしたら
いいんですかと聞いてるような、そんなイメージを受けました。どちらもその費用対効果の費用の
部分を求めてみえるんではないだろうか、変わらずその費用、つまり量の削減を言っているように
思えたのであります。
昨年、市長は平成24年度の所信表明の中で、職員の資質向上、意欲向上のための継続的施策、そ
れは、さまざまな研修の実施、目標管理による人事評価制度の充実、そういうことが重要だという
ことをうたってみえます。私もそれが最も大切なところだというふうに認識しております。そうい
う思いを込めまして、要旨アを伺いたいと思います。
行財政改革で、「職員の努力と工夫」「市民の皆様の知恵」は何を意味するのか。「質の改善」
が方針とすれば、職員の資質や意欲の向上のための継続的施策が必要ではないか、よろしくお願い
いたします。
○議長(山田実三君)
市長 水野光二君。
○市長(水野光二君)
それでは、熊谷議員御質問の標題3、市長所信表明について、要旨ア、行財政改革で、「職員の
努力と工夫」「市民の皆様の知恵」は何を意味するのか。「質の改善」が方針とすれば、職員の資
質や意欲の向上のための継続的施策が必要ではないか、というような今御質問をいただいたわけで
ございますけど、今議員もちょっと御紹介いただきましたけど、私が常々思っていることは、今の
予算で行っている事業を、同じ予算でもっと市民サービスを向上する事業にできないか。今の予算
でもっと効果を上げられないかということ。それと、今の事業をやるのはいいんですけど、想定さ
れている予算を少なくして、今のレベルの事業ができないか。それともう一つは、予算なしで、総
意と工夫だけで市民サービスが上げられる方策はないのかというようなことを、常々職員にも言っ
ておりまして、職員もそれに対して一生懸命取り組んでいただいているわけでございまして、その
代表的な例が、窓口の延長です。これは予算もかけない、アイデアだけでやると。それで、多少フ
レックスにしまして、残業手当とか早朝手当を出さないとかいうようなことで、これは職員から提
-124-
案をいただきまして実施しており、今定着してきておるわけでございますので、私も帰るときに職
場を見ますと、火曜日と木曜日は結構市民の方が仕事が終わってから来ていただけてるというよう
なことを思いますと、予算をかけないで市民サービスの向上につながる一つの実績ではないかなと
いうふうに思っておりますけれども、一応、熊谷議員の御質問に対してこれから答弁させていただ
きます。
平成23年度にスタートしました第4次瑞浪市行政改革大綱におきましては、「行政の質の改善」
を基本方針としまして、それまでの歳出削減を中心に費用対効果を図る、いわゆる量的な取り組み
から、行政サービスの水準の向上を図る、質重視の改革へと展開させていただいたわけであります。
現在は、職員の質の向上を目指しまして、目標管理の手法を取り入れた人事管理制度を活用しま
して、個々の職員がみずからの責任で考え、そして、新たな課題に挑戦できるよう、育成に努めて
いるところであります。もちろん、職員の資質の向上は、そのまま行政のパフォーマンスを継続的
に向上させることにもつながるというふうにも考えております。
今年度は、具体的な今取り組みをしていただいてますけど、若手職員によります自主的な研修グ
ループが3つ立ち上がりました。自身のスキルアップや職務能力の向上を目的に、業務上の課題や
今後のまちづくりなどの研究にも、それぞれのグループで課題を設けていただいて、これはある面
では職域を越えて横断的な中から集まっていただいて取り組もうということでスタートしていただ
いております。
また、まちづくり推進組織の活動を支援する目的で導入いたしました、夢づくり支援職員制度は、
職員が地域の皆様と交流をし、一緒に汗を流し、アイデアを出し、意見を交換する場となってきて
おります。
そのほかにも、職員は一市民、一住民として消防団ですとかPTAですとか、スポーツ関係団体
などに積極的に参加をしてくれてまして、市民とともに歩む職員となるようにも努力をしていただ
いております。
今後も、市民の皆さんや職員が持っている、「私たちのまちをよくしたい」という思いを込めま
して、提案や御意見をいただきながら、より質の高いまちづくりを進めていきたいと思っておりま
すので、議員におかれましても御理解をいただきたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(山田実三君)
5番 熊谷隆男君。
○5番(熊谷隆男君)
ありがとうございました。今いろいろお聞きしまして、ちょっと安心したというのはあれですけ
ども、同じ思いだなというような気がいたします。
市長はよく現場主義、対話主義ということを言われて、これはとられる方によると市民との対話
を重視する、市民とふれあう現場を大切にするという意味合いであるかなとも思いますが、今言わ
れた、本当に現場で市民とふれあう職員の方との交流というのが非常に大切ではないかなというこ
とを思います。
-125-
うちの会派の新政みずなみが2月7日に勉強会を行いました。保健センターの職員の方との意見
の交換を図りました。非常に最初のうちはかたい言葉のやりとりでございましたけれども、やはり
話し合う間に打ち解けて、非常に悩みも聞けますし、素朴な疑問も私たちも聞けるというようなこ
とで、非常に有意義な交換会になったというふうに思っております。
再質問のような形でお聞きしますと、逆に言うと市民との懇談会やそういうこととは別に、市の
職員の方と、それも若手の入られた方なり、または庁内でないところというような方との意見の交
換なんかをされたらどうかなという提案のような話ですけど、御見解が伺えましたら、お答え願い
たいと思います。済みません。
○議長(山田実三君)
市長 水野光二君。
○市長(水野光二君)
私が職員と意見交換をするということですね。それは、大変大切なことでありまして、議員から
御提案をいただきましたけれども、既にやらせていただいておりまして、ある面では組合の方々と
の意見交換も昼食をとりながらやらせていただいたりとか、また、時間を設けていただいて意見交
換をさせていただいたりとか、また、それぞれの職員の皆さんと意見交換をする場は常に設けさせ
ていただいておるつもりであります。これも、ある職員から提案がありまして、市長は外へ行って
ばっかりみえると。我々職員との意見交換がないやないか。我々の職場も見に来てほしいというよ
うな提案も実はいただきまして、それはなるほどと、確かにそれも大事だなと思いまして、時間が
許す限り、まだまだ十分ではないかもしれませんけれども、極力職場に行かせていただいたりして
ますし、あとは決裁をとりに来る職員がもちろんいるわけですけど、ただ単にはんこを押すわけで
はなく、極力その決済を持ってきた案件に対して質問をして、その職員がよく把握してるかどうか
ということも自分でも確認しながら、また自分がわからないことを教えてもらいながら、というよ
うな形で、極力いろんな場を使って意見交換をさせていただいてますので、これからも議員が御指
摘いただきましたように、しっかり職員とも連携をとらせていただきますし、また、市民の皆さん
とも連携をとらせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
○議長(山田実三君)
5番 熊谷隆男君。
○5番(熊谷隆男君)
ありがとうございました。お聞きしてちょっと安心をいたしました。
要旨イに移ります。
標題1で取り上げました農業者の戸別所得補償、これもこの政権がかわったことによっていろん
なことを考えなくてはいけなくなってしまった。
標題2も同じようで、経済の変化があったり、社会保障の改革が進まなかったりというようなこ
とが問題をややこしくさせてるというようなことを思います。
そういう国の施策、県の施策、政治の流れというものが、この基礎自治体に対しては非常に大き
-126-
な影響を与えるんだなということを思います。
水野市長が平成19年の夏に市長になられて、その翌年の平成20年から見ますと、平成20年の9月
にはリーマンショックがありました。平成21年9月に民主党に政権がかわりました。平成23年3月、
もう間もなく2年を迎えますけども、東日本大震災がありました。そして、昨年の12月に自民党に
政権が交代しました。今の5年間に非常に大きな社会情勢の変化があったというふうに思います。
その中で、にもかかわらず、行政の運営手法、形態というものに関しては、やはり古い歴史の中の
伝統の中で前年を踏襲したような形がまだまだ残っている。それが、悪いとは申しませんけども、
やはりこれだけの社会情勢の変化があるところでは、変えていかなければいけないんではないかな
というような思いで、質問というより提案のような要旨になりますけども、要旨イでございます。
社会情勢の変化に対応するために、行政組織の再確認・再構築を行うことが、第6次総合計画の
策定に向けて喫緊に必要ではないかということでございます。よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
市長 水野光二君。
○市長(水野光二君)
それでは、熊谷議員御質問の要旨イ、社会情勢の変化に対応するために、行政組織の再確認・再
構築を行うことが、第6次総合計画の策定に向けて喫緊に必要ではないかという御質問についてお
答えさせていただきます。
本市の行政組織は、第5次総合計画の後期基本計画のスタートに合わせまして、平成21年度に大
きく見直しをさせていただきました。
この見直しでは、組織の簡素化を図るために、総務部と企画部の統合をさせていただきまして、
管理部門の簡素化を図りました。また、まちづくり推進組織ですとか、自治会ですとか、NPO法
人の活動が大変活発になってきておりますので、そういう活動を総合的に支援する目的で、新たに
「市民協働課」などを設置させていただきまして、後期基本計画の実現に向けての組織体制をとら
せていただきました。
しかし、今議員から言われましたように、大変この平成19年以降を考えますと、想定外のいろん
なことが起きてきておるわけでございますけれども、特に災害に関しましても、平成23年の3月に
は東日本大震災を契機として、防災の重要性とかエネルギー問題に関する知識の高まりとか、歯ど
めがきかない人口減少に対する危機感の増大とか、また、昨年はリニア中央新幹線の整備に伴いま
すこの地域の活性化、発展をどうするかとか、私たちを取り巻く社会環境は、さまざまな面で大き
く変化してきております。
第6次総合計画は、当然これらの社会情勢の変化や課題を踏まえた上で、今後10年間のまちづく
りの基本方針となるべきものを築きあげていきたいと考えております。当然組織の再編につきまし
ても、次期の総合計画のスタートに合わせまして考えていきたいというふうに思っておりますので、
また御提案などあればいただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
-127-
5番 熊谷隆男君。
○5番(熊谷隆男君)
ありがとうございました。先ほども話したと思いますけども、農商工の連携ということが出まし
た。これは瑞浪市の場合は同じ部内のことになるわけですけども、そこに教育を加えることもでき
るかもしれません。本当に縦割りと言われる行政の中で、横ぐしを刺すようなことが必要ではない
かというふうに僕は思います。事業ごと、課題ごとに、プロジェクト的にすぐに組めるような柔軟
な組織であったりとか、市民自体が行政をチェックする、そういう評価システムをつくったりだと
か、先ほど来言ってますけども、職員の方が能力をさらに向上できるような環境の構築と、人材育
成プログラムと、そういったことも加えていただければありがたいかなというふうに思います。
私は一般質問をすると必ずここに帰結してしまうわけですけども、常套句のようになりますけど
も、やはりこの今の5年の以前と今とで変わったことは、今までは国、県の指針であるというもの
に非常に従順に従ってくれば間違いのなかった世の中から、そしてまた、同一規模であったり、近
隣の市を模倣するというのか、勉強させてもらうことで成り立っていたことが、今は逆に瑞浪市独
自のものを構築していかなければいけない、能力を十分に高めなければいけないという時代になっ
てきたんだと、そういうことがこれからの自治体運営には欠かせないことだということを思います。
ぜひ、その辺も考慮いただいて、お願いしたいということを結びの言葉といたしまして、一般質問
を終了いたします。ありがとうございました。(拍手)
○議長(山田実三君)
以上で、熊谷隆男君の質問を終わります。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------○議長(山田実三君)
ここで、暫時休憩をします。
休憩時間午後1時までといたします。
午前11時45分 休憩
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------午後1時00分 再開
○議長(山田実三君)
それでは、休憩前に引き続き会議を開きます。
4番 榛葉利広君。
〔4番 榛葉利広 登壇〕
○4番(榛葉利広君)
皆さん、こんにちは。議席番号4番、公明党の榛葉利広でございます。
それでは、本日は2つの標題に関しまして一般質問をさせていただきます。
それでは、早速議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。
まず、最初の標題、通学路の安全対策と今後についてを質問させていただきます。
-128-
以前の石川議員の質問でも取り上げられておりますし、午前中の成瀬議員の質問の中でも通学路
に関しまして触れられております。
昨年の亀岡市の痛ましい事故によりまして、大変注目をされておるところでございます。国とし
ても、通学路の総点検を指示されまして、実施されたところであると思いますけれども、公明党と
しても20年前から「通学路の総点検」を提唱いたしまして、子どもたちの命を守るために全力で取
り組んでまいりました。亀岡市の事故などを受け、昨年4月26日、党政務調査会に新たに「通学路
の安全対策プロジェクトチーム」を設置いたしまして、同プロジェクトチームは5月16日、文部科
学大臣に対して通学路の安全対策についての緊急提言を行いました。
その結果、5月30日には文科省、国土交通省及び警察庁から全国に通知が発せられて、すべての
公立小学校で緊急合同総点検が実施されることとなり、6月26日には通学路の安全対策のための有
識者による懇談会も設置されました。
6月議会においての石川議員の質問で取り上げられておりまして、瑞浪市内の交通安全に関する
危険箇所はその時点で54カ所、11月までに文科省へ報告することとなっておりましたので、その後
増加したものと思われますが、私の資料では57カ所となっております。
また、各学校では安全マップなどを作成し、保護者の皆さんにも情報を共有しているとの答弁が
ありました。
今回の国の補正予算でも、通学路の安全対策のために335億円が確保されておりますが、大事な
のは、現場の地方自治体の意識が極めて重要だということであります。
しかし、この公表状況に関しましては、都道府県によって差があるようです。今回の記者発表で
は、対策箇所等が公表されている市区町村の数、市町村名を今回初めて都道府県別に公表しており
ます。中でも、突出して公表状況がよいのは愛知県で、これは愛知県がかなりリーダーシップを発
揮していることが大きいとのことであります。
今日、求められている対応は、官民の知恵を結集し、市民の意識改革をも見据えた「総合的な通
学路の安全対策」です。亀岡市の事故等があったからという一過性の対応で終わらせずに、常に通
学路の安全をフォローしていく体制をつくり上げていただきたいと思います。
そこで、以下の点について、施策の推進を図っていただきたく、質問をさせていただきます。
まず、要旨アですが、通学路における緊急合同点検について、現在、本市においては危険箇所の
公表がされていないが、速やかに公表すべきではないか。
この点につきましては、昨日連絡がありまして、瑞浪市のホームページ上で公開をされたという
いう連絡をいただきましたけれども、通告をしてありますので、教育委員会事務局次長にお伺いい
