Adobe社Acrobatにより作成したPDFカタログです。 - 日立製作所

2009
SEPTEMBER
9
本カタログは、Adobe社Acrobatにより作成したPDFカタログです。
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メキシコ
ベリーズ・バリア・リーフ
ベリーズ
グアテマラ
カリブ海
2009
SEPTEMBER
ホンジュラス
9
2 はいたっくITウォッチ
3 はいたっくるぽ
スマートグリッド
GEMPLANET Ver.2を会計処理基盤に据えた
グループ13社を統合する「システム改革プロジェクト」
―オエノンホールディングス株式会社―
7 ソリューション&サービス・ケーススタディ-1
会議室予約や空調・照明とも連動した
セキュアで省エネなICカード/指静脈認証 入退室管理システム
―高崎市―
― 富井義夫の世界遺産の旅 ―
ブルーホール
(ベリーズ / ベリーズ・バリア・リーフ)
澄んだ海にくっきりと描かれた濃い青のサークル、
9 ソリューション&サービス・ケーススタディ-2
「Citrix XenDesktopTM」と日立のブレードPCを活用し、
シン・クライアント環境での大容量の音声データ処理を実現。
約30%の運用管理コスト削減を期待
―旭化成株式会社―
―旭化成ネットワークス株式会社―
「ブルーホール」。海底の鍾乳洞が崩れてでき
たといわれる穴で、直径は300m、深さは100m
以上もある。あまりに不思議なので、異世界へ
続く入り口ではといぶかる…。ここはカリブ海に
面した中米のベリーズ。ユカタン半島南部に
200kmにわたって続く珊瑚礁群「バリア・リーフ
11 SOLUTION&SERVICE-1 13 トラベルウォーキング 第80回
経営と現場を直結し、
全社のスパイラルな変革を実現する
「継続革新型 生産マネジメントシステム導入サービス」
保護区」は、マナティーをはじめ多彩な海洋生
物が棲みかとする海である。上空からブルーホー
ルを撮りたくてセスナをチャーターする。空港を
出発するときに多かった雲も消えて、会心の絵
を撮ることができた。
奇岩景勝が続く海岸となまはげの里
男鹿半島を歩く
(秋田県男鹿市)
15 プラットフォーム&ソリューション 17 SOLUTION&SERVICE-2
高性能・高信頼なクラウドサービス基盤を支える
日立ストレージソリューション
日立の総合力を結集し、
事業を強化
「日立デジタルサイネージソリューション」
19 OPEN MIDDLEWARE 21 IT's eye ラボラトリー・レポート
企業の信頼性確保と業務効率の向上を
支援する文書管理基盤
「uCosminexus DocumentBroker」
新材料とユニークな構造設計でモータの世界に
新たな可能性をきりひらく
∼薄型クローティースモータとアモルファスモータを開発∼
(日立研究所 / 株式会社 日立産機システム)
23 オープンミドルウェア・ケーススタディ
日立のSOAプラットフォーム「Cosminexus」でSOAに基づき営業情報システムを開発。
営業情報の可視化と効率的活用を実現
―日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社―
25 Learning Solution
日立研修ソリューション
最新のJP1 Version 9に対応した
「JP1認定資格講座」
発 行 日 2009年9月1日 通巻508号
発 行 株式会社 日立製作所 情報・通信グループ お問い合わせ
経営戦略室 uVALUE・コミュニケーション本部
TEL(03)5471-8900(ダイヤルイン)
〒140-8572 東京都品川区南大井六丁目27番18号
日立大森第二別館
印 刷 日立インターメディックス株式会社
1
写真家
富井 義夫
26 Topics&Information
グリーンITを駆使した環境配慮型データセンタ
日立の「横浜第3センタ」がオープン
Photographer ・ Tomii Yoshio
■ ホームページにて
「フォトギャラリー世界遺産」
を掲載中
http://www.tomiiyoshio.com/
はいたっく2009-9
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はいたっく誌情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/hitac-magazine/
本誌は、環境に配慮し植物性大豆インキを使用しています。
スマートグリッド
電源と需要の多様化が進む日本の電力網
Grid」を提唱しています。そこでは、
さまざま
サスティナブル
(持続可能)社会の実現
な電源の発電状況と、
家庭での電力消費
に向け、
地球温暖化問題への対応や、
限り
や電気自動車への充電といった需要状況
あるエネルギーの有効活用が重要な課題と
を把握したうえで、
精度の高い需要予測や
なっています。そのためには、
個人や企業の
蓄電池の有効活用、
系統安定化などにより、
スマートグリッドは「Smart( 賢い)
個々の取り組みに加え、
その効果を最大化
複雑化する需給バランスの最適化を図るこ
Grid(電力網)
」という意味です。一般
させるための社会インフラレベルでの取り組
とを大きな要件としています。
的には、最新の情報通信技術(IT)を
ワン ポイント 解説
スマートグリッド
みが必要です。日々進化するITをより一層
これまで日立は、
「電力エネルギー技術」
利用して電力の供給者と需要者をつ
社会インフラに適用し、
環境性と快適性とを
と
「情報通信技術(IT)」の両分野におい
なぐインテリジェントな電力網を構築し、
両立させる社会インフラの構築が求められ
て社会インフラの構築に貢献し、数多くの
最適な電力需要と供給を実現するた
ます。私たちのライフラインを支える電力イン
技術を蓄積してきました。そして、
それらの
めの概念を指します。スマートグリッド
フラの世界でも、
原子力発電や太陽光発電
技術とパワーデバイスなどのキーコンポーネ
が求められる背景には、特に米国で
の拡大、
省エネの強化、
次世代自動車への
ントや材料を組み合わせることにより、
電力
深刻な電力網の老朽化への対応と、
移行など、
低炭素社会の実現に向けたさま
インフラ分野における各種発電システムや
太陽光などの再生可能エネルギーの
ざまな動きが活発化しています。
系統制御システム、
情報通信インフラ分野
いま注目が集まるスマートグリッドは、
米国
における各種ソリューションを提供してきま
においては現状の電力供給の安定性や効
した。
「The Smart Grid」の実現には、
制
率性を高める取り組みが主眼に置かれて
御と情報の有機的連携を図る「柔軟性と
利用増大で多様化する電源と電力
需要を、いかに安定的に制御しなが
ら環境保全につながる高度な電力網
を実現していくかといった2つの側面
があります。
います。一方、
日本では停電などの頻度がき
拡張性」、
複雑化する需給制御への対応
わめて低いほか、
発電効率や送電・配電に
を図る「インテリジェント性」、
そしてミッション
かかわる損失率の低さも非常に高いレベル
クリティカル性を維持する「高信頼性」など
にあります。
このため、
一般的なスマートグリッ
が必要です。
これらを支えるプラットフォーム
実行基盤である「高信頼分
ドが求める電力供給の安定性と効率性は、 として日立は、
蓄電
電力消費
すでに日本は世界トップレベルの要件を満
散コンピューティング」、
ネットワーク基盤とな
たしていると言っても過言ではありません。
る
「仮想ネットワーク」、
データ基盤である
「統
しかし今後、
低炭素社会の実現をめざす
合型データプール」、
高度な予測を実現す
過程で、
太陽光発電や電気自動車、
それら
る知識化基盤「KaaS※」を定義しました。
に対応する蓄電池などが新たに電力網に
これから本格化する研究開発では、
個人、
加わることで、
電源と需要の多様化が進む
企業、電力会社さまなど、社会のステーク
ことが予想されます。従来は発電量と需要
ホルダーとの協創が不可欠です。
「The
量のみで需給バランスが制御されていまし
Smart Grid」をベースに、
人と地球にやさ
たが、
今後は自然の影響が大きい電源の増
しい低炭素社会の実現をめざす日立の取
加や、
幅広い地域で電気自動車の充電が
り組みに、
ぜひみなさまからの力強いご支援・
行われるなど、
需給バランスの制御が複雑
ご協力をお願いいたします。
化し、
電力の安定性と効率性の維持が困
難になる可能性があります。
送電
電力インフラ
低炭素社会を支える次世代電力網
「The Smart Grid」
IT
そこで日立は、
これまでの電力網に求めら
発電
「電力エネルギー技術」
と
「情報通信技術」
を融合し、
電力インフラをITで進化
分散電源
※ Knowledge as a Service
(株)日立製作所
情報制御システム事業部
電力システム本部
事業戦略室 室長
山田 竜也
れた安定性・効率性の維持・向上に加え、
将来の電源と需要の多様化に対応した次
従来型大規模電源
新エネルギー
世代電力網の最終形である「The Smart
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2
(上)オエノングループの核となる酒類事業では、焼酎、
日本酒、
ワイン、
リキュール
それぞれ個性的なブランドの人気商品がラインアップされている
などで、
(左)東京工場敷地内にあるオエノンシステムセンター
GEMPLANET Ver.2を会計処理基盤に据えた
グループ13社を統合する「システム改革プロジェクト」
オエノンホールディングス株式会社
http://www.oenon.jp/
オエノンホールディングス株式会社は、
さまざまな企業文化を持った12の事業会社のシナジーを最大化させるため、
「グループシステム改革プロジェクト」を立ち上げ、
情報システム基盤の再構築に着手。
ジェムプラネット
会計システムにシェアードサービス対応の「GEMPLANET Ver.2」を適用し、
連結決算の早期化や内部統制、
業務フローの標準化を図りました。
プロスコープ・シー
また、
原価計算システム「ProSCOPE-C」の導入により原価管理の精度向上も実現。
グループ全体最適に向けた会計処理基盤の構築により、
業務改革のスピードを一段と加速させています。
オエノンホールディングス株式会社
オエノンシステムセンター長
佐藤 英輝 氏
3
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USER PROFILE
オエノンホールディングス株式会社
本 社:東京都中央区銀座6-2-10 資 本 金:6,946百万円(2008年12月31日現在)
従業員数:1,079名(連結)/ 79名(単独)
(2008年12月31日現在)
事業内容:純粋持株会社。酒類事業、食品事業、酵素医薬品事業、
不動産事業などを展開する12の事業会社を傘下に持つ
酒類事業を中心に幅広いビジネスを展開するオエノングループ
発酵技術を核としたバイオテクノロジーをベースに、
酒類事業、
食品事業、
酵素医薬品事業、
不動産事業など、
幅広いビジネスを
展開しているオエノングループ。
コア事業となる酒類事業では、
しそ
たんたかたん
焼酎「鍛高譚」や海洋深層水を使用した焼酎「グランブルー」、
ト
マトのお酒「ラ・
トマト」などのヒット商品をラインアップ。同グループが
経営するレストラン
「ル・シズィエム・サンス・
ドゥ
・オエノン」が『ミシュラ
ン東京』に2年連続で掲載されたことも大きな話題となりました。
さら
に2007年には国産バイオ燃料の促進をめざす国家プロジェクトにも
参入。米を主原料とするバイオエタノール製造を実現させるため、
北海道苫小牧市に新工場を建設するなど、
将来価値の共創に向
けた積極的な経営戦略は、
常にオリジナリティにあふれています。
グループ企業の持株会社であるオエノンホールディングス株式
会社(以下、
オエノンHD)
は、
合同酒精株式会社
(以下、
合同酒精)
を母体に、
2001年以降のM&A戦略によって焼酎メーカーの福徳
長酒類株式会社(以下、
福徳長酒類)
や、
日本酒メーカーの富久
娘酒造株式会社、
北の誉酒造株式会社などを相次いでグループ
ふかん
化。現在は12の事業体を束ねながら、
全体を俯瞰したグループ経
営の推進と、
グループ全体の企業価値最大化をめざした取り組
みに力を注いでいます。
購入や工場の統廃合、
共同配送システムの構築などを推進。そ
して2006年、
これらの業務改革効果をさらに高めるため発足させ
たのが、
グループ全体のプラットフォームを統一する「グループシス
テム改革プロジェクト」です。
「今回のプロジェクトの目的は、
単なる業務効率の向上をねらっ
た情報システムの再構築ではなく、
今後の経営判断に必要な情
報を正確・迅速に得るための基盤づくりにありました。そこで、
グルー
プ内で共通化された利益管理基準をどう確立すればグループ全
体の収益をタイムリーに把握できるか。あるいは、
どのように業務
の共通化を図ればIT投資効率を最大化できるかというグランドデ
ザインをまず策定し、
それをコンピュータシステムにブレイクダウンし
ていくというスキームで進めていきました」
と振り返るのは、
当時こ
のプロジェクトを経営戦略企画室 グループマネージャーとして指
揮した佐藤 英輝氏(現 オエノンシステムセンター長)
です。佐藤
氏らは、
