環 境 デ ータ E N V I R O N M E N T A L D 環境会計 A T A 環境保全効果 [環境会計 集計基準] か に ①集 計 範 囲:大王製紙(株)三島工場、可児工場に加え、環境保全コスト・効果にはグループ会社 であるフォレスタル・アンチレ社の植林関連を計上しています。 生産設備の集約化と省エネルギー及びバイオマス燃料への転換を推進し、化石エネルギー由来のCO 2排 出量を削減するとともに、海外植林面積を拡大して、CO2の吸収・固定量を増加させました。 また、再生填料の高品質化に取り組み、その使用範囲を拡大したことで産業廃棄物発生量を削減しました。 ②集計対象期間:2009年度(2009年4月1日〜2010年3月31日) さらに、高度な排水処理技術を活かし、CODやSS等の水質汚濁物質の排出量を減らしています。 ③環境省より公表されている「環境会計ガイドライン2005年度版」を参考に集計しました。 環境保全効果の分類 ① 温室効果ガス (CO2)削減 環境保全コスト 2009年度は、タービンの高効率化や黒液濃縮装置の蒸気量低減など、省エネルギーによるCO2排出量削減 ② 大気汚染物質削減 対策に投資しました。 主 な 取 り 組 み 内 容 1 事業エリア内コスト 投資額 費用額 3,053 21,764 73 4,567 2009年度 CO2排出量 3,214 千トン 2,911 千トン 303 千トン 硫黄酸化物排出量 1,832 トン 1,522 トン 310 トン 窒素酸化物排出量 5,307 トン 5,441 トン 134 トン増加 336 トン 286 トン 3 3 ばいじん排出量 (単位:百万円) 分 類 2008年度 環境負荷項目 1 事業エリア内 コストに対応 する効果 116,731 千m 排水量 ③ 水質汚濁物質削減 117,445 千m 削減量 50 トン 714 千m3増加 COD排出量 6,993 トン 6,515 トン 478 トン SS排出量 1,686 トン 1,588 トン 98 トン ① 公害防止コスト 排水処理設備、脱臭・排煙脱硫設備、ECF等 内 訳 海外植林、社有林維持管理、省エネルギー 1,545 2,317 窒素排出量 246 トン 197 トン 49 トン 再生填料製造、廃棄物の再原料化、古紙等資源の有効利用 1,435 14,880 りん排出量 29 トン 27 トン 2 トン ② 地球環境保全コスト ③ 資源循環コスト 2 上・下流コスト リサイクルコスト、低硫黄燃料購入費用(差額)等 0 712 ④ 海外植林面積増加 海外植林面積増加 3 管理活動コスト ISO14001費用、従業員教育、環境影響測定費用等 0 128 ⑤ 産業廃棄物削減 産業廃棄物発生量 4 研究開発コスト 環境配慮型商品の開発等 0 44 ① 古紙使用量増加 古紙使用量 5 社会活動コスト 各種ボランティア活動、団体支援、環境報告書等 0 38 6 環境損傷コスト 汚染負荷量賦課金(SOx) 0 207 3,053 22,893 合 計 2 上・下流コストに 対応する効果 34,400 ha 35,000 ha 600 ha増加 335 千トン 274 千トン 1,185 千トン 1,321 千トン 461 千トン 136 千トン増加 環境保全対策に伴う経済効果 (単位:百万円) 効 果 の 内 容 [資源循環コスト]62.9 % ○ 古紙再生に関わる設備投資・費用 ○ 再生填料製造に関わる設備投資・費用 ○ 産業廃棄物の有効利用に関わる設備投資・費用 研究開発コスト 0.2% 管理活動コスト 0.5% 上・下流コスト 2.7% 環境損傷コスト 0.8% 1,593 省エネルギーによる費用削減 化石燃料使用減による費用削減 766 廃棄物の有効利用による処理費用削減 400 97 難離解古紙の溶解処理・原料の置換えによる費用削減 2,856 合 計 [公害防止コスト]17.9 % 公害防止コスト 17.9% ○ 大気、水質汚染防止に関わる費用 PRTR結果 [地球環境保全コスト]14.9 % 地球環境保全コスト 14.9% ○ 海外植林に関わる投資・費用 ○ 省エネルギーに関わる費用 社会活動コスト 0.1% 金 額 資源循環コスト PRTR指定化学物質を含有している薬品は使用しないという方針で削減を進めています。 62.9% 政令番号 179 ※ 化学物質名 単位 取扱量 ダイオキシン類 mg-TEQ 5,967 排出量 移動量 (計算値) (計算値) 147 5,820 (※)政令番号…PRTR法で定められた指定化学物質の特定番号 43 D A I O PA P E R G R O U P S U S TA I N A B I L I T Y R E P O R T 2 010 44 環境デ ータ E N V I R O N M E N T A 生産活動と 物質収支 大王製紙グル ープの環境データ L D A T A 難リサイクル古紙の利用拡大と バイオマス燃料への転換を進めるなど、 地球環境に配慮した生産活動を展開しています。 