たします。
○議長(山田実三君)
教育委員会事務局次長 羽柴 誠君。
○教育委員会事務局次長(羽柴 誠君)
失礼します。榛葉議員御質問の標題1、通学路の安全対策と今後について、要旨ア、通学路にお
-129-
ける緊急合同点検について、現在、本市においては危険箇所の公表がされていないが、速やかに公
表するべきではないかについてお答えします。
本市の通学路で、学校から危険性があるとして報告された場所は57カ所ありました。
各学校では、今回の緊急点検の結果をこれまでの情報に加えながら、安全な登下校の向上を目指
しています。
具体的には、児童生徒に対して、登下校時に地区担当教師が現地で具体的な危険性について確認
したり、危険箇所を通学路の地図上に示したりと、危険回避のための指導を継続して行っています。
保護者や地域の方にも、校内に危険箇所地図を掲示して見ていただけるようにしています。しか
し、ハザードマップとして各家庭や地域に配布している学校は、現時点では5校のみで十分とはい
えません。
今回の57カ所については、今月、市のホームページに掲載しましたが、今後も通学路を活用する
児童生徒への指導にとどまらず、保護者や地域にも広く公表し、危険性を周知していきたいと考え
ています。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
4番 榛葉利広君。
○4番(榛葉利広君)
はい、ありがとうございました。私も実はPTAの役員をやっているときに、日吉ですけれども、
安全マップなるものを手書きでつくられたものでしたけれども、通学路に関してどこが危ないよ、
まあこれは道路の部分だけではありません。例えば、防火水槽があるからここの部分は気をつけた
ほうがいいよというようなことも書き加えられておりました。
これも大変いいことだと思いますし、また、国土交通省の発表があったというふうにありました
けれども、よく精査をして調べてみますと、公表しているという市町村でも、別にこれホームペー
ジにうちのようにアップしているわけではなく、意外にそこら辺の理解の仕方がどうなのかという
部分もあるようです。そこら辺はしっかり是正をしていただきたいなというふうに思いますが、瑞
浪市ではそういうぐあいで、安全マップ、まだ完全ではないが実施をされて、つくられておって、
今回ホームページにアップするということにつながったのかなというふうに思います。
今回アップされたわけですが、これをどう現場でうまく活用していくか、これが今後大事になっ
てくるというふうに思いますので、その点をこの後聞いていきたいというふうに思います。
続いて、要旨イですが、今後、その対応箇所が計画的に改善されるよう、継続的な体制を構築し
ていくことが大事だが、その体制はどのようかについて、まず学校を管轄する立場から、教育長に
お伺いをいたします。
○議長(山田実三君)
教育長 平林道博君。
○教育長(平林道博君)
-130-
失礼します。要旨イ、対応箇所が計画的に改善されるよう、継続的な体制を構築していくことが
大事だが、その体制はどのようかについてお答えします。
昨年秋に実施しました「通学路における緊急点検」の取り組みの中で、今後に活かしていきたい
ことが3点あります。
まず、1点目は、関係者による合同点検の実施です。保護者等の協力を得て、学校が報告してき
た危険箇所について、学校、教育委員会、道路管理者、地元警察署によって現場の合同点検を行い
ました。そして、道路管理者の対応分担を明らかにしました。対応必要箇所57カ所の分担は、国が
1カ所、県が21カ所、市が34カ所、その他が1カ所です。それぞれ責任が明確になりました。
2点目は、対策必要箇所に対して具体的な対策案を作成したことです。合同点検によって選んだ
対策必要箇所について、教育委員会と学校で道路管理者や警察署から助言を得ながら、実際の対策
案を作成しました。そして、道路管理者や警察署に要望を行いました。対策案は、1、直ちにでき
ること、2、ここ1、2年のスパンでできること、3、長期的に取り組まなければできないこと、
の3つに分類しました。
3点目は、対策案の実施が極めて早かったことです。教育委員会、学校、そして道路管理者は、
作成した対策案に従って直ちに通学路の改善に取り組みました。
例えば、宮前町の信号は歩行者信号の時間が大変短く、子どもたちが一度に渡りきれないという
問題点がありましたが、警察は点検後直ちに対応し、改善を図ってくれました。市土木課において
も、道路のカラー舗装に直ちに取り組むなど、対策案に率先して取り組みました。対策必要箇所57
カ所のうち、22カ所については、点検後直ちに対策が完了しました。
その後も、国土交通省が国道19号市原のガードレール設置要望についてすぐに工事に取りかかっ
てくれるなど、対策案は確実に実施されています。
今後につきましては、教育委員会としては、作成した対策案の進捗状況をきちんと見届けていく
ことが大切だと考えています。ここ1、2年のスパンで取り組む対策箇所が22カ所、それ以上に長
期的に取り組んでいかなければならない対策箇所が13カ所あり、改善には息の長い取り組みが必要
です。教育委員会がパイプ役となり、道路管理者等と連携、協力を図りながら、計画的、継続的に
取り組みを進めていく所存です。
以上、答弁とします。
○議長(山田実三君)
4番 榛葉利広君。
○4番(榛葉利広君)
ありがとうございました。学校、教育委員会、道路管理者、そして警察という合同点検がうまく
行われまして、責任が明確になったことがよかったという答弁でありました。
また、やはり今後もこういう危険箇所というのは新たに出てくることも考えられます。今後もそ
の体制をうまく整えていただきまして、継続的に実施をしていただきたいなというふうに思います。
続いて、道路管理者の立場から、建設水道部長にお伺いをいたします。
-131-
○議長(山田実三君)
建設水道部長 石田智久君。
○建設水道部長(石田智久君)
それでは、要旨イの答弁をさせていただきます。
先ほどから答弁しておりますが、全国で児童生徒の通学時における交通事故が多発したのを受け、
通学路における緊急合同点検を行った結果、本市で安全対策が必要となった箇所は57カ所であり、
そのうち市管理部分は34カ所でありました。
その結果を受け、「通学路の要対策箇所における安全の確保対策事業」5カ年整備計画を策定し、
今議会の補正予算にも上程しておりますが、その予算において安全対策の施工を開始いたします。
今後は、教育委員会、保護者、警察署との連携をさらに深め、定期的に通学路の安全点検を実施
し、必要な対策を講じていく体制を構築していきたいと考えております。
○議長(山田実三君)
4番 榛葉利広君。
○4番(榛葉利広君)
直接的に市の管理部分として、34カ所の危険箇所があって、5カ年計画でこれを進めていくとい
う答弁でありました。ありがとうございます。
再質問をしたいと思います。
教育長に再質問をさせていただきます。
これは、実際にこの一般質問に取り組みまして、3日ぐらい前に市民の方から実際に相談をお受
けしたことでございますが、孫がことし小学校に入ると。指定された通学路を見てみましたら、建
物も迫っていて、道路も狭い、歩道もないという部分で、道路を直してくれという話だったらどう
しようかなというふうに思いましたけれども、よく聞いてみますと、多分それは難しいだろうとい
うふうにその方はお考えになって、では、通学路の変更はできないのかというようなお話がありま
した。隣の分団は違うルートを通っておるというようなお話もありましたので、私としてはぜひ学
校に相談をしてみたらどうでしょうというふうにお答えをしておきましたけれども、いろんなケー
スがあると思います。個々の事案を見てみないとわからないかもしれませんけれども、この通学路
のルート変更というのはそう簡単にできるものかどうなのか。そこら辺を教育長にお聞きしたいと
思います。
○議長(山田実三君)
教育長 平林道博君。
○教育長(平林道博君)
通学路につきましては、子どもたちの安全が第一です。したがいまして、もしそのような危険な
箇所があれば、学校の職員が現場に行って確認をし、危険性が高いと判断すれば、安全性が確保で
きるまでの間、学校長の判断で通学路が変更できます。
○議長(山田実三君)
-132-
4番 榛葉利広君。
○4番(榛葉利広君)
ありがとうございました。まあ、その時々の状況によっていろんなパターンがあると思いますけ
れども、しっかり対応していただきたいというふうに思います。
保護者やおじいさん、おばあさんの立場としては本当に必死になるという気持ちも非常によくわ
かるなというふうに思いましたので、どうかよろしくお願いをいたします。
それでは、建設水道部長に再質問をさせていただきます。
今回の危険箇所の公表に関しましては、建設水道部主導で大変迅速な対応をいただきました。公
表資料も見させていただきましたけれども、例えば、その一覧表の中から地図へリンクできるとか、
また、地図が拡大、縮小できたりとか、またはスマートフォンなどで見られるというような活用が
しやすい配慮も今後必要になってくると思いますが、お考えをお聞かせください。
○議長(山田実三君)
建設水道部長 石田智久君。
○建設水道部長(石田智久君)
現在では、市道のホームページ上、こういった書類をPDFの形式で掲載しておりますので、今
議員がおっしゃったようなリンクにはなっておりません。今後、その方法等を研究させていただき
まして、より市民の方に情報を届けられるような方策を研究していきたいと思います。
○議長(山田実三君)
4番 榛葉利広君。
○4番(榛葉利広君)
私が調べました近隣市でのその公表の仕方の中に、まだそこは公表はされていないようですが、
その方法について考えているという部分で、そこはグーグルマップというインターネット上の地図
を利用しまして、これは実は登録さえしておれば私でも地図の加工ができるというサービスがあり
まして、それを利用するのかなというふうに思っております。今回は、多分パソコンの中のソフト
を使ってつくられたものかなというふうに思いますが、こういうサービスをぜひ利用していただく
のもいいのかなと。
あとは、県が運営しておりますGISですか、これの利用も一度検討していただきたいなという
ふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
それでは、次の要旨ウに移ります。
現在、交通安全対策基本法において、都道府県は交通安全計画策定が義務化(25条)、市町村は
努力義務化(26条)、がされております。そのために、条例化するというところは案外少ないわけ
ですが、徐々に条例化する動きも出てきております。条例化することにより、例えば、計画に入っ
ていないような理念であったり、高齢者に特化したような規定があったり、さまざま地域性を反映
できるような規定が入ってきております。
現在、瑞浪市では、昭和40年代に制定された「交通安全対策会議条例」がありますが、特に通学
-133-
路に関連したような記述はありません。ここに例えば、通学路の安全対策を入れたり、今回の緊急
点検を恒常的に行うための改正を書き入れたりすることも可能かと思います。
そこで、継続的に通学路の安全対策を推進する条例等を策定する考えはないかについて、市長に
お尋ねをいたします。
○議長(山田実三君)
市長 水野光二君。
○市長(水野光二君)
それでは、榛葉議員御質問の要旨ウ、継続的に通学路の安全対策を推進する条例等を策定する考
えはないかについてお答えいたします。
昨年の夏に行いました通学路緊急合同点検は、交通事故多発を契機に行われたわけでありますが、
安全対策は道路構造に起因するものだけではないと考えます。近隣地に竹やぶがあり、降雪時に竹
が道路側に倒れ込めば、歩行者が道路の中心側を歩かなければならない、危険度が増すわけです。
倒壊の恐れのある空き家があれば、地震等で倒壊し、歩行者が危害をこうむるかもしれないなど、
多方面から安全対策を講じないと、特に児童、生徒、高齢者の安全が確保できないのではないかと
私も考えております。
したがいまして、道路を利用する者の安全に対し、道路管理者だけでなく道路近隣権利関係者も
含めて、果たす責務及びその責務を担保するための措置のあり方など、さまざまな難しい問題が当
然ございますので、しっかり研究していきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願い
します。
○議長(山田実三君)
4番 榛葉利広君。
○4番(榛葉利広君)
現状では、そのいろんな問題があって難しいというお答えでありました。確かに、その民地の問
題であるとか、さまざまあるというふうに思います。また、この質問の最初のほうで出しましたけ
れども、「通学路の交通安全の確保に関する有識者懇談会」、これは国で行われたものですが、そ
の意見等を見させていただきますと、当面の課題はその空間を分離するといいますか、道路と通学
路をどう分離するのかというような、まあちょっと難しいお話もありました。でありますとか、生
活道路を車が通りやすくしようと思うと通学する子どもたちにとっては非常に危険になるというよ
うな、理論的に言いますとそういうことがあるそうです。
あと、世界に目を向けますと、例えばイギリスなどでは子どものための交通安全対策というのが、
一般の交通安全対策より重要視されているという部分があるそうです。というのは、国では平成23
年に内閣府が出された第9次交通安全基本計画、これでは、平成27年までに24時間の死者数を
3,000人以下にするという目標が打ち出されておりますけれども、例えばこれがイギリスの方策に
なりますと、10年間における一般事故の死傷率削減目標は40%ですが、子どもの死傷率削減目標は
50%と、明らかにその人によってといいますか、子どもと一般の方を分けて考えるということがあ
-134-
るそうであります。これが即日本に通用するかどうかというのは難しいかもしれませんけれども、
本当に未来を担う子どもたちのために、ぜひこういうことも考えてやっていただきたいなというよ
うに思いますし、もう一つは、先ほど教育委員会と道路管理者ということで答弁いただきましたけ
れども、その間を調整する役、コーディネーターのような方もイギリスには存在しているというお
話もありまして、この方は提言をされております。こういうことも、ぜひ参考にしていただきまし
て、瑞浪市の施策の中にぜひ反映していただければなというふうに思っておりますので、どうかよ
ろしくお願いいたします。
それでは、次の標題2、消費者教育の推進について質問をさせていただきます。
先の通常国会で「消費者教育推進法」が成立いたしました。この法律が成立した背景には、年々
悪質化し、巧妙化している振り込め詐欺や、未公開株など架空の投資話を持ちかける利殖勧誘事犯、
悪質リフォームなどなど、特定商取引事犯などの一般消費者を狙った悪質商法のまん延があります。
オレオレ詐欺、架空請求詐欺、還付金詐欺などの振り込め詐欺は、ピーク時より減少しているも
のの、2011年には6,233件の発生を認知しております。
中でも、オレオレ詐欺はむしろ増加しており、被害総額は127億円を超えております。携帯電話
などの有料サイト利用料の請求などを装った架空請求詐欺は、認知件数は減少傾向にあるものの、
1件当たりの被害額はむしろ増加をしております。
また、オレオレ詐欺の被害者は60歳代以上の高齢者が9割を占めておりますが、架空請求詐欺は
30歳代以下が4割近くに上るなど、全世代で被害を受けている実態が伺えます。このため、若い世
代からの消費者教育が必要になっております。
また、11年の利殖勧誘事犯の被害額は590億円、特定商取引事犯の被害額は207億円を超えており
ます。
「消費者教育推進法」は、巧妙化する詐欺や悪質商法から消費者自らが身を守り、合理的に行動
する知識と能力を養う教育を、幅広い年代、場所で行うのがねらいです。
そのために、学校や地域、事業所及び事業者団体などにおける消費者教育の推進、そのための先
進的な取り組みなどの情報を収集・提供するとともに、収集した情報を消費者教育の内容に的確・
迅速に反映するとしております。
また、有識者や消費者代表が、消費者教育の効果的な推進方法について話し合う場として、消費
