[ プ ラ ズ マ *リン ク ] 滅 菌 作 業 者 と 管 理 者 の た め の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 誌 Vol. 12 OCTOBER 2006 STERRAD ® User Report オフィスビル内クリニックの滅菌業務を 1台のステラッド® 50がカバー ――― 田中外科・肛門科クリニック(千葉県船橋市) 滅菌の精度やコストに対する スタッフの意識改革を実現 ――― 宗教法人 聖フランシスコ病院会 聖フランシスコ病院(長崎県長崎市) Special Interview アメリカにおける滅菌の最新事情 STERRAD® Partner Interview[ CASE 01 ] オリンパスメディカルシステムズ株式会社 STERRAD ® User Report case 03 田中外科・肛門科クリニック(千葉県船橋市) 田中外科・肛門科クリニック http://www.myclinic.ne.jp/obs_clinic/ DATA 千葉県船橋市本町3-36-28 ホーメストビル4F 手術室数:1室 office-based surgery専門クリニックが ステラッド ® を選んだ理由 理由 1 理由 2 理由 最新の知見に基づいた質の高い 医療サービスを提供する田中外 科・肛門科クリニックのみなさん オフィスビル内クリニックの滅菌業務を 1台のステラッド® 50 がカバー 日本ではまだ珍しい、office-based surgery専門のクリニックとして今年 5月に開業した千葉県船橋市の田中外科・肛門科クリニックは、 開業と同時 に低温プラズマ滅菌システム「ステラッド® 」を導入しました。ステラッド® を 導入した経緯や、導入成果などを、同クリニックのみなさんに伺いました。 ありふれた外科疾患を診療するために 田中外科・肛門科クリニックは、JR船橋駅から歩 いて6分の場所に位置するオフィスビルの4階にある、 office-based surgery専門のクリニックです。officebased surgeryとは、簡単にいえば外科医が診療所 3 省スペース設計で場所をとらない 配管工事がいらない 滅菌スピードが早い をとらないうえ、滅菌のスピードが約45分と早く、さらに に際し、必要な付帯設備のメンテナンスや作業主任 電源さえあれば稼働するなど、 とても使い勝手がよく、 者の配置、EOG濃度の定期的な測定などの煩雑な業 今回、オフィスビルにワンフロアのクリニックを開設するに 務が、ステラッド ® の使用に際しては必要なく、管理 あたって、ステラッド®はまさにぴったりの滅菌システム が容易な点も大きな魅力だと言います。 だと思いました。幅広い医療器具に対応し、電気メス 同クリニックの今後について田中先生は、 「つねに などの高温に弱い医療器具を低温で滅菌できる点も、 新しい治療法に目を向け、効果を立証するデータが 大きなポイントでしたね」 と別宮さんは語ります。 あるものは積極的に取り入れていきたいですね。 別宮さんの提案を受けた田中先生は、これだったら 私たちが扱う、ありふれた病気こそ、多くの患者さま オートクレーブとEOG滅菌器の機能を1台でカバー の苦痛を取り除くために、新しい治療法を取り入れ れた外科疾患に対し、最新の知見に基づいた質の高 でき、スペースの問題をクリアできるうえ、配管の問題 ていく必要があるはずですから。また、長きにわたり感 い診療を行うために、本クリニックを開業することを もクリアできると納得。すぐにステラッド®50の導入を 染と戦ってきた外科学の歴史や、外科学総論の観点を 決意しました」と真剣な眼差しで語ります。 決定しました。 踏まえたうえで、我々は新しい感染対策も積極的に取 ワンフロアのクリニックに最適なステラッド® 50 ありふれた疾患にこそ、質の高い医療サービスを つねに最新の治療法と感染対策を 現場で実際に滅菌業務を行っている別宮さんは、 り入れていく必要があり ます。その一環として導 入した最先端の滅菌シ で行う日帰り手術のことで、アメリカでは、このoffice- 提供したい。田中先生のそのような熱い思いのもと、 ステラッド ®のメリットについて「やはりスピードが早 ステムであるステラッド ® based surgeryが患者さまの支持を受けて急激に増 開業に向け、急ピッチで最新の設備や機器が次々と いのは大きいですね。例えば夕方使った医療器具を が今後果たす役割も、と えており、現在ではアメリカで行われる手術の約25% 導入されていく中で、同クリニックにひとつの問題が 次の日の朝から使用する場合、EOG滅菌器なら使用 ても大きいはずです」 と を占めているといわれています。 持ち上がります。その問題とは、滅菌の方法でした。 する2日前から滅菌器にセットする必要があるので不 最後に語ってくれました。 痔疾患や鼠径ヘルニア、下肢静脈瘤、陥入爪、皮膚 田中先生と同クリニックの看護師長である別宮 尚美 可能でした。しかし、ステラッド®なら診療が始まる1時 明確なビジョンを掲げ 外傷などを扱うoffice-based surgery専門のクリニック さんが以前、一緒に在籍していた総合病院ではEOG 間前に出勤し、セットすれば十分間に合うので、現場 誕生した田中外科・肛 を開業した理由について院長の田中 大先生は「これ 滅菌器とオートクレーブを併用していました。しかし、 の負担が軽くなりました」と笑顔で語ります。続けて 門科クリニックは、最新 らの疾患は罹患率が高いにも関わらず、命に関わる オフィスビルの中にある同クリニックではそれらを両方 田中先生は「滅菌が早いおかげで、1日に何度も使う の治療法や感染対策を 疾患ではないことから外科領域において、どこか 置く場所を確保することも、それらを設置するために 可能性のある高価な医療器具が、本来必要な数の半 取り入れながら、日本を ないがしろにされてきたようなところがありました。 大がかりな配管工事を行うことも困難でした。 そこで、 分ですんだりするのも助かりますね」と、ステラッド® 代表するoffice-based しかし、これらの疾患には相当の苦痛が伴い、多く 別宮さんが田中先生に推薦したのが、低温プラズマ のスピードがもたらすコストメリットを強調します。 surgery専門クリニック の患者さまは何とかしてこの苦痛から解放されたい 「前の病院でステ 滅菌システム「ステラッド®」でした。 と、心から願っています。そこで、このようなありふ ラッド®50をデモで使ったことがあったのですが、場所 そ けい 4 PLASMA LINK また、院長としてすべてをマネジメントしなければ ならない立場にある田中先生は、EOG滅菌器の使用 として、今後も進化し続 けていくことでしょう。 院長 田中 大 先生 看護師長 別宮 尚美 さん PLASMA LINK 5
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