【※ファイルサイズが大きいので,御注意ください。】 (PDFファイル) - 広島県

広島県みなと
広島県みなと振興
みなと振興プラン
振興プラン
平成24
平成24年
24年1月
広
島
県
目 次
Ⅰ
計画策定にあたって………………………………………………………………………………………… 1
1
策定の趣旨………………………………………………………………………………………………… 1
2
計画の概要………………………………………………………………………………………………… 1
3
計画の位置づけ…………………………………………………………………………………………… 1
4
上位計画の概要…………………………………………………………………………………………… 2
Ⅱ
プランの方針………………………………………………………………………………………………… 4
1
みなとを取り巻く環境…………………………………………………………………………………… 4
2
みなとにおける現状(強みと弱み)…………………………………………………………………… 6
3
港湾が担う「目指す県土の将来像」…………………………………………………………………… 9
4
みなとの取り組むべき課題…………………………………………………………………………… 10
5
基本方針………………………………………………………………………………………………… 14
Ⅲ
実施計画…………………………………………………………………………………………………… 16
1
Ⅳ
みなと振興の重点化…………………………………………………………………………………… 16
■
優先度評価…………………………………………………………………………………………… 16
■
優先度評価指標……………………………………………………………………………………… 16
■
優先度ランクごとの対応方針……………………………………………………………………… 17
■
実施計画……………………………………………………………………………………………… 17
■
投資予定額…………………………………………………………………………………………… 18
■
他事業との連携……………………………………………………………………………………… 19
2
港湾施設の有効活用…………………………………………………………………………………… 20
3
港湾施設の適正な維持管理…………………………………………………………………………… 23
成果目標…………………………………………………………………………………………………… 24
用語解説………………………………………………………………………………………………………… 25
事業箇所図……………………………………………………………………………………………………… 26
Ⅰ 計画策定
計画策定にあたって
策定にあたって
1 策定の
策定の趣旨
「広島県みなと振興プラン」は,広島県の目指す将来像を示した広島県総合計画「ひろ
しま未来チャレンジビジョン」及びこれを実現するための「社会資本未来プラン」に基づ
き,利用者の視点・ニーズに対応した,より一層のソフト・ハード両面の港湾機能の強化
を推進するための実施計画を策定するものです。
※このプランは港湾管理者が県である港湾について策定
2 計画の
計画の概要
期間:
期間:平成 23 年度~
年度~平成 27 年度(
年度(5 年間)
年間)
「広島県みなと振興プラン」の推進期間は,
「ひろしま未来チャレンジビジョン」及び「社
会資本未来プラン」のおおむね10年後の展望を見据えた,当面5年間の計画としました。
投資予定額:
投資予定額:概ね320億円
320億円
本県の中期財政健全化計画に基づき,投資予定額を設定しました。
3 計画の
計画の位置づけ
位置づけ
ひろしま未来
未来チャレンジビジョン
チャレンジビジョン
ひろしま
未来
~将来にわたって,「広島に生まれ,育ち,住み,働いて良かった」と心から思える広島県の実現~
社会資本未来プラン
社会資本未来プラン
~戦略的な投資とマネジメントの最適化~
「広島県みなと
広島県みなと振興
みなと振興プラン
振興プラン」
プラン」
- 1-