者庁に消費者教育推進会議、地方自治体には消費者教育推進地域協議会を設定するものとしており
ます。
悪徳商法から消費者である市民を守るために、以下伺ってまいりたいと思います。
要旨アです。振り込め詐欺、架空請求詐欺、利殖勧誘事犯、特定商取引事犯などの被害の実態は
どのようかについて、まず総務部長にお伺いをいたします。
○議長(山田実三君)
総務部長 水野 正君。
○総務部長(水野 正君)
-135-
失礼いたします。それでは、議員より御質問がありました標題2、消費者教育の推進について、
要旨ア、振り込め詐欺、架空請求詐欺、利殖勧誘事犯、特定商取引事犯などの被害の実態はどのよ
うかについてお答えをさせていただきます。
振り込め詐欺、架空請求詐欺、利殖勧誘事犯の被害実態につきましては、警察が事件として認知
した統計がございますので、多治見署からの資料請求に基づきまして被害状況をお答えさせていた
だきます。なお、市ごとの統計はとっていないということで、御了承のほどよろしくお願いいたし
ます。
最初に、「振り込め詐欺」につきましては、これはいわゆるオレオレ詐欺、架空請求詐欺、融資
保証金詐欺、還付金等詐欺の4種類の詐欺事案の総称でございまして、多治見署管内では、平成23
年の認知状況は10件、被害額が約1,200万円、平成24年の認知状況は10件、被害額が約2,670万円と、
件数は昨年と同じでございますが、被害額は2.2倍と増加をしております。
また、平成24年の振り込め詐欺の内訳でございますが、これにつきましては、オレオレ詐欺が7
件で1,330万円、架空請求詐欺が1件で207万円、融資保証金詐欺が1件で787万円、還付金詐欺が
1件で350万円の被害となっております。
次に、「利殖勧誘事犯」を含む「振り込め類似詐欺」の認知状況につきましては、平成23年の認
知件数は1件で、被害額が300万円でございましたが、平成24年の認知件数は5件で、被害額は
3,663万円と、被害額が大幅に増加をしております。
以上が多治見警察署から提供いただきました振り込め詐欺の認知状況でございます。
次に、「特定商取引事案」につきましては、多治見警察署に統計資料がございませんでしたので、
市民相談で受け付けしました特定商取引法の対象となる相談件数を御報告させていただきます。
平成23年度の相談件数は13件でございましたが、平成24年度は2月末までの11カ月で既に22件の
相談がございまして、前年度を大幅に超えております。
本年度の主な相談内容でございますが、「訪問販売」と「通信販売」に関する相談が各7件ずつ
ございました。そして、あと「電話勧誘」でございますが、これが6件ほど相談として挙がってき
ております。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
4番 榛葉利広君。
○4番(榛葉利広君)
件数は同じでも、やはり被害額はふえているというのが国の統計と同じような結果が出ているの
かなという印象を受けました。
また、ふえているのがこの特定商取引事犯ですね。確かにうちもよく電話がかかってくるのがち
ょっと苦になっておりましたけれども、やっぱりそういうこともあるのかなという印象を受けまし
た。
最近の絆メールの配信も多かったですし、大変心配されるところだと思います。私も今まで受け
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た市民相談の中で、このような事例に出くわして、勉強のためにまず自分で調べて、消費者センタ
ーへ電話して教えていただいたとおりに対応しまして、事なきを得たこともあります。
ただし、これ被害者自身はなかなか調べる時間もないのかな、忙しい中できないのかなとか、い
ろいろ思ったりいたしますけれども、このような経験から、携帯を持つ自分の子どもたちとあらゆ
る詐欺に関しまして話し合ったり、自身が担当しました党員会の中で勉強会を開いたりしたという
こともあります。
しかし、先日もテレビで放映されておりましたけれども、あるお笑い芸人さんが利殖詐欺のよう
なものですね、これに騙されて、まんまとなけなしの30万円を出してしまったというのが放映され
ておりましたけれども、この「どっきり」のような番組が放映されていましたけれども、詳しい内
容はお話しできませんが、複数回この予想をピタリと当てて信用させてしまったという手口でした。
この手法をとられたら、私もちょっと騙されるかなというふうに感じたほどであります。
この詐欺の手口というのは、驚くほど巧妙になってきていると言わざるを得ません。
それでは、各現場でこの法律施行に伴い、どのような対策や教育が行われているか、聞いてまい
りたいというふうに思います。
まず、要旨イ、学校現場における消費者教育の推進、そのための教職員への研修についてはどの
ように考えるかについて、教育委員会事務局次長にお伺いをいたします。
○議長(山田実三君)
教育委員会事務局次長 羽柴 誠君。
○教育委員会事務局次長(羽柴 誠君)
失礼します。榛葉議員御質問の要旨イ、学校現場における消費者教育の推進、そのための教職員
への研修についてはどのように考えるかについてお答えします。
議員の御心配のように、この東濃地方においても小中学生が消費者トラブルに巻き込まれる事案
があり、「消費者教育」の重要性がましてきています。
本市においては、その「消費者教育」の基礎的な部分を教科の中で指導しています。
例えば、小学校家庭科では「物や金銭の大切さ、お金の計画的な使い方」、中学校の社会科では
「消費者の保護」、中学校の技術家庭科では「消費者の基本的な権利と責任、販売方法の特徴、適
切な購入」などです。
具体的には、中学校の社会科で、キャッチセールスやマルチ商法などの悪徳商法や、消費者を守
るPL法について学びます。また、中学校の家庭科では、消費者契約法や、困ったときに相談する
消費者庁や国民生活センターについて学びます。
教職員の研修につきましては、主に社会科教師や技術家庭科担当教師が中心に行っています。授
業研究の中に「消費者教育」を盛り込んだ、実践的な研究を行っています。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
4番 榛葉利広君。
-137-
○4番(榛葉利広君)
先ほど答弁いただきましたように、現行の学習指導要領の中に、小学校から高校までの社会科や
家庭科などで、「消費者の権利と責任」とか、「金融の仕組み」といった消費者教育の充実をうた
ってはおりますけれども、実際には専門知識が要求されることに加えまして、教材探しやカリキュ
ラムを組む難しさなどから、実際には十分に実施されていないのが現状ではないかなというように
思います。このために自治体は、今回の責務化が単に教師の負担増にならないように、教師への研
修を充実させるべきだと私は考えます。
また、その教育内容では、例えば、若者たちに広がるソーシャルゲームのトラブルとか、著作権
をめぐる問題などもこれからは積極的に取り上げていく姿勢が求められると思います。
実はうちの長女も、先ほど議長とお話ししとったんですが、スマートホンのSNSアプリという
んですかね、これを使って、全く同じ名前の子どもさんの書き込みがあったのでそれをクリックし
てしまったら、スマートホンの中のデータが破壊されてしまったということが実際に起きました。
やはり、普段教育をしているつもりでも、まだ社会経験の少ない子どもたちは騙されやすいのかな
というのを実際に身で感じまして、これは本当に対策をしていただきたいなというふうに思ってお
ります。
先生もお忙しい中ではありますが、しっかりこの部分をフォローしていくのが大切かなというふ
うに思います。
続いて、要旨ウに移ります。
同法律では、消費生活の知識の提供、従業員の研修、資金の提供などが規定されておりますが、
事業者及び事業団体における消費者教育の現状はどのようかについて、経済環境部長にお伺いをい
たします。
○議長(山田実三君)
経済環境部長 足立正之君。
○経済環境部長(足立正之君)
それでは、失礼いたします。それでは、榛葉議員御質問の要旨ウ、事業者及び事業者団体におけ
る消費者教育の現状はどのようかについてお答えいたします。
市内事業者による消費者教育の取り組みについてですが、特に振り込め詐欺に関しては、消費者
に最も近い位置にあるのが金融機関です。市内の銀行などでは、従業員教育はもとより、来店者へ
の啓発チラシの配布、窓口でのさまざまな注意喚起など、警察とも連携をしながら着実に行ってお
られます。
また、システム上でも、高額の振り込みはATMではなく窓口での取り扱いになるなど、物理的
な対策もとられています。これは、金融機関などが振り込め詐欺などの手口で悪用されることから、
特に取り組みがなされているものと考えております。
また、金融機関以外には、消費者教育に特別に取り組んでいるというような事業所、事例等は、
市では把握をしておりません。
-138-
なお、市内の多くの商工業者で組織されております瑞浪商工会議所においては、一般的な注意喚
起、啓発活動として、警察官友の会で作成されておりますチラシを、各種説明会などで配布をされ
ておられます。
以上で答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
4番 榛葉利広君。
○4番(榛葉利広君)
一番大事な部分であります金融機関でしっかり対策がなされておるのだなということがわかりま
した。また、今後やはり会社の中でもそういう教育をされていくのもこれからは本当に重要になっ
てくるというふうに思いますので、ぜひそういう部分で協力を惜しまずにしていただきたいなと思
います。
続いて、要旨エに移ります。
地域における消費者教育の推進、特に高齢者などについてはどう対処されているかという部分で
すが、まず、地域における部分を総務部長にお伺いいたします。
○議長(山田実三君)
総務部長 水野 正君。
○総務部長(水野 正君)
それでは、要旨エ、地域における消費者教育の推進、特に高齢者等についてはどう対処している
かについてお答えをさせていただきます。
これまで実施してきました消費者教育の推進に関する主な取り組みにつきましては、平成22年度
に市内5カ所の公民館と中京高等学校で借金問題に対する消費者啓発の講座を開催いたしまして、
218名の方に講座を受講していただきました。
平成23年度は、悪徳商法などへの注意を促すため、さまざまな啓発グッズを作成いたしました。
主なものといたしましては、市内の各金融機関向けの掲示用ポスターを作成いたしまして、配布を
いたしております。また、いつも使う家電製品に張りつけができる注意喚起のマグネットシートを
全戸に配布いたしました。そして、前面に悪徳商標の撃退法やクーリングオフの手順などを印刷し
ました自治会用の回覧板を作成し、現在各自治体で使っていただいております。
平成24年度につきましては、高齢者の方が被害に遭う事案が多い現状から、弁護士を講師に招き
まして、高齢者の方と高齢者の方などに接する機会が多い民生委員、児童委員協議会の皆さんを対
象に、消費者啓発講座を6回開催いたしました。このときには365名の方に受講をしていただいて
おります。
また、年金の振込日には、地域安全指導員の皆さんや多治見警察署生活安全課、瑞浪交番ととも
に、市内の大型店舗などで啓発活動を行うなど、振り込め詐欺や悪徳商法の被害から高齢者の方な
どを守るための取り組みについても力を入れてまいりました。
平成24年度に行った消費者啓発講座の受講者のアンケートでは、63.5%の方が日ごろから悪徳商
-139-
法などに不安を感じていると回答されており、今後も広く市民の皆さんに消費者教育を開催してい
く必要があるというふうに考えております。
平成25年度は、消費者啓発講座に加えまして、新たな取り組みといたしまして消費生活専門相談
員による啓発記事を広報みずなみに掲載する計画をしております。高齢者の方を初め、市民の皆さ
んが振り込め詐欺や悪徳商法などの被害に遭わないよう、継続的に周知活動を行ってまいりたいと
いうふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
4番 榛葉利広君。
○4番(榛葉利広君)
お答えがありましたが、引き続き高齢者などについての部分について、市民福祉部長にお伺いを
いたします。
○議長(山田実三君)
市民福祉部長 近藤浩二君。
○市民福祉部長(近藤浩二君)
失礼します。それでは、要旨エ、消費者教育の推進という部分で、市民福祉部での対応というこ
とでお答えをさせていただきます。
高齢化の進展に伴いまして、ひとり暮らしの高齢者が増加している中、現在、市では高齢者が一
人でも地域で安心して暮らしていけるよう、見守り事業を始めとする各種ネットワークづくりに取
り組んでおります。
見守り事業につきましては、長寿クラブ連合会の友愛活動と連携し、長寿クラブの会員に加え、
長寿クラブに入会していない一人暮らしの高齢者に対し、「高齢者いきいき情報」というチラシを
配布する中で、孤立化を防ぐための声かけ、見守りなどを行っております。このチラシの内容とし
ましては、健康維持に関するものが中心となりますが、消費者教育の側面からも、悪徳商法の手口
や被害の実例、さらには被害に遭わないためのポイントなどについても掲載をしておりまして、高
齢者への注意喚起を図っているところであります。
また、各地区の長寿クラブや寿大学、民生委員などの会合では、成年後見人制度など、権利擁護
に関する制度説明や情報提供も行っており、知的障がい者、精神障がい者など、契約行為について
適切に判断することが困難な方々に対しては、相談員が研修会で悪徳商法などの消費者被害につい
て研修を受けるなど、地域において相談、支援ができるよう努めております。
今後も、高齢者など社会的弱者が悪質業者とのトラブルに巻き込まれることのないよう、各種機
会を捉え啓発活動に努めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
4番 榛葉利広君。
○4番(榛葉利広君)
-140-
さまざまな分野、部署の中で、いろいろな対策をされているということがわかりました。
先ほどのマグネットシートというのがありましたけれども、これやっぱり電話の前に張っておく
のが一番効果的なのかなというふうに思います。そうすることによってすぐ見ることができる。や
はり電話でのオレオレ詐欺なんかで一番ひっかかりやすいのは、女性のほうがひっかかりやすいと
いうようなお話がありました。なぜかというと、母性が強いから。孫のことなら頑張ろうかと思っ
てしまうところが非常にあるということもありましたので、やはりすぐに見ることができるという
のが大事かなというふうに思いました。
あと、63%以上の方が不安に思っている。これは、やはりそれだけ認知されてきているというこ
とかもしれませんが、やはり今後もそういったような消費者教育をどんどん推進していくことが必
要なのかなというふうに感じましたので、今後とも施策の推進をよろしくお願いしたいと思います。
繰り返しになると思いますが、消費者庁によると全国の消費生活センターに寄せられる65歳以上
の相談件数は、この5年で約30%増えているそうです。架空の投資話や不正な利殖商法、振り込め
詐欺、悪質なリフォームなどによる財産被害の訴えは年間1,000億円を超え、この額は64歳以下の
全年齢層が訴えた被害総額に匹敵すると言われております。
こうした消費者トラブルに巻き込まれやすい高齢者などに対しては、民生委員や介護福祉士らが
教育を行えるよう、研修を義務付けたということもその意義は大きいと思います。
これまで一部の授業や市民講座などで行われてきた消費者教育の機会を、どうか大きく広げる契
機となるよう、各部署で対象者に合わせた施策の推進をしていただきたいと思います。
それでは、最後の要旨オになりましたが、地方自治体に義務づけられた消費者教育推進地域協議
会の設置と今後の展開はどのようかについて、総務部長にお伺いをいたします。
○議長(山田実三君)
総務部長 水野 正君。
○総務部長(水野 正君)
それでは、要旨オ、地方自治体に義務づけられた消費者教育推進地域協議会の設置と今後の展開
はどのようかにつきましてお答えをさせていただきます。
