岐阜県家畜改良増殖計画(平成23年2月策定) [PDF:71KB]

岐阜県家畜改良増殖計画
平成23年2月
Ⅰ
1
乳用 牛
改良 目標
生 産 コ ス ト の 低減 等 に よ る 酪 農経 営 の 安 定 と、 牛 乳 ・ 乳 製 品 の安 定 供 給を 図る た めに は 、
改 良 ニ ーズ の 多 様 化 に 応 じら れ る よ う 、遺 伝 的 多 様 性 を確 保 し つ つ 、 能力 ・ 体型 の 改良 を 進
め る必 要が あ る。
な お 、能 力 ・ 体 型 の 改 良を 進 め る に 当た っ て は 、 泌 乳曲 線 を 平 準 化 させ た 泌乳 持 続性 が 高
い 乳 用 牛 へ の 改良 を 進 め る こと に よ り 、 飼 料 利用 性 の 向 上及 び 繁 殖 性 ・ 抗病 性の 改 善を 図 り
生 涯生 産性 の 向上 に努 め るも の とす る。
以上 の考 え 方に 基づ き 、改 良 、増 殖に 関 する 目標 を 以下 の とお りと す る。
(1) 能 力
ア 乳量
酪農 経 営 の 生産 性 向 上 の た め、 引 き 続 き 1 頭当 た り の 乳 量の 増 加 に着 目し た 改良 を 推
進 する 。
イ 泌乳 持 続性
泌乳 曲 線 を 平準 化 さ せ た 泌 乳持 続 性 が 高 い 乳用 牛 へ の 改 良を 進 め るこ とに よ り、 泌 乳
能 力の 向 上 を 図 り な がら 、 同 時 に 、飼 料 利 用 性 の 向上 及 び 繁 殖 性 ・抗 病 性の 改 善を 推 進
す るこ と が で き る 。 これ に よ り 、 飼養 管 理 が 比 較 的容 易 と な る 乳 用牛 の 作出 が 可能 と な
り 、併 せ て生 涯生 産 性の 向 上に も寄 与 する こと が 期待 さ れる 。
こ の た め 、 総 合 指 数 ( N T P ) ※に 組 み 入 れ ら れ た 泌 乳 持 続 性 評 価 に 着 目 し た 改 良 を
推 進す る 。
※ 総合 指数 ( Nippon Total Profit Index:N T P)
泌 乳能 力 と 体 型 をバ ラ ン ス 良 く 改 良す る こ と で 、長 期 間 着実 に 供用 でき る 経済 性 の
高い 乳 用牛 を作 出 する た めの 指数
ウ 乳成 分
消費 者 ニ ー ズに 即 し た 良 質 な生 乳 を 安 定 的 に確 保 す る こ とが で き るよ う、 今 後と も 乳
量 を増 加 させ つつ 、 乳成 分 につ いて は 維持 して い くも の とす る。
エ 繁殖 性
育成 時 の 適 正な 飼 養 管 理 に より 十 分 な 発 育 を促 し つ つ 、 初産 月 齢 につ いて は 現状 の 維
持 に努 め る と と も に 、分 娩 間 隔 に つい て は 、 発 情 観察 、 乾 乳 期 の 飼養 管 理を 適 切に 行 う
こ と等 に より 、必 要 以上 の 空胎 期間 の 延長 を避 け るも の とす る。
オ 飼料 利 用性
自給 飼 料 基 盤 に 立 脚し た 酪 農 経 営を 実 現 す る た め、 飼 料 利 用 性 の向 上 を推 進 する こ と
と し、 泌 乳 持 続 性 の 改良 と 併 せ て 、個 別 の 牛 の 飼 料給 与 等 の デ ー タ収 集 に努 め るも の と
す る。
乳用 牛の 能 力に 関す る 目標 数 値
区
分
現
在
目 標
(平成32年度)
品
種
乳
量
乳脂肪
無脂乳
固形分
乳 蛋白 質
分 娩間 隔
初 産月 齢
ホル スタイ ン
㎏
8,450
%
3.8
%
8.7
%
3. 2
ヶ月
1 4. 3
ヶ月
2 4. 5
ホル スタイ ン
9,000
3.8
8.7
3. 2
1 3. 0
2 4. 0
注: 1) 泌 乳能 力は 、 搾乳 牛 1頭 当た り 305日 、2 回搾 乳 の場 合 のも ので あ る。
2 ) 現 在値 は 、 乳
量 : 畜 産 基 本 調 査( 平 成 21年 2月 1日) 経 産 牛頭 数と 牛 乳乳 製 品
統 計調 査 (平 成20年 度) 生 乳生 産量 よ り推 計
乳 脂 率 : 業 務 報 告 書(平成 20年度 岐 阜 県 酪農 農 業 協 同 組 合連 合 会 )よ り
無 脂 乳 固 形 分 率: 〃
乳 蛋 白 質 率:乳 用牛 群 能力 検定 成 績( 平 成20年度 ) より
分 娩間 隔 : 〃
初 産月 齢 : 〃
(2) 体 型
飼 養環 境 に 適 し た 体 型の 斉 一 化 及 び体 各 部 の 均 衡 を図 る こ と と す る。 特 に、 長 命連 産 性
( 耐 久性 ) と の 関 係 が 明ら か な 乳 器 及び 肢 蹄 の 改 良 を重 視 す る こ と で、 乳 量と 併 せた 生 涯
生産 性の 向 上を 図る こ とと す る。
(3) そ の他
ア 乳用 牛 の 遺 伝 的 能 力を 十 分 に 発 揮さ せ 、 生 産 性 を向 上 す る た め に、 暑 熱対 策 、良 質
な 飼料 や 新 鮮 な 水 の 給与 等 を は じ めと し た 家 畜 の 快適 性 に 配 慮 し た飼 養 管理 ( アニ マ ル
ウ ェル フ ェア )を 推 進す る こと とす る 。
イ 衛生 対 策を 推進 し 、乳 房 炎の 減少 等 によ る生 産 性の 向 上を 図る も のと する 。
