発注仕様書

横須賀ごみ処理施設建設工事
発注仕様書
平成 26 年4月
横
須 賀 市
-
目
次
-
Page
第1章 総
則 .........................................................................1
第1節 計画概要 .......................................................................2
第2節 共通事項 .......................................................................6
第3節 設計、施工に関する事項 ........................................................19
第4節 材料及び機器 ..................................................................31
第5節 試運転及び指導期間 ............................................................32
第6節 性能保証 ......................................................................34
第7節 かし担保 ......................................................................41
第8節 提出図書 ......................................................................43
第9節 予備品、消耗品 ................................................................47
第10節 検査及び試験 ................................................................48
第11節 正式引渡し ..................................................................49
第12節 その他 ......................................................................50
第2章 プラント設備工事仕様 ............................................................53
第1節 計画基本事項 ..................................................................53
【焼却施設に関する事項】
第2節 受入供給設備 ..................................................................59
第3節 燃焼設備 ......................................................................75
第4節 燃焼ガス冷却設備 ..............................................................87
第5節 排ガス処理設備 ...............................................................108
第6節 余熱利用設備 .................................................................129
第7節 通風設備 .....................................................................135
第8節 灰出設備 .....................................................................144
第9節 給水設備 .....................................................................162
第10節 排水処理設備 ...............................................................171
第11節 電気設備 ...................................................................224
第12節 計装設備 ...................................................................244
第13節 雑設備 .....................................................................255
【不燃ごみ等選別施設に関する事項】
第14節 受入供給設備 ...............................................................260
第15節 破砕設備 ...................................................................273
第16節 搬送設備 ...................................................................280
第17節 選別設備 ...................................................................289
第18節 貯留設備 ................................................................... 294
第19節 集じん設備 ................................................................. 297
第20節 給水設備 ................................................................... 301
第21節 排水処理設備 ............................................................... 303
第22節 電気設備 ................................................................... 305
第23節 計装設備 ................................................................... 311
第24節 雑設備 ..................................................................... 317
第3章 建築工事仕様 ................................................................... 318
第1節 計画基本事項 ................................................................. 318
第2節 建築工事 ..................................................................... 324
第3節 造成工事及び外構工事 ......................................................... 344
第4節 建築機械設備工事 ............................................................. 350
第5節 建築電気設備工事 ............................................................. 358
【添付資料】
① 横須賀ごみ処理施設建設事業想定スケジュール
② 案内図(位置図)
③ 地形測量図
④ 地質調査資料
⑤ 事業計画図
⑥ 各施設フロー
⑦ 新設道路計画図(計画平面図、横断図、縦断図)
⑧ 既存施設地盤改良範囲、擁壁構造、排水計画図
⑨ 実施計画動線計画図
⑩ 必要諸室
※印刷の都合上、図面の縮尺表示は正確でない場合があるので注意のこと。
第1章
総
則
本仕様書は、横須賀市(以下、「本市」という。)が横須賀ごみ処理施設として整備する焼却施設、
不燃ごみ等選別施設、計量棟、トイレ棟等の建築物及びプラント設備、構内道路等の外構等(以下、
「本施設」という。)の設計、施工を行う横須賀ごみ処理施設建設工事(以下、「本工事」という。)
に関し、本市が要求する最低限の水準を示すものである。
本仕様書は、本工事の基本的な内容について定めるものであり、採用する設備、装置及び機器類は、
必要な能力を有し、かつ維持管理費の節減を十分考慮したものでなければならない。また、明記され
ている事項について、それを上回る提案を妨げるものではない。
なお、本工事は性能発注方式(設計、施工一括発注方式)により発注されるものであるため、本仕
様書に明記されていない事項であっても、本工事の目的達成のために必要な設備または業務等につい
ては、本工事請負業者(以下、「請負業者」という。)の責任においてすべて完備または完遂するこ
と。また、本仕様書の要求を満たさない場合、請負業者の責任において本仕様書を満たすように改善
しなければならない。
本仕様書において〔
〕内が非表示のものについては、請負業者の提案によるものとするが、決
定に際しては、本市の承諾を受けなければならない。
1
第1節 計画概要
1 事業の構成
1-1 工事名
横須賀ごみ処理施設建設工事
1-2 工事内容
本施設の設計、施工
1-3 工期
契約締結の日から平成 32 年2月 28 日まで。本工事を含めた横須賀ごみ処理施設建設事業想
定スケジュール(添付資料-①)を参照のこと。
2 請負業者の業務範囲
請負業者は、本仕様書に従い本施設の設計、施工業務を行うこと。本施設の設計、施工業務内
容を以下に示すが、詳細は、本章第3節を参照のこと。
2-1 設計業務
プラント設備工事(焼却施設、不燃ごみ等選別施設)、建築工事(建築工事、造成工事及び
外構工事、建築機械設備工事、建築電気設備工事)及びその他関連工事の実施設計、測量、必
要な許認可申請等を行う。
2-2 施工業務
プラント設備工事(焼却施設、不燃ごみ等選別施設)、建築工事(建築工事、造成工事及び
外構工事、建築機械設備工事、建築電気設備工事)及びその他関連工事を行う。また、試運転
及び性能試験、運転指導等も行う。
3 事業用地の概要
3-1 建設場所
神奈川県横須賀市長坂5丁目 3878 番地ほか
(案内図(位置図)
(添付資料-②)を参照のこと)
3-2 敷地面積
約 12.5ha
2
3-3 立地条件
3-3-1 建設地周辺の状況
建設地周辺の状況の概要を以下に示す。
1) 現在、建設地内には既存施設(不燃ごみ減容固化施設)が立地しているが、本工事着工
時には、コンクリートブロック擁壁と地盤改良材以外は、別途工事により解体撤去され
た状態となる。
2) 建設地周辺は、標高 100~150m内外の起伏の多い丘陵地及び山地からなり、広い平地
の少ない地形となっており、最も近い住宅地域までの距離は、約 300m離れている。
3) 建設地の約 400m南東側には、平成9年度までごみを埋立てていた本市の一般廃棄物処
分場が位置している。
4) 建設地の約 750m南西側には、神奈川県の産業廃棄物最終処分場である「かながわ環境
整備センター」が位置している。
5) 建設地の約 1,000m西側には、標高 242mの大楠山が位置している。
6) 建設地の約 550m南東側には、周辺の自然環境と調和した都市環境を有する先端的研究
開発拠点、教育、文化、レクリエーション等の諸機能を有する交流拠点、閑静で潤いの
ある住環境及び緑地を主体とした公共空間の形成を目指したワイハート地区地区計画の
区域が位置している。
7) 建設地の約 2,000m南東側には、良好な市街地環境が整備された山科台地区地区計画の
区域が位置している。
3-3-2 地形、地質等
建設地の地盤状況は、
概ね北西側が切土面の良好な支持地盤となり、
その東側及び南側は、
過去に建設残土で 30m程埋立てられた造成地であるため、N 値 20 以下の軟弱な地盤であり、
その南側には長大な法面が位置している。
詳細は、地形測量図(添付資料-③)、地質調査資料(添付資料-④)を参照すること。
3-3-3 気象条件
1) 気温
最高 36.4℃、最低 -2.5℃(三浦気象観測所)
2) 平均相対湿度
夏季 75%、冬季 53%(横浜気象観測所)
3) 最大降雨量
60mm/hr(三浦気象観測所)
4) 積雪重量
11cm(横浜気象観測所)
3
3-3-4 地域地区等
1) 都市計画区域の内外の別
都市計画区域内 市街化調整区域
2) 防火地域
指定なし
3) その他の地域地区
(1) 衣笠大楠山近郊緑地保全区域
(2) 衣笠大楠山風致地区(第4種)
(3) 建築基準法第 22 条指定区域
(4) 宅地造成工事規制区域
(5) 神奈川県地域森林計画対象区域
4) 用途地域
指定なし
5) 建ぺい率
40%以下
6) 容積率
80%以下(プラント関連の床についても対象とする。)
7) 都市施設(ごみ処理施設)
平成 26 年度中に都市計画決定予定
3-3-5 搬入道路
工事着手時における建設地への搬入道路としては、別途工事として整備する新設道路、既
存施設である不燃ごみ減容固化施設への搬入路として使用している既設私道が存在する。詳
細は、事業計画図(添付資料-⑤)を参照すること。
3-3-6 建設地周辺設備
工事着手時における建設地周辺のライフライン整備状況を以下に示す。敷設済み地点につ
いては、事業計画図(添付資料-⑤)を参照すること。
1) 電気
既存施設である不燃ごみ減容固化施設に送電されていた高圧電力が、建設地直近まで送
電されている。
2) 水道
現時点においては、建設地周辺に水道は整備されていないが、平成 28 年6月頃までに
新設道路整備に併せ、建設地まで整備される予定である。
4
3) ガス
建設地周辺は、市街化調整区域のため、都市ガスは整備されていないうえ本施設におい
ても、都市ガスを整備する予定はない。
4) 下水道(汚水)
現時点においては、建設地周辺に下水道は整備されていないが、平成 28 年6月頃まで
に新設道路整備に併せ、建設地まで整備される予定である。
5) 通信インフラ
電話については、電気と同位置まで配線されているが、光回線は整備されていない。
5
第2節 共通事項
1 全体計画
1-1 本施設のコンセプト
請負業者は、以下に示す本施設のコンセプトを十分に理解したうえで、本工事に取り組むこ
と。
1-1-1 安全で安心、長期の安定稼働を目指す施設
1) ごみ処理における最大の住民サービスは、毎日発生する家庭ごみを支障なく処理するこ
とである。そのため、トラブルが少なく、維持管理が容易で長期間の耐用性に優れた設
備を導入し、長寿命化に留意した施設とする。
2) 市民の安全、安心を確保するため、運転監視と日常点検に努め、計画的かつ効率的な定
期点検整備により、予防保全も強化しながら、高い安全性及び信頼性を有する施設とす
る。
3) 情報を積極的に公開し、情報の透明性を確保すること及び施設の安全性をアピールする
ことで、市民との信頼関係を築き、身近で親しみの持てる施設とする。
1-1-2 経済性に優れた施設
施設の建設から運用、廃止に至るまで、ライフサイクルコストの低減を意識した施設とす
る。
1-1-3 周辺環境に配慮し、循環型、低炭素社会に寄与する施設
1) 信頼性の高い排ガス処理設備の導入と適切な運転管理の継続により、環境保全に取り組
む施設とする。
2) 焼却に伴う熱を利用して、主に発電を行うことで、施設内で消費される電力をまかない、
さらに余剰分を電力会社に売却することや施設に必要な熱源に利用することで、温室効
果ガスの排出量を削減して循環型社会、低炭素社会に寄与する施設とする。
1-2 本工事における基本方針
請負業者は、以下に示す基本方針を十分に理解したうえで、本工事に取り組むこと。
1) 本施設は、30 年以上稼働させることを念頭におき、各設備は耐久性に優れ、長期に渡
り安定稼働ができるものとすること。
2) 施設を長く安定して稼働させるために、設備更新の容易性、可変性を考慮すること。
3) 施設の運転、維持管理が容易に行えるよう配慮すること。
4) 万全の事故防止対策及び地震対策を講じ、安全で災害に強い施設となるよう考慮するこ
6
と。
5) 万全の公害防止対策を講じ、周辺環境の影響に配慮すること。
6) 良好な作業環境の確保のために必要な設備を設けること。
7) 高効率ごみ発電施設として充実した余熱利用を図るとともに、積極的な省力、省エネル
ギーを図ること。
2 計画要目
2-1 焼却施設
2-1-1 処理能力
1) 公称能力
指定したごみ質の範囲内で 360t/日の処理能力を有すること。
2) 計画ごみ
(1) 種類及び量
ごみの種類及び量を以下に示す。
種
類
処理量(t/年)
可燃ごみ(一般可燃ごみ)
95,083
破砕処理を必要としない可燃性粗大ごみ
822
不燃ごみ等選別施設からの可燃性残さ
1,884
合計
97,789
(2) ごみ質
一般可燃ごみの組成(湿ベース)及びその可燃分中の元素組成(基準ごみ)を以下に
示す。
水
低質ごみ
基準ごみ
高質ごみ
分
(%)
58.9
53.1
39.4
可 燃 分
(%)
35.5
41.2
54.6
灰
(%)
5.6
5.7
6.0
低位発熱量 (kJ/㎏)
5,000
8,500
12,100
低位発熱量(kcal/㎏)
1,200
2,000
2,900
単位体積重量 (t/㎥)
0.25
0.19
0.13
分
元素名
C
H
N
S
Cl
O
重量(%)
52.9
7.4
1.3
0.1
0.5
37.8
7
3) 搬出入車両
(1) 搬入車両
① ~4tパッカー車(一般可燃ごみ)
② タンクローリーほか(燃料、薬品類)
③ ~10tダンプ車(三浦市搬入車両)
(2) 搬出車両
~13tダンプ車、ジェットパック車(灰)
2-1-2 炉数
120t/日×3炉(3系列)
2-1-3 炉形式
連続燃焼式ストーカ炉
2-1-4 燃焼ガス冷却方式
廃熱ボイラ方式(全ボイラ)
2-1-5 稼働時間
1日 24 時間連続運転
2-1-6 主要設備方式
1) 運転方式
焼却施設は、3炉3系統で構成し、定期点検整備時においては、全炉停止時を除き、原
則として常時2炉運転できるものとすること。また、定期点検整備時には、最低限の全休
炉をもって安全な作業ができるよう十分配慮すること。なお、全炉停止期間中もごみの搬
入が行えるものとし、施設として 90 日以上の連続運転が行えるものとすること。
2) 設備方式
(1) 受入供給設備
ピット&クレーン方式
(2) 焼却設備
ストーカ方式
(3) 燃焼ガス冷却設備
廃熱ボイラ方式(全ボイラ)
(4) 排ガス処理設備
① ばいじん除去
8
ろ過式集じん器
② 塩化水素、硫黄酸化物除去
乾式+湿式併用酸性ガス除去装置
③ 窒素酸化物除去
触媒脱硝装置
④ ダイオキシン類除去
活性炭吹込装置、活性炭吸着塔等
(5) 通風設備
平衡通風方式
(6) 余熱利用設備
発電(発電効率 18.5%以上)
、場内給湯等
(7) 灰出設備
① 焼却灰
ピット&クレーン方式、資源化施設へ搬出
② 飛灰
乾灰でジェットパック車へ積込、資源化施設へ搬出
なお、乾灰として搬出しない場合は、湿潤処理後、資源化施設へ搬出
(8) 給水設備
上水利用
(9) 排水処理設備
① 生活排水
下水道へ直接放流
② プラント排水
(イ) ごみ汚水
ろ過後、炉内噴霧による蒸発酸化処理。逆洗装置を設けて逆洗水をごみピットへ
返送
(ロ) 灰汚水、床洗浄排水、洗車排水、純水排水等
凝集沈殿処理及びろ過処理後、再利用。余剰水は下水道へ放流
(ハ) 洗煙排水
凝集沈殿処理、ろ過処理及び重金属処理後、下水道へ放流
(10) 電気設備
特別高圧で受電し、変電及び配電
(11) 計装設備
中央集中管理
9
2-1-7 燃焼条件
1) 炉内温度(燃焼室出口温度)
850℃以上
2) 上記燃焼温度における再燃ゾーン内の燃焼ガス滞留時間
2秒以上
3) 煙突出口の CO 濃度
(1) 30ppm 以下(酸素濃度 12%の4時間平均値)
(2) 100ppm を超える瞬間値のピークを極力発生させないこと。
4) 焼却残さの熱灼減量
3%以下(測定条件:600±25℃で3時間の強熱)
5) 安定燃焼監視
温度、CO 連続分析計、O2連続分析計を設置し、監視、記録する。
2-1-8 公害防止基準
1) 排ガス基準値(乾きガス、O2=12%換算)
(1) 自主基準値
以下に示す自主基準値を遵守すること。なお、排ガス自主基準値の検証方法は、計量
証明書による。
① ばいじん
0.005g/㎥ N 以下
② 塩化水素
10ppm 以下
③ 硫黄酸化物
8ppm 以下
④ 窒素酸化物
20ppm 以下
⑤ ダイオキシン類
0.005ng-TEQ/㎥ N 以下
10
(2) その他基準値
自主基準値のほかに、
以下に示す神奈川県生活環境の保全等に関する条例による排煙
についての規制値を遵守すること。
物
質
規制値
0.5 ㎎/㎥ N 以下
カドミウム
排
煙
指
定
物
質
素
1 ppm 以下
ふっ素
2.5 ㎎/㎥ N 以下
塩
10 ㎎/㎥ N 以下
鉛
50 ppm 以下
アンモニア
11.6 ㎎/㎥ N 以下
シアン
炭
化
水
素
系
物
質
硫化水素
10 ppm 以下
ベンゼン
10 ppm 以下
トルエン
100 ppm 以下
キシレン
150 ppm 以下
トリクロロエチレン
50 ppm 以下
テトラクロロエチレン
50 ppm 以下
ジクロロメタン
50 ppm 以下
ホルムアルデヒド
5 ppm 以下
フェノール
5 ppm 以下
2) 焼却灰、飛灰の基準値
焼却灰、飛灰は、民間の資源化施設へ搬出し、資源化を行う計画である。搬出先は確定
していないが、想定される資源化施設の混合灰の受入基準を以下に示すため、これを遵守
すること。
項目
1
処理不適合品
基準値
以下を含有しないこと
①金属アルミ
②揮発性物質
③100mm 以上のコンクリート・耐火材等
2
水分率
15wt%以上 40wt%以下(固化処理されて
発塵しない場合は、15wt%未満でもよ
い)
11
3
熱灼減量
20wt%以下(乾ベース)
4
CaO
0wt%以上(乾ベース)
5
SiO2
10wt%以上(乾ベース)
Al2O3
40wt%以下(乾ベース)
Fe2O3
20wt%以下(乾ベース)
8
Cl
15wt%以下(乾ベース)
9
SO3
15wt%以下(乾ベース)
6
7
成
分
また、焼却灰、飛灰ともに、ダイオキシン類含有量基準値について3ng-TEQ/g以下を遵
守すること。
12
3) 排水基準値
(1) 下水道放流水
下水道放流基準は、下水道法施行令及び横須賀市下水道条例によるものとし、以下に
示す排除基準を遵守すること。
項
目
排除基準
℃
45 未満
水素イオン濃度(pH)
指数
5を超え9未満
生物化学的酸素要求量(BOD)
㎎/L
600 未満
浮遊物質(SS)
㎎/L
600 未満
ノルマルヘキサン抽出物質(鉱油類)
㎎/L
5以下
ノルマルヘキサン抽出物質(動植物油脂類)
㎎/L
10 以下
窒素含有量
㎎/L
120 未満
燐含有量
㎎/L
16 未満
沃素消費量
㎎/L
220 未満
カドミウム及びその化合物
㎎/L
0.1 以下
シアン化合物
㎎/L
1以下
有機燐化合物
㎎/L
0.2 以下
鉛及びその化合物
㎎/L
0.1 以下
六価クロム化合物
㎎/L
0.5 以下
砒素及びその化合物
水銀及びアルキル水銀及びその他の水銀化合物
アルキル水銀化合物
ポリ塩化ビフェニル(PCB)
トリクロロエチレン
㎎/L
㎎/L
㎎/L
㎎/L
㎎/L
0.1 以下
0.005 以下
検出されないこと
0.003 以下
0.3 以下
テトラクロロエチレン
㎎/L
0.1 以下
ジクロロメタン
㎎/L
0.2 以下
四塩化炭素
㎎/L
0.02 以下
1,2-ジクロロエタン
㎎/L
0.04 以下
1,1-ジクロロエチレン
㎎/L
1以下
シス-1,2-ジクロロエチレン
㎎/L
0.4 以下
1,1,1-トリクロロエタン
㎎/L
3以下
1,1,2-トリクロロエタン
㎎/L
0.06 以下
1,3-ジクロロプロペン
㎎/L
0.02 以下
チウラム
㎎/L
0.06 以下
シマジン
㎎/L
0.03 以下
チオベンカルブ
㎎/L
0.2 以下
ベンゼン
㎎/L
0.1 以下
セレン及びその化合物
㎎/L
0.1 以下
ほう素及びその化合物
㎎/L
10 以下
ふっ素その化合物
㎎/L
8以下
1,4-ジオキサン
㎎/L
0.5 以下
フェノール類
㎎/L
0.5 以下
銅及びその化合物
㎎/L
3以下
亜鉛及びその化合物
㎎/L
2以下
鉄及びその化合物(溶解性)
㎎/L
10 以下
マンガン及びその化合物(溶解性)
㎎/L
1以下
クロム及びその化合物
㎎/L
2以下
pg-TEQ/L
10 以下
㎎/L
1以下
温度
ダイオキシン類
ニッケル及びその化合物
13
(2) 再利用水
灰汚水処理装置の再利用水については、以下に示す水質を遵守すること。
項目
必要水質
BOD、COD
20~30mg/L
SS
30~50mg/L
大腸菌群数
~3000 個/mL
DS(洗車用水のみ) ~500mg/L
4) 騒音基準値
全炉定格負荷時に敷地境界線上においては、以下に示す基準値を遵守すること。
(1) 昼間(午前8時~午後6時)
55dB 以下
(2) 朝、夕(午前6時~午前8時及び午後6時~午後 11 時)
50dB 以下
(3) 夜間(午後 11 時~午前6時)
45dB 以下
5) 振動基準値
全炉定格負荷時に敷地境界線上においては、以下に示す基準値を遵守すること。
(1) 昼間(午前8時~午後7時)
65dB 以下
(2) 夜間(午後7時~午前8時)
55dB 以下
6) 悪臭基準値
悪臭防止法及び神奈川県生活環境の保全等に関する条例の規制基準を遵守し、敷地境界
線上の臭気指数においては、15 以下(第2種区域)とすること。
2-2 不燃ごみ等選別施設
2-2-1 処理能力
1) 公称能力
指定した不燃ごみ及び粗大ごみ量の範囲内で 30t/5hの処理能力を有すること。
2) 計画ごみ
(1) 種類及び量
処理対象となる不燃ごみ及び粗大ごみの種類及び量を以下に示す。
14
種
類
処理量(t/年)
備考
一般不燃ごみで、金属類、ガラス
類、がれき類、その他不燃物等と
不燃ごみ
4,156
し、包装容器プラスチック類、カ
ン、びん、ペットボトルは別途処
理とする。
破砕処理を必要とする
不燃性粗大ごみ
1,344
破砕処理を必要とする
811
可燃性粗大ごみ
合計
家庭から出る不燃性を主とした
粗大ごみ
家庭から出る可燃性を主とした
粗大ごみ
6,311
(2) 組成
組成を以下に示す。
① 不燃ごみ
(イ) 金属類
26.86%
(ロ) ガラス、がれき類
42.05%
(ハ) プラスチック類
7.49%
(ニ) 可燃物
15.87%
(ホ) ゴム、皮革類
2.05%
(ヘ) その他不燃物
5.68%
(ト) 単位体積重量
0.15~0.25t/㎥
② 粗大ごみ
(イ) 不燃性粗大ごみ 62.33%(内訳:不燃性 27.34% 資源物 34.99%)
(ロ) 可燃性粗大ごみ 37.67%
(ハ) 単位体積重量
・不燃性粗大ごみ 0.15t/㎥
・可燃性粗大ごみ 0.10t/㎥
(ニ) 粗大ごみについては、前処理ヤードにて以下に示す種類に分別して処理を行う計
画である。
・破砕処理を必要としない可燃性粗大ごみ(ふとん、木製家具等)
・破砕処理を必要としない金属性粗大ごみ(オール金属製品等)
・処理不適物(FRP 製品等)
・破砕処理を必要とする粗大ごみ
・スプリングマットレス
3) 破砕物の選別精度
15
破砕物の選別精度を以下に示す。
種
別
鉄
類
アルミ類
可 燃 物
不 燃 物
純
95
85
80
80
度
%以上(保証値)
%以上(保証値)
%程度(参考値)
%程度(参考値)
備考)各数値は、湿重量%である。
4) 搬出入車両
(1) 搬入車両
① ~4tパッカー車(不燃ごみ)
② 一般車両(持込みごみ)
③ ~4tダンプ車(粗大ごみ)
④ ~10tダンプ車(三浦市搬入車両)
(2) 搬出車両
① ~10tダンプ車(資源物)
② ~10tダンプ車(不燃残さ)
③ ~10tダンプ車(処理不適物)
2-2-2 形式
ピット&クレーン+破砕&選別方式
2-2-3 稼働時間
1日5時間運転
2-2-4 破砕基準
破砕物の破砕寸法を以下に示す。
1) 高速回転破砕機
150mm 以下(重量割合で 85%以上)
2) 低速回転破砕機
400mm 以下(重量割合で 85%以上)
2-2-5 設備方式
1) 受入供給設備
ピット&クレーン方式
2) 破砕設備
低速回転式破砕機+高速回転式破砕機
16
回収率
90
60
70
80
%程度(参考値)
%程度(参考値)
%程度(参考値)
%程度(参考値)
3) 搬送設備
コンベヤによる搬送
4) 選別設備
磁選機+粒度選別機+アルミ選別機
5) 貯留設備
バンカ貯留
6) 集じん設備
サイクロン+ろ過式集じん器+脱臭装置
7) 給水設備
(1) 生活用水
上水利用(焼却施設の高置水槽より分岐して使用する)
(2) プラント用水
焼却施設の処理水(焼却施設の再利用水槽から受水する)
8) 排水処理設備
(1) 生活排水
下水道へ直接放流
(2) プラント排水
焼却施設のごみ汚水系統へ送水
9) 電気設備
焼却施設より送電し、変電及び配電
10) 計装設備
中央集中管理
2-2-6 公害防止基準
1) 粉じん基準値
ろ過式集じん器及び脱臭装置排気口出口粉じん濃度
0.01g/㎥ N 以下
2) 騒音基準値
定格負荷時に敷地境界線上においては、以下に示す基準値を遵守すること。
昼間(午前8時~午後6時)
55dB 以下
3) 振動基準値
定格負荷時に敷地境界線上においては、以下に示す基準値を遵守すること。
昼間(午前8時~午後7時)
65dB 以下
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4) 悪臭基準値
悪臭防止法及び神奈川県生活環境の保全等に関する条例の規制基準を遵守し、敷地境界
線上の臭気指数においては、15 以下(第2種区域)とすること。
18
第3節 設計、施工に関する事項
請負業者は、本仕様書を熟読吟味し、実施設計及び施工中に疑義が生じた場合には、その都度書
面にて本市と協議してその指示に従うとともに、記録を提出すること。
請負業者は、本工事の設計、施工に関して本市の承諾を受けるものとし、その書類等の提出にあ
たっては、承諾を行うに十分な日程を考慮すること。
1 施設設計
1-1 全体計画
以下に示す項目を踏まえ、本施設の実施設計を行うこと。
1) 本施設に採用する設備、装置及び機器類は、本施設に要求する必要な能力と規模を有し、
余熱利用を図ったうえで、省力、省エネルギー機器の導入及びランニングコストの縮減、
システムの簡略化にも考慮すること。
2) 各機器及び器具は、可能な限り汎用性の高いものを導入すること。特に、今後、短期間
で飛躍的に性能が向上する可能性があるもの(照明器具、電話、TV、モニタ、AV 機器、
制御機器等)については、将来の更新性やライフサイクルコストを考慮した機器を納入
すること。
3) 機械設備は、原則として建屋内に収納すること。
4) フェールセーフ、フールプルーフ、冗長性設計等を採用し、万全の事故対策を講ずるこ
と。
5) 季節、気候、ごみ量、ごみ質等の変動にも対応し、安定して稼働できる設備計画を行う
こと。
6) 燃料、薬剤等の消費を抑制する設備計画を行うこと。
7) 三浦半島断層群を震源とする震度6強以上の地震が発生した場合に、地震発生直後はラ
イフラインのほとんどが使用できない状況であり、ライフラインのほとんどが復旧する
2週間を稼働停止期間と想定し、2週間以内に再稼働できるような耐震計画を行い、安
全で災害に強い施設となるよう考慮すること。
8) 想定した震度(震度6強)を超えた地震が発生した場合、本施設が運転中であっても施
設を安全に停止する操作を自動的に行えるものとすること。なお、このとき外部電源が
遮断した場合、一部プラント機器の保守用電源として非常用発電機により電源供給を行
えるものとすること。
9) 油庫、危険物貯蔵所等の設置及び配置に際しては、関係法令等を遵守するとともに、万
全の防災対策を講ずること。
10) 造成及び全体配置計画は、建設地の立地条件等を考慮したうえで、以下に示す条件を踏
まえて計画すること。
19
(1) 既存の不燃ごみ減容固化施設の敷地を最大限に利用し、自然の改変をできるだけ抑
え、建設地(約 12.5ha)における既存の緑地を保全すること。
(2) 敷地出入口部(道路接道部)の地盤高は、新設道路計画高を考慮して設定すること。
新設道路計画高については、新設道路計画図(添付資料-⑦)を参照すること。
(3) 電力会社により、特別高圧の引込みとして引込鉄塔を造成区域内の北東側に設置す
るので、本市と協議のうえ引込鉄塔の周囲にフェンスを設置(設置範囲 20m×20m
程度)すること。
(4) 関係法令に準じて残置森林を含めた緑地を確保すること。
11) 各施設内部は、運転管理及び維持管理が容易に行えるよう動線計画をたて、各施設を適
切に配置することにより、本施設全体で機能が発揮できるように配慮した施設とするこ
と。
12) 設備機器及び器具等の定期点検整備や将来の更新及び改修等に伴う工事等を容易に行え
るように、動線及び作業スペースを確保したうえで、作業等に必要な設備を設置するこ
と。
13) 本施設には、自然採光を可能な限り多く取り入れ明るく清潔なイメージとし、機能的で
ゆとりある施設とすること。また、建物の形、外観のデザイン等は、周囲の景観との調
和を考慮すること。
14) 本施設は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律によるごみ処理施設である建築物であり、
都市計画法第 11 条第1項の規定により都市計画に定める予定であるため、適用を除外
される法令等が存在するが、それらの法令等の主旨を考慮した施設整備に努めること。
1-2 環境保全計画
公害関係法令及びその他の法令、ダイオキシン類発生防止等ガイドライン等に適合し、これ
らを遵守し得る構造、設備とすること。
1) 騒音対策
騒音の発生源となる機器は、低騒音型を選定し、排風機、ブロワ等の設備には消音器を
取り付けるなど、必要に応じて防音対策を講ずること。また、壁及び天井への吸音材張り
付けや騒音を考慮した外壁及び建具仕様とするなど、必要な対策を講じて騒音の規制基準
を遵守すること。
2) 振動対策
振動の発生源となる設備は、低振動型を選定することとし、振動の伝播を防止するため
独立基礎、防振装置を設置するなど、必要な対策を講じて振動の規制基準を遵守するこ
と。
3) 粉じん対策
粉じんが発生する機器や場所には、十分な能力を有するろ過式集じん器及び散水設備等
20
の設置や機器類の屋内配置等、必要な対策を講ずること。
4) 排ガス対策
規制基準を遵守することとし、講ずべき対策を以下に示す。
(1) ばいじんは、高性能なろ過式集じん器により除去すること。
(2) 排ガス中の塩化水素や硫黄酸化物は、乾式+湿式併用酸性ガス除去装置により除去
すること。
(3) 排ガス中の窒素酸化物は、触媒脱硝装置により還元、分解すること。
(4) ダイオキシン類の発生を抑制するため、適正な燃焼、温度を維持できることとし、
その他の講ずべき対策を以下に示す。
① 投入するごみの量及びごみ質の平準化を図る施設とすること。
② 全自動燃焼制御とすること。
③ 燃焼負荷の低い時でも燃焼室及び二次燃焼室内を高温に維持できること。
④ ダイオキシン類対策は、燃焼制御による低減と併せて活性炭吹込装置等を設置し、
その時点での温度管理に配慮すること。
5) 悪臭対策
規制基準を遵守することとし、講ずべき対策を以下に示す。
(1) 焼却施設
① 悪臭源であるごみピット内の空気を燃焼用空気として使用し、常時負圧にするこ
と。
② ごみピットと接続するプラットホームの出入口扉は、密閉化を図ること。また、出
入口等にはエアカーテンを設置すること。
③ 焼却施設の休炉時や夏期の臭気の発生が多い時のために、炉室等に専用の脱臭装置
を設置すること。
④ 全停電時等において、可燃性残さをごみピットへ搬送するコンベヤ等からごみピッ
ト内の悪臭が漏れ出さないように対策を講ずること。
(2) 不燃ごみ等選別施設
① 破砕選別作業時のために、サイクロン、ろ過式集じん器で除じん後の空気を処理す
る脱臭装置を設置すること。
② ピットと接続するプラットホームの出入口扉は、密閉化を図ること。また、出入口
等にはエアカーテンを設置すること。
6) 排水対策
排水処理設備を設置し、多種に渡るプラント排水を排水処理設備に送水したうえで、そ
れぞれ適正に処理することにより下水道への排除基準を遵守すること。
21
1-3 運転管理
本施設の運転管理は、必要最小限の人数で行えるものとし、安定化、安全化、効率化の観点
から可能な範囲において機械化、自動化することにより、経費の節減及び省力化を図ること。
また、運転管理は、全体フローの制御監視が可能な中央集中管理方式とすること。
1-4 安全衛生管理(作業環境基準)
1-4-1 安全の確保
1) 運転管理における安全の確保(保守の容易さ、作業の安全、各種保安装置、バイパスの
設置及び必要機器の予備確保、危険表示、安全標識の設置等)に留意すること。
2) 設備及び装置の配置、建設、据付は、すべて労働安全衛生法令及び規則に定めるところ
によるとともに、施設は、運転、作業、保守点検に必要な歩廊、階段、手摺及び防護柵
等を完備すること。
1-4-2 作業環境
1) ダイオキシン類ばく露防止対策に係る管理区域、保護具着用区域を明確にすること。非
保護具着用区域には、保護具着用区域を通過せずに往来できる動線を確保すること。
2) 「廃棄物焼却施設内におけるダイオキシン類ばく露防止対策要綱」を考慮し、作業環境
(通常の業務において作業者が立ち入る場所)のダイオキシン類濃度を 2.5pg-TEQ/㎥以
下とすること。
3) 焼却施設の中央制御室(以下、「中央制御室」という。)等の作業者が執務する居室内
の作業環境粉じんについては、「事務所衛生基準規則」に準じて 0.15mg/㎥以下とする
こと。
4) 二硫化炭素、硫化水素等の発生が認められる箇所や酸素欠乏危険場所には、密閉化また
は局所排気装置等の設置による発散抑制対策、安全対策を十分考慮すること。特に二硫
化炭素にばく露する恐れのあるところには、有機ガス用防毒マスク等の有効な呼吸用保
護具を完備すること。また、作業者等が見やすい場所に二硫化炭素が人体に及ぼす作用、
中毒が発生した場合の応急措置等を記載したパネルを必要箇所に設置するなど、厚生労
働省、関係官庁からの通知、指導を遵守し、二硫化炭素ばく露防止に努めること。
5) 居室内においては、建築基準法に準じたシックハウス対策を講ずること。
1-5 防災対策
建築基準法、消防法その他関連法令を遵守した防災設備を設けること。設計にあたっては、
本市都市部建築指導課、本市消防局予防課及び所轄消防署と協議を行い、その指導に従うこ
と。
22
1-6 実施設計における留意点
1) 提出される設計提案図書については、原則として変更は認めないものとする。ただし、
本市の指示及び本市と請負業者との協議等により変更する場合は、この限りではない。
2) 実施設計に先立ち、基本設計図書を提出すること。ただし、設計提案図書に変更がない
場合は、設計提案図書をもって基本設計図書とする。
3) 実施設計は、原則として設計提案図書及び基本設計図書によること。設計提案図書及び
基本設計図書に対して部分的変更を必要とする場合には、機能及び管理上の内容が同等
以上の場合において、本市の指示または承諾を受けて変更することができる。
4) 実施設計作成中に、設計提案図書及び基本設計図書の内容において本仕様書に適合しな
い箇所が発見された場合及び本施設の機能を全うすることができない箇所が発見された
場合は、設計提案図書及び基本設計図書に対する改善変更を請負業者の負担において行
うこと。
5) 実施設計完了後に、実施設計図書中に本仕様書に適合しない箇所が発見された場合には、
請負業者の責任において実施設計図書に対する改善変更を行うこと。
6) 本施設の建設にあたり、その他の変更の必要が生じた場合は、契約書の定めによるもの
とする。
7) 廃棄物の処理及び清掃に関する法律、建築基準法、消防法等、関係法令等の改正により
本施設の設計変更が必要になった場合、当該変更に係る費用は、請負業者が負担するこ
と。
8) 実施設計を行う者は、建築士法第 23 条第1項の規定により、一級建築士事務所の登録を
受けているものとし、一級建築士、構造設計一級建築士、設備設計一級建築士の資格を
有する者を技術者として配置すること。
9) 地形測量及び地質調査(添付資料-③、④参照)等については、本市にて実施済みであ
るが、本施設の設計を行うにあたり、請負業者が必要と判断する調査については、請負
業者が費用を負担して実施し、本市に報告すること。
10) 本市においては、新設道路計画図(添付資料-⑦)のとおり新設道路の建設地側上法を
計画しているが、請負業者が本施設の設計を行ううえでの前提条件ではないものとする。
よって、請負業者が本施設のコンセプトに基づいた造成計画等を行うにあたり、新設道
路の建設地側上法の形状及び構造等は自由に提案できるものとするが、新設道路計画図
に示した建設地側上法の形状及び構造等を変更する場合には、請負業者において上法の
実施設計及び施工を行うこと。また、新設道路計画図に示した建設地側上法の形状及び
構造等により造成計画等を行う場合には、本施設の計画を踏まえたうえで、上法の安全
性について検証すること。
11) 新設道路計画図に示した建設地側上法の形状及び構造等により造成計画を行う場合には、
法肩から2mのラインを道路境界線とするため、実施設計において地盤高を決めること
23
により道路境界線は必然的に設定されることになる。しかし、新設道路計画図に示した
建設地側上法の形状及び構造等を変更する場合には、法肩から2mのラインを道路境界
線とする考え方から見直すため、実施設計における造成計画及び上法計画に基づき本市
において道路境界線を改めて設定し、請負業者に伝達するものとする。
12) 競合工事となる横須賀ごみ処理施設に伴う新設道路及び造成工事に諸元伝達を行うため、
平成 27 年8月までに造成計画及び外構計画を行い、地盤高、新設道路の建設地側上法の
形状及び構造等、敷地出入口の位置を設定すること。
1-7 許認可申請
請負業者は、施設を建設するために必要とされる関係官庁への許認可及び届出等
(以下、「許
認可」という。)についての計画を行い、本市の代理者として許認可を申請し、これを取得す
ること。なお、許認可手続きに手数料を必要とする場合、その費用は、請負業者が負担するこ
と。また、本市により許認可を申請する場合においては、申請書及び添付資料等の作成補助を
行うこと。
1-8 実施設計及び積算のみ行う工事
植栽工事については、本工事とは分離して発注するものとし、本工事においては実施設計及
び積算のみを行うこと。
2 施設施工
2-1 工事範囲
本仕様書で定める本工事の範囲を以下に示す。詳細については、第2章及び第3章を参照す
ること。
2-1-1 プラント設備工事
1) 焼却施設
(1) 受入供給設備
(2) 燃焼設備
(3) 燃焼ガス冷却設備
(4) 排ガス処理設備
(5) 余熱利用設備
(6) 通風設備
(7) 灰出設備
(8) 給水設備
(9) 排水処理設備
(10) 電気設備
24
(11) 計装設備
(12) 雑設備
2) 不燃ごみ等選別施設
(1) 受入供給設備
(2) 破砕設備
(3) 搬送設備
(4) 選別設備
(5) 貯留設備
(6) 集じん設備
(7) 給水設備
(8) 排水処理設備
(9) 電気設備
(10) 計装設備
(11) 雑設備
2-1-2 建築工事
1) 建築工事
2) 造成工事及び外構工事
3) 建築機械設備工事
4) 建築電気設備工事
2-1-3 その他の工事
1) 性能試験、試運転及び運転指導
2) 仮設工事
3) その他必要な工事
2-1-4 本工事範囲外
1) 電波受信障害対策工事
2-2 施工における一般事項
1) 請負業者は、契約後速やかに詳細な実施工程表、施工図作成工程表、工場製作工程表、
その他必要な部分工程表等を作成し、本市の承諾を受けること。また、工事期間中は、
原則として前月末までに月間工程表、本市の指示により週間工程表を作成し、本市の承
諾を受けること。なお、工程表に基づく工事進捗の責任は、請負業者が負うこと。
2) 請負業者は、工事着手前の現況を含む工事着手からしゅん工に至るまで、各工事工種及
25
び工程ごとに工事記録写真を撮影すること。工事写真は、施工状況を説明するに十分な
ものとし、特に工事完了後に隠れてしまう工種、工程等については、必ず撮影して記録
を残すこと。
3) 請負業者は、本工事期間中、月ごとの作業内容、工種別出来高、職員、労務員就業人数、
天候、気温、進捗状況記録写真(実施設計期間中は不要)、主要工事記録写真(実施設
計期間中は不要)等を記載添付した工事報告書を作成し、延滞なく提出すること。進捗
状況写真は、工事現場全景を2方向から同一アングルにて撮影すること。
4) 工事期間中及び正式な引渡しを終えるまで、火災、水害、その他のあらゆる災害に対し
て建設現場及び付随する財産並びに人員の保護については、請負業者が責任を負うこと。
また、建設現場及び作業所内の管理は、労働基準法、労働安全衛生法、建設工事公衆災
害防止対策要綱、その他関係法令等に従い、災害及び事故等の防止と環境の保全に努め
ること。
5) 本工事は、本仕様書及び本市が承諾した実施設計図書により施工すること。
6) 施工図、製作図等の作成にあたっては、関連工事等との取合いについても調査し、不都
合のないように努めること。
7) 施工図、製作図等についての本市による承諾は、設計の意図に関するものであり、寸法
及び施工方法については、請負業者が責任を負うこと。
8) 本工事は、工種が多種多様に渡る大規模工事であることを踏まえ、正確かつ確実な工程
管理、品質管理、安全管理のもとに施工を行うこと。
9) 本工事に伴い発生する廃棄物については、請負業者の責任において適正処理すること。
また、可能な限り再資源化に努めること。
10) 本仕様書及び実施設計図書に規定する工法がある場合は、これを使用すること。正当な
理由により規定した工法に替るものを採用する場合は、あらかじめその旨を本市に報告
し、承諾を受けること。また、本仕様書及び実施設計図書、公共建築工事標準仕様書等
に記載されていない特別な材料の工法については、当該製品指定の工法によること。
11) 請負業者は、本工事に使用するすべての仕上材、材料等について資料、サンプル、色見
本等を提出し、本市の承諾を受けること。
12) 請負業者は、工事の主要な工程に達した時点及び本市の指示した工程に達した時点で本
市の立会いまたは検査を受け、合格または承諾を受けてから次の工程に移ること。なお、
本市の検査が不合格の場合は、請負業者の負担により直ちに再施工すること。
2-3 仮設工事
2-3-1 仮囲い
建設地の立地条件から、その周辺において第三者の通行は見込まれないが、工事区域の明
確化や第三者の進入を防ぐことを目的とし、原則として新設道路の坂本芦名線接続部及び既
26
存私道新設埋立地付近に仮囲い及びゲートを設置すること。設置場所については、事業計画
図(添付資料-⑤)を参照すること。なお、仕様等については、本市と協議のうえ決定する
こと。
2-3-2 仮設道路等
建設地から発生土処分地までは、公道が整備されておらず、既存の私道も対面通行ができ
ない場所が存在する。請負業者は、安全性や施工の効率化等から既設私道の拡幅や退避場所
の設置等を要望する場合には、本市と協議すること。その後、協議結果を踏まえた施工計画
書を作成し、本市の承諾を受けた場合に限り施工、設置することができる。なお、設置等に
係る費用は、請負業者が負担すること。
2-3-3 仮設事務所
仮設事務所は、本市と協議のうえ工事の進捗を妨げることなく、合理的な施工及び監理が
行える場所に設置すること。本市監督員用仮設事務所は、本市が詰所として利用することを
想定し、打合せスペースも含め 10 名が執務できる面積を確保すること。また、施工監理業務
受託者用仮設事務所として、打合せスペースも含め5名が執務できる面積を確保すること。
なお、これらの仮設事務所は請負業者仮設事務所との合築でも良いものとする。
これらの仮設事務所には、給排水設備(専用トイレ含む。)、空調設備、電気設備及び電話
(FAX 付)
、光回線を設け、光熱水費、電話料金等は請負業者の負担とし、執務に必要な図書、
事務機器(コピー機等を含む。
)
、机、椅子等も請負業者の負担により用意すること。
2-3-4 駐車場
工事の最盛期には、膨大な人数の来場が予想されるので、本市と協議のうえ作業員用、請
負業者用、施工監理者用、本市用、来客用等の駐車場を確保すること。
工事中は、可能な限り来場する車両台数の削減に努め、平坦地の少ない建設地において、
工事の進捗を妨げることなく、必要な駐車台数を確保すること。
2-3-5 工事用ライフライン
第1章 第1節 3-3-6 建設地周辺設備を参照し、建設地周辺におけるライフラインの
設置状況を考慮したうえで、請負業者は、工事において必要となる仮設電気、給排水、電話、
通信等の整備及び関係官庁等との協議や手続きを行うものとし、整備及び使用に係る費用は、
すべて請負業者が負担すること。また、請負業者が必要とするライフラインの申請、使用等
にあたり、資格者等が必要な場合は、請負業者により必要な措置を講ずること。
27
2-4 施工条件
1) 本工事と工事期間、搬出入ルート、施工場所等が重複し、請負業者間による調整を要す
る競合工事等を以下に示す。
(1) 横須賀ごみ処理施設に伴う新設道路及び造成工事(予定工期 平成 26 年6月から平
成 28 年6月)
(2) 横須賀ごみ処理施設に伴う新設道路工事その2(予定工期 平成 26 年 12 月から平成
28 年6月)
(3) 横須賀ごみ処理施設に伴う配水管布設工事(予定工期 平成 27 年5月から平成 28
年6月)
(4) 新設道路工事に伴う発生土埋立工事(予定工期 平成 27 年1月から平成 28 年3月)
(5) 横須賀ごみ処理施設建設工事に伴う発生土埋立工事(予定工期 平成 28 年3月から
平成 32 年2月)
(6) 特別高圧供給工事(予定工期 平成 30 年7月~平成 31 年 10 月)
(7) 新設道路舗装工事(予定工期 平成 31 年9月~平成 31 年 11 月)
(8) 新設道路境界確定測量業務(予定履行期間 平成 31 年9月から平成 32 年2月)
(9) 横須賀ごみ処理施設外構工事(予定工期 平成 31 年 10 月~平成 32 年2月)
(10) 横須賀ごみ処理施設植栽工事(予定工期 平成 31 年 10 月~平成 32 年2月)
(11) 横須賀ごみ処理施設に伴うハイキング道整備工事(予定工期 平成 31 年 10 月~平成
32 年2月)
2) 実施設計の進捗等に関わらず、原則として工事の着手は、平成 28 年4月1日からとす
る。ただし、請負業者が早期の工事着手を要望し、本市が承諾した場合に限り、平成
28 年4月以前に工事に着手することができるものとする。
3) すべての工事関係車両は、原則として新設道路を使用して建設地へアクセスすること。
ただし、競合工事と工期が重複する期間(平成 28 年4月から6月)における工事関係車
両ルートについては、本市と協議のうえ決定すること。
4) 工事車両の運行にあたっては、必要な場所に交通整理員を配置して安全対策を講ずるこ
と。なお、平成 28 年7月1日から工事しゅん工までの間は、新設道路の坂本芦名線接続
部に設置するゲート付近に交通整理員を配置すること。配置場所については、事業計画
図(添付資料-⑤)を参照すること。
5) 道路の清掃、不必要な駐停車の禁止等に努め、第三者の安全確保や周辺地域への安全対
策、迷惑防止に留意すること。
6) 本工事の発生土については、原則として既設私道を通り、本市の指定する発生土処分場
に運搬すること。なお、発生土運搬車両は、原則として 10tダンプ車以下とすること。
発生土処分場については、事業計画図(添付資料-⑤)を参照すること。
7) 本市が指定する発生土処分場では、横須賀ごみ処理施設建設工事に伴う発生土埋立工事
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請負業者(以下、「埋立業者」という。)が、請負業者が運搬した発生土の受入れ及び
埋立てを行う。よって、請負業者は、発生土の運搬に際し、工程、搬出土量、降ろし場
所、運搬車両ルート等について、随時、埋立業者と綿密な協議を行うこと。ただし、埋
立業者との協議により、請負業者の運搬計画(工程や搬出土量等)を変更させることは
ないものとする。
8) 地盤改良材や伐採木が混入している発生土は、産業廃棄物として適正に処分することと
し、本市指定の発生土処分場に搬入させないこと。
9) 本施設に必要な特別高圧電力を引込むにあたり、3基程度の鉄塔を電力会社にて設置
するが、その内の1基を建設地内に設置する予定である。鉄塔は、平成 30 年7月か
ら平成 31 年 10 月の間で設置予定のため、請負業者は、本市及び電力会社と工程、施工
方法等について協議し、鉄塔設置に協力すること。
10) 敷地出入り口部においては、本市と協議のうえ請負業者により道路の切り下げ及び雨水
排水設備の改修を行うこと。
11) 新設道路境界確定測量業務については、本工事期間中に敷地内で作業するので、これに
協力すること。
12) 施工中に境界点の境界標が亡失や欠損等をした場合は、確定図等に基づき復元すること。
13) 請負業者は、工事着手前に電波受信障害の予測調査を行うこと。
3 ユーティリティ計画
各ユーティリティ取合点については、事業計画図(添付資料-⑤)を参照すること。
3-1 電気
1) 電力会社が敷地内に平成 30 年7月から平成 31 年 10 月の間で設置予定の鉄塔の責任分界
点から本施設に特別高圧電力を引込むために必要な設備については、請負業者によりす
べて施工すること。
2) 受電や売電等の条件、引込みに必要な手続き等については、電力会社と協議して実施設
計時に設定すること。
3) 費用については、引込みに必要な手続きに係る分を含め、正式な引渡しまでは請負業者
が全て負担すること。
3-2 上水道
1) 敷地に接する新設道路の上水道本管より引込むこと。なお、上水道本管の口径は径
150mm(舗装から深さ 600mm 以上に敷設)とする計画である。
2) 費用については、正式な引渡しまでは請負業者が全て負担することとし、上水道の引込
みに伴い発生する費用及び水道利用加入金については請負業者が負担すること。
3) 引渡しの際、権利の委譲も行うこと。
29
3-3 燃料
建設地付近には都市ガスが整備されていないため、焼却施設を稼働させるうえで必要な燃料
は、原則として軽油で計画すること。
3-4 下水道
1) 敷地に接する新設道路の下水道私管に接続すること。なお、下水道私管の口径は径
200mm(舗装から深さ 600mm 以上に敷設)とする計画である。
2) 本施設から排出される生活排水は直接下水道に放流し、プラント排水は、下水道法施行
令及び横須賀市下水道条例の下水道への排除基準を遵守するよう排水処理設備で処理し
た後、下水道に放流すること。
3) 費用については、正式な引渡しまでは請負業者が全て負担することとし、接続に伴い発
生する費用は請負業者が負担すること。
3-5 通信
新設道路建設に伴い、新設道路沿いに敷地付近まで通信事業者により通信設備を敷設するた
め、本工事にて1号柱等を設け、本施設へ引込むこと。通信設備の引込みに伴い発生する費用
は、請負業者が負担すること。
30
第4節 材料及び機器
1 使用材料規格
使用材料及び機器は、すべてそれぞれの用途に適合する欠点のない製品で、かつすべて新品と
し、日本工業規格(JIS)、日本農林規格(JAS)、電気学会電気規格調査会標準規格(JEC)、日本電
機工業会標準規格(JEM)、日本水道協会規格(JWWA)、空気調和・衛生工学会規格(SHASE)、日
本塗料工業会規格(JPMS)等の規格が定められているものは、これらの規格品を使用すること。な