平成24年12月13日に施行されました「消費者教育の推進に関する法律」では、「市町村は、その
区域における消費者教育を推進するため、消費者、消費者団体、事業者、事業者団体、教育関係者、
消費生活センター、その他の当該市町村の関係機関等をもって構成する消費者教育推進地域協議会
を組織するよう、努めなければならない。」とされており、この協議会の設置につきましては、努
力義務となっております。
また、この法律につきましては、施行をされて日が浅いこともありまして、同法律に定められま
した国の責務であります「消費者教育の推進に関する総合的な指針の策定」につきましては、現在
国で策定作業が進められている最中であります。
こうしたことから、消費者教育推進地域協議会の設置につきましては、今後の国や県の動向を注
視しながら検討していく必要があると考えておりますので、よろしくお願いいたします。
-141-
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
4番 榛葉利広君。
○4番(榛葉利広君)
今答弁がありましたように、国で指針をまだ策定中であるということで、今後その折には、しっ
かりこの協議会の設置に向けて努力をしていただきたいなというふうに思います。
先ほども申しましたけれども、今回、国や地方自治体には消費者教育を推進することを責務とし、
学校や地域において消費者教育を充実させる施策を実施することになったわけですが、また、地域
や事業者にも消費者教育を推進することを推奨して、ライフステージごとの消費者教育が実施され
ることで、一過性に終わらない、体系的な消費者教育の実現を目指すことになるわけです。
また、従来の消費者教育が事業者対消費者という構図に限定されていたものを、環境教育、食育、
国際理解教育など、他の教育施策と連携することを視野に入れて、幅広い視野で教育を行っている
ことを想定していることが画期的なことだと思います。どうかこの創立の趣旨に合いますように、
しっかりと施策の推進を瑞浪市として、していただきますように、よろしくお願いをいたします。
以上で質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
○議長(山田実三君)
以上で、榛葉利広君の質問を終わります。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------○議長(山田実三君)
次に、10番 金津正彦君。
〔10番 金津正彦 登壇〕
○10番(金津正彦君)
議長のお許しをいただきましたので、早速質問を始めさせていただきます。
会派新風の金津正彦と申します。よろしくお願いをいたします。
午前中の質疑の中で、成瀬議員が第6次総合計画の策定に触れて、少子高齢化の問題を取り上げ
られました。対極的な観点からの御質問だったので、私も大変関心を持って聞かせていただきまし
たが、私はもう少し市民に近いサイドというんですか、市民側の目線での質問を心がけたいと思い
ますので、質問がかぶることがあるやもしれませんが、よろしくお願いをいたしたいと思います。
早速、通告どおり標題1から始めさせていただきます。
午前中の成瀬議員の言葉の中にもありましたように、私たちのまちもちょうど新しい年を迎える
と同時に、行政の方から言えば予測どおりとおっしゃるかもしれませんし、我々からするとついに
という表現が適切かもしれませんけれども、4万人という大台を切りました。
特に、年少人口の減少というのは、あすの瑞浪をというか、将来の瑞浪を考える上で大変頭の痛
い問題ということで、よく市長からも聞くんですけれども、本市の状況を示す統計資料からしまし
ても、出生数は10年前の平成14年に1年間で408人だったのが、年々減少し、平成23年には287人、
-142-
10年間で121人も少なくなっているという、こういう状況にあります。
そんなことを背景にされてか、私もときどき市長が行われる大小の座談の場などで少子化に懸念
を表明されて、いろんなお話を市民の方とされておるのを横で聞いておりました。
そんなこともありまして、今年度、平成25年の予算案の中で、何か少子化対策、施策を打ち出さ
れるのではと期待しておったんですが、あっさりと「子育て支援の充実に引き続き取り組む」と述
べられるにとどまりました。まだ予算案の細かいところまで見ておりませんので、後ほど市長から
「そんなことないぞ」というお言葉があるやもしれませんけれども、格別目新しいものを見つける
ことが今現在できておりません。
確かに、市長の言葉の受け売りになるんですけども、「子育て支援」というのは託児の問題、保
育の問題、医療の問題、教育の問題、それから住宅政策の問題、はたまた保護者の働き場所の問題、
その世話まで考えるとなると、大変幅広い分野にわたります。どれをとっても大変大切な問題とい
うことで、よくわかります。それと、瑞浪市単独ではとてもできないし、そうかと言って、片や国
や県と連携して事業展開をする。そんな施策も当然考えられるわけで、それはそれで大変なことだ
というふうに思いますけれども、避けて通れません。
内閣府が毎年発表している「子ども・子育て白書」、きょう持ってきたんですが、そう大した厚
さはないんですけれども、これは毎年公表されております。ことしの平成24年度版は、9月20日に
発売されておりますが、その中で、「非正規雇用の増加や若い世代の低所得化が未婚率の上昇や晩
婚化を進行させ、少子化の要因になっている」ということを、いろんな統計資料を使いながら指摘
をしております。
また、同じ白書の中で、先ほど高橋次長が引用をされた国立社会保障人口問題研究所が平成23年
に実施した、「第14回出生動向基本調査 結婚と出産に関する全国調査」の結果を紹介しておりま
す。
回答された夫婦が「子どもを増やさない、増やせない」理由の一番に挙げているのが、「子育て
や教育にお金がかかりすぎる」という理由、ということをあらわしております。
少子化になかなか歯止めがかからない。国も七転八倒というんですか、これという決め手を見つ
けられない中、本市だけで、1自治体で少子化の流れを止めることは難しいと思いますが、それで
もその流れを緩やかにする努力をする必要だけはあるという思いで今回の質問テーマといたしまし
た。
そこで、まず水野市長にお尋ねをいたします。質問要旨アになります。
「少子化対策」の観点から、「子育て支援」をより一段と拡充すべきと考えます。市長の御見解
を、そして、併せて今後力を入れていこうと温めておられる施策構想や、中・長期的に課題として
おられることなどなどについて、市長のお考えをまずお聞かせいただきたいと思います。よろしく
お願いいたします。
○議長(山田実三君)
市長 水野光二君。
-143-
○市長(水野光二君)
それでは、金津議員御質問の標題1、「少子化対策」としての「子育て支援」を考える、要旨ア、
「子育て支援策」を一段と拡充すべきと考えるが、見解はどのようかについてお答えさせていただ
きます。
金津議員も御理解をしていただいておりますし、御指摘も今あったわけでございますけれども、
私も市長に就任以来、やっぱり少子化対策というのは大きな課題の一つということで、まず一番最
初に取り組みましたのが医療費の無料化ということで、中学校卒業までの医療費の無料化もやらせ
ていただきましたし、病後児保育の拡充もやらせていただいたり、先ほど答弁もさせていただきま
したけど、子育て支援センターを4カ所に拡充させていただいたり、また、教育にお金がかかると
いうことで奨学金などの拡充もさせていただいておりますし、今まで議員の皆さんから御提案いた
だいたりしたいろんな施策ですとか、また、市民の皆さんからお聞きした施策、できる限りの対策
は打ってきたわけでございますけれども、なかなかやっぱりこれをやったからすぐこうなるという
ことは難しいなというふうには思っておりますし、国の動きもいろいろ出てきておりますので、そ
ういう国の動きも含めながら答弁をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
少子化は、金津議員が数値で御指摘をいただいたとおり、本市においてもその傾向が顕著にあら
われてきております。晩婚化・非婚化による出生率の低下とともに、子どもを産み育てる社会の変
化、育児にかかる保護者負担の増加、雇用の不安などの要因があると言われております。本市だけ
にとどまらない国全体の喫緊の課題であります。子どもは社会の希望、未来をつくる力であり、安
心して子どもを産み育てることのできる社会の実現は社会全体で取り組まなければならない最重要
課題の一つと、私も考えております。
国においては、子どもを産み育てたいという個人の希望がかなうようにするため、国や地域を挙
げて社会全体で子ども・子育てを支援する、新しい支え合いの仕組みを構築することが時代の要請、
社会の役割となっているとして、昨年8月に「子ども・子育て支援法」など、いわゆる「子ども・
子育て関連3法」を可決・成立させ、公布いたしました。
この「子ども・子育て関連3法」では、市区町村に地方版「子ども・子育て会議」の設置を努力
義務化いたしました。
本市でも「地方版子ども・子育て会議」を設置し、教育・保育の関係者や子育て当事者などにも
参画をしていただきまして、子育て支援の政策プロセス等に参画・関与していただきたいと私も考
えております。そして、地域の子どもや子育て家庭の実情を踏まえまして、地域の子育てニーズを
より反映させた「子ども・子育て支援事業計画」の策定を行ってまいりたい。以上、子ども・子育
て支援でそういうことを実施しながら、具体的に取り組みを考えていきたいと思います。
先ほども言いましたように、議員も評価していただいておるとおりやっては来てるんですが、さ
らに何かいい方法はないかということを、やっぱりこの会議の中でもぜひ御提案をしていただきた
いなと思っておりますから、ぜひ議員が気づかれたことがございましたらまた御提案もいただけれ
ばと思いますので、よろしくお願いします。
-144-
○議長(山田実三君)
10番 金津正彦君。
○10番(金津正彦君)
市長に今おっしゃってもらった「子ども・子育て関連3法」。消費税の引き上げという前提条件
はありますけども、あと2年で制度が動き始めるという状況にあります。私もまだ本当に勉強の入
り口にしか立ってないんですけども、対象となる保護者の方すべてがハッピーでもバラ色でもない
ような内容もあるというふうなアドバイスも聞いております。選択と競争型という、そういった例
えもされているようで、議会として、また委員会なんかでこの内容についても十分精査していかん
といかんなと思ってるところです。
ただ、今市長におっしゃってもらったように、一つの例として挙げられた「子ども・子育て会
議」ですかね、これは聞くところによると各自治体では努力目標ということで、ぜひ市民の声を吸
い上げるためにそれぞれ活動して、この会議を設置するようにしましょうという、そんな呼びかけ
がある中で、先手を打って市長は会議を設定したいというふうにおっしゃってもらったというのは、
大変僕としては心強いというんですか、市民参加型の子育て体制をつくり上げたいという思いと受
けとめて、評価したいと思います。
今後とも、ぜひ今と同様というんですか、今まで以上に子育てについて関心やら支持をいただけ
たらということをお願いしておきます。
それでは、次の標題、質問に入らせてもらいます。
本市の現状を承知しておくため、決算数値を使って「子育て支援としての民生および教育分野」
への財源投入の推移を確認しておきたいと思います。
総務部長にお尋ねをいたします。要旨イになります。平成23年度と10年前の決算実績を比較して、
「子育て支援」についての本市の一般財源での歳出金額の説明を求めたいと思います。
決算額ではなくて、あえて一般財源でと言いましたのは、一般財源は各自治体の裁量で使える財
源であることから、市長の姿勢が見えやすい、市長は行政分野のどこに力を入れているか良く分か
るということで、いろんなところで一般財源の歳出内容について検討されておりますので、今回は
決算数字じゃなくて、一般財源での推移を総務部長から発表いただきたいと思います。よろしくお
願いいたします。
○議長(山田実三君)
総務部長 水野 正君。
○総務部長(水野 正君)
失礼いたします。それでは、要旨イ、「子育て・教育分野」への歳出の推移はどのようかについ
てお答えをさせていただきます。
市はこれまでに、中学校までの福祉医療費の無料化、幼保一体化による就学前教育の充実のほか、
子育て支援センターを4カ所に開設するなど、さまざまな子育て支援につながる施策を進めてきて
おります。
-145-
少子化対策として、横断的な子育て支援に係る歳出の推移についての御質問でございまして、御
質問いただきましてからこういった横断的な範囲を絞ることを検討いたしましたが、この絞り方が
大変難しく、私のほうからは民生費の社会福祉費のうち福祉医療費に係る経費、児童福祉費の全額、
教育費で教育総務費と小学校、中学校費の学業及び就学支援事業、そして、幼稚園費の奨励事業の
歳出の総額、そしてこれらの事業の一般財源の総額につきまして御説明させていただきますので、
よろしくお願いいたします。
最初に、これらの事業の歳出総額につきましては、平成13年度が11億6,740万円、平成23年度が
21億6,523万円で、政策や情勢の変化はございますが、比較では9億9,783万円、比率では85.5%増
と大幅な伸びになっております。
また、これらの事業の一般財源の比較でございますが、平成13年度が5億2,114万円、平成23年
度が9億2,978万円、比較では4億864万円、比率にいたしますと78.4%の増となっております。
なお、この数値につきましては、建設事業に係る事業費は除かせていただいておりますので、よ
ろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
10番 金津正彦君。
○10番(金津正彦君)
ありがとうございました。子育て支援関連、確かに今部長におっしゃってもらったように、私も
拾い始めたんですけど、大変苦慮したところです。今おっしゃってもらったところが妥当なところ
かなと思います。
平成13年度が5億2,100万円、平成23年度が9億2,900万円ということで、約1.8倍になっている
との報告と承知いたしました。
先ほど市長がおっしゃったように、福祉医療の充実の通知が要因の一つだと思いますが、いずれ
にしても数字で見る限り、子育て支援をこれだけ充実させても少子化がとまらないという。大変な
んだぞと市長はおっしゃりたいんだと思いますけども、逆にこれだけやっていただいたから、その
減少の傾向がちょっとより下り坂に、ちょっとなだらかな下りでとどまったという見方もできるん
ではないかというふうに思います。
総務部長ありがとうございました。また、引き続き検討していきたいというふうに思いますので、
アドバイスをお願いしたいと思います。
次に移ります。
地場産業の低迷もあって、私たちのまち全体が曇り空、一部業種によっては雨模様の状況にあり
ます。ただ、このまちに住んで一生懸命子育てをしている世代を応援、支援することも教育行政の
役割の一つだと私は思っております。
子どもが学校に通うようになると、様々な費用がかかることは先般、教育委員会から頂戴した資
料だとか、私自身いろんなお母さん方からアンケートをとって、承知いたしました。その中で、学
校へ納付するお金の中では、各学年とも給食費の割合が半分以上を占めているということを承知い
-146-
たしました。
「義務教育は、これを無償とする」と憲法でうたわれながら、今現在は公立小学校、中学校の授
業料、それから教科書代の無償にとどまっていると、そんな状況にあります。
そんなことを背景に、教育長にお尋ねをさせていただきます。質問要旨のウに入ります。
教育委員会に対し、正確には教育委員会事務局というべきかもしれませんけども、「少子化」対
策の観点から、子育て支援策を検討するよう指示されているかをお尋ねさせていただきます。
一例として、あるまちでは教育委員会が先頭に立って、家庭や地域の子育て力の向上を図り、さ
らに人口減少に歯止めをかけ市の活性化につなげたいとして、学校給食費の無料化事業に取り組み、
実施にこぎつけたとの報告を承知しております。