ウ 飼 料 自 給 率の 向 上 と 良 質 飼料 の 確 保 を 図る た め 、 飼 料 用 稲に よ る ホー ルク ロ ップ サ イ
レ ージ ( WC S) 等 の利 用 を促 進す る 。
2
増殖 目標
乳 用 牛 改 良 基 盤を 維 持 す る と とも に 、 牛 乳 ・乳 製 品 の 安 定 的 な供 給 を 確保 し、 牛 乳・ 乳 製
品 の需 要動 向 に即 した 生 産を 行 うこ とを 旨 とし て頭 数 の目 標 を設 定す る 。
特 に 、 牛 群 検 定情 報 を 活 用 し た乳 用 雌 牛 の 選択 的 利 用 の 推 進 、雌 雄 判 別技 術等 を 用い た 優
良 後継 牛の 効 率的 生産 及 び確 保 を図 るこ と とす る。
頭数 の目 標 につ いて は 、以 下 のと おり と する 。
総 頭数
7, 8 00 頭 (現 在 8 ,4 5 0頭 )
う ち2 歳 以上 の雌 牛 頭数
6, 1 30 頭 (現 在 6 ,7 0 0頭 )
3
計画 達成 の ため の各 種 事業 等 の推 進と 活 用
(1) 乳 用牛 登 録事 業の 推 進
乳 用牛 の 血 統 を明 ら か に し 、 近交 に よ る 経 済 的損 失 を 防 止 する た め 、乳 用牛 登 録事 業 を
積極 的に 活 用す るも の とす る 。
(2) 牛 群検 定 の推 進
効 率的 な 遺 伝 的能 力 の 改 良 及 び飼 養 牛 の 能 力 に適 し た 飼 養 管理 を 行 うた め、 牛 群検 定 の
普及 推進 及 び検 定成 績 の積 極 的な 利活 用 を図 るも の とす る 。
(3) 遺 伝的 能 力に 優れ た 種雄 牛 の利 用
ア 乳用 牛 の 能 力 及 び 体型 に 関 す る 目標 を 達 成 す る ため 、 精 液 の 利 用に あ って は 、後 代 検
定 成績 の 明 ら か な 種 雄牛 の 中 か ら 各種 形 質 の 遺 伝 的評 価 値 及 び 近 交係 数 によ り 選定 す る
も のと す る。
イ 泌乳 能 力 と 体型 を バ ラ ン ス 良く 改 良 し 、 泌 乳持 続 性 及 び 生涯 生 産 性に 重点 を 置い た 改
良 を推 進 する ため 、 総合 指 数( NT P )に も留 意 する も のと する 。
ウ 産乳 能 力 を 向上 さ せ る た め 、イ ン タ ー ブ ル によ り 評 価 さ れた 優 秀 な遺 伝能 力 を有 す る
精 液に つ いて も積 極 的な 活 用を 推進 す るも のと す る。
(4) 乳 用雌 牛 の選 択的 利 用
乳 用後 継 牛 の 確 保 と 乳用 牛 か ら の 肉牛 生 産 を 適 切 に行 う た め 、 乳 用雌 牛 群の 能 力検 定 等
の有 効活 用 によ り能 力 に応 じ た乳 用雌 牛 の選 択的 利 用に 努 める もの と する 。
(5) 受 精卵 移 植技 術の 活 用
効 率 的 な 改 良手 法 で あ る 受 精卵 移 植 技 術 を用 い て 、 畜 産 研 究所 酪 農 研究 部及 び 県内 酪 農
家で 飼養 す る高 能力 乳 用牛 を 活用 した 乳 用牛 の改 良 を推 進 する もの と する 。
(6) 雌 雄判 別 技術 の活 用
雌 雄選 別 精 液 や雌 雄 判 別 受 精 卵等 を 活 用 し た 雌雄 産 み 分 け 技術 に よ り、 優れ た 乳用 雌 牛
から の効 率 的な 後継 牛 確保 を 図る もの と する 。
(7) 県 家畜 育 成牧 場の 活 用
県 家畜 育 成 牧 場の 機 能 を 強 化 し、 優 良 乳 用 牛 の資 源 確 保 並 びに 新 技 術の 活用 等 によ り 酪
農経 営を 支 援す る。
(8) 飼 養管 理 技術 の向 上
酪 農研 究 部 が 実施 す る 飼 料 分 析に 関 す る 研 究 成果 を 積 極 的 に活 用 し 、高 泌乳 が 可能 な 効
率よ い飼 料 の利 用を 進 める な ど、 乳用 牛 の能 力を 最 大に 引 き出 すよ う 努め る。
(9) そ の他
家 畜 排 せ つ物 の 適 正 な 管理 と 利 用 を 促 進 し、 耕 畜 連 携等 に よ り 自 給 飼料 基盤 に 立脚 し た
畜産 経営 の 育成 を目 指 す。
ま た、 県 下 の 児 童 ・ 生徒 の 体 位 、 体力 の 向 上 、 食 育の 推 進 を 図 る ため 、 学校 給 食等 へ の
牛乳 の供 給 を継 続し て 行う と とも に、 地 産池 消を 推 進す る 。
Ⅱ
1
肉用 牛
改良 目標
「 飛 騨牛 」 ブ ラ ン ド の 確立 、 肉 用 牛 生産 の 拡 大 及 び 生産 コ ス ト の 低 減に 資 する た め、 安 福
系 の 特 徴で あ る 、 き め の 細か さ 、 肉 色 の明 る さ 、 全 身 のサ シ ま わ り の 良さ 、 つま り は「 飛 騨
牛 ら し さ」 の 固 定 を 念 頭 にお き な が ら 、肉 質 及 び 生 産 性の 向 上 と 斉 一 化に 重 点を 置 いた 遺 伝
能 力 の 改良 の 推 進 と 併 せ て飼 養 管 理 技 術の 向 上 を 図 る こと と し 、 能 力 等に 関 する 目 標を 次 の
と おり とす る 。
(1) 能 力
〈肥 育牛 〉
ア 黒毛 和 種
飛騨 牛 の 特 徴 を 保 持し た 肥 育 牛 の安 定 供 給 を 図 るた め 、 次 の 項 目の 達 成を め ざし て 育