現在および将来に向けた戦略的経営情報のタイムリーな
提供と資源の最適配分を図るため、
グループ共通基盤としてのシ
ステムを、
酒類の販売・物流・生産を担う
「業務運営基盤」、
グルー
プ全体を貫く
「会計処理基盤」、
マスタ管理などを行う
「データ管
理基盤」、
実績管理や経営分析などを行う
「経営管理基盤」に分
類。2007年度からの3年間ですべての基盤を構築するため、
それ
ぞれのプラットフォーム特性に応じたプログラム開発と全社展開を
進めていきました。
グループ全体基盤を統一する
「グループシステム改革プロジェクト」
このうち業務運営基盤の販売・物流機能については、
合同酒精
ゴーネット
が以前から日立のメインフレーム
(VOS3)
で構築してきた「GONET」
の各社展開(酒類事業におけるシステム統合)
が進められました。
売上規模の拡大によって収益基盤を強化したオエノンHDは、
また、
決算報告の迅速化と質的向上が命題となっていた会計処
グループシナジーの向上を図るため、
2003年から原材料の共同
理基盤については、
グループ内での業務標準化とシェアードサー
オエノンホールディングス株式会社
オエノンシステムセンター アシスタントマネージャー
オエノンホールディングス株式会社
オエノンシステムセンター リーダー
日高 正治 氏
市川 清美 氏
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4
オエノンHDと日立は、
これまでGONETで行われていた仕訳入
力や債務、
支払などの機能を、
オープンプラットフォーム
(HA8000)
上のGEMPLANET Ver.2へ移行することでIT投資効率の最
適化と業務運用の標準化を実現。グループ内の酒造メーカーと
しては唯一、
別システムで稼働していた福徳長酒類のシステム統
合も果たし、
決算業務の早期化と決算報告の質的向上、
さらに
はコンプライアンス経営の強化を図ることにも成功しました。
グループ会社の情報システム開発・運用を統括するオエノンシステムセンターのオフィス内
グループ共通の利益管理基準の
確立を支援するProSCOPE-C
ビスを実現するため、
新たに日立のERPパッケージ「GEMPLANET
Ver.2」が導入されました。
そしてGEMPLANET Ver.2と連携しながら、
オエノンHDの利
益管理基準を強力に支えるツールとなっているのが、
新たに導入
会計システムの基盤となったGEMPLANET Ver.2
された製造原価計算システム「ProSCOPE-C」
(開発:日立SC
「会計システムは、
今回のプロジェクトにおいて最も重要な利益
株式会社 )です。工程別総合原価計算方式をサポートした
管理や連結決算をまとめ上げるコアな部分であるとともに、
業務
ProSCOPE-Cは、
実態を正しく反映した生産・販売コストの把握と、
の標準化や内部統制に対応するためグループ全体で使える高
確度の高い損益予測によって経営判断に必要不可欠な製造原
機能・高信頼なシステムである必要がありました。そこで複数の
価情報をスピーディに提供。GEMPLANET Ver.2との親和性も
会計パッケージを比較検討した結果、
こうした要件に適合し、
高く、
食品・飲料業界でも数多くの採用実績を誇ります。
「これまで合同酒精以外の企業には原価計算システムが導
基 幹システムであるGONETとの連 携 性も高い日立さんの
GEMPLANET Ver.2を導入することにしたのです」
(佐藤氏)
入されておらず、
Excelなどでの手作業に頼っていたのが実状で
日立が開発した「GEMPLANET Ver.2」は、
グループ企業の
した。
このため原価管理の粒度が粗く、
管理レベルも各社で異なっ
各業務で発生する情報を統合データベースで一元
管理し、迅速な経営判断の支援と、強力な内部統
ホールディングカンパニー体制による機動的・効率的な経営
制を実現する完全Web対応のERPソリューションで
オエノンホールディングス株式会社(持株会社)
す。財務会計や債務、手形、支払などの各機能は
グループ事業会社
共通のデータベースと基本管理機能の上で統合さ
酒
類
事
業
・
酵
素
医
薬
品
事
業
ほ
か
れているため、
企業や業務の壁を意識することなく、
複数システムの情報を一元管理することが可能。グ
ループ経営の効率化と意思決定の迅速・適正化を
支援するシェアードサービス運用に大きな威力を発
揮します。
また、
金融商品取引法(J-SOX法)
の実施基準で
ある「IT全般統制」の職務分離を実現するアクセ
合
同
酒
精
株
式
会
社
福
徳
長
酒
類
株
式
会
社
富
久
娘
酒
造
株
式
会
社
スコントロールやプログラム変更管理機能も備えて
いるため、財務会計の信ぴょう性確保とリスク低減
により、
内部統制の整備を強力にサポートする役割
も担っています。
5
オエノングループ構成図
はいたっく2009-9
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秋
田
県
醗
酵
工
業
株
式
会
社
北
の
誉
酒
造
株
式
会
社
越
の
華
酒
造
株
式
会
社
山
信
商
事
株
式
会
社
株
式
会
社
ワ
コ
ー
食
品
事
業
シェアードサービス
株
式
会
社
サ
ニ
ー
メ
イ
ズ
不
動
産
事
業
株
式
会
社
オ
エ
ノ
ン
ア
セ
ッ
ト
コ
ー
ポ
レ
ー
シ
ョ
ン
そ
の
他
の
事
業
株
式
会
社
大
雪
乃
蔵
ロ
ジ
ス
テ
ィ
ッ
ク
ス
ゴ
ー
テ
ッ
ク
株
式
会
社
多くのユーザーに若干扱いにくい印象を与えてしまったかもしれ
ません。
しかし、
導入後1年半がたった今は、
皆さんすっかりシステ
ムに慣れ、
自然に使いこなしていただけるようになりました」
(日高氏)
続けて佐藤氏も、
「今回のようにグループ13社を統合データベー
スで束ねる仕組みをスクラッチで作ろうとしたら、
とてもこの期間と
コストで 実 現 す るの は 不 可 能 でし た 。信 頼 性 の 高 い
東京・銀座のコリドー街でガラス張りの外観とオレンジ色がひときわ目を引く「ル・シズィ
エム・サンス・ドゥ・オエノン」。カフェ、バー、
フレンチと、3つのバリエーションでTPOに合
わせたワインの飲み方を提案する新感覚のレストラン。
『ミシュラン東京』に2008、2009年と2年連続で掲載された
GEMPLANET Ver.2を会計システムの基盤に据えたことは最
良の判断でしたし、
これだけ大規模なプロジェクトを予定どおりに
進めることができたのも、
日立さんのプロジェクトマネジメント力や
ていたため、
グループ全体の利益管理に適用するには精度的に
業務知識の確かさによるところが大きかったと感謝しています」
と
大きな問題があったのです」
と語るのはオエノンシステムセンター
笑顔をみせます。
リーダーの市川 清美氏です。
しかし今回、
グループ内の酒造メー
ダイナミックなグループ戦略の遂行を一段と加速
カー全社でProSCOPE-Cが導入されたことにより、
「原価計算の
ルールが統一され、
データの正規化が図れました。
さらに算出スピー
ドも大幅に短縮できたと、
各社の担当者は非常に喜んでいます」
と、
市川氏はその導入効果を高く評価します。
オエノングループは、
2007年に策定した中期経営計画「オエノ
ンニューバリュープラン」において、
2011年に連結売上高1,000億
円、
連結経常利益50億円という目標を掲げています。今回のシス
日立のプロジェクトマネジメント力を高く評価
テム改革プロジェクトは、
その目標実現に向けたグループ全体最
適と経営判断のスピードアップを支援し、
よりダイナミックなグルー
2007年2月にキックオフしたGEMPLANET Ver.2による会計シ
プ戦略の遂行を一段と加速させることは間違いありません。
ステムの構築は、
予定どおり1年後の2008年1月にカットオーバー。
これからも日立は、
長年のパートナーシップで培ったノウハウを
また、
システム統合後、
運用安全化を図りつつインプットデータの正
ベースに、
幅広い製品とソリューション群によって、
オエノングルー
確性をもって原価計算に取り組みたいとの考えから、
あえて1年ず
プのさらなるシナジー創出と企業価値の向上を力強くサポートし
らしたスケジュールを組んだProSCOPE-Cによる原価計算システ
てまいります。
ムも2009年2月から本格稼働を開始しました。
この間、
GONETや会計処理基盤の全社展開に力を注いだの
が、
オエノンシステムセンター アシスタントマネージャーの日高 正治
氏です。
日高氏によれば、
GEMPLANET Ver.2では原則的にパッ
ケージ標準機能での運用を追求しましたが、
これまでのGONET
で使い慣れたユーザーインタフェースに、
ある程度は近づける部
分も必要との判断から、
一定のカスタマイズは実施したとのこと。
さらに合同酒精以外の企業では、
勘定科目体系にも少なからぬ
変更が生じたため、
各社の担当者と運用の足並みをそろえながら、
ユーザーに新たな操作法を浸透させる作業に大きな時間と労力
を費やしたそうです。
「機能面で最適化されたパッケージを適用する以上、
ユーザー
のさまざまな要求に対して“そこも作り替えましょう”
とは言えない
のが、
私たちシステム開発部門の立場です。その意味で、
当初は
オエノンHDの苫小牧工場では、農林水産省が推進する「バイオ燃料地域利用モデル
実証事業」のバイオエタノール技術実証プラントが稼働している
お問い合わせ先
(株)日立製作所 産業・流通システム営業統括本部 生活産業システム営業部 TEL(03)5471-2172(ダイヤルイン)
■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/mononare/
http://www.hitachi.co.jp/gemplanet/
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6
ソリューション & サービス・ケーススタディ
1
会議室予約や空調・照明とも連動した
セキュアで省エネなICカード/指静脈認証 入退室管理システム
高崎市
群馬県の高崎市役所は、市庁舎の入退室管理システムにICカードと指静脈認証を適用した新システムを導入しました。
本システムでは、会議室の施解錠にあわせて空調や照明を制御する省エネ化を実現したほか、
事前に予約した時間帯を除いて会議室への入室を制限するなどの機能を提供。
特に厳重な情報管理が求められるサーバルームには指静脈認証も加えた二重ロックを適用し、
エリアの重要度に応じた高度なセキュリティを実現しています。
高崎市役所
市長公室 情報政策課
情報化セキュリティ担当
課長補佐
深澤 雅彦 氏
高崎市役所
市長公室 情報政策課
情報化セキュリティ担当
主任主事
横田 雅則 氏
高崎市役所
財務部 管財課
庁舎管理担当
主任主事
新 和浩 氏
年を経て、
システム基盤そのものが更改期を迎えつつあったこと
認証精度と認証速度で優れていた指静脈認証
から、
磁気カードに代わる新しいプラットフォームを模索していたの
群馬県を代表する都市として、
県内一となる37万人余の人口
です」
と深澤氏は続けます。
を誇る高崎市。その行政を担う高崎市役所本庁舎は1998(平成
従来システムの各種機能を受け継ぐことを要件とした新プラット
市のプロポーザルを受けた複数ベンダーの
10)年に建設された近代的なビルディングで、
地上21階、
地下2階、 フォームの候補には、
高さ102.5mという存在感は、
名実ともに市のランドマークとなって
提案が並びました。その中から総合評価方式で選ばれたのが、
います。
ICカードと指静脈認証を組み合わせた日立のシステムだったのです。
「市庁舎では当初から、
職員証と一体化した磁気カードを使った
「特に重要なポイントとなったのが、
日立さんの独自技術である指
出退勤管理や入退室管理、
会議室予約などの各種システムを導
静脈認証でした。今回のシステム要件には、
磁気カードに代わる
入していました」
と説明するのは、
市長公室 情報政策課 情報化
認証媒体としてICカードが、
またサーバルームなどの高セキュリティ
セキュリティ担当 課長補佐の深澤 雅彦氏です。
しかし導入後10
エリアへの入退室には新たに生体認証を適用することが決まっ
ていました。他のベンダーからは、
この生体認証において指紋あ
出退勤システム
会議室・空調
予約システム
Webサーバ
入退室管理 カードリーダー
周辺装置
CIU
空調BAS
空調システム
認証速度という点において最も優れていたのが指静脈認証だっ
予約情報 施解錠情報
予約情報
打刻情報
たのです」
(深澤氏)。
空調ゲートウェイ
データベース
サーバ
ゲートウェイ装置
外部からの侵入リスクや情報漏えいリスクを大幅に低減
庁内LAN
中継サーバ
指静脈認証装置
リング
構成による
冗長化
入退室管理
センター装置
個人情報保護法の施行以降、
自治体や企業では、
より高度な
フロア
コントローラー
セキュリティ対策として、
利用者本人を確実に認証する手段とな
管理端末
バックアップ装置
クライアント
る生体認証を採用する例が増えています。なかでも注目されてい
センターサーバ
NAS
5階管財課
警備員室 中央監視室
カードリーダー
システム構成図
7
るいは指以外の静脈認証方式が提案されましたが、
認証精度と
はいたっく2009-9
All Rights Reserved,Copyright ©2009,Hitachi,Ltd.