4 上位計画の
上位計画の概要
ひろしま未来
ひろしま未来チャレンジビジョン
未来チャレンジビジョン
~県民の力とイノベーションで未来をつくる~
【策定年月】
平成22年10月
【基本構成】
おおむね10年後を展望し,現在本県が直面している課題や今後深刻な影響を受けるお
そ れが ある 問題 に対 して 有効 な手 立て が講 じら れな い場 合に 予測 され る将 来を 明ら かに
した上で,県民みんなで目指す姿(将来像)を描き ,これを実現する取組の方向や戦略を
示したものです。
【基 本理念】
将 来にわたっ て,「広島に生ま れ,育ち,住 み,働いて 良かった」 と心から思え る広島
県の実現
【目指す姿の実現に向けた4つの挑戦】
安心な
安心な暮らしづくり
新たな経済成長
たな経済成長
人づくり
豊かな地域
かな地域づくり
地域づくり
人口減少の中で社会を維持し
ていくには,イノベーションを
通じて強い経済をつくり,魅力
ある雇用を創出する必要があ
ります。
行政の第一の役割は,民間では
難しい公共サービスの提供な
どにより,県民の暮らしの安心
を確保することです。
地域の特性や資源を活用し,ほ
かにはない魅力を創出しなが
ら,新たな活力を生み出してい
くことが求められます。
経済,医療,福祉,教育など,
あらゆる分野での力の源泉は
「人」です。
「人づくり」,
「新たな経済成長」
,「安心な暮らしづくり」,
「豊かな地域づくり」の4つの分野ごとに
「目指す姿(将来像)」を掲げ,本県の「強み」を最大限に生かして様々な「挑戦」を行います。
【推進する上での視点】
1
「強み」を行かした活力の創出
2
「イノベーション」による新たな価値の創造
3
「グローバル化」への的確な対応
4
「県民主体」の新たな広島県づくり
5
市町及び近隣県との「連携」
- 2-
社会資本未来プラン
社会資本未来プラン
~戦略的な投資と
マネジメントの最適化~
【策 定 年 月】
平成23年3月
【策定の趣旨】
おおむね10年後を展望して ,広島県の目指す将来像を示した「ひろしま未来チ
ャレ
ン ジビジ ョン」を策定しました。
「 社会 資本未来プラン 」は ,
「ひろしま未来チ ャレ ン ジ
ビジョン」が目指す県土の将来像を実現するため,土木局及び都市局が担う今後の社会
資本 マネジメ ン ト の基本方針を定 め るものです。
【プランの 期間 】 プランの計画 期間は ,広島県 総 合計画「ひろしま未来チ ャレ ン ジビジ ョン」が,お
おむね10年後を展望して策定されたものであることから,10年 間(平成23~3
2年度)とします。
【基本構成】
- 3-
Ⅱ プランの
プランの方針
1 みなとを
みなとを取り巻く環境
東アジア地域は急速な 経済成長を遂げ ており,我が国 と東アジア地域と の貿易は大幅に 増加し,
日本企業の東アジア地域への進出などにより,アジア経済の相互依存関係が深化している。
臨海部への観光客の来訪が,地域の雇用や所得を創出し ,地域の活力を支え,豊かな地域づくり
に資することから, 魅 力的な港湾 空間 の 形 成が 求め られている。
物流の効率化,産業の国際競争力の強化 ,効率的で安全性の高い輸送体系の構築,地域が持つ資
源や魅力の活用など,幅広い機能の発揮が求められており,施設整備等のハード面の施策と港湾
施設の効 率 的な 運営等 の ソフト 面の施策を 総 合的に推進することが 求め られている。
東アジア地域等の GDP 実質成長率
資料:中国経済産業局
東アジア地域等との2国・地域間貿易額(輸出+輸入)
単位:億ドル
資料:通商白書 2011
- 4-
注 1)
NAFTA:北米自由貿易協定
アメリカ,カナダ,メキシ
コの 3 国間の自由貿易協定
のこと
注 2)
メルコスール:南米南部共同
市場
アルゼンチン,ブラジル,
パラグアイ,ウルグアイの 4
国間で合意された,財,サー
ビス,生産要素の自由な流通
を目指す共同市場のこと
注 3)
EU:欧州連合
欧州連合条約により設立
された 27 カ国からなるヨー
ロッパの地域統合体のこと
注 4)
ASEAN:東南アジア諸国連合
東南アジア地域の 10 カ国
からなる地域協力機構のこ
と