種 価等 的 確 な 遺 伝 的 評価 に 基 づ く 良質 な 肥 育 素 牛 の生 産 拡 大 及 び 肥育 技 術の 向 上に 努 め
る もの と する 。
① 枝 肉規 格の A 5・ B 5率 5 0 %
② 県 内 産 の 中 で も特 に 安 福 系 の肥 育 牛 に つ い ては 、 枝 肉 重 量 は現 状 (4 5 0㎏ ) 程
度 を 維 持 す る こ とと す る が 、 県内 産 で も 安 福 系以 外 の 系 統 や 約半 数 を占 め る県 外 導
入 に よる 肥育 牛 を含 め たす べて の 肥育 牛の 平 均枝 肉 重量 を4 6 7㎏ とす る 。
イ 乳用 種 及び 交雑 種 肉用 牛 (黒 毛和 種 の雄 ×乳 用 種の 雌 )
安全 で 消 費 者 に 安 心し て 食 べ て もら え る 美 味 し い牛 肉 の 安 定 供 給を 図 るた め 、肥 育 技
術 の向 上 に努 める も のと す る。
去勢 肥育 牛 の能 力に 関 する 目 標数 値
区
現
分
在
目 標
(平成32年度)
品
種
肥 育開 始 時
月齢
体重
肥 育 終了 時
月齢
体重
1日平均
枝肉
脂
肪
増体量
重量
交
雑
枝 肉規 格
の A5・ B5
率
黒 毛和 種
ケ月
8.7
㎏
272
ケ月
28.5
㎏
692
㎏
0.70
㎏
450
BMS.№
6.7
37.8
交 雑 種
8.2
270
27.4
760
0.84
480
−
−
黒 毛和 種
8.0
270
26
719
0.82
467
8.0
50.0
250
23
780
1.09
490
−
−
交 雑 種
%
注: 1) 「 A5 ・B 5 率」 は 、平 成21年 度の 「飛 騨 牛」 販 売実 績
2) 黒 毛和 種の 現 在数 値 のう ち、
「 肥育 開始 時 」に つ いて は、 平 成21年度 の 県下 子 牛市 場上 場 牛の 平均 数 値
「 枝 肉 重 量 」 及び 「 脂 肪 交 雑」 に つ い て は 、平 成 21年 度 の 全 国和 牛登 録 協会 岐 阜
県 支 部調 べの 県 内去 勢 と畜 牛の 平 均数 値
「 肥 育 終 了 時 」に つ い て 、 月齢 は 平 成 21年 度 の全 国 和 牛 登 録 協会 岐阜 県 支部 調 べ
の 県 内 去 勢 と 畜 牛の 平 均 数 値 。体 重 は 、 枝 肉 重量 を も と に 平 成21年 度岐 阜 県畜 産 共
進 会 の歩 留値 ( 65.0% )に より 算 出
3) 交 雑 種 の 現 在 数値 の 月 齢 は 、( 独 ) 農 畜 産 業振 興 機 構 県 別 肉用 子 牛状 況 表を 参 照
そ の 他は 、国 公 表の 現 在数 値と し た。
ウ
肥育 終 了 時 月 齢 の 早期 化 を 図 る ため 、 繁 殖 経 営 にお い て は 代 用 乳や ス ター タ ー飼 料 を
利 用し た 早 期 離 乳 や 哺乳 ロ ボ ッ ト の導 入 に よ る 哺 育技 術 の 向 上 に より 、 肥育 素 牛の 早 期
出 荷に 努 め る と と も に、 肥 育 経 営 にお い て は 肥 育 素牛 の 導 入 月 齢 の早 期 化及 び 適期 出 荷
に 努め る もの とす る 。
エ 肥育 素 牛 の 体 型 に つい て は 、 飛 騨牛 の 特 徴 の 維 持を 基 本 と し 、 肥育 段 階の 飼 い直 し に
よ る非 効 率、 非経 済 な肥 育 方法 を改 め るた め、 過 肥は 避 け、 体幅 体 深及 び肋 張 りに 富 み、
背 線が 強 く肢 蹄が 強 健な も のと する 。
オ 牛肉 の 適 正 な 売 買 及び 安 全 ・ 安 心な 牛 肉 の 安 定 供給 を 図 る た め 枝肉 出 荷を 推 進す る と
と もに 、 的 確 な 育 種 価評 価 に 基 づ く改 良 を 推 進 す るた め 産 肉 成 績 の収 集 に努 め るも の と
す る。
カ 脂肪 酸 組 成 や 肉 の 締ま り ・ き め 等、 肉 の お い し さ評 価 に 関 す る 科学 的 知見 の 蓄積 に 努
め 、「 お いし さ」 に 関す る 成分 含有 量 等の 指標 化 に向 け た検 討を 行 う。
キ 生産 コ ス ト の 低 減 のた め に 日 齢 枝肉 重 量 等 の 遺 伝的 能 力 の 向 上 を図 り 、飼 料 利用 性 の
改 善に 努 める もの と する 。
ク 肥育 技 術 の 向 上 及 び的 確 な 遺 伝 的能 力 の 評 価 の 活用 等 の 普 及 ・ 啓蒙 を 図る た め、 講 習
会 及び 枝 肉共 進会 等 を定 期 的に 開催 す る。
〈繁 殖雌 牛 〉
ア 繁殖 能 力 及 び 哺 育 能力 に 優 れ た もの と し 、 妊 娠 ステ ー ジ に 応 じ た適 正 な栄 養 管理 や 分
娩 間隔 が 長 い も の に つい て は 子 牛 の離 乳 時 期 を 早 め、 良 好 な 発 情 を促 す 等の 繁 殖管 理 に
よ り、 1 年1 産を め ざし て 生産 率の 向 上に 努め る もの と する 。
イ 育成 時 の 適 正 な 飼 養管 理 に よ り 充分 な 発 育 を 促 しつ つ 、 初 産 月 齢の 早 期化 に 努め る も
の とす る 。
繁殖 雌牛 の 繁殖 能力 に 関す る 目標 数値
区
分
初 産 月 齢
分 娩 間 隔
現
在
ヶ月
25 . 0
ヶ月
1 3. 2
%
8 6 .0
2. 77