本市においても、例えば「子育て応援のまち」を宣言して、給食費無料化に挑戦するよう水野市
長に提言するというような取り組みなんかはいかがでしょうか。そのこともひっくるめて、教育長
に答弁をお願いしたいと思います。
○議長(山田実三君)
教育長 平林道博君。
○教育長(平林道博君)
要旨ウ、「少子化」・「子育て支援」問題への取り組みはどのようかについてお答えします。
日本国憲法第26条は、「義務教育はこれを無償とする」と定めています。ここで言う「義務教育
の無償」とは、「授業料の無償」という意味であり、「教育に係る費用一切を無償にする」という
意味ではありません。「義務教育は無償」であるという言葉を盾に給食費を払わない親もいますが、
これは「義務教育の無償」という言葉の意味を取り違えているものです。
教職員の人件費、学校の施設設備費、修繕費、光熱費など、学校運営に係る費用はすべて税金で
賄われており、学校も教育委員会も保護者からお金をいただいておりません。また、教科書も国に
より無償給付されております。したがって、「義務教育の無償化」は授業料の無料化という意味に
おいて、既に実現しているものと考えます。
確かに、学校は保護者からお金を集めています。しかし、そのお金は最終的に個人に還元される
物品等のお金です。リコーダーや絵の具、ワークやドリルなどの学用品代、あるいは旅行費用など
の実費であり、本来受益者が負担すべき性質のものです。教育委員会としましては、保護者の経済
的な負担が少しでも軽くなるよう、学校に対してこの学用品代や旅行費などのお金を必要最小限な
ものに抑えるよう指導しています。
給食費の支出も毎月のことであり、大変とは思います。しかし、給食費は子どもたちのおなかに
入る食事の代金であり、実費負担が原則と考えます。また、厳密に言えば、給食費は「給食の材料
費」のみのお金です。学校給食センターの施設設備費も、人件費も、光熱費も、すべて市費で負担
しております。今議会で、平成25年度は2億6,734万円の給食センター運営経費を予算化させてい
ただいております。子どもたちが安全で安心な、そして、おいしい給食をとるために、食材費とし
ての給食費は受益者が負担することが本来的ではないでしょうか。
-147-
家計が経済的に苦しい保護者に対しましては、教育委員会として就学援助制度を設けております。
これは、誰もが等しく教育を受ける権利を保障するため、経済的に就学困難な児童生徒の保護者に
対して学用品費や修学旅行費、給食費等を援助する制度です。この制度を活用してもらうことによ
り、すべての子どもの給食費を無料化するのではなく、経済的に困っている保護者に対して援助し
ていくことが合理的な施策であると考えます。
受益者に対してきちんと負担を求めていくべきものなのか、それとも、税金を投入していくべき
ものなのか、行政として筋を通していきたいと考えます。
以上、答弁とします。
○議長(山田実三君)
10番 金津正彦君。
○10番(金津正彦君)
何か質問の組み立てがまずかったんですかね。肝心なことを教育長に答弁いただけなくて、ちょ
っとこれは失敗したなと思っていますけども、僕は何か子育て支援策を検討されるよう指示されて
ますかということを、別に憲法の話も昭和39年ですよね。最高裁でも判断が示されてますので、そ
のことは私自身も承知してます。その最高裁で出された判例についての思いはありますけども、こ
ういう場で教育長と憲法談議をするつもりはありませんでしたし、それから、一つの方策として給
食費の無償化というのはどうですかねという、その給食費の是非を問い質したみたいになってしま
って、これはちょっと質問を失敗したなと思っていますけども、せっかくお答えいただいたので、
給食費の問題だけちょっと申し上げます。
先ほど引用したのは、兵庫県の相生市という町でして、瑞浪市よりちょっと小ぶりなところです。
そこの学校教育課の方の寄稿でこんな話が出ています。規模はちょっと瑞浪市より小さいですが、
対象生徒さんが2,700人、今教育長におっしゃってもらったように、市民の意見としては、事業実
施前には給食費は保護者が負担すべきだとか、財政面で大丈夫かという意見も寄せられましたが、
事業実施後にはそういった意見よりも、保護者からは経済的に助かりありがたいといった意見、保
護者以外からも市民みんなで子育てを応援することに賛成ですといった意見が多く寄せられるよう
になりました。これは相生市教育委員会の教育総務課の寄稿でそういう表現をされてるということ
です。
それから、教育費無償化のことで言うと、2月末だったか、新聞で、県内で岐南町が給食無料化
に、同じような目的で挑戦されたという記事が出てたので、ああいいタイミングだなと僕は思った
んですけども、子どもを育てる世代を応援するいろんな案があると思います。ぜひ、引き続き検討
いただきたいということで、ちょっと時間の制約もありますので先へ進ませていただきます。済み
ませんでした。
質問要旨エに入らせていただきます。
子育て支援策の一環として、確かに教育委員会が行っている施策があります。その中で、準要保
護世帯に対する就学援助制度というのがあります。この制度は、生活保護制度と比べて実態があま
-148-
り知られておりませんので、分かりやすくするために、一つずつおたずねをさせていただきます。
エの1から入らせていただきます。
当初予算と決算数値との乖離がちょっと目立ちますので、そのことについてお尋ねをさせていた
だきます。
一生懸命子育てをしている世代を応援したい、との思いで予算付けされたはずなのに、ここ数年、
予算の執行率が低調で推移しているということについてどう分析されているかをお尋ねさせていた
だきます。ちなみに数字で申し上げますと、平成22年度の当初予算1,621万4,000円、それの執行率
が86.6%、平成23年度が1,687万円の予算計上に対して、79.6%というような数値にあります。
年々予算の執行率が下がっているということについてどう分析されているかを、教育委員会事務局
次長に答弁をお願いしたいと思います。
○議長(山田実三君)
教育委員会事務局次長 羽柴 誠君。
○教育委員会事務局次長(羽柴 誠君)
失礼します。金津議員御質問の要旨エ、「就学援助制度」についての1、当初予算額の執行率が
低い要因をどう分析しているかについてお答えします。
就学援助は、経済的な理由により小・中学校への就学が困難と認められる学齢児童生徒の保護者
に対して、学用品費や給食費などを援助する制度であります。平成23年度の要保護等就学援助費に
ついては、小学校分当初予算額782万5,000円に対し、決算額は587万1,000円であり、執行率は約
75%、中学校分当初予算額は904万5,000円に対し、決算額は756万3,000円であり、執行率は約84%
でありました。これは、予算計上時の見込みを下回ったことによるものです。
予算作成におきましては、前年度実績を参考にしながら、昨今の経済情勢の悪化も考慮し、就学
援助支給対象者数を予想、算定いたしました。執行率が低い理由としましては、子どもの健やかな
育ちを支援するために、平成22年度に創設された「子ども手当」により、子ども1人当たり年間約
15万円が支給されたことが一因であると考えています。
以上、答弁とします。
○議長(山田実三君)
10番 金津正彦君。
○10番(金津正彦君)
なるほど。子ども手当の関係もあると。
では、ちょっと再質問をさせていただきます。
我々が承知するいろんな経済指標を見ると、悪化の一途をたどっているという、雑駁な言い方で
言うとそんな感じをとっています。それがために、生活保護受給者の数も年々ふえているという新
聞報道を承知しております。
私は、そんなことからして、この町のいわゆる子育て世代の方の生活環境、経済環境は大変厳し
い状況をたどってるんではないかなというふうに思っていたんですが、今、子ども手当の関係もあ
-149-
るという御指摘だったんで、ああ、そういう面もあるかと思ったんですけども、僕は逆に、本来は
受給できるんだけれどもその制度を知らない、知らせてないということが、知らせてないと言うと
ちょっと言い過ぎかもしれませんけど、十分知らされていないことがその要因にあるんじゃないか
ということを懸念して、質問をさせていただきます。
まず、どうしてそんなふうに思うかと言うと、制度の広報やとか周知の仕方に問題があるんでは
ないかと。まず、広報みずなみでちゃんと周知してますよというアドバイスがありましたので、ち
ょっと僕もずっと調べてやっとたどり着いたんですが、確かに出てました。広報みずなみは結構ペ
ージ数があるんですけども、その催しだとかお知らせのほんの数行で、「就学援助の御案内」とい
う6行か7行、これで周知というか、市民の皆さんに、保護者に知らせてるということです。
それで、広報みずなみはなかなか読まれてないので、これでは十分ではないのではと尋ねたら、
対象者の保護者にチラシで知らせていますと。僕のちょっと聞き間違いかもしれませんので、そこ
ら辺もあわせて確認をしていただけたらと思いますが、新1年生の保護者に知らせていると。その
チラシをちょっとくださいということでもらいましたけれども、これではちょっと、いわゆる「児
童生徒に対する就学援助についてのお知らせ」、義務教育の円滑な実施を図るため、経済的な理由
から下記のとおり就学援助を行っています云々という、援助を希望される保護者の方は申請手続を
お願いしますと。これだと経済的な理由だけで判断して、申請までたどり着こうというには難しい
んではないかなということは、僕はちょっと捉え方がまずいのかもしれないですけど、余りこれを
知らせてしまうと申請がいっぱい来られるのも困るという、ただその抑えだけはするために周知は
広報みずなみでやってる、それから、チラシも配ってる。これだけでは十分ではないというふうに
思います。もう少しわかりやすい言葉で、何度も何度も周知するということも、せっかくこういう
制度をつくってみえるのなら多くの方に利用いただくような、そんな対策をとるべきだというふう
に思いますが、その点について再答弁をお願いできますでしょうか。
○議長(山田実三君)
教育委員会事務局次長 羽柴 誠君。
○教育委員会事務局次長(羽柴 誠君)
失礼します。周知が足りないのではないかとの御質問にお答えします。
就学援助の周知方法につきましては、御指摘のありましたとおり、毎年1月15日発行の「広報み
ずなみ」にて広く周知しています。また、新入学の児童生徒の保護者全員に対して、説明会の際に
文書配布等により説明しています。
教育委員会としましては、この制度は「経済的な理由により小・中学校への就学困難な世帯への
援助」であると捉えていますので、「学校で必要な経費の支払いが困難な方に対し、費用の一部を
援助する制度があります」という文面で、就学援助制度の説明をしております。
また、収入と認定基準との関連につきましては、家族構成、児童生徒の年齢、収入の種類、社会
保険料等の金額によって基準値が変わるため、具体的な数値を申し上げられないのが実情でありま
す。
-150-
今後も、就学援助制度の周知方法の改善や、困窮世帯の保護者が相談しやすい環境整備に努めて
いきたいと思いますので、御理解をお願いします。
○議長(山田実三君)
10番 金津正彦君。
○10番(金津正彦君)
すぐにこれという対策があれば、僕も提案させてもらうんですけど、なかなかこれではまずいと
いうことしか今言えませんので、ぜひまた続けて検討いただきたいという、それだけにとどめさせ
ていただきます。
議長、済みません。質問要旨エの2について、ちょっと時間の都合で質問を省略したいと思いま
すが、許可をお願いいたします。
○議長(山田実三君)
はい、では3番に移ってください。
○10番(金津正彦君)
エの3に入ります。
国の平成25年度予算方針の中で、生活保護基準の見直しが取り上げられました。本市の就学援助
受給の資格判定に影響することが懸念されます。本市独自で運用ができることですので、改定しな
いよう手立てすべきと考えますが、その見解についてお聞かせをいただきたいと思います。
○議長(山田実三君)
教育委員会事務局次長 羽柴 誠君。
○教育委員会事務局次長(羽柴 誠君)
要旨エの3、生活保護費の見直しが検討されている。連動して改定されないよう手立てすべきと
考えるが、見解はどのようかについてお答えします。
就学援助制度は、生活保護世帯及び生活保護世帯に準ずる程度に困窮している世帯に対し、義務
教育に係る費用の一部を給付しているものであります。この制度の趣旨からすれば、基本となる生
活保護費の見直しが図られるのであれば、就学援助費も連動して改定する必要を感じますが、その
影響として従前の就学援助支給世帯が非該当となるケースが生じること等も考慮して、今後検討し
ていきたいと考えております。
○議長(山田実三君)
10番 金津正彦君。
○10番(金津正彦君)
ぜひ検討をよろしくお願いしたいと思います。
4番へ行きます。
平成22年度から就学援助の支給品目にクラブ活動費、生徒会費、PTA会費が新たに加わってお
ります。本市は追加する予定はないのかについてお尋ねをいたします。
○議長(山田実三君)
-151-
教育委員会事務局次長 羽柴 誠君。
○教育委員会事務局次長(羽柴 誠君)
要旨エの4、平成22年度からの新しい支給品目への本市の対応はどのようかについてお答えしま
す。
就学援助の新しい支給品目「クラブ活動費」「生徒会費」「PTA会費」につきましては、平成
22年度から国の要保護児童生徒援助費補助金の新たな補助対象となったものですが、本市における
準要保護児童生徒に対する援助支給項目としては追加しておりません。県内各市においても、当該
援助項目の追加につきましては慎重に取り扱っている状況であり、当市も含めた近隣5市において
は、いずれも追加を見送っているものでございます。
教育委員会といたしましては、今後においても援助項目の追加につきまして検討していきたいと
考えております。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
10番 金津正彦君。
○10番(金津正彦君)
検討、よろしくお願いをいたします。
最後にオの項目に入らせていただきます。
第6次総合計画の策定を睨んで、昨年9月に実施されました市民アンケートで、「これからの瑞
浪市はどのようなまちになるといいと思いますか」との問いに対して、最も多い回答が「未来を築
く子どもが健やかに育つまち」だったとの報告が総務部からございました。
また、そのアンケートの結果報告もちょうだいしたんですけども、タイプ別に分類し、37に絞り
込んだ項目の中で「今後特に重要であると思う項目はどれか」との問いに対して、20代、30代では
「子育て支援」と答えられました。これらの詳しい内容については、広報の2月15日号に掲載され
ておりましたので、また市民の皆さんもご覧になるかと思います。
頑張っている、頑張ろうとしている親御さんたちを支えるために、みんなが手を差し伸べるよう
な温かいまち・地域になってほしいと願っております。
そんな思いで、最後に確認をさせていただきます。
「みずなみ子育て支援応援プラン(後期計画)」、計画期間は平成22年度から平成26年度ですけ
ども、基本目標ごとの成果目標設定の中に、「瑞浪市を子育てしやすいまちだと思う人の割合」に
ついて現状値、乳幼児では74.3%、小学生では79.6%だったのを、平成26年度、最終年度には、乳
幼児については80%、小学生については85%まで引き上げるとしております。
目標値達成に向けて、事業などは順調に進展しているのでしょうか。また、目標達成を妨げるよ
うな新たに発生した課題などがあれば、最後に市長からお伺いしたいと思います。よろしくお願い
いたします。
○議長(山田実三君)
-152-
市長 水野光二君。
○市長(水野光二君)
それでは、金津議員御質問の要旨オ、子育てしやすいまちづくりを目指して「みずなみ子育て支
援応援プラン(後期計画)」の進捗状況はどのようかについてお答えさせていただきます。
「みずなみ子育て支援応援プラン(後期計画)」は、「子どもの幸せ、親の幸せ、地域の幸せ」
を目指しまして、「伸びやかに育つ環境づくり・誇りが持てる子どもと子育て」を基本理念といた
しまして、平成22年3月に策定した次世代育成支援対策推進行動計画の後期計画でございます。
