∼南光台のいま∼震災から2か月∼ 5月1日付でピボット若林より異動してきました。古巣の仙台つどいの家の惨状を目の当たりにして 愕然としましたが、うつむいてばかりもいられません。多くの暖かい支援を受けながら、復興に向けて 動き始めています。 今日は5月の青葉の風の中、国分寺市の支援チームが届けてくれたチャリンコにまたがって南光台周 辺の被害状況を見てきました。自宅が多賀城市・前職場が若林区なので、沿岸部の津波被害はこれまで 数多く見てきましたが、報道されていない内陸部の被害も相当なものです。特に南光台周辺は昭和30 年代から沢に土を盛って宅地造成をした土地が多く、いたるところで地割れや地盤沈下・隆起が見られ ています。中でも仙台つどいの家に隣接する沢の周辺は特にひどいようです。多くの住宅に『立ち入り 禁止』の赤紙が貼られ、転居を余儀なくされています。また敷地内で30センチほども段差が出来てし まい、家の一部をジャッキアップしてどうにか住み続けている方もおられます。法人運営のケアホーム 『さくらはうす』もやはり仙台つどいの家に近く、半壊により大規模改修或いは建て替えを余儀なくさ れてしまいました。市としてもボーリング調査など安全な復旧に向けての計画を立てているようですが、 足どりは遅く先の見えない不安感が住民を包み込んでいます。 震災から2か月、皆さんからの多くの支援を足掛かりに、法人では『復興計画』を作成しています。 計画の中身は、今回の震災からの『立ち直り』にとどまらず、震災前よりもさらに『一歩前へ』進むた めのものにしたいと思います。それが全国から暖かいエールを送っていただいている皆さんへの恩返し なのだと思っています。 (副施設長 山口 収) ※写真は5月中旬の南光台の様子
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