お、本市が指示した場合は、使用材料及び機器等の立会検査を行うこと。
ただし、海外調達材料及び機器等を使用する場合は、原則として以下に示す内容を遵守し、事
前に本市の承諾を受けること。
1) 本仕様書で要求される機能(性能、耐用度を含む)を確実に満足できること。
2) 原則として JIS 等の国内の諸基準や諸法令に適合する材料や機器等であること。
3) 立会検査を要する機器、材料等については、原則として本市が承諾した検査要領書に基
づき国内において検査が実施できること。
4) しゅん工後の維持管理における材料、機器等の調達については、将来速やかに調達でき
る体制を継続的に有すること。
2 使用材質
使用材質の選定に係る留意事項を以下に示す。
1) 高温部に使用される材料は、耐熱性に優れた材質を選定すること。
2) 酸、アルカリ等腐食性のある条件下で使用される材料については、それぞれ耐酸、耐ア
ルカリ性を考慮した材質を選定すること。
3) 電気防食を考慮した材質を選定すること。
4) 破砕部等摩耗しやすい箇所に使用される材料は、耐摩耗性に優れた材質を選定するこ
と。
3 使用材料、機器の統一
使用する材料及び機器は、過去の実績、公的機関の試験成績等を十分検討のうえ選定すること。
なお、原則としてメーカー及び規格を統一することとし、互換性を持たせること。
4 その他
原則として事前にメーカーリストを作成し、本市の承諾を受けること。材料、機器類のメーカ
ー選定にあたっては、アフターサービスについても十分考慮し、特に緊急時においては、対応が
速やかにできるよう万全を期すること。
また、環境に配慮した材料、機器の優先的使用を考慮すること。
31
第5節 試運転及び指導期間
1 試運転
1) 請負業者は、工事期間中に本市の立会いのもと試運転を行うこと。本施設の試運転期間
は、焼却施設においては、受電後の単体機器調整、空運転、乾燥炊き、負荷運転、性能
試験及び性能試験結果確認等を含め 180 日程度、不燃ごみ等選別施設においては、受電
後の単体機器調整、空運転、負荷運転、性能試験及び性能試験結果確認等を含め 30 日
程度とする。
2) 試運転は、請負業者が本市と協議のうえあらかじめ作成した実施要領書に基づき行うこ
と。ただし、需要
(受変電)
設備については、本市の電気主任技術者の指揮に従うこと。
また、発電設備については、本市のボイラー・タービン主任技術者及び電気主任技術者
の指揮に従うこと。
3) 請負業者は、試運転の実施において支障が生じた場合、本市の指示に従い、速やかに対
処すること。
4) 試運転期間中に行われる調整及び点検において発見された補修箇所及び物件については、
その原因及び補修内容を本市に報告すること。なお、請負業者は、補修実施要領書をあ
らかじめ作成し、本市の承諾を受けること。
5) 請負業者は、試運転期間中に引渡性能試験結果の報告を行い、本市の承諾を受けるこ
と。
2 運転指導
1) 請負業者は、本施設に配置される本市職員等に対し、教育指導計画書に基づき施設の円
滑な操業に必要な機器の運転管理及び取扱いについて、十分な教育と指導を行うこと。
なお、請負業者は、原則として運転指導の方法を机上研修、実機取扱い及び運転研修と
することを踏まえた教育指導計画書をあらかじめ作成し、本市の承諾を受けること。
2) 運転指導は、試運転期間内に行うこととし、この期間以外であっても教育指導を行う必
要が生じた場合または教育指導を行うことにより効果が上がると判断される場合には、
本市と協議のうえ実施すること。なお、焼却施設においては、最低でも座学による教育
訓練を1人あたり3日間程度、現場での運転取扱訓練等を1人あたり 15 日間程度、不
燃ごみ等選別施設においては、安全で安定稼働ができる技術が身に付けられる運転指導
日数を設けること。
3) 請負業者は、必要な資格及び免許等経歴を記載した運転指導員名簿をあらかじめ作成し、
本市の承諾を受けること。
4) 配置される職員等に対し、運転操作、点検等の指導を行う場合は、必ず運転指導員が同
行し立会うこと。なお、運転指導期間中に発生した故障、事故等は、請負業者の責任に
おいてすべて復旧すること。
32
5) 請負業者は、運転指導期間中は運転指導員を 24 時間常駐できる体制を整えること。
3 試運転及び運転指導に係る費用
本施設引渡しまでの試運転、運転指導に必要な費用の分担を以下に示すが、最終的には請負業
者と本市の協議により決定すること。
3-1 本市の負担
1) ごみの搬入
2) 本施設に配置される職員の人件費(運転委託職員を含む)
3) 焼却残さ等の処理費用、処理不適物等の処理費用(焼却施設)
4) 破砕選別物等の処理費用、処理不適物等の処理費用(不燃ごみ等選別施設)
3-2 請負業者の負担
請負業者は、前項以外の用役費等試運転、運転指導に必要な経費をすべて負担すること。
33
第6節 性能保証
性能保証事項の確認については、施設を引渡す際に行う引渡性能試験に基づいて行うこと。
1 性能試験
請負業者は、工事期間内に本市の立会いのもと、予備性能試験及び引渡性能試験を行うこと。
1-1 予備性能試験
請負業者は、引渡性能試験を順調に実施し、かつその後の完全な運転を行うため、引渡性能
試験に先立ち、焼却施設においては、連続3日以上、不燃ごみ等選別施設においては、連続1
日5時間以上の予備性能試験を行うこと。なお、予備性能試験前に十分なならし運転を行うこ
と。
また、予備性能試験期間中の施設の処理実績及び運転データを収録、整理して予備性能試験
報告書を作成し、引渡性能試験前に本市に提出すること。なお、条件、方法等については、引
渡性能試験に準ずること。
性能が発揮されない場合は、請負業者の責任において対策を施し、再試験を実施すること。
1-2 引渡性能試験
1-2-1 引渡性能試験方法
請負業者は、引渡性能試験を行うにあたり、本市と協議のうえ引渡性能試験項目及び条件
に基づいて、
試験の内容及び運転計画等を明記した引渡性能試験要領書をあらかじめ作成し、
本市の承諾を受けること。
性能保証事項に関する引渡性能試験方法(分析方法、測定方法、試験方法)は、それぞれ
の項目ごとに、関連法令及び規格等に準拠すること。ただし、該当する試験方法がない場合
は、最も適切な試験方法を提案し、本市の承諾を受けること。
引渡性能試験実施後に、引渡性能試験報告書を提出すること。報告書には、項目ごとの合
否を明示し、公的機関等の試験を受けた項目については、その証明書類を添付すること。
1) 焼却施設
試験1日前から定格運転に入るものとし、引き続き処理能力に見合った焼却量につき、
各炉1日 24 時間の連続運転を2日以上連続して行うこと。
2) 不燃ごみ等選別施設
引渡性能試験は、処理能力に見合った処理量につき、1日5時間の連続運転を1日以上
行うこと。
34
1-2-2 引渡性能試験条件
引渡性能試験は以下に示す条件で行うこと。
1) 引渡性能試験におけるプラントの運転は、原則として本市が実施するものとし、機器の
調整、試料の採取、計測、分析、記録等その他の事項は、請負業者が実施すること。
2) 引渡性能試験における性能保証事項等の計測及び分析は、公的機関若しくはこれに準ず
る機関で行うこと。ただし、特殊な事項の計測及び分析については、本市の承諾を受け
て、ほかの適切な機関に依頼することができるものとする。
3) 焼却施設の引渡性能試験は、原則として全炉同時運転で行うこと。
1-2-3 引渡性能試験項目
焼却施設、不燃ごみ等選別施設の引渡性能試験項目を以下に示す。
1) 焼却施設
番号
1
試験項目
ごみ処理能力
2
ばいじん
塩化水素
硫黄酸化物
窒素酸化物
排
ガ
ス
ダイオキシン類
試験方法
(1) ごみ質
① 測定場所
ホッパステージ
② 測定回数
1日あたり2回以上
③ 測定方法
「昭 52.11.4 環整第 95 号厚生省環境
衛生局水道環境部環境整備課長通知」に
準じ、本市が指示する方法によること。
(2) 処理能力試験方法
熱精算により推定したごみ発熱量デー
タを使用し、本仕様書に示すごみ質の範
囲において、360t/日の処理能力を有し、
かつ実施設計図書に記載されたごみ処理
能力曲線図に見合った処理量であること
の確認を行うこと。
(1) 測定場所
ろ過式集じん器入口、出口、煙突入口
において本市の指定する箇所
(2) 測定回数
2回/箇所以上(各炉別)
(3) 測定方法
JIS Z8808 によること。
(1) 測定場所
① 塩化水素及び硫黄酸化物については、
ろ過式集じん器の入口、吸収塔の入
口、出口、煙突入口において本市の指
定する箇所
② 窒素酸化物については、触媒脱硝装置
入口、煙突入口において本市の指定す
る箇所
(2) 測定回数
2回/箇所以上(各炉別)
(3) 測定方法
JIS K0107、K0103、K0104 によること。
(1) 測定場所
ろ過式集じん器入口、触媒脱硝装置入
口、煙突入口において本市の指定する箇
所
(2) 測定回数
2回/箇所以上(各炉別)
(3) 測定方法
JIS K0311 によること。
35
備考
処理能力の確認
は、DCS により計
算された低位発
熱量を判断基準
として用いる。ご
み質分析により
求めた低位発熱
量は参考とする。
保証値は煙突入
口での値
HCl、SOx の吸引
時間は 30 分/回
以上とする。
保証値は煙突入
口での値
保証値は煙突入
口での値
番号
試験項目
一酸化炭素
3
処
理
水
4
焼
却
灰
5
集
じ
ん
灰
6
騒音
7
振動
BOD
pH
SS
鉛
その他、実施設
計図書に示す再
利用可能な水質
であることを確
認するため必要
と認められるも
の。
焼却灰の熱しゃ
く減量
ダイオキシン類
アルキル水銀
水銀
カドミウム
鉛
六価クロム
ひ素
セレン
ダイオキシン類
試験方法
(1) 測定場所
ろ過式集じん器出口以降において本市
の指定する箇所
(2) 測定回数
2回/箇所以上(各炉別)
(3) 測定方法
JIS K0098 によること。
(1) 測定場所
放流枡出口付近
(2) 測定回数
3回以上
(3) 測定方法
「排水基準を定める省令の規定に基づ
く環境大臣が定める排水基準に係る検定
方法」及び「下水の水質の検定方法に関す
る省令」によること。
備考
吸引時間は、4時
間/回以上とす
る。
(1) 測定場所
灰搬出装置の出口付近
(2) 測定回数
2回以上(各炉別)
(3) 測定方法
「昭 52.11.4 環整第 95 号厚生省環境
衛生局水道環境部環境整備課長通知」に
準じ、本市が指示する方法によること。
(1) 測定場所
灰搬出装置の出口付近
(2) 測定回数
2回以上(各炉別)
(3) 測定方法
「廃棄物焼却炉に係るばいじん等に含
まれるダイオキシン類の量の基準及び測
定の方法に関する省令」
(平成 12 年厚生
省令第1号)によること。
(1) 測定場所
飛灰積出装置の入口付近
(2) 測定回数
2回以上
(3) 測定方法
「産業廃棄物に含まれる金属等の検定
方法」
(昭和 48.2.17 環境庁告示第 13 号)
のうち、埋立処分の方法によること。
(1) 測定場所
集じん灰搬送装置の出口付近
(2) 測定回数
2回以上(各炉別)
(3) 測定方法
「廃棄物焼却炉に係るばいじん等に含
まれるダイオキシン類の量の基準及び測
定の方法に関する省令」
(平成 12 年厚生
省令第1号)によること。
(1) 測定場所
本市の指定する場所
(2) 測定回数
各時間区分の中で1回以上
(3) 測定方法
「騒音規制法」によること。
(1) 測定場所
本市の指定する場所
(2) 測定回数
各時間区分の中で1回以上
(3) 測定方法
「振動規制法」によること。
36
定常運転時とす
る。
定常運転時とす
る。
番号
8
試験項目
悪臭
9
ガ
ス
温
度
等
10
作業環境中の
ダイオキシン類濃度
11
作業環境中の
粉じん濃度
12
煙突における排ガス
流速、温度
13
炉体、ボイラケーシン
グ外表面温度
蒸気タービン発電機
非常用発電機
14
ガス滞留時間
ろ過式集じん器
入口温度
15
脱気器酸素含有量
16
その他
試験方法
(1) 測定場所
本市が指定する場所
(2) 測定回数
同一測定点につき2回以上
(3) 測定方法
「悪臭防止法」及び「県条例」による
こと。
(1) 測定場所
燃焼室内、炉出口、ボイラ内、ろ過式
集じん器入口等に設置する各温度計によ
る。
(2) 滞留時間の算定方法
本市の承諾を受けること。
(1) 測定場所
各室において本市が指定する場所
(2) 測定回数
1回/日以上
(3) 測定方法
「廃棄物焼却施設内作業におけるダイ
オキシン類ばく露対策要綱」別紙1「空
気中のダイオキシン類濃度の測定方法」
(平成 13 年4月厚生労働省通達)によるこ
と。
(1) 測定場所
作業者が執務する居室とし、詳細は本
市の承諾を受けること。
(2) 測定回数
1回/箇所
(3) 測定方法
本市の承諾を受けること。
(1) 測定場所
煙突頂部(煙突測定口による換算計測
で可とする)
(2) 測定回数
2回/箇所以上(各炉別)
(3) 測定方法
JIS Z8808 によること。
測定場所、測定回数は、本市の承諾を受け
ること。
(1) 負荷しゃ断試験及び負荷試験を行うこ
と。
(2) 発電機計器盤と必要な測定計器により
測定すること。
(3) 蒸気タービン発電機は JIS B8102 によ
ること。
(4) 非常用発電機は JIS B8041 によること。
(1) 測定回数
1日あたり1回以上
(2) 測定方法
JIS B8244 によること。
備考
測定は、昼間及び
清掃車搬入終了
後、構内道路を散
水した状態で行
うこと。
経済産業省の使
用前自主検査の
合格をもって性
能試験に代える
ものとする。
炉室、電気関係諸
室等の室温測定
等、本市が必要と
認めるもの。
備考)測定回数については、試験期間中の回数とする。実施時期については本市と協議すること。
また、試験 No.5 集じん灰のアルキル水銀、水銀、カドミウム、鉛、六価クロム、ひ素、セレ
ンは、合否判定の対象外とする。
37
2) 不燃ごみ等選別施設
番号
1
試験項目
試験方法
ごみ処理能力
備考
(1) ごみ質
計画値と単位体積
組成、単位体積重量の確認を行うこ 重量が異なる場合
と。
は、両者の比率か
実際のごみ質が計画ごみと大幅に異 ら補正する。
なる場合は、ごみ質を調整すること。
(2) 運転時間
原則として5時間とする。
ただし、ごみ量が確保できない場合は
5時間換算により処理能力を評価する。
(3) ごみ量
計量機等の計測データとすること。
(4) 測定回数
1日あたり1回以上
2
破砕基準
(1) 測定場所
各破砕機出口
(2) 測定回数
1日あたり各1回以上
(3) 測定方法
本市の承諾を受けること。
3
選別精度(純度、回収 (1) 測定場所
率)
各選別機出口
(2) 測定回数
1日あたり各1回以上
(3) 測定方法
本市の承諾を受けること。
4
排 気 口 出 口 粉 じ ん 濃 (1) 測定場所
度
ろ過式集じん器出口または排気口
(2) 測定回数
1回
(3) 測定方法
本市の承諾を受けること。
5
作 業 環 境 中 の 粉 じ ん (1) 測定場所
濃度
作業者が執務する居室とし、詳細は本
市の承諾を受けること。
(2) 測定回数
1回/箇所以上
(3) 測定方法
本市の承諾を受けること。
6
騒音
(1) 測定場所
定常運転時とす
本市の指定する場所
る。
(2) 測定回数
1回/箇所以上
(3) 測定方法
「騒音規制法」によること。
7
振動
(1) 測定場所
定常運転時とす
本市の指定する場所
る。
(2) 測定回数
1回/箇所以上
(3) 測定方法
「振動規制法」によること。
8
悪臭
(1) 測定場所
定常運転時とす
本市の指定する場所
る。
(2) 測定回数
1回/箇所以上
(3) 測定方法
「悪臭防止法」によること。
備考)測定回数については、試験期間中の回数とする。実施時期については本市と協議すること。
38
1-3 緊急動作試験
非常停電(受電、自家発電等の一切の停電を含む)や機器の故障等、本施設運転時の重大事
故を想定した緊急動作試験を本市立会いのもと性能試験に併せて行い、本施設の機能と安全性
を確認すること。
緊急動作試験を行うにあたっては、試験要領書をあらかじめ作成し、本市の承諾を受けるこ
と。
1-4 性能試験、緊急動作試験にかかる費用
予備性能試験、引渡性能試験、緊急動作試験に必要な費用については、分析等試験費用を含
め、すべて請負業者が負担すること。それ以外については、第1章 第5節
3 試運転及び
運転指導に係る費用に示した分担に従うこと。
2 保証事項
2-1 責任施工
本施設の処理能力及び性能は、請負業者の責任によりすべて発揮させること。また、請負業
者は、本仕様書及び実施設計図書に明示されていない事項であっても、性能を発揮するために
必要なものは、本市の指示に従い、請負業者の負担で施工すること。
2-2 性能保証事項(焼却施設)
2-2-1 ごみ処理能力
熱清算により推定したごみ発熱量データを使用し、本仕様書に示すごみ質の範囲において、
360t/日の処理能力を有し、かつ実施設計図書に記載されたごみ処理能力曲線図に見合った
処理能力を確保すること。
2-2-2 燃焼条件
第1章 第2節 2-1-7 燃焼条件を満足すること。
2-2-3 公害防止基準
定格負荷運転時において、
第1章 第2節 2-1-8 公害防止基準に示した公害防止基準
を満足すること。
2-2-4 緊急時の安全性
本施設の運転時に想定される停電(受電、自家発電等、一切の停電を含む)及び機器故障
等の非常事態が発生した場合においても、本施設の安全性を損なわないこと。
39
2-2-5 煙突
煙突頂部における排ガスの流速及び温度の測定(換算計測を含む)を行い、笛吹き現象及
びダウンウォッシュ、ダウンドラフトを生じないようにすること。
2-3 性能保証事項(不燃ごみ等選別施設)
2-3-1 処理能力
本仕様書に示す不燃ごみ及び粗大ごみのごみ質のすべての範囲について、第1章 第2節
2-2-1 処理能力を満足すること。
2-3-2 破砕物の選別精度、破砕基準
定格負荷運転時において、第1章 第2節 2-2-1 処理能力 3)破砕物の選別精度、
同章同節 2-2-4 破砕基準に示した破砕物の選別精度、破砕基準を満足すること。
2-3-3 公害防止基準
定格負荷運転時において、
第1章 第2節 2-2-6 公害防止基準に示した公害防止基準
を満足すること。
2-3-4 緊急時の安全性
本施設の運転時に想定される停電(受電、自家発電等、一切の停電を含む)及び機器故障
等の非常事態が発生した場合においても、本施設の安全性を損なわないこと。
40
第7節 かし担保
設計、施工及び材質並びに構造上の欠陥によるすべての破損及び故障等は、請負業者の負担にて
速やかに補修、改造、改善または取替えを行うこと。本施設は、性能発注方式(設計、施工一括発
注方式)を採用しているため、請負業者は施工のかしに加えて設計のかしについても担保する責任
を負う。
かしの改善等については、かし担保期間を定め、この期間内に性能、機能、耐用等に関して疑義
が発生した場合及びかし担保期間の満了前に、かしの有無について検査を行い、その結果をもとに
本市は請負業者に対してかし改善を要求できる。
1 かし担保
1-1 設計のかし担保
設計のかし担保期間は、原則として引渡し後 10 年間とする。
この期間内に発生した設計のかしは、設計図書に記載した施設の性能及び機能、主要装置の
耐用に対して請負業者の責任によりすべて改善すること。なお、設計図書とは、第1章 第8
節 提出図書に規定する実施設計図書、施工承諾申請図書等、完成図書等並びに本仕様書とす
る。
1-2 施工のかし担保
1-2-1 プラント工事関係
プラント工事関係のかし担保期間は、原則として引渡し後2年間とする。また、ボイラ及
び集じん設備ろ布については、以下に示す期間を保証すること。
1) ボイラ(ボイラ本体、過熱器含む)
5年
2) ろ過式集じん器ろ布
3年
保証書は、元請業者、施工業者、メーカーの連名とし、保証期間は工期末日からの年数と
する。
1-2-2 建築工事関係(建築機械設備、建築電気設備を含む)
建築工事関係のかし担保期間は、原則として引渡し後2年間とする。
また、防水工事等については、以下に示す期間を保証すること。
1) アスファルト防水
10~15 年
2) 合成高分子系ルーフィングシート防水 10 年
3) 塗膜防水
10 年
4) 躯体防水
10 年
5) 外壁仕上げ塗材
10 年
41
6) 金属屋根
10 年
保証書は、元請業者、施工業者、メーカーの連名とし、保証期間は工期末日からの年数と
する。
2 かし補修等
1) かし担保期間中に施設の性能、機能、耐用等について疑義が生じた場合は、かし確認の
ため本市の指定する時期に請負業者の負担において確認試験を行うこと。なお、確認試
験を行うにあたり、かし確認要領書をあらかじめ作成し、本市の承諾を受けること。
2) 確認試験の結果、所定の性能及び機能を満足できなかった場合(本市側の誤操作及び天
災等の不測の事故によるものは除く)は、請負業者の責任において速やかに改善、補修、
確認を受けること。
3) 補修等に際しては、「手直し要領書」をあらかじめ作成し、本市の承諾を受けてから実
施すること。
3 かし確認の基準
かし確認の基本的な考え方を以下に示す。
1) 運転上支障がある事態が発生した場合
2) 構造上、施工上の欠陥が発見された場合
3) 主要部分に亀裂、破損、脱落、曲がり、摩耗等が発生し、著しく機能が損なわれた場合
4) 性能に著しい低下が認められた場合
5) 主要装置の耐用が著しく短い場合
4 かし検査
請負業者は、かし担保期間が満了する前にかし検査を行うこと。なお、検査内容については、
かし検査要領書を作成し、本市の承諾を受けること。
請負業者は、本市と協議したうえかし検査を実施し、その結果を報告すること。かし検査に係
る費用は、請負業者が負担すること。かし検査によるかしの判定は、かし検査要領書により行う
こと。本検査でかしと認められる部分については、請負業者の責任において改善、補修するこ
と。
42
第8節 提出図書
1 基本設計図書
請負業者は、契約後、本仕様書に基づき本市の指定する期日までに基本設計図書を各3部提出
すること。ただし、設計提案図書に変更がない場合は、設計提案図書をもって基本設計図書とす
る。なお、基本設計図書の種類及び体裁は、設計提案図書に準ずること。
2 実施設計図書
請負業者は、契約後速やかに実施設計に着手し、実施設計図書として以下に示す図書を作成し、
本市の承諾を受けること。図面の縮尺は、図面の内容に適した大きさとし、工事仕様書の寸法は
A4判(A3縮小図面折り込み添付、A1判図面は別冊とする)、図面の寸法はA1判(見開き)
を標準としてできる限り統一すること。
2-1 提出図書
1) 仕様書類
A4判
5部
2) 図面類
(1) A2判包み製本(A1判を二つ折り製本)
工種別各3部
(2) A4判包み製本(A3判を二つ折り製本)
工種別各2部
(3) 原図(A1判)
1部
(4) 第2原図(A1及びA3判)
各1部
2-1-1 プラント工事関係
1) 工事仕様書
2) 設計計算書
(1) 性能曲線図
(2) 物質収支
(3) 熱収支(熱清算図)
(4) 用役収支
(5) 火格子燃焼率
(6) 燃焼室熱負荷
(7) ボイラ関係計算書(通過ガス温度)
(8) 発電出力及び発電効率計算書(高効率ごみ発電施設整備マニュアルに準拠)
(9) 煙突拡散計算書
(10) 容量計算、性能計算、構造計算(主要機器について)
43
3) 施設全体配置図、主要平面、断面、立面図
4) 各階機器配置図
5) 主要設備組立平面図、断面図
6) 計装制御系統図
7) 情報処理システム構成図
8) 電算機システム構成図
9) 電気設備主要回路単線系統図
10) 幹線系統図
11) 配線表
12) 配管設備図
13) 負荷設備一覧表
2-1-2 建築工事関係
1) 建築意匠設計図
2) 建築構造設計図
3) 建築機械設備設計図
4) 建築電気設備設計図
5) 外構設計図
6) 構造計画図
7) 構造計算書
8) 色彩計画図
9) 負荷設備一覧表
10) 建築設備機器一覧表
11) 建築内部、外部仕上表及び面積表
12) その他指示する図書(建築図等)
2-1-3 共通
1) 計画通知図書
2) 各種許認可手続き図書
3) 工事工程表
4) 実施設計工程表(各種許認可及び届出等の手続き計画を含む)
5) 工事内訳明細書(循環型社会形成推進交付金の交付対象、交付率ごとに対象内外を区分
すること。)
44
3 施工承諾申請図書等
請負業者は、実施設計図書に基づき工事を行うこと。施工に際しては、以下に示す施工承諾申
請図書等をあらかじめ作成し、本市の承諾を受けてから着工すること。
1) 承諾申請図書一覧表
2) 建築工事(造成及び外構工事を含む)施工図及び製作図、設備機器詳細図(仕様書、構
造図、断面図、各部詳細図、組立図、主要部品図、付帯機器図、総合プロット図等)
3) 施工計画書
施工計画書等の記載事項は、横須賀市ホームページ > 市政情報 > 入札・契約・検査
> 検査情報 > 施工計画書について(別表)を参照すること。
4) 検査要領書
5) 計算書、検討書
6) 打合せ議事録
7) その他必要な図書
4 完成図書等
請負業者は、工事しゅん工に際しては、完成図書等として以下に示す図書等を提出すること。
1) しゅん工図
(1) A2判製本(A1判を二つ折り製本 黒表紙金文字)
工種別各2部
(2) A4判製本(A3判を二つ折り製本 黒表紙金文字)
工種別各2部
(3) A4判包み製本(A3判を二つ折り製本)
工種別各2部
(4) 原図(A1判)
1部
(5) 第2原図(A1及びA3判)
各1部
2) 承諾図(施工図、製作図、設備機器詳細図等で本市が指定するもの)
3部
3) 運転操作マニュアル
5部
4) 取扱い説明書
(1) 機器単体説明書(A4判製本)
5部
(2) 全体説明書(プラントのフロー、機能、操作等)
5部
5) 試運転報告書(予備性能試験を含む)
1部
6) 引渡性能試験報告書
3部
7) 単体機器試験成績書
3部
8) 設定値リスト
3部
9) 機器台帳(電子媒体含む)
5部
10) 予備品、消耗品リスト
5部
11) 施設保全計画書(電子媒体含む)
5部
(
「廃棄物処理施設長寿命化計画作成の手引き ごみ焼却施設編」に準拠)
45
12) 打合せ議事録
1部
13) 工事記録写真
1部
14) しゅん工写真(撮影 20 カット、6ツ切カラープリント、黒表紙金文字製本)
3部
15) 上記完成図書の電子データ(CD-R または DVD-R)
1部
(図面類は、CAD データ及び PDF データ、その他計算書、報告書等は、PDF データとする
こと。)
16) 保証書
3部
17) 仕上、資材、メーカーリスト
3部
18) 鍵リスト
1部
(扉及び盤等の鍵並びにシャッターハンドル等は、鍵リストに合せて名札を付けて整理
し、鍵箱(鋼製既製品)に収納して提出すること。)
19) 関係官庁への届出書及び許可書等(写しを件名ごとに製本すること。)
1部
20) その他指示する図書
一式
46
第9節 予備品、消耗品
請負業者は、本市と協議のうえ予備品及び消耗品として必要なものを納入すること(工事内訳明
細書で区分する)
。
1 予備品
1) 予備品は以下の部品とする。
(1) 破損、損耗、摩耗により、施設の運転継続に重大な支障をきたす部品
(2) 市販されていない納入に時間を要する部品
(3) 寿命が1年を超える部品であっても予備として保管しておくことが望ましい部品
2) 本施設正式引渡し後2年間に必要とする数量以上とすること。
3) リスト表(入手可能期間及び対応する専用工具を明記)し、本市の承諾を受けること。
4) 原則として、対象機器毎に専用工具とともに収容箱に入れて納入することとし、小口の
予備品についても、系統ごとにまとめて収納箱に入れて納入すること。
2 消耗品
1) 定常運転において定期的に交換を必要とする部品とする。
2) 本施設正式引渡し後、1年間に必要とする数量以上とすること。
3) リスト表(入手可能期間及び対応する専用工具を明記)を作成し、本市の承諾を受ける
こと。
47
第10節 検査及び試験
1 立会検査及び立会試験
本市が指定する主要機器、材料の検査及び試験は、本市の立会いのもとで行うこと。ただし、
公的またはこれに準ずる機関の発行した証明書等で成績が確認できる材料、主要機器等について、
本市が特に認めた場合には、本市の承諾を受けた試験場にて試験を行うことを前提に、請負業者
が提出する試験検査成績書をもってこれに代えることができる。
2 検査及び試験の方法
請負業者は、検査試験要領書をあらかじめ作成し、本市の承諾を受けてから検査試験要領書に
基づき検査及び試験を行うこと。
3 経費の負担
工事に係る試験検査手続きは、請負業者の責任において行うものとし、これに要する経費は、
請負業者が負担すること。ただし、本市職員の旅費等は除く。
4 機器の工場立会検査
工場で製作される機器のうち本市が指定した機器については、本市立会いのもと工場検査を行
うこと(各年度末の出来高検査対象となる機器を含む)。また、請負業者は、工場検査要領書を
あらかじめ作成し、本市の承諾を受けること。
5 部分使用検査
試運転等で使用する諸室及び設備等については、試運転等の前に部分使用検査を受けること。
48
第11節 正式引渡し
工事しゅん工後、本施設を正式引渡しすること。
工事しゅん工とは、第1章 第3節 2-1 工事範囲の工事をすべて完了し、同章第6節 1-2
引渡性能試験により所定の性能を確認し、契約書に規定するしゅん工検査を受け、これに合格した
時点とする。
49
第12節 その他
1 関係法令の遵守
本工事の設計、施工にあたっては、関係法令等を遵守すること(最新版に準拠)。なお、各種
関係法令等については、それぞれ、施行令、施行規則及び関連通達、通知等を含むものとする。
参考として、本工事の関係法令等を以下に示す。
1) ごみ処理施設性能指針
2) 環境基本法
3) 循環型社会形成推進基本法
4) 廃棄物の処理及び清掃に関する法律
5) 資源の有効な利用の促進に関する法律
6) エネルギーの使用の合理化に関する法律
7) 公害対策基本法
8) 大気汚染防止法
9) 水質汚濁防止法
10) 悪臭防止法
11) 騒音規制法
12) 振動規制法
13) 土壌汚染対策法
14) 下水道法
15) 労働基準法
16) 労働安全衛生法
17) 都市計画法
18) 工場立地法
19) 道路法
20) 河川法
21) 駐車場法
22) 建築基準法
23) 消防法
24) 高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律
25) 計量法
26) 航空法
27) 電気事業法
28) 電気通信事業法
29) 電波法
50
30) 高圧ガス保安法
31) 電気工事士法
32) ガス事業法
33) 水道法
34) 毒物及び劇物取締法
35) 建設業法
36) 景観法
37) 宅地造成等規制法
38) 森林法
39) 首都圏近郊緑地保全法
40) 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律
41) 建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律
42) 特定家庭用機器商品化法(家電リサイクル法)
43) ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理に関する特別措置法
44) ダイオキシン類特別措置法
45) クレーン等安全規則及びクレーン構造規格
46) 発電用ボイラ技術基準
47) 発電用火力設備の技術基準
48) 電気設備技術基準
49) 電力会社電気供給規程及び内線規定
50) 電気用品取締規則
51) 日本電気工業会標準規格
52) 電気規格調査会標準規格
53) 神奈川県みんなのバリアフリー街づくり条例
54) 神奈川県生活環境の保全等に関する条例
55) 神奈川県環境影響評価条例
56) 神奈川県地球温暖化対策推進条例
57) その他神奈川県条例
58) 横須賀市下水道条例
59) 横須賀市水道事業給水条例
60) 横須賀市建築基準条例
61) 横須賀市火災予防条例
62) 横須賀市景観条例
63) 横須賀市宅地造成に関する工事の許可の基準及び手続きに関する条例
64) 横須賀市宅地造成等規制法等施行取扱規則
51
65) その他横須賀市条例
66) 神奈川県みどりの協定実施要綱
67) 神奈川県林地開発行為連絡調整実施要領
68) 電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法
69) その他関連法令、条例、規則等
2 交付金関係書類の作成
請負業者は、交付金申請に係る書類を作成し、本市の承諾を受けること。また、本市が作成す
る資料については、作成補助を行うこと。
3 長寿命化計画
請負業者は、本市の指定する時期までに、本市と協議のうえ本施設の整備、運転に係る循環型
社会形成推進交付金制度における長寿命化計画を作成し、本市の承諾を受けること。
4 環境影響評価等
本工事は、神奈川県環境影響評価条例の適用を受けるため、条例に基づく手続きを行ってい
る。よって、これを踏まえた設計、施工を行うこと。
52
第2章
プラント設備工事仕様
第1節 計画基本事項
プラント設備工事の設計、
施工を行うにあたり、
本仕様書に記載していない事項であっても設計、
施工を行ううえで必要なものについては、本工事範囲内においてすべて行うこと。また、設計、施
工を行うために決めるべき詳細事項については、本市と協議のうえ決定すること。
1 プラント設備全体計画
1) 装置は、本施設が 30 年以上の稼働を達成できるように、部品や装置自体の交換が容易
な構造とすること。
2) 作業や定期点検整備をスムーズに行うために必要な設備とスペースを設けること。
3) 装置は、適正な強度を有すること。また、設置場所や使用状況によっては、酸、アルカ
リ、灰、ダスト、熱等による腐食、摩耗の進行しやすいものがあるため、それらの状況
への長期耐用とライフサイクルコストの削減の両面から検討したうえで適切な部品、材
質を選定すること。
4) 本施設の通常運転時において排ガス、焼却灰、集じん灰、排水、騒音、振動、臭気、粉
じん等、周辺環境に影響を与えるものについては、第1章 第2節 2-1-8 及び 2-2
-6 公害防止基準に示す各基準を遵守すること。
5) 臭気、粉じん、硫化水素、騒音、振動等、作業環境に影響を与える装置については、原
則として密閉構造、局部吸引、散水、防音、防振施工等の飛散防止対策や防音、防振対
策を講ずること。
6) 地震等の天災発生時における安全性を確保するとともに、人為的なミスの発生を前提と
して人間の作業が介する箇所にはフェールセーフ、フールプルーフを盛り込んだ設計と
すること。
7) 地震等の天災発生時は、二次災害を防止するためすみやかに処理工程を安全、確実に停
止できるよう中央制御室、不燃ごみ等選別施設の中央操作室(以下、
「中央操作室」とい
う。
)に緊急停止ボタンを設けること。また、二次災害として 4)で示した排ガス等が周
辺環境へ漏洩することがない仕様、構造とすること。
8) 可燃性ガスの発生する恐れがある場所には、防爆対策を講ずるとともに、爆発に対して
は、爆風を逃がせるよう考慮し、二次災害を防止すること。
9) 焼却施設と不燃ごみ等選別施設を別棟とする場合は、不燃ごみ等選別施設より排出され
る破砕後の可燃性残さを、焼却施設内のごみピットへ直接搬送できる様にベルトコンベ
ヤを設置すること。その際は、ベルトコンベヤのメンテナンス通路も考慮すること。
10) 発生した蒸気は、場内等で有効利用し、それ以外の蒸気は、全量蒸気タービンにて発電
を行うものとすること。なお、高効率ごみ発電施設の交付要件を満足するような高温高
53
圧ボイラを設置すること。熱回収にあたっては、燃焼ガスと利用可能な蒸気ドレンより
効率的に熱回収を行い、各所蒸気配管の保温等による熱回収後の熱損失防止対策も講ず
ること。
11) 焼却施設は3炉構成であり、1炉を停止して共通部分を除いて点検、保守を行ってもほ
かの炉は支障なく運転できるものとすること。
12) 主要な機器は、現場操作と中央制御室からの遠隔操作が可能な方式とすること。
13) コンベヤは、過負荷に対する安全装置を設け、必要に応じて正、逆運転できる構造とす
ること。また、安全対策を考慮した構造とすること。
14) クレーン、燃焼設備等の給油箇所が多い設備は、集中給油方式とすること。
2 各設備共通仕様
2-1 歩廊、階段、点検床等
プラントの運転及び保全のため、機器等の周囲に歩廊、階段、点検床、点検台を設けること。
設置にあたっては、安全面及び運用面を考慮するとともに、極力凹凸の少ない構造とすること。
なお、保守点検等、一時的な使用を目的としているとみなせない場合、床や階段は建築基準法の
適用を受けるため、その法令の規定を遵守すること。その場合、床面積や階数に算入されること
による影響を考慮すること。
1) 歩廊、点検床仕様
(1) 構造
〔
〕
(2) 幅(有効)
① 主要通路
1,200mm 以上
② その他
800mm 以上
(3) 主要通路の高さ
2.0m以上
2) 階段仕様
(1) 構造
〔
〕
(2) 幅
① 主要通路
750mm 以上
② 蹴上げ
210mm 以下
54
③ 踏面
230mm 以上
3) 手摺仕様
(1) 構造
鋼管溶接構造(φ=32A 以上)
(2) 高さ
① 階段部
900mm 以上
② その他
1,100mm 以上
4) 特記事項
(1) 床は、グレーチング主体で構成し、必要に応じてチェッカープレートを使用するこ
と。なお、点検整備等の作業性を考慮した仕様としたうえで、作業スペースも確保
すること。
(2) 階段の高さが4mを越える場合は、高さ4m以内ごとに踊り場を設けること。
(3) 梯子は、原則として使用しないこと。
(4) 主要通路は、原則として行き止まりを設けないこと。(2方向避難の確保)
(5) 主要階段の傾斜面は、水平に対して 40 度以下とし、原則として階段の傾斜角、蹴上
げ、踏み面等の寸法を統一すること。
(6) 手摺には、必要な転落防止対策を講ずること。
(7) プラント内の手摺、階段等の仕様は、原則として統一すること。
(8) 高さまたは深さが 1.5mを超える場所においては、昇降設備を設置すること。
(9) 高さ2m以上の場所、作業床の端、開口部等においては、囲い、手摺、覆い等、作
業安全上必要な措置を講ずること。
2-2 防熱、保温
1) 炉本体、ボイラ、高温配管、高温ダクト等、人が触れ火傷するおそれのあるもの及びろ
過式集じん器、風道、煙道、管台等、低温腐食を生じるおそれのあるものについては、
必ず防熱施工、保温施工を行うこと。
2) 夏季においては、機器の表面温度を室温+40℃以下とすること。ただし、防熱目的で非
常時のみ高温となるものについては、この限りではない。
3) 保温材は、目的に適合するものを選定し、点検整備等で着脱が容易にできるものとする
こと。
4) 原則として外装材料のうち炉本体、ボイラ、ろ過式集じん器等の機器類については、鋼
板製とし、風道、煙道、配管等については、カラー鉄板または SUS 鋼板とすること。
55
2-3 配管、継手、弁類、支持金物
1) プラント設備と建築設備との取り合いを検討したうえで、必要に応じて管内の液体を抜
くことができる勾配、保温、火傷防止、防露、防錆、防振、熱膨張、凍結防止、ドレン
アタック防止、エア抜き等を計画すること。また、詰まりが生じやすい流体用の配管に
ついては、容易に掃除ができるように考慮すること。
2) 材料は、使用目的に応じた最適なものを選定すること。
3) 配管は、原則として機器、系統ごとの単独配管とすること。
4) 構内道路を横断する配管、ダクト類は、原則として地中埋設または管廊式によるものと
するが、やむを得ず地上式とする場合には、道路面からの有効高さを4m以上とするこ
と。
5) 地中埋設配管の材質、土かぶり等は、国土交通省大臣官房官庁営繕部監修「公共建築工
事標準仕様書(機械設備工事編)及び同(電気設備工事編)
」の最新版に準拠すること。
6) 埋設配管の表示(埋設標、キャッツアイの種別)は、国土交通省大臣官房官庁営繕部監
修「公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)
」の最新版に準拠すること。
7) 埋設配管の設計にあたっては、耐震性に留意すること。
8) メンテナンス性を考慮して配管の適所に取り外し継手を設けることとし、原則としてフ
ランジを用いるものとするが、使用場所ごとに適した継手を選定すること。
9) 蒸気配管は、以下に示す仕様とし、作業時の安全を確保すること。
(1) 原則としてバルブ相互間にドレン抜きを設けること。
(2) ほかの炉または蒸気タービンを切り離しての運転を可能とすること。
10) 汚水系統の配管材質は、防食性を考慮して、SUS 鋼管、硬質塩化ビニールライニング鋼
管等、適切な材質を選定すること。
2-4 塗 装
塗装については、耐熱、耐薬品、防食等を考慮すること。
2-5 地震及び災害対策
1) プラント設備については「火力発電所の耐震設計規程(JEAC3605-2009)
」((社)日本電気
協会)を適用すること。
2) 第1章 第3節
1-1 全体計画の記載事項及び以下に示す事項を踏まえ、設計、施工
を行うこと。
(1) 指定数量以上の危険物は、危険物貯蔵所に格納し、指定数量未満であっても指定数
量の5分の1以上の危険物を貯蔵する際には、横須賀市火災予防条例に基づき貯蔵
すること。
56
(2) 軽油等のタンク(貯蔵タンク、サービスタンク)には、必要な容量の防液堤を設置す
ること。
(3) 塩酸、苛性ソーダ等薬品タンクには、薬品種別ごとに必要な容量の防液堤を設置す
ること。
(4) 配管、風道、煙道と機器との結合部分及びこれらの建屋導入部は、地震等により損
傷を与えないようフレキシブルジョイントを適宜設置すること。
(5) 電源または計装用空気源が断たれた時は、各バルブ、ダンパ等の動作方向がプロセ
スの安全サイドに働くようにすること。
(6) ダンパ類は自動操作及び手動操作の両方が可能なものとすること。
2-6 槽
類
各所に設ける槽類は、原則として以下に示す仕様とすること。
1) 上水、工業用水
SUS 製、FRP 製、鉄筋コンクリート造
2) 薬品類
FRP 製、ポリエチレン製または塩ビ製(用途に応じて適切な材質とし、防食に留意する
こと。)
3) 汚水
FRP 製または鉄筋コンクリート造(各槽の用途に応じて防食塗装)
2-7 ポンプ類
1) 台数は、原則として必要数に加え交互利用1台とすること。
2) 軸封は、原則としてメカニカルシール方式とし、ポンプと配管の接続はフランジ方式を
標準とすること。
3) ポンプの吸込側、吐出側には防振継手を、振動の比較的大きい機種には防振架台を設置
すること。
4) 容量が比較的大きいポンプにおいて、必要流量に変動がある場合には、原則としてイン
バータ制御とすること。
5) ポンプには、空転防止装置を設置すること。
6) 水中ポンプを採用する場合は、SUS 製簡易脱着装置付とし、上部には可動式チェーンブ
ロックを設置すること。
2-8 その他
1) 交換部品重量が 100kg を超える機器の上部等の必要な場所には、荷役用ハッチ、電動ホ
イスト、チェーンブロック、ビーム、フック等を設けること。
57
2) ランニングコスト、費用対効果を考慮した材料、汎用部品を選定すること。また、消耗
及び摩耗が大きい材料はなるべく避けること。
3) 蒸気系統のスチームトラップで回収された復水は、問題が無い範囲で復水系統へ回収す
ること。
4) 配管は、塗装、識別リボン等で各流体別に色分けし、流体表示と流れ方向を表示するこ
と。
58
【焼却施設に関する事項】
第2節 受入供給設備
本設備は、ごみ収集車両、各種搬出入車両の入退場時の計量及び可燃ごみを受入れて燃焼設備に
供給するために必要な設備で、ごみ計量設備、プラットホーム、ごみ投入扉、ごみピット、ごみク
レーン、全炉停止時対応設備である脱臭装置、薬液噴霧装置により構成される。
1 基本事項
1) 可燃ごみの受入れ、貯留及び燃焼設備へのごみの投入が容易かつ安全に行えること。
2) ごみの種類、収集形態等ごとに、適切かつスムーズに計量、算出できること。
3) 停電時においてもごみの受入れ、貯留が可能な設備とすること。
4) 搬入車両条件は第1章を参照のこと。
2 ごみ計量設備
本設備は、搬出入車両の重量を自動的に計量するものである。
2-1 計量機本体
1) 形式
埋込式
2) 数量
4基
(1) 一般持込み車両用(入口用
1基、出口用 1基 それぞれ最大秤量 20t)
(2) ごみ収集車両用 (入口用 1基 最大秤量 30t)
(3) 大型搬出車両用 (出口用
1基 最大秤量 30t)
3) 主要項目
積載台寸法
長さ 8.0m×幅 3.0m(20t用)、長さ 12.0m×幅 3.0m(30t用)
4) 付帯機器
(1) 排水設備
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) ピットタイプとし、積載台を地面から 50 から 100mm かさ上げしてピットに雨水が入
59
りにくい構造とすること。
(2) 本計量機の基本床は、1/10 以上の勾配をとり、排水はグリーストラップを設けた
排水口より雨水調整池へ移送すること。
(3) 積載台の表面に滑り止め対策を講ずること。
(4) 積載台の止めボルトは、頭が出ないようにすること。
2-2 計量装置
1) 形式
ロードセル式(4点支持)
2) 数量
4基(計量機本体1基につき1基)
3) 主要項目
(1) 最大秤量
20t及び 30t
(2) 最小目盛
10kg
(3) 表示方式
デジタル指示式
(4) 計量システム
① 登録車
カード自動記録積算(1回計量)方式(データ処理設備と連動による自動計量)
② 未登録車
カード2度計量演算方式(キーボードからの手動打込み方式併用)
③ 印字項目
地域、総重量、空車重量、ごみ重量、ごみ種別、年月日、時刻、車両通し番号、そ
の他必要な項目
④ その他
(イ) 出口用の計量機で、一般持込み車両及びカード未登録許可業者車両から料金を徴
集し、領収書が発行できるようにすること。
(ロ) 計量データの CSV 出力機能付とすること。
4) 付帯機器
(1) ごみ計量機データ処理装置(詳細は第2章 第 12 節
6「6-1 ごみ計量機データ
処理装置」を参照すること。)
1台
(2) 計量帳票データプリンタ(詳細は第2章 第 13 節「9 計量帳票データプリンタ」
60
を参照すること。
)
1台
(3) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
計量データは、すべて中央制御室、中央操作室のデータロガー装置に転送でき、事務室
及び中央制御室、中央操作室のデータ処理端末にデータ出力ができるものとすること。
3 プラットホーム
ごみ収集車両による投入作業を行うためのスペースである。
1) 数量
一式
2) 構造
(1) スラブ
鉄筋コンクリート造
(2) 上屋
〔
〕
3) 主要項目
(1) 主要寸法
① 幅員(有効)
18m以上(車止めから)
② 梁下(有効)
8m以上
4) 付帯機器
(1) 車両管制装置
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 床は滑り止め加工とすること。
(2) 床洗浄装置、手洗栓、排水溝を設けること。
(3) ごみ収集車両汚水受け口(足踏み開閉蓋付)を投入扉左右の床に設け、ごみピットに
投入される仕様とすること。
(4) 床洗浄排水は、灰汚水処理装置で処理すること。
(5) 自然採光に配慮し、室内の照度を適切に確保すること。
61
(6) 各ごみ投入扉間にはごみ投入作業時の安全区域を設けること。
(7) 残響対策及び車両の排ガス対策を講ずること。
(8) 必要な場所に外部空気取入口を設けること。
(9) 床面には、1.5%程度の水勾配をもたせること。
(10) 各ごみ投入扉付近の柱に安全帯取付用フック(丸環程度)を設けること。
(11) プラットホームの出口部に洗車装置を設置し、搬入動線と分離した位置に洗車装置
における滞留スペースを設けること。
(12) プラットホーム内及び出入口には、車両事故及び投入口からの落下事故を防止する
ため、ライン等の路面表示、安全標識、ロードミラー、信号機等を設置する等の対
策を施すこと。
(13) 屋根、外壁は、気密性を確保し悪臭の漏れない構造とすること。
(14) 床面は、連日のごみ収集車両の通行、水洗浄等の作業に耐えうるものとしたうえで、
鉄筋のかぶり厚さを大きくとること。
(15) プラットホーム内で車両の渋滞が生じないよう適正な広さを確保するとともに、入
口から出口まで一方通行として衝突事故防止について考慮すること。
(16) プラットホームを見渡せるようプラットホーム監視室を配置すること。
3-1 床洗浄装置
本装置は、プラットホーム床を洗浄するために設置するものである。
1) 形式
高圧水噴射式
2) 数量
一式
3) 主要項目
(1) 設置場所
プラットホーム出入口付近にそれぞれ1箇所以上、その他必要な場所〔
(2) 操作方法
現場手動
4) 付帯機器
(1) 洗浄ノズル
一式
(2) 高圧ホース
一式
(3) ホース巻取器
一式
62
〕箇所
(4) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) プラットホーム全域が洗浄できるようにすること。
(2) ノズル側で流量調整、開閉操作ができるようにすること。
(3) 高圧ホースは破れにくく耐久性のあるものとすること。
3-2 洗車装置
本装置は、ごみ収集車両の外部を洗車するために、プラットホーム内に設置するものであ
る。
1) 形式
高圧水噴射式
2) 数量
一式
3) 主要項目
(1) 操作方法
自動、現場手動
(2) 噴射水量
〔
〕L/h
(3) 噴射圧力
〔
〕MPaG
(4) 噴射時間
〔
〕秒
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
洗車対象車両はパッカー車(一般可燃ごみ)とすること。
3-3 プラットホーム出入口扉
本装置は、プラットホーム出入口に設置し、プラットホームと外部を遮断するものである。
1) 形式
スライド式またはシャッター式
2) 主要寸法
幅4m×高さ5m以上
63
3) 数量
3基(入口1基、出口2基(内1基は洗車装置用出口)
)
4) 主要項目(1基につき)
(1) 開閉時間
〔
〕秒
(2) 主要材質
扉 SUS304
(3) 駆動方式
電動式
(4) 操作方式
自動、現場手動
(5) 車両検知方式
2重感知式(光電管、赤外線、超音波、ループコイル等の併用で、夜間時の防犯対策
のロックを行うこと。
)
5) 付帯機器
(1) エアカーテン
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
6) 特記事項
(1) 常時閉とし、車両の通過時に開閉する仕様とすること。
(2) 入口部及び出口部(洗車装置が設置されない出口部)はスライド式とすること。また、
洗車装置が設置される出口部は、スライド式または高速シャッター式から最適な仕
様を選定すること。
(3) エアカーテンは、入口1基、出口2基(内1基は洗車装置用出口)に設置し、出入口
扉と連動で自動作動するとともに、脱臭装置の風圧に影響されない能力を有するこ
と。
(4) 車両通過時は、扉が閉まらない安全対策を講ずること。
(5) 停電時にもごみを受入れるため、手動で開閉可能となるよう考慮すること。
4 ごみ投入扉
本装置は、プラットホームとごみピットを遮断して、粉じんや臭気の拡散を防止するものであ
る。
1) 形式
観音開き式
64
2) 数量
7基以上(ダンピングボックス用を含む)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 駆動方式
電動式、油圧式または空気圧式
(2) 能力
7門以上 同時開閉時間 15 秒以内
(3) 主要材質
扉 SUS
(4) 厚さ
扉5mm 以上
(5) 主要寸法(開口部)
幅 3.5m×高さ 7.0m
(6) 操作方式
自動、遠隔手動(プラットホーム監視室)、現場手動
(7) 車両検知方式
2重感知式(光電管、赤外線、超音波、ループコイル等の併用で、夜間時の防犯対策
のロックを行うこと。
)
4) 付帯機器
(1) 転落防止装置
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) ごみピット側からみて内開きとすること。
(2) 臭気の漏えいを考慮し、密閉度の高い構造とすること。
(3) プラットホーム監視室から、遠隔操作及び自動、手動の切替ができるようにするこ
と。
(4) ごみクレーンとのインターロックを設け、開閉時にごみクレーンが接触しない構造
とすること。
(5) 車止めは高さ 200mm 程度とし、必要な場所に掃除口を設けること。
(6) ごみ投入時、各車両が建築躯体(床、壁、上階床、梁など)に衝突しないよう余裕を
持った配置とすること。また、ごみピット内側へ張り出し、ごみクレーンバケット
に衝突しないよう余裕を持った配置とすること。
(7) 扉のプラットホーム側に番号を表示すること。
65
(8) 駆動を油圧若しくは空気圧式とした場合、圧力不足による自然稼働を防止するこ
と。
(9) 上部に点検用歩廊を設けること。
(10) 開閉可否を示す信号を設けること。
(11) ごみピット内に足場を組むことなく点検整備及び交換が可能な設計とすること。
(12) ごみピットでプラットホームレベル以上にごみを積上げた場合でも耐えうる強度を
有すること。
(13) 停電時にもごみを受入れるため、手動で開閉可能となるよう考慮すること。
5 ダンピングボックス
本装置は、投入扉前プラットホーム床に設け、収集ごみについて危険物等の有無の確認後、ご
みピットに投入するものである。
1) 形式
傾斜投入式
2) 数量
1基
3) 主要項目
(1) 能力
〔
〕t/回
(2) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
(3) 容量
〔
〕㎥
(4) 駆動方式
油圧式または電動式
(5) 主要材質
本体 SUS
(6) 厚さ
本体4mm 以上、底板6mm 以上
(7) 開閉時間
20 秒以内
(8) 操作方式
現場手動
4) 付帯機器
(1) 転落防止装置
66
〕m
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 投入口の高さは、床面から 70 ㎝程度以下とし、転落防止の安全対策(ロック機能)
を講ずること。
(2) 搬入車両や作業員に、本装置の動作状況が判別できるように、動作表示灯を設置す
ること。
(3) 非常用停止ボタンを設置すること。
(4) 搬入車両は、2から4tのごみ収集車両を基本とすること。
6 ごみピット
搬入されたごみを一時貯えて、焼却能力との調整をとり、併せてごみ質の均一化を図るもので
ある。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
鉄筋コンクリート造
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(処理能力の5日分以上)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕
3) 付帯機器
(1) 赤外線感知器
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
(1) 底部照度は 200 ルクス以上を確保すること。
(2) 底部には、水勾配を設け汚水が速やかに排出できる仕様とすること。また、底部の
排水口は、ごみの流出を防ぎ、詰まりにくい仕様とすること。
(3) 粉じん防止対策用として散水装置を設置すること。
(4) 内壁にごみ残量指示用目盛り(4箇所程度)を表示すること。
(5) シュート部に、厚さ9mm 以上の鉄板を張ること。
67
(6) 奥行きは、ごみクレーンの自動運転を考慮し、ごみクレーンバケットの開き寸法に対
して、2.5 倍以上確保すること。
(7) 内面は、クレーンバケットの衝突等を考慮し鉄筋のかぶり厚さを大きくとること。
(8) 作業員やごみ搬入車両が転落しないように安全対策を講ずること。
(9) 容量は、ごみ単位体積重量を 0.19t/㎥で算定し、シュート下からの容量として計
画すること。
(10) 水密性の高いコンクリート仕様とすること。
(11) 隅角部は、隅切り等によりごみの取り残しのない構造とし、補強及び止水対策を行
うこと。
(12) 屋根、外壁は、気密性を確保し悪臭の漏れない構造とすること。
(13) 赤外線感知器はごみピット内の出火を早期発見するために設置すること。
6-1 散水装置
