WG5(静電気に対する電子デバイス保障)/PT2(衣服)

(様式3)
ISO/IEC国際会議出席報告書
報告者名
1.会
議
名:
2.開
催
地:チェコ共和国プラハ市
山隈瑞樹
IEC TC101(Electrostatics) プラハ会議
Cesky normalizacni institut(Czech Standards Institute)
Biskupsky dvur 5 110 02 PRAHA 1
3.開
催
日: 平成20年6月9日~6月11日
4.出 席 者:
役員:IEC CO技術部長Mr. M. Casson,TC101議長Dr. J. Smallwood,セクレタリMr. H Berndt
委員(国名・参加数):カナダ 1,チェコ 3,フィンランド 1,フランス 1,
ドイツ 3,イタリア 1,日本 4,韓国 5,ポーランド 2,ルーマニア 1,
スペイン 1,スウェーデン 1,英国 3,米国 4
日本側出席者:松本雅俊((株)ルネサステクノロジ),山口晋一(トレック・ジャパン(株)),
西畑直光((株)クレハ),山隈瑞樹((独)労働安全衛生総合研究所)
5.主要議題、議決事項、特に問題となった点及び今後の対応についての所見:
(1)会議(作業委員会)
会議は,作業委員会ごとに次の日程で実施された。(下線は報告者(山隈)が参加したもの)
6月9日 Short meeting, PT61340-1, MT7-61340-4-4(FIBC)
6月10日 WG5/PT2(Garments)
6月11日 WG5/PT1 (Packaging)
6月12日 WG5
6月13日 Plenary meeting
(2) 主要議題,議決事項等
(注:作業委員会には日本側出席者が分担して参加したため,報告者(山隈)が出席した会の
み報告する。)
(a) MT7-61340-4-4 (FIBC)
2005年に制定されたIEC61340-4-4 ed.1(静電気 ― 第4-3部:特定応用のための標準的な
試験方法 -フレキシブルコンテナの静電気的分類,第1版)に関するドラフト案に関する審議
を中心に行った。その結果,第2版では,コンテナの類別(A, B, C及びDの4タイプ)と試験
方法の追加,類別毎のラベルの制定,ガイドセクションの追加,内袋の選定方法の追加等を中
心に大幅な改訂となることが確認された。しかし,個別には次のような問題点が指摘され審議
されたが,今回は合意に至らず,次回以降の作業委員会で継続審議することとなった。
1)タイプA(非帯電防止品)へのラベル表示の要否。
2)タイプC(接地を要する帯電防止形)について,抵抗試験だけでなく絶縁破壊強度試験
も要件とすることの技術的妥当性。
3)タイプB(沿面放電防止形)の材質に対する技術的要求事項の見直し。
最後に,今回の審議結果を反映したドラフト案を速やかに作成すること,および,次回作業
委員会を2009年1月パリで開催する意向であることがConvenorより示され,了承された。
(b) WG5/PT2(Garments)
新たな規格IEC61340-4-2(garment:帯電防止服)のCD(原案)について,コメント集をもとに審議を
行った。冒頭より,文書の適用範囲及び文書の種類について活発な議論となり,次のようにす
ることが議決された。
1)文書は,IEC61340 Part 4シリーズとして刊行する。
2)電子産業での使用は除外し,爆発防止を目的とした内容とする。
3)文書は,規格(standard)ではなく技術仕様書(technical specification)とする。
最後にConvenorより,審議結果をもとに,すみやかにCDを作成・回覧し,次のTC101会議で
CDVの投票を行うことが伝えられた。
(C) WG5/PT1(Packaging)
IEC61340-5-3 (Properties and requirements classifications for packaging intended for electrostat
ic discharge sensitive devices:静電気対策用包装)のCDについて,コメント集をもとに審議およ
び議決を行った。各国からのコメントは合計75項目と多く,内容的にも多岐にわたるものであ
った。日本側からは7項目のコメントを提出したが,大筋で承認された。
最後に,Convenorより,本件審議結果を参考に2008年11月までにCDVを作成する意向が伝え
られた。
(3) 特に問題となった点及び今後の対応についての所見
MT7において,日・欧の考え方及び技術手法の違いが鮮明となり,特に,タイプCの試験方法
については日本側が不利とならないような対応が必要である。ドラフト案に対してコメントを
つけるだけでなく,次回以降の作業委員会において,サンプル及び技術資料をもとに欧州側メ
ンバーに説明し,理解を得ることが重要と感ぜられた。
6.次回開催予定:(開催年月日、開催国及び都市名)
2009年6月 韓国ソウル