大王製紙グループ企業の生産拠点、非生産拠点 大 王 製 紙( 株 )生 産 拠 点 か 1 大王製紙(株)三島工場 生産活動に伴い発生するCO 2の66%は、当社の植林事業により吸収・固定されています。さらに、廃棄物は ア ウトプットデ ータ グループ生産拠点 グループ生産拠点 単位 2009年度 原材料(総物質投入量) 項 目 1 大王製紙パッケージ(株) 製 紙 単位 2009年度 2 大王製紙デザインパッケージ(株) 千トン 1,961 紙 千トン 古 紙 千トン 2,008 板 紙 千トン 212 その他 千トン 合 計 千トン 2,052 985 230 3,267 静岡県富士宮市 15 大日製紙(株) 23 赤平製紙(株) 6 阪神大王製紙パッケージ(株) 硫黄酸化物 燃料(総エネルギー投入量) 化石エネルギー 千GJ 41,913 再生可能エネルギー 千GJ 30,709 廃棄物由来エネルギー 用水(水資源投入量) 千GJ 千m 3 3,079 160,754 トン 窒素酸化物 トン ばいじん トン 千トン‐CO 2 CO2 2,012 6,132 336 3,352 窒素 トン りん トン 152,702 7,562 2,040 247 32 トン 67 排水量 千m COD トン SS トン PRTR物質 排出量 廃棄物 千トン 406 廃棄物の最終処分量 千トン 53 項 目 2009年度 千GJ 34 燃料(総エネルギー投入量) 化石エネルギー 項 目 大 気 CO2 単位 8 中国大王製紙パッケージ(株) 千m 3 5 国際的に合意されている熱量の単位です。以前は「cal(カロリー)」 という単位が用いられていましたが、現在では国際的に「J」を 用いることになりました。 1gの純粋な水の温度を、1気圧の下で1℃上げるのに必要な 熱量1cal=4.186J ◎1000J=1KJ(キロジュール)◎1000KJ=1MJ(1メガジュール) ◎1000MJ=1GJ(ギガジュール) 45 14 20 ダイオーペーパーテック (株) か に 岐阜県可児市 印 刷 10 末広印刷(株) 18 埼玉県川越市 千トン‐CO 2 東京都豊島区 千トン 廃棄物の最終処分量 千トン 5 4 15 22 3 7 9 連 結 対 象 関 係 会 社 の 非 生 産 拠 点( 本 社 所 在 地 ) 1.7 エンジニアリング 廃棄物の発生量 7 17 6 2 10 11 4 12 5 6 10 13 1 19 20 25 1 2 3 9 東京都豊島区 愛媛県四国中央市 21 2 16 8 8 11 (株)美幸堂 1 24 愛媛県四国中央市 21 エリエールテクセル(株) 0.3 1 ダイオーエンジニアリング (株) 愛媛県四国中央市 2 ダイオーメンテナンス (株) 【 J(ジュー ル )】 加 工 岡山県小田郡矢掛町 2009年度 廃棄物 用水(水資源投入量) 愛媛県四国中央市 兵庫県神崎郡福崎町 グループ非生産拠点 単位 19 丸菱ペーパーテック (株) 7 関西大王製紙パッケージ(株) 13 エリエール印刷(株) グループ非生産拠点 愛媛県四国中央市 岡山県津山市 12 コンピュータ印刷(株) 廃棄物の発生量 コンバーティング(株) 18 大成製紙(株) 熊本県宇土市 3 栃木県さくら市 25 ダイオーペーパー 兵庫県加古川市 兵庫県丹波市 9 九州大王製紙パッケージ(株) 水 質 原材料(総物質投入量) ペーパーテック(株) 滋賀県大津市 滋賀県近江八幡市 大 気 24 エリエール 17 ハリマペーパーテック (株) 愛知県豊橋市 5 近江大王製紙パッケージ(株) 北海道赤平市 静岡県富士市 16 大津板紙(株) 静岡県藤枝市 4 東海大王製紙パッケージ(株) 22 大宮製紙(株) 福島県いわき市 埼玉県入間郡三芳町 3 中部大王製紙パッケージ(株) 23 H&PC生産会社 14 いわき大王製紙(株) 茨城県猿島郡五霞町 生産量 千トン 岐阜県可児市 段ボール チップ パルプ に 連 結 対 象 関 係 会 社 の 生 産 拠 点( 本 社 所 在 地 ) インプットデ ータ 項 目 か 愛媛県四国中央市 セメント原料や再生砕石原料、土地造成等にリサイクルしています。 に 2 大王製紙(株)可児工場 0.3 愛媛県四国中央市 流 通 4 東京紙パルプ交易(株) 東京都中央区 5 東京紙パルプインターナショナル(株) 海 外 11 フォレスタル・アンチレ社(チリ) 12 エリエールハワイINC(ハワイ) 東京都港区 6 大建紙販売(株) 東京都中央区 CO2の吸収・固定 千トン‐CO 2 2,205 廃棄物のリサイクル量 千トン/年 ①セメント原料 千トン/年 ②再生砕石原料 千トン/年 ③土地造成等 千トン/年 353 147 51 155 運 輸 3 大王紙運輸(株) 愛媛県四国中央市 7 大阪紙販売(株) 大阪府大阪市中央区 12 8 中国紙販売(株) 広島県広島市佐伯区 9 四国紙販売(株) 愛媛県四国中央市 11 10 富士ペーパーサプライ (株) 東京都新宿区 D A I O PA P E R G R O U P S U S TA I N A B I L I T Y R E P O R T 2 010 46 環境デ ータ E N V I R O N M E N 大王製紙グル ープの環境データ T A L D A T A 大気関連データ 大王製紙グループでは、グループ全体で 環境負荷低減に取り組んでいます。 