本装置は、ごみピット内の粉じん防止対策用として設置するものである。
1) 形式
水噴霧形式
2) 数量
一式
3) 主要項目(1基につき)
(1) 放水量
〔
〕㎥/min
(2) 吐出圧力
〔
〕kPaG
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 操作方式
遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) ごみクレーン操作室からの遠隔操作ができること。
(2) ごみピットの全域に散水が届くようにすること。
68
6-2 放水銃設備
ごみピット内の消火を行うものである。
1) 形式
放水銃
2) 数量
一式
3) 主要項目
(1) 放水量
〔
〕㎥/min
(2) 吐出圧力
〔
〕kPaG
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 操作方式
遠隔手動(ごみクレーン操作室)
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
ごみピット内全域に放水可能とすること。
7 ごみクレーン
本装置は、ごみピットに貯留されたごみの撹拌及びごみピット内のごみを焼却炉に供給するも
のである。
1) 形式
バケット付天井走行式
2) 数量
2基
3) 主要項目
(1) バケット
① 形式
油圧開閉式ポリップ型
② 数量
3基(内1基予備)
③ バケット自重
69
〔
〕t
④ バケット容量
切り取り〔
〕㎥、閉じ切り〔
〕㎥
⑤ 主要材質
本体 SS400、爪 SCM440
(2) バケット油圧装置
① 油タンク容量
〔
〕L
② ポンプ吐出量
〔
〕L/min
③ ポンプ吐出圧力
〔
〕MPaG
④ 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(3) クレーン本体
① 揚程
〔
〕m
② 走行距離
〔
〕m
③ 横行距離
〔
〕m
④ 吊上荷重
〔
〕t
⑤ 定格荷重
〔
〕t
⑥ 主桁構造
走行レール〔
〕㎏/m、横行レール〔
〕㎏/m
⑦ 操作方式
全自動、半自動、遠隔手動
全自動、半自動、遠隔手動のそれぞれの組み合わせでも2基同時運転できるように
すること。
⑧ 速度制御
インバータ方式
⑨ 給電方式
70
(イ) 走行
キャブタイヤケーブル方式
(ロ) 横行
キャブタイヤケーブル方式
(ハ) 巻上
キャブタイヤケーブルリール方式
⑩ 稼働率
33%以下(手動時)
66%以下(自動時)
3炉運転の場合は2基のごみクレーン同時運転を行い、ごみクレーン1基にて焼却
炉2炉への投入稼働率 33%以下とすること。
(4) 計量装置
① 形式
ロードセル方式
② 表示
デジタル表示
③ 数量
各1基
④ 設置位置
ごみクレーン操作室(表示)
(5) 電動機
① 電圧
〔
〕V
② 各部速度等
ブレーキ
速度(m/min)
出力(kW)
ED(%)
走行用
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
横行用
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
巻上用
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
開閉用
開〔
〕sec
閉〔
〕sec
4) 付帯機器
(1) 給電装置
一式
(2) 制御装置
71
方式
台
数
一式
(3) クレーン操作卓
一式
(4) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 走行レールに沿って片側に、クレーン等安全規則、法令等に準拠した安全通路を設
けること。また、本通路は、すべて歩廊とし、天井梁下より2m以上のスペースを
設けること。
(2) 上部の点検整備のために、ごみ投入ホッパステージより安全通路に通ずる階段を設
けること。
(3) 常用巻上限界におけるバケット下端とごみ投入ホッパ上端とのスペースは、1m以
上確保すること。
(4) 振れ止め防止装置を設置すること。
(5) 制御用電気機器は、専用の諸室に収納し、騒音及び発熱を考慮すること。
(6) ごみクレーンガーダ上の電動機及び電気品は、防じん、防滴型とすること。
(7) 各々のごみクレーンについて、ごみピットサイドに待避スペース兼メンテナンスス
ペースとして、ごみクレーン1基分のスペースを確保すること。また、1基が待避
した状態でほかの1基が接近してもバケットを振り下ろすことなく、壁面に接した
ごみが掴めること。
(8) マシンハッチを設け、プラットホームレベルまでバケットを降ろせるようにするこ
と。
(9) ごみクレーン操作室は、ホッパーステージが直接目視できる場所と中央制御室付近
の2箇所に配置すること。
(10) ごみクレーン操作室にて、ごみ投入ホッパの状況が ITV にて確認できるものとする
こと。
(11) ごみクレーン操作室のサッシには、原則として自動清掃装置を設けること。また、
メンテナンスのための足場(安全対策に留意)も設けること。
(12) 震度6以上の地震が発生した場合、即座に停止するシステムを構築すること。
(13) ごみ単位体積重量は、バケット切り取り容量計算には 0.13t/㎥、バケット荷重計
算には 0.5t/㎥を使用すること。
8 脱臭装置
本装置は、全休炉時等に、ごみピット、プラットホーム内を脱臭し、屋外へ排出するものであ
る。
72
1) 形式
活性炭脱臭方式
2) 数量
一式
3) 主要項目
(1) 処理風量
〔
〕㎥/min
(2) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(3) 主要寸法
〔
〕m×〔
〕m×〔
〕m
(4) 主要材質
本体 SS400
(5) 厚さ
本体 3.2mm 以上
4) 付帯機器
(1) 脱臭用送風機
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 処理風量は、ごみピットからほかのプラットホーム、機械室や屋外への漏洩がない
ようごみピットを常時負圧に保つ容量の換気とすること。
(2) 活性炭の取替えが容易にできる構造とすること。
9 薬剤噴霧装置
本装置は、プラットホーム内に消臭剤を噴霧し、臭気の緩和を図るものである。
1) 形式
高圧噴霧式
2) 数量
一式
3) 主要項目
(1) 噴霧場所
プラットホーム
(2) 操作方式
73
現場手動、遠隔手動(プラットホーム監視室、ごみクレーン操作室)
(3) 薬剤タンク
① 構造
ポリエチレン製タンク
② 数量
1基
③ 容量
〔
〕㎥(有効)
(4) 薬剤噴霧ポンプ
① 形式
プランジャーポンプ
② 数量
2基
③ 吐出量
〔
〕L/min
④ 吐出圧力
〔
〕MPaG
⑤ 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
⑥ 主要材質
(イ) ポンプヘッド
SUS
(ロ) プランジャ
SUS
(5) 噴霧ノズル
① 形式
広角ノズル
② 数量
〔
〕本
③ 主要材質
SUS
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
74
第3節 燃焼設備
本設備は、受入供給設備に供給されたごみを焼却する設備で、ごみ投入ホッパ、燃焼設備、焼却
炉本体、落じんホッパシュート、助燃設備より構成される。
1 基本事項
1) 外気を遮断し、定量かつ連続的に安定して焼却炉へごみを供給できること。
2) ダイオキシン類の発生抑制と分解ができること。
3) ごみ質の変化に対してもごみ及び燃焼ガスを効率よく安定して完全燃焼できること。ま
た、1時間あたりの蒸気発生量を設定値の±5%以内に安定化させるための制御ができ
るようにすること。
4) 焼却炉の間隔は、2炉同時にごみクレーンによる投入が可能な幅とすること。
2 ごみ投入ホッパ
本装置は、ごみクレーンから投入されたごみを一時貯留しながら連続して炉内に送り込むもの
である。
1) 数量
3基(1炉につき1基)
2) 主要項目(1基につき)
(1) 容量
〔
〕㎥(有効)
(2) 主要材質
SS400
(3) 厚さ
底部 12mm 以上、その他9mm 以上
(4) 開口部寸法
幅〔
〕m×奥行〔
〕m
(5) シュート部材質
SS400
3) 付帯機器
(1) ホッパーゲート
3基(1炉につき1基)
(2) ホッパーブリッジ除去設備
3基(1炉につき1基)
(3) ホッパーレベル検出装置
75
3基(1炉につき1基)
(4) その他必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
(1) ごみクレーンの走行キャブタイヤケーブルが接触しないように、ホッパ端と柱芯は
1.2m以上確保すること。
(2) ホッパ上端は、床面より 900mm 以上の高さとすること。
(3) ホッパーゲートの形式、寸法、材質、駆動方式を表示すること。
(4) ホッパーゲートの操作方式は、操作場所を選択のうえで、ごみクレーン操作室、中
央制御室での遠隔手動及び現場手動とすること。
(5) シュート部は、耐熱、耐摩耗性を考慮した材質とすること。
(6) ホッパ内に投入されたごみは、ITV 装置によりごみクレーン操作室及び中央制御室
で監視できるようにすること。
(7) ごみクレーン操作室から休止炉、稼働炉が判別できるよう点灯表示すること。
(8) 休止炉にごみを投入しないよう、ホッパーゲートとごみクレーンにインターロック
を設けること。
3 燃焼設備
3-1 給じん装置
本装置は、ホッパから送られてきたごみを燃焼装置に供給するものである。
1) 形式
プッシャー式
2) 数量
3基(1炉につき1基)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 能力
5,000 ㎏/h以上
(2) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m
(3) 主要材質
本体 SS400、先端部〔
〕
(4) 駆動方式
油圧駆動
(5) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
76
(6) 制御方式
自動燃焼制御と連動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 焼却炉との接合部分は、密閉性を有すること。
(2) ごみを炉外へ引き出すことのない構造とすること。
(3) 先端部は、耐熱、耐摩耗性を考慮すること。
(4) 炉停止時に、装置先端にごみが残らない構造とすること。
(5) 指定するごみ質の全範囲において、炉内の燃焼状態に応じて適切に供給量を調節で
きる構造とすること。
3-2 燃焼装置
本装置は、ごみ層への空気供給を均一にし、ごみを連続的に乾燥、撹拌、燃焼し、燃焼後の
灰の排出を行うものである。
1) 形式
連続燃焼式ストーカ炉
2) 数量
3基(1炉につき1基)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 能力
〔
〕㎏/h以上
(2) 火格子寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m
(3) 火格子材質
〔
〕
(4) 火格子面積
乾燥ストーカ〔
〕㎡
燃焼ストーカ〔
〕㎡
後燃焼ストーカ〔
〕㎡
(5) 傾斜角度
〔
〕°
(6) 火格子燃焼率
〔
〕㎏/㎡・h
77
(7) 駆動方式
油圧式
(8) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
(9) 制御方式
自動燃焼制御と連動
4) 主要機器
(1) 乾燥装置
3基(1炉につき1基)
(2) 燃焼装置
3基(1炉につき1基)
(3) 後燃焼装置
3基(1炉につき1基)
5) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
6) 特記事項
(1) 堅固な構造とし、焼損、腐食等を考慮した材質を選定すること。
(2) 指定するごみ質の全範囲において、ごみの円滑な移送が行えるとともに、完全燃焼
ができること。
(3) ストーカの破損に際しては、容易に補修でき、部分的な部品交換等ができる構造と
すること。
3-3 炉駆動用油圧装置
本装置は、給じん装置、燃焼装置、灰出設備等、油圧駆動する機器を運転させるものであ
る。
1) 形式
油圧ユニット式
2) 数量
3基(1炉につき1基)
3) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
4) 主要項目(1基につき)
(1) 油圧ポンプ
① 数量
78
2基(内1基予備)
② 吐出量
〔
〕㎥/min
③ 吐出圧力
〔
〕MPaG
④ 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(2) 油圧タンク
① 数量
1基
② 容量
〔
〕㎥
③ 主要材質
SS400
④ 厚さ
4.5mm 以上
5) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
6) 特記事項
本装置周辺には、油交換及び点検スペースを設けること。
4 焼却炉本体
本装置は、その内部において燃焼ガスが混合され、所定の時間内に所定のごみ量を焼却するも
のである。
1) 数量
3基(1炉につき1基)
2) 主要項目(1基につき)
(1) 主要材質
① 架台
SS 及び SM
② ケーシング
SS400
③ 耐火材
炉内天井〔
〕
、炉内側壁〔
〕
79
(2) 厚さ
ケーシング 4.5mm 以上
(3) 燃焼室容積
一次燃焼室〔
〕㎥、二次燃焼室〔
〕㎥
(4) 燃焼室熱負荷
① 低質ごみ〔
〕kcal/㎥・h
② 基準ごみ〔
〕kcal/㎥・h
③ 高質ごみ〔
〕kcal/㎥・h
3) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
4) 構造
(1) 構造は、地震及び熱膨張等により崩壊しない堅牢なものであって、かつ外気と安全
に遮断されたものとし、ケーシングは溶接密閉構造とすること。
(2) 燃焼室内部側壁には、数段に分割して金属に支持された耐火煉瓦積または不定形耐
火物を施し、火炉側の部分については、高耐熱性の耐火材を用い、適切な膨張目地
を入れること。給じん装置、乾燥段、燃焼段落ち口も煉瓦積または不定形耐火物と
すること。なお、壁面や天井にボイラ水管を配置したり、空冷壁構造としてもよい
ものとする。
(3) 炉体鉄骨は、自立構造として水平荷重は建築構造物が負担しない構造とすること。
5) 特記事項
(1) 焼却炉内には、発生したクリンカが付着しないように、対策を講ずること。また、
炉出口壁及び炉出口からの高温煙道にはダスト溶着が生じやすい傾向にあるので、
ダスト溶着防止対策を講ずること。
(2) 炉容積は可能な限り大きく計画すること。
(3) 炉体外周には、適所に覗き窓、マンホールを設け、簡易に点検、清掃及び修理を行
える構造とすること。
(4) 焼却炉内を直接目視できる覗き窓には、灰の堆積、煙によるすすけを防止する対策
を講ずること。また、覗き窓は、耐熱性に優れ、割れにくい材質とすること。
(5) 炉体ケーシング表面温度は、70℃以下(外気温 40℃設定時)とすること。
(6) 炉出口からボイラ間に、滞留時間を 850℃以上で2秒以上の再燃室を計画するもの
とし、二次空気吹込ノズルの位置、再燃室の広さの決定にあたっては、ガスの混合
等を考慮して計画すること。
(7) ITV 用監視窓を設け、炉内の燃焼状態を ITV にて中央制御室で確認できるものとする
こと。
80
(8) 耐火材の引張金物、支持金物は、耐食性、耐熱性等を考慮した材質とすること。
(9) 給じん装置、乾燥段、燃焼段の側面や落ち口等、ごみで摩耗が予想される場所は、
特に摩耗に考慮した構造とすること。
5 落じんホッパシュート
本装置は、燃焼装置からの落じんを灰出設備へ導くものである。
1) 数量
3基(1炉につき1基)
2) 主要項目
(1) 主要材質
SS400
(2) 厚さ
12mm 以上
3) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
(1) 乾燥帯ではタールの付着、堆積防止を図ること。
(2) 点検口を設け、点検口は落じん、汚水の漏出を防ぐよう密閉構造とすること。
6 助燃設備
本装置は、耐火物の乾燥、炉の立ち上げ、立ち下げ及び燃焼の促進のために、燃焼室に設ける
ものである。
6-1 助燃バーナ
炉の立ち上げ、立ち下げ時に使用するものである。
1) 形式
ロータリー式
2) 数量
3炉分
3) 主要項目(1基につき)
(1) 容量
〔
〕L/h
(2) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
81
(3) 着火方式
電気式 現場手動
(4) 油量調節
自動(炉内温度調節)
、遠隔手動、現場手動
(5) 緊急遮断
自動、遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
(1) 積算流量計
一式
(2) 感震装置
一式
(3) 漏洩検知装置
一式
(4) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 能力は、炉の乾燥焚きを含む始動助燃に要する最大容量を満足すること。
(2) ヒンジで炉外へ引き出すことが可能な構造とすること。
(3) 感震装置、漏洩検知装置による自動停止機能を有すること。
(4) 燃料は、原則として軽油を使用すること。
6-2 再燃焼バーナ
燃焼の促進のために設けるものである。
1) 形式
ロータリー式
2) 数量
3炉分
3) 主要項目(1基につき)
(1) 容量
〔
〕L/h
(2) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(3) 着火方式
電気式 現場手動
(4) 油量調節
82
自動(炉内温度調節)
、遠隔手動、現場手動
(5) 緊急遮断
自動、遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
(1) 積算流量計
一式
(2) 感震装置
一式
(3) 漏洩検知装置
一式
(4) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 低質ごみの発熱量の場合でも炉内を所定温度に維持する能力を有すること。
(2) ヒンジで炉外へ引き出すことが可能な構造とすること。
(3) 感震装置、漏洩検知装置による自動停止機能を有すること。
(4) 燃料は、原則として軽油を使用すること。
6-3 燃料移送ポンプ
本装置は、助燃バーナ、再燃焼バーナへ燃料を移送するものである。
1) 形式
ギヤポンプ
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕L/min
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
〔
〕
② ギヤ
83
〔
〕
③ 主軸
〔
〕
(5) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 屋内または屋根付きピット内に設置すること。
(2) 周囲には、点検スペースを設けること。
6-4 燃料ストレージタンク(必要に応じて設置)
本装置は、助燃バーナ及び再燃焼バーナに使用する燃料を貯留するものである。
1) 形式
地下埋設型
2) 数量
1基
3) 主要項目
(1) 使用燃料
〔
〕
(2) 容量
〔
〕kL(有効)
(3) 主要寸法
径〔
〕m×長さ〔
〕m
(4) 主要材質
本体 SS400
(5) 厚さ
本体 6.0mm 以上
4) 付帯機器
(1) 油抜き口
一式
(2) 空気抜き口
一式
(3) 液面計
84
一式
(4) マンホール
一式
(5) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 非常用発電設備の燃料ストレージタンクと兼用することも可とする。助燃バーナ、
再燃焼バーナの使用燃料が軽油以外の場合は、別途タンクを設けること。
(2) 配管も含め、防食仕様とすること。
(3) 容量は、焼却炉3炉を立ち上げるために必要な容量を確保すること。
6-5 燃料サービスタンク(必要に応じて設置)
本装置は、助燃バーナ、再燃焼バーナへ供給する燃料を一時貯留するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 容量
〔
〕L(有効)
(2) 主要寸法
径〔
〕m×長さ〔
〕m
(3) 主要材質
本体 SS400
(4) 厚さ
本体〔
〕mm
3) 付帯機器
(1) 油抜き口、空気抜き口
一式
(2) 防油堤
一式
(3) 液面計
一式
(4) その他必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
(1) 配管も含め、防食仕様とすること。
85
(2) 1炉分の立上げに必要な容量とすること。
86
第4節 燃焼ガス冷却設備
本設備は、廃熱ボイラにより炉内で発生した燃焼ガスの熱を吸収し、所定の温度まで冷却する設
備で、ボイラ設備、脱気器、ボイラ用薬液注入装置、連続ブロー装置、蒸気だめ、蒸気復水器、復
水タンク、純水装置等から構成される。
1 基本事項
1) 燃焼ガスの量や質の変化に対して、安定して所定の温度まで冷却できること。
2) 燃焼ガス、ダストによる腐食、摩耗、詰まりを考慮し、材質、構造を決定すること。
2 ボイラ設備
本設備は、ボイラ及び蒸気復水設備を主体に構成されるもので、ごみ焼却により発生する燃焼
ガスを所定の温度まで冷却し、蒸気を発生させるための設備と発生した蒸気を復水し、循環利用
するための設備である。
2-1 ボイラ本体
本装置は、ごみ焼却により発生する燃焼ガスを所定の温度まで冷却し、蒸気を発生させるも
のである。
1) 形式
過熱器付自然循環式水管ボイラ
2) 数量
3基(1炉につき1基)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 蒸気圧力
① ボイラ出口
常用〔
〕MPaG、最高〔
〕MPaG
② 過熱器出口
常用4MPaG、最高〔
〕MPaG
(2) 蒸気温度
① ボイラ出口
常用〔
〕℃、最高〔
〕℃
② 過熱器出口
常用 400℃、最高〔
〕℃
(3) 伝熱面積
① ボイラ
87
〔
〕㎡
② 過熱器
〔
〕㎡
③ 合計
〔
〕㎡
(4) 蒸気量
常用〔
〕t/h、最高〔
〕t/h
(5) 排ガス温度
① ボイラ
入口〔
〕℃、出口〔
〕℃
② 過熱器
出口〔
〕℃
(6) 主要材質
① 水管
STB 以上で肉厚を考慮。
② 過熱器
STB または SUS-TB 以上で肉厚を考慮。
(7) 厚さ
① 本体
〔
〕mm
② 水管
〔
〕mm
③ 過熱器
〔
〕mm
(8) 主要寸法
① 本体
径〔
〕mm×長さ〔
〕mm
〕mm×長さ〔
〕mm
〕mm×長さ〔
〕mm
② 水管
径〔
③ 過熱器
径〔
(9) 安全弁圧力
ボイラ〔
〕MPaG、過熱器〔
〕MPaG
4) 付帯機器
(1) 管寄せ
88
一式
(2) 蒸気ドラム内部装置
一式
(3) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 蒸気は、全量過熱蒸気とすること。
(2) ボイラ各部は、発電用火力設備に関する技術基準を定める省令に適合すること。
(3) ボイラ及び過熱器は、ダスト、排ガスによる摩耗、腐食の起こりにくい材質、構造、
位置に設置し、機器内の流体による摩耗、腐食についても考慮すること。また、交
換が可能な構造とすること。
(4) 炉温の急変に対する順応性及び熱腐食に対する耐性を持ち、長期間の連続使用に耐
え得ること。
(5) 伝熱面は、クリンカ、灰の目詰まりの少ない構造とし、付着灰は、付着ダスト除去
装置により除去すること。ただし、付着ダスト除去装置をスートブロワとする場合、
流体噴射によるボイラチューブの減肉対策を講ずること。
(6) ドラム、管寄せ等のエア抜きが容易に行え、その際、ボイラ水が炉室床に垂れない
等、安全に作業できる構造とすること。
(7) ボトムブロー弁は、漸開弁及び急開弁で構成し電動式等とすること。また、ボトム
ブローは、ボイラドラム水面計を監視しながら行えるようにすること。
(8) 水面計は、ITV にて中央制御室で確認できるものとすること。
(9) 過熱器は、管の腐食や減肉状況が点検、把握できる構造とし、将来管束等部分的に
引き抜き更新ができるよう考慮すること。
(10) 蒸気の圧力及び温度を安定化させるための制御ができること。
(11) 過熱低減器を必要に応じて設置すること。
2-2 ボイラ鉄骨及びケーシング
本装置は、ボイラの支持架台である。
1) 数量
3基(ボイラ1基につき1基)
2) 主要項目
(1) 主要材質
① 架台
SS 及び SM
② ケーシング
89
SS400
(2) 厚さ
ケーシング 1.2mm 以上
3) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
ケーシングは、ガス漏れが生じない完全密閉構造とすること。
2-3 ボイラダストホッパシュート
本装置は、ボイラダストを灰出設備へ導くものである。
1) 形式
自立耐震式
2) 数量
3基(ボイラ1基につき1基)
3) 主要項目
(1) 主要材質
SS 及び SM
(2) 厚さ
6.0mm 以上
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 傾斜角度をつけ、常にダストが堆積しないものとすること。
(2) 気密性を有すること。また、ホッパには、耐火材を施工すること。
(3) 作業が安全で容易な位置に点検口を設けること。
2-4 安全弁用消音器
1) 形式
〔
〕
2) 数量
① ボイラ 3基(1炉につき1基)
② その他 〔
〕基
3) 主要項目(1基につき)
90
(1) 消音能力
30dB(A)以上
(2) 主要材質
本体 SS400、吸音材 グラスウール同等品以上
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 安全弁からの排出蒸気は、屋外へ導くこと。
(2) 吸音材は、飛散しないように表面保護層を設け、確実に取付けること。
(3) ドレン抜きが行える構造とすること。
2-5 エコノマイザ(低温エコノマイザは必要に応じて設置)
本装置は、燃焼排熱をボイラ補給水に熱回収するものである。なお、発電効率 18.5%以上
を達成するために必要となる場合などにおいては、低温エコノマイザとすることも可とする。
1) 形式
伝熱管方式
2) 数量
3基(1炉につき1基)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 給水温度
入口〔
〕℃ 出口〔
〕℃
(2) 排ガス温度
入口〔
〕℃ 出口〔
〕℃
(3) 使用圧力
常用〔
〕MPaG、最高〔
〕MPaG
(4) 伝熱面積
〔
〕㎡
(5) 主要材質
伝熱管 STB 以上で肉厚を考慮すること。
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 伝熱管の配列は、クリンカ、灰の目詰まりの少ない構造とし、付着灰は、付着ダス
91
ト除去装置により除去すること。ただし、付着ダスト除去装置をスートブロワとす
る場合、流体噴射による伝熱管の減肉対策を講ずること。
(2) ダスト、排ガスによる摩耗、腐食の起こりにくい材質、構造、位置に設置し、機器
内の流体による摩耗、腐食についても考慮すること。また、交換が可能な構造とす
ること。
(3) 伝熱管の腐食や減肉状況が点検、把握できる構造とし、将来管束等部分的に引き抜
き更新ができるよう考慮すること。
(4) 伝熱管は、定期点検整備期間内に交換が可能な構造とすること。
2-6 付着ダスト除去装置
本装置は、ボイラ伝熱面のダストを除去するものである。
1) 形式
長抜き差し式、定置回転式等の蒸気式、槌打式等の機械式
2) 数量
3基(ボイラ1基につき1基)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
(2) 主要材質
① 長抜き差し式、定置回転式
噴射管
SUS
② 槌打式
SS400
(3) スートブロワを使用する場合
① 使用蒸気量
〔
〕t/h、
〔
〕min/サイクル
② 噴射蒸気圧力
〔
〕MPaG
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 効率よく配置すること。
(2) 1サイクルにおいて自動運転が行えるようにすること。
(3) ボイラチューブの減肉対策を講ずることとし、特にドレンアタックに考慮するこ
92
と。
(4) 緊急引抜装置を適宜設置すること。
(5) 本装置の稼働に伴って、焼却炉内の耐火材の損傷、落下等が起こらないように考慮
すること。
3 ボイラ給水ポンプ
本装置は、ボイラ水を脱気器からボイラドラムへ送水するものである。
1) 形式
横軸多段遠心ポンプ
2) 数量
4基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/min
(2) 吐出圧力
〔
〕MPaG
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 給水温度
〔
〕℃
(5) 主要材質
① ケーシング
FCD
② 主軸
SUC または SCM
③ 羽根車
SCS
(6) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) ボイラドラムへの送水はヘッダ式とし、各ポンプより全てのボイラへの送水が可能
な給水ラインとすること。
93
(2) 容量は、最大蒸発量に対して 20%以上の余裕を見込むこと。
(3) キャビテーションが起こらないよう考慮すること。
(4) 材質は、耐腐食性、耐摩耗性に考慮して選定すること。
(5) 加熱防止装置を設置し、余剰水は脱気器に戻すこと。
4 脱 気 器
本装置は、ボイラ水内の酸素、炭酸ガスを除去し、ボイラの腐食を防止するものである。
1) 形式
蒸気加熱スプレー型
2) 数量
2基(内1基予備)
(1基でボイラ3缶分)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 器内圧力
常用〔
〕MPaG、最高〔
〕MPaG
(2) 給水温度
入口〔
〕℃ 出口〔
〕℃
(3) 蒸気圧力
常用〔
〕MPaG、最高〔
〕MPaG
(4) 蒸気量
常用〔
〕t/h、最高〔
〕t/h
(5) 蒸気温度
〔
〕℃
(6) 貯水容量
〔
〕㎥(有効)
(7) 主要材質
① 本体
SS400
② スプレーノズル
SCS13
4) 付帯機器
(1) スプレーノズル
一式
(2) 安全弁
一式
(3) その他必要な付帯機器
94
一式
5) 特記事項
(1) 貯水容量は、最大ボイラ給水量(3炉分)に対して 20 分間分以上とし、10%以上の
余裕を見込むこと。
(2) 脱気水酸素含有量は、JIS B8223「ボイラの給水及びボイラ水の水質」に準拠するこ
と。
5 復水ポンプ
本装置は、復水タンクから脱気器へボイラ水を給水するものである。
1) 形式
渦巻式
2) 数量
3基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/min
(2) 吐出圧力
〔
〕MPaG
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 給水温度
〔
〕℃
(5) 主要材質
① ケーシング
FCD
② 主軸
SUC または SCM
③ 羽根車
SCS
(6) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
95
容量は、脱気器の能力に対して余裕を見込むこと。
6 ボイラ用薬液注入装置
本装置はボイラ缶水の水質を規定値以内に保つため、薬液を注入するものである。
1) 形式
可変容量型連続ポンプ注入式
2) 数量
一式
3) 主要項目
(1) ポンプ
① 形式
可変容量式プランジャーポンプ
② 数量
4基(交互運転)
③ 吐出量
〔
〕L/min
④ 吐出圧力
〔
〕MPaG
⑤ 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
⑥ 主要材質
(イ) ポンプヘッド
SUS304
(ロ) プランジャ
SUS304
⑦ 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
⑧ 薬注量制御方式
〔
〕
(2) 薬液貯留槽
① 容量
〔
〕L(有効)
② 主要材質
SUS304
(3) 薬液
96
① 形式
清缶剤及び脱酸剤一液式
② 薬品名
〔
〕
(4) ボイラ缶水水質管理基準
① pH
〔
〕
② 導電率
〔
〕mS/m(25℃)
③ その他
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 薬品の希釈が必要な場合、タンクには、給水(純水)を配管して希釈し、タンクへの
薬品手動投入作業が容易に行える構造とすること。
(2) 異物等が薬品貯留槽内に混入しない構造とすること。
(3) ボイラごとに、缶水の水質を安定して制御できる設備とすること。
(4) 本装置及び必要な付帯機器は、耐久性のある維持管理が容易な設備とすること。
7 満水保缶時用薬液注入装置
本装置は、ボイラの満水保缶時に薬液を注入する装置である。
1) 数量
一式
2) 主要項目
(1) ポンプ
① 形式
可変容量式プランジャーポンプ
② 数量
2基(内1基予備)
③ 吐出量
〔
〕L/min
④ 吐出圧力
〔
〕MPaG
97
⑤ 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
⑥ 主要材質
(イ) ポンプヘッド
SUS304
(ロ) プランジャ
SUS304
⑦ 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
(2) 薬液貯留槽
① 容量
〔
〕L(有効)
② 主要材質
SUS304
(3) 薬液
① 薬品名
〔
〕
② 成分
〔
〕
3) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
(1) タンクへの薬品手動投入作業が容易に行える構造とすること。
(2) 異物等が薬品貯留槽内に混入しない構造とすること。
8 連続ブロー装置
本装置は、ボイラ水の濃度を一定に保つため、蒸気ドラムより連続的にボイラ水を系外に吹出
すものである。
8-1 連続ブロー測定装置
本装置は、ボイラ水ブロー量を測定するとともに、その量を調整するものである。
1) 形式
自動連続ブロー式
2) 数量
98
3缶分
3) 主要項目
(1) ブロー量
〔
〕kg/h
(2) ブロー水温度
〔
〕℃
(3) ブロー量調整方式
自動、遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) ボイラ水の濃度を調整するためブロー量を調節できること。
(2) ブロー水は、ブロータンクへ排水すること。
8-2 サンプリングクーラー
本装置は、連続ブローしたボイラ水等を冷却するものである。
1) 形式
水冷却式
2) 主要項目
(1) 冷却水量
〔
〕㎥/h
(2) 缶水サンプル水温度
入口〔
〕℃ 出口〔
〕℃
(3) 給水サンプル水温度
入口〔
〕℃ 出口〔
〕℃
(4) 復水サンプル水温度
入口〔
〕℃ 出口〔
〕℃
3) 数量
(1) 缶水用
3組(1基/炉)
(2) 給水用
1組(1基/3炉)
(3) 復水用(必要に応じて設置)
1組(1基/3炉)
99
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
ボイラ水測定検出部に熱による影響を与えないための冷却能力を有すること。
8-3 水素イオン濃度計
本装置は、ブローしたボイラ水の水素イオン濃度を計測するものである。
1) 形式
ガラス電極式
2) 数量
3組
3) 主要項目
指示範囲
0~14
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
校正機能を有すること。
8-4 導電率計
本装置は、ブローしたボイラ水の導電率を計測するものである。
1) 形式
白金黒電極式
2) 数量
3組
3) 主要項目
指示範囲
〔
〕~〔
〕mS/m
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
校正機能を有すること。
100
9 ブロータンク
本装置は、連続ブロー水、ボトムブロー水、不用蒸気ドレン等を受入れ、大気圧に減圧すると
ともに冷却するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 容量
〔
〕㎥(有効)
(2) 主要材質
本体 SUS
(3) 厚さ
本体 6.0mm 以上
3) 付帯機器
(1) ブロー水冷却装置
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
(1) ブロータンクまでの配管は、途中で逆流及び滞留しないよう考慮すること。
(2) ブロータンクは、保温施工すること。
(3) 各吹き出し管は、それぞれ単独にブロータンクに接続すること。
10 蒸気だめ
10-1
高圧蒸気だめ
本装置は、ボイラで発生した蒸気を受入れて各設備に供給するものである。
1) 形式
円筒横置型
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目
(1) 蒸気圧力
常用〔
〕MPaG、最高〔
〕MPaG
(2) 蒸気温度
常用〔
〕℃、最高〔
〕℃
101
(3) 主要材質
SB410 または STB410
(4) 厚さ
〔
〕mm
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 圧力計、温度計、予備ノズル(フランジ止め)を設置すること。
(2) ドレン抜きを設け、定期点検整備、清掃が容易な構造とすること。
(3) 各高圧蒸気だめの連絡配管を設置すること。
(4) 1基点検中でも3炉の運転が可能な能力及び構造とすること。
(5) 停止中の高圧蒸気だめ、ボイラ、その他蒸気供給先に蒸気の漏れが無いように考慮
すること。
10-2 低圧蒸気だめ
本装置は、蒸気タービン抽気蒸気または高圧蒸気を減圧減温した蒸気を受入れ、脱気器等の
低圧蒸気使用設備へ供給するものである。
1) 形式
円筒横置型
2) 数量
1基
3) 主要項目
(1) 蒸気圧力
常用〔
〕MPaG、最高〔
〕MPaG
(2) 蒸気温度
常用〔
〕℃、最高〔
〕℃
(3) 主要材質
STPT370
(4) 厚さ
〔
〕mm
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
102
(1) 圧力計、温度計、予備ノズル(フランジ止め)を設置すること。
(2) ドレン抜きを設け、定期点検整備、清掃が容易な構造とすること。
11 蒸気復水器
本装置は、真空を有効にきかせ、蒸気タービンの排気及び余剰蒸気も復水するものである。
1) 形式
強制空冷式
2) 数量
1組
3) 主要項目
(1) 蒸気復水量
〔
〕t/h
(2) 交換熱量
〔
〕MJ/h
(3) 入口蒸気圧力
〔
〕kPaG
(4) 出口圧力
〔
〕kPaG
(5) 入口蒸気温度
〔
〕℃
(6) 復水温度
〔
〕℃
(7) 空気温度
入口 35℃ 出口〔
〕℃
(8) ファン
① 形式
低騒音型
② 数量
〔
〕基
③ 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
④ 空気流量
〔
〕㎥/h
(9) 主要材質
① フィン
103
アルミニウム
② 伝熱管
STB340
(10) 起動方式
〔
〕
(真空ポンプまたはエグゼクタ等)
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 冷却用空気の排気が給気側へ再循環しない構造とすること。
(2) 本装置は、タービン排気を復水するものであるが、蒸気タービンを使用しない時の
余剰蒸気は、タービンバイパス装置を経て復水できるものとし、本装置に入った蒸
気は、全量復水できる容量とすること。
(3) 伝熱管には、適切な傾斜を設ける等、復水を速やかに排出でき、復水タンクからの
復水流入が無い構造とすること。また、復水やそれらの構造により、本装置の性能
等に影響しないよう考慮すること。
(4) 空気入口温度は、35℃に対して必要に応じ地域特性による温度変化を考慮したもの
とすること。
(5) 本装置内には、停止時及び緊急時以外空気が入り込まないよう考慮すること。
(6) ハト等鳥類の寄り付きや糞等による汚損を予防できる措置を講ずること。
12
復水タンク
本装置は、蒸気復水器、その他蒸気利用機器からの復水及び蒸気ドレン、純水装置からのボイ
ラ補給水を貯留するものである。
1) 数量
2基
2) 主要項目(1基につき)
(1) 主要材質
SUS304
(2) 厚さ
6.0mm 以上
(3) 容量
〔
〕㎥(有効)
3) 付帯機器
必要な付帯機器
104
一式
4) 特記事項
(1) 容量は、2基でボイラ3缶分の最大蒸発量の 30 分間分以上の能力を有すること。
(2) タンク間には、連絡管を設置すること。
(3) 復水タンクへの配管は、復水が逆流及び滞留しない構造とすること。
(4) 点検、清掃が容易にできるよう点検口を設置すること。
13 純水装置
本装置は、ボイラの障害となるボイラ用水中の不純物を除去し、純水を製造するものである。
1) 形式
混床式または2床3塔式
2) 数量
一式
3) 主要項目
(1) 能力
〔
〕㎥/h
(2) 再生周期
約 20 時間通水、約4時間再生
(3) 原水
上水
(4) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
4) 主要機器
(1) イオン交換塔
一式
(2) 薬品注入装置
一式
(3) 原水ポンプ
一式
5) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
6) 特記事項
(1) 本装置及び付帯機器は、耐久性のある維持管理の容易な設備とすること。
(2) 重要な弁は、手動開閉できるものとすること。
105
(3) 純水製造日量は、ボイラ時間最大蒸発量×24 時間の 10%以上とすること。
(4) 再生時の廃液は、純水排水槽に貯留し、排水処理設備へ移送すること。
(5) 採水量及び水質は、中央制御室に表示すること。
(6) 苛性ソーダや塩酸等の薬品は、排水処理、排ガス処理等との兼用も可とする。
(7) 処理水質は、JIS B8223「ボイラの給水及びボイラ水の水質」に準拠すること。
14
純水タンク
本装置は、純水装置で製造した純水を貯留するものである。
1) 数量
2基
2) 主要項目(1基につき)
(1) 主要材質
SUS304
(2) 厚さ
2.0mm 以上
(3) 容量
〔
〕㎥(有効)
3) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
(1) 容量は、純水再生中のボイラ補給水量を確保するとともに、ボイラ水張りも考慮し
た容量とすること。
(2) 容量は、2基での必要容量とすること。
(3) タンク間には、連絡管を設置すること。
(4) 点検、清掃が容易にできるよう点検口を設置すること。
15
純水移送ポンプ
本装置は、純水タンクより、復水タンク等へ純水を供給するものである。
1) 形式
渦巻式
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目
(1) 吐出量
106
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
〔
〕
② 主軸
〔
〕
③ 羽根車
〔
〕
(5) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
107
第5節 排ガス処理設備
本設備は、ごみの焼却によって発生した排ガスについて処理するものであり、減温設備、集じん
設備、ダイオキシン類除去設備、窒素酸化物除去設備及びそれらの付属設備から構成される。
1 基本事項
1) 排ガス基準値を満足したうえで薬剤使用量の削減を図れるシステムとすること。
2) 排ガス等による腐食及び低温腐食に対して耐久性を有する材質及び構造とし、薬剤等の
貯留槽や配管は、閉塞対策、固形化対策を講ずること。
3) ダイオキシン類除去設備については、活性炭吹込装置を基本とし、活性炭吸着塔の採否
も含め、本市と協議して決定すること。
2 減温設備(必要に応じて設置)
本設備は、燃焼ガスを所定の温度まで冷却するものである。なお、低温エコノマイザを設置す
る場合は省略してもよい。
2-1 減温塔本体
1) 形式
水噴射式
2) 数量
3基(1炉につき1基)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 容量
〔
〕㎥
(2) 冷却室蒸発熱負荷
〔
〕MJ/㎥h
(3) ガス温度
入口〔
〕℃ 出口〔
〕℃
(4) 主要材質
耐硫酸露点腐食鋼
(5) 厚さ
4.5mm 以上
4) 付帯機器
(1) ダスト排出装置
一式
108
(2) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 噴射水を完全蒸発させるために、燃焼ガスの流向及び噴射水との接触時間を考慮し
た構造とすること。また、ダイオキシン類の再合成温度域以下かつろ過式集じん器
入口温度まで燃焼ガスを冷却する能力を有すること。
(2) 減温塔入口の燃焼ガスの量及び温度が変化しても、減温塔出口ガス温度が一定に保
てるよう、広範囲な自動水量制御が行えること。
(3) ダストが堆積しにくい構造としたうえで、ダストの搬出も考慮すること。
(4) 噴霧ノズルの交換及び点検が容易かつ安全に行える構造とすること。
2-2 減温水噴霧ノズル
減温塔内に冷却水を噴霧するものである。
1) 形式
2流体ノズル
2) 数量
3炉分
3) 主要項目(1本につき)
(1) 噴射水量
〔
〕㎥/h
(2) 噴射圧力
〔
〕MPaG
(3) 主要材質
① ノズル保護管、内筒、外筒
SUS316LTP
② ノズルチップ、キャップ
SUS310S
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 噴霧流体は、減温塔内壁に当らない角度、噴射形状とすること。
(2) 目詰まり、腐食を考慮すること。
109
2-3 減温水ポンプ
本装置は、減温水噴霧ノズルへプラント水を供給するものである。
1) 形式
渦巻式
2) 数量
4基(内1基予備)
3) 主要項目
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 吐出圧力
〔
〕MPaG
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
〔
〕
② 主軸
〔
〕
③ 羽根車
〔
〕
(5) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
2-4 減温用空気圧縮機
本装置は、減温水噴霧ノズルへ圧縮空気を供給するものである。
1) 形式
スクリュー式
2) 数量
〔
〕基(3炉分)
3) 主要項目
(1) 吐出空気量
〔
〕㎥/h
110
(2) 吐出圧力
〔
〕MPaG
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
(1) 冷却器
一式
(2) 空気タンク
一式
(3) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
ほかの空気圧縮機との兼用も可とするが、その場合には、空気の圧力変動の影響を受け
ないよう考慮すること。
3 集じん設備
本設備は、排ガス中のばいじんを捕集、除去するとともに、ろ布に付着した薬剤との接触で排
ガス中の塩化水素及び硫黄酸化物を除去するものである。
3-1 ろ過式集じん器本体
1) 形式
パルスジェット式
2) 数量
3基(1炉につき1基)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 排ガス流量
〔
〕㎥ N/h
(2) ろ過速度
〔
〕m/min 以下
(3) ろ過面積
〔
〕㎡
(4) 最大余裕率
〔
〕%
111
(5) 入口排ガス温度
常用〔
〕℃以下、最高 250℃以下
(6) 入口含じん量
〔
〕g/㎥ N(dry)
(高質ごみ時)
(7) 出口含じん量
〔
〕g/㎥ N(dry)以下(乾きガス、O2=12%換算)
(8) 主要寸法
〔
〕m×〔
〕m×〔
〕m
(9) 主要材質
① 本体
耐硫酸露点腐食鋼
② ろ布
〔
〕
③ リテーナー
SUS304
(10) 厚さ
本体 4.5mm 以上
4) 付帯機器
(1) ダスト排出装置
一式
(2) 加温装置
一式
(3) 出入口ダンパ及び開閉装置
一式
(4) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 密閉構造とし、外壁を保温すること。
(2) バイパス煙道は、設置しないこと。
(3) 焼却炉の立上げ開始より通ガス可能なシステムとすること。
(4) ろ布の材質は、耐熱性、耐久性に優れたものとすること。また、場内で焼却処理で
きるものとすること。
(5) ろ布交換時の作業スペースを確保するとともに、交換時の飛灰飛散防止対策を講ず
ること。また、ホイスト等、交換時に必要な設備を設けること。
(6) 休炉時等、集じん器内部の温度低下時における結露防止及び飛灰の吸湿防止対策を
112
講ずること。
(7) 低温腐食対策を講ずること。
3-2 パルス空気圧縮機
本装置は、ろ布に付着した飛灰を払い落とすものである。
1) 形式
スクリュー式
2) 数量
〔
〕基(3炉分)
3) 主要項目
(1) 吐出空気量
〔
〕㎥/h
(2) 吐出圧力
〔
〕MPaG
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
(1) 冷却器
一式
(2) 空気タンク
一式
(3) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) ほかの空気圧縮機との兼用も可とするが、その場合には、空気の圧力変動の影響を
受けないよう考慮すること。
(2) ろ布に飛灰が固着しないよう、乾燥した圧縮空気を供給すること。
4 酸性ガス除去設備
本設備は、排ガス中の塩化水素、硫黄酸化物を除去するものである。
4-1 消石灰吹込装置
本装置は、排ガス中の塩化水素、硫黄酸化物を除去するものである。
113
1) 数量
一式
2) 主要項目
(1) 薬品
〔
〕
(2) 薬品使用量
〔
〕kg/h
(3) 排ガス流量
〔
〕㎥ N/h
(4) ろ過式集じん器入口濃度(乾きガス、O2=12%換算)
塩化水素〔
〕ppm、硫黄酸化物〔
〕ppm
(5) ろ過式集じん器出口濃度(乾きガス、O2=12%換算)
塩化水素〔
〕ppm 以下、硫黄酸化物〔
〕ppm 以下
(6) 薬品吹込量調整方式
自動調整、手動調整
(7) 操作方法
自動、遠隔手動、現場手動
3) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
4-1-1 消石灰貯留タンク
本装置は、消石灰を貯留するものである。
1) 形式
鋼板製円筒竪型
2) 数量
3基(1炉につき1基)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 容量
〔
〕㎥(有効)
(基準ごみ質で定格運転での使用量 10 日分以上)
(2) 主要材質
SS400
(3) 厚さ
6.0mm 以上
4) 付帯機器
114
(1) 集じん装置
一式
(2) ブリッジ防止装置
一式
(3) 粉面計
一式
(4) 除湿装置
一式
(5) 受入配管設備
一式
(6) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 消石灰受入時は、集じん装置を連動させること。
(2) タンク内でのブリッジや詰まり防止対策を講ずるとともに、ブリッジや詰まりが生
じた場合においても、その解除が容易な構造とすること。
4-1-2 消石灰定量供給装置
本装置は、消石灰を定量的に切り出すものである。
1) 形式
テーブルフィーダ式
2) 数量
3基(1炉につき1基)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 供給量
〔
〕㎏/h
(2) 主要材質
SS400
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 操作方法
自動、遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
115
5) 特記事項
(1) 切り出し量を自動及び手動で変更できる制御機能を設けること。
(2) 切り出し量を計測できるよう考慮すること。
(3) 薬品の詰まりに留意すること。
4-1-3 消石灰供給ブロワ
本装置は、消石灰をろ過式集じん器手前の煙道内へ吹き込むものである。
1) 形式
ルーツブロワ
2) 数量
6基(1炉につき2基、内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 風量
〔
〕㎥ N/h
(2) 風圧
〔
〕kPaG
(3) 主要材質
① ケーシング
〔
〕
② ロータ
〔
〕
③ シャフト
〔
〕
(4) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(5) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
本装置から薬品供給ノズル間の輸送配管については、薬品の堆積等による閉塞防止対策
を講じること。
116
4-2 湿式排ガス洗煙装置
4-2-1 吸収塔
本装置は、苛性ソーダ水溶液を排ガスへ噴射し、排ガス中の塩化水素、硫黄酸化物を除去
するものである。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
3基(1炉につき1基)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 薬品
苛性ソーダ〔
〕%
(2) 薬品使用量
〔
〕kg/h
(3) 排ガス流量
〔
〕㎥ N /h
(4) 排ガス流速
〔
〕m/s
(5) 最大余裕率
〔
〕%
(6) 排ガス温度
入口〔
〕℃、出口〔
〕℃
(7) 吸収塔入口濃度(乾きガス、O2=12%換算)
塩化水素〔
〕ppm、硫黄酸化物〔
〕ppm
(8) 吸収塔出口濃度(乾きガス、O2=12%換算)
塩化水素〔
〕ppm 以下、硫黄酸化物〔
(9) 主要寸法
内径〔
〕m×高さ〔
〕m
(10) 主要材質
① 本体
鋼板+樹脂ライニング
② 冷却部
鋼板+樹脂ライニング
③ トレイ
FRP 等の樹脂
④ デミスター
117
〕ppm 以下
FRP 等の樹脂
⑤ スプレーノズル
チタンまたは SUS316L
⑥ 内部スプレー配管
チタンまたは SUS316L
4) 付帯機器
(1) スプレーノズル
一式
(2) デミスター
一式
(3) 循環ポンプ
一式
(4) スケール防止装置
一式
(5) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 排ガス再加熱を考慮し、排ガス中の水分を極力少なくすること。そのため減湿水の
温度を減湿水冷却塔にて冷却し、排ガス中の水分量を減らすこと。
(2) 低温腐食対策を講ずること。
(3) 内部が見えるように覗き窓を設けること。
(4) ガス入口等の高温部は、必要に応じて耐酸耐熱材(抗火石、レンガ等)を張ること。
(5) 吸収液等に塩類が濃縮しない対策を講ずること。
(6) 吸収液等の pH 自動調整機構を有すること。
4-2-2 減湿水槽
本装置は、減湿水を貯留するものである。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
3基
3) 主要項目
(1) 容量
〔
〕㎥(有効)
(2) 主要材質
118
SS400+樹脂ライニング
(3) 厚さ
〔
〕mm
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
4-2-3 減湿水ポンプ