進捗状況でございますけれども、計画の平成24年度成果数値は現在出ておりませんが、後期計画
に定めた189の事業について、平成23年度での達成率を事業ごとに事業評価を実施しております。
その結果90%以上達成した事業は75で、すべての40%です。70%から89%を達成した事業は42で、
全体の22%です。50%から69%を達成した事業は56で、全体の30%。それ以下は13事業で、全体の
7%。制度改正等で廃止となった事業が3事業でございました。この結果を見ますと、おおむね良
好に子育て支援に対する事業は進んでいるというふうに思っております。
その主要な事業の中で、特に保育施設と保育の充実につきましては、公立園の幼保一体化を目指
しまして、平成25年度に瑞浪幼児園の大規模改修を行います。平成26年度からは全園で3歳児の幼
保一体化が実現し、親のニーズに合った教育部と保育部の選択が可能となります。
また、全園の保育室にエアコンを設置するため、平成25年度に実施計画を行い、平成26年度、平
成27年度で整備をし、園児の健康管理にも力を注ぎたいと考えております。
障がいのある子どもやその家庭に対する支援の充実につきましても、発達障害の早期発見、早期
支援を行うため、平成25年度から相談員や臨床心理士を配置し、きめ細やかな支援体制を構築しま
す。その中心となる養護訓練センターも4月から移転改修した新たな場所で、「子ども発達支援セ
ンター(ぽけっと)」として開設し、相談支援や対象児童の拡充も図ってまいります。
ほんの一例でございますけれども、今後も平成26年度の目標達成に向け、これらの事業を継続、
推進する上で関係各課が一丸となって鋭意取り組み、市民の皆さん、地域、関係機関と連携して、
市民の皆様から子育てしやすいまちと思っていただけるよう、子育て支援を推進してまいりたいと
考えておりますので、御理解をよろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
10番 金津正彦君。
○10番(金津正彦君)
いろいろ答弁いただきましてありがとうございました。
それでは、標題2に入らせていただきます。ぎふ清流国体についてです。
早速質問に入らせていただきます。
質問要旨アです。施設整備に投入された金額、そして財源内訳をお尋ねいたします。
国体開催に合わせて整備されたテニスコートの区分について、国・県支出金、そして、市の負担
金はどうだったかについてお尋ねをさせていただきます。よろしくお願いいたします。
-153-
○議長(山田実三君)
教育委員会事務局長 可知勝宏君。
○教育委員会事務局長(可知勝宏君)
それでは、議員御質問の標題2、「ぎふ清流国体」を意義あるものにするために、要旨ア、施設
整備に投入された金額・財源内訳はどれ程かについてお答えをいたします。
ぎふ清流国体のソフトテニス競技会を開催するにあたりまして、整備をいたしました市民テニス
コートの改修費用につきましては、平成21年度から平成23年度にかけまして、テニスコート周辺整
備全体で2億4,364万2,000円を支出いたしました。財源につきましては、国庫支出金が1億2,007
万2,000円、県支出金が100万円、市費が1億2,257万円でございます。
○議長(山田実三君)
10番 金津正彦君。
○10番(金津正彦君)
ありがとうございました。総額としては大変大きな金額が投入されたわけで、今後それに見合う
活用を継続して行う仕組みづくりが求められます。
そこで、質問要旨イです。
国民体育大会は、「国民の健康増進と体力向上を図り、あわせて地方スポーツの振興を目的とす
る」とあります。その目的を大切にするならば、国体が終わったこのとき、間髪入れずに次の仕掛
けなりを実行しないと、一遍小休止して改めて立ち上げようとすると、継続するより大きなエネル
ギーを必要とするのではないかと懸念しております。
平成25年度予算案を見る限りでは、「国体を機に」の意気込みを感じる事業を、私はちょっと見
つけることができませんでした。
また、本市の場合、国体では「ソフトテニス」を受け持ちました。折角整備いただいた施設です
から、より多くの市民の方たちに有効活用されることを望んでおります。平成25年度計画はどうで
しょうか。中期的にはどのようにそれを活用しようとされているのかをお聞かせいただきたいと思
います。
○議長(山田実三君)
教育委員会事務局長 可知勝宏君。
○教育委員会事務局長(可知勝宏君)
それでは、要旨イ、国体開催を活かした施設活用の計画について本市の考えはどのようかについ
てお答えをいたします。
国体開催に伴い整備いたしましたテニスコート施設につきましては、コート増設を含めとてもよ
い施設となったと関係する皆様から満足の声をいただいております。現在も土曜、日曜を中心に市
民の方から施設利用について多くの申し込みがあるという状況でございます。
また、施設を整備したことによりまして、新たに開催されます全国規模の大会も予定されており
ます。平成25年度は、参加人員1,000人規模の西日本ソフトテニス選手権、400人規模の全国高校ソ
-154-
フトテニス大会“ぎふ清流カップ”が開催される予定になっております。また、東海地区の規模で
は東海学生ソフトテニス選手権大会など、200人から600人規模の大会が15大会、34日間の予定で開
催されるということになっております。
このように、国体開催を機に全国から多くの選手の皆さんをお迎えすることになっており、この
施設の存在をさらに全国に発信できるものと考えております。
今回の国体の開催を一過性のものにしないよう、今後も積極的にPRに努め、施設の利用促進を
図るとともに、市内の競技人口の増加にもつなげてまいりたいというふうに考えておりますので、
よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
10番 金津正彦君。
○10番(金津正彦君)
答弁ありがとうございました。ソフトテニスについては、全国規模の大会などが計画されている
ようで、それはそれで活用の一環とは思いますけれども、私は午前中の井澤議員じゃないですけど
も、これを機に、競技を特定せずに多くの市民の方がスポーツに関心を持たれるといいなというよ
うな思いでちょっとお聞きしたかったんですけども、テニスということで言えば、幸いにして市内
には中京高校とか麗澤など、全国有数の強豪校もあるので、そういったところの力を借りながら、
ぜひテニス愛好者がふえるような、そんなイベントをこれからも積極的に仕掛けていただけたらと
いうふうに願っております。
最後に、直接国体とは関係ありませんけども、テニスコートのある市民公園絡みでお尋ねをいた
します。
質問要旨ウになります。市民公園内の「戦争遺跡」を知らせる看板の設置についてです。
私は平成20年の9月議会において、小・中学校での「ふるさと学習」の時間に、地場産業のまさ
に売り物である「陶磁器」についての勉強と、市内に残る「地下壕遺跡」を活用した平和学習を取
り入れてはと提案をさせていただきました。きょうはそのうち、後段の「地下壕遺跡」についてだ
けお尋ねをいたします。
そのときの質疑の中で、当時の教育長は「市民公園のどこに地下壕があるのか、その地下壕にど
んな意味があるのか知らない人も多いから、看板で知らせることは大切」と受け止めていただいて、
「現在、市民公園の再整備事業におけるサイン計画を進めているから、その中で今後考えていきた
い」と答弁をいただきました。
あれから何年かたちましたけれども、今現在どうなっているか、改めて教育長に答弁をお願いし
たいと思います。
○議長(山田実三君)
教育長 平林道博君。
○教育長(平林道博君)
要旨ウ、市民公園内の戦争遺跡の案内看板の設置についての見解はどのようかについてお答えし
-155-
ます。
議員が御指摘のように、申しわけありませんが案内看板は設置しておりません。
しかし、私も前教育長と同様に、小中学生も含めた市民の方が市民公園を訪れた折に、「化石山
地下壕」の存在や歴史について知ってもらい、戦争や平和について考えてもらうことは極めて大切
なことであると考えております。
つきましては、地下壕の案内看板の設置について、教育委員会事務局として前向きに対処してま
いります。
以上、答弁とします。
○議長(山田実三君)
10番 金津正彦君。
○10番(金津正彦君)
よく聞いておったつもりですけども、いまいちちょっとよく。どういうふうに理解したらいいの
かちょっとわからないんですけども、やめたわけじゃないというふうに理解したらいいんですかね。
検討いただけるようで。
実は、ちょっと時間がなくなってきちゃったんでそちらも気になるんですけれども、私は平成20
年に質問しました。平成17年に足立議員が2回、それから、舘林議員もされていました。幾度も看
板の設置という話がありましたが、看板が目的じゃないので、今教育長におっしゃってもらったん
ですけれども、戦争を忘れたらいかん、平和を求めている以上、史実を、歴史を大事にしたいとい
う、そういう気持ちをずっと持ち続けてほしいという思いで先輩の議員もお尋ねになったし、私も
そんな気持ちを持っておりました。看板さえ設置できればそれで万々歳ではなくて、ぜひ遺跡を大
事にする気持ちをこれからの子どもさんたちに伝えていっていただきたい、しっかりと教育をして
いっていただきたいという思いでおります。
最後に、答弁は要りませんのでお聞きだけいただきたいと思います。
かつて岐阜大学の教授で、歴史学を研究しておられた堀越智氏の言葉でこういう言葉が出てるの
を、ある方からちょうだいした冊子で見出しました。こういう言葉です。「本来、歴史はみんな残
るものであって、残らない歴史なんかないはずです。ただ、残さない試みがなされ、残らなかった
歴史があるだけです。」これちょっと途中省略して、「私たちは子どもたちに、孫たちに、どんな
事実も知らせ、歴史を伝えていき、その中であるものを決して消そうとしてはいけないのです。」
という言葉がありました。たまたまその冊子は戦争遺跡に関する記述を丹念に集められた冊子なん
ですけれども、私はきょうは国体を意義あるものにという質問をしましたけども、明るい空の下で
スポーツを楽しむ、テニスで汗を流すことができるのも、やっぱり平和だからこそだというふうに
思います。この平穏な日々がずっと続きますようにとの思いでいればいるほど、かつての忌まわし
いそういった歴史を十分承知して、二度とああいった誤りがないように、そんな教育を続けていた
だきたい、そんな気持ちのこもった瑞浪市になっていただきたいというそんな思いで、今回再質問
をさせていただきました。平林教育長はそんな思いも十分承知しとるというお言葉をちょうだいし
-156-
ましたので、これからも一朝一夕でできる問題ではないんですけれども、継続して平和なまちづく
りに貢献をいただくよう最後にお願いして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうござ
いました。(拍手)
○議長(山田実三君)
以上で、金津正彦君の質問を終わります。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------○議長(山田実三君)
ここで、暫時休憩をします。
休憩時間3時10分までといたします。
午後2時52分 休憩
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------午後3時10分 再開
○議長(山田実三君)
それでは、休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、8番 大島正弘君。
○8番(大島正弘君)
皆さん、こんにちは。本日の最終バッターでございます。今しばらくのおつき合いをお願い申し
上げます。いつもと変わらなく、淡々と行ってまいりたいと思っております。
私は今年度、監査委員という重責を担いました。監査に関わらない部分で、今年度も私なりの一
般質問を続けてまいりたいなと思っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
自公連立政権が誕生いたしましてから、消費税を上げることを最大の目的とした2%のインフレ
目標とか、金融緩和策、財政出動策、経済成長対策の3本の矢の話とかで大変話題が持ちきりにな
っておりまして、最近では原発の問題が大分置き去りにされているような気がしております。
また、原発だけの問題ではなく、「近いうちに富士山が大噴火を起こすのではないか」というこ
とまで予測をされております。
先日、地域交流センターで行われました東濃地科学センターの講演会において、岐阜大学副学長
の杉戸先生のお話の中では、「過去のデータから判断すると、私が生きているうちに必ず大きな地
震が起こると。3連動地震が起こるであろう。」ということを断言されました。その話を聞いてい
て、ちょっと寒気がしたと言いますか、身震いがしたと言いますか、現実的に私たちが生きている
うちにそのようなことが起きましたら、果たしてどのような行動がとれるか自信がございません。
大変な危機感を感じて、講演を聞かせていただきました。
私は昨年12月の議会の冒頭、この席で、日本は地球全体の表面積のたった3%の国でありながら、
地球上で発生する地震の1割が日本の国土で起きていると。その国土の中に54基もの原発があり、
日本がいかに危険な状態に置かれているのかという話をさせて頂いた記憶がございます。
去る2月21日の中日新聞の報道では、欧州における原発の動きが掲載されておりました。
-157-
その内容は、日本における福島原発事故以来、原発の安全対策で建設コストも倍増し、新規建設
が中止を余儀なくされたり、凍結されたりし、原発の見直し議論が起こっておるということで、欧
州における原発はとても採算がとれないという結論に達しております。私は大変理にかなった結論
であったのではないかなと思っております。
既に、ドイツ、ベルギー、スイスでは、将来原発の廃止が決定されております。
では、日本においてはどうかと申しますと、民主党政権が青森県大間原発での建築再開を認め、
自公連立政権もそれを追認しておるのが現状でございます。
そのうえ、民主党政権が2030年代に全ての原発稼働をゼロにするというふうに閣議決定したのに
もかかわらず、自公政権はゼロベースで見直しをすると言っております。
また、安部総理は先日のアメリカ、オバマ大統領との会談では、大統領に原発維持の姿勢を伝達
いたしました。
その一方で、国民における全国世論調査では、「依存度を徐々に減らし、将来的にはゼロにす
る」といった回答が7割にも達しているのが現実であり、その声を無視し、日本の原発政策を推進
しようというのが、現在の連立政権ではないかなと思っております。
私は、昨年福島県へ慰問に伺った際に、避難中の浪江町の町民から聞いた、「福島原発の配管は
ボロボロであり、あの原発事故は人災である」と言われた言葉が、いまだに耳に焼き付くように残
っております。
こういう声は、東京電力にも政府にも届いているかと思っておりますが、聞こえないふりをして
いるような気がしております。
また、テロ対策、隕石落下対策、地震対策、原発に対するリスクがゼロになる日は永久にないと
思います。
欧州にできることが日本にできないことはないと思っております。
政府に対してましては、国民の安全、安心を最優先していただくことを私の意見とさせていただ
きたいと思っております。
私はNPO法人の活動として、4月12日から15日までの4日間、南相馬市へ出向き、放射線量の
測定の奉仕活動を行ってまいる予定でございます。自分の目で見、耳で聞き、現場が現在どのよう
になっているのか、どのようなことが必要とされているのかをしっかりと認識してまいりたいと思
っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
それでは、質問席に移らせていただきます。
〔8番 大島正弘 登壇〕
○議長(山田実三君)
8番 大島正弘君。
○8番(大島正弘君)
本日は、2つの標題を用意して質問をさせていただきますので、よろしくお願いを申し上げます。
まず、最初に、この3月に無事奉職を終えられる7名の執行部の方々に対しまして、心よりお慶