るのが、
金融機関のATMや入退室管理、
ITセキュリティシステ
高崎市
所 在 地 群馬県高崎市高松町35番地1
職 員 数 2,418人(2009年7月1日現在)
人
口 374,046人(2009年7月1日現在)
世 帯 数 150,421世帯(2009年7月1日現在)
ムなどで幅広く採用が進んでいる日立の指静脈認証です。生体
の特徴パターンが体内にあり、
なりすましや偽造がきわめて困難
なこと、
認証速度が速く、
機器そのものも小型で設置しやすい点
などから、
指静脈認証は名実ともに生体認証のデファクトスタンダー
ドとなりつつあります。
高崎市では、
庁内のサーバルームなど、
より高度な情報管理が
求められるエリアの入退室管理に指静脈認証を適用。ICカード
を持つ約2,400人の職員のうち、
情報政策課の職員やシステム運
用を担うスタッフなど約30名のみしか入れない形にすることで、
外
部からの侵入リスクや情報漏えいリスクを大幅に低減することに
成功しました。
一方、
庁舎1階入口には出退勤管理用のICカードリーダーが、
特に高度なセキュリティが求められるサー 本庁舎1階に設置された出退勤管理用の
バルーム入口に設置されたICカードリーダー ICカードリーダー
と指静脈認証システム。ダブルの認証で
初めてルーム内に入ることができる
また各業務フロアや会議室などには入退室管理用のICカードリー
ダーが設置され、
所属部署や入室可能範囲などが記録されたIC
どうかも、
ベンダー選定の大きな要件になっていました」
と語るのは、
カード職員証による入退室管理が行われています。
市長公室 情報政策課 情報化セキュリティ担当 主任主事の
「ICカードは従来の磁気カードと違って非接触型なので、
リーダー
横田 雅則氏。
この要請に対し日立は、
ITシステムとビル管理シス
にサッとかざすだけでスピーディに認証が行えます。このため職
テム双方の運用ノウハウと連携実績を持つグループ力を活かし、
員もストレスなく出退勤や入退室が行えるようになりました」
と語る
従来どおりの機能を提供するインタフェースを開発。利便性と環
のは、
財務部 管財課 庁舎管理担当 主任主事の新 和浩氏。
境配慮を両立させた入退室管理システムを新基盤でも稼働さ
これまで各フロアの入退室の管理ログは情報政策課でしか見る
せることに成功しました。
「システム構築も予定どおりに完了し、
ことができませんでしたが、
新システムでは管財課の端末上から
求めていた機能もすべて満足のいくレベルで稼働しています」
と
も見られる仕掛けとしたことで、
「コピー機の切り忘れなどがあっ
横田氏は評価します。
た際、
そのフロアの最終退出者がだれなのかを把握し、
再発防
止の注意などが行えるようになったのも新たな効果です」
と新氏
ICカードの適用シーン拡大の可能性も
は付け加えます。
これまでは本庁舎とは別の仕組みで出退勤の管理を行ってい
会議室の施解錠にあわせて空調や照明を制御
た支所でも、
すでに新システムが稼働を開始しており、
ICカードに
よる出退勤時刻の入力がサポートされています。
また「ICカードを
ICカードシステムと会議室予約システムとの連携も、
高崎市なら
使ったセキュリティシステムの拡充も考えています」
と語る深澤氏
ではのユニークな機能といえるでしょう。これは職員が自席端末
は、
「例えば書類用ロッカーの施錠管理やプリンタの印刷制御など、
から会議室を予約すると、
予約した時間帯のみICカードでの入
ICカードならではの利便性が活かせるシーンを検討していきたい
室が可能となる仕組みで、
予約状況や利用状況が端末上にリア
ですね」
と将来的な構想を披露。
さまざまなITセキュリティシステ
ルタイムに反映されるため、
会議室の効率的な運用を図ることが
ムとの連携も含め、
新システム基盤のさらなる適用範囲の拡大が
できます。
さらに、
ビル空調システムや照明システムとも連携し、
会
期待されます。
議室の施解錠にあわせて空調や照明の制御が行えるほか、
執
今後も日立は、
高崎市役所の取り組みを継続的にサポートしな
務スペースの空調制御の事前予約も職員端末から行うことがで
がら、
個人情報の厳重な取り扱いやサービス情報の管理など、
高
きるため、
庁舎全体の省エネ化に大きく貢献しています。
度なセキュリティ対策が求められる自治体・公共機関向けに、
ICカー
「空調や照明と連携した会議室予約システムは従来から稼働し
ドや指静脈認証を適用した入退室管理システムの提案を積極的
ていたものですが、
新システムに移行してもきちんと機能できるか
に展開していきます。
お問い合わせ先
(株)
日立製作所 都市開発システムグループ ソリューション事業統括本部
セキュリティソリューション本部
TEL(03)4564-4112 FAX(03)4564-9872
■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/products/urban/security/
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8
ソリューション & サービス・ケーススタディ
2
「Citrix XenDesktop™」と日立のブレードPCを活用し、
シン・クライアント環境での大容量の音声データ処理を実現。
約30%の運用管理コスト削減を期待
旭化成株式会社
旭化成ネットワークス株式会社
旭化成株式会社(以下、旭化成)は、神奈川県厚木市の研究開発部門へシン・クライアントシステムを導入し、
最先端の音声認識技術の開発において利用しています。導入したのは、
日立の「セキュアクライアントソリューション 統合型」です。
シトリックス社の「Citrix XenDesktop™」とブレードPC「クライアントブレード FLORA bdシリーズ」を組み合わせたシステムにより、
開発者というパソコンのヘビーユーザーの利便性を損なうことなく、
シン・クライアント環境での大容量の音声データ処理を実現。
運用管理コストや消費電力の大幅な削減に加え、事業継続・広域災害対策面での効果も期待しています。
旭化成株式会社
新事業本部
音声ソリューションビジネス推進部
部長
しょうざかい
庄境 誠 氏
旭化成株式会社
新事業本部
音声ソリューションビジネス推進部
事業企画管理ユニット
ユニット長・担当部長
柳下 純 氏
旭化成株式会社
新事業本部
音声ソリューションビジネス推進部
事業企画管理ユニット
情報システム担当
田中 光太 氏
増え続けるパソコンの管理に追われていた管理者
旭化成株式会社
旭化成ネットワークス
新事業本部 兼
株式会社
ネットビジネス推進部 兼 代表取締役社長
情報技術研究所
中山 浩一 氏
部長
岡本 幹夫 氏
旭化成ネットワークス
株式会社
サービス企画・営業部
ともいかり
友碇 将徳 氏
作業のためのパソコンなど、
開発者1名で約5台を保有していました。
「パソコンの購入費用や電気代などが非効率に使われていまし
旭化成は、
新規事業のひとつとして、
音声認識技術に取り組ん
た。社内や取引先の機密情報も扱っていますので、
運用やセキュ
でいます。
リティ管理にも大変な手間がかかっていたのです」
と新事業本部
「厚木の情報技術研究所と音声ソリューションビジネス推進部を
音声ソリューションビジネス推進部 事業企画管理ユニット ユニット
拠点として、
最先端の技術開発を行ってきました。最近では音声
長・担当部長の柳下 純氏は説明します。
認識ミ
ドルウェアがカーナビなどで広く採用されており、
『音声インター
パソコンの維持運用は、
データセンターのシステム管理者に全
フェース・ソリューション』
という事業領域がビジネスとして離陸し
面的に任せてしまい、
現場では、
快適な環境で開発に専念したい
つつあります」と新事業本部 音声ソリューションビジネス推進部
というのが、
開発部門の強い要求でした。
部長の庄境 誠氏は語ります。
しかし、
最先端技術の研究開発に取り組む現場では、
パソコン
音声認識ソフトウェアの開発用に日立のブレードPCシステムを採用
が過剰に導入される傾向があり、
開発者の足元で複数台のパソ
コンが夜中も稼働を続けていました。
「新技術の開発は試行錯誤の連続であり、
開発者は新しいアプ
ローチを試したいと思ったら、
そのために必要なパソコンをどんど
ん購入していました。
しかし、
この働き方は変えなければなりません。
9
開発部門が抱えている課題を解決するには、
シン・クライアント
が適していると考えたのは、
グループ企業の旭化成ネットワークス
株式会社(以下、
旭化成ネットワークス)
です。
「シン・クライアントであれば、
OS、
ソフトウェア、
データを格納する
個人技で開発を進める従来のやり方から、
組織力によって事業
本体はデータセンターで集中管理して、
開発者をパソコンの運用
化を最適かつ迅速に進めるやり方へと、
切り替えるべき時期に来
管理から解放できます。開発者が使う端末にはデータが保持さ
ていました」
(庄境氏)。
れないので、
セキュリティ面でも安心です」
と旭化成ネットワークス
音声認識技術開発では、
膨大な音声データをファイルサーバに格
代表取締役社長の中山 浩一氏は言います。
納し、
これを専用アプリケーションで統計解析するといった作業が不
シン・クライアントシステムの実現方式は複数存在します。旭化
可欠です。
したがって、
解析を24時間続けるためのパソコンや集計
成と旭化成ネットワークスは慎重な検討を重ねたうえで、
日立の「セ
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旭化成株式会社
旭化成ネットワークス株式会社
本
社
設
立
資 本 金
従 業員数
本
社 宮崎県延岡市旭町3-1-1
設
立 2003年10月
資 本 金 4億円
東京都千代田区神田神保町1-105
1931年5月21日
1,033億8,900万円
24,244名(連結)
(2009年3月31日現在)
旭化成グループのデータセンター事業会社。JEITA IT-1002の
適合を受けたデータセンターは、すべての大都市から適度な遠
隔地にあるうえ、火力・水力それぞれ複数の発電所と自家発電
を備えて、広域災害対策にも適している。
「ASP/SaaS・ICT
アウトソーシングアワード2009」のIDC部門で、中小規模分野
グランプリを受賞。
石油化学製品、電子部品・材料、医薬・医療、住宅・建材などへ事業を
展開する総合化学企業グループの持株会社。旭化成せんい株式会
社をはじめとする9事業会社が、事業活動の中核を担う。
「新たなる成
長への挑戦」をコンセプトに、中期経営計画“Growth Action-2010”
を実行中。
キュアクライアントソリューション 統合型」
を採用。
「統合型」は、
「Citrix XenDesktop™」
を用いて、
日立のブレード
PC「FLORA bdシリーズ」や「Citrix XenApp™」
をシームレスに
利用可能にする形態で、
複数の接続方式を適材適所に利用し
つつ、
管理を一元化できることが特長です。
さらに日立では、
Citrix XenDesktop™と連携し、
シン・クライアント
からブレードPCの電源制御などを行う管理ソフトウェア「FLORA bd
Link」
を独自開発するなどユーザーの利便性向上にも努めています。
「今回は大容量の音声データを扱うのが最大の要件です。ハー
ドな開発業務に適した環境として、
日立のブレードPC(FLORA
bdシリーズ)
を採用しました。1名が1枚のPC環境を占有できます
旭化成(株)の新システム概要
データセンターに設置された
「クライアントブレード
FLORA bdシリーズ」
し、
たとえば、
PCのレジストリなどを自分で区切ってシステム変更を
的に共用のブレードから空いているブレードをユーザーに割り振
してしまうパワーユーザーに対しても、
利便性を損なわずにシン・ク
ることで、
効率よく資産活用しているのです。
ライアント環境を提供できるからです」
と新事業本部 音声ソリュー
「日々の利用は快適です。パソコン本体が延岡にあることが、
まっ
ションビジネス推進部 事業企画管理ユニット 情報システム担当
たく気にならず、
むしろ、
事業継続・広域災害対策面でのプラスに
の田中 光太氏は語ります。
なっています」
(庄境氏)。
宮崎県延岡市のデータセンターと厚木間で、
いかにストレスが
パソコン本体がデータセンターへ集約されたことで、
属人性を
少なく音声データを処理できるかについては、
複数のソリューショ
排除した質の高いITサービスを受けられるようになり、
信頼性も向
ンをテストしました。
上。利用者は、
バックアップやライセンス管理、
セキュリティ管理の
「音声の遅延がほとんどなく、
回線の負荷も一番低かったのが、
®
手間からも解放されました。
日立のソリューションでした。
また、
ICA プロトコルにより、
画面転送
「コスト削減効果も大きい。運用コストだけで約30%削減され、
消
が速い点も評価しました」
と旭化成ネットワークス サービス企画・
費電力も半分以下になると見込んでいます」
(柳下氏)。
営業部の友碇 将徳氏は語ります。
さらに、
開発環境ごとに標準化されたOSイメージを作成し、
複
ワークスタイル変革というコンセプト面でも、
日立はフリーアドレス
数ユーザーに適用することで、
スタッフの増員などの際に、
同一開
化による業務効率向上など有益なアドバイスを提供しました。
発環境を準備する手間が大きく省けるようになりました。
「データセンターへのシステム設置だけでなく、
Active Directory®
共通環境が整ったことは、
研究の広がりにも貢献していきます。
との連携から、
現場での使い方の工夫まで、
日立はトータルに提案
たとえば、
シン・クライアントと標準環境を取引先へ提供して、
社
してくれました。
日立は自社利用を重ねているので、
効率化・標準
外からユーザビリティを評価してもらうことが考えられます。社外
化というテーマを実際の業務へあてはめていくところで、
さまざまな
の研究協力者に、
自宅に居ながらにして時間のかかる統計解析
ノウハウが参考になりました」
(田中氏)。
を手伝ってもらうこともできます。海外からの研究参画という可能
性も広がるのです。
セキュリティと利便性の向上に加え約30%の運用コスト削減を期待
「シン・クライアントは、
個々の力を最大限に発揮させつつ、
組織で
動くための重要なツール。新事業開発や事業化にスピード感を出
新システムは、
2009年5月に稼働を開始。導入したのは70ブレー
すうえでも、
大いに役に立つでしょう」
と新事業本部 兼 ネットビジネ
ドです。
ス推進部 兼 情報技術研究所 部長の岡本 幹夫氏は語ります。
まず、
50名の研究者に対して1名あたり1ブレードを専用に割り
フレキシブルな環境を構築しつつ、
標準化・効率化を進めること
当てたうえで、
残りの20ブレードは共用としています。データをシェ
に成功した旭化成。今後も研究や事業化を加速させるツールとし
アするチームワークなどのとき、
必要に応じて管理サーバが、
自動
て、
日立のセキュアクライアントソリューションを活用していきます。
●本システムの導入は、株式会社 日立システム九州(http://www.hsysq.com/)が担当
ICA:Independent Computing Architecture ●Citrix、Citrix XenDesktop、ICAは、米国およびその他の国におけるCitrix Systems, Incの商標または登録商標です。●Active Directoryは、米国Microsoft Corporationの
米国およびその他の国における商標または登録商標です。●その他記載されている会社名、製品名は、
それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。●この記事は日経コンピュータ 2009年7月8日号に掲載されたものです。
お問い合わせ先
(株)
日立製作所 プラットフォームソリューション事業部
TEL(044)549 -1111
■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/spc/
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経営と現場を直結し、
全社のスパイラルな変革を実現する
「継続革新型 生産マネジメントシステム導入サービス」
き ぐ
コスト競争力や現場力の低下が危惧されている今、
製造業は内なる仕組みを徹底的に見直し、変革型の企業体質への転換を進める必要に迫られています。
それは、みずから進化し続ける継続革新型企業への変革です。
「継続革新型 生産マネジメントシステム導入サービス」は、
“業務プロセスの全体最適化”と“モノづくり現場力の最大化”という2つのコンセプトによって、
継続革新型企業へと変革する仕掛けを提供。
経営レベルと現場レベルが直結したスパイラルな変革で、
あるべき姿に向けた業務改革へと誘導します(図1)。
Q. 各工場では個々に導入されたシステムが稼働しているため、
こうした課題に対応するため、
日立グループのモノづくりノウハウ
全社的な運用管理コストの低減が図れません。現場から上がって
を活かしてご提供するのが、
「継続革新型 生産マネジメントシス
くるデータの粒度も工場ごとに異なるため、
経営判断に活かすにも
テム導入サービス」です。本サービスでは、
業務改革に成功した
時間がかかっています。現場力を低下させずにシステム全体を
日立グループ内の業務モデルをひな形に、
製造業に必要な業務機
最適化し、
経営スピードを向上させる方法はないでしょうか。
能を徹底的に洗い出し、
ビジネスプロセスの全体最適化モデルを
作成しました
(図2)。
A. 厳しい経営環境の中で、将来的にも企業競争力を維持・強化
マネジメント系間接業務は、ITを駆使した一気通貫型のコン
していくためには、
全体最適の視点からシステム基盤を共通化し、
ポーネントによって「共通化」する一方、
モノづくり現場業務では、
省力化と運用管理コストの低減、
経営判断のスピードアップを図る
生産品種ごとに“モノづくりのこだわり”
を技術の伝承へとつなげる
ことが重要です。
ビジネスモデルで徹底的なスクラッチ開発を行い、
高品質・高効率
しかし、
各社のコアコンピタンスとなる“モノづくり現場力”が、
工
かつ独自性に優れた「個別化」の開発を支援して、
モノづくり現場
場や生産品種ごとに異なっている製造業では、
システム面からの
力の最大化を実現させていきます。
標準化では“モノづくり”独自の業務プロセスを阻害し、
競争力の
全社「共通化」
とモノづくり現場「個別化」の両立を図ることに
低下を招きかねないことが指摘されていました。
よって、
各現場からの情報粒度の全社整合性が確保され、
「経営
の見える化」はもちろん、
「生産現場の工程別の見える化」
も促進。
経営レベルと現場レベルが直結した、
全社あげてのスパイラルな
変革へと導いていきます。
Q.