本装置は、減湿水を吸収塔の減湿部へ供給するものである。
1) 形式
渦巻式
2) 数量
6基(内3基予備)
3) 主要項目
(1) 吐出量
〔
〕㎥/min
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
SUS
② 羽根車
SUS
③ 主軸
SUS
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
4-2-4 減湿水冷却塔
本装置は、減湿水を冷却するものである。
1) 形式
間接空気冷却式(密閉形)
119
2) 数量
3基(1炉につき1基)
3) 主要項目
(1) 空気温度
入口 35℃、出口〔
〕℃
(2) 送風機
① 数量
3基(1炉につき1基)
② 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
③ 空気流量
〔
〕㎥ N/h
④ 風量制御方式
回転数制御
(3) 主要材質
① 本体
SS400
② 伝熱管
SUS316
4) 付帯機器
(1) 送風機
3基(1炉につき1基)
(2) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
間接型(空冷式)とすること。
4-2-5 苛性ソーダ貯槽
本装置は、湿式排ガス洗煙装置に用いる苛性ソーダを貯留するものである。
1) 形式
円筒竪型
2) 数量
〔
〕基
3) 主要項目
(1) 容量
120
〔
〕㎥(有効)
(基準ごみ質で3炉定格運転での水溶液の使用量 10 日分以上)
(2) 主要材質
FRP または SUS
(3) 厚さ
〔
〕mm
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
苛性ソーダは排水処理、純水装置との兼用も可とする。
4-2-6 薬品供給ポンプ
本装置は、苛性ソーダを湿式排ガス洗煙装置へ移送するものである。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
〔
〕基(内1基予備)
3) 主要項目
(1) 吐出量
〔
〕㎥/min
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
接液部
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5 ダイオキシン類除去設備
本設備は、排ガス中のダイオキシン類を除去するものである。
121
5-1 活性炭吹込装置(必要に応じて設置)
本装置は、ろ過式集じん器手前の煙道へ活性炭を吹込むものである。
1) 数量
一式
2) 主要項目
(1) 薬品
〔
〕
(2) 薬品使用量
〔
〕kg/h
(3) 排ガス流量
〔
〕㎥ N/h
(4) 操作方法
自動、遠隔手動、現場手動
3) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
切り出し量を自動及び手動で変更できる制御機能を設けること。
5-1-1 活性炭貯留タンク(必要に応じて設置)
本装置は、活性炭を貯留するものである。
1) 形式
鋼板製円筒竪型
2) 数量
1基
3) 主要項目
(1) 容量
〔
〕㎥(有効)
(基準ごみ質で3炉定格運転での使用量 10 日分以上)
(2) 主要材質
SS400
(3) 厚さ
6.0mm 以上
4) 付帯機器
(1) 集じん装置
一式
122
(2) ブリッジ防止装置
一式
(3) 粉面計
一式
(4) 除湿装置
一式
(5) 受入配管設備
一式
(6) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 活性炭受入時は、集じん装置を連動させること。
(2) 活性炭の発火対策、消火対策を講ずること。
(3) タンク内でのブリッジや詰まり防止対策を講ずるとともに、ブリッジや詰まりが生
じた場合においても、その解除が容易な構造とすること。
5-1-2 活性炭定量供給装置(必要に応じて設置)
本装置は、活性炭を定量的に切り出すものである。
1) 形式
テーブルフィーダ式
2) 数量
1基
3) 主要項目(1基につき)
(1) 供給量
〔
〕㎏/h
(2) 主要材質
SS400
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 操作方法
自動、遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
123
(1) 切り出し量を計測できるよう考慮すること。
(2) 薬品の詰まりに留意すること。
5-1-3 活性炭供給ブロワ(必要に応じて設置)
本装置は、活性炭をろ過式集じん器手前の煙道内へ吹き込むものである。
1) 形式
ルーツブロワ
2) 数量
4基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 風量
〔
〕㎥ N/h
(2) 風圧
〔
〕kPaG
(3) 主要材質
① ケーシング
〔
〕
② ロータ
〔
〕
③ シャフト
〔
〕
(4) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(5) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5-2 ガス再加熱器(必要に応じて設置)
本装置は、活性炭吸着塔前段に設置し、排ガスを加熱するものである。
1) 形式
ベアチューブ式
2) 数量
3基(1炉につき1基)
124
3) 主要項目(1基につき)
(1) 圧力
入口〔
〕MPaG、出口〔
〕MPaG
(2) 温度
入口〔
〕℃、出口〔
〕℃
(3) 伝熱面積
〔
〕㎡
(4) 蒸気量
〔
〕t/h
(5) 排ガス温度
入口〔
〕℃、出口〔
〕℃
(6) 主要材質
① ケーシング
SUS316L
② 伝熱管
SUS316L
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5-3 活性炭吸着塔(必要に応じて設置)
本装置は、活性炭を充填した吸着塔へ排ガスを通すことで、ダイオキシン類を除去するもの
である。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
3基(1炉につき1基)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 排ガス量
〔
〕㎥ N/h
(2) 活性炭充填量
〔
〕t
(3) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
125
(1) 活性炭保持金網
一式
(2) 活性炭移動コンベヤ
一式
(3) 活性炭排出コンベヤ
一式
(4) 活性炭貯留槽、供給コンベヤ
一式
(5) その他必要な付帯機器
一式
6 窒素酸化物除去設備
6-1 ガス再加熱器
本装置は、触媒脱硝装置で窒素酸化物、ダイオキシン類を除去するために、湿式排ガス洗煙装
置で冷却した排ガスを加熱するものである。
1) 形式
ベアチューブ式
2) 数量
3基(1炉につき1基)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 圧力
入口〔
〕MPaG、出口〔
〕MPaG
(2) 温度
入口〔
〕℃、出口〔
〕℃
(3) 伝熱面積
〔
〕㎡
(4) 蒸気量
〔
〕t/h
(5) 排ガス温度
入口〔
〕℃、出口〔
〕℃
(6) 主要材質
① ケーシング
SUS316L
② 伝熱管
SUS316L
126
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
6-2 触媒脱硝装置(低温触媒脱硝装置は必要に応じて設置)
本装置は、排ガス中の窒素酸化物を除去するとともに、ダイオキシン類の分解にも寄与するも
のである。なお、発電効率を 18.5%以上とするために必要な場合においては、低温触媒脱硝装
置とすることも可とする。
1) 数量
3基(1炉につき1基)
2) 主要項目(1基につき)
(1) 薬品
アンモニア
(2) 薬品使用量
〔
〕kg/h
(3) 排ガス流量
〔
〕㎥ N /h
(4) 排ガス流速
〔
〕m/s
(5) 最大余裕率
〔
〕%
(6) 排ガス温度
入口〔
〕℃、出口〔
〕℃
(7) 触媒脱硝装置入口濃度(乾きガス、O2=12%換算)
窒素酸化物〔
〕ppm、ダイオキシン類〔
〕ng-TEQ/㎥ N
(8) 触媒脱硝装置出口濃度(乾きガス、O2=12%換算)
窒素酸化物〔
〕ppm 以下、ダイオキシン類〔
(9) 主要寸法
〔
〕m×〔
〕m×〔
〕m
(10) 主要材質
① 本体
SUS316L
② 触媒
〔
〕
3) 付帯機器
127
〕ng-TEQ/㎥ N 以下
(1) 薬品貯槽(基準ごみ質で3炉定格運転での使用量 10 日分以上)
一式
(2) 薬品注入ポンプ
一式
(3) 噴霧ノズル
一式
(4) その他必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
(1) 触媒保護のため、バイパス煙道を設置すること。
(2) 低温腐食対策を講ずること。
128
第6節 余熱利用設備
本設備は、焼却施設の運転によって発生する蒸気を利用し発電を行うとともに、蒸気または電気
で場内給湯を行うものであり、蒸気タービン、温水供給設備等から構成される。
1 基本事項
1) 発電設備へ蒸気を供給し、発電すること。発電した電力は、本施設すべての設備に供給
するものとし、余剰電力は電力会社に売電すること。
2) 発電設備の出力は3炉運転時(基準ごみ 360t/日)とし、発電効率が 18.5%以上となる
ようなものとすること。また、場内で使用する蒸気のヒートバランスを考慮して、安定
した発電を優先する計画とすること。
3) 場内給湯用温水設備へ蒸気または電気を供給し、温水を作ること。温水は、本施設すべ
ての設備に供給すること。なお、飲料用給湯は除くものとする。
4) 熱損失が少なく、かつ機器の腐食等の少ない材料及び構造とすること。
5) 温水の製造方式(蒸気または電気)は設備のメンテナンス費及び用役費を考慮して選択
すること。
2 発電設備
本設備は、蒸気タービン及び付帯機器、発電機、発電機監視盤、発電機遮断器盤、天井走行ク
レーン等から構成される。なお、発電機、発電機監視盤、発電機遮断器盤は、第11節 電気設
備を参照のこと。
2-1 蒸気タービン
本装置は、ボイラで発生した蒸気を用いて発電機を駆動するものである。
1) 形式
抽気復水タービン
2) 数量
1基
3) 主要項目
(1) 最大蒸気流量における定格出力
〔
〕kW(発電端)
(2) タービン回転数
〔
〕rpm
(3) 発電機回転数
〔
〕rpm
129
(4) 蒸気条件
① 入口圧力
〔
〕MPaG
② 入口温度
〔
〕℃
③ 排気圧力
〔
〕kPaG
④ 排気温度
〔
〕℃
(5) 蒸気使用量
〔
〕t/h(定格出力時)
(6) 制御方式
〔
〕
(7) 運転方式
〔
〕
① 逆送電
あり
② 常用運転方式
受電電力系統との並列運転
③ 単独運転
あり
(8) 主要材質
① 車軸(ロータ)
〔
〕
② 動翼
〔
〕
③ ノズル翼
〔
〕
④ 車室
〔
〕
⑤ 主弁
〔
〕
4) 付帯機器
(1) 主蒸気止弁
一式
130
(2) 蒸気加減弁
一式
(3) ターニング装置
一式
(4) 減速装置
一式
(5) 潤滑装置等
一式
(6) 保安装置
一式
(7) 各種計測装置
一式
(8) タービンバイパス装置
一式
(9) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 発電用火力設備の技術基準に準拠し、安全及び機器の保護のため必要な保護装置、
警報装置等を設置すること。
(2) 蒸気圧、温度、衝撃、振動、ドレンアタック等を考慮した材質及び構造とするこ
と。
(3) 本装置は、独立基礎とすること。
(4) 車室は、上下2つ割りとすること。
(5) ごみ質による蒸気発生量及び本装置の入口蒸気圧力の変動に対して、効率よく安定
した運転ができること。
(6) 蒸気条件を適切に定め、湿り域における壊食及び腐食対策等を講ずること。
2-2 天井走行クレーン
本装置は、発電機室の諸機器のメンテナンス用として設けるものである。
1) 形式
電動天井走行式
2) 数量
1基
3) 主要項目
(1) 吊上荷重
131
〔
〕t
(2) 揚程
〔
〕m
(3) 走行距離
〔
〕m
(4) 横行距離
〔
〕m
(5) 主桁構造
走行レール〔
〕kg/m、横行レール〔
〕kg/m
(6) 操作方法
現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
3 温水供給設備
3-1 所内給湯用温水設備(必要に応じて設置)
本装置は、ボイラから発生した蒸気を利用して飲料用以外の温水を製造し、必要な場所に給
湯するものである。なお、温水の製造を電気式湯沸器によるものとすることも可とするが、そ
の場合は第3章 第4節 5-5-1 中央給湯設備を参照すること。
1) 形式
シェル&チューブ熱交換器組込貯留槽
2) 数量
1組
3) 主要項目
(1) 蒸気流量
〔
〕t/h
(2) 交換熱量
〔
〕MJ/h
(3) 蒸気圧力
入口〔
〕MPaG、出口〔
〕MPaG
(4) 蒸気温度
入口〔
〕℃ 出口〔
〕℃
(5) 供給温水温度
60℃
132
(6) 戻り温水温度
〔
〕℃
(7) 供給温水量
〔
〕t/h
(8) タンク容量
〔
〕㎥
(9) 主要材質
① 本体
SUS304
② 伝熱管
SUS304
(10) 厚さ
〔
〕mm
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
3-2 予備ボイラ(必要に応じて設置)
本装置は、全休炉時等に温水供給設備を運転する場合において、温水の製造に必要な蒸気を
供給するものである。
1) 形式
貫流式蒸気ボイラ
2) 数量
1基
3) 主要項目
(1) 蒸気圧力
常用〔
〕MPaG、最高〔
〕MPaG
(2) 蒸気温度
常用〔
〕℃、最高〔
〕℃
(3) 伝熱面積
〔
〕㎡
(4) 蒸気量
常用〔
〕t/h、最高〔
〕t/h
(5) 排ガス流量
〔
〕㎥ N/h
133
(6) 主要材質
① 本体
〔
〕
② 水管
〔
〕
(7) 厚さ
① 本体
〔
〕mm
② 水管
〔
〕mm
(8) 主要寸法
径〔
〕m×長さ〔
〕m
(9) 安全弁圧力
〔
〕MPaG
(10) 使用燃料
軽油または灯油
(11) 操作方式
点火後自動運転
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
134
第7節 通風設備
本設備は、ごみ焼却に必要な空気を必要な条件に整えて焼却炉に送り、焼却炉からの排ガスを煙
突より大気に排出するまでの関連設備であり、押込送風機、空気予熱器、再循環送風機、風道、誘
引送風機、煙道、煙突から構成される。
1 基本事項
1) 装置は、排ガス量に対して余裕を有すること。
2) 送風機は、振動防止を講ずること。
3) ごみ質、排ガス量の変化に対して、必要十分な燃焼空気を焼却炉内へ送るとともに、焼
却炉内を常時負圧に保つこと。
2 押込送風機
本装置は、ごみピットより吸気した空気を燃焼用空気として焼却炉に送り込むものである。
1) 形式
ターボ型
2) 数量
3基(1炉につき1基)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 風量
〔
〕㎥ N/h
(2) 静圧
〔
〕kPaG(20℃において)
(3) 回転数
〔
〕rpm
(4) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(5) 主要材質
① ケーシング
SS400
② 羽根車
高張力鋼
③ 主軸
S45C
(6) 操作方法
135
自動、遠隔手動、現場手動
(7) 風量調整方式
回転数制御及びダンパ開閉制御(自動燃焼制御と連動させること。)
4) 付帯機器
(1) 吸気スクリーン
一式
(2) ダンパ及び開閉装置
一式
(3) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 風量及び風圧は、高質ごみ(設計最高発熱量)の燃焼に必要な空気量に 20%の余裕
を持たせるとともに、炉の円滑な燃焼に必要な静圧を有すること。
(2) 付着ダストの除去が容易な構造とすること。
(3) 点検、清掃が容易にできる点検口を設置すること。
(4) ケーシングにはドレン抜きを設けること。
(5) 据付には、振動防止対策を講ずること。
(6) 吸引口にはスクリーンを設置し、運転中においてもスクリーンの交換、清掃が安全
に行える構造とすること。
3 二次燃焼用送風機(必要に応じて設置)
本装置は、燃焼ガスを完全燃焼するための空気を焼却炉へ送り込むものであり、押込送風機同
様、ごみピットから吸気するものである。
1) 形式
ターボ型
2) 数量
3基(1炉につき1基)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 風量
〔
〕㎥ N/h
(2) 静圧
〔
〕kPaG(20℃において)
(3) 回転数
〔
〕rpm
(4) 電動機
136
〔
〕kW×〔
〕V
(5) 主要材質
① ケーシング
SS400
② 羽根車
高張力鋼
③ 主軸
S45C
(6) 操作方法
自動、遠隔手動、現場手動
(7) 風量調整方式
回転数制御及びダンパ開閉制御(自動燃焼制御と連動させること。)
4) 付帯機器
(1) 吸気スクリーン
一式
(2) ダンパ及び開閉装置
一式
(3) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
押込送風機の特記事項に準ずること。
4 空気予熱器
本装置は、ボイラから発生した蒸気を利用して、燃焼用空気を加熱するものであり、押込送風
機の後段に設置するものである。
1) 形式
ベアチューブ式
2) 数量
3基(1炉につき1基)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 空気温度
入口〔
〕℃、出口〔
〕℃
(2) 蒸気流量
〔
〕t/h
(3) 交換熱量
137
〔
〕MJ/h
(4) 蒸気圧力
入口〔
〕MPaG、出口〔
〕MPaG
(5) 蒸気温度
入口〔
〕℃、出口〔
〕℃
(6) 伝熱面積
〔
〕㎡
(7) 主要材質
① ケーシング
SS400
② 伝熱管
STB 以上で肉厚を考慮すること。
(8) 制御方式
〔
〕
4) 付帯機器
(1) ダンパ及び開閉装置
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 低質ごみ(設計最低発熱量)の燃焼に必要な熱容量に、20%の余裕を持たせること。
(2) ごみピット室からの空気を取り入れるため、本装置内での閉塞及び腐食等を考慮す
ること。
(3) 熱交換部は、点検、清掃が可能かつ交換が容易な構造とすること。また、点検、清
掃、交換のために必要なスペースを設けること。
(4) 点検、清掃が容易に行える点検口を設置すること。
5 再循環送風機(必要に応じて設置)
本装置は、燃焼ガスを完全燃焼するために、排ガスを焼却炉へ送り込むものである。
1) 形式
ターボ型
2) 数量
3基(1炉につき1基)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 風量
138
〔
〕㎥ N/h
(2) 静圧
〔
〕kPaG(20℃において)
(3) 回転数
〔
〕rpm
(4) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(5) 主要材質
① ケーシング
SS400
② 羽根車
高張力鋼
③ 主軸
S45C
(6) 操作方法
自動、遠隔手動、現場手動
(7) 風量調整方式
〔
〕
4) 付帯機器
(1) ダンパ及び開閉装置
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 風量及び風圧は、最大必要な能力に 20%以上の余裕を持たせるとともに、必要な静
圧を有すること。
(2) 付着ダストの除去が容易な構造とすること。
(3) 点検、清掃が容易にできる点検口を設置すること。
(4) ケーシングにはドレン抜きを設けること。
(5) 据付には、振動防止対策を講ずること。
(6) 低温腐食を考慮した材質を選定すること。
6 風
道
各設備(機器)等の取入口から供給先まで空気を導くものである。
1) 数量
139
3炉分(各炉独立型)
2) 主要項目
(1) 風速
12m/s 以下
(2) 主要材質
SS400
(3) 厚さ
3.2mm 以上
3) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
(1) 点検、清掃が容易な構造とし、スクリーン及びサイレンサ付の空気取入口を設置す
ること。
(2) 空気予熱器以後の高温風道は、断熱を施し、必要に応じてエキスパンションを設置
すること。
(3) 必要な場所には、点検口、測定孔等を設置すること。
(4) 密閉構造とし、振動及び騒音を防止すること。
(5) ほかの設備の障害とならない位置に設置すること。また、原則として圧力損失を生
じない構造とすること。
(6) 低温腐食を考慮すること。
7 誘引送風機
本装置は、焼却炉から発生した排ガスを煙突へ導くとともに、焼却炉内を負圧に維持するもの
である。
1) 形式
電動機直結ターボベーン形
2) 数量
3基
3) 主要項目
(1) 風量
〔
〕㎥ N/h
(2) 風圧
〔
〕kPaG(設計排ガス温度において)
(3) 回転数
140
〔
〕rpm
(4) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(5) 主要材質
① ケーシング
SS400
② 羽根車
高張力鋼
③ 主軸
S45C
(6) 設計排ガス温度
〔
〕℃
(7) 操作方法
自動、遠隔手動、現場手動
(8) 風量調整方式
回転数制御及びダンパ開閉制御(自動燃焼制御と連動させること。)
4) 付帯機器
(1) ダンパ及び開閉装置
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 風量及び風圧は、高質ごみ(設計最高発熱量)の燃焼に必要な空気量に対して 30%
の余裕を持たせるとともに、炉の円滑な燃焼に必要な静圧を有すること。
(2) 本送風機を停止した場合、押込送風機等は自動停止すること。
(3) 専用の諸室に収容し、騒音、振動、換気を考慮すること。
(4) 点検口、管台等には、低温腐食対策を講ずること。
8 煙
道
本設備は、燃焼ガス冷却設備から煙突までの主煙道及び空気予熱器等に付属するダクトであ
る。
1) 数量
3炉分(各炉独立型)
2) 主要項目
(1) 流速
141
15m/s以下
(2) 主要材質
① ボイラから減温塔まで
SS400
② 減温塔から湿式排ガス洗煙装置まで
耐硫酸露点腐食鋼
③ 湿式排ガス洗煙装置から煙突まで
SUS316L
(3) 厚さ
6.0mm 以上
3) 付帯機器
(1) 消音装置
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
(1) 保温施工をすること。
(2) 密閉構造とし、振動及び騒音を防止すること。
(3) 伸縮継手、ダンパ、点検口、掃除口、測定孔を設置すること。
(4) 十分な断面積を有し、ダストを堆積させないために、曲がり、水平部等を少なくす
ること。
(5) 低温腐食を考慮すること。
9 煙
突
本装置は、排ガスを大気に放出するものである。
1) 形式
集合煙突方式(建屋一体型)
2) 数量
(1) 外筒(鉄骨造)
1基
(2) 内筒(鋼板製)
3基(1炉につき1基)
3) 主要項目
(1) 煙突高
GL+59m
142
(2) 主要材質
① 内筒
SUS316L(外部保温)
② ノズル
SUS316L
(3) 厚さ
① 内筒 5.0mm 以上
② ノズル 5.0mm 以上
(4) 口径
① 内筒〔
〕mmφ
② ノズル〔
〕mmφ
(5) 排ガス温度(頂部)
〔
〕℃
(6) 排ガス吐出速度
30m/s以下
(7) 筒内圧力
〔
〕kPaG
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 排ガス測定口、踊場
(中間及び頂部)、階段、頂部まで登れる点検用梯子(背かご付、
材質 SUS304)、避雷針、掃除口を設置すること。
(2) 頂部ノズル部分のダウンウォッシュによる腐食等を考慮した構造とすること。
(3) 通風力、排ガスの大気拡散を考慮した頂部口径とすること。
(4) ダウンウォッシュ、笛吹現象等が発生しないよう考慮すること。
143
第8節 灰出設備
本設備は、焼却炉から排出される焼却灰及びボイラ、エコノマイザ、減温塔、ろ過式集じん器か
ら排出される飛灰を集め、場外に搬出するものであり、灰冷却装置、灰搬出装置、灰ピット、飛灰
処理設備、灰クレーン、灰ピット、各種水槽等から構成される。
1 基本事項
1) 灰の固着防止対策を講ずること。
2) 閉塞防止対策を講ずること。
3) 本設備は、他の炉が運転中であっても各装置の点検整備が可能となるよう考慮するこ
と。
4) ボイラダスト及び減温塔ダストを灰冷却装置へ移送することも可とする。
5) 灰の漏洩及び飛散が極力無い構造とすること。
6) ごみ質が変化してもスムーズに均一な量の灰を搬出できるよう考慮すること。
2 焼却灰搬送コンベヤ
本装置は、燃焼装置から落下した焼却灰を灰冷却装置へ搬送するものである。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
3基
3) 主要項目
(1) 運搬物
焼却灰
(2) 能力
〔
〕t/h
(3) 見掛比重
〔
〕t/㎥
(4) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(5) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m
(6) 主要材質
① フレーム及びケーシング
SS400
144
(7) 操作方法
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
原則として地上に設置すること。
3 灰冷却装置
本装置は、焼却炉及び焼却灰搬送コンベヤから送られてきた焼却灰を冷却し、灰搬出装置に移
送するものである。
1) 形式
半湿式
2) 数量
3基(1炉につき1基)
3) 主要項目
(1) 運搬物
焼却灰
(2) 能力
〔
〕t/h
(3) 見掛比重
〔
〕t/㎥
(4) 駆動方式
油圧駆動
(5) 主要材質
① ケーシング
SS400
② 摺動部
〔
〕
(6) 厚さ
ケーシング 16mm 以上
(7) 主要寸法
幅〔
〕m×高さ〔
〕m
(8) 操作方式
〔
〕
145
4) 付帯機器
(1) 駆動用油圧装置
一式(ほかの油圧装置と兼用可)
(2) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 異物の取出が容易に行える構造とすること。
(2) 異物落下による衝撃を考慮した構造とすること。
(3) 汚水飛散防止等を講ずること。
(4) 水素爆発、水蒸気爆発に対して、適切な措置を講ずること。
(5) 外部より自動給水を行い、適切な水量を保持する構造とすること。
(6) 必要に応じてボイラダスト、減温塔ダストにおいても処理できる能力を有するこ
と。
4 灰搬出装置
本装置は、灰冷却装置より焼却灰を灰ピットへ移送するものである。
1) 形式
スクレーパコンベヤ
2) 数量
3基(1炉につき1基)
3) 主要項目
(1) 運搬物
焼却灰
(2) 能力
〔
〕t/h
(3) 見掛比重
〔
〕t/㎥
(4) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(5) 主要寸法
幅〔
〕m×高さ〔
〕m
(6) 主要材質
フレーム及びケーシング
SS400
4) 付帯機器
146
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 汚水飛散防止等を考慮すること。
(2) ごみ質が変化してもスムーズに均一な量の灰を排出できるよう考慮すること。
(3) 必要に応じてボイラダスト、減温塔ダストにおいても処理できる能力を有するこ
と。
5 灰ピット
本ピットは、焼却灰を貯留するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
鉄筋コンクリート造
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(基準ごみ質で3炉定格運転での排出量の7日分以上)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 特記事項
(1) 周囲に SUS 製の架台、歩廊を設けること。
(2) 粉じん対策として、散水装置を設けること。
(3) 底部には水勾配を設け、汚水が速やかに排出できること。また、底部の排水口は、
灰の流出を防ぎ、詰まりにくい仕様とすること。
(4) 灰汚水は、灰汚水処理装置で処理すること。
(5) 水密性の高いコンクリート仕様とすること。
(6) 臭気が外部に漏えいしないように対策を講ずること。
(7) 底部照度は 200 ルクス以上を確保すること。
(8) 内面は、灰クレーンバケットの衝突等を考慮し鉄筋のかぶり厚さを大きくとること。
また、灰ピット内に仕切りを設ける場合、仕切りに灰クレーンバケット衝突保護用
の鉄板を張ること。
(9) 隅角部は、隅切り等により灰の取り残しのない構造とし、補強及び止水対策を行う
こと。
(10) 作業員が灰ピットへ転落しないように安全対策を講ずること。
147
5-1 散水装置
本装置は、灰ピット内の粉じんを防止するものである。
1) 形式
水噴霧形式
2) 数量
一式
3) 主要項目(1基につき)
(1) 放水量
〔
〕㎥/min
(2) 吐出圧力
〔
〕kPaG
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 操作方式
遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 灰クレーン操作室からの遠隔操作ができること。
(2) 灰ピットの全域に散水が届くようにすること。
6 灰汚水沈殿槽
本槽は、灰汚水に含まれる固形分を分離するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
鉄筋コンクリート造
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
3) 付帯機器
(1) 梯子(SUS304)
148
〕m
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
(1) 水密性の高いコンクリート仕様とすること。
(2) 酸欠及び臭気防止対策を講ずること。
(3) 灰クレーンにより、沈殿灰の引上げができること。
7 灰汚水槽
7-1 灰汚水槽
本槽は、灰汚水沈殿槽の上澄水等を貯留するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
鉄筋コンクリート造
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 付帯機器
(1) 梯子(SUS304)
一式
(2) 換気装置(第1種)
一式
(3) その他必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
(1) 水密性の高いコンクリート仕様とすること。
(2) 酸欠及び臭気防止対策を考慮すること。
7-2 灰汚水移送ポンプ
本装置は、灰汚水槽の汚水を排水処理設備へ移送するものである。
1) 形式
〔
〕
149
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
FCD400
② 羽根車
SCS14
③ 主軸
SUS304
(5) 操作方法
自動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
点検整備、交換等の作業スペースを確保し、必要な設備を設けること。
8 灰クレーン
本装置は、各ピットに貯留する焼却灰、飛灰処理物を搬出車両に容易に積込むものである。
1) 形式
バケット付天井走行式
2) 数量
2基
3) 主要項目
(1) バケット
① 形式
油圧開閉式
② 数量
150
2基
③ バケット自重
〔
〕t
④ バケット容量
切取り〔
〕㎥、閉切り〔
〕㎥
⑤ 主要材質
本体 SS400、爪 SCM440
(2) バケット油圧装置
① 油タンク容量
〔
〕L
② ポンプ吐出量
〔
〕L/min
③ ポンプ吐出圧力
〔
〕MPaG
(3) クレーン本体
① 揚程
〔
〕m
② 走行距離
〔
〕m
③ 横行距離
〔
〕m
④ 吊上荷重
〔
〕t
⑤ 定格荷重
〔
〕t
⑥ 主桁構造
走行レール〔
〕㎏/m、横行レール〔
⑦ 操作方式
遠隔手動
⑧ 速度制御
インバータ方式
⑨ 給電方式
(イ) 走行
キャブタイヤケーブル方式
151
〕㎏/m
(ロ) 横行
キャブタイヤケーブル方式
(ハ) 巻上
キャブタイヤケーブルリール方式
⑩ 稼働率
13tダンプへの積込時間 30 分以内とすること。
(4) 計量装置
① 形式
ロードセル方式
② 表示
デジタル表示
③ 数量
各1基
④ 設置位置
灰クレーン操作室(表示)
(5) 電動機
① 電圧
〔
〕V
② 各部速度等
ブレーキ
速度(m/min) 出力(kW)
ED(%)
走行用
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
横行用
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
巻上用
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
開閉用
開〔
〕sec
閉〔
〕sec
4) 付帯機器
(1) 給電装置
一式
(2) 制御装置
一式
(3) クレーン操作卓
一式
(4) その他必要な付帯機器
152
方式
台 数
一式
5) 特記事項
(1) 走行レールに沿って片側に、クレーン等安全規則、法令等に準拠した安全通路を設
けること。本通路は、すべて歩廊とし、天井梁下より2m以上のスペースを設ける
こと。
(2) 上部の点検整備のために、炉室等より走行レールレベルの安全通路へアクセスでき
ること。若しくは、安全通路に通ずる階段を設置すること。
(3) 歩廊、階段、梯子等は、SUS 製とすること。
(4) 振れ止め防止装置を設置し、バケットにはピット壁衝突緩衝装置を設置すること。
(5) 制御用電気機器は、専用の諸室に収納し、騒音及び発熱を考慮すること。
(6) 灰クレーンガーダ上の電動機及び電気品は防じん、防滴型とすること。
(7) ピットサイドに待避スペース兼メンテナンス及び清掃等の作業スペースとして、ク
レーン1基分のスペースを確保すること。
(8) 灰クレーン操作室のサッシには、原則として自動清掃装置を設置すること。また、
メンテナンスのための足場も設けること。
(9) 2基の灰クレーンは、それぞれがピット全域をカバーでき、ピット内の焼却灰、飛灰
処理物を搬出車両(天蓋装置付)に容易に積込めるように計画すること。
(10) バケットには、水抜き用の穴を設け、耐食性及び耐摩耗性について考慮した材質と
すること。
(11) 震度6以上の地震が発生した場合、即座に灰クレーンが停止するシステムを構築す
ること。
(12) 灰の単位体積重量は、バケット切り取り容量計算には 1.0t/㎥、バケット荷重計算
には 1.5t/㎥を使用すること。
9 飛灰処理設備
本設備は、炉の各装置から排出されたダストを貯留し、搬出車両へ搬出するものである。
9-1 飛灰搬送装置
9-1-1 ボイラダスト搬送装置
本装置は、ボイラ下部より排出するダストを飛灰貯留槽へ搬送するものである。
1) 形式
スクレーパコンベヤまたはスクリューコンベヤ
2) 数量
3炉分
3) 主要項目
153
(1) 運搬物
ボイラダスト
(2) 搬送能力
〔
〕t/h
(3) 見掛比重
〔
〕t/㎥
(4) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m
(5) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(6) 主要材質
フレーム及びケーシング
SS400
(7) 操作方法
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 飛灰の吸湿固化対策を講ずること。
(2) 搬送物は、灰冷却装置への搬送も可とする。
9-1-2 減温塔ダスト搬送装置(必要に応じて設置)
本装置は、減温塔下部より排出するダストを飛灰貯留槽へ搬送するものである。
1) 形式
スクレーパコンベヤ
2) 数量
3炉分
3) 主要項目
(1) 運搬物
減温塔ダスト
(2) 搬送能力
〔
〕t/h
(3) 見掛比重
〔
〕t/㎥
154
(4) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m
(5) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(6) 主要材質
フレーム及びケーシング
SS400
(7) 操作方法
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
ボイラダスト搬送装置の特記事項に準ずること。
9-1-3 集じん灰搬送装置
本装置は、ろ過式集じん器下部より排出する集じん灰を飛灰貯留槽へ搬送するものである。
1) 形式
スクレーパコンベヤ
2) 数量
3炉分
3) 主要項目
(1) 運搬物
集じん灰
(2) 搬送能力
〔
〕t/h
(3) 見掛比重
〔
〕t/㎥
(4) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m
(5) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(6) 主要材質
フレーム及びケーシング
SS400
155
(7) 操作方法
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
飛灰の吸湿固化対策を講ずること。
9-2 飛灰貯留槽
本装置は、炉の各装置から排出されたダストを貯留するものである。
1) 形式
鋼板製
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目
(1) 容量
〔
〕㎥(有効)
(基準ごみ質で3炉定格運転での排出量7日分以上)
(2) 見掛比重
〔
〕t/㎥
(3) 主要材質
本体 SS400
(4) 厚さ
本体 6.0mm 以上
(5) 主要寸法
外径〔
〕m×高さ〔
〕m
4) 付帯機器
(1) レベル検出装置
一式
(2) 閉塞及び固着防止装置
一式
(3) 飛灰排出装置
一式
(4) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
156
(1) 飛灰の吸湿固化対策を講ずること。
(2) 下部には、飛灰搬出設備用、飛灰バイパス処理設備用の排出口を設け、排出先を選
択できる構造とすること。
(3) 貯留槽内及び排出口でのブリッジや詰まり防止対策を講ずるとともに、ブリッジや
詰まりが生じた場合においてもその解除が容易な構造とすること。
9-3 飛灰搬出設備(乾灰搬出)
本設備は、飛灰を乾灰のままでジェットパック車へ積込むものである。なお、必要に応じて、
飛灰積出設備の前段に飛灰排出装置を設置すること。
9-3-1 飛灰積出装置
本装置は、飛灰貯留槽から飛灰をジェットパック車(13t車)へ積込むものである。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目
(1) 搬送能力
〔
〕t/h
(2) 見掛比重
〔
〕t/㎥
(3) 主要寸法
径〔
〕mm×長さ〔
〕m
(4) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(5) 主要材質
SS400
(6) 操作方法
〔
〕
4) 付帯機器
(1) 閉塞警報装置
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
157
9-4 飛灰バイパス処理設備(湿灰搬出)
本設備は、飛灰搬出設備のバイパスラインとして、飛灰の加湿、飛灰貯留ピットへの移送を
行い、ダンプ車にて湿灰として搬出するものである。
9-4-1 飛灰切出装置
本装置は、飛灰を定量的に切出すものである。
1) 形式
テーブルフィーダー式
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目
(1) 供給能力
〔
〕t/h
(2) 見掛比重
〔
〕t/㎥
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
SS400
(5) 操作方法
自動、遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 飛灰の吸湿固化対策を講ずること。
(2) 切り出し量を計測できるよう考慮すること。
(3) 飛灰の詰まりに留意すること。
9-4-2 飛灰混練機
本装置は、飛灰の加湿を行うものである。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
2基(内1基予備)
158
3) 主要項目
(1) 対象物
飛灰
(2) 能力
〔
〕t/h
(3) 見掛比重
〔
〕t/㎥
(4) 駆動方式
〔
〕
(5) 主要材質
ケーシング
〔
〕
(6) 主要寸法
幅〔
〕m×高さ〔
〕m
(7) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
4) 付帯機器
(1) 加湿水タンク
一式
(2) 加湿水ポンプ
一式
(3) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 機外への空気の漏洩のない密封状態が保持できること。また、飛灰の固着防止対策
を講ずること。
(2) 耐腐食性、耐摩耗性、ランニングコストを考慮した形式及び材質を選定すること。
(3) 閉塞防止及び汚水飛散防止対策等を講ずること。
9-4-3 混練飛灰搬送コンベヤ(必要に応じて設置)
本装置は、加湿した飛灰を飛灰貯留ピットへ移送するものである。
1) 形式
ベルトコンベヤ
2) 数量
一式
159
3) 主要項目
(1) 運搬物
混練飛灰
(2) 能力
〔
〕t/h
(3) 見掛比重
〔
〕t/㎥
(4) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m
(5) 主要材質
フレーム及びケーシング
SS400
(6) 操作方法
〔
〕
(7) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
飛灰の固着防止対策を講ずること。
9-4-4 飛灰貯留ピット
本ピットは、加湿した飛灰を貯留するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
鉄筋コンクリート造
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(基準ごみ質で3炉定格運転での排出量7日分以上)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
3) 特記事項
(1) 灰ピットに隣接して設置すること。
160
〕m
(2) 本ピットと、灰ピットの仕切りコンクリート壁に灰クレーンバケット衝突保護用の
鉄板を張ること。
(3) その他特記事項は、灰ピットに準ずること。
161
第9節 給水設備
本施設の運転及び維持管理に必要な給水設備であり、プラント用水設備、機器冷却水設備、ボイ
ラ用水設備等から構成される。
1 基本事項
1) 高置水槽方式を基本とすること。
2) 高置水槽は、その供給先の必要水量、圧力等を考慮し設置場所、加圧ポンプ等設備の必
要性を検討すること。
3) 高置水槽は、地震時の水槽内部での波打ち現象による損傷防止対策を講ずること。
4) 使用用途に見合った水槽の容量、水圧、水量を確保すること。
5) 機器冷却水については、塩類の濃縮を防止するため、連続的にブローさせながら pH 及び
導電率を測定できるようにすること。また、藻やスライムの発生を防止する対策を講ず
ること。
2 所要水量
単位:㎥/日
ごみ質
用水
低質
基準
高質
プラント用水量
〔
〕
〔
〕
〔
〕
ボイラ用水量
〔
〕
〔
〕
〔
〕
再利用水量
〔
〕
〔
〕
〔
〕
放流水量
〔
〕
〔
〕
〔
〕
上
水
3 生活用給水設備
上水より直接引込むものとし、詳細は第3章 第4節 5 給排水衛生設備を参照すること。
4 プラント用給水設備
4-1 プラント用水受水槽
本槽は、プラント用水を受水、貯留するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
162
鉄筋コンクリート造
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
(1) 水密性の高いコンクリート仕様とすること。
(2) 容量は、平均使用水量の3時間分以上を確保すること。
4-2 プラント用水揚水ポンプ
本装置は、プラント用水を高架水槽へ揚水するものである。
1) 形式
渦巻式
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
〔
〕
② 羽根車
〔
〕
③ 主軸
〔
〕
(5) 操作方式
自動、現場手動
4) 付帯機器
163
必要な付帯機器
一式
4-3 プラント用水高置水槽
本槽は、プラント用水を一時貯留し、各所へ給水するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
パネルタンク
(2) 主要材質
SUS304
(3) 容量
〔
〕㎥(有効)
(4) 主要寸法
縦〔
〕m×横〔
〕m×高さ〔
〕m
3) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
(1) 水密性の高いコンクリート仕様とすること。
(2) 容量は、平均使用水量の1時間分以上を確保すること。
(3) 防振対策を講ずること。
4-4 機器冷却水槽
本槽は、機器冷却水を貯留するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
鉄筋コンクリート造
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
164
〕m
3) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
(1) 水密性の高いコンクリート仕様とすること。
(2) 容量は、平均冷却水量の 20 分間分以上を確保すること。
4-5 機器冷却ポンプ
本装置は、機器冷却水を機器冷却水冷却塔へ移送するものである。
1) 形式
渦巻式
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
〔
〕
② 羽根車
〔
〕
③ 主軸
〔
〕
(5) 操作方式
自動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
4-6 機器冷却水高置水槽
本槽は、機器冷却水を一時貯留し、各所へ給水するものである。
165
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
パネルタンク
(2) 主要材質
SUS304
(3) 容量
〔
〕㎥(有効)
(4) 主要寸法
縦〔
〕m×横〔
〕m×高さ〔
〕m
3) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
(1) 容量は、最大使用時の5分間分以上を確保すること。
(2) 防振対策を講ずること。
4-7 機器冷却水冷却塔
本装置は、プラント機械各所の冷却用として用いる機器冷却水を冷却するものである。
1) 形式
強制通風式(低騒音型)
2) 数量
1基
3) 主要項目
(1) 構造
FRP 製
(2) 交換熱量
〔
〕MJ/h
(3) 温度
入口〔
〕℃ 出口〔
〕℃
(4) 主要材質
① 本体
FRP
② ファン
166
〔
〕
③ 水槽
〔
〕
④ 充填材
〔
〕
(5) 容量
〔
〕㎥/min
(6) 主要寸法
縦〔
〕m×横〔
〕m×高さ〔
〕m
4) 付帯機器
(1) 薬液注入装置
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 容量は、最大使用時の 20%以上の余裕を確保すること。
(2) 防振対策を講ずること。
4-8 ボイラ用水受水槽
本槽は、ボイラ用の原水を受水、貯留するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
鉄筋コンクリート造
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
(1) 水密性の高いコンクリート仕様とすること。
(2) 容量は、最大使用時の4時間分以上を確保すること。
167
4-9 再利用水槽
本槽は、灰汚水処理水を受水、貯留するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
鉄筋コンクリート造
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
(1) 水密性の高いコンクリート仕様とすること。
(2) 容量は、最大使用時の8時間分以上を確保すること。
4-10 再利用水ポンプ
本装置は、再利用水をその使用先へ移送するものである。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
〔
〕
168
② 羽根車
〔
〕
③ 主軸
〔
〕
(5) 操作方式
自動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5 その他の槽類及び給水ポンプ
5-1 槽類
1) 数量
〔
〕基
2) 主要項目
(1) 構造
〔
〕
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
3) 付帯機器
〔
〕
5-2 ポンプ
1) 形式
〔
〕
2) 数量
〔
〕基
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
169
〕m
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
〔
〕
② 羽根車
〔
〕
③ 主軸
〔
〕
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
〔
〕
170
第10節 排水処理設備
本設備は、焼却施設、不燃ごみ等選別施設から排出する排水のうち、ごみピット汚水、洗煙排
水、灰出排水、床洗浄排水、洗車排水等の排水を処理するものであり、添付資料-⑥「各施設フ
ロー 排水処理フロー」を基本としたごみ汚水処理装置、灰汚水処理装置、純水排水処理装置、
洗煙排水処理装置、汚泥処理装置、放流水処理装置等から構成される。
1 基本事項
1) 防食対策については、「汚泥再生処理センター等施設整備の計画・設計要領(2006 改定
版)
(全国都市清掃会議)
」及び「下水道用コンクリート構造物の腐食抑制技術及び防食
技術マニュアル(日本下水道事業団)」に準拠すること。
2) ごみピット排水は、ろ過後、焼却炉内にて蒸発酸化処理を行い、逆洗装置を設けて逆洗
水をごみピットへ返送を行うこと。なお、ごみピット汚水発生量は 50L/tごみとする
こと。
3) 灰汚水処理装置で処理された水は、プラットホーム洗浄水、飛灰処理装置、灰冷却装置、
プラント雑用水で再利用し、下水放流基準を遵守するよう確実に排水処理を行ったうえ
で余剰水は下水道放流とすること。
4) 洗煙排水は再利用しないこと。
5) 生活排水系は直接放流とし、放流水処理装置を通さないこと。
6) 排水、薬品の性状を考慮した材料を選定すること。
7) 硫化水素等の有害ガスの発生や酸欠に留意し、換気設備または可搬式通風装置を設置で
きるマンホールを設けること。
8) 腐食に対して耐久性を有する材質及び構造とすること。
2 ごみ汚水処理装置
2-1 ごみ汚水受水槽
本槽は、ごみピットより生じた汚水を貯留するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
鉄筋コンクリート造
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
171
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 付帯機器
(1) 梯子(SUS304)
一式
(2) 換気装置(第1種)
一式
(3) その他必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
(1) 酸欠及び臭気防止対策(排気)を講ずること。
(2) 不燃ごみ等選別施設における排水のうち、生活排水及び雨水排水を除くすべての排
水も本槽に貯留すること。
(3) ごみピット汚水及び不燃ごみ等選別施設の汚水を貯留、均質化するのに必要な容量
とすること。
(4) 水密性の高いコンクリート仕様とすること。
2-2 ごみ汚水ポンプ
本装置は、ごみピットより生じた汚水をごみ汚水ろ過器へ移送するものである。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
FC
② 羽根車
SCS
③ 主軸
172
SUS
(5) 操作方式
自動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
灰汚水移送ポンプの特記事項に準ずること。
2-3 ごみ汚水ろ過器
本装置は、ごみピットで生じた汚水のろ過処理を行うものである。
1) 形式
自動ろ過器
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 能力
〔
〕㎥/h
(2) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(3) 主要材質
SUS
(4) 目の開き
〔
〕mm
(5) 操作方式
自動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 上水により、内部、配管を清掃できるようにすること。
(2) ろ過物は、自動的にごみピットへ排出できる構造とすること。
2-4 ごみ汚水貯留槽
本槽は、ろ過処理したごみ汚水を貯留するものである。
173
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
〔
〕
(2) 主要材質
FRP
(3) 容量
〔
〕㎥(有効)
(4) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
(1) 酸欠及び臭気防止対策を考慮すること。
(2) 各面、点検可能な構造とすること。
2-5 ごみ汚水噴霧ポンプ
本装置は、ろ過処理したごみ汚水をろ液噴霧器へ移送するものである。
1) 形式
一軸ネジポンプ
2) 数量
〔
〕基(内〔
〕基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
FC
② ロータ
174
SUS
③ ステータ
NBR、EPDM 等の合成ゴムまたは PTFE 等の樹脂ライニング
(5) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
ポンプ、配管を水洗浄できるように考慮すること。
2-6 ろ液噴霧器
本装置は、ろ過処理したごみ汚水を焼却炉内へ噴霧するものである。
1) 形式
2流体噴霧式
2) 数量
3基
3) 主要項目(1基につき)
(1) 噴霧量
〔
〕㎥/h
(2) 噴霧圧
〔
〕MPaG
(3) 空気量
〔
〕㎥/h
(4) 空気圧
〔
〕MPaG
(5) 材質
ノズル本体 SUS316L
(6) 操作方式