24 . 0
1 2. 5
9 4 .0
2. 92
目
標
(平成32年度)
生
産
率
子牛 生 産指 数
頭
注: 1) 生 産率 は、 子 牛登 記 頭数 を現 存 雌牛 登録 頭 数で 除 した もの で ある 。
2) 現 在数 値は 、 全国 和 牛登 録協 会 岐阜 県支 部 (平 成 21年 度) 調 べ
3) 子 牛 生 産 指 数 とは 、 4 歳 を 超え て 初 め て 迎 えた 分 娩 ま で に 出産 し た頭 数 を、 4 歳
時 点 に換 算し た 値
ウ
体 型 に つい て は 、 飛 騨牛 の 特 徴 を 維 持 しな が ら 、 体積 の 増 大 に 努 める こと と する が 、
過 肥は 避 け、 飼養 管 理の 容 易な もの に する 。
エ 強健 で 粗飼 料利 用 性及 び 放牧 適性 の 高い もの に する 。
オ 遺伝 的 な 多 様 性 の 確保 に 配 慮 し つつ 、 的 確 な 産 肉能 力 の 遺 伝 的 能力 評 価に よ る保 留 、
導 入及 び 更 新 を 推 進 する と と も に 受精 卵 移 植 、 D NA 解 析 等 新 技 術を 利 用し た 優良 雌 牛
の 増殖 の 推 進 と 併 せ 、子 牛 生 産 指 数等 の 繁 殖 能 力 に係 る 新 た な 遺 伝的 能 力評 価 の活 用 に
努 め、 牛 群全 体の 遺 伝的 能 力の 向上 を 図る もの と する 。
カ 繁殖 能 力 の 向 上 を 図る た め 、 ス テー ジ ご と で の 適正 な 飼 養 管 理 や栄 養 管理 、 適度 な 運
動 の実 施 、確 実な 発 情発 見 及び 適期 授 精に 努め る もの と する 。
キ 適正 な 飼 養 管 理 法 及び 的 確 な 遺 伝的 能 力 の 評 価 の活 用 等 に つ い て普 及 ・啓 蒙 を図 る た
め 、講 習 会及 び共 進 会等 を 定期 的に 開 催す る。
繁殖 雌牛 の 体型 に関 す る目 標 数値
区
分
品
種
体
高
胸
囲
かん幅
体
重
現
在
黒 毛和 種
㎝
1 2 9. 3
㎝
1 82 .8
㎝
4 6 .3
㎏
( 517.2)
目
標
(平成32年度)
黒 毛和 種
1 3 2. 3
1 88 .3
4 7 .2
(528)
注 : 1 ) 現 在 数値 の う ち 体 高 は、 基 本 登 録 時( 20.0ヶ月 齢 ) の 雌牛 平 均数 値( H 21) を
( 社 ) 全 国 和 牛 登録 協 会 の 「 黒毛 和 種 正 常 発 育曲 線 」 に よ り 36ヶ月 齢の 数 値に 換 算
し た もの 。
2) 体 高以 外の 現 在値 は 、体 高値 に 対応 する 平 均推 定 値
〈種 雄牛 〉
ア 血統 の 多 様 性 を 維 持し つ つ 飛 騨 牛の 特 徴 を 後 代 に伝 え る た め 、 基幹 種 雄牛 は 、県 内 繁
殖 雌牛 群 の 遺 伝 的 能 力及 び 血 統 の 構成 に 応 じ て 配 置し 、 的 確 な 利 用を 図 るも の とす る 。
イ 的確 な 遺 伝 的 能 力 の評 価 に 基 づ く改 良 基 礎 雌 牛 群の 整 備 、 計 画 交配 、 受精 卵 移植 等 新
技 術の 活 用 及 び 産 肉 能力 検 定 の 推 進と 併 せ 、 新 た な産 肉 評 価 指 標 (余 剰 飼料 摂 取量 、 脂
肪 酸組 成 、 小 ザ シ 等 )の 活 用 を 検 討し 、 飛 騨 牛 ら しい 優 れ た 産 肉 能力 を 備え つ つ、 経 済
形 質の 優 れた 種雄 牛 の作 出 を図 るも の とす る。
ウ 検定 済 種雄 牛に つ いて 広 域利 用と 産 肉成 績の 収 集を 推 進し 、的 確 な育 種価 評 価を 行 い、
こ れに 基 づい た更 新 を図 る もの とす る 。
エ 産肉 能 力 、 繁 殖 性 等の 有 用 形 質 に関 す る S N P (一 塩 基 多 型 ) を活 用 した 遺 伝子 の 同
定 や機 能 の 解 析 に 取 り組 み 、 効 率 的な 種 畜 選 抜 の 実用 化 に 向 け た 検証 等 有用 な 新技 術 の
実 用化 、 D N A 解 析 技術 等 を 用 い た遺 伝 的 不 良 形 質の 排 除 及 び 優 良種 畜 選抜 へ の活 用 を
検 討す る もの とす る 。
オ 検 定 種 雄牛 に つ い て は、 す で に 明 ら か とな っ て い る遺 伝 的 不 良 形 質を 有し な い種 雄 牛
を 選抜 す る と と も に 、検 定 済 種 雄 牛で 不 良 形 質 を 有す る も の に つ いて は 、遺 伝 子診 断 を
活 用し て 、有 効利 用 を図 る もの とす る 。
カ 繁殖 雌 牛 の 育 種 価 を的 確 に 把 握 し、 種 雄 牛 の 育 種価 数 値 を 有 効 に活 用 しな が ら、 雌 牛
の 改良 を 着 実 に 行 う とと も に 、 計 画的 な 交 配 を 通 じて 種 雄 牛 の 産 肉能 力 向上 の 加速 化 に
努 める も のと する 。
種雄 牛の 能 力に 関す る 目標 数 値
(現 場後 代 検定 )
区
分
現
在
目
標
(平成32年度)
1 日 平均
1 kg増体 当
増 体 量
た り TDN量
黒 毛和 種
㎏
0 . 75
㎏
8 .0 4
6 .5
黒 毛和 種
0 . 82
7 .4 0
8 .0
品
種
脂 肪交 雑
( BMS No.)
