管理運営 - 大阪府立大学工学部・大学院工学研究科

第11章
第1節
管理運営
自己点検・評価
11.1.1
自己点検・評価の体制及び評価結果の公表
工学研究科では全学の自己点検・評価報告書とは別に、これまで隔年に独自の自己点検評価報告書を作成してきており、
中期目標・中期計画・年度計画に関する必要性や外部機関による大学評価の必要性などを踏まえ、平成21年度には自己点
検評価報告書(平成19・20年度版)を作成した。ホームページ(http://www.eng.osakafu-u.ac.jp/)にも公開し、学生や府民等か
ら多様な意見が寄せられれば、工学研究科・工学部自己点検評価委員会でそれを検討する体制をとっている。
資料 11-1-1 自己点検・評価の体制
組織名
開催頻度
計画・評価会議
必要に応じ適
メンバー
当該部局 委員
学長・理事長、全理事、学部等長
宜開催
大学評価・企画
ほぼ毎月
(平成 21・22 年度) 辻川吉春教授
担当理事(総務、学生・教務)、学部等
(平成 20 年度) 川本俊治教授
委員、事務課委員
(平成 21・22 年度) 辰巳砂昌弘教授
必要に応じ適
工学研究科・工学部自己点検評価委
(平成 20 年度) 安保正一教授、辻川吉春
宜開催
員会委員
教授、川本俊治教授、杉村延広教授、
実施委員会
工学研究科
(平成 20 年度) 安保正一教授
汐崎陽教授
(平成 21 年度) 辻川吉春教授、杉村延広
教授、辰巳砂昌弘教授、池田良穂教授、
水野一彦教授、田畑稔教授
(平成 22 年度) 辻川吉春教授、杉村延広
教授、辰巳砂昌弘教授、池田良穂教授、
田畑稔教授、三村耕司教授
【分析結果とその根拠理由】
工学研究科では、工学研究科・工学部自己点検評価委員会を常設の委員会として組織し、これまで独自の自己点検評価報
告書を作成してきている。根拠となる資料やデータに基づいて、自己点検・評価を行い、その結果を大学内及び社会に対して広く
公開していると判断する。
11.1.2
外部者による検証
工学研究科独自の自己点検評価報告書に対する外部者による検証は行っていない。
11.1.3
改善のための措置
資料 11-1-2 分野独自の改善方策及び改善事例(工学研究科)
分野
改善項目
改善方策・改善事例
海洋システム工
学分野
教育プログラムの継続
的改善
学科内において、教室会議、FD会議、外部評価委員会、学生FD会議等によって教
育改善のためのPDCAサイクルを構成し、社会の要請、学生の要望を取り入れた改
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電子工学分野
教育方法の改善
電気情報システ
ム工学分野
入試問題の出題に関
する改善
応用化学分野
学生の研究教育環境
改善
応用化学分野
安全教育に対する改
善
善活動を実施している。 改善事例としては、学習目標の簡素化、シラバスの詳細
化、TA制度の拡大、関連授業科目の連携、ポートフォリオの活用、複数教員による
指導体制の強化、学科自習室の拡大、大型実験設備の整備、総合達成度評価試験
の実施などである。
教育運営委員を中心に分野の教育方法改善のためのワーキンググループを組織
を組織して改善にあたった。
入試問題の出題ミスをなくするための改善システムの構築。
分野において入試の問題作成・点検のための入試委員会を立ち上げ、分野入試委
員長を中心として、各出題のワーキンググループで【問題作成・点検の手順】を効率
的にかつシステマティクに実施する仕組みを取り入れ、入試出題ミスをなくする体制
を構築した。
分野運営委員会において研究教育環境改善については常に議論している。ドクター
コースの学生のために、自習、文献調査、データ解析、国際会議や国内学会等の発
表練習など 24 時間自由に使えるようにドクター演習室を整備した。
分野運営委員会において学生への安全教育の改善については常に議論している。
研究室に配属された 4 回生や他大学から入学した大学院生を対象に、応用化学分
野独自の安全教育を実施した。また、学部配当の応用化学特殊講義Ⅰを安全をテ
ーマにした講義内容とした。
【分析結果とその根拠理由】
工学研究科では、各分野が独自で様々な改善計画を立案し、実施していることから、改善に向けての措置は十分施されて
いると判断する。
11.1.4
大学における教育研究活動の状況、その活動の成果に関する情報の社会への発信
工学研究科における、教育研究活動の状況及び研究成果の公表事例を資料 12-3-3 に示す。
資料 11-1-3
分野における教育研究活動の状況及び研究成果の公表事例(工学部・工学研究科)
部局等
工学部・工学研究科
電子物理工学分野
応用化学分野
教育研究活動の状況及び研究成果の公表
工学部年報の発行
工学部広報誌「Technovation」(日本語版、英語版)の発行
電子物理工学分野パンフレットの発行
英語版(Future Poineered by Nanoscience and Nanotechnology)
日本語版(ナノサイエンスで拓く未来)
・応用化学分野パンフレット「Do Your Chemistry」(日本語版、英語版)の発行
・Environmentally Harmonious Chemistry for The 21st Century Edited by M. Anpo and K. Mizuno,
Nova Science Publishers, New York (2010) を応用化学分野共同で出版
・無機化学研究グループ年報「Annual Research Report」
【分析結果とその根拠理由】
工学研究科では、学部・研究科のパンフレットである「Technovation」はもとより、1年間の研究成果を纏めたものを「工学部年
報」として毎年発行し、官公庁や関連企業に送付している。また、各分野や研究グループ単位でも、研究成果を纏めた年報を
発行し、各界に送付していることから、教育研究活動状況およびその成果を広く情報発信していると判断する。
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優れた点及び改善を要する点
【優れた点】
工学研究科では、工学研究科・工学部自己点検評価委員会を常設の委員会として組織し、これまで独自の自己点検評価報
告書を作成するなど、積極的に自己点検・評価に取り組んできた。また、各分野が独自で様々な改善計画を立案し、実施してい
ることや、研究成果等を社会に広く公開していることは優れた点としてあげられる。
【改善を要する点】
各分野が独自で行っている様々な改善に対する試みや情報発信の実施を工学研究科全体に広げていく取り組みが必要で
ある。
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