現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 水洗浄が噴霧後直ちに行えるように考慮すること。
175
(2) 脱着が容易に行える構造とすること。
3 灰汚水処理装置
本設備は、焼却施設から排出する排水のうち灰出排水、床洗浄排水、洗車排水等の排水を処理
するものである。
1) ポンプ、ブロワ等において、必要と思われるものについては予備を設けること。
2) 配管類については、スケール生成、付着等を考慮したものとすること。
3) 発生汚泥は、ごみピットへ移送すること。
3-1 灰汚水系原水槽
本槽は、焼却施設から排出する排水のうち灰出排水、床洗浄排水、洗車排水等の排水を貯留
するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
鉄筋コンクリート造
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 付帯機器
(1) スクリーン
一式
(2) 散気装置
一式
(3) その他必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
水密性の高いコンクリート仕様とすること。
3-2 灰汚水系原水移送ポンプ
本装置は、灰汚水系原水槽の排水を流量調整槽へ移送するものである。
1) 形式
〔
〕
176
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
SCS
② 羽根車
SCS
③ 主軸
SUS
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
3-3 流量調整槽
本槽は、pH 調整槽へ流れる排水の流量を調整するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
〔
〕
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
3) 付帯機器
必要な付帯機器
177
〕m
一式
3-4 pH 調整槽移送ポンプ(必要に応じて設置)
本装置は、排水を pH 調整槽へ移送するものである。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
SCS
② 羽根車
SCS
③ 主軸
SUS
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
3-5 pH 調整槽
本槽は、排水について生物処理、凝集沈殿処理を行うのに適した pH に調整するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
〔
〕
178
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 付帯機器
(1) 撹拌機
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
3-6 生物処理槽移送ポンプ(必要に応じて設置)
本装置は、排水を生物処理槽へ移送するものである。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
SCS
② 羽根車
SCS
③ 主軸
SUS
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
179
3-7 生物処理槽(必要に応じて設置)
本槽は、生物処理によって排水中の有機物を除去するものである。
1) 数量
〔
〕基
2) 主要項目
(1) 構造
鉄筋コンクリート造
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
3) 付帯機器
(1) 散気装置
一式
(2) 接触材
一式
(3) その他必要な付帯機器
一式
3-8 反応槽移送ポンプ(必要に応じて設置)
本装置は、排水を反応槽へ移送するものである。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
180
〕m
SCS
② 羽根車
SCS
③ 主軸
SUS
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
3-9 反応槽
本槽は、凝集剤を添加して撹拌し、排水中の懸濁物質を凝集するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
鉄筋コンクリート造
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 付帯機器
(1) 撹拌機
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
3-10
凝集沈殿槽
本槽は、排水中のフロックを沈降分離するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
鉄筋コンクリート造
181
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 付帯機器
(1) 汚泥掻寄機
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
3-11 中和槽
本槽は、
凝集沈殿処理後の排水について下水道放流基準に適合する pH に調整するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
鉄筋コンクリート造
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 付帯機器
(1) 撹拌機
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
3-12 砂ろ過水槽移送ポンプ(必要に応じて設置)
本装置は、排水を砂ろ過水槽へ移送するものである。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
182
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
〔
〕
② 羽根車
〔
〕
③ 主軸
〔
〕
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
3-13
砂ろ過水槽
本槽は、砂ろ過処理前の排水を貯留するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
鉄筋コンクリート造
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
3) 付帯機器
(1) 散気装置
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
183
〕m
3-14 砂ろ過塔移送ポンプ
本装置は、砂ろ過水槽の排水を砂ろ過塔へ移送するものである。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
〔
〕
② 羽根車
〔
〕
③ 主軸
〔
〕
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
3-15 砂ろ過塔
本装置は、排水中の懸濁物質を除去するものである。
1) 形式
圧力式
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 処理能力
〔
〕㎥/h
184
(2) 主要寸法
〔
〕m×〔
〕m×〔
〕m
(3) 主要材質
SS400、内面ゴムライニング
(4) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
3-16
再利用水槽
詳細は第2章 第9節 4-9 再利用水槽を参照すること。
3-17
砂ろ過塔逆洗ポンプ
本装置は、砂ろ過塔の逆洗のために再利用水槽の処理水を砂ろ過塔へ移送するものである。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
〔
〕
② 羽根車
〔
〕
③ 主軸
〔
〕
(5) 操作方式
〔
〕
185
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
3-18 処理水移送ポンプ
本装置は、灰汚水系処理水を放流水槽へ移送するものである。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
〔
〕
② 羽根車
〔
〕
③ 主軸
〔
〕
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
3-19 汚泥引抜ポンプ
本装置は、凝集沈殿槽の汚泥を引抜き、汚泥処理装置の濃縮汚泥貯留槽へ移送するものであ
る。
1) 形式
一軸ネジポンプ
186
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
SCS
② ロータ
SUS
③ ステータ
NBR、EPDM 等の合成ゴムまたは PTFE 等の樹脂ライニング
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
3-20
塩酸貯留槽
本槽は、塩酸を貯留するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
FRP 製または SUS 製
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
3) 付帯機器
必要な付帯機器
187
〕m
一式
4) 特記事項
純水装置と兼用も可とする。
3-21 塩酸移送ポンプ
本装置は、塩酸貯留槽の塩酸を塩酸希釈槽へ移送するものである。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
接液部
〔
〕
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
3-22 塩酸希釈槽
本槽は、塩酸貯留槽より移送された塩酸を希釈し貯留するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
FRP 製または SUS 製
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
188
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 付帯機器
(1) 撹拌機
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
3-23
塩酸注入ポンプ
本装置は、塩酸希釈槽の塩酸を pH 調整槽、中和槽へ移送するものである。
1) 形式
ダイヤフラムポンプ
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ダイヤフラム(接液部)
PTFE 等の樹脂
② ポンプヘッド
PVC
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
3-24
苛性ソーダ貯留槽
本槽は、苛性ソーダを貯留するものである。
1) 数量
189
1基
2) 主要項目
(1) 構造
FRP 製または SUS 製
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
純水装置、湿式排ガス洗煙装置と兼用も可とする。
3-25 苛性ソーダ注入ポンプ
本装置は、苛性ソーダ貯留槽の苛性ソーダを pH 調整槽、反応槽へ移送するものである。
1) 形式
ダイヤフラムポンプ
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ダイヤフラム(接液部)
PTFE 等の樹脂
② ポンプヘッド
PVC
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
190
必要な付帯機器
一式
3-26
塩化第二鉄貯留槽
本槽は、塩化第二鉄を貯留するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
FRP 製または SUS 製
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
3-27
塩化第二鉄注入ポンプ
本装置は、塩化第二鉄貯留槽の塩化第二鉄を反応槽へ移送するものである。
1) 形式
ダイヤフラムポンプ
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ダイヤフラム(接液部)
PTFE 等の樹脂
② ポンプヘッド
191
PVC
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
3-28 凝集助剤貯留槽
本槽は、凝集助剤を貯留するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
FRP 製または SUS 製
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 付帯機器
(1) 撹拌機
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
3-29 凝集助剤注入ポンプ
本装置は、凝集助剤貯留槽の凝集助剤を反応槽へ移送するものである。
1) 形式
ダイヤフラムポンプ
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
192
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ダイヤフラム(接液部)
PTFE 等の樹脂
② ポンプヘッド
PVC
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
3-30
散気用ブロワ
本装置は、灰汚水系原水槽、生物処理槽、砂ろ過水槽等の散気装置へ空気を供給するもので
ある。
1) 形式
ルーツブロワ
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 風量
〔
〕㎥ N/h
(2) 風圧
〔
〕kPaG
(3) 主要材質
① ケーシング
〔
〕
② ロータ
〔
〕
③ 主軸
〔
〕
(4) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(5) 操作方式
193
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
3-31 排気用ファン
本装置は、各水槽の空気を排気するものである。
1) 形式
シロッコファン
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 風量
〔
〕㎥ N/h
(2) 風圧
〔
〕kPaG
(3) 主要材質
① ケーシング
〔
〕
② 羽根車
〔
〕
③ 主軸
〔
〕
(4) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
屋外に直接排気する場合は、騒音及び臭気等に十分考慮すること。
4 純水排水処理装置
本装置は、焼却施設から排出する排水のうち純水装置排水、ボイラブロー排水等の排水を処理
194
するものである。
4-1 純水排水槽
本槽は、純水再生排水を槽内で撹拌しながら pH 調整するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
鉄筋コンクリート造
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 付帯機器
(1) 梯子(SUS304)
一式
(2) 換気装置(第1種)
一式
(3) その他必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
(1) 酸欠及び臭気防止対策を講ずること。
(2) 純水再生排水を一時貯留するのに必要な容量を確保すること。
(3) 水密性の高いコンクリート仕様とすること
(4) 自動撹拌機構を設けること。
4-2 ブロー排水槽(必要に応じて設置)
本槽は、ボイラブロー水をブロータンクの後に一時貯留するものである。
1) 数量
〔
〕基
2) 主要項目(1基につき)
(1) 構造
〔
〕
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
195
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 付帯機器
(1) 梯子(SUS304)
一式
(2) 換気装置(第1種)
一式
(3) その他必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
(1) 水密性の高いコンクリート仕様とすること。
(2) 酸欠及び臭気防止対策を講ずること。
(3) ブロー水を一時貯留するのに必要な容量を確保すること。
4-3 排水ポンプ
純水排水槽及びブロー排水槽の排水を灰汚水処理装置へ移送するものである。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
〔
〕基(内〔
〕基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
SCS
② 羽根車
SCS
③ 主軸
SUS
(5) 操作方式
196
自動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5 洗煙排水処理装置
本設備は、排ガスを洗浄した排水を処理するものである。
1) ポンプ、ブロワ等において、必要なものについては予備を設けること。
2) 配管類については、スケール生成、付着等を考慮したものとすること。
3) 発生汚泥はごみピットへ移送すること。
5-1 洗煙系原水槽
本槽は、湿式排ガス洗煙装置より生じた排水を貯留するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
鉄筋コンクリート造
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 付帯機器
(1) 梯子(SUS304)
一式
(2) 換気装置(第1種)
一式
(3) その他必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
(1) 酸欠及び臭気防止対策を講ずること。
(2) 洗煙排水を貯留、均質化するのに必要な容量とすること。
(3) 水密性の高いコンクリート仕様とすること。
197
5-2 洗煙系原水移送ポンプ
本装置は、洗煙系原水槽の排水を流量調整槽へ移送するものである。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
SCS
② 羽根車
SCS
③ 主軸
SUS
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5-3 流量調整槽
本槽は、pH 調整槽へ流れる排水の流量を調整するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
〔
〕
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
198
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5-4 pH 調整槽移送ポンプ(必要に応じて設置)
本装置は、排水を pH 調整槽へ移送するものである。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
SCS
② 羽根車
SCS
③ 主軸
SUS
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5-5 pH 調整槽
本槽は、排水について凝集沈殿処理を行うのに適した pH に調整するものである。
1) 数量
199
1基
2) 主要項目
(1) 構造
〔
〕
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 付帯機器
(1) 撹拌機
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
5-6 第1反応槽移送ポンプ(必要に応じて設置)
本装置は、排水を第1反応槽へ移送するものである。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
SCS
② 羽根車
SCS
③ 主軸
SUS
(5) 操作方式
200
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5-7 第1反応槽
本槽は、排水について凝集剤(塩化第二鉄)を添加して撹拌し、排水中の懸濁物質を凝集す
るものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
鉄筋コンクリート造
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 付帯機器
(1) 撹拌機
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
5-8 第1凝集沈殿槽
本槽は、排水中のフロックを沈降分離するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
鉄筋コンクリート造
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
3) 付帯機器
201
〕m
(1) 汚泥掻寄機
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
5-9 第2反応槽
本槽は、排水について凝集剤(硫酸バンド)を添加して撹拌し、排水中の懸濁物質の凝集及
びフッ素の除去を行うものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
鉄筋コンクリート造
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 付帯機器
(1) 撹拌機
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
5-10 第2凝集沈殿槽
本槽は、排水中のフロックを沈降分離するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
鉄筋コンクリート造
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
3) 付帯機器
202
〕m
(1) 汚泥掻寄機
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
5-11
中和槽
本槽は、
凝集沈殿処理後の排水について下水道放流基準に適合する pH に調整するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
鉄筋コンクリート造
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
3) 付帯機器
(1) 撹拌機
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
5-12
ろ過水槽移送ポンプ(必要に応じて設置)
本装置は、排水をろ過水槽へ移送するものである。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
203
〕m
(4) 主要材質
① ケーシング
〔
〕
② 羽根車
〔
〕
③ 主軸
〔
〕
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5-13 ろ過水槽
本槽は、ろ過処理前の排水を貯留するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
鉄筋コンクリート造
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 付帯機器
(1) 散気装置
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
5-14 塔移送ポンプ
本装置は、ろ過水槽の排水を砂ろ過塔、活性炭吸着塔、水銀キレート樹脂塔、重金属キレー
ト樹脂塔へ移送するものである。
1) 形式
〔
〕
204
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
〔
〕
② 羽根車
〔
〕
③ 主軸
〔
〕
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5-15
砂ろ過塔
本装置は、排水中の懸濁物質を除去するものである。
1) 形式
圧力式
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 処理能力
〔
〕㎥/h
(2) 主要寸法
〔
〕m×〔
〕m×〔
〕m
(3) 主要材質
SS400、内面ゴムライニング
205
(4) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5-16 活性炭吸着塔(必要に応じて設置)
本装置は、排水中の有機物を除去するものである。
1) 形式
圧力式
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 処理能力
〔
〕㎥/h
(2) 主要寸法
〔
〕m×〔
〕m×〔
〕m
(3) 主要材質
SS400、内面ゴムライニング
(4) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5-17 水銀キレート樹脂塔(必要に応じて設置)
本装置は、排水中の水銀を除去するものである。
1) 形式
圧力式
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 処理能力
〔
〕㎥/h
(2) 主要寸法
206
〔
〕m×〔
〕m×〔
〕m
(3) 主要材質
SS400、内面ゴムライニング
(4) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5-18
重金属キレート樹脂塔
本装置は、排水中の重金属を除去するものである。
1) 形式
圧力式
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 処理能力
〔
〕㎥/h
(2) 主要寸法
〔
〕m×〔
〕m×〔
〕m
(3) 主要材質
SS400、内面ゴムライニング
(4) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5-19
洗煙系処理水槽
本槽は、処理水を貯留するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
鉄筋コンクリート造
207
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 付帯機器
(1) 散気装置
一式
(2) 必要な付帯機器
一式
5-20 塔逆洗ポンプ
本装置は、砂ろ過塔、活性炭吸着塔、水銀キレート樹脂塔、重金属キレート樹脂塔の逆洗の
ために洗煙系処理水槽の処理水をこれらの各塔へ移送するものである。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
〔
〕
② 羽根車
〔
〕
③ 主軸
〔
〕
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
208
一式
5-21
第1汚泥引抜ポンプ
本装置は、第1凝集沈殿槽の汚泥を引抜き、汚泥処理装置の濃縮汚泥貯留槽へ移送するもの
である。
1) 形式
一軸ネジポンプ
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
SCS
② ロータ
SUS
③ ステータ
NBR、EPDM 等の合成ゴムまたは PTFE 等の樹脂ライニング
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5-22
第2汚泥引抜ポンプ
本装置は、第2凝集沈殿槽の汚泥を引抜き、汚泥処理装置の濃縮汚泥貯留槽へ移送するもの
である。
1) 形式
一軸ネジポンプ
2) 数量
209
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
SCS
② ロータ
SUS
③ ステータ
NBR、EPDM 等の合成ゴムまたは PTFE 等の樹脂ライニング
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5-23 塩酸貯留槽
本槽は、塩酸を貯留するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
FRP 製または SUS 製
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
3) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
210
〕m
4) 特記事項
灰汚水処理装置と兼用も可とする。
5-24
塩酸移送ポンプ
本装置は、塩酸貯留槽の塩酸を塩酸希釈槽へ移送するものである。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
接液部
〔
〕
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
灰汚水処理装置と兼用も可とする。
5-25
塩酸希釈槽
本槽は、塩酸貯留槽より移送された塩酸を希釈し貯留するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
FRP 製または SUS 製
(2) 容量
211
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 付帯機器
(1) 撹拌機
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
灰汚水処理装置と兼用も可とする。
5-26 塩酸注入ポンプ
本装置は、塩酸希釈槽の塩酸を pH 調整槽、第2反応槽、中和槽へ移送するものである。
1) 形式
ダイヤフラムポンプ
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ダイヤフラム(接液部)
PTFE 等の樹脂
② ポンプヘッド
PVC
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
212
5-27
苛性ソーダ貯留槽
本槽は、苛性ソーダを貯留するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
FRP 製または SUS 製
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
灰汚水処理装置と兼用も可とする。
5-28
苛性ソーダ注入ポンプ
本装置は、苛性ソーダ貯留槽の苛性ソーダを pH 調整槽、第2反応槽へ移送するものである。
1) 形式
ダイヤフラムポンプ
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ダイヤフラム(接液部)
PTFE 等の樹脂
② ポンプヘッド
PVC
213
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5-29 塩化第二鉄貯留槽
本槽は、塩化第二鉄を貯留するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
FRP 製または SUS 製
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
灰汚水処理装置と兼用も可とする。
5-30 塩化第二鉄注入ポンプ
本装置は、塩化第二鉄貯留槽の塩化第二鉄を第1反応槽へ移送するものである。
1) 形式
ダイヤフラムポンプ
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
214
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ダイヤフラム(接液部)
PTFE 等の樹脂
② ポンプヘッド
PVC
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5-31
硫酸バンド貯留槽
本槽は、硫酸バンドを貯留するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
FRP 製または SUS 製
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5-32
硫酸バンド注入ポンプ
本装置は、硫酸バンド貯留槽の硫酸バンドを第2反応槽へ移送するものである。
1) 形式
ダイヤフラムポンプ
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
215
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ダイヤフラム(接液部)
PTFE 等の樹脂
② ポンプヘッド
PVC
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5-33 凝集助剤貯留槽
本槽は、凝集助剤を貯留するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
FRP 製または SUS 製
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
3) 付帯機器
(1) 撹拌機
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
灰汚水処理装置と兼用も可とする。
216
〕m
5-34
凝集助剤注入ポンプ
本装置は、凝集助剤貯留槽の凝集助剤を第1反応槽、第2反応槽へ移送するものである。
1) 形式
ダイヤフラムポンプ
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ダイヤフラム(接液部)
PTFE 等の樹脂
② ポンプヘッド
PVC
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5-35
塩化カルシウム貯留槽
本槽は、塩化カルシウムを貯留するものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
FRP 製または SUS 製
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
217
〕m
3) 付帯機器
(1) 撹拌機
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
5-36 塩化カルシウム注入ポンプ
本装置は、塩化カルシウム貯留槽の塩化カルシウムを第2反応槽へ移送するものである。
1) 形式
ダイヤフラムポンプ
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ダイヤフラム(接液部)
PTFE 等の樹脂
② ポンプヘッド
PVC
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5-37 散気用ブロワ
本装置は、洗煙系原水槽等の散気装置へ空気を供給するものである。
1) 形式
ルーツブロワ
2) 数量
218
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 風量
〔
〕㎥ N/h
(2) 風圧
〔
〕kPaG
(3) 主要材質
① ケーシング
〔
〕
② ロータ
〔
〕
③ 主軸
〔
〕
(4) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
灰汚水処理装置と兼用も可とする。
5-38
排気用ファン
本装置は、各水槽の空気を排気するものである。
1) 形式
シロッコファン
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 風量
〔
〕㎥ N/h
(2) 風圧
〔
〕kPaG
(3) 主要材質
219
① ケーシング
〔
〕
② 羽根車
〔
〕
③ 主軸
〔
〕
(4) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 屋外に直接排気する場合は、騒音及び臭気等に十分考慮すること。
(2) 灰汚水処理装置と兼用も可とする。
6 汚泥処理装置
本装置は、灰汚水処理装置及び洗煙排水処理装置からの汚泥を受入れ、ごみピットへ移送する
ものである。
6-1 濃縮汚泥貯留槽
本槽は、灰汚水処理装置、洗煙排水処理装置の凝集沈殿処理で生じた汚泥を貯留するもので
ある。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 構造
〔
〕
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
3) 付帯機器
必要な付帯機器
220
〕m
一式
6-2 汚泥移送ポンプ
本装置は、濃縮汚泥貯留槽の汚泥をごみピットへ移送するものである。
1) 形式
一軸ネジポンプ
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
SCS
② ロータ
SUS
③ ステータ
NBR、EPDM 等の合成ゴムまたは PTFE 等の樹脂ライニング
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
7 放流水処理装置
本装置は、各排水処理装置で処理後の排水を受入れ、下水道放流するものである。
7-1 放流水槽
本槽は、放流水を貯留するものである。
1) 数量
1基
221
2) 主要項目
(1) 構造
鉄筋コンクリート造
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
3) 主要機器
(1) 梯子(SUS304)
一式
(2) 換気装置(第1種)
一式
(3) その他必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
(1) 酸欠及び臭気防止対策を講ずること。
(2) 処理水量を考慮し、必要な容量を確保すること。
(3) 水密性の高いコンクリート仕様とすること。
7-2 放流ポンプ
本装置は、放流水を下水道へ放流するものである。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
2基(内1基予備)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
〔
〕
222
② 羽根車
〔
〕
③ 主軸
〔
〕
(5) 操作方式
自動、現場手動
4) 付帯機器
(1) 積算流量計
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
223
第11節 電気設備
1 電気設備基本事項
1) 本設備は電力会社より交流三相3線式特別高圧 66kV50Hz 系統2回線受電(1回線は予備
線)し、各負荷に必要な電圧に変電、配電するものであり、蒸気タービン発電機と並列
運転を行う設備とすること。
2) 蒸気タービン発電にて発電した電力は、本施設で使用し、余剰電力を電力会社に売電す
る設備とすること。
3) 蒸気タービン発電機並列運転中、受電(買電)が停電した場合は、蒸気タービン発電機
による自立運転を行うものとし、蒸気タービン発電機が停止した場合は、全負荷が受電
(買電)に移行する適切な形式の設備とすること。
4) 本施設稼働中に全停電が発生した場合は、焼却炉を安全に停止する等、これに必要な電
力を供給するために非常用発電機を設置すること。
5) コンピュータ関係や保安設備のために無停電電源装置を設置すること。
6) 非常用発電機は停電時に自動起動し、重要保安負荷を自動起動させること。
7) 本設備を構成する機器等は、安全性、信頼性を考慮し、その用途に最適な形式を選定す
るとともに、万一、電力会社の送電系統または本施設の事故時においても速やかに事故
箇所と系統から分離し、最大限本施設の稼働継続が可能となるよう、保護継電システム
を構築すること。
8) 監視制御は、中央制御室での集中監視制御方式とし、力率制御、デマンド監視等、自動
制御を行うとともに遠隔操作を可能とすること。
9) 設備の故障や誤操作に対する安全化を図る機構及び装置を設置すること。
10) 本システムの重要部分は二重化構成の採用により、信頼性の高いものとすること。
11) 省エネルギー等の環境負荷に配慮する設備とすること。
12) 各機器は、特殊なものを除き、型式、定格等を統一し、メーカーについても極力統一を
図ること。
13) 本設備は、電気事業法及び関係規則、通達「電気設備の技術基準」、「高圧受電設備規
程」、「電力品質確保に係る系統連系技術要件ガイドライン」、「高圧または特別高圧
で受電する需要家の高調波抑制対策ガイドライン」等を遵守して計画すること。
2 基本的事項の設定
2-1 感電防止
湿気のある場所に電気機械器具を設置する場合には、漏電遮断器等を設置すること。
224
2-2 電源ロック装置等の取付
遠方操作のできる電気回路方式を採用する場合は、点検中の電気機械器具に遠方から電源が
投入できない方式とすること。また、コンベヤ類には、駆動側に非常停止装置を設置するこ
と。
2-3 高調波対策
インバータ等高調波発生機器から発生する高調波に対しては、「高調波抑制ガイドライン」
に記載の高調波流出電流上限値を超過しないよう対策を講ずること。なお、インバータ盤は、
原則として炉室等の現場には配置しないこと。
2-4 停電対策
万一の停電に備え、コンピュータ関係や保安設備のために、無停電電源装置を設置するこ
と。
2-5 電気盤構造
1) 作業性、保守管理の容易性、能率性、安全性を考慮し、盤の面数、配置、大きさ、構造
等は施設の規模に適合したものとすること。
2) 鋼板製の受変電盤、配電盤、監視盤、制御盤及び操作盤の構造は屋内閉鎖形とすること。
ただし、屋外設置の場合は屋外形で屋外塗装仕様とすること。
3) 扉を鍵付きとする場合は、共通キーとすること。
4) 塗装は、盤内外とも指定色とし、塗装方法はメラミン焼付塗装または粉体塗装(いずれ
も半艶)とすること。
5) 表示ランプ、照光式スイッチ及びアナンシェーター等の光源には、LED 球を使用するこ
と。
6) 自立形の盤内部には照明灯を設け、扉の開閉時に点灯、消灯するものとすること。
2-6 防火対策
1) 爆発や火災の影響を受けやすい場所は回避して配線すること。
2) 火災検知や消火等事故に関連する電源は、他と分離するか、非常用電源を使用するこ
と。
3 電気方式(不燃ごみ等選別施設の受電を含む)
1) 受電電圧
交流三相3線式 66kV、50Hz、2回線(内1回線は予備線)
2) 発電電圧
225
交流三相3線式 6.6kV、50Hz
3) 配線種別
一般線
4) 配電方式及び電圧
(1) 高圧配電
交流三相3線式 6.6kV
(2) プラント動力
交流三相3線式 6.6kV
交流三相3線式 420V
(3) 建築動力
交流三相3線式 210V
(4) 保守用動力
交流三相3線式 210V
(5) 照明、計装
交流単相3線式 210/105V
交流単相2線式 100V
(6) 操作回路
交流単相2線式 100V
直
流
100V
(7) 直流電源装置
直
流
100V
(8) 電子計算機電源
交流単相2線式 100V
4 受変電設備(不燃ごみ等選別施設の受電を含む)
1) 特別高圧受電は、場内に電力会社が設ける引込鉄塔から交流三相3線式 66kV2回線
(内1回線は予備線)を、本工事で設けるケーブルヘッド(責任分界点)で接続し、地
中管路にてケーブルを敷設し、焼却施設の特高受電室で受電(2遮断器受電方式)する
こと。
2) 不燃ごみ等選別施設等への電源供給は、焼却施設で変圧後配電すること。
3) 受電用保護継電器は、電気設備技術基準に基づくとともに、電力会社との協議等によっ
て決定すること。また、送電系統との連系に適した機器を構成すること。
4-2 特別受電引込盤
1) 形式
226
屋内用キュービクル型ガス絶縁開閉装置(C-GIS)
2) 数量
一式
3) 操作方法
遠隔手動、現場手動
4) 収納機器
断路器、遮断器、接地開閉器、避雷器、計器用変流器、計器用変圧器、検知器、その他
必要なもの
5) 特記事項
(1) 受電用遮断器は、短絡電流を完全に遮断できる容量とすること。
(2) 受電用保護方式は、電気設備技術基準に基づくとともに、電力会社との協議によっ
て決定すること。
(3) 盤の扉は、すべて施錠可能な構造とすること。
(4) 電力会社設置の取付用変成器等の設置スペースを確保すること。
(5) 遮断器と断路器は、インターロック付とすること。
(6) 盤面には、開閉表示灯、故障表示灯、操作スイッチ、操作場所切替スイッチを設置
すること。
(7) 遮断器の開閉は、設置場所及び中央制御室からの操作が可能とすること。
(8) 故障警報、状態表示を中央制御室に表示すること。
4-3 取引用計量器盤
1) 形式
屋内鋼板製閉鎖自立形
2) 数量
1面
3) 収納機器
買電用計量器、売電用計量器(電力会社支給品)
4) 特記事項
パルスピックを設置し、計量データ(売電、買電等)を中央制御室へ取り込むこと。
4-4 特別高圧変圧器
1) 形式
屋内型ガス絶縁変圧器(JEC-2200)
2) 数量
一式
227
3) 電圧
66kV/6.6kV
4) 容量
〔
〕kVA
5) 絶縁階級
〔
〕種
6) 特記事項
(1) タップ付とし、外部から切替可能とすること。
(2) ダイヤル温度計、連成計(各々警報接点付き)を付属すること。
(3) 容量は、最大負荷時の 110%以上とすること。
(4) 温度指示、警報を中央制御室に表示すること。
(5) 据付は、防震材を使用すること。
4-5 特別高圧変圧器2次遮断器盤
1) 形式
屋内鋼板製閉鎖自立形(JEM1425CW 形)
2) 数量
一式
3) 操作方法
遠隔手動、現場手動
4) 収納機器
真空遮断器(VCB)、保護継電器、計器用変流器、計測機器、自動力率調整器、その他必
要なもの
5) 特記事項
(1) 盤の扉は、全て施錠可能な構造とすること。
(2) 盤面には、開閉表示灯、故障表示灯、操作スイッチ、操作場所切替スイッチを設置
すること。
(3) 遮断器の開閉は、設置場所及び中央制御室からの操作が可能とすること。
(4) 故障警報、状態表示を中央制御室に表示すること。
(5) 電圧、電流、電力、電力量、力率等を盤面に表示するとともに、中央制御室へ表示
させること。
4-6 高圧配電盤
1) 形式
屋内鋼板製閉鎖自立形(JEM1425CW 形)
228
2) 数量
〔
〕面
3) 操作方法
遠隔手動、現場手動
4) 収納機器
真空遮断器(VCB)、保護継電器、計器用変流器、計測機器、その他必要なもの
5) 特記事項
(1) 盤の扉は、すべて施錠可能な構造とすること。
(2) 盤面には開閉表示灯、故障表示灯、操作スイッチ、操作場所切替スイッチを設置す
ること。
(3) 遮断器の開閉は、設置場所及び中央制御室からの操作が可能とすること。
(4) 故障警報、状態表示を中央制御室に表示すること。
(5) 電流等を盤面に表示させるとともに、中央制御室に表示させること。
4-7 高圧進相コンデンサ盤
1) 形式
屋内鋼板製閉鎖自立形(JEM1225)
2) 数量
〔
〕面
3) コンデンサバンク数
〔
〕台
4) コンデンサ群容量
〔
〕kVA
5) 収納機器
直列リアクトル、放電装置、2E リレー、コンビネーションユニット、計器用変流器、
計測機器、その他必要なもの
6) 特記事項
(1) 高圧配電盤の特記事項に準ずること。
(2) コンデンサ、直列リアクトルは、モールド形とすること。
(3) 受電電力の力率改善は、発電機及び本コンデンサによって 95%以上(目標値)にな
るよう自動調整制御すること。
4-8 プラント動力用変圧器盤
1) 形式
屋内鋼板製閉鎖自立形(JEM1265)
229
2) 数量
〔
〕面
3) 電圧
6.6kV/420V(三相3線)
4) 容量
〔
〕kVA
5) 絶縁階級
〔
〕種
6) 収納機器
ダイヤル温度計、地絡継電器、零相変流器、その他必要なもの
7) 特記事項
(1) 容量は、最大負荷時の 110%以上とすること。
(2) 省エネルギー形のトップランナー変圧器とし、モールド形とすること。
(3) 盤の扉は、すべて施錠可能な構造とすること。
4-9 建築動力用変圧器盤
1) 形式
屋内鋼板製閉鎖自立形(JEM1265)
2) 数量
〔
〕面
3) 電圧
6.6kV/210V(三相3線)
4) 容量
〔
〕kVA
5) 絶縁階級
〔
〕種
6) 収納機器
ダイヤル温度計、地絡継電器、零相変流器、その他必要なもの
7) 特記事項
プラント動力用変圧器盤の特記事項に準ずること。
4-10 照明用変圧器盤
1) 形式
屋内鋼板製閉鎖自立形(JEM1265)
2) 数量
230
〔
〕面
3) 電圧
6.6kV/210-105V(単相3線)
4) 容量
〔
〕kVA
5) 絶縁階級
〔
〕種
6) 収納機器
ダイヤル温度計、地絡継電器、零相変流器、その他必要なもの
7) 特記事項
プラント動力用変圧器盤の特記事項に準ずること。
4-11
高調波抑制装置
1) 形式
屋内鋼板製閉鎖自立形
2) 数量
一式
3) 主要取付機器
〔
〕
4) 特記事項
(1) インバータ等高調波発生機器から発生する高調波に対し、「高調波抑制ガイドライ
ン」
に記載の高調波流出電流上限値を超過しないように、高調波発生源より発生する
高調波電流を打消し、電力会社配電系統への高調波電流の流出を低減する為に高調
波抑制装置を設置すること。
(2) 高調波制御装置及びインバータ盤は、原則として炉室等の現場には配置しない計画
とすること。
5 電力監視盤
1) 形式
屋内鋼板製閉鎖自立形
2) 数量
一式
3) 収納機器
模擬母線、状態表示、故障表示灯、電力計、電流計、力率計、無効電力計、周波数計、
零相電圧計、不足電圧継電器、過電圧継電器、地絡過電圧継電器、周波数上昇継電器、周
231
波数低下継電器、短絡方向継電器、過電流継電器、地絡過電流継電器、比率作動継電器、
試験端子、単独運転防止装置または転送遮断装置、その他必要なもの
4) 特記事項
不燃ごみ等選別施設の電力監視等も行うこと。
6 低圧主幹盤
1) 形式
屋内鋼板製閉鎖自立形(JEM1265)
2) 数量
(1) プラント動力主幹盤
〔
〕面
(2) 非常用主幹盤
〔
〕面
(3) 建築動力主幹盤
〔
〕面
(4) 照明用主幹盤
〔
〕面
3) 収納機器
電流計、電圧計、表示灯、地絡継電器、配線用遮断器、計器用変流器、零相変流器、そ
の他必要なもの
4) 特記事項
(1) 高圧配電盤の特記事項に準ずること。
(2) 建築動力主幹盤及び照明用主幹盤の2次側端子以降、非常用主幹盤の建築動力、建
築照明の2次側端子以降は、建築電気設備工事とすること。
7 動力設備
7-1 動力制御盤
1) 形式
屋内鋼板製閉鎖自立形、コントロールセンター方式(両面形)、制御盤方式
2) 数量
(1) 低圧動力制御盤
〔
〕面
(2) 高圧動力制御盤
〔
〕面
(3) 回転数制御盤
232
〔
〕面
3) 収納機器
〔
〕
4) 特記事項
(1) 現場操作盤は、制御盤と関連させて、適正に管理が行えること。
(2) 作業の安全性を重視し、必要なものにはインターロック機構を採用すること。
(3) 炉室等の環境が悪い場所に設置する現場操作盤については、腐食防止対策を講ずる
こと。
7-2 現場制御盤
1) 形式
鋼板製閉鎖式壁掛形または鋼板製屋内閉鎖垂直自立形
2) 数量
(1) バーナ制御盤
〔
〕面
(2) クレーン用動力制御盤
〔
〕面
(3) 集じん設備制御盤
〔
〕面
(4) 有害ガス除去制御盤
〔
〕面
(5) 排水処理制御盤
〔
〕面
3) 収納機器
〔
〕
4) 特記事項
動力制御盤の特記事項に準ずること。
7-3 現場操作盤
1) 形式
鋼板製閉鎖式自立形、壁掛形またはスタンド形
2) 数量
一式
3) 収納機器
〔
〕
233
4) 特記事項
(1) 動力制御盤の特記事項に準ずること。
(2) 工事(補修)用電源盤にも適用すること。
8 電動機
8-1 定格
電動機の定格電圧、定格周波数は、電気方式により計画するものとし、汎用性、経済性、施
工性等を考慮して選定すること。
8-2 電動機の種類
電動機の種類は、原則としてかご形三相誘導電動機とし、その形式は、以下に示す適用規格
に準拠し、使用場所に応じたものを選定すること。
JIS C4034
回転電気機械通則
JIS C4210
低圧三相かご形誘導電動機
JEC 2137
誘導機
JEM 1202
クレーン用全閉形巻線形低圧三相誘導電動機
8-3 電動機の始動方法
原則として直入始動とするが、始動時における電源への影響を考慮して始動方法を決定する
こと。
9 タービン発電設備
発電設備の運転方式は、通常運転時において電力会社とタービン発電機の並列運転を行うもの
とすること。
9-1 タービン発電機
1) 形式
同期発電機
2) 数量
1基
3) 容量
〔
〕kVA
4) 出力
〔
〕kW
5) 力率
234
〔
〕
6) 電圧
〔
〕kV(三相3線)
7) 周波数
50Hz
8) 回転数
〔
〕rpm
9) 絶縁種別
F 種以上
10) 励磁方式
ブラシレス励磁方式
11) 冷却方式
〔
〕
9-2 発電機監視盤
1) 形式
〔
〕
2) 数量
〔
〕面
3) 収納機器
発電電力計、電圧計、電流計、周波数計、回転数計、その他必要なもの
9-3 発電機遮断器盤、励磁装置盤
1) 形式
屋内鋼板製閉鎖自立形(JEM1425CW 形)
2) 数量
〔
〕面
3) 収納機器
〔
〕
9-4 タービン起動盤
1) 形式
屋内鋼板製閉鎖自立形(JEM1425CW 形)
2) 数量
〔
〕面
235
3) 収納機器
電流計、温度計、圧力計、回転計、振動計、その他必要なもの
10
非常電源設備
10-1 非常用発電設備
非常用発電設備は、受電系統の事故等による停電時において、本施設を安全に停止するため
に、必要最低限の保安動力、保安照明、また、電気式湯沸器とした場合における飲料水以外の
給湯設備の電源供給を行えるものとすること。
また、計画停電時においてもごみの搬入がある場合は、非常用発電設備により最低限のごみ
の受入れを行えるものとすること。
非常用発電設備により電源供給を行う主要な機器
機
器 名
1.ごみ計量機
2.プラットホーム出入口扉
3.投入扉用駆動装置
4.機器冷却水ポンプ、ボイラ給水ポンプ、復水ポンプ
5.消火設備等(建築付帯設備)
、放水銃設備
6.燃料移送ポンプ、給油装置
7.計装用コンプレッサ
8.ごみクレーン(焼却施設及び不燃ごみ等選別施設)
、脱臭装置
9.無停電電源装置
10.中央制御室、中央操作室内の機器等(施設運用に必要な機器)
11.施設内の照明等(計画停電時に施設運用できる最低限の範囲)
12.給湯設備(飲料用以外の温水を電気式湯沸器によるものとした場合)
13.その他必要な設備
非常用発電機は、ごみクレーンや脱臭装置等を稼働させられる容量を見込むこと。
また、大災害に伴う商用電源の停電時に、非常用発電機により施設の管理室照明等に給電す
る電力を確保すること。
防振、騒音対策を講ずること。
なお、燃料ストレージタンクは、助燃設備と兼用も可とする。
10-1-1 原 動 機
1) 形式
〔
〕
2) 数量
236
1基
3) 出力
〔
〕kW(発電機出力に見合う能力)
4) 燃料
軽油
5) 特記事項
警報等を中央制御室に表示させること。
10-1-2 発 電 機
1) 形式
三相交流同期発電機
2) 数量
1基
3) 出力
〔
〕kVA
4) 力率
〔
〕%(遅れ)
5) 電動方式
〔
〕V、50Hz
6) 特記事項
(1) 運転制御は、自動及び手動制御とすること。手動は、現場及び中央制御室にて行え