注: 1) 現 在数 値は 過 去5 年 間の 検定 成 績の 平均 値
2) 各 項目 の数 値 は、 検 定種 雄牛 産 子の 検定 成 績値
(育 種価 向 上値 )
区
分
品
種
日齢 枝 肉重 量
脂 肪交 雑 基準 値
在
黒 毛和 種
g
0( 5 19 )
(BMS No.)
0 (6 . 72 )
目
標
(平成32年度)
黒 毛和 種
+ 1 8. 8
+0 . 35
現
注 : 1 ) 育 種 価向 上 値 は 、 親 牛が そ の 子 に 及ぼ す 遺 伝 的 能 力 向上 効 果 のこ とで あ り、 基 準
年 = 0と して 算 出さ れ るも の。
2) 現 在 数 値 の ( ) 内 は 、 平成 21年県 内去 勢 と畜 分 の枝 肉成 績 平均 値(平 均月 齢 28.
5か 月)
3) 日 齢枝 肉重 量 とは 、 増体 性に 係 る指 標で あ り、 次 式に より 算 出さ れる 。
日 齢枝 肉重 量 =肥 育 牛の 枝肉 重 量/ と畜 時 日齢
(2) そ の他
ア 遺伝 的 能 力 を 十 分 に発 揮 さ せ る ため 、 子 牛 へ の 十分 な 粗 飼 料 給 与及 び 子牛 の 事故 率 低
下 に努 め ると とも に 、飼 養 環境 の快 適 性に も配 慮 した 飼 養管 理を 推 進す る。
イ 既に 明 ら か と な っ てい る 遺 伝 的 不良 形 質 の 保 有 状況 の 把 握 と 、 それ に 基づ く 適正 な 交
配 を推 進 する もの と する 。
ウ
畜産 環 境 の 改 善 を 図る 飼 養 管 理 技術 の 向 上 等 に 努め る と と も に 、家 畜 排せ つ 物の 適 正
な 処理 と 、そ の利 用 を推 進 する もの と する 。
エ 収 益 性 を高 め 、 安 定 的な 経 営 を 行 う た め、 衛 生 管 理を 徹 底 し 、 安 全で 良質 な 肉用 牛 を
生 産す る と と も に 、 特長 あ る 牛 肉 生産 や 一 層 の 飼 料自 給 率 の 向 上 を図 る ため 、 国産 稲 わ
ら や飼 料 用稲 (W C S) 、 さら には 飼 料用 米の 利 用を 促 進す る。
オ 食の 大 切 さ や 消 費 者の 生 産 現 場 への 理 解 を 深 め るこ と に よ り 、 県内 産 牛肉 の 消費 拡 大
を 目指 し 地産 池消 を 推進 す る。
2
増殖 目標
(1) 黒 毛和 種 繁 殖 雌牛 の 増 頭 及 び 受精 卵 移 植 等 技 術の 活 用 等 を 推進 し 、 県内 産黒 毛 和種 肥 育
素牛 の年 間 出荷 頭数 を 7,500頭と す る。
(2) 県 内産 肥 育素 牛を 確 保す る ため 、繁 殖 雌牛 の飼 養 頭数 を 10,000頭 と する 。
(3) 飛 騨牛 の 年間 認定 頭 数を 13,500頭と す る。
Ⅲ
1
豚
改良 目標
生 産 性の 向 上 と 特 長 あ る豚 肉 の 生 産 を目 指 す た め 、 純粋 種 豚 の 遺 伝 的能 力 の向 上 に向 け た
改 良を 推進 す るも のと す る。
(1) 能 力
ア 純粋 種 豚の 繁殖 能 力及 び 産肉 能力 の 向上 に努 め るも の とす る。
純粋 種豚 ( 岐阜 県産 系 統豚 等 )の 能 力に 関す る 目標 数値
繁 殖 能 力
品
種
1腹あたり
育成頭数
1腹あたり
子豚総体重
頭
kg
現
在
大ヨークシャー
デュロック
7.0
7.1
目
標
大ヨークシャー
デュロック
10.9
7.1
(平成32年度)
産 肉 能 力
34
41
一日平均
増体重
g
880
949
69
41
ロース芯
の太さ
910
1,000
40
41
背脂肪層
の厚さ
cm2
40
41
1.8
1.8
㎝
1.7
1.8
注: 1) 繁 殖能 力の 数 値は 、 分娩 後3 週 齢時 の母 豚 1頭 当 たり のも の
2) 産 肉能 力の 数 値は 、 雄豚 の産 肉 能力 検定 の もの
3) 1 日 平 均増 体 重 の 数 値 は、 体 重 30kgか ら 105kgま での 間の も の( 大ヨ ー クシ ャ ー
の 現 在値 につ い ては 、 90kg検定 終 了時 の数 値 を105kg時 に 補正 した 値 )
4 ) ロ ー ス 芯 の 太 さ 及 び 背 脂 肪 層 の 厚 さ は 体 重 105kg到 達 時 に お け る 体 長 2 分 の 1 部
位 の も の ( 大 ヨ ー ク シ ャ ー の 現 在 値 に つ い て は 、 90kg検 定 終 了 時 の 数 値 を 105kg時
に 補 正し た値 )
イ
肥 育 も と 豚の 効 率 的 な 生 産を 図 る た め 、強 健 で 多 産 か つ 連産 性 の ある 優れ た 肥育 も と
豚 生産 用 母豚 の生 産 に努 め るも のと す る。