新しい生産システムは、
どのような形で導入を進めていくので
しょうか。
情
報
シ
ス
テ
ム
A. 「継続革新型 生産マネジメントシステム導入サービス」は、
お客さまに最適な生産システムを短期間に構築していただける
サービスです。以下、
システム構築までの基本的な流れをご紹介し
ていきます。
STEP 1
お客さまの業務改革のスピードをさらに高めていただくために
図1 ITを駆使した一気通貫型マネジメントシステムで、経営レベルと現場レベルが直結
した、全社のスパイラルな変革を実現
11
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有効なのが、関連サービスとして提供している「継続革新型
業務診断サービス」です。このサービスは、
日立グループが幅広
営業機能
経営管理機能
購買機能
継続革新型 生産システム
マネジメント
レイヤー
基準・計画
レイヤー
現場実績系
レイヤー
売買予実
人事・労務
環境・安全
原価・業績
経営コックピット
ロジスティックス
製造生産性
品質保証
生産設備
棚卸決算
受注受付
工程計画
開発設計
MRP
出荷・物流
製造仕様書
標準値
品質規格
在庫置場
製造プロセス工程計画・実績進ちょく管理/工程内品質作り込み
構内搬送
共通機能(標準サポート)
材料
工程A
製品
品質判定
製造設備
製造設備
中間品
共通機能(計画中)
工程B
材料入荷
品質判定
製品
個別機能(カスタマイズ対象)
MRP:Material Requirements Planning
図2 継続革新型 生産システム(テンプレート)のサポート機能範囲
図3 継続革新型 生産システム(テンプレート)画面例
いモノづくりの中で培ってきた業務改革の実績と実証結果から
レートを使用することで、
構築期間を大幅に短縮できます。
また、
個
編み出した3軸分析手法を適用し、
標準で3か月、
最短なら1.5か
別化すべきモノづくり現場業務では、
お客さま担当者と“モノづく
月程度という短期間で、
お客さまの「現状」
と、
全体最適化された
りのこだわり”部分のすり合わせを徹底的に行い、
個別モジュール
「あるべき姿」とのギャップを改善点と投資可能な費用として算
開発を支援します。
出できます。会社の現状が定量的なデータによって「見える化」
され、
情報・データの部門間連携上の問題点や課題を全社で共
Q. 現場力の強化や生産性向上を図る機能としては、どのようなも
有できるため、業務改革へのスピードを向上させることが可能と
のがあるのでしょうか。
なります。
A.「継続革新型 生産マネジメントシステム導入サービス」は 、
STEP 2
モノづくりの自律的進化を促す機能を体系化した標準テンプレート
診断結果をもとに、
お客さまには自社の業務機能やプロセスを
と個別モジュールを提供します。例えば基準・目標計画主導型の
全体最適な視点に変革していく、
「あるべき姿」に向けた業務改
機能により、
変化点・異常値を重点管理しながらのリアルタイムな是
革計画書を作成していただきます。
正へと誘導します。基準・計画と実績の差異も即時「見える化」で
業務改革計画書の作成では、
「あるべき姿」の実現に向け幅広
きるため、
その差を検証してさらなる目標設定や改善計画を立案
い業務知識とシステム構築ノウハウを備えた専門スタッフによる効
することで、
モノづくりレベルの自律的進化を促します。
果的な支援が可能です。その際のベースとなるのが、
改革シナリ
そしてこれらの情報を経営指標にダイレクトに反映し、
全社で共
オをドキュメント化した「業務改革グランドデザイン集」を含めた各
有化することで、
現場と経営層が直結したPDCA業績管理を実
種ノウハウ集です。ここには、
モノづくり企業の業務機能単位で、
現します。
問題点や課題と仕組み変革の要点、
ねらうべき期待効果などが整
担当者が利用する画面は担当者目線で設計してあり、
担当者
理されており、
業務改革に向けたポイントをお客さま自身で効率的
の処理権限などの条件に合わせて必要な情報を見やすく提供し
に抽出し、
理解を深めていただけるようになっています。
ます(図3)。
また、
“キーボード入力レス化”の思想のもとにマウス
操作主体のストレスのない入力・操作環境を提供します。
STEP 3
お客さまの作成した業務改革計画書に合わせた生産システム
日立では、
グループ内の実運用で得られたノウハウと実績をベー
の導入をご提案します。
また、
全体最適化視点から他の業務シス
スにした「継続革新型 生産マネジメントシステム導入サービス」
テムやERPパッケージの導入なども提案させていただきます。
および「継続革新型 業務診断サービス」、
各種関連ソリューショ
「継続革新型 生産マネジメントシステム導入サービス」のシス
テム構築では、
共通化すべき業務である間接業務に、
標準テンプ
ンにより、
お客さまの継続的な業務改革と、
モノづくり企業としてのさ
らなる進化を強力に支援していきます。
どうぞご期待ください。
お問い合わせ先および情報提供サイト
(株)日立製作所 製造業・流通業向けソリューション http://www.hitachi.co.jp/mononare/
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12
入道崎にて杉本さん、湊さん
「八望台」から「一ノ目潟」を望む
トラベルウォーキング
本山門前の「なまはげ立像」の前でポーズをとる皆さま
秋田県
男鹿市
の
る「白糸
れ落ち
海に流
滝」
取材日:2009年7月
奇岩景勝が続く海岸となまはげの里
男鹿半島を歩く
長い歳月が織りなした奇岩怪石や洞窟の連なる海岸線、
青い海からなだらかな稜線を描く緑の草原、
日本海に突き出た独特の地形と気候風土により築かれてきた男鹿半島の大自然。
「ゴ
ジラ
岩」を
バック
に谷
さん
男鹿の美しく雄大な景観は、
見る人の気持ちをリフレッシュし、
心を癒す魅力にあふれています。
また、
男鹿といえば伝統行事の「なまはげ」でも知られ、
半島にはなまはげスポットが点在します。
今回のトラベルウォーキングは、
男鹿市役所 観光商工課
(以下、
男鹿市)
の皆さまと、
大自然が造り出した造形美が続く男鹿半島を巡ります。
荒波寄せる絶景の海「西海岸」
青い海と緑の草原を見ているとストレス解
とんだ海岸線を眺めながら、
戸賀湾にある
消にもなりますね」とお互いに笑みを交わ
海上遊覧船発着所へ。
「西海岸の代表的
秋田駅から男鹿半島の南側をのんびり
します。早速、男鹿市の皆さまの案内で、
な景勝が存分に楽しめるのが海上遊覧船
と走る男鹿線で約50分、
終点の男鹿駅に
男鹿半島1周の旅に向かいます。
です。海から眺める大桟橋、
孔雀の窟など
だいさんきょう
到着します。三方を海に囲まれた男鹿市は、 男鹿市役所から車でしばらく走ると、
「鵜ノ崎海岸」をゆく
西 部に男鹿
「日本の渚100選」にも選ばれている
「鵜ノ崎
三山、
中央部
海岸」が左手に見えてきます。約1,500mの
に寒風山が
海岸線は、
干潮時には浅瀬が200mほど続き、
そびえ、西部
夏の夕暮れには、
磯遊びや貝拾いの人影
を中心に奇岩
が夕陽に映え、
言葉では言い尽くせないほ
景勝の海岸
ど美しい光景だといいます。潮瀬崎にある
男鹿半島の最北端であり、
北緯40度上
が続きます 。
「ゴジラ岩」、
本山門前の「なまはげ立像」
に位置する入道崎は、
日本海を一望のもと
を巡り、
青い海に浮かぶ奇岩怪石の起伏に
に見渡せる景勝地。付近には海岸段丘が
「男鹿といえば、
“なまはげ”で有名ですが、
ほかにも荒波打ち寄せる豪快な海岸線や
美しい夕景スポットなど、
見所がたくさんあり
ますので、
ぜひ皆さんにも見てもらいたいで
すね」
と笑顔で語るのは男鹿市の谷 鉄也
さん。
「週末は息子が所属する野球チーム
のコーチをして汗を流したり、海に出て磯
釣りを楽しんでいます。黒鯛や真鯛がよく
釣れるので、
県外からも多くの釣り客が訪
れますよ」
と精悍な顔をほころばせます。同
じく湊 留美子さんと杉本 真希さんのお二
人は「自然が豊富な男鹿ですので、
休日は
子供たちと一緒によく公園を散歩します。
13
はいたっく2009 -9
の奇岩怪石、
断崖から海に流れ落ちる白糸
荒々しい海岸と穏やかな草原が広がる
「入道崎」にて
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の滝など、
最も男鹿らしさを味わえます。その
迫力をぜひ体感してみてください」
(谷さん)。
空と海とがダイナミックに交差する
「入道崎」
秋田県男鹿市
ご参加いただいた男鹿市役所の皆さま
男鹿市役所
秋田県男鹿市船川港船川字泉台66-1 TEL(0185)23-2111(代) FAX(0185)23-2424
http://www.city.oga.akita.jp/
人 口: 34,376人(2008年3月末現在)
世帯数: 13,244世帯(2008年3月末現在)
■ 導入システム(製品)
住民情報システム(e-ADWORLD、HA8000、JP1など)他
■ 担当会社
(株)
日立情報システムズ 秋田支店 西野、林
八郎潟をバックに寒風山を上る皆さま
谷 鉄也さん(観光商工課 主査)
(写真中央)
発達しており、
日本海の荒波の波食によっ
の典型的曲家民家で、
毎年、
大晦日の晩に
て築かれ、
落差30mもある断崖絶壁の海
行われるなまはげ行事を体験することがで
岸が続きます。
「荒々しい海岸と穏やかな
きる施設。
また、
「なまはげ館」は、
映像や実
草原が広がる入道崎は、
岬からの夕陽が
物を通して、
いまだ多くの謎が残されている
美しく、
日本の夕陽百選にも選ばれています」
なまはげのすべてにふれられる空間です。
せ ど
(杉本さん)。
「毎年、
2月には、
なまはげ柴灯まつりが行わ
れます。神事“柴灯祭”
と民族行事“なまは
げ”を組み合わせた幻想的で勇壮な冬祭
りです」
(谷さん)。
さらになまはげラインを直進し、
標高355
「男鹿には、豊富な自然と旬の味覚のほかに男鹿温泉郷をはじめ、
金ヶ崎、戸賀など海岸沿いを中心に良質の温泉があります。海釣
りやレジャーの帰りなど、
お湯に浸かってのんびりと男鹿の魅力を
満喫していただきたいですね」
湊 留美子さん(観光商工課 商工労政係 主査)
(写真左)
「起源は1200年前にまでさかのぼるなまはげの伝統行事をはじ
め、男鹿日本海花火、
夕陽のコンサートin入道崎、寒風山まつり
など、男鹿の自然や地域に根ざしたさまざまな行事が催されてい
ます。地元の人々の心意気を多くの皆さんに触れていただきた
いですね」
杉本 真希さん(観光商工課 観光係 主任)
(写真右)
「最近では男鹿名物ハタハタのしょっつるをベースとしたタレと
男鹿沖でとれる海草を練りこんだ麺を使用して作る“ 男鹿の
やきそば”が有名です。約40店舗が自慢の味で皆さんをお待ち
していますので、ぜひ1度ご賞味ください」
mの寒風山へ。寒風山は、
大半が芝生で
覆われたなだらかな山容で、
パラグライダー
が盛んに行われています。
「展望台からの
眺望は東に八郎潟、
遠くは鳥海山、
天気が
日本海の荒波が作り出した奇勝、
「大桟橋」
いい日には世界遺産の白神山地を望むこ
海岸線に沿って急勾配の道路を行くと、
とができます」
(湊さん)。寒風山からの大
高松宮殿下の命名による「八望台」に到
パノラマを堪能し、
再び男鹿市役所へ。
着します。エメラルドグリーンの水をたたえ
「今日は天気も良く、
美しい壮大な男鹿の
る「一ノ目潟」
「二ノ目潟」
と呼ばれる世界
景観を楽しんでいただけたと思います。自
的にも珍しい神秘的な火山湖(マール)
を
然はもちろんですが、
名物のハタハタをはじ
はじめ、
北は青森県境、
南は奥羽山脈まで
め、
真鯛やヒラメなど、
男鹿沖で水揚げされ
遠望できるスケール感のある景勝地です。
「火
る海の幸も豊富ですので、
皆さんもぜひ男
山湖の周囲には、
遊歩道も整備されていま
鹿半島へお
すので家族で散策が楽しめますよ」
(湊さん)。
越しください」
と、
男鹿の魅
なまはげの伝統行事を体験する
「男鹿真山伝承館」
力を笑 顔で
ト
「なまはげライン」。付近には「男鹿真山
日本 海
男鹿温泉郷
なまはげ立像
八望台
谷さん。
一ノ目潟
二ノ目潟
なまはげ館
男鹿真山伝承館
アピールする
男鹿半島を縦貫する快適なドライブルー
至 能代
入道崎 北緯40度
寒風山
おが潮風街道
男鹿国定公園
伝承館」や「なまはげ館」など見所が点在
皆さんも奇岩景勝が続く海岸となまはげ
しています。男鹿真山伝承館は、
男鹿地方
の里・男鹿へ旅してみてはいかがでしょうか。
観光お問い合わせ先
至 秋田
男鹿市役所
白糸の滝
大桟橋
男鹿真山伝承館にて
男鹿
線
なまはげライン
男鹿駅
本山門前
なまはげ立像
男鹿半島
ゴジラ岩
鵜ノ崎海岸
ウォーキング参加者募集
●男鹿市 観光商工課 TEL(0185)23-2111 FAX(0185)23-2424 http://www.city.oga.akita.jp/
はいたっく誌読者の皆さまで、当コーナーに参加をご希望される方
がいらっしゃいましたら、当社担当営業までご連絡ください。
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プラットフォーム & ソリューション
高性能・高信頼なクラウドサービス基盤を支える
日立ストレージソリューション
ネットワーク上のITリソースを柔軟に活用することで、短期間での新事業の立ち上げや、
IT資産を有効に活用するクラウドコンピューティングが注目されています。
日立ストレージソリューションでは、
クラウドコンピューティングを支える基盤技術として、省電力/省スペース、
運用効率の向上などを実現するさまざまなストレージ仮想化技術を提供しています。
今回のエンハンスでは、
ミッドレンジディスクアレイでボリューム容量仮想化機能や高密度拡張筐体をサポートしたほか、
エンタープライズディスクアレイではボリューム容量仮想化機能のさらなる強化を実現しました。
クラウド時代においても、
お客さまニーズに応える高性能・高信頼のストレージ基盤を提供します。
クラウド時代を支える
ストレージ仮想化技術
企業ではクラウドの特長である「導入コ
頼なストレージ基盤を実現するため、
次の
ズディスクアレイではすでに高い評価をい
ような機能強化を図りました。
ただいているこの機能は、
ディスクアレイの
※1 Platform as a Service:ユーザーが情報システムを構築、