るものとすること。
(2) 自動運転はプラント動力電源の喪失を確認後、非常用発電設備が自動起動して機関
始動より 40 秒以内に発電機電圧を確立し、常用電源を非常用電源と切替確認後、非
常用負荷を投入すること。
(3) 電力、電力量、電圧、電流、周波数、運転期間、重故障、軽故障を中央制御室に表
示させること。
10-1-3 発電機監視盤
1) 形式
屋内鋼板製閉鎖自立形
2) 数量
〔
〕面
3) 収納機器
〔
〕
237
10-1-4 発電機遮断器盤
1) 形式
屋内鋼板製閉鎖自立形(JEM1425CW 形)
2) 数量
〔
〕面
3) 収納機器
〔
〕
10-1-5 励磁装置盤
1) 形式
屋内鋼板製閉鎖自立形(JEM1425CW 形)
2) 数量
〔
〕面
3) 収納機器
〔
〕
10-1-6 燃料ストレージタンク
1) 形式
地下埋設型
2) 数量
1基
3) 主要項目
(1) 使用燃料
軽油
(2) 容量
〔
〕kL(有効)
(3) 主要寸法
径〔
〕m×長さ〔
〕m
(4) 主要材質
本体 SS400
(5) 厚さ
本体〔
〕mm 以上
4) 付帯機器
(1) 油抜き口
238
一式
(2) 空気抜き口
一式
(3) 液面計
一式
(4) マンホール
一式
(5) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 配管も含め、防食仕様とすること。
(2) 1日(24 時間)発電できるタンク容量とすること。また、助燃設備と兼用した場合
は、3炉立上げに必要な容量を合わせたタンク容量とすること。
(3) 非常時にごみ収集車両等へ軽油を給油できる給油装置を設置すること。また、給油
装置での給油量が計量できるようにすること。
(4) 燃料ストレージタンクの容量は、ごみ収集車両用に給油する 20,000 リットルを見込
むこと。
10-1-7 燃料移送ポンプ(必要に応じて設置)
1) 形式
ギヤポンプ
2) 数量
〔
〕
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕L/min
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
〔
〕
② ギヤ
〔
〕
239
③ 主軸
〔
〕
(5) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 助燃バーナ及び再燃焼バーナの燃料移送ポンプと兼用することも可とする。
(2) 屋内または屋根付きピット内に設置すること。
(3) 周囲には、点検スペースを設けること。
10-1-8 燃料サービスタンク
1) 形式
鋼板製
2) 数量
1基
3) 主要項目
(1) 容量
軽油〔
〕L(有効)
(2) 主要寸法
径〔
〕m×長さ〔
〕m
(3) 主要材質
SS400
(4) 厚さ
〔
〕mm
4) 付帯機器
(1) 油抜き口、空気抜き口
一式
(2) 防油堤
一式
(3) 液面計
一式
5) 特記事項
本装置及び配管は防食施工を施すこと。
240
11 無停電電源装置
本装置は、直流電源装置、交流電源装置により構成され、全停電の際、万一非常用発電機が運
転されなくても 10 分以上は供給できる容量とすること。本施設の必要な負荷に給電するものと
すること。
11-1
直流電源装置
1) 形式
屋内鋼板製閉鎖自立形
2) 数量
一式
3) 主要項目
(1) 容量
〔
〕Ah(必要負荷の 10 分以上)
(2) 充電器形式
〔
〕
(3) 交流入力
AC〔
〕V、三相3線、50Hz
(4) 直流出力
DC100V
(5) 蓄電池
長寿命型据置鉛蓄電池
4) 特記事項
(1) 設置場所は、年間を通じて室温 25℃以下に管理できる場所とすること。
(2) 無停電電源装置の点検時には、接続されている負荷側の電源を切ることなく、無停
電電源装置の入力側及び負荷側の電源を切ることが可能なバイパス回路を設置する
こと。
11-2
交流電源装置
1) 形式
屋内鋼板製閉鎖自立形
2) 切替方式
無瞬断切替方式
3) 数量
一式
241
4) 主要項目
(1) 容量
〔
〕kVA(必要負荷の 10 分以上)
(2) 電圧
交流入力 AC〔
〕V、三相3線、50Hz
交流出力 AC 100V、単相2線、50Hz
(3) 充電方式
自動定電圧浮動充電方式
(4) 蓄電池
長寿命型据置鉛蓄電池
5) 特記事項
直流電源装置の特記事項に準ずること。
12
電気配線工事
本工事は、幹線及び動力、計装配線配管工事並びに盤の据付工事を行うものである。
機器の運転及び制御が容易かつ効率的に行えることができるもので、動力操作は、遠隔制御監
視方式とし、中央制御室にて集中制御できるものとすること。
また、現場においても単独操作を可能とする操作切替スイッチを設置すること。
12-1 配線工事
ケーブル工事、金属ダクト工事、ケーブルラック工事、金属管工事、バスダクト工事、地中
配管工事等、各敷設条件に応じた適切な施工方法とすること。
12-2 接地工事
本工事は、電気設備技術基準に定められているとおり、A 種、B 種、C 種、D 種接地工事の目
的に応じ、適切に行うこと。このほかに避雷器用及び電気通信用の接地工事は、対象物に合わ
せ、適切に行なうこと。
12-3 ケーブル
使用ケーブルは、原則として環境に配慮したエコケーブルを使用し、目的に合った適切な仕
様とすること。
施工方法は、電気事業法及び関係法令等を遵守し、将来の敷設替えを考慮すること。
12-4 電線
使用電線は、原則として環境に配慮したエコ電線を使用し、目的に合った適切な仕様とする
242
こと。
施工方法は、電気事業法及び関係法令等を遵守し、将来の敷設替えを考慮すること。
243
第12節 計装設備
1-1 計装設備基本事項
1) 本設備は、プラントの運転に必要な自動制御設備、遠方監視、遠隔操作装置、ITV 装置、
中央監視制御装置、公害防止監視装置等と配管配線等により構成すること。
2) 本設備は、プラントの操作、監視、制御の集中化と自動化を行うことにより、プラント
運転の信頼性の向上と省力化を図るとともに、運転管理に必要な情報収集を合理的、か
つ迅速に行うことを目的とすること。
3) 本設備の中枢をなすコンピュータシステムは、危険分散のため主要(重要)部分を2重
化システムとし、各設備、機器の集中監視、操作及び自動順序起動、停止、各プロセス
の最適制御を行うこと。
4) 工場の運転管理及び運営管理に必要な情報を各種帳票類に出力するとともに、運営管理
及び保全管理に必要な運転データを作成すること。
5) 一部の周辺機器の故障及びオペレータの誤操作に対しても、システム全体が停止するこ
とのないよう、フェールセーフ、フールプルーフ等を考慮したハードウェア、ソフトウ
ェアを計画すること。
6) 環境性を考慮のうえで、ごみ処理プロセスに適したシステム構成とし、停電、電圧の変
動及びノイズ等に対して適正な保護対策を講ずること。
1-2 システム構成
ハードウェア、ソフトウェアは、機能追加等拡張性を容易にするため、マイクロコンピュー
タによる分散形制御システム(DCS)で構成すること。
1-3 監視及び操作方法
本施設の監視及び操作方法は、中央制御室での集中監視操作とし、液晶ディスプレイ(LCD)
を中心としたプロセスコンピュータシステムにより、プラントの運転、監視が容易にかつ安全
で、更にフェールセーフ運転も行えること。
1-4 運転制御機能
プラントの運転制御は、分散形制御システムを主体とした自動制御機能とし、遠隔手動及び
現場手動も可能とすること。
1-5 データ処理機能
データ処理システムは、運転管理の省力化、合理化のため、プラントのデータを収集し、収
集したデータを LCD 画面に表示して、帳票の作成も行えること。
244
1) データの収集管理
2) 帳票の作成
1-6 自己診断機能
分散形制御システム構成機器の異常監視を行うものとすること。
2 計装制御計画
2-1 計装監視機能
自動制御システム及びデータ処理設備は、以下に示す機能を有すること。
1) レベル、温度、圧力等プロセスデータの表示、監視
2) ごみ、灰クレーン運転状況の表示
3) 主要機器の運転状態の表示
4) 受変電設備運転状態の表示、監視
5) 電力デマンド監視
場内全体(建築設備及びプラント設備)の省エネ改善支援等の電力監視システム
6) 主要な電動機電流値の監視
7) 機器及び制御系統の異常の監視
8) 公害関連データの表示、監視
9) その他運転に必要なものの表示、監視
2-2 自動制御機能
1) ごみ焼却処理施設関係運転制御
自動立上、自動立下、緊急時自動立下、燃焼制御(CO、NOx 制御を含む)、焼却量制御、
蒸気発生量安定化制御、その他
2) ボイラ関係運転制御
ボイラ水面レベル制御、ボイラ水質管理、蒸気供給量管理、その他
3) 受電発電運転制御
自動力率調整(受電、逆送)、非常用発電機自動立上、停止、運転制御、その他
4) 蒸気タービン発電機運転制御
自動立上、自動停止、自動同期投入運転制御、その他
5) ごみクレーンの運転制御
つかみ量調整、投入、積替、攪拌、その他。なお、全自動、半自動、遠隔手動の各運転
制御ができること。
6) 灰クレーン運転制御
つかみ量調整、積込み、積替、その他
245
7) 動力機器制御
回転数制御、発停制御、交互運転、その他
8) 給排水関係運転制御
水槽等のレベル制御、排水処理装置制御、その他
9) 公害関係運転制御
排ガス処理設備制御、集じん灰処理装置制御、その他
10) 建築設備関係運転制御
発停制御、その他
11) 計量機器自動計量
12) 車両管制装置自動制御
13) その他必要なもの
2-3 データ処理機能
本機能は、プラントの運転管理の省力化を図るもので、プラントデータの収集を行い、表示、
集計整理及び帳票作成等を行うこと。データは、種類ごとに適切な項目を収集し、必要に応じ
てトレンドグラフ、積算、記録等ができること。
1) プラントデータ等の収集管理
(1) ごみの搬入データ(不燃、粗大ごみを含む)
(2) 焼却灰、飛灰等の搬出データ
(3) ごみ焼却データ
(4) 受電電力量、発電電力量、売電電力量及び主要機器等の電力管理データ
(5) 各種プロセスデータ
(6) 公害監視データ
(7) 薬品使用量、ユーティリティ使用量データ
(8) 各機器の稼働状況データ
(9) アラーム発生記録
(10) その他必要なもの
2) 運転管理帳票の作成
運転管理資料として、日報、月報、年報を作成すること。機器の故障状況、運転状況等
の記録及び印字が可能とすること。
3) 機器台帳システム
本システムは、機器設備、故障履歴、補修履歴、部品在庫管理等の保守点検並びにその
支援用に構築し、設備の耐用年数や部品の寿命等のデータを用いた適切な施設保全計画の
提示により施設の長寿命化に寄与できる機能についても有すること。また、事務室、中央
制御室、中央操作室等に設置した端末より、LAN にて使用可能とすること。
246
3 計装機器
3-1 一般計装センサー
以下に示す計装機器を必要な場所に適切に設置すること。
1) 重量センサー等
2) 温度、圧力センサー
3) 流量計、流速計等
4) 開度計、回転数量計等
5) 電流、電圧、電力、電力量及び力率等
6) 槽、バンカ等のレベル計
7) pH、導電率計等
8) その他必要なもの
3-2 大気測定機器
本装置は、煙道排ガス中のばい煙濃度及び気象測定を行うものとする。ばい煙濃度について
は、原則として複数の計装項目を同一盤面に納め、コンパクト化を図ること。
計装機器の設置場所は、焼却炉の熱の影響を受けない場所に設置すること。
3-2-1 ばいじん濃度計
1) 形式
〔
〕
2) 数量
3基(各炉1基)
3) 測定範囲
〔
〕
3-2-2 塩化水素濃度計
1) 形式
〔
〕
2) 数量
3基以上(各炉1基以上)
3) 測定範囲
〔
〕
247
3-2-3 硫黄酸化物濃度計
1) 形式
〔
〕
2) 数量
3基(各炉1基)
3) 測定範囲
〔
〕
3-2-4 窒素酸化物濃度計
1) 形式
〔
〕
2) 数量
3基(各炉1基)
3) 測定範囲
〔
〕
3-2-5 一酸化炭素濃度計
1) 形式
〔
〕
2) 数量
3基(各炉1基)
3) 測定範囲
〔
〕
3-2-6 酸素濃度計
1) 形式
〔
〕
2) 数量
3基(各炉1基)
3) 測定範囲
〔
〕
3-2-7 風向、風速計
1) 形式
〔
〕
248
2) 数量
1基
3) 測定範囲
〔
〕
3-2-8 大気温度湿度計
1) 形式
〔
〕
2) 数量
1基
3) 測定範囲
〔
〕
3-3 ITV 装置
3-3-1 カメラ
以下を原則として、管理面で効果的な箇所に設置すること。
表
記号
監視対象
ITV 装置リスト
台数
種別
雲台
レンズ
ケース
備考
動線計画上、1
台で対象範囲が
カバーできるの
であれば1台も
可とする。
動線計画上、1
台で大型搬出車
両用計量機出入
口がカバーでき
るのであれば1
台も可とする。
A
敷地出入口
2
カラー
固定
広角
全天候
B
計量棟出入口
2
カラー
固定
広角
全天候
C
プラットホーム
2
カラー
電動
ズーム
防じん
D
ごみピット
2
カラー
電動
ズーム
防じん
E
ごみ投入ホッパ内
3
カラー
固定
標準
防じん
1炉につき1台
F
焼却炉内
3
カラー
電動
自動焦
点
水冷
1炉につき1台
G
ボイラドラム水面計
3
カラー
固定
標準
水冷また
は空冷
1基につき1台
H
煙
突
1
カラー
電動
ズーム
全天候
ワイパー付
I
主灰ピット
2
カラー
電動
ズーム
防じん
249
J
飛灰ピット
1
カラー
電動
ズーム
防じん
K
主灰搬出室
1
カラー
固定
標準
防じん
L
飛灰搬出室
1
カラー
固定
標準
防じん
M
発電機室
1
カラー
電動
標準
防じん
N
構内道路
一式
カラー
固定
広角
全天候
備考)カメラ取付位置の必要な箇所は画像撮影用照明を設けること。
その他必要な箇所については提案による。
3-3-2 モニタ
以下を原則として、管理面で効果的なモニタを設置すること。
表
設置場所
中央制御室
モニタ仕様と設置場所
台数
種別
大きさ
監視対象
備考
1炉につき
1台
1炉につき
1台
3
カラー
〔
〕インチ
F
3
カラー
〔
〕インチ
G
1
カラー
〔
〕インチ
H
1
カラー
〔
〕インチ
A、B、C、D、E、
I、J、K、L、M、 切替
N
切替
クレーン操作室
2室あるの
で、それぞれ
に2台づつ
設けること。
2
カラー
15 インチ
C、D、E
2
カラー
15 インチ
I、J
切替
2
カラー
15 インチ
K、L
切替
1
カラー
〔
〕インチ
A、B、D、N
切替
1
カラー
〔
〕インチ
A~N
切替
〕インチ
A~M(第2章
第 23 節 3-2
-1 カメラに
示す不燃ごみ
等選別施設の
監視対象)
切替
A~N
切替
灰クレーン操作室
プラットホーム監視室
焼却施設事務室
大会議室
1
カラー
〔
1
カラー
50 インチ
250
備考)ズーム及び回転雲台の操作は、モニタ設置場所から可能とすること。
大きさは 15 から 50 インチ程度とすること。
その他必要な箇所については、中央制御室、焼却施設事務室、大会議室から監視可
能とすること。
4 中央制御装置
4-1 中央監視制御装置
1) 形式
屋内デスク形(FA 仕様)
2) 数量
1面
3) その他
大会議室のプロジェクターと焼却施設事務室の専用出力端末に DCS 画面を出力できるよ
うにすること。併せて、各々の場所で画面の切替もできるようにすること。
4-2 オペレーターコンソール
1) 形式
コントロールデスク形またはデスクトップ形(FA 仕様)
2) 数量
〔
〕面
3) 特記事項
バックアップ機能を考慮すること。
4-3 ごみクレーン制御装置
1) 形式
コントロールデスク形またはデスクトップ型(FA 仕様)
2) 数量
一式
4-4 プロセスコントロールステーション
1) 形式
屋内自立形
2) 数量
1、2、3号炉用、共通用一式
251
4-5 データウェイ
1) 形式
イーサネット
2) 数量
一式
5 データ処理装置
5-1 中央制御室用データ処理端末
1) 形式
デスクトップ形(FA 仕様)
2) 数量
1台
5-2 事務室用データ処理端末
1) 形式
デスクトップ形(FA 仕様)
2) 数量
1台
5-3 出力機器
5-3-1 日報、月報、年報出力用、警報記録用、画面ハードコピー用、トレンドグラフコピ
ー用プリンタ
1) 形式
カラーページプリンタ
2) 数量
1台
3) 設置場所
中央制御室
5-3-2 日報、月報、年報出力用、トレンドグラフコピー用、計量帳票データ用、DCS 画面用
プリンタ
1) 形式
カラーページプリンタ
2) 数量
1台
252
3) 設置場所
事務室
5-4 公害監視盤
1) 形式
SUS 製屋外自立形
2) 数量
1面
3) 表示内容
ばいじん、塩化水素、硫黄酸化物、窒素酸化物、一酸化炭素
6 ローカル制御系
6-1 ごみ計量機データ処理装置
1) 形式
デスクトップ形(FA 仕様)
2) 数量
1台
3) 特記事項
(1) 複数台の計量が同時に行えるように計画すること。
(2) 領収書発行プリンタを設置すること。
7 計装用空気圧縮機
1) 形式
スクリュー式(無給油)
2) 数量
2基(交互運転)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/min
(2) 吐出圧力
〔
〕kPaG
(3) 空気槽
〔
〕㎥
(4) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
253
(5) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
(6) 圧力制御方式
〔
〕
4) 付帯機器
(1) 冷却器及び除湿装置
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 吐出量は、必要空気の3倍以上とすること。
(2) 自動アンローダ運転が可能なものとすること。
(3) 圧縮機が停止しても 10 分以上計装機器に支障を生じない容量の空気槽及び除湿装置
とすること。
254
第13節 雑設備
1 雑用空気圧縮機
1) 形式
スクリュー式(給油式)
2) 数量
2基(交互運転)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/min
(2) 吐出圧力
〔
〕MPaG
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
(1) 空気貯槽
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
自動アンローダ運転が可能なものとすること。
2 掃除用煤吹装置
1) 形式
エアガン式
2) 数量
一式
3) 付帯機器
チューブ、ホース等
3 整備時用除塵機
本装置は、休炉時の炉内点検整備時に使用するものである。
255
3-1 整備時用除塵機本体
1) 形式
パルスジェット式
2) 数量
1基
3) 主要項目
(1) 処理風量
〔
〕㎥ N/min
(2) 入口粉じん量
〔
〕g/㎥ N
(3) 出口粉じん量
0.005g/㎥ N 以下
(4) 主要寸法
〔
〕m×〔
〕m×〔
〕m
(5) ろ過面積
〔
〕㎡
(6) ろ過速度
〔
〕m/min
(7) 粉じん排出方式
〔
〕
(8) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(9) 操作方式
遠隔手動、現場手動
(10) 主要材質
① 本体
SS400
② ろ布
〔
〕
③ リテーナ
SS400
4) 付帯機器
(1) 粉じん排出装置
一式
(2) その他必要な付帯機器
256
一式
5) 特記事項
捕集粉じんは飛灰搬送装置へ移送すること。
3-2 整備時用除塵機用空気圧縮機(必要に応じて設置)
1) 形式
〔
〕
2) 数量
1基
3) 主要項目
(1) 吐出空気量
〔
〕㎥/h
(2) 吐出圧力
〔
〕MPaG
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 操作方式
遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
ほかの空気圧縮機との兼用も可とするが、その場合には、空気の圧力変動の影響を受け
ないよう考慮すること。
3-3 整備時用除塵機送風機(必要に応じて設置)
1) 形式
ターボ型
2) 数量
1基
3) 主要項目
(1) 風量
〔
〕㎥ N/h
(2) 静圧
〔
〕kPaG(20℃において)
257
(3) 回転数
〔
〕rpm
(4) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(5) 主要材質
① ケーシング
SS400
② 羽根車
SS400
③ 主軸
S45C
(6) 操作方法
遠隔手動、現場手動
(7) 風量調整方式
〔
〕
4) 付帯機器
(1) ダンパ及び開閉装置
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 付着粉じんの除去が容易な構造とすること。
(2) 点検、清掃が容易にできる点検口を設置すること。
(3) 据付には、振動防止対策を講ずること。
4 見学者説明用装置
1) 説明用ビデオ装置(DVD、BD 対応)
2) 説明用パンフレット
(1) 施設の全景写真、主要装置写真等を掲載し、施設の概要が理解できる説明文を印刷
したものとすること。
(2) 部数は、5,000 部、A4判、カラー刷(多色版)とすること。
(3) 12 ページ程度とすること。
3) 説明用ビデオ
(1) 一般用
15 分程度(DVD、BD 各 3 本)
(2) 小学生用 15 分程度(DVD、BD 各 3 本)
258
5 機器搬出入用荷役設備
1) 形式
ホイスト、チェーンブロック
2) 数量
3基
6 エアシャワー設備
1) 形式
エアシャワー
2) 数量
2基以上
7 発電出力モニタリング装置
1) 形式
壁掛パネル形
2) 数量
一式
8 公害モニタリング装置
1) 形式
壁掛形
2) 数量
所要数
9 計量帳票データプリンタ
1) 形式
カラーページプリンタ
2) 数量
1台
3) 設置場所
計量棟
259
【不燃ごみ等選別施設に関する事項】
第14節 受入供給設備
本設備は、不燃ごみ及び粗大ごみの受入れ、選別、貯留、破砕設備へ供給するために必要な前処
理ヤード、プラットホーム、ごみ投入扉、不燃ごみ、粗大ごみピット及び不燃ごみ、粗大ごみクレ
ーンより構成される。
1 基本事項
1) 不燃ごみ及び粗大ごみの受入れ、選別、貯留及び破砕設備へのごみの投入が容易かつ安
全に行えること。
2) 前処理ヤードを設け、搬入したごみの前処理、選別、プラットホームへの移送が容易か
つ安全に行えること。
3) 停電時においてもごみの受入れ、貯留が可能な設備とすること。
4) 搬入車両条件は第1章を参照のこと。
2 前処理ヤード
本ヤードは、粗大ごみ、一般持込み車両の不燃ごみ及び可燃ごみを受入れ、前処理として人力
及び重機等により粗大ごみの粗破砕及び選別を行い、選別された可燃性無破砕粗大ごみ、直接資
源化金属粗大ごみ、処理不適物、スプリングマットレス等をストックするものである。
1) 面積
〔
〕㎡
2) ヤードの構成
前処理ヤードは以下のスペースから構成されるものとする。「添付資料-⑥
各施設フ
ロー 不燃ごみ等選別施設処理基本フロー図」も併せて参照すること。
(1) 受入スペース
粗大ごみ、一般持込み車両の不燃ごみ及び可燃ごみの搬入、荷降ろしが可能なスペー
スを設けること。
(2) 選別スペース
受入スペースで受入れたごみを以下の7種類に選別するため、その作業ができるスペ
ースを設けること。
① 破砕処理を必要とする粗大ごみ
② 一般持込み車両の不燃ごみ
③ 一般持込み車両の可燃ごみ
④ 破砕選別の必要のない可燃性粗大ごみ(ふとん、木製家具等)
260
⑤ 破砕選別の必要のない金属製粗大ごみ(オール金属製品等)
⑥ 処理不適物(FRP 製品等)
⑦ スプリングマットレス
なお、①破砕処理を必要とする粗大ごみ、②一般持込み車両の不燃ごみについては、
重機により不燃ごみ、粗大ごみピットへ運搬できる計画とすること。また、③一般持込
み車両の可燃ごみ、④破砕選別の必要のない可燃性粗大ごみ(ふとん、木製家具等)に
ついては、必要に応じて仮置きをした後に、重機により焼却施設のごみピットへ運搬で
きる計画とすること。
(3) ストックスペース
以下の3種類のストックスペースを設けること。
① 破砕選別の必要のない金属製粗大ごみ(オール金属製品等)のストックスペース
② 処理不適物(FRP 製品等)のストックスペース
③ スプリングマットレスのストックスペース
3) 特記事項
(1) 床は滑り止め加工とすること。
(2) 照度を適切に確保すること。
(3) 床洗浄装置、手洗栓、排水溝を設置すること。
(4) 各スペースを考慮して車両通行帯を設けること。
(5) 適正な広さ及び高さを確保し、雨に濡れることなくごみの搬出入、荷降ろし、選別
等が行える構造とすること。
(6) 搬入及び荷降ろしをするスペースには、壁は設けないこと。
(7) 前処理ヤードは、一般持込み車両動線(粗大ごみ、不燃ごみ、可燃ごみが持ち込まれ
るが、すべて同一動線とする)、シャベルローダー等による各ストックスペースや不
燃ごみ、粗大ごみピット等への小運搬作業スペース及び動線を考慮した余裕のある
広さを確保すること。なお、確保する広さは、本市では約 1,500 ㎡程度と想定して
いるが、実施設計時に本市と協議して必要面積を決定すること。
(8) 破砕選別の必要のない金属製粗大ごみ及び処理不適物のストックスペースでは、搬
出作業やショベルローダーによる破砕処理を必要とする粗大ごみの粗破砕を行うた
め、適正な構造、形状、寸法により押壁を設置すること。なお、押壁は、ごみをス
トックするための腰壁としての用途も兼ねることを考慮すること。各スペースは、
10tダンプ1台分以上を確保することとし、重機動線及び作業スペース、搬出車両
アプローチ方法等も考慮した余裕ある広さを確保すること。
(9) スプリングマットレスのストックスペースでは、10tダンプ1台分以上を確保する
こととし、人力作業スペース、搬出車両アプローチ方法等も考慮した余裕ある広さ
を確保すること。
261
(10) ストックスペースからの搬出については、原則として屋外側から積込作業等が行え
るようにすること。ストックスペースの仕様等から、屋外側からの積込作業等が困
難な場合においては、ストックスペースへの重機による小運搬動線と搬出車両動線
は分離すること。
(11) 床は、シャベルローダーによる作業を考慮した構造とすること。また、バケットの
爪による引っかきを考慮し、鉄筋のかぶり厚さを大きくとること。
(12) 流入雨水及び床洗浄水は、ごみ汚水として処理すること。
(13) 床面は、連日のごみ収集車両の通行、重機作業、水洗浄等の作業に耐えうるものと
したうえで、鉄筋のかぶり厚さを大きくとること。
2-1 床洗浄装置
本装置は、前処理ヤードの床を洗浄するものである。
1) 形式
高圧水噴射式
2) 数量
一式
3) 主要項目
(1) 設置箇所
〔
〕箇所
(2) 操作方法
現場手動
4) 付帯機器
(1) 洗浄ノズル
一式
(2) 高圧ホース
一式
(3) ホース巻取器
一式
(4) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 前処理ヤード全域が洗浄できるようにすること。
(2) ノズル側で流量調整、開閉操作ができるようにすること。
(3) 高圧ホースは破れにくく耐久性のあるものとすること。
262
3 プラットホーム
ごみ収集車両の不燃ごみ、前処理ヤードで選別した一般持込み車両の不燃ごみ及び破砕が必要
な粗破砕後の粗大ごみ等の受入作業を行うためのスペースである。
1) 数量
一式
2) 構造
(1) スラブ
鉄筋コンクリート造
(2) 上屋
〔
〕
3) 主要項目
(1) 主要寸法
① 幅員(有効)
18m以上(車止めから)
② 梁下(有効)
8m以上
4) 付帯機器
車両管制装置
一式
5) 特記事項
(1) 床は滑り止め加工とすること。
(2) 床洗浄装置、手洗栓、排水溝を設置すること。
(3) 床洗浄排水は、不燃ごみ等選別施設にて一時貯留後、焼却施設のごみ汚水処理装置
で処理すること。
(4) 自然採光に配慮し、室内の照度を適切に確保すること。
(5) 車両の渋滞が生じないよう適正な面積を確保するとともに、不燃ごみの収集車両は
入口から出口まで一方通行とし、また前処理ヤードからの重機等の搬入にも考慮し、
衝突事故防止について配慮すること。
(6) 各投入扉間には、ごみ投入作業時の安全区域を設けること。
(7) 残響対策及び車両の排ガス対策を講ずること。
(8) 必要な場所に外部空気取入口を設置すること。
(9) 屋根、外壁は、気密性を確保し悪臭の漏れない構造とすること。
(10) 床面は、1.5%程度の水勾配をもたせること。
(11) 各ごみ投入扉付近の柱に安全帯取付用フック(丸環程度)を設けること。
(12) プラットホーム内及び出入口には、車両事故及び投入口からの落下事故を防止する
263
ため、ライン等の路面表示、安全標識、ロードミラー、信号機等を設置する等の対
策を施すこと。
(13) 床面は、連日のごみ収集車両の通行、重機作業、水洗浄等の作業に耐えうるものと
したうえで、鉄筋のかぶり厚さを大きくとること。
(14) 前処理ヤードで選別した不燃ごみ及び破砕が必要な粗大ごみ等は、重機により不燃
ごみ、粗大ごみピットへ運搬することから、前処理ヤードでの作業スペースや車両
動線を考慮した適正な位置に、ごみ収集車両とは分離して重機用の出入口を設ける
こと。
(15) プラットホームを見渡せるようプラットホーム監視室を配置すること。
(16) プラットホームと同一レベルにバケット置き場を設けること。バケット置き場では
バケットの清掃、点検が容易に行えるよう、適正な広さを確保し、洗浄用配管を設
け、排水を速やかに排出できること。
(17) バケット置場は、バケットの衝撃から床を保護する対策を講ずること。必要に応じ
て、ピット等への落下防止手摺を設けること。
3-1 床洗浄装置
本装置は、プラットホーム床を洗浄するものである。
1) 形式
高圧水噴射式
2) 数量
一式
3) 主要項目
(1) 設置場所
プラットホーム出入口付近にそれぞれ1箇所以上、その他必要な場所 〔
(2) 操作方法
現場手動
4) 付帯機器
(1) 洗浄ノズル
一式
(2) 高圧ホース
一式
(3) ホース巻取器
一式
(4) その他必要な付帯機器
一式
264
〕箇所
5) 特記事項
(1) プラットホーム全域が洗浄できるようにすること。
(2) ノズル側で流量調整、開閉操作ができるようにすること。
(3) 高圧ホースは破れにくく耐久性のあるものとすること。
3-2 プラットホーム出入口扉
本装置は、プラットホームの出入口に設置し、プラットホームと外部を遮断するものであ
る。
1) 形式
高速シャッター式
2) 主要寸法
幅4m×高さ5m以上
3) 数量
〔
〕基(出入口 各〔
〕基)
4) 主要項目(1基につき)
(1) 開閉時間
〔
〕秒
(2) 主要材質
扉 SUS304
(3) 駆動方式
電動式
(4) 操作方式
自動、現場手動
(5) 車両検知方式
2重感知式(光電管、赤外線、超音波、ループコイル等の併用で、夜間時の防犯対策
のロックを行うこと。
)
5) 付帯機器
(1) エアカーテン
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
6) 特記事項
(1) 常時閉とし、車両が通過時に開閉する仕様とすること。
(2) エアカーテンは、出入口扉と連動で作動させること。
(3) 車両通過時は、扉が閉まらない安全対策を講ずること。
265
(4) 停電時にもごみの受入が可能となるよう、手動で開閉可能となるよう考慮するこ
と。
4 ごみ投入扉
本装置は、プラットホームと不燃ごみ、粗大ごみピットを遮断して、粉じんの拡散を防止する
ものである。
1) 形式
観音開き式
2) 数量
5基(ダンピングボックス用含む)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 駆動方式
電動式、油圧式または空気圧式
(2) 能力
5門 同時開閉時間 15 秒以内
(3) 主要材質
扉 SUS
(4) 厚さ
扉5mm 以上
(5) 主要寸法(開口部)
幅 3.5m以上×高さ 7.0m以上
(6) 操作方式
自動、遠隔手動(プラットホーム監視室)、現場手動
(7) 車両検知方式
2重感知式(光電管、赤外線、超音波、ループコイル等の併用で、夜間時の防犯対策
のロックを行うこと。
)
4) 付帯機器
(1) 転落防止装置
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) ピット側からみて内開きとすること。
(2) 粉じんの漏えいを考慮し、密閉度の高い構造とすること。
(3) プラットホーム監視室からの遠隔操作及び自動、手動の切替もできるようにするこ
266
と。
(4) 不燃ごみ、粗大ごみクレーンとのインターロックを設け、開閉時に不燃ごみ、粗大
ごみクレーンが接触しないよう考慮すること。
(5) 車止めは、高さ 200mm 程度とし、必要な場所には掃除口を設けること。
(6) ごみ投入時、各車両が建築躯体(床、壁、上階床・梁など)に衝突しないよう余裕を
持った配置とすること。また、ピット内側へ張り出し、不燃ごみ、粗大ごみクレー
ンバケットに衝突しないよう余裕を持った配置とすること。
(7) 扉のプラットホーム側に番号を表示すること。
(8) 駆動を油圧若しくは空気圧式とした場合、圧力不足による自然稼働を防止するこ
と。
(9) 上部に点検用歩廊を設けること。
(10) 開閉可否を示す信号を設置すること。
(11) 不燃ごみ、粗大ごみピット内に足場を組むことなく点検整備及び交換が可能な設計
とすること。
(12) 停電時にもごみを受入れるため、手動で開閉可能となるよう考慮すること。
5 ダンピングボックス
本装置は、投入扉前プラットホーム床に設け、持込みごみについて危険物等の有無の確認後、
不燃ごみ、粗大ごみピットに投入するものである。
形式、数量、主要項目、付帯機器、特記事項は、第2章 第2節 5 ダンピングボックスに
準ずること
6 不燃ごみ、粗大ごみピット
本ピットは、搬入されたごみを一時貯えて、破砕処理能力との調整をとるものである。
1) 数量
各1基
2) 主要項目
(1) 構造
鉄筋コンクリート造
(2) 容量
① 不燃ごみピット
〔
〕㎥(処理能力の5日分以上)
② 粗大ごみピット
〔
〕㎥(処理能力の5日分以上)
(3) 主要寸法
267
① 不燃ごみピット
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
〕m
〕m×深さ〔
〕m
② 粗大ごみピット
幅〔
〕m×長さ〔
3) 付帯機器
(1) 赤外線感知器
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
(1) 底部照度は、200 ルクス以上を確保すること。
(2) 底部には、水勾配を設け、汚水が速やかに排出できること。また、底部の排水口は、
ごみの流出を防ぎ、詰まりにくい仕様とすること。
(3) 内壁にごみ残量指示用目盛り(4箇所程度)を表示すること。
(4) 粉じん防止対策用として散水装置を設置すること。
(5) シュート部に、厚さ9mm 以上の鉄板を張ること。
(6) 作業員やごみ搬入車両が転落しないように安全対策を講ずること。
(7) 容量は、不燃ごみ、粗大ごみともに単位体積重量を 0.15t/㎥で算定し、シュート
下からの容量として計画すること。
(8) 水密性の高いコンクリート仕様とすること。
(9) 内面は、不燃ごみ、粗大ごみクレーンバケットの衝突等を考慮し、鉄筋のかぶり厚
さを大きくとること。
(10) 隅角部は、隅切り等によりごみの取り残しのない構造とし、補強及び止水対策を行
うこと。
(11) 屋根、外壁は、気密性を確保し、悪臭の漏れない構造とすること。
(12) 赤外線感知器は不燃ごみ、
粗大ごみピット内の出火を早期発見するために設置するこ
と。
6-1 散水装置
本装置は、不燃ごみ、粗大ごみピット内の粉じん防止対策用として設置するものである。
1) 形式
水噴霧形式
2) 数量
一式
3) 主要項目(1基につき)
268
(1) 放水量
〔
〕㎥/min
(2) 吐出圧力
〔
〕kPaG
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 操作方式
遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 不燃ごみ、粗大ごみクレーン操作室からの遠隔操作ができること。
(2) 不燃ごみ、粗大ごみピットの全域に散水が届くようにすること。
6-2 放水銃設備
本装置は、不燃ごみ、粗大ごみピット内の消火を行うものである。
1) 形式
放水銃
2) 数量
一式
3) 主要項目
(1) 放水量
〔
〕㎥/min
(2) 吐出圧力
〔
〕kPaG
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 操作方式
遠隔手動(不燃ごみ、粗大ごみクレーン操作室)
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
ピット内全域に放水可能とすること。
269
7 不燃ごみ、粗大ごみクレーン
本装置は、ピット内に貯留された不燃ごみ、粗大ごみの積替及び受入ホッパにピット内のごみ
を供給するものである。
1) 形式
バケット付天井走行式
2) 数量
1基
3) 主要項目
(1) バケット
① 形式
油圧開閉式ポリップ型
② 数量
2基(内1基予備)
③ バケット自重
〔
〕t
④ バケット容量
切取り〔
〕㎥、閉切り〔
〕㎥
⑤ 主要材質
本体 SS400、爪 SCM440
⑥ ごみの単位体積重量
〔
〕t/㎥(定格荷重算出用)
〔
〕t/㎥(稼働率算出用)
(2) バケット油圧装置
① 油タンク容量
〔
〕L(有効)
② ポンプ吐出量
〔
〕L/min
③ ポンプ吐出圧力
〔
〕MPaG
④ 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(3) クレーン本体
① 揚程
〔
〕m
270
② 走行距離
〔
〕m
③ 横行距離
〔
〕m
④ 吊上荷重
〔
〕t
⑤ 定格荷重
〔
〕t
⑥ 主桁構造
走行レール〔
〕㎏/m、横行レール〔
⑦ 操作方式
遠隔手動
⑧ 速度制御
インバータ方式
⑨ 給電方式
(イ) 走行
キャブタイヤケーブル方式
(ロ) 横行
キャブタイヤケーブル方式
(ハ) 巻上
キャブタイヤケーブルリール方式
⑩ 稼働率
〔
〕%以下(手動時)
(4) 計量装置
① 形式
ロードセル方式
② 表示
デジタル表示
③ 数量
1基
④ 設置位置
不燃ごみ、粗大ごみクレーン操作室(表示)
(5) 電動機
① 電圧
〔
〕V
271
〕㎏/m
② 各部速度等
速度(m/min)
出力(kW)
ED(%)
ブレーキ
台
数
方式
走行用
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
横行用
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
巻上用
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
〔
〕
開閉用
開〔
〕sec
閉〔
〕sec
4) 付帯機器
(1) 給電装置
一式
(2) 制御装置
一式
(3) クレーン操作卓
一式
(4) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 走行レールに沿って片側に、クレーン等安全規則、法令等に準拠した安全通路を設
けること。また、本通路はすべて歩廊とし、天井梁下より2m以上のスペースを設
けること。
(2) 上部の点検整備のために、コンベヤ室、選別室等の機械室より走行レールレベルの
安全通路へアクセスできること。
(3) 振れ止め防止装置を設置すること。
(4) 制御用電気機器は、専用の諸室に収納し、騒音及び発熱に配慮すること。
(5) ガーダ上の電動機及び電気品は防じん、防滴型とすること。
(6) 不燃ごみ、粗大ごみクレーンがピットサイドに待避し、メンテナンススペースとし
て不燃ごみ、粗大ごみクレーン1基分のスペースを確保すること。
(7) 不燃ごみ、粗大ごみクレーン操作室のサッシには、自動洗浄装置を設けること。ま
た、メンテナンスのための足場(安全対策に留意)も設置すること。
(8) 震度6以上の地震が発生した場合、即座に不燃ごみ、粗大ごみクレーンが停止する
システムを構築すること。
272
第15節 破砕設備
本設備は、受入ホッパ、供給コンベヤ、各種破砕機等から構成される。
1 基本事項
1) 収集車両より受入ホッパへのごみの直接投入は、原則として行わないものとする。
2) ごみを目的に適した寸法に破砕または破袋できるものとし、施設規模及び処理対象物に
適したものとすること。
3) 可燃性ガス及びごみの破砕による爆発対策、火災対策を講ずること。
4) 本設備は、
爆発の影響を考慮した強度の確保と、適切な個所に爆風逃し口を設けること。
5) 防爆方式として水蒸気吹込方式は採用しないこと。
6) 爆発及び火災防止対策設備の作動に関する装置は、爆発、火災等発生時にも正常に作動
するようにこれらの被害の及びにくい場所に設置すること。
7) 爆発及び火災防止対策設備と連動して、自動で破砕設備、搬送設備、選別設備等の関連
設備を緊急停止できるようにすることとし、手動でもこの操作が可能とすること。
2 受入ホッパ
本装置は、不燃ごみ、粗大ごみクレーンから投入されたごみを供給コンベヤに送り込むもので
ある。
1) 形式
地下掘込式
2) 数量
1基
3) 主要項目
(1) 投入口寸法
天巾〔
〕mm×奥行〔
〕mm×深さ〔
(2) 貯留容量
〔
〕㎥
(3) 主要材質
本体 SS400
(4) 厚さ
本体 6.0mm 以上
4) 付帯機器
散水装置
一式
273
〕mm
5) 特記事項
(1) 貯留重量、搬送重量及びごみの落下衝撃に対して破損しない強度を有すること。
(2) 下部に溜まった汚水、土砂等を排除するため水勾配を設け、水洗浄可能な構造とす
ること。
(3) 粉じん対策として、散水装置を設置すること。
(4) 安全に本ホッパ内のごみの点検、処理不適物の除去ができるものとし、必要に応じ
てこれらが行える設備を設置すること。
3 供給コンベヤ
本装置は、受入ホッパからごみを破砕設備等へ搬送するものである。
1) 形式
エプロンコンベヤ
2) 数量
1基
3) 主要項目
(1) 運搬物能力
6t/h以上
(2) エプロン幅
〔
〕m
(3) 実機長
〔
〕m
(4) 傾斜角度
〔
〕°
(5) 主要材質
① フレーム及びケーシング
SS400
② エプロン
SS400
③ チェーン
〔
〕
④ 主軸
S45C
(6) コンベヤ速度
〔
〕~〔
〕m/min(可変)
(7) 電動機
274
〔
〕kW×〔
〕V
(8) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 過負荷に対する安全装置を設置すること。また、非常停止装置を設置すること。
(2) 正、逆運転できる構造とすること。
(3) 水噴霧による粉じんの飛散防止対策を講ずること。
(4) 原則としてコンベヤの持ち帰りのない構造とし、ごみを持ち帰った場合においても、
容易に清掃が可能な構造とすること。
4 低速回転式破砕機(粗破砕機)
本装置は、後続の高速回転式破砕機の前処理及び同機における爆発防止対策をするものであ
る。
1) 形式
二軸式
2) 数量
1基
3) 処理対象物
不燃ごみ、破砕処理を必要とする不燃性粗大ごみ、破砕処理を必要とする可燃性粗大ご
み
4) 処理対象物最大寸法
1.2m×0.8m×長さ2m
5) 主要項目
(1) 破砕能力
6t/h以上
(2) 破砕寸法
400mm 以下
(3) 投入部寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×高さ〔
(4) 主要材質
① ケーシング
SS400
275
〕m
② 主軸
〔
〕
③ 破砕刃
〔
〕
(5) 駆動方式
〔
〕
(6) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(7) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
6) 付帯機器
(1) 可燃性ガス検知器(必要に応じて設置)
一式
(2) 熱感知器または炎感知器(必要に応じて設置)
一式
(3) 爆発検知器(必要に応じて設置)
一式
(4) 防じん散水装置(必要に応じて設置)
一式
(5) 消火散水装置(必要に応じて設置)
一式
(6) その他必要な付帯機器
一式
7) 特記事項
(1) 火災及び爆発防止対策設備として、安全性を考慮し、破砕機内部での火災を検知す
るのに適した位置に熱感知器または炎感知器、可燃性ガス検知器、爆発検知器、散
水装置等から必要なものを設けること。
(2) 破砕機内部に可燃性ガスの滞留が生じないように換気機能を持たせること。
(3) 過負荷に対する安全装置を設置すること。また、非常停止装置を設置すること。
(4) 正、逆運転できる構造とすること。
(5) 局部吸引等により粉じんの飛散を防止すること。
(6) 混入した処理不適物が安全に排出できる構造とすること。
(7) 本装置の運転中に破砕機室内へ侵入しようとした場合、破砕機室入口で検知し、中
央操作室に警報を表示するとともに、受入コンベヤ、破砕機等を自動停止するシス
テムを構築すること。
276
(8) ごみを適した寸法に破砕または破袋できる構造とすること。
(9) 中央操作室より破砕機上部から破砕状況を監視できること。
5 高速回転式破砕機
本装置は、低速回転式破砕機で破砕したものを細破砕するものである。
1) 形式
竪型式
2) 数量
1基
3) 処理対象物最大寸法
〔
〕m×〔
〕m×長さ〔
〕m
4) 主要項目
(1) 破砕能力
6t/h以上
(2) 破砕寸法
150mm 以下(85%重量比以上)
(3) 投入部寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×高さ〔
(4) 主要寸法
〔
〕m×〔
〕m×〔
〕m
(5) 主要材質
① ケーシング
SS400
② ライナー
〔
〕
③ ハンマー
〔
〕
④ 主軸
〔
〕
(6) 駆動方式
電動機駆動
(7) 回転数
〔
〕rpm
(8) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
277
〕m
(9) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
5) 付帯機器
(1) 可燃性ガス検知器
一式
(2) 熱感知器または炎感知器
一式
(3) 爆発検知器
一式
(4) 防じん散水装置
一式
(5) 消火散水装置
一式
(6) その他必要な付帯機器
一式
6) 特記事項
(1) 火災及び爆発防止対策設備として、火災及び爆発の可能性が高いことを考慮し、破
砕機内部での火災を検知するのに適した位置に熱感知器または炎感知器、可燃性ガ
ス検知器、爆発検知器、散水装置等を設けること。
(2) 低速回転式破砕機(粗破砕機)の特記事項(2)~(9)に準ずること。
6 保全ホイスト(保守設備)
本装置は、低速及び高速回転式破砕機の保守、点検、部品交換の為に使用するものである。
1) 形式
天井走行式ホイストクレーン
2) 数量
一式
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吊り上げ荷重
〔
〕t
(2) 揚程
〔
〕m
(3) 電動機
① 巻上用
〔
〕kW×〔
〕V
278
② 走行用
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 操作方式
現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
279
第16節 搬送設備
本設備は、各設備(機器)間において破砕物、選別物等を搬送するものである。
1 基本事項
1) コンベヤの台数は、できるだけ少なくし、乗り継ぎ部分を少なくすること。
2) 搬送する種類と形状、寸法、量(処理能力)等により円滑に搬送するとともに、逸脱させ
ない形式、ベルト巾、機長、構造とすること。
3) 破砕機出口以降のコンベヤについては、火災防止対策設備として、コンベヤ内部での火
災を検知するのに適した位置に熱検知器または炎検知器、爆発検知器を設けること。さ
らに、これらの検知器と連動する消火を行うための散水装置をコンベヤの適切な位置に
設けること。
4) ベルトコンベヤとする場合は、難燃性のベルトを採用すること。
5) 爆発の影響を考慮した強度の確保と、適切な個所に爆発逃し口を設けること。
6) 火災防止対策設備の作動に関する装置は、爆発、火災等発生時にも正常に作動するよう
にこれらの被害の及びにくい場所に設置すること。
7) 火災防止対策設備と連動して、自動で破砕設備、搬送設備、選別設備等の関連設備を緊
急停止できるようにすることとし、手動でもこの操作が可能とすること。
8) 搬送中に粉じんの飛散等が生じないようカバーを設けるとともに、内外面のベルトクリ
ーナ及びリターンアンダーカバー等を設けること。ただし、爆発、火災時の延焼を防止
するために、粉じん飛散防止カバーは消火活動に支障を与えないように上面または側面
が容易に開放できる構造とすること。
9) コンベヤとコンベヤの連結部は、ごみの落下防止を考慮すること。
10) コンベヤにおけるベルトの引張り調整は、容易に行える構造であること。
11) 点検並びに修理が容易にできる構造とし、高所に設置する場合には、歩廊及び修理スペ
ース等を確保すること。また、原則として片方の全面に歩廊を設けること。
12) 搬送する速度は、必要に応じて可変速とし、操作方法は、遠隔操作及び現場操作ができ
るものとすること。
13) 巻き込みによる人身事故を防止するため、安全装置として、コンベヤのどの位置におい
ても緊急停止できる装置を設けること。
14) 水噴霧により粉じんの飛散を防止すること。
15) 局部吸引を行い、特にコンベヤやシュート部は、密閉構造とし、粉じんの漏洩を防止す
ること。
16) 原則としてコンベヤの持ち帰りのない構造とし、ごみを持ち帰った場合においても、容
易に清掃が可能な構造とすること。
280
17) 能力は、組成の変動に対して 25%以上の余裕を見込むこと。
2 No.1 破砕物搬送コンベヤ
本装置は、低速回転式破砕機から高速回転式破砕機へ破砕物を搬送するものである。
1) 形式
ベルトコンベヤ
2) 数量
1基
3) 主要項目(1基につき)
(1) 運搬能力
〔
〕t/h
(2) 搬送速度
〔
〕m/min
(3) ベルト巾
〔
〕m
(4) 機巾
〔
〕m
(5) 傾斜角度
〔
〕゜
(6) 水平機長
〔
〕m
(7) 主要材質
① フレーム及びケーシング
SS400
② ベルト
難燃性等級3級(JIS K6324)
(8) 揚程
〔
〕m
(9) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(10) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
281
3 No.2 破砕物搬送コンベヤ
本装置は、高速回転式破砕機から粒度選別機投入コンベヤへ破砕物を搬送するものである。
1) 形式
ベルトコンベヤ
2) 数量
1基
3) 主要項目(1基につき)
(1) 運搬能力
〔
〕t/h
(2) 搬送速度
〔
〕m/min
(3) ベルト巾
〔
〕m
(4) 機巾
〔
〕m
(5) 傾斜角度
〔
〕゜
(6) 水平機長
〔
〕m
(7) 主要材質
① フレーム及びケーシング
SS400
② ベルト
難燃性等級3級(JIS K6324)
(8) 揚程
〔
〕m
(9) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(10) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
282
4 粒度選別機投入コンベヤ(必要に応じて設置)
本装置は、粒度選別機へ破砕物を投入するものである。
1) 形式
ベルトコンベヤ
2) 数量
1基
3) 主要項目(1基につき)
(1) 運搬能力
〔
〕t/h
(2) 搬送速度
〔
〕m/min
(3) ベルト巾
〔
〕m
(4) 機巾
〔
〕m
(5) 傾斜角度
〔
〕゜
(6) 水平機長
〔
〕m
(7) 主要材質
① フレーム及びケーシング
SS400
② ベルト
難燃性等級3級(JIS K6324)
(8) 揚程
〔
〕m
(9) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(10) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
283
5 破砕鉄搬送コンベヤ
本装置は、選別設備で選別した破砕鉄を鉄分バンカへ搬送するものである。
1) 形式
ベルトコンベヤ
2) 数量
〔
〕基
3) 主要項目(1基につき)
(1) 運搬能力
〔
〕t/h
(2) 搬送速度
〔
〕m/min
(3) ベルト巾
〔
〕m
(4) 機巾
〔
〕m
(5) 傾斜角度
〔
〕゜
(6) 水平機長
〔
〕m
(7) 主要材質
① フレーム及びケーシング
SS400
② ベルト
難燃性等級3級(JIS K6324)
(8) 揚程
〔
〕m
(9) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(10) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
284
6 不燃物搬送コンベヤ
本装置は、選別設備で選別した不燃物を不燃物バンカへ搬送するものである。
1) 形式
ベルトコンベヤ
2) 数量
〔
〕基
3) 主要項目(1基につき)
(1) 運搬能力
〔
〕t/h
(2) 搬送速度
〔
〕m/min
(3) ベルト巾
〔
〕m
(4) 機巾
〔
〕m
(5) 傾斜角度
〔
〕゜
(6) 水平機長
〔
〕m
(7) 主要材質
① フレーム及びケーシング
SS400
② ベルト
難燃性等級3級(JIS K6324)
(8) 揚程
〔
〕m
(9) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(10) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
285
7 アルミ選別機投入コンベヤ
本装置は、粒度選別機で選別した可燃物とアルミをアルミ選別機へ投入するものである。
1) 形式
ベルトコンベヤ
2) 数量
1基
3) 主要項目(1基につき)
(1) 運搬能力
〔
〕t/h
(2) 搬送速度
〔
〕m/min
(3) ベルト巾
〔
〕m
(4) 機巾
〔
〕m
(5) 傾斜角度
〔
〕゜
(6) 水平機長
〔
〕m
(7) 主要材質
① フレーム及びケーシング
SS400
② ベルト
難燃性等級3級(JIS K6324)
(8) 揚程
〔
〕m
(9) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(10) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
286
8 破砕アルミ搬送コンベヤ
本装置は、アルミ選別機で選別した破砕アルミをアルミバンカへ搬送するものである。
1) 形式
ベルトコンベヤ
2) 数量
〔
〕基
3) 主要項目(1基につき)
(1) 運搬能力
〔
〕t/h
(2) 搬送速度
〔
〕m/min
(3) ベルト巾
〔
〕m
(4) 機巾
〔
〕m
(5) 傾斜角度
〔
〕゜
(6) 水平機長
〔
〕m
(7) 主要材質
① フレーム及びケーシング
SS400
② ベルト
難燃性等級3級(JIS K6324)
(8) 揚程
〔
〕m
(9) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(10) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
287
9 可燃物搬送コンベヤ
本装置は、粒度選別機及びアルミ選別機で選別した可燃物を焼却施設のごみピットへ搬送する
ものである。
1) 形式
ベルトコンベヤ
2) 数量
〔
〕基
3) 主要項目(1基につき)