肥育 もと 豚 生産 用母 豚 の能 力 に関 する 目 標数 値
区
分
一腹当たり生産頭数
現
在
10.4
目
標
(平成32年
度)
ウ
育成率
頭
89
11.0
95
年間分娩回数
%
2.2
回
2.3
一母豚当たり年間離乳頭数
20.3
頭
24.0
肉質 が 良 く 、 適 度 に脂 肪 が あ る テー ブ ル ミ ー ト に適 し た 豚 肉 の 生産 を 図る た め、 県 産
系 統豚 等 を活 用し 、 適正 飼 養と 体重 測 定等 の管 理 に努 め るも のと す る。
また 、 国 際 化 の 進 展等 に 対 応 し た競 争 力 の あ る 豚肉 生 産 を 推進 す るた め、 ボ ーノ ブ ラ
ウ ンを 活 用し た“ 霜 降り 豚 肉” など 、 特長 ある 豚 肉の 生 産に も努 め るも のと す る。
肥育 豚の 能 力に 関す る 目標 数 値
区
分
出荷日齢
現
在
186
目
標
(平成32年度)
183
出荷体重
日
114
113
飼料要求率
㎏
3.0
2.9
(2) 体 型
雌 系並 び に 雄 系品 種 の 特 性 を 踏ま え つ つ 、 骨 格形 成 の 良 い もの を 選 抜し 、そ の 成果 と し
て背 線が 平 らで 体の 深 みと 体 幅に 富み 、 肢間 が広 く 、四 肢 が正 しく 立 つも のに す る。
(3) 改 良手 法
ア 維 持 系 統 豚に つ い て 、 血 縁係 数 及 び 近 交係 数 の 上 昇 を 抑 制し た 指 定交 配を 行 いつ つ 、
閉 鎖群 で の改 良を 継 続す る 。
イ 種豚 の 効率 的な 改 良に 資 する ため 、 人工 授精 の 普及 定 着に 努め る もの とす る 。
(4) そ の他
ア 良質 で 斉一 性の あ る経 済 的な 肉豚 を 生産 する た めの 種 豚交 配方 式
ハイ レ ベ ル の 純 粋 種豚 ( 系 統 豚 )に よ る 計 画 的 な適 正 交 配 を 推 進す る ため 、 繁殖 性 及
び 強健 性 の 優 れ た 大 ヨー ク シ ャ ー 種( W ) の 雌 に 繁殖 性 及 び 発 育 の優 れ たラ ン ドレ ー ス
種 (L ) の 雄 を 交 配 (ラ ン ド レ ー ス種 の 雌 に 大 ヨ ーク シ ャ ー 種 の 雄を 交 配し た LW も 同
等 性能 を も つ 、 以 下 「W L 」 で 総 称す る 。 ) し 、 一般 繁 殖 素 豚 ( WL ) を生 産 する 。 こ
の WL の 雌 に 産 肉 性 の優 れ た デ ュ ロッ ク 種 ( D ) の雄 を 交 配 す る こと で 、良 質 で斉 一 性
の ある 経 済的 な肉 豚 を生 産 する 。
W(♀)
L(♂)
WL(♀)
L(♀)
D(♂)
WLD
イ
2
W(♂)
LW(♀)
D(♂)
LWD
生産 形 態の 整備 強 化
生産 者 段 階 に お い て効 率 的 な 肉 豚の 生 産 を 推 進 する た め に 、 豚 の生 産 形態 を 次の 群 に
仕 分け し 、 各 群 の 体 系的 な 生 産 を 推進 す る こ と に より 雑 多 な 交 配 を排 除 し、 群 内の 交 配
方 式を 単 純化 する 。
(ア) 純 粋 種 豚 生 産 群
大ヨークシャー種、デュロック種の純粋繁殖を行い、増殖を図る。
(イ) 一般繁殖豚生産群
純粋種豚生産群からの大ヨークシャー種にランドレース種の種雄豚
との交配及び人工授精により、肉豚生産のためのWLの増殖を行う。
(ウ) 肉豚生産群及び一
貫生産群
生産されたWLに産肉性の優れたデュロック種を交配し、WLDを
生産する。
ウ
種豚 の 供給 体制 の 維持 ・ 確保
(ア)
大ヨークシャー種
系統豚「ナガラヨーク」の維持を行い、県内生産者にその産子並
びに人工授精用精液を安定的に供給する。
また、肥育もと豚生産用母豚の安定生産のため、長野県と雌系系
統豚の相互補完体制(長野県内生産者への産子供給)を継続する。
(イ)
ランドレース種
長野県畜産試験場が維持するランドレース種の産子並びに人工授
精用精液を県内生産者が導入出来る体制を維持する。
(ウ)
デ ュ ロ ッ ク 種
系統豚「アイリスナガラ」については、共同開発を行った愛知県
と適宜精液交換を行いながら維持するとともに、“霜降り割合を増
加させる種豚”「ボーノブラウン」の改良・増殖を行い、県内生産
者に、これら産子並びに人工授精用精液を安定的に供給する。
増殖 目標
需要 動向 に 則し た生 産 を行 う こと を旨 と し、 年間 175,000頭の 肉豚 生 産を 行う 。
こ の た め 、 繁 殖 雌 豚 8,020頭 ( うち 純粋 種 繁殖 豚340頭、 一般 繁 殖豚 7,680頭 ) 、種 雄 豚 800頭 を
確 保し 、常 時 肉豚 飼養 頭 数を 76,100頭と する 。
3
その 他
(1) 登 録事 業