稼働させるのに
必要なプラットフォーム一式をサービスとして提供するビジネス形態のこと
※2 Software as a Service:ユーザーが必要とするアプリケーション機能をサー
ビスとして提供するビジネス形態のこと
実装容量に依存せず、
あらかじめサイズ
の大きな仮想容量を定義できるため、業
スト」
「導入スピード」
「システム柔軟性」
だけでなく、高い信頼性やセキュリティを
務アプリケーションのデータ使用量に応じ
そこで日立は、
「信頼性」
と
「セキュリティ」、
ミッドレンジディスクアレイで
「ボリューム容量仮想化機能」を
サポート
維持したクラウド環境が望まれています。
AMS2000
シリーズ
て容量を柔軟に拡張できるソフトウェアです。
複雑な容量設計を不要とするほか、
ディ
スクアレイ全体の空き容量を複数の業務
そして「環境性」にも配慮したクラウドサー
複雑なシステム設計や煩雑な運用管理
アプリケーションで使用できるため、容量
ビスを実現するため、
ビジネスPaaS※1ソリュー
を大幅に低減するダイナミックロードバラン
使用効率を最大化するだけでなく、
共有
ション、
ビジネスSaaS※2ソリューション、
プラ
スコントローラを搭載したミッドレンジディス
容量全体での性能設計を不要とします。
イベートクラウドソリューションの3つで構
成され る日立クラウドソリューション
ハーモニアス
クラウド
アダプタブル
また、
余分なHDDの追加も抑えられるため、
クアレイサブシステム「Hitachi Adaptable
モジュラー
ストレージ
Modular Storage 2000シリーズ」
(以下、
導入コストや消費電力の削減も可能とな
Harmonious Cloudの提供を開始しました。 AMS2000シリーズ)
が、
ボリューム容量仮
ダイナミック
プロビジョニング
Harmonious Cloudは、
社会インフラシ
想化機能「Hitachi Dynamic Provisioning」
ります。
ステムの要求水準にも対応できる高信頼
ムでは、
環境変化に柔軟に対応できる安
これにより、
クラウド環境や企業内システ
をサポートしました(図1)。エンタープライ
なクラウドサービスをめざしており、
その提
供基盤となるデータセンターでは、
サーバ、
柔軟なボリューム設定が可能になるため、
ストレージリソースの使用効率向上
実ストレージボリューム拡張時でもシステム停止不要
ストレージ、
ネットワークといったITシステム
全体を高信頼かつスケーラブルに仮想化
できる日立の技術が大きな強みを発揮し
物理構成・物理容量にとらわれない任意
容量の仮想ボリュームの割り当て
●
データ
書き込み
ます。なかでもストレージ仮想化技術では、
業務A
業務B
業務C
● ホストサーバから仮想ボリュームへの書
き込みがあった際に、
実ストレージ領域(プー
ル)を消費
導入コストの抑制、
ストレージ使用効率の
向上、
ランニングコストの改善などを可能と
仮想ボリューム
する
「ストレージデバイス仮想化機能」
と
「ボ
リューム容量仮想化機能」が大きな特長
となっており、
プライベートクラウドや企業
内システムに適用した場合にも大きなメリッ
実ストレージ領域
(プール)割り当て
Hitachi
Storage
Solutions
プール
・データの再配置を自動的に行う機能強化を実現*
分散配置
実ストレージボリュームを拡張した際に、
拡張前に書かれたデー
タの再配置と実ストレージボリューム間の使用率を平均化
することにより、安定した性能を提供する
トをもたらします。
日立ストレージソリューションでは今回、
実ストレージボリューム群
クラウド時代を見据えた、
より高性能・高信
図1Hitachi Dynamic Provisioning
15
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書き込まれたデータは自動的に実ストレー
ジボリューム群に分散配置
●
*Hitachi Universal Storage Platform V/VMのみサポート
体積当たりの容積効率の向上を図った増設筐体をサポート
データセンターなど床面積当たり容量増加が必要な場合に有効
筐体単位での2倍以上の実装密度を実現
高密度拡張筐体外観
HDD多段実装による
HDD実装率向上(48ディスク/4U)
項目
標準拡張筐体時
高密度拡張筐体時
ディスク実装密度
15ディスク/3U
(5ディスク/1U)
48ディスク/4U
(12ディスク/1U)
装置
後面排気
筐体制御基板
標準拡張筐体と高密度拡張筐体の比較
(最大構成時:HDD×480台)
標準拡張筐体時
ディスク
高密度拡張筐体時
(スタビライザによる設置時)
した本モデルは、
米国における通信事業
者向け機器の仕様規定、
NEBS※5規格に
基づいています。このため通信事業者は
電源効率を高められるDC電源システムを
容易に導入することができます。
またAMS2500では、
増設ディスクアレイ
筐体単位での電源供給が制御できる「拡
外観
張省電力機構」
も追加します。本機構は、
電源×4台
使用しない増設ディスクアレイ筐体の電源
装置
前面吸気
搭載可能ディスク:SATA 1TBのみ
床面積*1
消費電力*2
約1.87平方メートル
最大15,360[VA]
約1.25平方メートル
最大14,800[VA]
*1 保守領域を含みません *2 増設筐体分のみの比較です
図2 高密度拡張筐体
自体を停止することで最大約75%※6の消
費電力を削減するほか、
ディスクアレイ筐
体の消費電力量と内部温度の可視化も
実現しました。主に大学や研究機関など
備でき、
投資対効果の向上や運用管理コ
容積効率の向上を図った
「高密度拡張筐体」
ストのさらなる低減を実現します。
データセンターなどでのさらなる省スペー
定したストレージ基盤が適正なコストで整
AMS2000
シリーズ
ス化を図るため、
AMS2000シリーズの増
ボリューム容量
仮想化機能の強化
USP V/USP VM
エンタープライズディスクアレイ
「Hitachi
ユニバーサル
ストレージ
プラットフォーム
Universal Storage Platform V」
と
「Hitachi
設ディスクアレイ筐体のオプションとして「高
密度拡張筐体」を提供します(図2)。
この新筐体は、
大容量・低ビットコストの
※3
1TBのSATA HDD専用筐体で、高さ
のデータセンター向けに提供されます。
※5 Network Equipment Building System:電源安定性や電磁波放射、
耐
震性などの安定運用に関する基準
※6 基本筐体×1、
増設筐体×19の構成時
AMS2000シリーズ専用の
テープレプリケーション機能
AMS2000
シリーズ
内部統制やコンプライアンス経営を支
援する機能の1つとして、
サーバレスで容
易にディスクアレイのデータ複製ができる
Universal Storage Platform VM」で提
4U に最大48台のHDDを搭載でき、標
供しているボリューム容量仮想化機能に
準拡張筐体に比べ2倍以上の高密度実
AMS2000シリーズ専用のテープレプリケー
おいて、
ディスクアレイの容量を追加した
装を実現します。
これにより、
ビジネス拡大
ション機能を提供します(オプション)。本
際に、
稼働中の業務アプリケーションデー
に合わせてディスクアレイの容量を追加し
機能により、
大量のバックアップデータを、
タの再配置を自動的に実現する機能を追
ていく場合、
増設筐体の増大を抑え、
デー
低ビットコストで世代管理や遠隔地保管も
加します。ディスクアレイの容量を必要に
タセンターにおけるストレージ装置の設置
可能なテープ媒体にも格納することが可
応じて段階的に追加しても、
実記憶領域
面積削減も実現します。
能となります。
全体でデータ配置と使用率が均一化でき
※3 Serial Advanced Technology Attachment
※4 1U:約44.5mm
※4
以上にご紹介したように、最先端の仮
るため、
サーバなどから一部のドライブへ
のデータアクセスの偏りを防ぐことが可能
となり、
安定した性能を提供します。
さらに、
既存の業務アプリケーションデータを削除
想 化 技 術を核に、運 用効 率の向 上や
AMS2500において、
環境に配慮した
DC電源モデルを追加
AMS2500
TCO ※7削減、環境負荷の低減を追求し
続ける日立ストレージソリューション。これ
からのクラウド時代においても、
日立はお
した際にも、
データの再配置を自動的に実
ミッドレンジアレイの 最 上 位 モデル
現します。これにより、
管理負担を軽減し
AMS2500に、
AC/DC変換のロスを解消
頼のストレージ基盤を積極的に開発、提
した直流電源対応モデルを追加しました。 案してまいります。
どうぞご期待ください。
※7 Total Cost of Ownership
主に通信事業者のシステムニーズに対応
ながら、
安定性能の確保と、
増加し続ける
データへの柔軟な対応を実現します。
客さまのニーズに対応した高性能・高信
お問い合わせ先
(株)日立製作所 RAIDシステム事業部
TEL(03)5471-2201
■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/storage/
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日立の総合力を結集し、事業を強化
「日立デジタルサイネージソリューション」
商業施設や駅などの公共空間に設置されたディスプレイに、
映像や画像、文字、音声などのコンテンツをタイムリーに表示するデジタルサイネージが注目を集めています。
日立は、幅広いお客さまへのデジタルサイネージの運用実績とノウハウを活かし、導入コンサルティングからシステム構築、
コンテンツ作成、配信管理などをトータルにサポートする「日立デジタルサイネージソリューション」を提供しています。
情報提供、広告宣伝、教育メディアなどへの効果的な活用で、
お客さまビジネスの売上アップや効率アップに、ぜひお役立てください。
Q. デジタルサイネージという言葉をよく聞くようになりましたが、どの
どのインフラ設備を導入することなく、
お客さまのコンテンツを遠隔地
ようなサービスを指すのかが、
よくわかりません。
のディスプレイにタイムリーに配信するサービスを実現してきました。
このたび提供を開始した「日立デジタルサイネージソリューション」
A.
デジタルサイネージとは、
「デジタル情報を表示する看板
は、
日立の各事業部門が展開してきたデジタルサイネージに関する
(Signage)
」
という意味で、
一般的には「電子看板」あるいは「電
事業を統合し、
サービス内容を一段と強化したもので、
幅広いお客
子ポスター」などと訳されます。多くの人が集まる駅や店舗、
あるい
さまにワンストップでのトータルソリューションをお届けします。
は電車、
エレベーター内などに設置されたディスプレイに、
広告や情
報などのコンテンツを、
主にネットワーク経由で表示する新しいメディ
Q. 日立デジタルサイネージソリューションの特長を教えてください。
アとして注目されています。
デジタルサイネージの最大の特長は、
紙のポスターや看板などに
A. それぞれのお客さまに最適なデジタルサイネージの導入コンサ
比べ、
映像や画像、
音声などを駆使したダイナミックな表現力と高い
ルティングからコンテンツ制作、
配信、
管理、
表示用端末などの提供
訴求力を持つことです。
また、
時間や場所に合わせて表示するコン
まで、
日立がワンストップにサポートできるのが他社にはない大きな
テンツを柔軟に切り替えられるため、
さまざまなタイミングでターゲット
特長です。
を絞った、
効果的な情報提供、
広告展開などが可能となります。
日立はこれまで、
金融機関における経済情報の配信システムや、
さらにポスターや看板などでは、
張り替えるための人手や、
期限切
公共施設における建物内の情報および地域情報の配信システム、
れの掲示物管理の手間などが発生しますが、
デジタルサイネージ
流通分野の各種店舗における広告・販促映像の配信システム、
であれば、
そのような心配もありません。
そして交通や公共分野における運行情報の配信システムなど、
多
デジタルサイネージは現在、
ショッピングセンターやスーパーマー
種多様な業種・業態向けに、
デジタルサイネージのシステム構築に
ケット、
駅、
空港、
自治体、
金融機関、
オフィスなどに幅広く導入され
取り組んできました。
ています。そして、
さまざまなユーザー層の消費行動を喚起する効
これらの技術とノウハウを活かし、
2003年にサービスを開始した
果的な広告メディアとして、
あるいはリアルタイム性や公共性の高い
MediaSpaceは、
流通企業や金融機関、
交通機関などの幅広いお
情報提供メディアとして、
人々の生活やビジネスに深く浸透し始め
客さまに導入実績を持っています。MediaSpaceを核とした「日立
ています。
デジタルサイネージソリューション」をご利用いただければ、
お客さま
これまでデジタルサイネージの導入にあたっては、
配信サーバや
は手間のかかるコンテンツ編成や配信管理などの作業を行う必要
専用回線、
表示用端末、
ソフトウェアなどの設備投資に加え、
コンテ
がなく、
各種素材の準備と表示内容・表示期間などを指定するだ
ンツの制作から配信、
管理などに手間のかかる作業が発生する
けで、
コンテンツの効果的な配信を可能とするデジタルサイネージを
ため、
そのコストと運用負担が普及のハードルを高くしていました。
短期間で実現していただくことができます(図1)。
そこで日立は2003年より、
こうした設備投資や運用負担をASPサー
MediaSpaceの月額利用費には、
再生端末とデジタルサイネージ
ビスによって低減するデジタルサイネージ向け映像配信サービス
表示用ソフトウェアの利用料が含まれているため、
初期導入のコス
メディアスペ ース
「MediaSpace」の提供を開始。高額な配信サーバや専用回線な
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トを抑えることが可能です。配信サーバについても日立のデータセ
設置拠点
お客さま本部
静止画
素材準備
会社
A ●表示内容
素材準備
動画
会社
B ●表示内容
翌日降水確率
80%以上?