(1) 運搬能力
〔
〕t/h
(2) 搬送速度
〔
〕m/min
(3) ベルト巾
〔
〕m
(4) 機巾
〔
〕m
(5) 傾斜角度
〔
〕゜
(6) 水平機長
〔
〕m
(7) 主要材質
① フレーム及びケーシング
SS400
② ベルト
難燃性等級3級(JIS K6324)
(8) 揚程
〔
〕m
(9) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(10) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
288
第17節 選別設備
本設備は、破砕物を選別するものであり、磁選機、粒度選別機、アルミ選別機等から構成され
る。
1 基本事項
1) 能力は、組成の変動に対して余裕を見込むこと。
2) 粉じん対策として水噴霧及び局部吸引を行うこと。
3) 各機器やシュート部は、密閉構造とし、内部吸引を行い負圧とした漏洩防止構造とする
こと。
4) 安全で衛生的な作業環境を保持すること。
5) 破砕物の選別精度(回収率、純度)の向上を図ること。
2 磁選機
本装置は、破砕ごみのうち鉄分を回収するものである。
1) 形式
電磁永磁併用吊下げ式
2) 数量
1基
3) 主要項目
(1) 能力
① 搬入量
〔
〕t/h
② 搬出量(鉄分)
〔
〕t/h
(2) 主要寸法
〔
〕m×〔
〕m
(3) 主要材質
① 本体
非磁性鋼材及び SS400(磁力の影響を受けない部分)
(4) 厚さ
ベルト 6.0mm 以上
(5) 電磁石消費電力
〔
〕kW
(6) 電動機
289
〔
〕kW×〔
〕V
(7) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
能力は、組成の変動に対して 25%以上の余裕を見込むこと。
3 粒度選別機
本装置は、破砕ごみのうち不燃物及び可燃物を選別するものである。
1) 形式
回転ふるい式(トロンメル)
2) 数量
1基
3) 主要項目
(1) 能力
〔
〕t/h(破砕ごみとして)
(2) 主要寸法
〔
〕
(3) ふるい目段数
〔
〕段
(4) ふるい目寸法
〔
〕段目、
〔
〕mm
(5) 主要材質
① ふるい部
SS400
② フレーム
SS400
(6) 厚さ
フレーム〔
〕mm
(7) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(8) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
290
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) ふるい目は、破砕物等が詰まりにくい若しくは詰まりを除去しやすい構造とするこ
と。
(2) その他、磁選機の特記事項に準ずること。
4 アルミ選別機
本装置は、破砕ごみのうちアルミ分を回収するものである。
1) 形式
永久磁石回転ドラム式
2) 数量
1基
3) 主要項目
(1) 能力
① 搬入量
〔
〕t/h
② 搬出量(アルミ分)
〔
〕t/h
(2) 主要寸法
幅〔
〕mm×長さ〔
〕mm
(3) 主要材質
① ケーシング
SS400
(4) 厚さ
〔
〕mm
(5) 駆動方式
〔
〕
(6) 磁力
〔
〕
(7) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(8) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
291
4) 付帯機器
必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
磁選機の特記事項に準ずること。
5 鉄用風力選別機(必要に応じて設置)
本装置は、鉄類の不純物を選別、回収するものである。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
一式
3) 主要項目
(1) 風量
〔
〕㎥/min
(2) 風圧
〔
〕PaG
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
〔
〕
② 主軸
〔
〕
③ 羽根車
〔
〕
(5) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
(6) 風量調整方式
〔
〕
4) 付帯機器
(1) ダンパ
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
292
5) 特記事項
(1) 能力は、組成の変動に対して 25%以上の余裕を見込むこと。
(2) 送風機の風量及び風圧に必要な空気量に 20%の余裕を持たせること。
6 アルミ用風力選別機(必要に応じて設置)
本装置は、アルミ類の不純物を選別、回収するものである。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
一式
3) 主要項目
(1) 風量
〔
〕㎥/min
(2) 風圧
〔
〕PaG
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
〔
〕
② 主軸
〔
〕
③ 羽根車
〔
〕
(5) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
(6) 風量調整方式
〔
〕
4) 付帯機器
(1) ダンパ
一式
(2) 必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
鉄用風力選別機の特記事項に準ずること。
293
第18節 貯留設備
本設備は、破砕後に選別されたものを貯留するもので、鉄分バンカ、アルミバンカ、不燃物バン
カから構成される。
1 基本事項
1) 能力は、組成の変動に対して 25%以上の余裕を見込むこと。
2) 防音対策を講ずること。
3) 各機器やシュート部は、密閉構造とし、内部吸引を行い負圧とした漏洩防止構造とする
こと。
4) 搬出車両条件は第1章を参照のこと。
2 鉄分バンカ
本装置は、鉄の貯留と搬出車両への積込を行うものである。
1) 数量
2基
2) 主要項目(1基につき)
(1) 貯留量
〔
〕㎥(有効容量とし、搬出車両 10 トン車1台分以上)
(2) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
(3) 駆動方式
油圧式
(4) 主要材質
本体 SS400
(5) 厚さ
本体 6.0mm 以上
(6) 操作方式
現場手動
3) 付帯機器
(1) 排出ゲート
一式
(2) ゲート開閉装置
一式
(3) レベル計
294
〕m
一式
(4) その他必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
搬出車両への積込み時の飛散防止対策を講ずること。
3 アルミバンカ
本装置は、アルミの貯留と搬出車両への積込を行うものである。
1) 数量
1基
2) 主要項目
(1) 貯留量
〔
〕㎥ (有効容量とし、搬出車両 10 トン車1台分以上)
(2) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
(3) 駆動方式
油圧式
(4) 主要材質
本体 SS400
(5) 厚さ
本体 6.0mm 以上
(6) 操作方式
現場手動
3) 付帯機器
(1) 排出ゲート
一式
(2) ゲート開閉装置
一式
(3) レベル計
一式
(4) その他必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
鉄分バンカの特記事項に準ずること。
295
〕m
4 不燃物バンカ
本装置は、不燃物の貯留と搬出車両への積込を行うものである。
1) 数量
2基
2) 主要項目(1基につき)
(1) 貯留量
〔
〕㎥ (有効容量とし、搬出車両 10 トン車1台分以上)
(2) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
(3) 駆動方式
油圧式
(4) 主要材質
本体 SS400
(5) 厚さ
本体 6.0mm 以上
(6) 操作方式
現場手動
3) 付帯機器
(1) 排出ゲート
一式
(2) ゲート開閉装置
一式
(3) レベル計
一式
(4) その他必要付帯機器
一式
4) 特記事項
鉄分バンカの特記事項に準ずること。
296
〕m
第19節 集じん設備
本設備は、不燃ごみ等選別施設内で発生する粉じんを強制的に吸引し、除じん後大気へ放出する
ものであり、サイクロン、ろ過式集じん器、脱臭装置、排風機、風道、ダクト等から構成される。
1 基本事項
1) 不燃ごみ等選別施設内の作業環境を安全で衛生的なものに保持し、吸引した空気に含ま
れる粉じん、臭気を清浄する能力を有すること。
2) ほかの設備の障害とならない位置に設置し、圧力損失を極力生じない構造とすること。
2 サイクロン
本装置は、各所で発生する粉じんを捕集するものである。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
1基
3) 主要項目
(1) 処理風量
〔
〕㎥ N/min
(2) 主要寸法
φ〔
〕mm×高さ〔
〕mm
(3) 圧力損失
〔
〕kPaG
(4) 粉じん排出方式
〔
〕
(5) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(6) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
(7) 主要材質
本体 SS400
(8) 厚さ
本体 4.5mm 以上
4) 付帯機器
(1) ダスト排出装置
297
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) ろ過式集じん器の前段に設置すること。
(2) 捕集ダストは、袋受けとすること。
(3) 強制的に吸引する場所には、各吸い込み口にダンパを設置すること。
3 ろ過式集じん器
本装置は、施設内各所で発生する粉じんを捕集、除去するものである。
1) 形式
パルスジェット式
2) 数量
1基
3) 主要項目
(1) 処理風量
〔
〕㎥ N/min
(2) 入口粉じん量
〔
〕g/㎥ N
(3) 出口粉じん量
0.01 g/㎥ N 以下
(4) 主要寸法
〔
〕m×〔
〕m×〔
〕m
(5) ろ過面積
〔
〕㎡
(6) ろ過速度
〔
〕m/min
(7) 粉じん排出方式
〔
〕
(8) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(9) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
(10) 主要材質
① 本体
298
SS400
② ろ布
ポリエステルフェルト
③ リテーナ
〔
〕
4) 付帯機器
(1) ダスト排出装置
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
捕集ダストは、袋受けとすること。
4 脱臭装置
本装置は、ろ過式集じん器で除じん後の空気を脱臭するものである。
1) 形式
活性炭脱臭方式
2) 数量
一式
3) 主要項目
(1) 処理風量
〔
〕㎥ N/min
(2) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(3) 主要寸法
〔
〕m×〔
〕m×〔
〕m
(4) 主要材質
本体 SS400
(5) 厚さ
本体 3.2mm 以上
4) 付帯機器
(1) 脱臭用送風機
一式
(2) その他必要付帯機器
一式
299
5) 特記事項
充填材、脱臭薬剤等の交換が容易な構造とすること。
5 風道、ダクト等
1) 数量
一式
2) 主要項目
(1) 風速
〔
〕m/s
(2) 主要材質
SS400
(3) 厚さ
3.2mm 以上
3) 付帯機器
(1) 吸引フード
一式
(2) ダンパ
一式
(3) 消音装置(必要に応じて)
一式
(4) 排気筒
一式
(5) その他必要な付帯機器
一式
4) 特記事項
(1) 点検、清掃が容易な構造とし、必要に応じてスクリーン及びサイレンサを設置する
こと。
(2) 密閉構造とし、振動及び騒音を防止すること。
(3) ダクトは、ほかの設備の障害とならない位置に設置すること。また、原則として圧
力損失を生じない構造とすること。
300
第20節 給水設備
本設備は、不燃ごみ等選別施設の運転及び維持管理に必要となるプラント用給水設備等から構成
される。
1 基本事項
1) 生活給水設備は、焼却施設の上水より引込むこと。
2) プラント用給水設備は、焼却施設のプラント用水高置水槽より引込むこと。
3) 高置水槽を設ける場合は、地震時の水槽内部での波打ち現象による損傷防止対策を講ず
ること。
2 所要水量
単位:㎥/日
所要水量
上水
プラント用水量
〔
〕
再利用水量
〔
〕
放流水量
〔
〕
3 槽類及び給水ポンプ
3-1 槽類
1) 数量
〔
〕基
2) 主要項目
(1) 構造
〔
〕
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
3) 付帯機器
〔
〕
3-2 ポンプ
1) 形式
301
〕m
〔
〕
2) 数量
〔
〕基
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
〔
〕
② 羽根車
〔
〕
③ 主軸
〔
〕
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
〔
〕
302
第21節 排水処理設備
本設備は、各種排水槽及び各種排水ポンプから構成される。
1 基本事項
不燃ごみ等選別施設より排出される排水は、焼却施設のごみ汚水受水槽へ移送すること。
2 排水槽
1) 数量
〔
〕基
2) 主要項目
(1) 構造
〔
〕
(2) 容量
〔
〕㎥(有効)
(3) 主要寸法
幅〔
〕m×長さ〔
〕m×深さ〔
3) 付帯機器
〔
〕
3 排水ポンプ
1) 形式
〔
〕
2) 数量
〔
〕基
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/h
(2) 全揚程
〔
〕m
(3) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(4) 主要材質
① ケーシング
〔
〕
303
〕m
② 羽根車
〔
〕
③ 主軸
〔
〕
(5) 操作方式
〔
〕
4) 付帯機器
〔
〕
304
第22節 電気設備
1 電気設備基本事項
本設備は、焼却施設から送電された電力を各負荷に必要な電圧に変電、配電するもののほか、
第2章 第11節 1 電気設備基本事項にも準ずること。
1-1 基本的事項の設定
第2章 第11節 2 基本的事項の設定に準ずること。
2 電気方式
2-1 配電方式及び電圧
第2章 第11節 3 4)
配電方式及び電圧に準ずること。
3 受配変電盤設備
特別高圧電力を焼却施設で受電し、変圧後、不燃ごみ等選別施設に送電すること。
3-1 高圧受電盤(焼却施設より受電)
1) 形式
屋内鋼板製閉鎖自立形(JEM 1425 CW 形)
2) 数量
1面
3) 操作方法
遠隔手動、現場手動
4) 収納機器
真空遮断器(VCB)、保護継電器、計器用変流器、計測機器、その他必要なもの
5) 特記事項
(1) 盤の扉は、すべて施錠可能な構造とすること。
(2) 盤面には、開閉表示灯、故障表示灯、操作スイッチ、操作場所切替スイッチを設置
すること。
(3) 遮断器の開閉は、設置場所及び中央操作室から操作可能とすること。
(4) 故障警報、状態表示を中央操作室に表示すること。
(5) 電流等を盤面に表示するとともに、中央操作室へ表示させること。
3-2 高圧配電盤
1) 形式
305
屋内鋼板製閉鎖自立形(JEM1425CW 形)
2) 数量
〔
〕面
3) 操作方法
遠隔手動、現場手動
4) 収納機器
真空遮断器(VCB)、保護継電器、計器用変流器、計測機器、その他必要なもの
5) 特記事項
(1) 盤の扉は、すべて施錠可能な構造とすること。
(2) 盤面には開閉表示灯、故障表示灯、操作スイッチ、操作場所切替スイッチを設置す
ること。
(3) 遮断器の開閉は、設置場所及び中央操作室からの操作が可能とすること。
(4) 故障警報、状態表示を中央操作室に表示すること。
(5) 電流等を盤面に表示させるとともに、中央操作室に表示させること。
3-3 破砕機起動盤(必要に応じて設置)
1) 形式
屋内鋼板製閉鎖自立形(JEM1425CW 形)
2) 数量
〔
〕面
3) 操作方法
自動、現場手動
4) 収納機器
保護継電器、計器用変流器、計測機器、コンビネーションユニット、その他必要なもの
5) 特記事項
(1) 盤の扉は、すべて施錠可能な構造とする。
(2) 盤面には、運転、停止表示灯、故障表示灯、操作スイッチを設置すること。
(3) コンビネーションユニットの開閉は、設置場所からのみ操作とすること。
(4) 故障警報、状態表示を中央操作室に表示させること。
(5) 電流等を盤面に表示させるとともに、中央操作室に表示させること。
3-4 プラント動力用変圧器盤
1) 形式
屋内鋼板製閉鎖自立形(JEM1265)
2) 数量
306
〔
〕面
3) 電圧
6.6kV/420V(三相3線)
4) 容量
〔
〕kVA
5) 絶縁階級
〔
〕種
6) 収納機器
ダイヤル温度計、地絡継電器、零相変流器、その他必要なもの
7) 特記事項
(1) 容量は最大負荷時の 110%以上とすること。
(2) 省エネルギー形トップランナー変圧器とし、モールド形とする。
(3) 高圧配電盤の特記事項に準ずること。
3-5 建築動力用変圧器盤
1) 形式
屋内鋼板製閉鎖自立形(JEM1265)
2) 数量
〔
〕面
3) 電圧
6.6kV/210V(三相3線)
4) 容量
〔
〕kVA
5) 絶縁階級
〔
〕種
6) 収納機器
ダイヤル温度計、地絡継電器、零相変流器、その他必要なもの
7) 特記事項
プラント動力用変圧器盤の特記事項に準ずること。
3-6 照明用変圧器盤
1) 形式
屋内鋼板製閉鎖自立形(JEM1265)
2) 数量
〔
〕面
307
3) 電圧
6.6kV/210V(三相3線)
4) 容量
〔
〕kVA
5) 絶縁階級
〔
〕種
6) 収納機器
ダイヤル温度計、地絡継電器、零相変流器、その他必要なもの
7) 特記事項
プラント動力用変圧器盤の特記事項に準ずること。
3-7 高圧進相コンデンサ盤
1) 形式
屋内鋼板製閉鎖自立形(JEM1225)
2) 数量
〔
〕面
3) コンデンサバンク数
〔
〕台
4) コンデンサ群容量
〔
〕kVA
5) 収納機器
直列リアクトル、放電装置、2E リレー、コンビネーションユニット、計器用変流器、
計測機器、その他必要なもの
6) 特記事項
(1) プラント動力用変圧器盤の特記事項に準ずること。
(2) 受電電力の力率改善は、本コンデンサによって 95%以上(目標値)になるよう自動
調整制御すること。
(3) コンデンサ、直列リアクトルは、モールド形とすること。
4 低圧主幹盤
1) 形式
屋内鋼板製閉鎖自立形(JEM1265)
2) 数量
(1) プラント動力主幹盤
〔
〕面
308
(2) 建築動力主幹盤
〔
〕面
(3) 照明用主幹盤
〔
〕面
(4) 非常用主幹盤
〔
〕面
(5) その他必要な主幹盤
〔
〕面(必要な主幹盤を記載すること)
3) 収納機器
電流計、電圧計、表示灯、地絡継電器、配線用遮断器、計器用変流器、零相変流器、そ
の他必要なもの
4) 特記事項
(1) 高圧配電盤の特記事項に準ずること。
(2) 建築動力主幹盤及び照明用主幹盤の2次側端子以降、非常用主幹盤の建築動力、建
築照明の2次側端子以降は、建築電気設備工事とする。
5 動力設備
5-1 動力制御盤
1) 形式
屋内鋼板製閉鎖自立形
2) 数量
(1) 低速回転式破砕機制御盤
〔
〕面
(2) 高速回転式破砕機制御盤
〔
〕面
(3) 低圧動力制御盤
〔
〕面
3) 収納機器
〔
〕
4) 特記事項
(1) 現場操作盤は、制御盤と関連させて、適正な管理が行えること。
(2) 作業の安全性を重視し、必要なものにはインターロック機構を採用すること。
(3) 炉室等の環境が悪い場所に設置する現場操作盤については、腐食防止対策を講ずる
こと。
309
5-2 現場制御盤
1) 形式
鋼板製閉鎖式壁掛形または鋼板製屋内閉鎖垂直自立形
2) 数量
一式
3) 収納機器
〔
〕
4) 特記事項
動力制御盤の特記事項に準ずること。
5-3 現場操作盤
1) 形式
鋼板製閉鎖式壁掛形またはスタンド形
2) 数量
一式
3) 収納機器
〔
〕
4) 特記事項
動力制御盤の特記事項に準ずること。
6 電動機
第2章 第11節 8 電動機に準ずること。
7 電気配線工事
第2章 第11節 12 電気配線工事に準ずるほか下記とすること。
(1) 比較的火災事故の発生しやすいごみピット、破砕機室、破砕物搬送コンベヤ付近を
通過する配線には難燃性のケーブル、耐熱電線、耐火電線等を使用すること。
(2) 破砕機室内や、ごみピット及び搬送コンベヤのある部屋やその付近を通過する場合
には、配線が直接熱や火にあたらないようダクトや電線管を用いて施工すること。
(3) 破砕機室内や、ごみピット及び搬送コンベヤの部屋の防火区画を配線が貫通する部
分には、延焼防止のため適切な処理を行うこと。
(4) 爆発や火災事故発生の可能性が高く、さらに一度火災になるとその被害が大きくな
る恐れのある場所には、可能な限り電源等の主幹用電気配線や非常用の配線は通過
させないようにすること。
310
第23節 計装設備
1 計装設備基本事項
第2章 第12節 1-1 計装設備基本事項に準ずること。
2 計装制御計画
2-1 計装監視機能
自動制御システム及びデータ処理設備は、以下に示す機能を有すること。
1) 受入供給設備の運転状況の表示、監視
2) 破砕設備の運転状態の表示、監視
3) 搬送、選別、貯留設備の運転状態の表示、監視
4) 集じん設備の運転状態の表示、監視
5) 給水設備の運転状態の表示、監視
6) 排水処理設備の運転状態の表示、監視
7) 電気設備の運転状態の表示、監視
8) その他運転に必要なものの表示、監視
2-2 自動制御機能
1) 処理設備運転制御
自動連動起動、停止、緊急自動停止、その他
2) 動力機器制御
回転数制御、発停制御、交互運転、その他
3) 受配電発電運転制御
自動力率調整、その他
4) 給排水関係運転制御
水槽等のレベル制御、排水処理装置制御、その他
5) 建築設備関係運転制御
発停制御、その他
6) ごみクレーン運転制御
つかみ量調整、投入、積替、その他
7) その他必要なもの
2-3 データ処理機能
1) ごみの搬入データ
2) ごみ処理量データ(ごみ種別)
311
3) 処理系列の運転データ
4) 受電等電力管理データ
5) 各種プロセスデータ
6) ユーティリティ使用量等データ
7) 各機器の稼働状況データ
8) アラーム発生記録
9) その他必要なデータ
3 計装機器
3-1 一般計装センサー
以下に示す計装機器を必要な場所に適切に設置すること。
1) 重量センサー等
2) 温度、圧力センサー
3) 火災検知等
4) 流量計、流速計等
5) 開度計、回転数量計等
6) 電流、電圧、電力、電力量及び力率等
7) 槽、バンカ等のレベル計
8) その他必要なもの
3-2 ITV 装置
3-2-1 カメラ
以下を原則として、管理面で効果的な箇所に設置すること。
表 ITV 装置リスト
記号
監視対象
台数
種別
雲台
レンズ
ケース
A
敷地出入口
-
カラー
固定
広角
全天候
B
計量棟
-
カラー
固定
広角
全天候
C
前処理ヤード
一式
カラー
電動
ズーム
防じん
D
プラットホーム
2
カラー
電動
ズーム
防じん
E
不燃ごみ、粗大ごみ
ピット
2
カラー
電動
ズーム
防じん
F
受入ホッパ
1
カラー
電動
ズーム
防じん
G
高速・低速回転破砕
機
2
カラー
電動
ズーム
防爆、
防じん
312
備考
焼却施設と
兼用
焼却施設と
兼用
各破砕機1
基につき1
H
選別機
3~
5
カラー
電動
ズーム
防じん
I
搬送コンベヤ
一式
カラー
固定
標準
防じん
J
破砕前後、選別後
各所
一式
カラー
固定
標準
防じん
K
鉄分バンカ、アルミ
バンカ、不燃物バン
カ
5
カラー
固定
標準
防じん
L
連絡コンベヤ
(必要に応じて)
1
カラー
固定
標準
防じん
M
構内道路
-
カラー
固定
広角
全天候
台
各選別機1
基につき1
台
鉄分バンカ
及び不燃バ
ンカは2基
あるので1
基につき1
台
焼却施設と
兼用
備考)カメラ取付位置の必要な箇所は画像撮影用照明を設けること。
その他必要な箇所については提案による。
3-2-2 モニタ
以下を原則として、管理面で効果的なモニタを設置すること。
表
設置場所
モニタ仕様と設置場所
台数
種別
1
カラー
15 インチ
G
1
カラー
15 インチ
H
1
カラー
〔
〕インチ
A、B、C、D、E、
F、I、J、K、L、 切替
M
一式
カラー
〔
〕インチ
D、E、F
切替
プラットホーム監視室
1
カラー
〔
〕インチ
A、B、C、M
切替
不燃ごみ等施設事務室
1
カラー
〔
〕インチ
A~M
切替
中央操作室
クレーン操作室
大きさ
監視対象
備考
備考)ズーム及び回転雲台の操作は、モニタ設置場所から可能とすること。
大きさは 15 から 50 インチ程度とすること。
その他必要な箇所については、中央操作室、不燃ごみ等選別施設事務室、大会議室
から監視可能とすること。
313
4 制御装置
4-1 中央監視盤
1) 形式
屋内デスク形(FA 仕様)
2) 数量
1面
4-2 オペレーターコンソール
1) 形式
コントロールデスク形またはデスクトップ形(FA 仕様)
2) 数量
2面
3) 特記事項
バックアップ機能を考慮すること。
4-3 ごみクレーン制御装置
1) 形式
コントロールデスク形またはデスクトップ形(FA 仕様)
2) 数量
一式
4-4 プロセスコントロールステーション
1) 形式
屋内自立形
2) 数量
一式
4-5 データウェイ
1) 形式
イーサネット
2) 数量
一式
314
5 データ処理装置
5-1 中央操作室用データ処理端末
1) 形式
デスクトップ形(FA 仕様)
2) 数量
1台
5-2 出力機器
5-2-1 日報及び月報、年報作成用、警報記録用、画面ハードコピー用プリンタ
1) 形式
カラーページプリンタ
2) 数量
1台
3) 設置場所
中央操作室
6 計装用空気圧縮機
1) 形式
スクリュー式(無給油)
2) 数量
2基(交互運転)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/min
(2) 吐出圧力
〔
〕kPaG
(3) 空気タンク
〔
〕㎥
(4) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(5) 操作方式
遠隔手動、自動、現場手動
(6) 圧力制御方式
〔
〕
4) 付帯機器
315
(1) 冷却器及び除湿装置
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
(1) 吐出量は、必要空気の3倍以上とすること。
(2) 自動アンローダ運転が可能なものとすること。
(3) 圧縮機が停止しても 10 分以上計装機器に支障が生じない容量の空気槽及び除湿装置
とすること。
316
第24節 雑設備
1 雑用空気圧縮機
1) 形式
スクリュー式(給油式)
2) 数量
2基(交互運転)
3) 主要項目(1基につき)
(1) 吐出量
〔
〕㎥/min
(2) 吐出圧力
〔
〕kPaG
(3) 空気タンク
〔
〕㎥
(4) 電動機
〔
〕kW×〔
〕V
(5) 操作方式
自動、遠隔手動、現場手動
(6) 圧力制御方式
〔
〕
4) 付帯機器
(1) 空気貯槽
一式
(2) その他必要な付帯機器
一式
5) 特記事項
自動アンローダ運転が可能なものとすること。
2 掃除用煤吹装置
1) 形式
エアガン式
2) 数量
一式
3) 付帯機器
チューブ、ホース等
317
第3章
建築工事仕様
第1節 計画基本事項
建築工事の設計、施工を行うにあたり、本仕様書に記載していない事項であっても設計、施工を
行ううえで必要なものについては、本工事範囲内においてすべて行うこと。また、設計、施工を行
うために決めるべき詳細事項については、本市と協議のうえ決定すること。
1 計画概要
1-1 工事範囲
本工事範囲は以下に示す工事一式とする。
1) 建築工事
(1) 焼却施設
(2) 不燃ごみ等選別施設(焼却施設との合築も可とする)
(3) 計量棟
(4) トイレ棟
(5) その他付帯施設
2) 付帯工事
(1) 造成工事
(新設道路計画図に示した建設地側上法の形状及び構造等を変更する場合に
は、上法工事を含む)
(2) 構内道路工事
(3) 駐車場、駐輪場工事
(4) 構内排水工事
(5) 門、囲障工事
(6) サイン工事
(7) 撤去工事
(地盤改良材、コンクリートブロック擁壁、アスファルト舗装、側溝及び集
水桝等)
1-2 工事範囲外(実施設計及び積算のみを行う工事)
植栽工事
1-3 建設地
第1章及び案内図(位置図)
(添付資料-②)を参照すること。
1-4 仮設計画
第1章 第3節 2-3 仮設工事を参照すること。
318
1-5 既設施設の解体撤去
現在、建設地にある不燃ごみ減容固化施設については、本工事に先立ち、別途工事によりコ
ンクリートブロック擁壁及び地盤改良材以外すべて解体する。
よって、本工事においては、コンクリートブロック擁壁及び本施設に干渉する部分の地盤改
良材を撤去すること。なお、撤去するものについては、産業廃棄物として関係法令等に従い適
正に処分すること。
撤去対象部については、既存施設地盤改良範囲、擁壁構造、排水計画図(添付資料-⑧)を
参照すること。
また、本施設敷地内となる既設私道等に関する以下に示す構造物をすべて撤去すること。
1) アスファルト舗装(t=10 ㎝)
:2,480 ㎡
2) プレキャストU型側溝(PU‐600)
:210m(コンクリート蓋及びグレーチング共)
3) 現場打ちU型集水桝(900mm×900mm×950mm)
:3箇所(グレーチング共)
1-6 安全対策
請負業者は、その責任において工事中の安全に十分配慮したうえで作業環境を整備し、明確
な指揮系統のもとに工事車両を含む交通安全、防火防災を含む現場安全管理等に万全の対策を
講ずること。
また、横須賀ごみ処理施設建設工事に伴う発生土埋立工事とは、請負業者と埋立業者で綿密
な調整を行い、両者で万全の安全対策を講ずること。
1-7 掘削工事
地下掘削に伴う仮設工事においては、必要に応じて掘削工事着工前に地盤状況等の検討を行
い、工事の進捗に支障が生じないようにすること。
2 許認可手続き等
1) 請負業者は、本施設を建設するために必要とされる許認可についての計画を行い、本市
の代理者として、許認可を申請し、これを取得すること。なお、その手続きに手数料を
必要とする場合、その費用は請負業者が負担すること。また、本市により許認可を申請
する場合においては、申請書及び添付資料等の作成補助を行うこと。
2) 本工事において、事業計画や立地条件等により必要となる特殊な許認可手続きを以下に
示す。
(1) 建築基準法第 42 条第1項第4号に基づく指定手続き
建設地に唯一接する公道を整備する新設道路工事がすべて完了し、市道として供用開
始されるのが平成 31 年度となるため、同法第 42 条に規定される道路に建設地が接する
ことができない。そのため、同法第 18 条第2項に規定する計画通知に先立ち、同法第
319
42 条第1項第4号に基づく指定手続きを行うこと。
(2) 建築基準法第 86 条第1項に基づく認定手続き
焼却施設は、建築物の高さが高くなる傾向にあるが、建設地は用途地域の指定が無い
地域のため、本施設は建設地のみで同法第 56 条の2の規定を満足することは難しいと
判断し、同法第 86 条第1項に基づく認定を取得することを想定して都市計画の区域を
定めた。よって、実施設計において必要となった場合は、同項に基づく認定手続きを行
うこと。都市計画の区域については、事業計画図(添付資料-⑤)を参照すること。
(3) 神奈川県みんなのバリアフリー街づくり条例手続き
本施設は第 12 条に規定する整備基準に適合させるものとし、第 25 条に規定する通知
から第 16 条に規定する適合証の交付請求まで、必要な手続きを行うこと。
(4) 宅地造成等規制法第 11 条に基づく協議
別途工事である横須賀ごみ処理施設に伴う新設道路及び造成工事において、発生土の
埋立て、造成、樹木の伐採を本施設敷地内で行う。当該行為は、宅地造成等規制法の対
象行為となり同法第 11 条の協議が必要になるが、この協議を本工事と分離して行うこ
とはできない。よって、横須賀ごみ処理施設に伴う新設道路及び造成工事による部分の
協議を先行して行っておくため、本工事においては、変更手続きにて本工事による部分
の協議を行うこと。横須賀ごみ処理施設に伴う新設道路及び造成工事における発生土の
埋立て、造成、樹木の伐採の各施工場所については、事業計画図(添付資料-⑤)を参
照すること。
3 施設配置動線計画
3-1 一般事項
1) 焼却施設、不燃ごみ等選別施設、計量棟、トイレ棟、その他付帯施設は、相互に深い連
携を保ち、機能的に密接に関連することから、日常の車両や職員の動線、各諸室の作業
連動を考慮し、機能的かつ効率的に配置すること。
2) 過度な余剰スペースを避け、合理的な土地利用を考慮した計画とすること。
3) 過去に大規模な盛土を行われた部分が敷地内に存在することを考慮して計画すること。
詳細は、地質調査資料(添付資料-④)を参照すること。
4) 定期点検整備、将来の増改築等に伴う工事等の際に必要となる作業動線及びスペース、
機器等の搬入動線及び手段にも考慮して計画すること。
5) 本施設における多種多様な搬出入車両について、車両ごとの種別、大きさ、計量区分か
ら各車両動線を整理し、すべての搬出入車両が円滑に流れる車両動線を計画すること。
6) 作業動線と見学者動線の分離を考慮して計画すること。
320
3-2 施設配置計画
1) 管理棟は、焼却施設と合築とすること。
2) 煙突は、焼却施設と合築とすること。
3) 焼却施設と不燃ごみ等選別施設の配置については、不燃ごみ等選別施設で破砕、選別さ
れた可燃性残さを焼却施設に合理的に搬入するなど、ごみ処理の連動性を考慮するこ
と。
4) 計量棟は、各種車両動線計画に基づき、効率的に計量事務が行える位置に配置するこ
と。
5) 定期点検整備や将来の更新及び改修等に伴う工事車両が使用する構内道路を、原則とし
て本施設の運用に係るごみ収集車両、一般持込み車両及び薬品供給や灰搬出等の施設運
用関係車両(以下「搬出入車両等」という。)が使用する構内道路の外側に配置するこ
と。
6) 将来のプラント機器更新及び改修等においては、大型クレーン等により屋根から屋内に
機器を搬入することが想定されることから、大型クレーン等の作業スペースを確保する
とともに、大型クレーン作業中においても、搬出入車両等の通行の妨げにならないよう
考慮すること。
7) 造成計画により既存山側に擁壁を設置する場合においては、擁壁と構内道路の間を4m
以上とし、駐車スペース等として利用できる空地を設けること。また、当該擁壁の替わ
りに建築物にて土圧を支持する構造としないこと。
8) 来客用、見学者用、職員用の各駐車場については、横須賀市建築物駐車施設条例及び神
奈川県みんなのバリアフリー条例に適合する駐車スペースを確保し、本市が設定する駐
車台数を満足したうえで、それぞれ経済的な構造により、機能性かつ利便性を考慮して
配置すること。
9) 来客用駐輪場として、自動二輪車 10 台程度が停められるスペースを適正に配置するこ
と。
10) 搬出入車両等の運転手及び乗車者用、屋外作業時の作業員用のトイレは、原則として焼
却施設及び不燃ごみ等選別施設とは別棟(トイレ棟)で計画し、各種車両動線を考慮し
たうえで、新設道路からも使用できるよう適正に配置すること。
11) 横須賀市都市計画法等施行取扱規則第2条の 15 に準じて雨水調整池を整備すること。
12) 横須賀市適正な土地利用の調整に関する条例第 16 条に準じて消防活動用空地を計画す
ること。
3-3 車両動線計画
1) 来客車両(見学者車両を含む)動線は、搬出入車両等動線と分離し、交差しないよう計
画すること。よって、来客車両専用となる敷地出入口を設置すること。
321
2) 一般持込み車両動線については、原則としてそれ以外の搬出入車両等動線と分離し、交
差しないよう計画すること。
3) 一般持込み車両が集中する時期においても渋滞が敷地外に延びないように、700m(100
台分)の滞留スペースを適正に配置すること。
4) 焼却施設、不燃ごみ等選別施設の周回動線については、原則として時計回りで計画する
こと。
5) 定期点検整備や将来の更新及び改修等に伴う工事車両が使用する構内道路は、搬出入車
両等及び歩行者動線と交差しないこととし、原則として敷地出入口から一筆書きの動線
で出入りできるよう計画すること。なお、計画にあたっては実施計画における動線計画
図(添付資料-⑨)を参考とすること。
6) 以下に示す搬出入車両種別、車種、大きさ及び計量回数を基に、車両動線計画を行うこ
と。
(1) 焼却施設の車両種別等
区分
搬入
搬出
種別
可燃ごみ収集車両
(定日、許可、臨時)
三浦市運搬車両
可燃性粗大ごみ
運搬車両
薬品等の供給
保守関係車両
焼却灰搬出車両
飛灰搬出車両
車種
パッカー車
(直営、委託)
ダンプ
ダンプ
重量
~4t
計量
1回(入口)
~10t
~8t
1回(入口)
1回(小運搬時)
各大型車両対応可
~10t
計量不要
ダンプ
ジェットパック車
~13t
~13t
1回(出口)
1回(出口)
車種
パッカー車
(直営、委託)
ダンプ
重量
~4t
計量
1回(入口)
~4t
1回(入口)
各車両対応可
ダンプ
ダンプ
対応可
~10t
~10t
2回(入口、出口)
1回(入口)
1回(出口)
ダンプ
ダンプ
~10t
~10t
1回(出口)
1回(出口)
(2) 不燃ごみ等選別施設の車両種別等
区分
搬入
搬出
種別
不燃ごみ収集車両
(定日、臨時)
粗大ごみ車両
(委託)
一般持込み車両
三浦市運搬車両
不燃性残さ運搬車両
(三浦市へ)
金属類運搬車両
処理不適物運搬車両
3-4 見学者動線計画
1) 原則として来客及び見学者と職員及び作業員の動線は分離することとし、安全快適性と
作業時の利便性を考慮した計画とすること。
2) 来客及び見学者の構内動線については、すべての車両との平面交差を避けるなど、安全
確保を考慮した計画とすること。
322
3) 見学者は、焼却施設において、概要説明等を行う大会議室を起点に蒸気タービン室、焼
却炉室、中央制御室、クレーン操作室、ごみピット、プラットホームを見学するものと
し、見学ルートは原則として1フロアで確保すること。
4) 見学者動線は、原則として一筆書きで回れるよう計画し、立ち止まって説明を受けられ
るよう、適宜ホール等を設けること。
5) 不燃ごみ等選別施設については、処理工程を直接目視できない機器類が大半を占めるた
め、見学対象としないものとする。
323
第2節 建築工事
1 全体計画
1-1 設計方針
1) 焼却施設、不燃ごみ等選別施設の建築計画は、機能的なレイアウト、より快適安全な室
内環境、部位に応じた耐久性等に留意し、各部のバランスを保った合理的なものとする
こと。
2) 焼却施設、不燃ごみ等選別施設は、一般の建築物と異なり、熱、臭気、振動、騒音、特
殊な形態の大空間形成等の問題を内蔵するので、これを機能的かつ経済的なものとする
ためには、プラント機器の配置計画、構造計画並びに設備計画は深い連携を保ち、相互
の専門的知識を融和させ、総合的にみてバランスのとれた計画とすること。
3) 機種、機能、目的の類似した機器は、原則として集約配置し、安全かつ快適で効率的な
作業及び緊急時に迅速に対処ができる施設構成とすること。
4) 職員の日常点検作業の動線、点検整備作業スペースを確保すること。
5) 本施設は、30 年以上に渡る安定稼働を目指して、耐久性の高い施設の計画を推進する
とともに適切な診断を踏まえ、必要な修繕を加えることにより、良質な施設を維持管理
していく方針であることから、構造躯体の劣化対策、耐震性、維持管理、更新の容易性、
可変性、バリアフリー性、省エネルギー性の性能を有し、かつ良好な景観の形成に配慮
すること。
6) 騒音、振動、臭気、保温について十分な対策を講じ、環境に配慮した建築計画とするこ
と。
7) 建築物に係わるエネルギーの使用の合理化に関する建築主等及び特定建築物の所有者の
判断の基準を満足するよう計画すること。
8) 本施設は、高齢者、障害者等を含むすべての施設利用者がサービス等を等しく享受でき
るように、安全に、安心して、円滑かつ快適に利用できるものとすべく、神奈川県みん
なのバリアフリー街づくり条例第 12 条の規定に基づく整備基準を遵守すること。
9) 点検整備、更新、改修等のために、マシンハッチ及び搬入口を必要な場所に設け、焼却
施設には人荷用エレベーターを設置すること。
10) 焼却炉の炉室、排ガス処理設備室、不燃ごみ等選別施設の選別室、コンベヤ室等におけ
る上部の屋根については、将来のプラント大型機器更新の際に、搬出入用の開口部とし
て利用することを考慮した構造及び仕様とすること。
11) 屋根及び下屋には、管理が容易にできるように階段等の必要な設備を設置すること。ま
た、メンテナンス時の落下防止対策を講ずること。
12) 昇降機設備については、原則として焼却施設には一般用3基(見学者用2基、管理用1
基)及び人荷用1基、不燃ごみ等選別施設には一般用1基(管理用)を設置し、職員及
324
び作業員動線、来客及び見学者動線を考慮して適正に配置すること。
13) 焼却施設の事務室、大会議室、中央制御室、クレーン操作室等、不燃ごみ等選別施設の
事務室、中央操作室等の床は、原則としてフリーアクセスフロアとすること。
14) 天井や壁については、将来の模様替えを考慮し、撤去、再構築が簡単にできる材料とす
ること。
15) 屋外の使用材料等については、耐重塩害仕様とすること。
16) 本施設の室内サイン(室名札、ピクトサイン、案内板等)、構内サイン(施設名看板、
構内道路標識、案内板等)については、それぞれデザインを統一することとし、適正な
位置に設置すること。
17) 開発許可等の基準及び手続きに関する条例第4条に準じて消防水利を整備し、その周囲
には消防ポンプ自動車が容易に部署できる水利部署を計画すること。なお、道路に面し
て1箇所以上の消火栓を設けるものとする。
18) 横須賀市適正な土地利用の調整に関する条例第7条第1項及び第2項の規定を満足する
こと。
19) 周囲の地盤の勾配が 30 度を超え、かつ建築物に接する地面の高低差が2mを超える建
築物を計画する場合には、横須賀市適正な土地利用の調整に関する条例第 11 条の規定
を満足すること。
1-2 適用基準等
以下に示す技術基準等を適用するものとし、最新のものを使用すること。
1) 共通
(1) 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修 官庁施設の基本的性能基準
(2) 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修 官庁施設の総合耐震・対津波計画基準
(3) 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修 公共建築工事積算基準
2) 建築工事
(1) 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)
(2) 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修 建築設計基準
(3) 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修 建築構造設計基準
(4) 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修 構内舗装、排水設計基準
3) 建築積算
(1) 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修 公共建築数量積算基準
(2) 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修 公共建築工事内訳書標準書式(建築工事編)
(3) 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修 建築工事内訳書作成要領(建築工事編)
4) 設備工事
(1) 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)
325
(2) 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修 公共建築工事標準仕様書(電気設備工事編)
(3) 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修 建築設備設計基準
(4) 国土交通省国土技術政策総合研究所監修 建築設備耐震設計・施工指針
5) 設備積算
(1) 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修 公共建築設備数量積算基準
(2) 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修 公共建築工事内訳書標準書式(設備工事編)
(3) 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修 建築工事内訳書作成要領(設備工事編)
6) その他関連する国土交通省、神奈川県、横須賀市、日本建築学会、公共建築協会等の基
準、指針等
1-3 建築計画
1-3-1 施設の人員数及び必要諸室
1) 管理、運転人員(焼却施設、不燃ごみ等選別施設)
管理、運転人員(参考)
焼却施設
不燃ごみ等選別施設
管理事務職員
12 人
計量受付
4人
-
運転員
20 人(=5×4班)
9人
保全員
6人
4人
受入作業員
3人
3人
搬出作業員
3人
3人
その他
4人
1人
各々合計
40 人
20 人
運転職員合計
60 人
総合計
72 人
2) 見学者等の人数
見学者等の人数(参考)
種 別
使用建物
人数
備 考
大会議室利用人員
焼却施設
~80
小学校2クラス対応 変動あり
見学者
焼却施設
~80
小学校2クラス対応 変動あり
来客
焼却施設
~20
変動あり
保守、サービス
各施設
~10
変動あり
326
3) 必要諸室
操業維持管理に最低限必要な諸室については、必要諸室(添付資料-⑩)を参照するこ
と。
1-3-2 焼却施設建築計画
焼却施設は、特殊な機器や設備を収容して構成されるため、必要な諸室は機器、設備配置
の流れに沿って設けること。これに付随して各設備の操作室(中央制御室、クレーン運転室
等)や職員のための諸室(事務室、休憩室、湯沸室、便所等)
、見学者用スペース、空調換気
のための機械室、防臭区画としての前室及びその他必要な各諸室を有効に配置すること。特
に、プラントの運転を操作、監視する中央制御室、ごみクレーン操作室は、施設の心臓部で
もあり指揮系統の中枢部であることから、その位置について検討を行い、適正に配置するこ
と。
これらの諸室は、平面的だけでなく、配管、配線、ダクト類の占めるスペースや機器の保
守点検に必要な空間を立体的にとらえ、その配置を決定すること。
操業維持管理に必要な諸室の規模は、機械設備のメンテナンスの容易な広さとし、居室は
利用人数に応じた広さを確保すること。
1) 諸室共通事項
(1) 諸室の用途に応じ、適正な位置に排水溝、排水桝、防臭桝を設置すること。
(2) 臭気のある室と管理諸室の間には、前室を設けること。
(3) 各種ピット、各種水槽、水が発生する諸室及び水洗い清掃を行う諸室等の床には、
適正な工法による防水を施すこと。また、床には必要に応じて清掃、水洗等を考慮
した仕様及び構造とし、必要な設備を設置すること。
(4) 薬品を扱う諸室では、適正な位置に手洗い及びシャワー等の設備を設けること。
2) 受入供給設備
(1) 斜路(必要に応じて設置)
① 斜路の勾配は8%以下、路面の舗装はコンクリート舗装とし、滑りにくい仕上げと
すること。
② 斜路の幅員は、一方通行の場合 3.5m以上、対面通行の場合6m以上とすること。
(2) プラットホーム
第2章 第2節 3 プラットホームを参照すること。
(3) ごみピット、灰ピット、飛灰貯留ピット
第2章 第2節 6 ごみピット、同章第8節 5
灰ピット、9-4-4 飛灰貯留
ピットを参照すること。
(4) ホッパステージ
① ホッパステージには、予備バケット置場及びクレーン保守整備用の作業床を設け、
327
落下防止手摺を設置すること。
② ホッパステージ(バケット置場含む)は、水洗いが行えること。
③ バケット置場には、バケットの衝撃から床を保護する対策を講ずること。
④ ホッパステージの出入口には、前室を設けること。
⑤ ホッパステージの出入口扉には、クレーン自動運転を知らせる表示を設置するこ
と。
3) 炉室
(1) 歩廊は、原則として階高を統一し、保守、点検時の機器荷重についても考慮した構
造とすること。
(2) 炉室は、必要な換気を行うとともに、自然採光を取り入れて、作業環境を良好に維
持すること。また、出入口扉及び給排気口等は、防音に配慮すること。
(3) 主要機器、装置は、原則として屋内配置とし、点検整備のためのスペースを確保す
ること。
(4) 炉室は、メンテナンス車両が通り抜けできるようにすること。また、床、天井には、
機器類のメンテナンスに配慮して、必要な場所にマシンハッチを設け、電動ホイス
トを適宜設置すること。
(5) 必要な場合において、各種機械基礎は、建物と切り離し独立して設けること。
4) 中央制御室
(1) 中央制御室は、施設の管理中枢として各主要設備と密接な連携を保つ必要がある。
なかでも焼却炉本体、電気関係諸室、電算機室とは、緊急対応時の動線を考慮し、
距離的にも短く連絡される位置に配置すること。
(2) 中央制御室は、プラントの運転、操作、監視を行う中枢部であり、常時運転員が執
務するので、照明、空調、居住性について考慮すること。
(3) 中央制御室は、主要な見学場所となるため、窓等を介して運転状況が目視できるも
のとすること。また、動線を考慮し、見学者が混雑せずにゆったりと見学できるよ
うに、中央制御室前面のスペースは広く設けること。
(4) 炉室に近接した位置に作業準備室を兼ねた前室を設けること。
(5) 床は、フリーアクセスフロアとすること。
(6) 湯沸室を併設すること。
5) ごみクレーン操作室、灰クレーン操作室
(1) ごみクレーン操作室は、中央制御室と併設して1箇所、ごみピット及びホッパステ
ージが見渡せる位置に1箇所設けること。また、灰クレーン操作室は、灰ピット及
び灰搬出室を見渡せる位置に1箇所設けること。
(2) ごみクレーン操作室、灰クレーン操作室のサッシは、はめ殺し式とし、面は傾斜さ
せること。
328
(3) 床は、フリーアクセスフロアとすること。
(4) 中央制御室と併設するごみクレーン操作室は、見学場所となるため、窓等を介して
操作状況等が目視できるものとすること。また、動線を考慮し、見学者が混雑せず
にゆったりと見学できるように、ごみクレーン操作室前面のスペースは広く設ける
こと。
6) 排ガス処理設備室(ろ過式集じん器、触媒脱硝装置等)
排ガス処理設備室は、炉室と一体構造となることが想定されるため、構造、仕上、歩廊、
換気、照明設備等については、炉室と一体として計画すること。
7) 給水設備室、排水処理設備室(水槽類)
(1) 建物と一体化して造られる水槽類は、系統ごとに適切な位置に設け、悪臭、湿気、
漏水の対策を講ずること。
(2) 酸欠の恐れのある場所、水槽等は、入口または目立つ位置に注意喚起の標識を設け
るとともに、作業用として換気設備を設置すること。
(3) 点検清掃が必要な各種槽類、ピットには、管理が容易な位置にマンホール、SUS 製
または SUS 芯の樹脂製タラップ(滑り止め加工)を設置すること。
(4) 48 時間水張り試験を行うこと。
8) 誘引送風機室、非常用発電機室
(1) 誘引送風機等の送風機、空気圧縮機等は、原則として堅牢な鉄筋コンクリート造の
諸室に設置し、防音対策、防振対策を講ずること。
(2) 機材の搬出入のための開口部を設けること。
9) 灰出設備室
(1) 搬出の際の粉じん対策として、主灰及び飛灰搬出室は、原則として同一諸室にまと
めて設置すること。
(2) 原則としてほかの諸室とは隔壁により仕切ること。特にコンベヤ等の壁貫通部も周
囲を密閉すること。
(3) 騒音、振動が建物に伝わらず、臭気が外部に漏れない構造とすること。
(4) 主灰及び飛灰搬出室に近接して、運転手控室を配置し、男女兼用トイレ1箇所及び
手洗いを設けること。
(5) 灰クレーンバケット置場を設けること。バケット置場は、バケットの衝撃から床を
保護する対策をとること。
(6) バケット洗い場を設けること。洗浄用配管を設け、床面は排水を速やかに排出でき
るものとし、洗浄排水及び灰の詰まりを考慮すること。
10) 蒸気復水器ヤード
(1) 蒸気配管との位置関係、将来の点検整備や機器の更新を考慮して配置すること。
(2) 騒音対策として、十分な高さを有する遮音壁を蒸気復水器の周囲に設けること。
329
(3) 鳥類等小動物の侵入防止を考慮すること。
11) 蒸気タービン室
(1) 蒸気配管、電気関係諸室、中央制御室との位置関係を考慮し、原則として外部に面
した位置に配置すること。
(2) 将来の点検整備や機器の更新を考慮して開口部を設けること。
(3) 蒸気タービン及びタービン発電機の点検整備、更新、改修等を行うためのスペース
を確保すること。また、メンテナンス用の天井走行クレーンを設置するため、吊り
荷重を考慮した計画とすること。
(4) 蒸気タービン及びタービン発電機に対しては、必要な防音対策、防振対策を講ずる
こと。
(5) 蒸気タービン室は、見学場所となるため、窓等を介して運用状況等が目視できるも
のとすること。また、動線を考慮し、見学者が混雑せずにゆったりと見学できるよ
うに、蒸気タービン室前面のスペース(見学させるフロアに限る)は広く設けるこ
と。
12) 電気関係諸室
(1) 蒸気タービン室、非常用発電機室、中央制御室との位置関係を考慮し、原則として
外部に面した位置に配置すること。
(2) 用途上必要な電気関係諸室には、フリーアクセスフロアやケーブルピットを設ける
こと。
(3) 点検整備、更新、改修等を行うためのスペースを確保すること。
(4) 将来の点検整備や機器の更新を考慮して開口部を設けること。
13) 玄関、ホール
(1) 玄関は、職員及び作業員用と来客用を別に計画すること。
(2) 来客用の玄関には、風除室を設けること。
(3) 来客用の玄関及びホールは、来客者の案内、情報を得られる窓口、施設の顔となるよ
うに配慮すること。また、来客用としてふさわしい空間となるように、職員及び作業
員関係諸室とは異なる仕上げを施すこと。
(4) 来客用の玄関ホールは、来客の人数を考慮した適正な広さを確保すること。
(5) 玄関ホールに隣接して適正な広さの待合ホールを配置すること。
(6) 事務室を別フロアに配置する場合には、適正な広さのエレベーターホールを設ける
こと。また、事務室のある階までエレベーター等により来客を導くことになるので、
簡潔明解な動線となるよう玄関、エレベーター、事務室を配置することとし、必要
な案内表示及び設備を設置すること。
14) 見学者通路、ホール
(1) 蒸気タービン室、焼却炉室、中央制御室、クレーン操作室、ごみピット、プラット
330
ホームの見学がスムーズにできるよう、余裕のある広さの見学者通路、ホール等を
設けること。
(2) 見学者通路及びホールには、見学者への説明を補助する説明板を設置すること。
(3) 見学者用のサッシは、小学生及び車いす使用者が安全に見学できるような高さとす
ること。また、ガラスについては、強化ガラスまたは合わせガラス等とすること。
(4) ごみピット見学用のサッシには、自動窓洗浄装置(手動操作もできること)を設置す
ること。
15) 管理、運営関係諸室
(1) 共通事項
① 配置については、採光に配慮すること。
② 管理、運営関係諸室は、原則として同一階に集約して配置すること。
③ 事務室、会議室等の居室は、原則として外部に面した位置に配置すること。
(2) 事務室、応接室、大会議室、中会議室、水質試験室、書庫
① 事務室は、12 名程度が執務を行うことを考慮したうえで、余裕のある広さを確保