県
内企業の東アジア,東南アジアへの進出
広島県内の自動車関連企業の海外生産拠点設立動向
県内企業のアジアへの進出状況
県
内主要臨海部への観光客来訪(大型客船寄港状況)
30
広島港 外航
広島港 内航
尾道糸崎港 内航
呉港 内航
広島港全国順位
25
(
日本丸
0
20
寄
港
隻 15
数
)
26
1
21
21
17
12
9
10
10
4
10
8
7
6
5
1
3
2
0
0
H11
1
0
H12
8
0
1
H13
2
0
H14
00
H15
1
H16
9
4
9
2
0
11
22
2
00
H18
H19
6
0
H20
出典:「港湾別クルーズ船寄港予定,実績」,中国地方整備局調べ
「外・内航クルーズ船の寄港回数」,国土交通省港湾局振興課調べ
- 5-
飛鳥Ⅱ
5
0
H17
(
全
3 国
順
位
4 )
16
15
10
2
6
7
オーロラ
2 みなとにおける現状
みなとにおける現状(
現状(強みと弱
みと弱み)
□みなとの「
みなとの「強み」
著 東アジア
性
空 ・ ・道路網 発達
交通ネットワ
臨海部 鉄鋼 自動車 船 ど 幹産
中四国
唯一 万ト コ テナ船 係留可能
全国
数 原木輸入 ハブ機能
尾道糸﨑
厳 代表
歴史・文 源 ど
全国一 レジャ ボ ト保 隻数
中四国
中 期航路網 充
成長が しい
に近い地理的優位
港 港湾
の
した広域
ーク
に
,
,造 な の基
業が立地
地方で
5
ンの ン
が
でも有 の
の
を有する
港
島に
される
化資 な が点在
のプ
ー ー
有
地方の港湾の で定
が 実
県境を
越える井桁上の高速道路ネットワーク
臨海部に基幹産業が立地
広島港
国際コンテナターミナル
赤:鉄鋼関連
緑:自動車関連
青:造船関連
5 万 t コンテナ船係留可能
資料:数字でみる港湾 2011 より作成
全国有数の原木取扱量(尾道糸崎港)
原木輸入量上位10港(H21)
上位10港(H21)
原木取扱量
(千トン)
800
尾道糸崎港
752
700
600
470
500
376
400
300
204
200
100
0
192
165
152
127
118
117
尾道
伏木
境 石巻 阪南 秋田
浜田 三河 新潟
糸崎
富山
系列1 752 470 376 204 192 165 152 127 118 117
呉
資料:港湾統計(年報)
- 6-
中国地方の主な観光資源(歴史遺産・伝統文化資源,芸術・文化資源)
世界遺産 宮島
尾道 千光寺公園
資料:中国地域港湾・空港ビジョン H20.4 より作成
プ
レジャーボート総隻数(平成 22 年)
プレジャーボート総隻数 (上位10位)
都道府県
広島県
岡山県
静岡県
兵庫県
神奈川県
愛知県
愛媛県
長崎県
山口県
香川県
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
14,000
16,000
18,000 (隻)
資料:平成 22 年度プレジャーボート全国実態調査
廿日市ボートパーク
五日市 PBS
- 7-
□みなとの「
みなとの「弱み」
北米,欧州の基幹航路貨物の多くが阪神港等へ陸送
県 内企 業の 東アジア , 東南アジア への生 産機能移転
県 内コ ン テナ貨物 の広島 ・福山 港 利 用の 低迷
広島港 臨海部 の 東西 の 物流ネットワ ークが ボト ル ネッ ク
観光資源相互のネットワーク不足
プ レジャ ー ボ ー ト等 の 不法係留
港湾施設の 耐震 化施設が 脆 弱
島 嶼部フェリ ー 減少 による生活 利便性 の 低下
外貿コンテナ貨物の管内港湾利用率の低迷
平成 15 年
平成 20 年
資料:中国地方整備局
広島港
コンテナ貨物量の推移
福山港コンテナ貨物量の推移
広島港
臨港道路(五日市・廿日市地区)の渋滞
耐震強化岸壁整備の進捗状況(H23.4 末)
地方別耐震強化岸壁整備の進捗状況
新八幡川橋付近
北海道
10
東北地方
10
6
3
34
関東地方
6
55
中部地方
四国地方
九州地方
0
5
37
近畿地方
中国地方
完了バース数
工事中バース数
12
2
耐震強化岸壁の
耐震強化岸壁の
整備数が
整備数が少ない
3
11
5