改 良の 基 礎と なる 登 録事 業 を推 進す る 。
(2) 飼 養管 理 技術 の向 上
収 益 性 を 高 め、 安 定 的 な 経 営を 行 う た め 、衛 生 管 理 を 徹 底 し、 安 全 で良 質な 肉 豚を 生 産
す る とと も に 、 特 長 あ る豚 肉 生 産 や 一層 の 飼 料 自 給 率の 向 上 を 図 る ため 、 エコ フ ィー ド や
飼料 用米 の 利用 を促 進 する 。
ま た、 家 畜排 せつ 物 の適 正 な処 理と 、 その 利用 推 進に 努 める 。
(3) 食 育・ 地 産池 消の 推 進
食 の大 切 さ や 消 費 者 の生 産 現 場 へ の理 解 を 深 め る こと に よ り 、 県 内産 豚 肉の 消 費拡 大 を
目指 し地 産 池消 を推 進 する 。
Ⅳ
1
鶏
改良 目標
(1) 卵 用鶏
今 後 の国 際 化 の 進 展 、 消費 ・ 流 通 ニ ーズ に 対 応 し た 食卵 の 品 質 の 向 上を 図 るた め 、遺 伝 的
能 力 の 改良 の 推 進 と 併 せ て、 飼 養 ・ 衛 生管 理 の 改 善 を 図る こ と と し 、 能力 等 に関 す る目 標 を
次 のと おり と する 。
① 長 期 的 な 飼 料 穀 物需 給 の ひ っ 迫が 予 想 さ れ る こと か ら 、 引 き 続き 日 産卵 量 、飼 料 要
求率 等 の改 善を 図 り、 総 合的 な経 済 性を 高め る こと に 努め る。
② 消 費 ・ 流 通 ニ ー ズに 対 応 す る ため 、 次 の 点 に 留意 し つ つ 卵 質 の改 良 を推 進 する と と
もに 、 卵 重 に つ い ては 現 状 程 度 とす る 。 ま た 、 産卵 期 間 を 通 じ て安 定 した 品 質の 卵 が
生産 さ れる よう に 努め る 。
ⅰ) 生 産・ 流通 段 階で の 破卵 の発 生 を低 減す る ため 、 卵殻 強度 の 改良 を図 る 。
ⅱ) 消 費者 ニー ズ に対 応 した ハウ ユ ニッ ト 注) 、肉 斑 、血 斑等 の 改良 を図 る 。
注 )ハ ウユ ニ ット : 鶏卵 の鮮 度 を判 定す る 指標 と して 示さ れ るも の。
③ 育 成 率 及 び 生 存 率に つ い て は 、疾 病 に 対 す る 遺伝 的 な 強 健 性 の付 与 、飼 養 ・衛 生 管
理の 改 善等 によ り 、向 上 に努 める 。
④ 産 卵 初期 にお け る卵 重 の増 加を 図 ると とも に 、産 卵 持続 性の 高 い鶏 の作 出 に努 め る。
⑤ 赤 玉 鶏 に つ い て は、 強 健 か つ 温順 な 鶏 種 の 特 長を 生 か し 、 さ らに 白 玉卵 と の差 別 化
を図 る ため に特 徴 ある 卵 殻色 の改 良 に努 める 。
卵用 鶏の 能 力に 関す る 目標 数 値
区
分
産卵 率
現
在
84
目 標
(平成32年度)
卵 重量
%
62
86
日 産卵 量
50%産卵
日
齢
g
日齢
147
2.1
145
2.0
g
61∼63
52
52∼54
飼
料
要 求 率
注 : 産 卵 率 、卵 重 量 、 日 産卵 量 及 び 飼 料 要 求率 は 、 そ れぞ れ 鶏 群 の 50%産 卵日 齢 に達 し た
日 から 1 年間 にお け る数 値
(2) 肉 用鶏
ア ブロ イ ラー
生 産コ ス ト の 低 減 と 消費 ・ 流 通 ニ ーズ に 対 応 し た 鶏肉 の 品 質 の 向 上を 図 るた め 、遺 伝 的
能 力 の改 良 の 推 進 と 併 せて 、 飼 養 ・ 衛生 管 理 の 改 善 を図 る こ と と し 、能 力 等に 関 する 目 標
を次 のと お りと する 。
① 長 期 的 な 飼 料 穀 物需 給 の ひ っ 迫が 予 想 さ れ る こと か ら 、 引 き 続き 日 増体 量 、飼 料 要
求率 等 の改 善を 図 り、 総 合的 な経 済 性を 高め る こと に 努め る。
② 肉 質 の改 良に つ いて は 、消 費・ 流 通ニ ーズ に 配慮 し 、次 の点 に 留意 する 。
・ 腹 腔内 脂肪 量 の減 少 を図 りな が ら産 肉性 の 向上 に 努め る。
・ 飼 養管 理の 改 善に よ り肉 質の 向 上に 努め る 。
③ 育 成 率に つ い て は 、疾 病 に 対 す る 遺 伝的 な 強 健 性の 付 与 、 飼 養 ・衛 生管 理 の改 善 等
によ り 、向 上に 努 める 。
ブロ イラ ー の能 力に 関 する 目 標数 値
区
分
体
重
現
在
2,700
目
標
(平成32年度)
2,800
育
g
成
97
98
率
%
飼 料要 求 率
出 荷 日齢
2.0
50
1.9
49
注: 1) 体 重は 、雌 雄 49日 齢 の平 均体 重