-158-
びを申し上げます。ここからお顔を拝見しますと、なぜか安堵感がただよって、勤め上げたなとい
う雰囲気が漂っております。長期間にわたり、本当に御苦労さまでございました。ありがとうござ
いました。お礼を申し上げます。
7名の方、酒井君には質問はしてないですが、ほかの皆さんにはこの6年間でたびたび私の一般
質問にお答えをいただきまして、その度ごとに大変親切丁寧に、また、わかりやすく、僕の気持ち
に沿って答えていただき、私も議員を務めさせていただいて、ああ執行部の方たちとこういうやり
とりができてよかったなという思いでいっぱいでございます。私も本当に大変お世話になりました
が、この奉職を終えられる皆さん方も、これからの人生のほうが長いというぐらいの気持ちで、健
康に留意されて頑張っていただければなと思っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
それでは、標題1、瑞浪超深地層研究所跡地利用についてを伺ってまいりたいと思います。
ことし1月に配布されました「地層研ニュース」のスポットニュースの欄に、「跡地利用の検討
委員会を開催いたしました」との記事が掲載されておりました。
本日は、このテーマを基にいたしましてお尋ねをしてまいりたいと思っております。
一昨年の12月議会におきまして、私は「瑞浪超深地層研究所の今後の課題について」という標題
で、第2期中期計画の平成22年4月1日から平成27年3月31日までの調査研究や坑道を利用した研
究の計画をお尋ねさせていただきました。
地層研ニュースにおいては「主な作業予定」として、掘削作業とか観測・測定等の明記はしてご
ざいますが、この記事を読みましても、どの程度研究が進み、成果が上がっているのか理解するこ
とがなかなかできません。
第1期計画を終え、第2期中期計画の途中というのが現在における状態であるかと思いますが、
どのような成果が今までにえられたのかなという具体的な例があれば挙げて御報告願いたいという
ことでございます。
この瑞浪超深地層研究所における調査結果の成果が、日本における超深地層研究の中での大きな
役割を担ってるというふうに考えておりますので、この瑞浪超深地層研究所の研究での成果という
ものをものすごく期待しておるわけですし、私は契約期間の20年間でしっかりと成果を上げていた
だきたいという思いの中でお尋ねをしたいと思います。
要旨ア、今日までの調査研究結果の進捗状況はどのようかを、高橋総務部次長にお尋ねをいたし
ます。よろしくお願いします。
○議長(山田実三君)
総務部次長 高橋明範君。
○総務部次長(高橋明範君)
失礼いたします。それでは、大島議員御質問の標題1、瑞浪超深地層研究所跡地利用について、
要旨ア、今日までの調査研究成果の進捗状況はどのようかについてお答えいたします。
瑞浪超深地層研究所では、坑道を掘削しながら、掘削作業が地下深くの岩石や地下水にどのよう
な影響を与えるか、また、整備された研究坑道を利用して、岩石や地下水の動きなどを研究してい
-159-
ます。
研究坑道につきましては、換気立坑は平成23年4月に、主立坑は同年7月に深度500メートルに
到達し、今年度は震度500メートルのステージにおいて、主立坑と換気立坑をつなぐ予備ステージ
や南北に伸びる研究アクセス坑道の掘削を行っております。
東濃地科学センターによりますと、これまでの研究所での調査研究の成果といたしましては、岩
石の種類や断層の分布を示した地質構造モデルや、地下水の流れやすさ、流れにくさを示した水利
地質構造モデルなどが作成され、地層の広がりや地下水の水圧、水質の分布などが明らかになって
きており、地下の状況を調査する技術の有効性が確認されてきていると聞いております。
なお、調査研究成果につきましては、今後も毎年報告を受けるほか、ホームページ等においても
公開されておりますので、よろしくお願いいたします。
以上で答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
8番 大島正弘君。
○8番(大島正弘君)
今の報告ですと、前回の、去年の12月でしたか、成瀬議員のお尋ねのときと余り変わらない、も
ちろん月日もたってないし、僕が前回お尋ねしたときの状態と余り変わってない。ただ、地下500
メートルでいろんな横穴、ステージが掘られて、さまざまな研究モデルと言いますか、そういうも
のがつくられているということがわかるだけでございますが、なかなか思うような研究成果が得ら
れていないなと思うわけですが、どういうことが成果になるのかも私も余り判断ができませんが、
最終的な目標とする高レベル放射性廃棄物を地下処分するための研究をするわけでございますので、
しっかりとしたデータを把握していただきまして、瑞浪が土地賃貸借契約書の定める期間内、平成
34年1月16日までの20年間となっておりますが、残りがもう9年を切っております。その残された
期間内で果たして最大の成果が得られて、では日本のどこかでまた穴を掘って、高レベル放射性廃
棄物のガラス固形化したものを処分できるのかと、できる技術が確立できるかというと、ちょっと
まだ無理かなという思いで判断をさせていただきます。
現に、青森県六ケ所村におきまして、使用済核燃料の再処理工場の建設が1993年の初めから行わ
れておるわけでございますが、現在までに約2兆2,000億円の巨費が投じられているにもかかわら
ず、いまだに試運転中ということでありまして、再処理の試運転がいつ終了するかの目途も立って
おらず、この再処理工場の延期は実に18回も、毎年毎年延期をしているのが六ヶ所村における再処
理工場の現状であります。
ですから、ここの施設で再処理しようということ自体がもう無理かなという。無理にもかかわら
ず、ついこの間の安部政権では直接地層処分をしようという方向性も経産省が出していたにもかか
わらず、また元に戻って再処理の計画1本で進めていくというような方向転換がなされとるわけで
すが、国のやることは政権がかわるたびにころころ変わってはいけない。特に原子力政策において
は、政権がかわったら方針が変わるというようなことではちょっとだめかなと思われます。まして、
-160-
この狭い日本の国土の中で地層処分の場所を探せるはずもないですし、再処理工場も稼働するはず
もない。なのに原発だけは再稼働させようという、ちぐはぐな政策なんですね。もういたずらに時
間ばかりかかって、お金もかかって、瑞浪の研究所も何か無駄になるなというような感じで受けと
めておるのが、私の現在の気持ちでございます。
次に入ります。
先回の私の一般質問の答弁の中では、「跡地の有効利用の結論はまだ出ておりません」というお
話を伺ってはおりますが、その後、跡地利用検討委員会も回数を重ねられ、ある程度の議論が進展
したかと思います。
そこで伺います。要旨イ、先に行われました跡利用検討委員会ではどのような議論がなされたか
をお伺いいたします。よろしくお願いします。
○議長(山田実三君)
総務部次長 高橋明範君。
○総務部次長(高橋明範君)
それでは、要旨イ、跡利用検討委員会ではどのような議論がなされたかについてお答えいたしま
す。
「超深地層研究所跡利用検討委員会」は、東濃地科学センターが事務局となり、地層科学研究終
了後の利用計画を策定するため年1回開催されております。
昨年12月に開催された跡利用検討委員会では、研究所を児童、生徒、学生を対象とした体験学習
の場として利用することで、研究所の役割に理解を含めていただき、将来の跡利用の提案につなが
ればいいのではないかとの御意見や、調査研究成果の情報発信、また、研究坑道の活用などについ
ても議論をされております。
現時点では、研究終了後の跡地の有効利用につきましては議論の最中でありますので、今後も継
続して議論をしていただくことになります。
以上で答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
8番 大島正弘君。
○8番(大島正弘君)
重ねて伺いますが、跡利用委員会ですが、この委員会は県、瑞浪市、土岐市、土岐瑞浪両市の議
会の代表、学識経験者、地域の代表、原子力開発機構の職員などで構成されているということでご
ざいますが、本市においてはどなたが構成員なのか、ちょっとお尋ねさせていただきます。
○議長(山田実三君)
総務部次長 高橋明範君。
○総務部次長(高橋明範君)
それでは、お尋ねの本市の構成員でございますが、この委員会の副委員長に市長、そして委員に
は、市が推薦する住民として連合自治会長、明世町戸狩区及び山野内区の住民代表の方各1名、女
-161-
性団体代表の方1名、議会が推薦する議員として市議会議長、市職員として総務部長、以上が構成
員となっております。
○議長(山田実三君)
8番 大島正弘君。
○8番(大島正弘君)
瑞浪市から6名ですね。の方が参加をされていると。7名ですか。戸狩と山野内が1人ずつです
か。7名ですね。
こういう市民の方を交えての跡利用委員会の議論というのは大変大切かなと思っております。特
に、地元の自治会の人たちなんかの声は大いに参考にしていただいて、跡利用をどのようにするか
というふうな結論を導き出していただかなければならないと思っております。
先ほどから申しておりますが、あと9年のうちに一定の方向性を見出していただかなければなら
ないということで、最後の要旨は水野市長にお尋ねしたいと思っております。
市長は様々な観点から、市としての一定の議論を導き出していただく責任を担っておるというふ
うに思います。また、この9年間のうちが6次総の真っ最中であるということも踏まえまして、要
旨エに対しまして市長の将来像を語っていただければありがたいなと思っております。
要旨ウ、土地賃貸借契約終了後の施設はどのような利用価値があると考えるかでございます。よ
ろしくお願い申し上げます。
○議長(山田実三君)
市長 水野光二君。
○市長(水野光二君)
それでは、大島議員御質問の要旨ウ、土地賃貸借契約終了後の施設はどのような利用価値がある
と考えるかについてお答えさせていただきます。
研究終了後の跡利用につきましては、今もお話がありましたように、超深地層研究所跡利用検討
委員会において学術的な研究や民間での活用など、さまざまな可能性があることを念頭に現状の施
設活用について継続して検討を重ねている中で、将来の活用策を考えていこうということで検討し
ておるところでございます。
このため、跡利用検討委員会で策定される活用策を尊重するとともに、私も委員会の副委員長と
して研究終了後の施設の有効な活用策を提案していきたいと、そういう立場であると思いますので、
これからもしっかり委員会の中で私の思いを発言していきたいと思っておりますので、よろしくお
願いします。
○議長(山田実三君)
8番 大島正弘君。
○8番(大島正弘君)
土地賃貸借契約書には埋め戻して返却をするということがうたってあって、望まれればどういう
利用をしていただいても結構ですよというような契約がなされておるわけですが、再質問ですが、
-162-
今の時点で市長はどちらを、埋め戻す方法を選択したいなと思ってみえるのか、坑道を活かしたい
なと思ってみえるのか。まだはっきりした結論をお聞きするのは無理かと思いますが、選ぶならど
ちらの方向性で行きたいなという、気持ちだけでも。
○議長(山田実三君)
市長 水野光二君。
○市長(水野光二君)
どちらかということでございますが、現在では全く白紙の状態でありまして、今議員から御紹介
がありましたように、契約上は埋め戻して更地にして返していただく。しかし、地域が望めばその
提案に対して配慮するというような契約になっておりますので、埋め戻すことも一つの方法でしょ
うし、地域のための有効活用も一つの方法でしょうから、やはり検討委員会の今後の検討を見守っ
ていきたいと、私も参加して発言していきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
○議長(山田実三君)
8番 大島正弘君。
○8番(大島正弘君)
瑞浪市にとって有意義な結論を導き出していただくよう、お願いを申し上げます。
これにて、標題1は終了させていただきます。
次の標題に入ります。
瑞浪市におきましては、平成21年度に「東濃地方の地歌舞伎と芝居小屋」として日吉町の相生座、
平成24年度に「中山道ぎふ十七宿」として大湫宿、細久手宿が岐阜の宝ものとして認定されており、
平成22年度には「櫻堂薬師」がじまんの原石として県から認定をされております。
ここ数年の間に岐阜県が全国に通用する観光地・観光資源としてこのような場所を認められたも
のだと思っております。
県の支援の内容としては、財政的支援として、「各地域の活動団体が実施する観光振興事業を支
援する為、関係する県補助金の採択に向け、団体等に協力する」となっております。
また、人的支援といたしましては、「観光資源等を活かした地域のまちづくり活動に対し、助言
を行うため、職員を派遣する」というふうに記載をされております。
そこで、本市に対しましては過去にどのような支援がなされているかをお伺いさせていただきま
す。
要旨ア、現在に至る県からの事業ごとの支援はどのようかを、足立経済環境部長と可知教育委員
会事務局長に、認定項目ごとにお尋ねをさせていただきたいと思っております。
特に足立部長に関しましては、近いところでいつも話をさせていただく関係上、部長、もう少し
ゆっくリしゃべってとか、わかりやすくしゃべってとかいろんな注文をつけながら一般質問をやら
せていただいたわけなんですが、これも本日が最後かなと思うといささかさびしく思っております。
これも一つの縁でございまして、こういう関係ができたということも幸せだなと私は思っておりま
す。
-163-
それでは、2名の方、それぞれ順番にお願いをいたします。
○議長(山田実三君)
経済環境部長 足立正之君。
○経済環境部長(足立正之君)
大島議員の御質問に答弁をさせていただきます。今の感想につきましては、また別のところでお
話をさせていただきたいと思います。
それでは、標題2、岐阜の宝もの・じまんの原石について、要旨ア、現在に至る県からの事業ご
との支援はどのようかについてお答えをさせていただきます。
本市で、岐阜の宝ものとして認定されているものは、先ほど紹介がございました「地歌舞伎と芝
居小屋」「中山道の2宿」の2つ、じまんの原石が「櫻堂薬師」であり、主に観光振興の観点から
中山道と櫻堂薬師に支援をしてまいりました。
まず、中山道関係につきましては、平成4年度から平成6年度にかけまして、県のローカルフロ
ント構想を受け、「大湫宿ローカルフロント整備」を行い、市費などの負担も含めまして、観音堂
周辺整備、寺坂周辺整備に4,709万6,000円、平成12年度には琵琶峠公衆トイレ建設事業に1,334万
円、さらに、平成21年度には日吉町天神窯広場の公衆トイレに1,045万8,000円が投入されておりま
す。
また、中山道全域に設置された案内看板や解説板などの設置並びに改修を行っています。さらに、
中山道を快適に歩くことができるようにと、ごみの清掃や沿道の草刈り、巡視業務などを地元にお
願いし、毎年60万円程度の委託料を計上しております。
「東濃地方の地歌舞伎と芝居小屋」として日吉町の相生座には、直接ではございませんが、県の
緊急雇用対策事業を受け、伝統文化分野人材育成事業として支援し、平成22年度、平成23年度で計
1,231万円4,000円、平成24年度も769万6,000円の予算を充てて、地歌舞伎衣装などの修復や舞台技
術の取得など、地歌舞伎を保存・継承できる人材の育成を支援しているところでございます。
なお、櫻堂薬師につきましては、「櫻堂薬師開基1200年祭」にちなみ、市の単独事業として観光
拠点としての整備を行い、薬師周辺の景観整備や案内看板、パンフレットの作成など、さまざまな
支援をしてまいりました。
以上で答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
教育委員会事務局長 可知勝宏君。
○教育委員会事務局長(可知勝宏君)
同じ要旨で、教育委員会分についてお答えをいたします。
初めに、じまんの原石の「櫻堂薬師」に関しましてお答えをいたします。
平成23年度に桜堂区が実施されました県指定重要文化財「櫻堂薬師の絵馬」修復に、補助金を交