14
10
10
20
30
40
50
60
箇所
■広島県は,完了バースが2,工事中バースが1で
ある(但し,呉港除く) 資料:数字でみる港湾 2011 より作成
- 8-
3 港湾が
港湾が担う「目指す
目指す県土の
県土の将来像」
将来像」
~10年後
10年後の
年後の社会資本のあるべき
社会資本のあるべき姿
のあるべき姿~
【新たな経済成長
たな経済成長】
経済成長】
広域交通
■ 広域的なネットワークが形成され,海外との取引が活発になります
物流基盤
■ 物流基盤の充実により,企業活動が支えられ経済基盤の強化が進んでいます
観光基盤
■ 観光インフラの整備による「ひろしまブランド」,「瀬戸内ブランド」等が確立されてい
ます
【安心な
安心な暮らしづくり】
らしづくり】
環境保全
■ 自然環境の保全が進んでいます
防災・
防災・減災
■ 県民の生命・財産への被害を最小限にするための県土づくりが進んでいます
生活環境
■ 主要施設周辺のバリアフリー化率が高まり,安心して生活できる環境整備が進んで
います
交通安全
■ 安心で安全な交通環境整備が進んでいます
【豊かな地域
かな地域づくり
地域づくり】
づくり】
都市地域
■ 臨海部のにぎわいが創出されています
中山間地域
■ 市町中心地などへのアクセス性が確保され都市的サービスを享受できる環境の整
備が進んでいます
- 9-
4 みなとの取
みなとの取り組むべき課題
むべき課題
課題1 経済交流基盤を支える港湾機能の充実・強化
・大型船舶に対応した施設が不足し,円滑な物流輸送が阻害されている
・コンテナターミナルの 24 時間化や港湾運営の民営化等,質の高い港湾サービスが提供できて
いない
・東日本大震災を踏まえた産業活動のリダンダンシーの確保が急務となっている
・観光・交流拠点の魅力向上に資する臨海部の賑わいの場が少ない
大型船舶への対応(福山港本航路の整備イメージ)
臨海部の賑わいの場
広島港宇品旅客ターミナル
宇品波止場公園(帆船フェスタ)
アクタス(インテリアショップ,カフェ)
- 10 -
課題2 生活・暮らしを守る港湾機能の充実・強化
・埋立等により藻場・干潟が消滅するなど,自然が損なわれている
・耐震強化施設が不足しているため,災害時における緊急輸送網の確保が急務となっている
・島嶼部等の海上交通の結節点となる旅客施設の利便性が低い
・船舶の係留場所が不足しているため,災害時の放置艇流出被害の防止が求められている
石炭灰造粒物を用いた海域環境改善(福山港内港地区)
実験区域
浮泥や青潮の発生状況
浮泥の拡大写真
緊急輸送道路網の確保
福山港
広島港(整備中)
大西港
呉港
※図中の港は耐震強化岸壁
- 11 -
資料:広島県道路整備計画 2011
拠点旅客施設の利便性向上(宮島・宮島口)
JR山陽本線
左折車の滞留による渋滞 国道2号
広電宮島線
踏切による交通の遮断
JR宮島口駅
右折車の滞留による渋滞
広電宮島口駅
観光バスへの路上での乗降による通行障害
松大汽船ターミナル 天端高不足で老朽化した護岸
小規模な待合所やトイレ
オープンスペースの不足
JR旅客ターミナル
バリアフリー未対応で老朽化した桟橋
松大汽船桟橋(自動車)
松大汽船桟橋(旅客)
凡例
JR宮島口桟橋
市営駐車場
民間駐車場
船舶の係留場所が不足
都道府県別放置艇隻数等(プレジャーボート総隻数の上位 10 港比較)
プレジャーボート総隻数(放置艇数)
都道府県
広島県
岡山県
静岡県
マリーナ等 PB総隻数
許可艇 放置艇
都道府県名の収容能力
広島県
岡山県
静岡県
兵庫県
神奈川県
愛知県
愛媛県
長崎県
山口県
香川県
A
B
C
4,943
4,193
7,141
6,720
7,501
3,803
1,925
1,560
1,652
2,698
16,441
10,704
9,963
9,745
8,809
8,406
8,147
8,088
6,941
6,286
4,538
3,323
9,049
5,547
6,812
4,485
1,808
5,303
2,436
3,383
F
11,903
7,381
914
4,198
1,997
3,921
6,339
2,785
4,505
2,903
兵庫県
