下関市監査委員公表第5号 平 成 2 4 年 3 月 5 日 地方自治法第199条第4項の規定に基づく定期監査を実施したので、同条 第9項の規定により、その結果に関する報告を次のとおり公表する。 1 報告内容 別紙のとおり 2 報告提出先 下関市議会及び下関市長 3 報告提出年月日 平成24年3月2日 下関市監査委員 来見田 隆 英 下関市監査委員 江 恭 一 下関市監査委員 長 秀 龍 下関市監査委員 林 村 透 定 1 期 監 査 の 結 果 に 関 す る 報 告 書 監査の対象 病院事業部 病院管理課、中央病院、豊田中央病院 上下水道局 全課所 2 監査の範囲 平成23年4月1日から平成23年11月30日までにおける財務に関す る事務の執行 3 監査の方法 諸帳簿その他の関係書類及び現地について全部又は一部を調査するととも に、関係職員から説明を聴取した。 4 監査の期間 平成24年1月4日から平成24年2月29日まで 5 監査の結果 財務に関する事務の執行については、次に掲げるものを除き、おおむね適 正に処理されていた。 6 改善等を要する事項 本定期監査において改善等を要するものと判断した事項は、次の とおりである。当該事項について措置を講じられたときは、地方自 治法第199条第12項の規定に基づき、その旨を監査委員に通知 されたい。なお、平成24年4月から地方独立行政法人に移行する 中央病院については、平成24年3月末現在の措置状況を通知され たい。 (1)病院管理課について ① 豊浦病院 において 、医業収益等 の過年度未収金 が存在している 。未収 金 の徴収 には、主管課 である 病院管理課 と指定管理者 である済生会 との 連 携が必要不可欠 であるので 、引き続き双方連携 の上、当該未収金 の徴 収に努力されたい。 ② 豊浦病院 の過年度未収金等 については 、指定管理者 である 済生会と下 関 市豊浦病院使用料等徴収収納事務委託契約 を締結し、徴収又 は収納さ れ た未収金 の取扱 いについては 、同じく済生会と締結 した 下関市立豊浦 病 院の未収金 に係る協定書 において規定している 。そこで 、その取扱い に ついて 確認したところ 、同協定書第 3条第1項第1号に基づく支払が されていなかった。当該規定に基づき適正に事務処理されたい。 (2)中央病院について ① 医業収益等 において 多額の過年度未収金が存在 している 。負担 の公平 性を確保するためにも当該未収金の徴収に引き続き努力されたい。 ② 研修会出席 に伴う参加費等 の支出において 、出席予定者 が先に立て替 え 払いをしており 、事後 に当該支出に係る事務処理 が行われているもの が 見受けられた 。支出の方法として立て替え払いは適切ではない 。関係 法令等に基づき適切な支出事務の執行に努められたい。 ③ 医薬品 の購入に係る事務処理 において 以下 の点が見受けられた 。契約 及び支出の事務は、関係法令等に基づき、適正な執行に努められたい。 ( 1)業者 から 納品された 医薬品 は、それぞれ 単価 を設定して締結 した 単 価契約 に基づき 支払 いが 行われているものであるが、その請求書 の明 細の中に、単価契約 を締結していない 医薬品の請求 を含み、かつ支払 い処理 されているものが 見受 けられた 。当該医薬品 については 、別に 適正 な契約事務 により 、新たな契約 の締結又は既存 の契約の変更を行 うべきであるが 、取扱可能な複数の業者 から見積書 を徴取し、価格 の 最も低い業者を確認するのみで、決裁処理も行われていなかった。 ( 2 )医薬品 の支払いに 係る支出調書及 び支払伝票 において 、1,000 万円 を超えるものが 事務局長 の専決(丙2)により 処理 されているものが 見受 けられたが 、当該決裁処理 は、下関市事務決裁規程 の部長等専決 事項 の「1,000 万円以上 の支出命令 に関すること 。」により 院長 の専 決(丙)により処理するべきである。 ④ 複数の単価 を設定 して契約書 を締結している 臨床検査業務委託 におい て 、契約書 に業務 の項目 がない臨床検査 を含んだ 請求書 が提出 され 支払 い 処理がされていた。当該臨床検査については、別に適正 な契約事務 に よ り、新たな契約 の締結又 は既存 の契約の変更を行うべきであるが 、臨 床 検査業務 の委託業者 から 見積書 を徴取し、単価 の確認のみで 、決裁処 理 も行われていなかった 。契約及 び支出の事務 は、関係法令等 に基づき、 適正な執行に努められたい。 ⑤ 下関市立中央病院他樹木等管理業務委託に係る契約締結事務 において 、 そ の実施伺及 び契約締結伺 はいずれも 契約方法を指名競争入札 としてい る にもかかわらず 、入札 の執行時 に業者から提出 されている書類は、入 札 書ではなく 、見積書 が提出されていた 。また、当該業務委託契約書 に お いて、業務の内容に係る範囲や数量等 の詳細 が明示 されていなかった。 適正な契約事務の執行に努められたい。 ⑥ 患者用寝衣等供給業務委託 に係る見積合せにおいて 、当該委託契約 は 5 個の複数単価契約であり 、見積合せは、対応可能 な2者から 見積書 を 徴 取して 行われている 。しかし、見積合 せの結果 、5個の単価 がすべて 予 定価格以下 を提示した 業者がなかったため 、1個の単価だけが 予定価 格 より高く提示 した業者 と減価交渉を行い、結果 5個の単価すべてにお い て予定価格以下 になったため 、その 業者 と契約 を締結していた 。しか し ながら 、減価交渉後 の決定単価 のうち 、予定価格 を下回 っていた 3個 の 単価を予定価格 まで引き上げて 決定 していた。この 様な事務処理 は適 切 とは言い難い。減価交渉 が難しい場合は、当該案件 を不調とし、必要 が あれば 設計内容又は複数単価 の組み合わせを変えて 、改めて 見積合 せ を実施するべきである。適正な契約事務の執行に努められたい。 (3)豊田中央病院について ① 医業収益等 において 過年度未収金 が存在している 。負担 の公平性を確 保するためにも、引き続き当該未収金の徴収に努力されたい。 (4)上下水道局(水道事業会計、工業用水道事業会計)について ① 水道事業収益のうち 営業収益及 び営業外収益並 びに 資本的収入 のうち 工 事負担金 において、過年度未収金が存在 している 。受益者間 の負担の 公 平性及 び収入確保の見地 から、引き続き当該未収金 の徴収に努力 され たい。 ② 行政財産 の目的外使用許可 に係る使用料(新規使用許可分 )について 、 前 々年度 の固定資産税評価額 を用いて 使用料 を算定しているものが 見受 け られた 。下関市上下水道局会計規程 (以下「会計規程 」という 。)第 1 17条第 8項では、使用料 の額は、下関市行政財産使用料条例 の規定 を 準用する 旨が規定されており 、同条例 に基づく 「下関市行政財産使用 料 算定に係る標準価格 の算定に関する 基準 」では 、行政財産使用料 の算 定 に用いるべき 土地の標準価格 は、前年度 の固定資産税評価額 と規定さ れ ているので 、当該基準 に基づき 算定 されたい。なお 、会計規程第 11 7 条第8項ただし 書を適用 して同条例等 によらず 使用料 の額を決定 する 場合には、その旨を明らかにして意思決定されたい。 (5)上下水道局(公共下水道事業会計)について ① 下水道使用料、下水道事業受益者負担金、下水道事業受益者分担金及 び 水洗便所設備資金貸付償還金において 、過年度未収金 が存在 している。 負 担の公平性及 び収入確保 の見地 から 、当該未収金 の徴収 に引き続き努 力されたい。 ② 平成23 年度下水道展運営委託業務 に係る予定価格 の算出根拠 が不明 確 であった 。予定価格 は契約金額 の基準となるものであるため 、算出根 拠を明確にされたい。
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