環境負荷 の低減 硫黄酸化物排出量 (トン) 3,000 7,000 2,288 2,336 2,500 水質関連データ 2,473 2,432 2,012 2,000 COD排出量 10,000 8,856 8,945 8,729 8,100 7,562 6,000 383 400 32 2006 2007 2008 2009 年度 299 25 284 247 2006 200 100 0 2009 年度 2005 2006 2007 4,000 2007 2008 2009 年度 0 4,045 3,904 SS排出量 3,000 2,501 2006 2007 2008 2,115 2,040 172 0 2005 2006 2007 2008 2009 年度 【 硫 黄 酸 化 物(SOx)】 2009 年度 排 水 量 石油や石炭等の化石燃料中の硫黄が燃焼する際に発生する物質で、 酸性雨の一因となります。 166 164 161 151 150 150 100 100 50 50 158 153 152 【 窒 素 酸 化 物(NOx)】 1,000 200 167 2009 年度 3,352 3,000 2005 (百万m3) 200 2,820 2,801 2,500 用 水 量 (百万m3) 2008 3,769 2,000 (トン) 336 5,000 4,045 2005 2008 387 347 CO 2 排出量 (千トン) 20 10 0 2007 458 30 100 2005 2006 548 300 1,000 2005 600 400 2,000 0 ばいじん排出量 (トン) 500 3,000 200 2,000 6,132 4,000 500 35 32 361 300 4,000 38 40 5,935 5,000 1,000 りん排出量 (トン) 500 8,000 0 窒素排出量 (トン) 6,148 5,720 5,647 6,000 1,500 (トン) 窒素酸化物排出量 (トン) 153 燃焼時に空気中の窒素と酸素が反応した際に発生する物質です。特 に高温燃焼の時に発生しやすく、光化学オキシダントの一因となります。 0 2005 2006 2007 2008 2009 年度 2,000 1,500 PRTR関連データ 土壌及び地下水への影響調査 1,000 か に PRTR特定化学物質排出量 500 大王製紙(株)三島工場、可児工場及びいわき大王製紙は、土壌及び地下 (トン) 水への影響について、以下の調査を行い、問題が無いことを確認しました。 200 0 2005 2006 2007 2008 2009 年度 0 2005 2006 2007 2008 2009 年度 0 2005 2006 2007 2008 172 2009 年度 170 150 三島工場が位置する瀬戸内海は、閉鎖水域で海水の入れ替わりが少なく、汚染物質が蓄積し易い海域です。三島工場 1)地歴調査 100 75 においては、全ての排水を4段階処理して浄化する高度な排水処理を行うなど、グループ全体で海域への環境負荷の低 工場を建設する以前は農地であったことを確認するなど、立地している土地の 地歴を確認しました。 67 50 減に取り組んでいます。 0 [排水処理システム] 71 初沈槽 曝気槽 後沈槽 凝沈槽 2)敷地内および敷地周辺の地下水(湧き水)の水質試験 2005 2006 2007 2008 土壌汚染対策法に基づく26項目の分析を、各工場の地下水について実施し、問題 ないことを確認しました。 2009 年度 砂濾過 廃棄物関連データ 紙・パルプ 製造工程より (千トン) 砂 海域へ 排水の流れ 汚泥の流れ 【 C O D 】 C h e m i c a l O x y g e n D e m a n d :化学的酸素要求量 有機物が最終的に炭酸ガスに分解されるまでに必要な酸素量で、主に海水中 の有機物の総量を示します。数値が高いほど水が汚れていることになります。 47 500 汚 泥 脱水処理 【SS】 Suspended 焼却後再利用 S o l i d s :懸濁物質 水中に浮遊している物質のことをいい、数値が大きい程、その 水の濁りが多く水底への堆積物の原因になります。 産業廃棄物総排出量 444 464 438 (千トン) 470 406 400 400 300 300 200 200 100 100 0 2005 2006 2007 産業廃棄物最終処分量 500 2008 2009 年度 0 48 43 33 33 2005 2006 2007 2008 53 2009 年度 D A I O PA P E R G R O U P S U S TA I N A B I L I T Y R E P O R T 2 010 48
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