神奈川県
愛知県
愛媛県
長崎県
山口県
香川県
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
14,000
16,000
18,000
(隻)
※グラフ中の桃色バーは,総隻数のうち放置艇隻数を示す
資料:平成 22 年度プレジャーボート全国実態調査
- 12 -
課題3 地域活動を支える港湾機能の充実・強化
・観光・交流拠点の魅力向上に資する臨海部の賑わいの場が少ない(再掲)
・島嶼部等の海上交通の結節点となる旅客施設の利便性が低い(再掲)
・小型船の係留場所不足により,円滑な漁業活動に支障をきたしている
臨海部の賑わいの場【再掲】
小型船係留状況
ユーアイベルモニー(結婚式場)
課題4 施設の潜在機能を最大限活用及び維持管理・更新時代への対応
・利用が低迷した施設の利用転換が必要となっている
・コンテナターミナルの 24 時間化や港湾運営の民営化等,質の高い港湾サービスが提供できて
いない(再掲)
・アセットマネジメントシステムの導入による計画的・効率的な維持管理形態への転換が必要と
なっている
ライフサイクルコスト縮減の推進
○港湾施設維持管理計画の策定
目的 維持管理費の平準化
(計画策定時に,維持管理費や施設更新費等を考慮)
港湾施設維持管理計画
・日常点検
・定期点検
・臨時点検
施設診断
劣化予測
台帳の電子化
マネジメントシステム
- 13 -
予防保全的な維持管理
維持・更新費用の最小化
維持管理水準の向上
5 基本方針
「広島県みなと振興プラン」については,下記の3つの基本方針を基に今後5年間(平
成23年度~平成27年度)の実施計画を策定し,事業を推進していきます。
□みなと振興
みなと振興プラン
振興プランの
プランの基本方針
基本方針1 みなと振興の重点化
○な客観的な
評価基準を
用いた優先度評価
客観的
評価基準
いた優先度評価を
優先度評価
施策の「選択と
選択と集中」
集中」による戦略的
による戦略的
整備を
し,「早期効果
の発現」
整備をな推進し
推進
「を早期効果の
早期効果
発現」をを図行るい,施策の
○利用者の
利用者の視点・
視点・ニーズに
ニーズに対応した
対応した,
した,低廉,
低廉,迅速かつ
迅速かつ安心
かつ安心な
安心な港湾サービス
港湾サービスを
サービスを提供する
提供する
(1)「新たな産業,基幹産業の競争力強化」
,
「交流,賑わい機能の強化」に資する
づくり
済交流基盤を
済交流基盤を支えるみなと
えるみなと』
『強固な
強固な経
(2)「海域環境の改善・修復」
,
「耐震強化施設の強化」
,
「安心して利用できる施設の充実」
,
「海
上交通の安全確保」に資する
づくり
『生活・
生活・暮らしを守
らしを守るみなと』
るみなと』
(3)「魅力的なみなとまちづくりの推進」
,
「生活交通,漁業活動の円滑化」に資する
づくり
動を支えるみなと』
えるみなと』
基本方針2 港湾施設の有効活用
『地域活
○既存の
既存の港湾施設を
港湾施設を最大限活用していくため
最大限活用していくため,
していくため,施設の
施設の機能改善や
機能改善や利用転換を
利用転換を推進する
推進する
○ス既存施設を
をコンテナターミナルの
有効活用し
・ニーズに
に対応した
,戦略的な
なポートセール
既存施設
有効活用し,利用者の
利用者のの24視点・
視点時間化,
ニーズ
対応のした,
した
戦略的
の
展開,
,
,
港湾運営の
民営化などによる
などによる質
質の高い
展開
コンテナターミナル
時間化
港湾運営
民営化
などによる
港湾サービス
港湾サービスを
サービスを提供する
提供する
(1)「施設の機能改善」
,
「施設の利用転換」を図る
『既存施設の
既存施設の有効活用』
有効活用』
(2)「民間による施設の管理運営」
,
「質の高い港湾サービスの提供」を図る
限活用する
限活用するソフト
するソフト施策
ソフト施策の
施策の展開』
展開』
基本方針3 港湾施設の適正な維持管理
『既存施設を
既存施設を最大
○な計画策定時に
,維持管理費や
計画策定時
維持管理費や施設更新費等を
施設更新費等を考慮し
考慮し,「新技術
「新技術・
新技術・新工法」