付しております。総事業費が205万6,000円のうち、県費補助が102万8,000円で、市の補助が51万
4,000円でございます。
-164-
また、平成22年度、桜堂区の御協力を得て実施しました笹山遺跡の発掘・測量調査は、総額479
万4,000円に対し、国庫補助が200万円、県費補助が98万2,000円でございます。そのほか、県の補
助はございませんが、平成19年度に桜堂区が実施されました仁王像の修復、総事業費930万円に対
しまして330万円を市が補助しております。また、平成23年度に市で行いました櫻堂遺跡の発掘・
測量調査は、事業費487万2,000円、そのうち国庫補助を262万5,000円いただいております。
ほかに、平成23年度には櫻堂の遺宝展を開催し、約1,000人の来場者を、また、平成24年度には
「櫻堂薬師1200年祭」を開催し、約2,000人の来場者を迎えております。
次に、平成21年度に岐阜の宝ものに認定されました東濃の地歌舞伎と芝居小屋、美濃歌舞伎保存
会につきましては、岐阜県地歌舞伎保存振興協議会を通じまして、岐阜県無形民俗文化財事業費補
助金が毎年配分されておりまして、地歌舞伎の後継者育成事業が実施されております。配分額につ
きましては、平成21年度に59万円、平成22年度が27万9,000円、そして、平成23年度は16万3,000円
でございます。
最後に、本年度の岐阜の宝ものに認定されました中山道17宿の一つ、大湫宿につきましては、平
成24年度に大湫町まちづくり推進協議会が実施されました神明神社の大杉の樹精回復措置事業、総
事業費615万8,000円に対しまして、県の補助金が307万8,000円、市の補助は154万円でございます。
以上でございます。
○議長(山田実三君)
8番 大島正弘君。
○8番(大島正弘君)
認定される前からさまざまな支援が入っていたかなというふうに思います。認定されたことによ
って、改めて支援をいただいたというものもありますが、それ以前からそれなりの行政としての努
力をしていただいて、国または県から瑞浪のさまざまな宝ものにこういう支援がなされているとい
うことが理解できました。ありがとうございました。
それぞれの物件ですが、従来から本市にとりましても大変貴重な観光資源であり、財産であると
いうふうに認識をしておるわけでございますが、昨年オープンいたしました「きなぁた瑞浪」との
関連も含めまして、特に櫻堂薬師ときなぁたとの散歩道とか、いろんなことで相乗効果も含めてい
ろんな効果を期待しておるわけでございますが、要旨イをお尋ねいたします。
現在に至る経済効果はどのようかでございます。よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
経済環境部長 足立正之君。
○経済環境部長(足立正之君)
それでは、要旨イ、現在に至る経済効果はどのようかについてお答えいたします。
歌舞伎小屋である日吉町相生座と櫻堂薬師につきましては、観光入込客数の調査を行っていない
ため人数の把握はできておりませんが、相生座では、納涼歌舞伎と敬老歌舞伎の年2回の公演が行
われ、合わせて1,000人余りの方が県の内外から訪れておられます。また、櫻堂薬師は、昨年の開
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基1200年祭では3,000人を超える方が来られ、きなぁた瑞浪オープン以降は観光客の増加がみられ
ます。
中山道に関しましては、大湫宿での数値は、平成22年は1万1,028人、平成23年は1万1,537人で、
平成24年は1万3,214人の入込客があり、増加傾向にあります。
なお、平成22年度に発足しました、中山道観光ボランティアガイドの会が宿場等を案内する回数
もふえ、平成22年度は10回で210人、平成23年度は13回で275人、平成24年度は2月末で32回、
1,129人の方をガイドしました。お客様の多くは観光バスの団体参加で大湫地区に来られ、遠くは
栃木県や京都府からもお越しになっておられます。
以上で答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
8番 大島正弘君。
○8番(大島正弘君)
観光バスまで来て、中山道を探索されておみえになるということなんですね。
せっかく県から認定を受けたわけでございますので、認定を受けたことによる効果ですね、経済
的な効果も含めて、今後瑞浪市にとってどのような形でこの効果があらわれてくるかなという、想
定問答みたいで申しわけないですが、経済環境部で推察できる効果をお答えいただければなと思っ
ています。よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
経済環境部長 足立正之君。
○経済環境部長(足立正之君)
今後の効果がどのようにあらわれるかということでございますが、岐阜の宝もの・じまんの原石
に認定された以降、相対的に観光客は増加しております。
経済的な効果について、観光PRの面では岐阜の宝もの・じまんの原石になったことによりまし
て、新聞・雑誌等のマスコミに数多く取り上げられ、近隣にも広く周知され始めたものと認識して
おります。
しかし、経済波及効果の面では、当市では宝ものに関する観光土産品、あるいはグッズなどの開
発がまだできていないこと、また、日帰り客が多く、宿泊等を伴う滞在型観光施設が少ないことも
効果が見えにくいことの原因の一つでありますので、今後、そういったことを課題として研究をし
ていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(山田実三君)
8番 大島正弘君。
○8番(大島正弘君)
今大変いい指摘をしていただいたなと思いますが、やっぱりグッズとかお土産品が充実すれば、
また集客能力がふえるのではないかなと思うわけでございます。せっかくこのような形で認定を受
けたものですから、行政のほうも知恵を絞っていただきまして、観光にお見えになった人たちが、
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「瑞浪市ってこんなにすばらしいところ、中山道ってこんなにすばらしかったですよ、相生座はこ
んな建物ですごかったですよ、薬師は伝統があってすごい」といういい思い出を持って、なおかつ
思い出だけのお土産でなくして、何か記念となるようなお土産もぜひ検討していただくということ
が今後の課題かなと思っております。地元の人たちと相談して、例えば今の季節ですとからすみな
んかもいいかもしれませんし、いいものを開発していただければ、よりよい成果が出るのではない
かなと思っております。
今までお聞きしてきた中で、さまざまなところにさまざまな支援がなされているということがわ
かったわけですが、僕は昨年、櫻堂薬師の1200年祭を含め、国立博物館から初めて帰ってきました
経筒ですか、お経を入れる筒の容器ですね。「経筒外容器」を初めて見させていただいたわけです
し、また、大変大きな四天王がふだんは薬師の奥にあって、外から見るだけではあれほど立派であ
れほど大きなものではないような気がしたんですが、いざ明るいところへ出て、現物が目の前にぱ
っと4体並びますとすごいなと、本当に瑞浪の宝物だなという思いで見させていただきました。
また、大変いろんな催しもやっていただきまして、1200年祭、また、櫻堂薬師のシンポジウム等
を行っていただきましたことに感謝を申し上げます。再認識ができたかなと思っております。地域
の人も大変喜んでおみえになりました。
また、大湫の神明神社の大杉なんかに関しましては、市の夢づくり地域交付金を使ったステップ
アップ事業なんかにも確か使われて、そんなようなことで県と市が一丸となって、一緒に600年も
たった大杉が今後も守られていくということで、大変いい事業であったなと、事業展開をしていた
だいたなと思っております。
要旨ウをお尋ねいたします。
要旨ウ、本市における今後の支援策はどのようか、商工課、教育委員会、両方の立場からお答え
をお願い申し上げます。
○議長(山田実三君)
経済環境部長 足立正之君。
○経済環境部長(足立正之君)
それでは、要旨ウ、今後の本市における支援策はどのようかについてお答えいたします。
櫻堂薬師につきましては、農産物等直売所「きなぁた瑞浪」と一体でPRを行い、「きなぁた瑞
浪」を訪れた人を櫻堂薬師へ誘導するような支援を行っていきたいと考えております。
その一環としまして、平成25年度より市コミュニティバスを新たに「きなぁた瑞浪」へ乗り入れ
し、一日に3便のバスを運行、櫻堂薬師へ観光客誘致とともに、買い物などの利便性の向上を図る
予定です。
次に、相生座の美濃歌舞伎につきましては、観光パンフレットなどでの紹介のほかに、平成25年
度も引き続き県の緊急雇用対策事業を使って、伝統文化分野の人材育成支援を行います。
中山道につきましても、引き続き中山道の清掃・管理業務などでの支援や、平成22年度から御嵩
町と合同で行っております「細久手宿・御嶽宿ウオーキング事業」を引き続き行っていく予定にし
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ております。
なお、平成26年度には県の補助も受けて、釜戸町大久後地区の公衆トイレの改修、改築を計画し
ております。
また、中山道ボランティアガイドの会の充実を図れるよう、支援を行っていきます。
今年度の事業でありますが、県主催事業として3月16日、17日に「はじめの一歩ウオーク」が中
山道ぎふ17宿で一斉に開催されます。当市も、大湫宿、細久手宿で17日にイベントを開催、ボラン
ティアも参加して、宿の案内等を行います。
なお、10月には第2回目の「はじめの一歩ウオーク」が開催される予定で、市としても積極的に
支援・協力を行って行きたいと思っております。
以上で答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
教育委員会事務局長 可知勝宏君。
○教育委員会事務局長(可知勝宏君)
同じく、教育委員会所管分としてお答えをいたします。
櫻堂薬師関連につきましては、桜堂区に残る貴重な文化財群、遺跡群を後世に残し活用を図るた
めに、区民の皆様方に御協力をいただき、櫻堂遺跡の発掘調査を実施する予定でございます。
美濃歌舞伎につきましては、地歌舞伎という郷土芸能を後世に伝え残すために、今までと同様、
後継者育成事業を支援してまいります。
大湫宿に関しましては、町並みの保存・活用を図るため、市の景観条例の策定計画との調整を図
りながら、町並み保存事業にかかわる事前の調査等を行ってまいりたいというふうに考えておりま
す。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
8番 大島正弘君。
○8番(大島正弘君)
ありがとうございました。期待をしておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
最後の要旨は、水野市長にお尋ねをいたします。
水野市長の政治姿勢は、常に市民とのふれあい、会話を大切にされ、その市民からの声を基に瑞
浪市の将来像を考えたまちづくりというものに励んでみえるものというふうに認識をさせていただ
いております。
先の全員協議会の席では、この問題につきまして「地域の再生・活用を理解し、市として今後ど
うしていくのか考えたい」というふうに申されております。その言葉の意味は大変重たいものだと
思っております。
そこで、要旨エ、指定地域の未来像をどのように考えるかを伺わせていただきます。よろしくお
願いを申し上げます。
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○議長(山田実三君)
市長 水野光二君。
○市長(水野光二君)
それでは、大島議員御質問の要旨エ、指定地域の未来像をどのように考えるかについてお答えい
たします。
3つの指定地域ともそれぞれ特徴がありまして、文化的・芸術的な価値や、観光資源として重要
なものとして考えております。
櫻堂薬師につきましては、開基1200年祭に合わせて周辺の整備を行いました。1200年祭には、市
内外から多くの方々が訪れ、実行委員会の方々や桜堂住民の皆さんの御努力で成功裏に終えること
ができました。
今後は、地域住民の方々が地域の宝として大切にしていただくとともに、より多くの方々が訪れ
ていただけるよう、市の観光拠点・情報発信の基地として、農産物等直売所「きなぁた瑞浪」とと
もにPRをしていく予定でございます。
また、地歌舞伎の相生座につきましては、納涼歌舞伎や敬老歌舞伎、これに加えて、子ども伝承
教室や歌舞伎衣装の展示等、さまざまな活動を行っていただいております。
文化的、芸術的価値が高く、伝統文化の保存・伝承に力を入れてみえますので、市としてもより
多くの方がこの活動に関われるよう、今後とも支援をして行きたいと考えております。
なお、中山道につきましては、釜戸駅から大湫宿へのJRさわやかウオーキングや、細久手宿・
御嶽宿間のウオーク等のイベントを地元まちづくり協議会とともに支援をしていきたいと考えてお
ります。
特に、大湫町につきましては、宿場の町並みを後世に残すことを目的に、地元の理解を得る中で
景観条例を策定し、住民との協働による具体的な未来像を描くことによって、宿の保存・活用を図
っていきたいと考えております。なお、市内の大学生と地域住民とのふれあいの場の提供なども新
たに今年度事業として考えております。
以上、当市には岐阜の宝ものが2つ、じまんの原石が1つ認定を受けました。これを契機に、県
と市と関係者が力を合わせまして、自慢の宝物を今以上にブラッシュアップし、地域住民の方々が
ますます活き活きとされるよう、地域の活性化を目指して取り組んでまいりたいと考えております
ので、よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
8番 大島正弘君。
○8番(大島正弘君)
今のお言葉の中で、景観条例を策定しという言葉が出てまいったわけでございますが、昨年から
条例策定のための講演会等いろいろ行われておるわけでございますが、平成25年度のうちに条例を
策定されるという予定でおみえになるわけなんですか。
○議長(山田実三君)
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建設水道部長 石田智久君。
○建設水道部長(石田智久君)
景観条例につきましては、平成25年度で基本構想をまとめ、平成26年度で条例化する予定でござ
いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
8番 大島正弘君。
○8番(大島正弘君)
大変よくわかりました。さまざまな観点から、市長も大変力を入れていただいておるなというこ
とがよくうかがえました。今後とも、我々も協力は惜しみません。ともどもに頑張って、いいまち
づくりを心がけていきたいなと思っております。
これをもちまして私の一般質問は終了させていただきます。ありがとうございました。(拍手)
○議長(山田実三君)
以上で、大島正弘君の質問を終わります。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------○議長(山田実三君)
ここでお諮りします。
本日の会議はこのあたりでとどめ、延会にいたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
異議なしと認めます。
したがって、本日はこれをもって延会とすることに決しました。
明日7日は、午前9時から本会議を再開しますので、定刻までに御参集願います。
御苦労さまでした。
午後4時05分 延会
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地 方 自 治法 第 12 3 条第 2 項 の規 定 によ り 、こ こ に 署名 す る 。
議
長
山 田 実 三
署 名 議 員
伊 藤 隆 義
署 名 議 員
榛 葉 利 広
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