2) 育 成率 、飼 料 要求 率 は、 え付 け から 49日 齢 時に お ける 数値
日齢
イ
奥美 濃 古地 鶏
日 本在 来 種 の 中 で も 最古 の 日 本 鶏 とい わ れ て い る 岐阜 地 鶏 を 改 良 素材 と して 利 用し た 岐
阜 県 独自 の 高 品 質 な 地 鶏肉 の 生 産 を 推進 す る た め 、 JA S 規 格 に 適 合し た 改良 の 推進 と 併
せて 飼養 ・ 衛生 管理 の 改善 を 図る こと と し、 能力 等 に関 す る目 標を 次 のと おり と する 。
①
発 育 体 重 の 改 善 (雌 雄 格 差 の 縮小 ) 、 羽 装 の 斉一 化 を 図 り 、 総合 的 な経 済 性を 高 め
るこ と に努 める 。
② 肉 質 の 改 良 に つ いて は 、 地 鶏 肉の 特 徴 を 生 か し、 美 味 し い 鶏 肉の 遺 伝形 質 を保 持 し
なが ら 消費 ・流 通 ニー ズ に配 慮し 、 次の 点に 留 意す る 。
・ 飼 養管 理の 改 善に よ り肉 質の 高 品質 化に 努 める 。
・ 高 品質 な鶏 肉 の生 産 を行 うた め 、新 しい 飼 養管 理 技術 の開 発 と普 及に 努 める 。
③ 育 成 率 に つ い て は、 疾 病 に 対 する 遺 伝 的 強 健 性を 付 与 す る と とも に 飼育 期 間が 長 い
こと か ら、 飼養 ・ 衛生 管 理の 改善 等 によ り、 そ の向 上 に努 める 。
④ な お 、 原 種鶏 で あ る 岐 阜 地鶏 に つ い て は 、近 交 係 数 の 上昇 を 抑 制し た閉 鎖 群で の 維
持に 努 める 。
奥美 濃古 地 鶏の 能力 に 関す る 目標 数値
区
分
現
在
目
標
(平成32年度)
体
重
育
成
g
率
飼 料要 求率
%
3,100
99
2.75
3,150
99
2.70
注 : 1) 体重 は 、雌 雄84日 齢の 平 均体 重
2) 育成 率 、飼 料要 求 率は 、 え付 けか ら 84日 齢時 に おけ る 数値
(3) 共 通事 項
ア 改良 手 法
① 優 れ た ひ なの 生 産 の た め に特 長 あ る 種 鶏 の造 成 に 努 め 、こ れ を 利用 した 交 配種 の 組
織的 な 作出 及び 普 及を 促 進す る。
② D N A 解析 技 術 を 利 用 した 改 良 手 法 及び 品 質 に 関 す る 評価 手 法 の利 用を 推 進し 、 効
率な 改 良に 資す る 。
イ
その 他
消 費 者に と っ て 安 全・ 安 心 な 鶏 卵 ・ 鶏肉 生 産 を 確保 す る 観 点 か ら、 種鶏 ・ ふ卵 及 び
鶏肉 生 産段 階で の 適切 な 飼養 ・衛 生 管理 の徹 底 に努 め る。
② 海 外 で の 悪 性 疾 病発 生 に よ る 種鶏 の 輸 入 停 止 等が 国 内 養 鶏産 業 に影 響を 与 える お そ
れが あ る た め 食 料 の安 定 供 給 の 観点 か ら 、 気 候 風土 に 適 応 し た 国産 鶏 の普 及 推進 に 努
める 。
③ 岐阜県独自の重 要鶏群 を高病原性鳥インフルエンザ等の各種疾病から守るため、
①
凍結精液の隔離保管等のリスク分散を図る。
④
畜 産 環境 の 改 善 に 係る 飼 養 管 理 技 術 の向 上 等 を 推進 し 、 鶏 ふ ん に係 る環 境 負荷 の 低
減を 図 ると とも に その 適 正な 管理 と 利用 を促 進 する 。
⑤ 食 の 大切 さ 、 生 産 現場 へ の 理 解 を 深 める た め 食 育を 推 進 す る と とも に、 県 民へ 岐 阜
県産 の 鶏卵 ・鶏 肉 の情 報 を積 極的 に 提供 し、 地 産池 消 を推 進す る 。
⑥ 飼 料 自給 率 の 向 上 のた め 、 輸 入 ト ウ モロ コ シ の 代替 と し て 飼 料 用米 の利 用 推進 を 図
る。
2
増殖 目標
(1) 鶏 卵 の 需 要 動向 及 び 岐 阜 県 県民 食 料 確 保 計画 の 自 給 率 水 準 に即 し た 生産 を行 う こと を
旨と して 飼 養羽 数は 4,100千 羽を 目 標と する 。
(2) 鶏 肉 の 需 要 動向 及 び 岐 阜 県 県民 食 料 確 保 計画 の 自 給 率 水 準 に即 し た 生産 を行 う こと を 旨
と し て、 ブ ロ イ ラ ー の 常時 飼 養 羽 数 につ い て は 929千 羽 (年 間 出 荷 羽 数3,900千 羽 )を 目 標
と す る。 そ の う ち 、 奥 美濃 古 地 鶏 に つい て は 、 消 費 者の 地 鶏 肉 需 要 の的 確 な把 握 とと も に
そ の 発 掘 に 努 め 、 そ の 常 時 飼 養 羽 数 に つ い て は 77千 羽 ( 年 間 出 荷 羽 数 230千 羽 ) と す る 。