サーバセンター
テキスト
●データ転送
●稼働確認
●ログ収集
YES
YES
店舗
C
お客さまご担当部門
コンテンツ
素材入稿
休前日?
外部情報
●ニュース/天気予報
●売上 POSデータ、
鉄道運行情報など
●スケジュール
コンテンツ
企画
MediaSpaceスクリプトによる自動判断
●コンテンツ編成作業
●スケジュールの設定
●配信先の設定
店舗
B
●スケジュール
素材準備
店舗
A
配信コントロールセンター
●スケジュール
会社
C ●表示内容
環境要因による条件判断
天候や気温による差し替えなど
No
No
現在時刻が
16時∼18時
No
割り込み
表示
お客さま拠点
入稿受付
表示内容
決定
素材編成
作業
映像
チェック
サーバへの
データ登録
コンテンツ
自動配信
情報の
発信
自動
表示
図1 日立デジタルサイネージ向け映像配信サービス「MediaSpace」概要
通
常
ロ
ー
テ
ー
シ
ョ
ン
条件がすべてYESの場合・
・
・
図2 自律型サイネージ・エージェントによる自動運用例
ンター内の設備を利用するため、
お客さまは設置場所やメンテナン
A.
スなどに頭を悩ませる心配もありません。
設置された3,000台以上のディスプレイに映像や情報を配信してい
現在MediaSpaceは、
流通企業や金融機関、
交通機関などに
ます。
また近年では、
クラウドコンピューティングを指向したデジタル
Q. デジタルサイネージを始めてみたいのですが、どのようなコンテ
サイネージ向けのSaaS※型コンテンツ配信基盤と運用支援サービ
ンツを用意すればいいのかわかりません。
また、
配信効果を上げる
スも提供しています。
スケジューリングも難しいのではないかと心配です。
SaaS型コンテンツ配信基盤を使った最新事例としては、
イオング
ループの総合スーパー「ジャスコ」の関東圏30店舗の食品売場レ
A. ご安心ください。
「日立デジタルサイネージソリューション」では、
ジ付近に液晶ディスプレイ
(ハイビジョン液晶テレビ「Wooo UTシリー
さまざまなコンテンツのワンソースマルチユースを実現しているため、
ズ」のモニター部を使用)
を各店舗10台(合計300台)
設置し、
商品
店頭用のチラシやWebサイト、
CM動画など、
お客さまが保有する
広告や天気予報、
ニュース、
地域情報などを配信する
「イオンチャン
既存コンテンツを利用して、
適切なコンテンツに編集・表示すること
ネル」が2009年6月1日から運用されています。デジタルサイネージを
が可能です。
また、
オリジナルコンテンツの制作についてもご相談
使って商品情報や企
ください。
業コマーシャルを放映
コンテンツ配信効果を左右する配信形態についても、
一般的な
することで、
店舗におけ
スケジュール配信だけではなく、
自律型サイネージ・エージェントと
る商品の販売促進や
呼んでいるスクリプトによる自動運用を実現。1週間分の日替わり
広告料収入の獲得が
コンテンツの予約表示はもちろん、
お客さまが保有する個別データ
期待されており、設置
やPOSデータなどと連動したコンテンツの自動編成に対応し、
当日
エリアや端末数も順次
の売上ランキング表示や、
天気・気温と現在時刻との組み合わせ、
拡大される予定です。
あるいは翌日の降水確率などの条件に応じ、
通常ローテーションに
導入事例「イオンチャンネル」
(ジャスコ 土浦店)
※ Software as a Service
特定コンテンツを自動的に割り込ませるなどのタイムリーで効果的
日立は今後、
さまざまなデジタルサイネージシステムから個人の持
なコンテンツ配信を行えます。
これにより、
お客さまに負担をかけるこ
つ携帯電話まで、
それぞれのディスプレイ向けに最適化したコンテン
となく、
閲覧者のセグメントやニーズに合わせた訴求効果の高い広
ツを連携させて情報提供する「つながるサイネージ」なども提供し
告表示や情報提供が行えるようになります(図2)。
ていく予定です。そして金融機関や公共施設、
流通、
交通の分野
に加え、
オフィスビルやマンションなど、
社会インフラともいえるそれぞ
Q. 日立デジタルサイネージソリューションの導入実績を教えてく
れの設置者間の情報連携を実現するサービスも視野に入れた幅
ださい。
広いデジタルサイネージ事業を展開していきたいと考えています。
お問い合わせ先
(株)日立製作所 都市開発システムグループ
TEL(03)4564-9716(ダイヤルイン) FAX(03)4564-9875
■ 情報提供サイト
http://www.mediaspace.jp/
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企業の信頼性確保と業務効率の向上を支援する
文書管理基盤「uCosminexus DocumentBroker」
企業の透明性を維持するためには、株主やお客さま、従業員、監督官庁など、
さまざまなステークホルダーに企業活動を速やかに説明することが必要です。
そのためには、膨大な情報データをセキュアかつ効率的に管理することが重要な要件となります。
ユーコズミネクサス
ドキュメントブローカー
日立の文書管理基盤「uCosminexus DocumentBroker」は、
コンプライアンス、
セキュリティ、
セーフティ、
スケーラビリティをキーに、企業活動の基盤となる膨大な業務文書の管理を強力にサポート。
導入しやすく、使いやすい文書管理環境で、企業の信頼性確保と業務効率向上に貢献します。
業務文書をファイルサーバに保管していますが、
すぐに業
とって長期にわたり安全に保管し、
効率よく活用できる環境を実
務文書を取り出せません。何かよい方法はありますか。
現すること。そして業務活動の証拠を残し、
企業責任をより高
いレベルで果たす文書管理の仕組みを、
いち早く構築すること
文書をファイルサーバに格納するだけでは、
本当の意味で
にあるのです。
の「文書管理」
とは言えません。いま企業経営に求められてい
る「文書管理」
とは、
説明責任(アカウンタビリティ)
を果たすため、
業務遂行の結果としての文書を記録としてセキュアに維持・保
どのようにシステ
統制の取れた文書管理を実現するには、
ムを考えればよいのでしょうか。
管し、
経営効率を向上させるため迅速・有効に活用できるもの
でなければなりません。現在の企業経営はさまざまな課題に直
企業文書を適切に管理するには、
社内における明確なルー
面しています。例えば、
競争力の強化、
コスト削減、
コンプライア
ルづくりが不可欠です。そして何よりも重要なのは、
日々増え続
ンスへの対応−
−これらの経営課題を解決するための重要な
ける文書を業務効率の向上や企業価値の最大化につなげる
手段の1つが、
適切な文書管理なのです。
ため、
現場ですぐに使いこなせるシステムを、
いち早く導入する
そのためにも早急に着手したいのが、
社内の文書管理の「ルー
ことです。文書管理規定などを見ながら文書を登録・参照する
ルづくり」です。文書ファイルをファイルサーバに入れるだけとい
ような、
煩雑な行為であればせっかく決めたルールも台なしです。
うあいまいな管理・運用方法では、
いずれ「同じ名称の文書が
ITを利用する場合、
画面に従い作業をするといった、
ルールに
多すぎて目的の文書が見つからない」
「だれが担当した文書
基づいた管理ができるのが理想的です。
なのかがわからない」
「承認された正しい文書かどうかが判断
文書管理基盤 uCosminexus DocumentBrokerは、
膨らみ
できない」
「情報漏えいや改ざんされていないことの証明がで
続ける企業文書の分散化や管理の煩雑さを解消するため、
日
きない」
といったトラブルを招きかねません。これは業務効率の
立が長年培ったノウハウを使いやすくパッケージ化したもので、
低下だけでなく、
内部統制上の問題として、
企業価値を左右す
部門レベルから迅速に文書管理がスタートできるのが特長です。
るトラブルにもつながる可能性があります。
操作画面はWebブラウザ上に、
ふだん使い慣れたフォルダツ
重要なのは、
業務文書を全社規模で一元管理し、
ルールにのっ
リーが表示され、
だれでも直感的な操作で文書の登録や検索
文書種別として「見積もり資料」を選択後、専用の属性項目を設定
uCosminexus DocumentBroker Version 3 Standard GUI の利用イメージ
検索・参照
公開文書
登録
審査・承認
監査
保管
ドラッグ&ドロップで
文書を登録
図1利用イメージ
はいたっく2009-9
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・お客さま名
・金額
・有効期限
「お客さま」の属性値にA社を設定した場合、
A社の見積もり資料だけを検索できる
見積もり資料
A社
登録
19
・文書名
・作成者
・作成日時
・更新者
・更新日時
権限に応じて
検索・参照
審査・承認者、 内容を確認し、
公開日、公開先 審査・承認を
フォルダを設定
実行
一般文書
文書共通の 「見積もり資料」
属性項目 専用の属性項目
公開
B社
C社
監査証跡ログ
の確認
図2 属性項目を設定
A社
D社
C社
などを実行することができます。見積書、
稟議書、
旅費精算書と
の大きな特長で
いった文書の種類や用途に応じ、
独自の属性項目をGUIで容
す。スモールス
易に設定・管理することが可能です(図1)。文書を登録する際
タートで効果が
には、
必要な属性やルールを自然な流れで設定できるため、
特
確 認できたら、
別な導入教育を行ったり、
情報システム部門などの手を煩わせ
その 後 は ユ ー
る心配もありません。属性項目をもとにした文書検索もスピーディ
ザー数や文 書
に行えるため、
過去文書の再利用や監査要求などにも迅速に
量 の 拡 大に合
対応できます(図2)。
わせ、段階的な
企業で扱う重要な文書を保管・保存するには、
情報漏えいや
拡張が図れます。
改ざん防止を図るセキュリティの考慮が必要です。
具体的には、運
uCosminexus DocumentBrokerは、
文書やフォルダ単位で
用期 間の長 期
利用権限を柔軟に設定できるアクセス権限により、
不正アクセス
化 や ユー ザー
や不正利用を強固にシャットアウト。文書参照用のURLを生成
数の増加に対し、
データベース層、
ミ
ドルウェア層、
アプリケーショ
する機能を利用すれば、
メールにファイルを添付することなく文
ン層など、
必要な部分のサーバを段階的に増設することで、
文
書を参照できるため、
情報漏えい対策も可能です。
書量やトランザクションの増大に最適なコストできめ細かく対応
詳細なアクセスログの取得によって監査証跡ログも出せるため、
することが可能です(図3)。複数サーバ間での負荷分散や、
ク
内部統制とコンプライアンスを支える先進の文書管理システムを、
ラスタ構成によるシステムの二重化にも対応しているので、
障
スピーディかつ容易に実現していただけます。
害発生時の縮退運転や、
システム稼働中のバックアップなど、
文
書
数
ファイルサーバでの
管理は限界…
文書管理の第一歩、
スタートします!