すること。
② 事務室には、来客用カウンターを適正な位置に設置すること。
③ 大会議室は、80 名程度が収容可能で余裕のある広さを確保し、一般の居室より天
井高を高く計画すること。
④ 大会議室には、可動間仕切り等を設置し、必要に応じて2室に分割できる仕様とす
ること。
⑤ 中会議室は、15 名程度が使用できる広さを確保すること。
⑥ 大会議室及び中会議室には、机及び椅子等を収納できる倉庫を併設すること。
⑦ 応接室、書庫は、事務室に近接して配置し、適正な広さを確保すること。
⑧ 床は、必要に応じてフリーアクセスフロアとすること。
(3) 更衣室、湯沸室、洗濯室、浴室、脱衣室
① 更衣室は、男子 15 名程度、女子2名程度が使用するものとし、ロッカーを人数分
設置することも考慮して、適正な広さを確保すること。
② 湯沸室には、流し台(吊り戸棚付)、コンロ台(レンジフード付)、食器棚等を設
置し、冷蔵庫を設置することも考慮して、適正な広さを確保すること。
③ 洗濯室には、洗濯パン、流し台、収納棚等を設置し、物干し場を設けること。
④ 浴室及び脱衣室は、男女別に設けること。
⑤ 男子浴室には、2名が同時に利用できるユニットバスを設置すること。
⑥ 女子浴室は、シャワーユニット1台を設置すること。
⑦ 脱衣室には、洗面カウンター、脱衣棚等を設置し、適正な広さを確保すること。
16) 作業員関係諸室
331
(1) 共通事項
① 配置については、採光に配慮すること。
② 作業員関係諸室は、原則として同一階に集約して配置すること。なお、管理、運営
関係諸室と同一階としても良いが、同種の諸室については、それぞれ設けるものと
し、兼用することは認めないものとする。
(2) 職員控室、食堂兼休憩室、仮眠室、リネン庫
① 職員控室は、25 名程度が利用することを考慮したうえで、余裕ある広さを確保す
ること。また、10 名程度が利用できる控室を別途設置すること。
② 食堂兼休憩室は、20 名程度利用できることを考慮したうえで、余裕ある広さを確
保すること。
③ 仮眠室は、和室8畳程度の余裕ある広さを確保し、押入れ等を設けること。
④ リネン庫には、寝具や作業着等を収納するものとし、適正な広さを確保すること。
(3) 更衣室、湯沸室、洗濯室、浴室、脱衣室
① 更衣室は、男子 40 名程度、女子2名程度が使用するものとし、ロッカーを人数分
設置することも考慮して、適正な広さを確保すること。
② 湯沸室には、流し台(吊り戸棚付)、コンロ台(レンジフード付)、食器棚等を設
置し、冷蔵庫を設置することも考慮して、適正な広さを確保すること。
③ 洗濯室には、洗濯パン、流し台、収納棚等を設置し、物干し場を設けること。
④ 浴室及び脱衣室は、男女別に設けること。
⑤ 男子浴室には、一度に 10 名程度入浴できる浴槽を設け、洗い場は6名程度が同時
に利用できる余裕ある広さを確保すること。
⑥ 女子浴室は、シャワーユニット1台を設置すること。
⑦ 脱衣室には、洗面カウンター、脱衣棚等を設置し、適正な広さを確保すること。
17) 工作室
換気設備、荷揚げ設備、作業電源、エアーサプライ、給湯設備(手洗い、洗浄用シンク)
を設置すること。
18) その他
(1) 各種倉庫(多目的倉庫、書庫、器具庫、備品庫、掃除用具庫)については、管理面に
配慮したうえで、目的別に必要な面積を確保し、各階に配置すること。また、必要個
所に油庫、薬品庫を配置すること。
(2) 重量物を保管する倉庫には、電動式フォークを使用できるスペースを設けること。
(3) 作業員等の粉じん等除去を目的としてクリーンルーム(エアシャワー装置、換気設備、
必要備品で構成)
を設置すること。クリーンルームは、炉室及び排ガス処理設備室等
と管理諸室等との境界に配置する前室と隣接した適切な位置に設置すること。
(4) トイレは男女共各階に設け、便器等については使用人数を考慮して適正な数を設置
332
すること。また、見学者及び来客者動線となる階は、小学生が使用することも考慮
した便器の仕様とし、神奈川県みんなのバリアフリー街づくり条例施行規則別表第
2の規定に適合するみんなのトイレ(2,000mm×2,000mm 程度
オストメイト対応
男女兼用)を見学者及び来客者動線上に1ヶ所以上設置すること。
(5) 見学者及び来客動線となる階のトイレは、原則として乾式とすること。
1-3-3 不燃ごみ等選別施設建築計画
焼却施設同様、不燃ごみ等選別施設は、特殊な機器や設備で構成されるため、必要な諸室
は処理フローの流れに沿って効率的に設けること。これに付随して各設備の操作室(中央操
作室、クレーン操作室等)や職員のための諸室(事務室、休憩室、湯沸室、便所等)
、空調換
気のための機械室、防臭区画としての前室及びその他諸室を有効に配置すること。
これらの諸室は、平面的だけでなく、配管、配線、ダクト類の占めるスペースや機器の保
守点検に必要な空間を立体的にとらえ、その配置を決定すること。
操業維持管理に必要な諸室の規模は、機械設備のメンテナンスの容易な広さとし、居室は
利用人数に応じた広さを確保すること。
1) 諸室共通事項
(1) 諸室の用途に応じ、適正な位置に排水溝、排水桝、防臭桝を設置すること。
(2) 臭気のある室と管理諸室の間には、前室を設けること。
(3) 各種水槽、水が発生する諸室及び水洗い清掃を行う諸室等の床には、適正な工法に
よる防水を施すこと。また、床には必要に応じて清掃、水洗等を考慮した仕様及び
構造とし、必要な設備を設置すること。
2) 受入供給設備
(1) 斜路(必要に応じて設置)
① 斜路の勾配は8%以下、路面の舗装はコンクリート舗装とし、滑りにくい仕上げと
すること。
② 斜路の幅員は、一方通行の場合 3.5m以上、対面通行の場合6m以上とすること。
(2) 前処理ヤード
第2章 第14節 2 前処理ヤードを参照すること。
(3) プラットホーム
第2章 第14節 3 プラットホームを参照すること。
(4) 不燃ごみ、粗大ごみピット
第2章 第14節 6 不燃ごみ、粗大ごみピットを参照すること。
3) 破砕機室
(1) 将来の補修や機器の更新を考慮して、機器等の搬出入が容易にできるよう配置する
333
こと。
(2) 機器の点検整備、更新、改修等を行うためのスペースを確保すること。
(3) 騒音、振動、粉じんに対しては、必要な対策を講ずること。
(4) 爆発時、爆風を屋外に誘導するための爆風逃し口を設けること。
4) コンベヤ室、選別室
(1) 将来の補修や機器の更新を考慮して、機器等の搬出入が容易にできるよう配置する
こと。
(2) 要所にマシンハッチを設け、点検整備等の作業の利便性を確保すること。
(3) 機器の点検整備、更新、改修等を行うためのスペースを確保すること。
(4) 振動、騒音、粉じんに対しては、必要な対策を講ずること。
5) 搬出室
(1) 搬出車両の搬出入口部は、必要な幅、高さを確保すること。
(2) 騒音、粉じんに対しては、必要な対策を講ずること。
6) バンカ室
(1) 将来の補修や機器の更新を考慮して、機器等の搬出入が容易にできるよう配置する
こと。
(2) 要所にマシンハッチを設け、点検整備等の作業の利便性を確保すること。
(3) 騒音、粉じんに対しては、必要な対策を講ずること。
7) 中央操作室
(1) 中央操作室は、可能な限り投入状況が直視できる位置に配置すること。また、電気
関係諸室とは、緊急対応時の動線を考慮し、距離的にも短く連絡される位置に配置
すること。
(2) 中央操作室は、プラントの運転、操作、監視を行う中枢部であり、常時運転員が執
務するので、照明、空調、居住性について考慮すること。
(3) 床は、フリーアクセスフロアとすること。
(4) クレーン操作室を設置することとし、サッシの仕様は焼却施設に準ずること。
(5) 湯沸室を併設すること。
8) 電気関係諸室
(1) 中央操作室との位置関係を考慮し、原則として外部に面した位置に配置すること。
(2) 用途上必要な電気関係諸室には、フリーアクセスフロアやケーブルピットを設ける
こと。
(3) 点検整備、更新、改修等を行うためのスペースを確保すること。
(4) 将来の点検整備や機器の更新を考慮した開口部を設けること。
9) 玄関、ホール
(1) 玄関は、職員及び作業員用と来客用を別に計画すること。
334
(2) 来客用の玄関には、風除室を設けること。
(3) 来客用のエントランスホールは、来客の人数を考慮した適正な広さを確保するこ
と。
10) 作業員関係諸室
(1) 共通事項
① 配置については、採光に配慮すること。
② 作業員関係諸室は、原則として同一階に集約して配置すること。
③ 事務室等の居室は、原則として外部に面した位置に配置すること。
(2) 事務室、職員控室兼食堂兼休憩室
① 事務室は、5名程度が執務を行うことを考慮したうえで、余裕のある広さを確保す
ること。
② 職員控室兼食堂兼休憩室は、20 名程度が利用することを考慮したうえで、余裕あ
る広さを確保すること。
③ 床は、必要に応じてフリーアクセスフロアとすること。
(3) 更衣室、湯沸室、洗濯室、浴室、脱衣室
① 更衣室は、男子 20 名程度、女子2名程度が使用するものとし、ロッカーを人数分
設置することも考慮して、適正な広さを確保すること。
② 湯沸室には、流し台(吊り戸棚付)、コンロ台(レンジフード付)、食器棚等を設
置し、冷蔵庫を設置することも考慮して、適正な広さを確保すること。
③ 洗濯室には、洗濯パン、流し台、収納棚等を設置し、物干し場を設けること。
④ 浴室及び脱衣室は、男女別に設けること。
⑤ 男子浴室には、一度に 10 名程度入浴できる浴槽を設け、洗い場は6名程度が同時
に利用できる余裕ある広さを確保すること。
⑥ 女子浴室は、シャワーユニット1台を設置すること。
⑦ 脱衣室には、洗面カウンター、脱衣棚等を設置し、適正な広さを確保すること。
11) 工作室
換気設備、荷揚げ設備、作業電源、エアーサプライ、給湯設備(手洗い、洗浄用シンク)
を設置すること。
12) その他
(1) 各種倉庫(多目的倉庫、書庫、器具庫、備品庫、掃除用具庫)については、管理面に
配慮したうえで、目的別に必要な面積を確保し、各階に配置すること。また、必要個
所に油庫を配置すること。
(2) 重量物を保管する倉庫には、電動式フォークを使用できるスペースを設けること。
(3) トイレは、男女とも各階に設け、使用人数を考慮して適正な数の便器等を設置する
こと。
335
1-3-4 計量棟建築計画
1) 4名程度で計量事務が行える適正な広さを確保すること。
2) 内部に、男女兼用トイレ1箇所と手洗いを設置すること。
3) 会話、書類記入、料金徴収等を行うためのガラス窓付き受付用カウンターを、往路及び
復路側両方に設置すること。
4) 屋根は、計量機をカバーすることはもちろん、運転手の計量棟へのアプローチ及び職員
の持込み車両内の検査が濡れずに行えるように計画すること。なお、計量台から屋根最
下端までの高さは 4.5m以上確保すること。
1-3-5 トイレ棟建築計画
1) 男女別に設けるものとし、男子トイレには小便器2基、大便器1基、女子トイレには大
便器2基を設置すること。
2) 併設する手洗いには、趣のある足洗い場を併設すること。なお、手洗い及び足洗い場に
おいては、温水が使用できるようにすること。
3) 周囲にフェンスを設置し、新設道路及び構内側からトイレ棟にアプローチするための歩
行者門扉を各1箇所設けること。なお、門扉は施錠できる仕様とすること。
2 構造計画
2-1 基本方針
1) ごみ処理施設というプラントの特殊性を考慮した構造計画とすること。
2) 建築物は上部、下部構造とも十分な強度を有する構造とすること。
3) プラント設備の積載荷重が大きい主要機器の基礎及び架構は、建物本体と切り離した独
立構造とし、必要な強度、剛性を保有すること。
4) 振動が発生する機械は、振動の伝播を防止するため独立基礎、防振装置を設けるなど、
防振対策を講ずること。
5) 構造体(建築基準法施行令第1条第3号に規定される構造耐力上主要な部分をいう。以
下同じ。)には、長期間の使用に耐える建築材料を使用すること。
6) 構造体以外の部分には、修繕または更新の合理的な周期に見合った耐久性を有する建築
材料、機器等を使用すること。
2-2 耐震構造計画
官庁施設の総合耐震・対津波計画基準に準じて計画し、構造体についてはⅠ類、建築非構造
体についてはA類、建築設備については甲類の規定を満足すること。ただし、建築設備につい
ては建築設備耐震設計・施工指針の耐震クラス S の規定を満たすことによって、本基準を満足
336
することとする。
構造体及び建築非構造部材(屋根葺き材、内装材、外装材、帳壁その他これに類する建築物
の部分をいう。以下同じ。)については、以下に示す大地震動に対する耐震性能の目標の達成
を図ること。
2-2-1 構造体の耐震性能及び架構計画
1) 建築非構造部材及び建築設備の損傷の軽減を図るため、大地震動時における上部構造
(基礎より上に位置する建築物の部分をいう。以下同じ。)の変形が制限されたものと
すること。
2) 上部構造の柱、梁、壁、接合部は、想定される外力(水平力、鉛直力)
に耐えるように、
十分な強度、じん性を確保すること。
3) 屋根の長大スパンの梁については、コスト削減及び軽量化を考慮した構造とすること。
また、中間層における長大スパンの梁については、有害なひび割れ等が起らない構造と
すること。
4) 大きな機器重量が載荷または開口部を有する床については、十分余裕を持った版厚を決
定すること。
5) 床は、耐震上においても重要な役割を果たす為、地震時に生ずる面内応力に対し、十分
余裕を持った断面を確保すること。
6) 局部的な応力集中を避ける構造形式、方法を選択すること。立面上の剛性分布は、バラ
ンスのとれた耐震要素の配置とし、各階の平面上の剛性分布についても同様とすること
で、ねじれ振動を抑制すること。また、偏心率 0.15 以下、剛性率 0.6 以上を確保するよ
う努めること。いわゆるピロティ形式等、下階において柱や壁を抜く架構を採用する際
には、詳細な検討を行い、安全性に配慮した部材断面を確保すること。
7) 地下階等地盤面下部分においては、土圧が作用する為、有害な変形及びひび割れが発生
しないように壁厚を決定すること。また、水圧も必要に応じて考慮すること。
2-2-2 構造計算上設定する諸数値等
1) 構造計算は、直交2方向共ルート3または想定される地震動に対して、検証できる方法
を選択すること。
2) 想定される地震動及び規模に対応できる設計地震動を設定すること。
2-2-3 建築非構造体の耐震性能
1) 建築非構造部材は、大地震動後、危険物の管理に支障となる損傷や移動を生じないもの
とすること。
2) 建築非構造部材は、建築設備の機能の維持を阻害しないように配慮すること。
337
2-3 基礎構造
1) 建築物は、地盤条件に応じた基礎構造とし、荷重の偏在による不等沈下を生じない基礎
計画とすること。
2) 直接基礎と杭基礎を併用して設計する際にあたり、水平荷重時の荷重分担を杭等の変形
特性を考慮したうえで、適切に配分し、検討すること。
3) 直接基礎による部分は、鉛直力、水平力等による影響に対して安全な構造とし、大地震
動に対しても鉛直方向の耐力低下は著しくなく、上部構造の機能には有害な影響を与え
ないものとすること。
4) 杭基礎による部分は、鉛直力、水平力及び地盤の変形による影響に対して安全な構造と
し、杭と基礎底版の接合は、上部構造より作用する力を伝達できる接合とすること。ま
た、大地震動に対しても鉛直方向の耐力低下は著しくなく、上部構造の機能には有害な
影響を与えないものとすること。
2-4 躯体構造
1) 鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造の構造体については、各施設及
び諸室の特性や機能に応じて採用すること。
2) 鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造の構造体については、耐震性能
の目標を満足する強度、剛性及びじん性を確保すること。
3) 鉄骨造の各部分については、必要な変形能力を確保すること。
4) 鉄骨造の接合部及び柱脚については、必要な強度を確保すること。
5) 鉄筋コンクリート造及び鉄骨鉄筋コンクリート造の各部分については、原則として脆性
的な破壊が生じないものとすること。
6) 鉄骨鉄筋コンクリート造の鉄骨部材については、仕口部の納まり、鉄筋コンクリート部
分とのバランスを考慮したものとすること。
7) 異種構造部の接合については、各構造種別の特性及び応力に対して有効な接合方法とす
ること。
8) 焼却炉、集じん器等重量の大きな機器やクレーンの支持架構は、必要な強度、剛性を保
有し、地震時にも安全な構造とすること。
9) クレーン架構については、クレーン急制動時の短期的荷重についても検討すること。
10) 架構は、強度、剛性を保有するとともに軽量化に努め、地震時の変位も有害な変形にな
らない構造とすること。
338
2-5 一般構造
2-5-1 屋根
1) 屋根(防水)の工法や仕様については、立地条件、各施設及び諸室の特性を考慮して選
定すること。
2) 屋根は、軽量化及び耐久性の確保に努めること。
3) 屋根は、風圧や機器荷重に対し、十分な強度を有すること。
4) エキスパンションジョイント部は、漏水がなく、接合部の伸縮に十分対応でき、経年変
化の少ない構造とすること。
5) プラント大型機器の更新のため、焼却炉の炉室、排ガス処理設備室、不燃ごみ等選別施
設の選別室、コンベヤ室の屋根は、原則として金属屋根とし、搬出入用の開口を設置す
る際に容易な形状及び仕様とすること。
2-5-2 外壁
構造耐力上重要な部分及び遮音性能が要求される部分は、原則として鉄筋コンクリート造
とすること。
2-5-3 床
1) 重量のある機器や振動機器が載る床は、床版を厚くし、剛性の高い小梁を有効に配置し
て強度を確保すること。
2) 必要に応じて、水洗い清掃を考慮した構造とすること。
2-5-4 内壁
1) 構造上重要な壁は、鉄筋コンクリ―ト造とすること。
2) 各室の区画壁は、要求される性能や用途上生じる要求(防火、防臭、防音、耐震、防煙)
を満足すること。
3) 不燃材料、防音材料等は、それぞれ必要な機能を満足すること。
2-5-5 建具
1) 窓、出入口等の開口部に設ける建具は、設置される場所により、それぞれの要求性能に
従って仕様を決定すること。なお、外部に面する建具の性能は、公共建築工事標準仕様
書建築工事編(最新版に準拠)16 章2節におけるC種とすること。
2) 外部に面するサッシ、ドアの耐風圧性能は、JIS における「S-6 等級」とすること。
3) 外部に面するサッシ、ドアの水密性能は、JIS における「W-5 等級」とすること。
4) 外部に面するサッシ、ドアの気密性能は、JIS における「A-4 等級」とすること。
5) 外部に面するサッシ、ドアの断熱性能は、JIS における「H-2 等級」とすること。
339
6) 外部に面する窓は、一般的な遮音性能として JIS における「T-1 等級」とし、管理諸室
部分と工場部分との区画壁、見学者通路の窓、出入口については「T-2 等級」以上とす
ること。また、不燃ごみ等選別施設の破砕機室等、特に防音が要求される扉は、最も遮
音性の高い仕様の建具「T-4 等級」とすること。
7) 防臭、防音を要求されるものについてはエアタイト型とし、防音扉は、内部吸音材を充
填、締付けハンドル等は遮音性能を発揮できるものを選定すること。
8) 一般連絡用扉は、原則としてストップ付ドアチェック(法令抵触部は除外)、シリンダ
ー本締錠とすること。なお、マスターキーシステムを採用し、詳細は実施設計時の協議
による。
9) 機器搬入用扉は、開放時に使用する煽り止めを設けること。
10) スチールドアは、原則としてフラッシュ扉とすること。
11) 重量シャッターは、スチール製とし、原則として電動式とすること。
12) 防音の必要な管理諸室には、二重サッシ等を設置すること。
13) 必要な場所には、網戸(網は SUS 製)を設置すること。
14) 特定防火設備または防火設備である見学用のサッシについては、大臣認定を取得した網
のないガラスを採用すること。
15) ガラスは、管理上、機能上、意匠上等の条件を考慮して選定すること。また、見学者等
人が頻繁に通行する部分のガラスについては、衝突等を考慮して選定するとともに、必
要な対策を講ずること。
16) 必要に応じ、室名札等の室名表示を行うこと。
3 仕上計画
3-1 外部仕上
1) 立地条件、周辺環境に配慮した仕上を行うこと。
2) 建物の外観デザインにおいては、華美な装いを避け、統一された開口部の配置を行い、
適度な壁面構成を計画することにより、大きな壁面が単調にならないように配慮するこ
と。
3) 緑の多い周辺自然との調和を目指し、建物の色彩計画においては、景観づくりの手引き
に沿って茶系統の色彩を基調とすること。
4) 耐久性、改修の容易性、維持管理の面から検討したうえで、適正な材料を選定するこ
と。
5) 各出入口部には、雨の吹込みを防止できるよう庇を設置することとし、外観上のデザイ
ンの工夫に配慮すること。
6) 立地条件により、大量の枯葉等が風散してくることが予想されるため、枯葉等の進入に
より機能低下等を招かないように、必要な場所に適正な対策を講ずること。
340
3-2 内部仕上
1) 各諸室の機能、用途、環境を十分考慮して、最適な仕上を行うこと。
2) 耐久性、改修の容易性、維持管理の面から検討を行ったうえで、華美な装いを避け、経
済性にも十分配慮した最適な工法、材料を選定すること。ただし、来客用の玄関及びホ
ールは、来客用としてふさわしい空間となるような工法、材料を選定すること。
3) 将来の点検整備や機器の更新のため、天井及び壁点検口、マンホール等を適宜設けるこ
と。
4) シックハウス症候群対策として、居室内部に使用する建材は、F☆☆☆☆または告示対
象外のものを使用すること。
5) 断熱及び結露防止対策は、各諸室の用途や空間に応じて、最適な工法により実施するこ
と。
6) 地盤面以下となる部分には、地下水の浸透のない構造とし、必要な対策を講ずること。
7) ごみ汚水を貯留する槽やプラントからの排水を処理する槽については「汚泥再生処理セ
ンター等施設整備の計画・設計要領(2006 改定版)
(全国都市清掃会議)」及び「下水道
用コンクリート構造物の腐食抑制技術及び防食技術マニュアル(日本下水道事業団)」に
準拠した防食対策を考慮すること。
3-3 塩害対策
工法、材料の選定においては、本市は半島に立地し、本市全域が塩害を受ける地域であるこ
とを考慮すること。
1) 鋼製くいを使用する場合は、防食対策をすること。
2) 屋根、外壁、外部に面する建具や鋼製建具、階段、タラップ、屋外設置の機器、鉄骨類、
シャッター等については、耐塩性や耐食、耐久性を考慮すること。
4 建築仕様
4-1 焼却施設
1) 仕上
立地条件、周辺環境に配慮した仕上を行うこと。また、各諸室の機能、用途、環境を考
慮して、最適な仕上を行うこと。
2) 建屋規模
(1) 建屋規模
① 建築面積
〔
〕㎡
② 延べ床面積
341
〔
〕㎡:プラント関連の床を含む。地下水槽類は除く。
③ 各階床面積
〔
〕㎡
④ 軒高
〔
〕m
⑤ 最高の高さ
〔
〕m
(2) 階高
機械設備等を考慮して、階高を決めること。
4-2 不燃ごみ等選別施設
1) 仕上
立地条件、周辺環境に配慮した仕上を行うこと。また、各諸室の機能、用途、環境を考
慮して、最適な仕上を行うこと。
2) 建屋規模
(1) 建屋規模
① 建築面積
〔
〕㎡
② 延べ床面積
〔
〕㎡:プラント関連の床を含む。地下水槽類は除く。
③ 各階床面積
〔
〕㎡
④ 軒高
〔
〕m
⑤ 最高の高さ
〔
〕m
(2) 階高
機械設備等を考慮して、階高を決めること。
4-3 煙突
1) 外面仕上げ
〔
〕
2) 高さ
GL+59m
342
4-4 計量棟
1) 仕上
焼却施設及び不燃ごみ等選別施設の仕上に準じて計画すること。
2) 建屋規模
(1) 建屋規模
① 建築面積
〔
〕㎡
② 延べ床面積
〔
〕㎡
③ 各階床面積
〔
〕㎡
④ 軒高
〔
〕m
⑤ 最高の高さ
〔
〕m
4-5 トイレ棟
1) 仕上
焼却施設及び不燃ごみ等選別施設の仕上に準じて計画すること。
2) 建屋規模
(1) 建屋規模
① 建築面積
〔
〕㎡
② 延べ床面積
〔
〕㎡
③ 各階床面積
〔
〕㎡
④ 軒高
〔
〕m
⑤ 最高の高さ
〔
〕m
343
第3節 造成工事及び外構工事
1 造成工事
1-1 造成計画
1-1-1 設計方針
1) 建設地が衣笠大楠山近郊緑地保全区域、衣笠大楠山風致地区、神奈川県地域森林計画対
象区域に位置していることに配慮し、既存緑地の保全に努めること。なお、横須賀ごみ
処理施設の都市計画施設の区域(約 16ha)の5/9以上の緑地を確保すること。
2) 神奈川県林地開発審査基準に準じて横須賀ごみ処理施設の都市計画施設の区域(約
16ha)の 25%以上の森林率を残置森林にて確保すること。
3) 既存の不燃ごみ減容固化施設の敷地を最大限考慮した計画を行うとともに、将来におけ
る施設に対する需要の変化にも対応できる計画とすること。
4) 周囲の景観との調和並びに経済性に配慮し、建設地に残る傾斜地の利用に努め、発生土
量の低減を図ること。
5) 施設配置動線計画を考慮したうえで、可能な限り余裕ある広さの平地を確保すること。
6) 坂本芦名線から整備する新設道路計画高を考慮して敷地出入口部(道路接道部)の地盤
高を設定すること。
7) 新設道路計画図に示した建設地側上法の形状及び構造等により造成計画等を行う場合に
は、本施設の計画を踏まえたうえで、上法の安全性について検証すること。
8) 切土崖面については、風化及びその他の浸食から保護するために、コンクリートまたは
モルタル吹付工を施すこと。
1-1-2 法面計画
造成計画により、切土及び盛土を伴う造成を行う場合には、宅地造成等規制法に基づき適
正に行うこと。
1-1-3 擁壁計画
1) 造成計画により、切土を伴う造成を行う場合には、法面の最下段に擁壁を設けることと
し、維持管理の合理化を図ること。
2) 宅地造成等規制法に基づき適正に行うこと。
1-1-4 造成仕様
1) 造成面積
全体面積:〔
〕ha
2) 造成レベル
344
FL〔
〕:〔
〕ha
3) 法面の保護、仕上げ
コンクリートまたはモルタル吹付工
4) 擁壁の構造
〔
〕
1-2 雨水調整池計画
1) 貯留量については、横須賀市都市計画法等施行取扱規則第2条の 15 により算定するが、
最終的には、本市土木部河川課と協議して確定すること。
2) 横須賀市開発行為等の許可に係る下水道及び河川の整備に関する審査基準に準じて計画
すること。
3) 雨水調整池からの放流する雨水は、分水嶺に沿って本市西部に排水することを考慮し、
位置及び仕様を計画すること。
4) 雨水調整池を計画するにあたり、雨水調整池から雨水放流位置までの排水計画も併せて
行うこと。雨水排水放流位置については、事業計画図(添付資料-⑤)を参照すること。
1-3 新設道路の上法計画(新設道路計画図に示した建設地側上法の形状及び構造等を変更する
場合)
1) 新設道路計画図に示した建設地側上法の形状及び構造等を変更する場合には、請負業者
において上法の実施設計及び施工を行うこと。
2) 原則として宅地造成等規制法に基づき適正に行うこと。
2 外構工事
2-1 構内道路計画
2-1-1 設計方針
1) 施設配置計画、各種動線計画等を考慮した計画とすること。
2) 構内舗装は、耐久性、快適性、周辺環境との調和を考慮した構造とし、「国土交通省大
臣官房官庁営繕部監修 構内舗装・排水設計基準」によるものとすること。
3) 施工前に、CBR 試験を行い、最終舗装構成を決定することとするが、舗装仕様を最低基
準とすること。必要に応じて、凍上抑制層や路床の安定処理を考慮すること。
2-1-2 構内道路仕様
1) 構造
アスファルト舗装
2) 舗装面積
345
〔
〕㎡
3) 幅員
片側 3.5m以上
4) 舗装仕様
(1) 舗装厚
表層5cm 基層5cm
(2) 路盤工
25cm
(3) 路床工
15cm
2-2 駐車場及び駐輪場計画
2-2-1 設計方針
1) 駐車場については、横須賀市建築物駐車施設条例に適合する駐車スペースを確保するこ
と。
2) 機能性及び経済性に考慮し、各駐車場の構造及び仕様を選定すること。
3) 構造をアスファルト舗装とした場合には、構内舗装の仕様に準ずるものとし、施工前に、
CBR 試験行い、最終舗装構成を決定すること。必要に応じて、凍上抑制層や路床の安定
処理を考慮すること。
2-2-2 駐車場及び駐輪場仕様
1) 構造
〔
〕
2) 計画台数
(1) 駐車場
① 来客、見学者
小型普通自動車 20 台、大型バス2台、車いす使用者用2台
② 職員、従業員
小型普通自動車 50 台
(2) 駐輪場
自動二輪車を 10 台程度が停められるスペースを確保すること。
2-3 構内排水設備計画
1) 構内の雨水は、雨水調整池に導くこととし、横須賀市開発行為等の許可に係る水道及び
河川の整備に関する審査基準に準じて計画すること。
346
2) 外部に雨水が流出しないように、横須賀市建築基準条例第5条第2項に準じて法面の上
部に沿って排水溝を設置すること。また、道路にも雨水が流出しないように、道路境界
に沿って排水溝を設置すること。
3) ほぼ毎日大型車両が通行することを考慮して、構造及び仕様を選定すること。
4) 地盤沈下を考慮した必要な対策を講ずること。
2-4 門、囲障計画
2-4-1 設計方針
1) 門、門扉
(1) 施設配置計画、各種動線計画等を考慮した計画とすること。
(2) 安全性、機能性、防犯性、耐久性、メンテナンス性等に考慮して、適正な構造、仕
様を選定すること。
(3) 来客車両用の出入口には、車両用と歩行者用を併設すること。
(4) 正門には、施設銘板を設置すること。
2) 囲障
(1) 本工事における囲障工事については、道路境界線に沿って設置するフェンスのみを
対象とし、その他敷地内の必要な場所に設置するフェンス等については、設計も工
事も別途発注するため、本工事対象外とする。
(2) 安全性、防犯性、耐久性、メンテナンス性に考慮して、適正な構造、仕様を選定す
ること。
(3) 維持管理の観点から、必要な場所に通用門扉を設けること。
2-4-2 門、囲障仕様
1) 門
用途別や寸法別にそれぞれ仕様を明記すること。
(1) 基数
〔
〕基
(2) 構造
鉄筋コンクリート構造
(3) 仕上
〔
〕
(4) 幅高さ
〔
〕m×高さ 1.8m以上
(5) 施設銘板
材質〔
〕
347
大きさ〔
〕×〔
〕
2) 門扉部
用途別や寸法別にそれぞれ仕様を明記すること。
(1) 台数
〔
〕基
(2) 材質
〔
〕
(3) 幅高さ
〔
〕m×高さ 1.8m以上
(4) 付帯機器
〔
〕
3) フェンス
(1) 構造
〔
〕
(2) 高さ
1.8m以上
2-5 植栽計画
1) 植栽工事については、工事を別途発注するため、本工事においては、設計及び積算を行
うこと。なお、工事は図面発注方式により別途発注することを考慮した設計図、数量調
書、内訳明細書を作成すること。
2) ごみ処理施設は、騒音、振動等による環境の悪化をもたらすおそれがあるため、敷地の
境界に沿ってその内側に緩衝帯として幅員 10m以上の緑地帯を設けること。
3) 高木、中木、低木、地被類をバランスよく配置すること。また、可能な限り高木及び中
木を植樹する計画とすること。
4) 樹種については、立地条件や本施設の特徴、維持管理性にも考慮して選定すること。
5) 必要に応じて、散水栓を設置すること。計画にあたり、自動散水栓についても検討する
こと。
2-6 サイン計画
1) 各種交通標識、カーブミラー、路面表示、ライン引き、誘導板、案内板等は、関係法令
を遵守し、各種車両及び歩行者が輻輳せず、安全に通行及び誘導できるよう計画するこ
と。
2) 各種車両の運転手、来客及び見学者のための誘導板及び案内板等は、それぞれ適正な位
置、大きさ、仕様により設置すること。
348
2-7 その他
2-7-1 消防水利計画
消防水利は、横須賀市開発許可等の基準及び手続きに関する条例第4条に準じて整備し、
その周囲には消防ポンプ自動車が容易に部署できる水利部署を計画すること。なお、新設道
路に面して1箇所以上の消火栓を設けること。
2-7-2 フラッグポール計画
8mのハンドル式フラッグポールを3本設置すること。
349
第4節 建築機械設備工事
1 一般事項
建築機械設備工事は、各項設備を対象とする。
建築機械設備工事全般において、仕様書に記載していない事項及び詳細事項は、別途本市と協
議し決定すること。
2 空気調和設備
本設備は、空調機器の設置並びにこれに関連する設備一式を対象とする。
2-1 温湿度条件
温湿度条件を以下に示す。
外
気
室
内
区
分
乾球温度
湿球温度
乾球温度
相対湿度
夏
季
33.2℃
26.8℃
26℃
―
冬
季
2.1℃
-2.0℃
22℃
―
2-2 時間帯
1) 8時間ゾーン
室名〔
〕
内スポット室名〔
〕
2) 24 時間ゾーン
室名〔
〕
内スポット室名〔
〕
2-3 熱源
1) 冷房用
電気式(ヒートポンプ式パッケージ)
2) 暖房用
電気式(ヒートポンプ式パッケージ)
2-4 空気調和設備仕様
単位 kJ/㎡・h
350
室名
暖 房 負 荷
冷 房 負 荷
2-5 設計方針
1) 空調方式は、ゾーニングにより複数の部屋を一つの空調室外機で空調する中央式及び個
別空調との併用とすること。
2) 部屋の使用用途、時間帯に応じた系統分けにより、各室個別温度制御を可能とするこ
と。
3) 受変電室、電気室等の発熱対策を冷房にて行う場合は、冷房専用のパッケージエアコン
で行い、換気回数は発熱を考慮して決定すること。
4) 設置する設備、機器に適した室内温度となるように空調負荷を算定すること。
5) フロン規制を考慮して適切な機器を選定すること。
3 換気設備
本設備は、換気機器の設置並びにこれに関連する設備一式を対象とする。
3-1 機器形式
1) 送風機
〔
〕
2) 有圧換気扇
低騒音型
3) 換気扇
〔
〕
4) 天井扇
〔
〕
3-2 換気設備仕様
室名
換気方式
351
3-3 設計方針
1) 換気設備は、機械換気とし、各諸室の機能に応じて第1種から第3種換気を計画するこ
と。
2) 腐食性ガス、水蒸気、有害ガスが発生する場所の換気は、局所換気とし、送風機、風道
等は腐食性、気密性に優れた材料、構造とすること。
3) 排水処理室は、第1種換気とすること。
4) 前室の換気は、臭気、粉じん等の侵入を防止するため、第1種または第2種換気とする
こと。
5) 居室の換気は、空調負荷の軽減及び室内温熱環境向上のため、原則として全熱交換器を
設置すること。なお、人員による外気取入風量は 30 ㎥/h・人とすること。
6) 機械諸室等の換気は、原則として以下に示す条件にて必要換気量を算定すること。
(1) 炉室、排ガス処理設備室
外気温 32.0℃において、室内気温 45℃以下(⊿t=+13.0℃)に必要となる換気量ま
たは換気回数による換気量の多い方とすること。ただし、ボイラ周辺等機械換気のみで
は対応が難しい場合は、スポットクーラー等で対応すること。
(2) 機械室諸室
外気温 32.0℃において、室内気温 40℃以下(⊿t=+8.0℃)に必要となる換気量また
は換気回数による換気量の多い方とすること。
7) 換気機器による騒音は、第1章 第2節 2-1-8 及び 2-2-6 公害防止基準に示す
各基準を遵守すること。
8) 外壁部に設ける給排気ガラリについて、通過風速(有効開口面風速)は、原則として以
下に示す数値とすること。
(1) 給気ガラリ
3.0m/s以下
(2) 排気ガラリ
4.0m/s以下
9) 雨水の侵入防止や結露対策を講ずること。
10) 不燃ごみ等選別施設において、火花を生じる設備が設置される諸室については、微粉を
有効に除去する換気装置を設けること。
4 ダクト設備
本設備は、空調ダクト、換気ダクト、ダンパ、吹出口、吸込口並びにこれに関連する設備一式
352
を対象とする。
1) 工法
(1) アングル工法またはコーナーボルト工法
(2) 丸型及び長方形型とすること。
2) 保温材
ロックウールまたはグラスウール
3) ダクトは亜鉛鉄板製とすること。
4) 耐食性を考慮すること。
5 給排水衛生設備
本設備は、給排水衛生機器の設置並びにこれに関連する設備一式を対象とする。
5-1 一般事項
5-1-1 共通事項及び定員数(焼却施設、不燃ごみ等選別施設)
1) 配管、弁、ポンプ等の運転休止時の凍結防止対策は、原則として水抜き処置とすること。
運転時に凍結のおそれがあるものは、保温またはヒーター巻き等の加温設備を計画する
こと。
2) 機器選定用計画人員、見学者等の想定人数は、第3章
第2節
1-3-1
施設の人員
数を参考とすること。
3) 手洗い、飲用、便所等生活用水の使用量は、以下に示す計画とすること。(洗濯用水、
浴室及びシャワー室用の生活用水は別途加算すること)
(1) 運転作業員
100 L/日・人
(2) 事務関係職員
80 L/日・人
(3) 見学者
15 L/日・人
5-2 給水設備
本設備は、給水用の機器、配管、弁類並びにこれに関する設備一式を対象とする。上水(水
道水)を引込み、本施設で必要となる水槽(生活用水受水槽、ボイラ用水受水槽、プラント用
水受水槽、消火水槽、ごみピット消火設備用水槽等)に供給すること。
5-2-1 建築設備の水源、用途
建築設備の水源、用途を以下に示す。
353
1) 生活用水受水槽(飲料用、洗面用、シャワー等の生活用水等)
2) 消火水槽(消火栓設備、消防用水等)
3) ごみピット消火設備用水槽
5-2-2 給水方式(生活用水)
給水方式は、受水槽式を採用すること。
生活用水受水槽、揚水ポンプ、高置水槽の形式、数量等詳細事項は、別途本市と協議し決
定すること。高置水槽は、地震時の水槽内部での波打ち現象による損傷防止対策を講ずるこ
と。
1) 生活用水受水槽
本受水槽は、生活用水を受水、貯留するためのものである。本槽は SUS 鋼板または FRP
製パネルタンクとし、容量は、最大使用量の 12 時間分以上を確保し、2槽式とすること。
また、各面点検可能な構造とすること。
2) 生活用水揚水ポンプ
本ポンプは、生活用水を高架水槽へ揚水するためのものである。本ポンプ周囲には、点
検スペースを確保すること。
3) 生活用水高置水槽
本槽は、生活用水を一時貯留し、各所へ重力給水するためのものである。本槽は SUS 鋼
板、または FRP 製パネルタンクとし、容量は、平均使用量の1時間分以上を確保し、各面
点検可能な構造とすること。また、防湿対策を講ずること。
5-2-3 その他
私設量水器
有(パルス発信式)
5-3 衛生器具設備
本設備は、衛生器具の設置並びにこれに関する設備一式を対象とする。
1) 便器洗浄方式
フラッシュバルブとすること。
2) 大便器
洋式(サイホン式ほか 暖房便座、温水洗浄付き)とすること。
3) 小便器
床置き式または壁掛け式とし、自動感知洗浄式とすること。
4) 洗面器
給湯を行う洗面器水栓は自動混合水栓とすること。
354
5) 洗眼器
混合水栓式洗面器を用いて、取口の1つに水栓、1つに洗眼器を取り付けたものとする
こと。
6) 薬品を取扱う場所等必要箇所には、緊急用シャワーを設置すること。
7) その他、必要な衛生器具を設置すること。
5-4 排水、通気設備
本設備は、排水、通気用の配管並びにこれに関する設備一式を対象とし、生活排水及びプラ
ント余剰排水は下水道に放流すること。
1) 方式
建屋内汚水、雑排水分流、屋外合流とすること。
2) 桝類
(1) インバート桝
塩化ビニル製小口径桝、コンクリート製桝
(2) 桝蓋
塩ビ製及び鋳鉄製
3) 防火区画の貫通部は、排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管を使用すること。
4) 汚染(ばいじん、薬液等)のおそれのある排水は、排水処理設備に送水すること。釜場
に設ける水中ポンプによる排水の場合は、ポンプ出口に逆止弁を設け排水の逆流を防止
すること。
5-5 給湯設備
本設備は、給湯用の機器、配管、弁類等並びにこれに関する設備一式を対象とする。
5-5-1 中央給湯設備
本設備は、焼却施設より生じる蒸気を利用して飲料用以外の温水をつくり、必要な場所に
給湯する設備のうち、配管、弁類、給水装置等一式を対象とする。その場合給湯タンクは、
プラント設備工事とする。なお、第2章 第6節 3 3-1 所内給湯用温水設備での温水
の製造を電気式湯沸器とした場合は、本設備を局所給湯設備とすることも視野に入れ最適な
計画をすること。
1) 給湯方式
(1) 配管方法
複管式
(2) 循環方式
強制式
355
2) 水源
生活用水高置水槽
3) 主要機器
ラインポンプ
2基(内1基予備)
5-5-2 局所給湯設備
本設備は、湯沸室等の必要な場所に湯沸器を設置し、飲料用水の局所給湯を行う設備一式
を対象とする。
1) 形式
電気式
2) 熱湯用水栓を用いること。
6 消火設備
本設備は、消防法等の関係法令等に基づく消防設備一式を対象とする。設計、施工に際しては、
本市消防局予防課及び所轄消防署と綿密な打合せを行うこと。形式、数量等詳細事項は、別途本
市と協議し決定すること。
6-1 消火水槽
本槽は、消防用水を貯留するためのものであり、生活用水給水設備、プラント用水給水設備
とは別に設けること。
1) 消防法施行令第 27 条に規定される消防用水、ほかの消火設備及び消防水利を兼用する
こと。
2) 容量は、消防法施行令第 27 条第3項第2号の規定を考慮すること。
6-2 消火栓ポンプ
本ポンプは、消火栓用であり、生活用水給水設備、プラント用水給水設備とは別に設けるこ
と。また、ポンプの周囲には、点検スペースを確保すること。なお、屋内用、屋外用を設け、
操作方式は自動、現場手動とすること。
6-3 消火用水揚水ポンプ
本ポンプは、消火栓用水を消火栓用水高架水槽へ揚水するためのものである。ポンプの周囲
には、点検スペースを確保すること。なお、操作方式は自動、現場手動とすること。
356
6-4 消火栓用水補助用高置水槽
本槽は、消火栓用水を一時貯留し、各消火栓へ重力給水するためのものである。
1) SUS 鋼板または FRP 製パネルタンクとすること。
2) 各面、点検可能な構造とすること。
3) 防湿対策を講ずること。
7 配管
給水給湯、排水、雨水、通気等の配管材質、本市と協議のうえ決定すること。また、保温材は
メーカー標準品を適正な場所に設けること。
357
第5節 建築電気設備工事
1 一般事項
本設備はプラント低圧主幹盤の2次側以降の各建築電気設備とすること。
建築電気設備工事全般において、仕様書に記載していない事項及び詳細事項は、別途本市と協
議し決定すること。
1-1 電気方式
電気方式は以下に示す内容を基本とすること。
1) 電動機回路
交流三相3線式 210V
2) 工事用電源(溶接機用等)
交流三相3線式 210V
3) 電灯コンセント回路
(1) 交流単相3線式
210V/105V
(2) 交流単相2線式
100V
1-2 配管、配線
使用する配線は、原則としてエコ電線及びエコケーブルとするが、配管類を含め本市と協議
のうえ決定とすること。
1-3 保護構造
電気機器の保護構造は、用途及び周囲条件により防湿、防滴、防水、防じん、防爆及びガー
ド付等とすること。
1-4 非常用発電機負荷
非常用発電機の負荷と想定される建築設備を以下に示す。なお、関係する制御回路電源も非
常用発電機系統とする。
1-4-1 焼却施設
1) 消火栓ポンプ、機械排煙設備
2) 不活性ガス消火設備
3) 生活用水給水ポンプ設備
4) 建築設備中央監視盤、保安照明
5) 自動交換機/放送用アンプ
358
6) 保安用動力(工事用電源箱、保安用コンセント等)
7) その他必要なもの
1-4-2 不燃ごみ等選別施設
1) 消火栓ポンプ、機械排煙設備
2) 生活用水給水ポンプ設備
3) 建築設備中央監視盤、保安照明
4) 自動交換機/放送用アンプ
5) 保安用動力(工事用電源箱、保安用コンセント等)
6) その他必要なもの
2 幹線設備
幹線設備はプラント低圧主幹盤から建築設備分岐盤、建築動力制御盤、工事用電源箱及び電灯
分電盤までの配管配線とする。プラント電気設備工事と建築電気設備工事の区分は、プラント低
圧主幹盤の1次側端子までがプラント電気設備工事とし、同盤の2次側端子以降を建築電気設備
工事とする。
幹線は、原則としてケーブルを使用し、幹線用ケーブルは現場作業性から 150sqmm を最大とす
ること。なお、使用可能最大ケーブルは 250sqmm とすること。
3 動力設備
本設備は、建築機械設備の動力制御盤及び建築機械設備動力への電源設備とする。機器の監視
は、原則として焼却施設は中央制御室、不燃ごみ等選別施設は中央操作室に設置した建築設備中
央監視盤でそれぞれを集中監視すること。
3-1 動力制御盤
1) 形式は、原則として電磁集合盤型とし、自立型または壁掛型とすること。
2) 各階に数面設置すること。なお、設置場所は、負荷に近接した保守点検の容易な場所と
し、盤面にての発停操作可能なものとすること。
3) 200V級 11kW 以上の電動機は、スターデルタ始動とすること。
4) 電流計は、3.7kW 以上の連続運転するファン、ポンプ等及び主要な電動機負荷に設ける
ものとし、自己発停式排水ポンプ、空調機、シャッター、ホイスト用電源、溶接機盤、
エレベーター、給湯器等には設けないこと。なお、電流計は、赤色指針付き(2針式)
とすること。
359
3-2 建築設備中央監視盤
1) 中央制御室及び中央操作室に建築設備中央監視盤を設置すること。
2) 壁掛型タッチパネルメニュー方式とし、遠隔操作が可能な仕様とすること。
3) 上水使用量は、パルス発信式量水器より、プラント中央監視装置に信号を送るものとす
ること。
4 電灯コンセント設備
電灯コンセント設備は、電灯分電盤及びそれ以降の設備とする。照明設備については、照明効
率の高い照明器具の採用、適切な点滅等の制御方法の採用、保守管理に配慮した設置方法の採用、
照明器具の配置、照度の設定、室等の形状及び内装設備の適切な選定等に配慮し、エネルギーの
効率利用を図ること。
照明は、照度基準(JIS Z9110)及び労働安全衛生規則(第 604 条)を遵守し、作業を行うため
に必要な照度を確保する。また停電時において、最低限必要な設備の操作ができるように保安照
明を設けること。
4-1 設計照度基準
照度は JIS Z9110 に準拠すること。
4-2 照明器具選定
1) 照明器具は、用途及び設置場所の状況により、防湿型、防雨型、防じん型、防爆型等を
使用すること。
2) 破損の危険性のある場所に設置する場合は、ガード付きとすること。
3) 省エネルギータイプを採用し、環境に配慮すること。
4-3 電灯分電盤
電灯分電盤は、原則として機械室内においては露出型とし、居室においては埋込型とする
こと。電灯分電盤の主幹ブレーカーは、配線用遮断器とし、分岐のコンセント回路等は、漏
電遮断器とすること。
4-4 HID 器具の安定器
1) 水銀灯、高圧ナトリウム灯、マルチハロゲン灯等の HID 灯の安定器は、原則として照明
器具一体型とすること。なお、炉室等室内が高温になる場所については、安定器を別置
きとし、安定器箱に収納すること。
2) 安定器箱は、熱の放散を考慮した大きさ及び構造とすること。
360
4-5 屋外照明
1) 原則としてポール型照明とし、ソーラータイムスイッチ自動点滅式等を使用すること。
2) 適切な照度を確保できるような仕様及び配置とすること。
3) 敷地の出入口及び来客用駐車場付近には、自然エネルギーを使用した太陽光発電及び風
力発電を設けた屋外照明を各2基以上設置すること。
4-6 点滅、制御
1) 照明の点滅操作は、原則として各室の出入口スイッチ(ネームスイッチ付)
で行うこと。
2) 炉室、排ガス処理室は、複数の主要階で点滅操作できるようにすること。
3)
焼却施設のごみピットの照明は、中央制御室、クレーン操作室及びホッパーステージ
で、灰ピットの照明は、中央制御室、灰クレーン操作室で点滅操作できるようにする
こと。不燃ごみ等選別施設のごみピットの照明は、中央操作室で点滅操作できるよう
にすること。プラットホームの照明は、プラットホームとプラットホーム監視室で点
滅操作できるようにすること。
4) 居室、倉庫等の換気扇の発停は、原則として出入口付近とし、タンブラスイッチ(表示
灯付)とすること。
5) 便所、廊下等は、原則として人感センサーによる自動点滅方式とすること。
4-7 その他
1) 中央制御室、中央操作室及びクレーン操作室の照明は、調光式埋込ルーバー型とするこ
と。
2) 非常用照明、誘導灯は、バッテリー内蔵型とすること。
3) 非常用照明、誘導灯は、建築基準法、消防法に遵守して設置すること。
4) 保安照明(非常用発電機負荷)は、主要な諸室、主要点検歩廊等に設置するものとし、
一般照明の 10~20%程度を保安照明とすること。
5) 保安照明の点滅は、一般照明と同様に各室のスイッチとするが、炉室、排ガス室、ボイ
ラ補機室等の広い室の保安照明については、在室時の他者による不意の全消灯防止のた
め、個別スイッチは設けず盤切り(ブレーカーでの点滅操作)とすること。
6) 炉室、プラットホーム等の高天井に設置する灯具については、メンテナンス性を考慮し、
昇降機付器具等を選定すること。
4-8 コンセント
1) コンセントの設置数は、中央制御室、中央操作室、事務室、休憩室等の居室には、室面
積 20 ㎡までは2箇所とし、40 ㎡までは3箇所、40 ㎡を越える場合は 20 ㎡ごとに1箇所
追加すること。なお、廊下に関しては約 25mごとに1箇所を標準とすること。
361
2) 一般機械室、倉庫等については、維持管理性を考慮し、適宜設けること。
3) コンセントは、用途及び周囲条件により、防雨型、防湿型、防滴型及び防爆型等から選
定すること。
4) 機械諸室、プラットホーム、ホッパーステージ、前処理ヤード等のコンセントは、蓋ま
たはキャップ付きとし、床面+700mm 高(器具中心)に設置すること。屋外コンセント
は、防雨型とし、GL+700mm 高に設置すること。
5 エレベーター設備
本設備は、来客、職員、荷物等のためのエレベーターを設けるものとする。構造基準、維持管
理基準は建築基準法、関連法令を遵守すること。
各エレベーターには、以下に示す設備を設けること。
1) エレベーター用インターホン設備
(1) 形式
相互通話式
(2) 設置場所
① 焼却施設エレベーター:中央制御室、焼却施設事務室
② 不燃ごみ等選別施設エレベーター:中央操作室、不燃ごみ等選別施設事務室
5-1 一般用エレベーター(焼却施設、見学者用)
主に見学者用とし、1基以上は神奈川県みんなのバリアフリー街づくり条例施行規則別表第
2の規定に適合するエレベーターとし、1基以上はストレッチャーに対応できるものとするこ
と。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
2基以上
3) 定員
20 人乗り以上
4) 停止階
〔
〕階層
5) 運転方式
インバータ全自動
6) 警報表示
中央制御室と焼却施設事務室に警報を表示すること。
7) その他
362
地震感知による自動最寄階停止装置、その他必要なもの
5-2 一般用エレベーター(焼却施設、職員及び作業員用)
主に職員及び作業員用とし、見学者用とは別途設けること。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
1基以上
3) 定員
17 人乗り以上
4) 停止階
〔
〕階層
5) 運転方式
インバータ全自動
6) 警報表示
中央制御室と焼却施設事務室に警報を表示すること。
7) その他
地震感知による自動最寄階停止装置、その他必要なもの
5-3 人荷用エレベーター(焼却施設)
積載物の大きさを 1,800mm×2,000mm と想定すること。
1) 形式
〔
〕
2) 数量
1基以上
3) 積載質量
2,000kg 以上
4) 定員
17 人乗り以上
5) 停止階
〔
〕階層
6) 運転方式
インバータ全自動
7) 警報表示
中央制御室と焼却施設事務室に警報を表示すること。
363
8) その他
地震感知による自動最寄階停止装置、その他必要なもの
5-4 一般用エレベーター(不燃ごみ等選別施設)
1) 形式
〔
〕
2) 数量
1基以上
3) 定員
17 人乗り以上
4) 停止階
〔
〕階層
5) 運転方式
インバータ全自動
6) 警報表示
中央操作室と不燃ごみ等選別施設事務室に警報を表示すること。
7) その他
地震感知による自動最寄階停止装置、その他必要なもの
6 その他設備
6-1 自動火災報知設備
本装置は、消防法令、条例等に基づく自動火災報知設備一式とする。
1) 主受信機
(1) 設置場所
中央制御室
(2) 形式
P型1級複合盤、壁掛型〔
〕面
2) 副受信機
(1) 設置場所
焼却施設事務室、中央操作室
(2) 形式
壁掛型〔
〕面
3) 感知器
一式
4) 配線及び機器取付工事(消防法に基づき施工)
364
一式
6-2 構内情報通信網装置
LAN 配管配線を一式設ける。
6-3 構内交換装置
構内交換装置は、構内自動交換機設備、内線電話機及び配管配線設備一式とする。
1) 交換器形式
デジタル式自動交換機
局線収容〔
回線〕内線収容〔
回線〕
2) 電話機
(1) 固定電話機
(2) 構内 PHS
3) 配管配線工事
一式
4) その他
(1) 必要な場所から、局線の受発信、内線の個別受発信相互通話、一斉呼出、PHS との
交信ができるものとすること。
(2) 電話引込みは、光ファイバー対応とすること。
(3) PHS 用アンテナは、各施設内及び構内道路等で死角が発生しないように設置するこ
と。
6-4 拡声放送設備
場内情報伝達用として、拡声放送設備一式を設ける。
6-4-1 設置基準
1) スピーカ種別は、炉室等は、トランペット型、居室は、天井埋込型または壁掛型とする
こと。
2) 居室には、アッテネーターを設置すること。
6-4-2 機器仕様
1) 放送用音響装置
① キャビネットラック型
② プリメインアンプ、操作パネル、ラジオチューナ(AM、FM)、BGM 放送(CD)
設置場所:中央制御室
365
2) リモートマイク( 遠隔操作器 )
① 設置場所
(イ) 焼却施設
・事務室、プラットホーム監視室
(ロ) 不燃ごみ等選別施設
・中央操作室、事務室、プラットホーム監視室
3) スピーカ
場所に応じた容量、配置とし、騒音、音圧、明瞭度を考慮すること。
4) アンテナ
AM、FM 用を設置すること。
5) 端子盤
場所別、階別に適切に配置し、ほかの弱電設備を含めた総合端子盤として共用とするこ
と。
6) 内線電話設備からのページング機能を設けること。
6-5 誘導支援装置
施設利用者が安全かつ快適に利用できるように、外部受付インターホン及び神奈川県みんな
のバリアフリー街づくり条例施行規則別表第2に規定するみんなのトイレに緊急呼出設備を設
けること。
6-5-1 外部受付インターホン
1) 形式
相互通話式
2) 設置場所
門、玄関ホール、中央制御室、焼却施設事務室
6-5-2 みんなのトイレ緊急呼出設備
1) みんなのトイレに呼出ボタン(確認表示灯付き)を設けること。
2) 中央制御室及び焼却施設事務室に呼出表示器を設けること。
3) 廊下には、表示灯付きブザー及び復旧ボタンを設けること。
6-6 テレビ共同受信装置
アンテナ、増幅器、混合器、分配器、分岐器、直列ユニット等により構成すること。
1) アンテナ(UHF、BS)は屋上に設置すること。
2) 増幅器、分配器及び分岐器は収納箱入りとすること。
366
6-7 電気時計設備
情報表示とし電気時計設備を一式設けること。
6-8 映像、音響設備
大会議室にて施設の説明を映像と音響を使用し、わかりやすく伝える設備としてプロジェク
ター及び電動スクリーン(100 インチ以上)を設けること。
6-9 雷保護設備
雷保護設備は、建築基準法に基づくものを一式設けること。
6-9-1 外部雷保護
1) 設置基準
建築基準法、消防法に基づき、高さ 20mを超える焼却施設、不燃ごみ等選別施設を保
護すること。
2) 仕様
JIS A4201 2003 年に準拠 保護レベルⅢ
3) 数量
一式
6-9-2 内部雷保護
1) 設置基準
建築設備弱電機器の内、特に重要な以下に示す設備を保護すること。
(1) 自動火災報知設備主受信機、建築設備中央監視盤
(2) 電話自動交換機
2) 仕様
JIS A4201 2003 年に準拠すること。
直撃雷による建物内での過電圧等及び雷の影響発生する誘導過電圧から防護する対策と
し、SPD(サージプロテクションデバイス)等を適正な場所に設置すること。
6-10
防犯警備設備
防犯上の警備設備の設置が可能なよう電気配管工事(空配管工事)を一式行うこと。
6-11
その他
必要に応じて予備配管を設けること。
367