アプリケーション層
アプリケーション層
ミドルウェア層
ミドルウェア層
データベース層
データベース層
アプリケーション層
ミドルウェア層
データベース層
利用ユーザー数
図3 柔軟なスケーラビリティ
24時間365日のミッションクリティカルな稼働環境を実現。グロー
uCosminexus DocumentBrokerを部門レベルで導入し
バルビジネスの拡大により、
企業の説明責任にも一瞬たりとも停
た結果、
情報共有や業務効率に成果が出てきました。今後、
全
滞が許されなくなった今、
uCosminexus DocumentBrokerは
社レベルで展開するには、
どうしたらよいのでしょうか。
企業活動の生命線ともいえる文書データを高信頼・ノンストップ
柔軟なスケーラビリティもuCosminexus DocumentBroker
に守り続けます。
手軽に文書管理環境を実現できるオールインワンパッケージ
一括インストール、
セットアップの機能を搭載したオールインワンパッケージを提供しています。複雑なシステム設計は不要で、
日々
の運用・管理を実行するツールも備えており、専門知識がなくてもシステムの構築・運用が実行できます。一般的な文書管理と事務
規定文書管理の2製品をご用意しています。
■
標準文書管理パッケージ ■
DocumentBroker Version 3
スマート
ドキュメント
マネージメント
Smart Document Management
文書の登録・参照はもちろん、
移動やコピー、
審査・承認、
検
トアップまでを、
専用のウィザードで実行できます。セットアップを
行う場合は、
データベースのサイズを選び、
11項目の設問の値
を選択することで文書管理画面が作成できるので、
文書管理
画面作成の負担を軽減することができます。
索など、
文書の管理・利用に必要な機能をすべてWeb画面
■
上のGUIから行えます。必要なプログラムのインストールからセッ
値は、プルダウンメニューから選択
セットアップ
最小限の情報を設定するだけで、構築
が完了。実行後すぐに運用可能。
規定文書作成・閲覧パッケージ ■
DocumentBroker Version 3
事務規定 Document Management
事務規定に関するドキュメント類を一元管理するパッケー
ジで、
どの部署や支店からでも最新版の事務規定にアクセス
できる環境を構築できます。従来なら「最新版」に差し替える
ために必要だったコストや労力が不要となり、
常にすべてのユー
ザーが最新の規定を使用できるようになります。
また、
ユーザー
データベースのサイズを選択
の操作は監査証跡ログとして記録できるので、
監査の際にも
便利です。
標準文書管理パッケージ画面例
HMCC(日立オープンミドルウェア問い合わせセンター)
0120-55-0504
利用時間 9:00∼12:00、13:00∼17:00(土・日・祝日・弊社休日を除く)
■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/soft/docbro/
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20
ラボラトリー・レポート
新材料とユニークな構造設計で
モータの世界に新たな可能性をきりひらく
∼ 薄型クローティースモータとアモルファスモータを開発 ∼
日本で初めて純国産のモータ開発に成功し、
以後その高い技術と実績から「モータの日立」とまで呼ばれるようになった日立製作所。
私たちの社会生活をあたりまえのように支える存在となった今も、
“枯れた技術”とは言わせないとばかりの
あっ ぷ んじしん
開拓者精神は健在でした。
コア部材に圧粉磁心やアモルファスという新材料を適用し、
構造面でもユニークな2つの新モータを日立は世に送り出してきたのです。
小型化、
省エネ、
レアメタル使用量の削減などを実現する新モータの特長について、
日立研究所
開発にあたった日立研究所と株式会社 日立産機システムの技術者3人に聞きました。
圧粉磁心を用いた
「クローティース※1モータ」
――まず、
電磁鋼板の代わりに圧粉磁心と
た。圧粉磁心を3次元の形状に整形するに
いう材料を用いた「クローティースモータ」か
は金型に大きなストレスがかかります。そこで
――今回開発された2つのモータには、 ら説明していただけますか。
特定の場所に応力を集中させないよう、
日立
それぞれ新材料が使われています。
どのよ
研究所と機械研究所で強度や応力の研究
うなきっかけで、
そのような取り組みがスター
榎本 従来のモータは、
鉄心に渦電流 が
を行っているセクションの協力を仰ぎながら、
トしたのでしょう。
流れることで電磁石の作用が弱まるのを防
ユニークな形状の鉄心を歩留まりなく量産
※4
ぐため、
薄い電磁鋼板を何十枚も積み重ね、 化できる金型構造を開発したのです。
ブロック状にしています。
しかしこの構造で
日立研究所
モータイノベーションセンタ
センタ長 工学博士
は複雑な立体形状が作りにくく、
コイルを巻く
――小型化を追求した鉄心は、
どのような形
ための余分な空間も必要なので、
モータの
状になったのでしょうか。
井出 一正
小型化が難しいという課題がありました。そ
かぎづめ
こで注目したのが圧粉磁心です。圧粉磁心
榎本 Claw-teethという名称どおり、
鉤爪と
は鉄の粉に薄い絶縁皮膜をかけたもので、 歯車を組み合わせたような形状になりました。
圧縮成形すれば3次元的な立体形状が作れ、 高密度コイルを内部に実装できるので、
従
井出 現在、
日本の全電力消費の約半分
モータ設計の自由度が向上します。このた
来ならモータの軸方向に必ず配置されてい
め小型化を実現できるほか、
電気抵抗が高
たコイルエンド
(巻線端部)
とそれらの接続
く渦電流が流れないという特長もあります。
部分をすべて省略できるのが特長です。軸
がモータの消費電力で占められています。
方向の長さが従来の約2分の1となり、
大幅
今後その省エネ化を一段と進展させていく
森永 ただし圧粉磁心は鉄粉の密度が低
な薄型化に成功しました。
コイルエンドの省
には、
モータのさらなる高効率化や小型化
いため、
強度も低いという課題がありました。
略は巻線の抵抗減少にもつながり、
モータ
が重要です。一般的なモータは鉄心に巻
だからこそ従来のモータでは材料として利
効率※5も従来より約5%向上しています。つ
いたコイルに電流を流すことによって電磁
用されていなかったのです。
まり、
モータによる電力消費も約5%削減でき
石にし、
磁石回転子(ロータ)
との吸引力・
反発力によって回転力を生み出します。従
※2
るということです。
榎本 そこで今回、
圧粉磁心の密度不足
来は鉄心に電磁鋼板 、
回転子には効率
や強度不足を解決するため、
コア部分の整
性を高めるために希土類磁石 ※3などが使
形後、
通常の熱処理に加え、
再度特殊な熱
われていました。
しかし電磁鋼板は小型化
処理を加える技術を開発しました。独自の
の面で、
また希土類磁石はコスト面でそれ
ノウハウが詰まっているので詳しい内容は申
ぞれ課題を抱えていました。そこで、
これら
し上げられませんが、
この熱処理で曲げ強
に代わる代替材料を適用することで、
今以
度が5倍から7倍にまで高まりました。
上の効率化や小型化、
低コスト化などを追
求できないかと考えたのがきっかけです。
21
井出 金型構造の設計にも時間をかけまし
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日立研究所
モータイノベーションセンタ
モータシステムユニット
主任研究員 工学博士
榎本 裕治
ラボラトリー・レポート
クローティースモータ
Claw teeth motor
アモルファスモータ
Amorphous motor
の鉄心に用いれば効率性が高まることが以
認しました。
この技術を適用すれば、
環境負
前から知られていましたが、
厚みが0.025mm
荷の低減や省エネに貢献する、
より高効率
と薄いうえ、
非常に硬くて加工が困難なため、 なモータが実現できます。今後は小型化、
高
高密度
コイル
モータ用途では実用化されていませんでした。 効率化が要求される家電や産業用途での
圧粉磁心
磁極
L1
L2
ステータ -Stator-
レアメタルフリー
磁石
アモルファス
巻鉄心
ロータ -Rotor-
ステータ -Stator-
そこでこの課題をクリアするため日立産機シ
製品化に取り組んでいきます。
ステムと共同開発したのが「巻鉄心技術」です。
※6 世界的に生産量が少ない31種の金属鉱物の総称。そのうち希土類
17種の総称がレアアース。
※7 結晶のような長距離秩序はないが、
短距離秩序はある物質の状態。
※8 トップランナー方式(※9)
の基準値を大幅に達成するアモルファス変
圧器「SuperアモルファスXシリーズ」
※9 省エネルギー法で指定するもの
(特定機器)
の省エネルギー基準を、
その機器で現在商品化されているうちで最も優れている製品の性能
を基に設定し、
目標年度を定めてエネルギー消費効率を高めていく
ように普及促進する方式。
従来モータ
L2
高密度コイル
薄形モータ -Flat motor - クローティース
●小形化:薄さ約1/2
●省エネ:効率約5%UP
●省エネ:効率約5%UP
●省資源:・希少金属なし ・鉄心加工なし
森永 日立産機システムでは約10年前にア
モルファスを使った「アモルファス変圧器※8」
を開発しており、
世界トップレベルの高効率
だいています。そこで蓄積された利用技術
発想を変えれば
必ず新しいものが生み出せる
を活かしたのが「巻鉄心技術」です。切断
――新しい材料を使ったチャレンジでは、
性を誇るトランス製品として高い評価をいた
図 新材料モータ
――小型化に加え、
省エネ面でも大きな効
はく
果が期待できますね。適用分野としては、
ど
や切削などの加工をせず、
アモルファス箔帯
のような用途が考えられますか。
を巻くだけの工程で、
モータの鉄心を構成
かなりの苦労があったのではないですか。
榎本 材料や構造が新しすぎて、
いつも試
することに成功しました。
森永 産業機器や自動車、
家電など、
幅広
作品を作ってくれる協力会社から「今回は
株式会社 日立産機システム
業務役員 研究開発センタ
センタ長 兼 CTO
い分野でのモータの小型化や軽量化に貢
献するはずです。日立産機システムでは実
森永 茂樹
無理です」
と断られてしまい、
本当に困りまし
た
(笑)。仕方なく研究所内の試作センター
際に、
このモータを使った産業機器の発売
と協力しながら、
自分でコイルを巻いたり組み
を予定しています。
上げたりと手作業で試作品を作ったことが
※1 クローティースは日立製作所の登録商標です。
※2 モータや変圧器用などの電磁応用製品に使用される薄手の鉄板。
※3 希土類元素(ネオジウム、
ディスプロシウムなど)
を用いて作られる永久磁
石。世界的に生産量が少ない希土類17種を総称してレアアースと呼ぶ。
※4 磁性体の中で磁束の変化に対してその変化を妨げる向きに発生する
電流。
※5 入力電力
(電圧×電流)
に対する機械出力
(トルク×回転数)
の割合。
大変といえば大変でしたね。ただしその過
程で、
強度や形状のバランスを自分自身で
逐一把握できたことが、
もしかしたら成功に
井出 アモルファス巻鉄心の特性を活かせ
レアアースを使わない高効率な
「アモルファスモータ」
つながる重要な要素だったのかもしれません。
る形として採用したのが、
コイルと円板状の
永久磁石(回転子)
が対向して回転するア
井出 現在のモータがマスプロ生産に入っ
――もう1つが、
鉄心にアモルファス金属を
キシャルギャップ構造です。電磁鋼板に比
てから、
すでに70∼80年が経過しています。
適用したアモルファスモータですね。
べて透磁率が高く、
エネルギー損失も小さい
その歴史の中で、
圧粉磁心もアモルファスも
アモルファスを鉄心とすることで、
磁気特性
それぞれ長所を持ちながら、
一度は「使え
井出 最初にお話しましたが、
現在の高性
は低いもののレアアースを使わないフェライト
ないのではないか」
とあきらめかけた時期も
能モータでは高効率化を図るため、
高磁力の
磁石を回転子に利用できるようにしました。モー
ある材料です。それでも「何か方法はある
希土類磁石を使っています。
しかしその原料
タ特性を詳細に解析できる「三次元磁界解
はずだ」
と改めて可能性を追求し、
チャレン
も合わせて開発し、
この解析技術
となるレアアースの価格が高騰してきたことや、 析技術」
ジした結果、
こうした成果を生み出すことが
さらなる高
将来的な資源確保が困難になる状況もふまえ、 によってモータ設計を行うことで、
できました。モータの原理原則は変わりませ
日立ではレアアースやレアメタル※6を使わない
んが、
発想を変えれば必ず新しいものが生
効率化を実現したのです。
モータの研究開発を進めてきました。その過
程で注目したのがアモルファス金属です。
み出せる――その確信を持つことができた
――どのような特長を持つモータが誕生し
ことに、
私たちは大きな誇りを持っています。
たのでしょうか。
ひしょうしつ
榎本 アモルファスは非晶質 という、
規則
※7
――日立の開拓者精神は、
いまだ健在だと証明
正しい結晶構造を持たない金属で、
電磁鋼
榎本 150W出力のモータを試作検証した
したわけですね。これからのチャレンジにも期待
板に比べて透磁率が高く、
エネルギー損失も
結果、
希土類磁石を使わずとも、
従来型モー
しています。本日はどうもありがとうございました。
少ない性質を持っています。このためモータ
タに比べて効率を約5%向上できることを確
※ クローティースモータ開発の一部には、
東北大学大学院工学研究科
および金沢工業大学工学部との共同研究の成果を活用しています。
お問い合わせ先
(株)日立製作所 日立研究所 https://www3.hitachi.co.jp/inquiry/hqrd/rd/jp/form.jsp
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22
オープンミドルウェア・ケーススタディ
日立のSOAプラットフォーム「Cosminexus」で
SOAに基づき営業情報システムを開発。
営業情報の可視化と効率的活用を実現
日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社
日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社(以下、
日立ソフト)は、
社内の営業情報システムをSOAに基づき開発し、2008年11月から利用を開始しました。
コズミネクサス
ユーコズミネクサス
SOA基盤として採用したのは、
日立のSOAプラットフォーム「Cosminexus」のプロセス統合基盤「uCosminexus Service Platform」です。
営業支援システムとして活用しているパブリッククラウド
(社外Webサービス)や複数の既存システムを、
SOA基盤上でサービス連携させることにより、営業プロセスにまたがる情報の可視化と効率的活用を実現しました。
今後、
日立ソフトでは、今回獲得したノウハウをもとに、
コンサルテーションや製品化することを計画しており、
SOA関連ビジネスをさらに強化していきます。
日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社
技術開発本部
情報システムセンタ
経営情報システム第1グループ
グループマネージャ
渡邊 修二 氏
日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社
通信・産業システム事業部
第2通信・産業システム本部
第1システム部
GrM・シニアコンサルタント
坂口 直樹 氏
日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社
通信・産業システム事業部
第2通信・産業システム本部
第1システム部
ユニットリーダ・プロジェクトマネージャ
北林 拓丈 氏
情報の可視化と効率的活用を目指し
SOAに基づき営業情報システムを開発
ユニットリーダ・プロジェクトマネージャの北林 拓丈氏は語ります。
情報システムは、
保守・運用しながら使っていくものであり、
開発
営業情報システムです。
生産性だけでなく保守性がきわめて重要です。
そして、
SOAの適用に最適だと判断された社内システムが、
「既存のシステムは、
営業支援システムとして活用しているパブ
「ひと昔前であれば、
情報システム部門はシステム単体の保守性を
リッククラウドや複数の社内システムを組み合わせて開発してきま
考えていればよかった。
しかし現在では、
『情報の可視化』が高度に
したが、
受注より前の引き合い段階のプロセスで、
顧客情報を一
求められています。複数システムの統合的な保守性を実現していか
貫して見られないという不満の声があがっていました」
と通信・産
なければなりません」
と技術開発本部 情報システムセンタ 経営情報
業システム事業部 第2通信・産業システム本部 第1システム部 GrM・
システム第1グループ グループマネージャの渡邊 修二氏は語ります。
シニアコンサルタントの坂口 直樹氏は言います。
そこで注目されるのがSOAです。
社内の各システムは、
開発言語もプラットフォームもアーキテクチャ
「営業プロセスごとに必要なシステムが複数存在しており、
この
連携をプロセスごとに開発するのは大変です。
しかも、
受注前の
も異なっています。従来の開発手法で、
これらをつないで横断的
プロセスは変更頻度も高い。常に変化しているプロセスに対応す
に情報を取り出そうとすると、
膨大な数のインタフェースを開発しな
るには、
SOAの疎結合が望ましいのです」
(渡邊氏)。
ければなりません。
こうした思いが合致して、
営業情報システムのSOAに基づく開
「SOAなら、
複数システムを柔軟につないで、
業務視点での横断
発プロジェクトが始まりました。
的な情報活用を支援できるはずです」
(渡邊氏)。
一方、
通信・産業システム事業部では、
企業の合併やシステム
再編成が頻繁に起きている業界に向けて、
SOAの導入を勧める
提案を続けていました。
SOA基盤としてESBの役割を担う
「uCosminexus Service Platform」
SOA基盤として採用したのは、
日立のSOAプラットフォーム
「社内システムでSOA開発を経験してノウハウを身につければ、 「Cosminexus」のプロセス統合基盤「uCosminexus Service
23
お客さまへのより具体的な提案ができると考えました」と通信・
Platform」です。
産業システム事業部 第2通信・産業システム本部 第1システム部
uCosminexus Service Platformは、
ビジネスプロセス管理
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日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社
本 社
設 立
資 本 金
従 業員数
東京都品川区東品川4-12-7
1970年9月21日
341億円
5,283名(2009年3月31日現在)
システム開発、
サービス、
プロダクト&パッケー
ジの3つを主な事業領域とする総合システ
ムインテグレータ。官公庁・金融・保険・証
券業向け大規模業務システム、
メインフレー
ムの基本ソフト、
オープンシステムのミドル
ウェア製品など、幅広く開発。
を行うと同時に、
ビジネスプロセスとサービ
スを連携させるESBの役割を果たします。
営業支援システムにはパブリッククラウド
セールスフォース
の1つとして「Salesforce」を活用していま
すが、
このサービス連携はuCosminexus
Service Platformで行っています。
また、
業務プロセスに沿って、
複数シス
テムをサービス連携させ、
その実行結果
をダッシュボードに表示させるといったこと
も可能にしており、
ダッシュボードのアプリケー
ションはCosminexusのアプリケーションサー
バ「uCosminexus Application Server」
上で稼働しています。
上から管理者画面、案件情報一覧画面、多次元統計
表画面、統計グラフ画面。
uCosminexus Service Platformを採用したのは、
国内で開
日立ソフトウェアエンジニアリング
(株)
の営業情報システム概要
タイムに把握できるのです。
発された製品であり、
迅速で手厚いサポートが提供されるからです。 今回開発したシステムは、
契約までの営業プロセスが対象でし
実際に日立ソフトは、
日立の開発担当者と意見交換しながら、
確実
たが、
今後は入金プロセスまで範囲を拡大し、
SAP® R/3®やプロ
な開発を進めていきました。
ジェクト統合管理システムなども統合していく計画です。実現すれ
直感的なGUIでビジネスプロセスを容易に定義
になり、
営業支援の効果はさらに高まります。
SOA基盤を用いた新営業情報システムは、
2008年11月から利
SOAによるシステム開発で実感した成果のひとつとして、
不馴
ば、
開発の進捗度や入出金の状況もリアルタイムに参照できるよう
用を開始。ESBへの接続方法はさまざまです。
れな技術者でも業務プロセスが理解しやすく、
年月が経ってもブラッ
Salesforceは、
SOAPインタフェースで接続し、
Java™アプリケー
クボックス化しないシステムを作れたことが大きいといいます。つま
ションは、
Java™部品をサービス化して接続。Microsoft® .NET® ア
り、
将来の変化にも迅速に対応していけるのです。
さらに、
社外の
プリケーションは、
uCosminexus Service Platformのアダプタ機
パブリッククラウドをESBへ接続するノウハウを獲得したことも大き
今後は、
社内外のシステムを、
物理的な場所を意識
能を使って、
データベースから直接データを取り込む構造にしました。 な成果であり、
「uCosminexus Service Platformは、
直感的なGUIでビジネス
することなく、
柔軟に組み合わせて対応していけるのです。
プロセスのフローを容易に定義できます。業務アプリケーションの
「SOAでの開発というと、
欧米ではシステムの全自動化が目的と
各機能をマウスでマッピングし、
ビジネスプロセスのフローを定義す
なっていることが多いのですが、
日本ではヒューマンワークが残る
日本のビ
るだけで、
プログラミングがほとんど発生しませんでした」
(坂口氏)。 前提で業務・システムの効率化を考える必要があります。
今回の開発手法は、
ウォーターフォール型ではなく、
ユーザー・
レビュー
ジネススタイルの良いところは残し、
効率化できるところはSOAを活
を繰り返して完成度を高めていくという
「反復型」を採用しました。
用する、
このバランスが重要だと考えています」
(北林氏)。
「反復型の開発は、
ユーザー部門を巻き込んで開発を進める
今後、
日立ソフトでは、
今回獲得したノウハウを活かして、
SOA
手段として、
非常に良い組み合わせです。SOAは形がないサー
関連ビジネスを強化していきます。
ビスというものを扱うので、
レビューが必要です。
またSOAでは、
最
「SOAシステム化コンサルテーション」や今回の成果を反映した
初に対象領域が定義されているため、
ユーザーの要求がどこまで
「SOA開発ガイドライン」、
「反復型開発ガイドライン」などの提供を
も広がっていく懸念がありません」
(坂口氏)。
通じて、
変化への迅速な対応ができるSOAのメリットを、
多くの企
業へ提供していきたいと考えているのです。
ノウハウを活かしてSOA関連ビジネスを強化
新営業情報システムでは、
複数システムに存在する営業情報を、
営業プロセスに沿って自在に抽出できるようになりました。業務
プロセスの全体を俯瞰して、
製品ごとの問い合わせ件数や商談
状況、
各セミナーやキャンペーン毎の契約成立率なども、
リアル
SOA:Service Oriented Architecture ESB:Enterprise Service Bus SOAP:Simple Object Access Protocol GUI:Graphical User Interface BAM:Business Activity Monitoring
●Salesforce は、米国その他の国における株式会社セールスフォース・
ドットコムの登録商標です。
●Javaは、米国およびその他の国における米国Sun Microsystems, Inc.の商標または登録商標です。
●Microsoft .NETは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
●SAPおよびR/3は、SAP AGのドイツおよびその他の国における商標または登録商標です。
●その他記載されている会社名、製品名は、
それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
●この記事は日経コンピュータ 2009年9月2日号に掲載のものです。
お問い合わせ先
記事に関しては、
(株)日立製作所 ソフトウェア事業部 販売推進部 TEL(03)5471-2592
製品に関しては、HMCC(日立オープンミドルウェア問い合わせセンター) ■ 情報提供サイト
http:// www.cosminexus.com/
0120-55-0504(土、
日、祝日を除く 9:00∼12:00 13:00∼17:00)
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24
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実績豊富な日立IA講師のほか、JP1の開
発者やサポートサービスに携わっている専
門家も講師を務めます。1人の受講者が管
理側と管理対象の2台のマシンを同時に使
その到達レベルを確認する「JP1認定資
す るた め 、定 評 あるジョブ 管 理 製 品
格試験」に合格されると、
お客さまのスキル
「JP1/AJS2」を刷新した「JP1/AJS3」をリ
レベルを客観的に示せるため、
ソリューショ
リースしたほか、
ネットワーク管理基盤の大
ンやサービスの提供先となる方々から高い
幅な強化も図りました。そこで「JP1認定資
信頼と評価を得ることができます。多くのSI
格講座」でも、
JP1プロフェッショナル「ジョブ
企業やパートナー企業各社も、
認定資格を
管理」
「ネットワーク管理」講座を新製品の
従業員のスキルアップやキャリアアップに有
内容に合わせて全面的にリニューアル。従
効な手段として採用しており、
JP1認定資格
来の講座を受講済みの方にも、
ぜひお勧め
者はすでに1万人を突破しました。
したい内容となっています。JP1コンサルタン
トでも、
「統合管理」
「アベイラビリティ管理」
うマシン実習も用意しており、JP1の強みを
最大限に活かした構築・運用ノウハウを、
JP1 Version 9に完全対応した講座群
短期間で効率よく身につけていただくこと
クラウド時代におい
JP1 Version 9では、
ができます。
ても高信頼・高可用な業務運用環境を実現
の2コースを新規に開設し、
より詳しく実践
的なノウハウを修得していただけます。
幅広い地域で定期的に開催
セールスエンジニア
構築・運用エンジニア
JP1の販売に携わる方
JP1の構築・運用に携わる方
東
JP1 Version 9に対応した各講座は、
京/大阪/名古屋/広島/福岡の各地区で
講座名:JP1操作入門
[認定資格名]
[認定資格名]
JP1認定セールスコーディネーター注3
JP1認定エンジニア
講座名:JP1セールスコーディネーター
講座名:JP1エンジニア
定期的に開催されるほか、
10月以降は札幌
や仙台でも受講していただくことができます。
お客さまの効率的なスキルアップと企業
[認定資格名]
JP1認定プロフェッショナル注1
講座名:JP1プロフェッショナル
の付加価値向上、
ビジネスチャンスの拡大に、
JP1認定資格講座をぜひお役立てください。
[認定資格名]
JP1認定コンサルタント注1
注1:「JP1認定プロフェッショナル」
「JP1認定コンサルタント」には機能カ
テゴリごとに認定講座、認定試験があります。
注2:「JP1認定コンサルタント」を4種類以上取得し、申請することで「JP1
認定シニアコンサルタント」と認定されます。
注3:本資格、講座はパートナー企業および日立社内を対象に提供するもの
です。
講座名:JP1コンサルタント
[認定資格名]
JP1認定シニアコンサルタント注2
JP1認定資格制度 体系図
JP1講座の詳細は右のホームページをご覧ください。http://www.hitachi-ia.co.jp/cnt/ckpc.asp
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はいたっく2009-9
All Rights Reserved,Copyright ©2009,Hitachi,Ltd.
お問い合わせ先
(株)
日立インフォメーションアカデミー
TEL(03)5471-8962
E-mail:[email protected]
グリーンITを駆使した環境配慮型データセンタ
日立の「横浜第3センタ」がオープン
クラウドコンピューティングの本格化を背景に、データセンタ活用への企業ニーズが
ますます高まっています。そこで日立は、地球温暖化などの課題にも対応する環境配
慮型データセンタとして、神奈川県横浜市のデータセンタを拡張し、
3棟目となる「横
浜第3センタ」を開設しました。グリーンITの成果が活かされたセンタ内には、一元管
理による迅速な障害対応支援など充実した運用管理を実現する「日立統合管制セ
ンタ」も設置。より高度で多様化するデータセンタニーズに応え続けていきます。
日立グループの総力を結集した環境配慮型データセンタ
今回開設された「横浜第3センタ」は、
データセンタ省電力
クールセンター
化プロジェクト CoolCenter50※1の成果を適用し、
IT省電力化
ハーモニアス
グリーン
計画 Harmonious Greenプラン※2による省電力IT機器を取り
地球温暖化係数がゼロの窒素ガス消火設備、
外気冷房など
も取り入れ、
地域や地球環境への配慮も行いました。
※1 日立グループが総力を結集し、
データセンタの消費電力量を、
2012年度までに2007年度比で最大50%削減すること
を目標としたデータセンタ省電力化プロジェクト
※2 主要IT製品の消費電力削減を進める技術・製品開発計画。本プランに沿った製品により、
2008年度からの5年間
で累計約33万トンのCO2排出量抑止をめざす
※3 株式会社NTTファシリティーズと日立アプライアンス株式会社の共同開発によるIT装置用床置型空調機
入れたもので、
日立グループの総力を結集した環境配慮型デー
タセンタとなっています。エネルギー効率を最適化する設備環
充実した運用管理を実現する日立統合管制センタ
エフマックス
境としては、
高効率設計の空調設備「FMACS®-V※3」や、
無
ユニパラ
スーパー
そして、
データセンタ運営のかなめであるオペレーションに関
停電電源装置「UNIPARA」、
変圧器「SUPERアモルファス
しては、
IT機器、
サーバ室環境、
ビル設備の稼働状況を24時
Xシリーズ」などの電気設備を導入するとともに、
3次元熱流体
間365日体制で一元監視する「日立統合管制センタ」を設置。
シミュレータを用いて、
空調やIT機器の最適配置を行い、
適切
統合システム運用管理「JP1」の活用によって、
システム稼働
な空調効率が得られる環境を構築しています。
監視機能、
インシデント管理機能および問題管理機能を持たせ、
また、
サーバラックに設置したセンサーから、
温度・湿度など
ハードウェア、
ソフトウェアの両面からシステム障害に対するユー
のデータを収集す
新センタは、堅固な地盤への直接基礎工法と免震装置
を併用した堅ろう性の高い構造となっている
ザーの負荷軽減をワンストップで実現する体制を整えています。
るとともに、
電力監
2009年7月より提供を開始した、
日立クラウドソリューション
視システムから収
Harmonious Cloudのサービス提供基盤としても活躍する新
集したデータと合
センタの開設により、
日立は今後ますます高まるデータセンタサー
わせて、
サーバ室
ビスに対する企業ニーズに対応し、
お客さまの経営基盤強化
環境の「見える化」
や企業価値向上にさらなる貢献を果たしていきます。
ハーモニアス
クラウド
を推進。サーバの
安 定 稼 働と管 理
コスト削減の両立
を図りました。
さらにセンタ屋
上においては、
日
射遮へい効果に
より夏季の温度を
5℃∼10℃低減す
サーバルームでは、電源系統の完全二重化、指静脈認
証やICカードによる入退管理システム、監視カメラによ
る常時監視、共連れ防止システムなどのハイレベルなセ
キュリティ環境が実現されている
る屋 上 緑 化を採
用したほか、
オゾ
ン層 破 壊 係 数や
日立統合管制センタ
●本誌記載の他社登録商標
※Citrix、Citrix XenDesktop、ICAは、米国およびその他の国におけるCitrix Systems,Incの
商標または登録商標です。
※Active Directoryは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標
または登録商標です。
※Salesforceは、米国およびその他の国における株式会社セールスフォース・
ドットコムの登
録商標です。
※Javaは、米国およびその他の国における米国Sun Microsystems,Inc.の商標または登録
商標です。
※Microsoft .NETは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または
登録商標です。
※SAPおよびR/3は、SAP AGのドイツおよびその他の国における登録商標です。
※FMACS(エフマックス)
は、株式会社NTTファシリティーズの登録商標です。
※その他記載の会社名、製品名は、
それぞれの会社の商標または登録商標です。
●本誌記載の内容について
社外からの寄稿や発言は、必ずしも当社の見解を示しているわけではありません。
画面表示をはじめ、製品仕様は改良のため変更することがあります。
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