新工法」等の積極的
活用を
活用を推進する
推進にする
○命化などを
アセットマネジメントシステムを
活用した
維持管理計画の
アセットマネジメントシステム
活用した維持管理計画
した
維持管理計画
策定により,
により,施設の
施設の長寿
などを図
の縮減を
を推進する
命化
などを図り,ライフサイクルコスト
ライフサイクルをコストの
コスト
縮減
推進するの策定により
- 14 -
□計画策定における
計画策定における課題
における課題と
課題と基本方針の
基本方針の関係
社会資本未来プラン
~社会資本マネジメントの3つの方針~
社会資本整備の重点化
○強みを活かした短期集中戦略
①広域的な交流・基盤連携の
強化
②集客・交流機能の強化と
ブランド力向上
広島県みなと振興プラン
みなとの取り組むべき課題
~3つの基本方針~
計画期間:H23~H27(5年間)
①みなと振興の重点化
課題1 経済交流基盤を
経済交流基盤を支える港湾機能
える港湾機能の
港湾機能の
充実・
充実・強化
・大型船舶に対応した施設が不足し,円滑
な物流輸送が阻害されている
・コンテナターミナルの 24 時間化や港湾運
営の民営化等,質の高い港湾サービスが
○客観的な評価基準を用いた優先度評価を
行い,施策の「選択と集中」による戦略的
な整備を推進し,「早期効果の発現」を図
る
○利用者の視点・ニーズに対応した,低廉,
提供できていない
・東日本震災を踏まえた産業活動のリダン
ダンシーの確保が急務となっている
かつ安心
迅速
⑦持続可能なまちづくり
・耐震強化施設が不足しているため,災害
時における緊急輸送網の確保が急務とな
くり
の
の強化」,「
」,「耐震強化施設
して利用できる施設の
」,「海上交通の
確保」に資す
る『
(
』
)「魅力的な
「
なとま
くり
くりの推進」,
活交通,漁業活動の円滑化」に資
する『
・島嶼部等の海上交通の結節点となる旅客
』
くり
②港湾施設の有効活用
施設の利便性が低い
・船舶の係留場所が不足しているため,災
害時の放置艇流出被害の防止が求められ
○既存の港湾施設を最大限活用していく
ている
課題3 地域活動を
地域活動を支える港湾機能
える港湾機能の
港湾機能の充実・
充実・
強化
・観光・交流拠点の魅力向上に資する臨海
部の賑わいの場が少ない(再掲)
・島嶼部等の海上交通の結節点となる旅客
施設の利便性が低い(再掲)
業活動に支障をきたしている
課題4 施設の
施設の潜在機能を
潜在機能を最大限活用及び
最大限活用及び維持
管理・
管理・更新時代への
更新時代への対応
への対応
・利用が低迷した施設の利用転換が必要となっ
社会資本の適正な維持管理
域環境 修復
安心
充実
安全
生活・
生活・暮らしを守
らしを守るみなと づ
3
み ちづ
生
地域活動を
地域活動を支えるみなと づ
』
(2)「海
っている
・小型船の係留場所不足により,円滑な漁
社会資本ストックの有効活用
する『
・埋立等により藻場・干潟が消失するなど,
自然が損なわれている
力強
強固な
強固な経済交流基盤を
経済交流基盤を支えるみ
なと づ
部の賑わいの場が少ない
課題2 生活・
生活・暮らしを守
らしを守る港湾機能の
港湾機能の充実・
充実・
強化
競争
産業の
化」,「交流,賑わい機能の強化」に資
・観光・交流拠点の魅力向上に資する臨海
○社会ニーズに応じた中期戦略
③環境保全と循環型社会の
構築
○創意工夫を加えた長期戦略
④防災・減災対策の充実・
強化
⑤自立した生活ができる
環境の整備
⑥総合的な交通対策の推進
整備
幹
な港湾サービスを提供する
(1)「新たな産業,基
ている
・コンテナターミナルの 24 時間化や港湾運営の
民営化等,質の高い港湾サービスが提供でき
ていない(再掲)
ため,施設の機能改善や利用転換を推
進する
○既存施設を有効活用し,利用者の視
点・ニーズに対応した,戦略的なポート
セールスの展開,コンテナターミナルの
24 時間化,港湾運営の民営化などによ
る質の高い港湾サービスを提供する
既存施設の
既存施設の有効活用
(1)「施設の機能改善」,「施設の利用転
換」を図る『
』
(2)「民間による施設の管理運営」,「質
既存施設を
既存施設を最大限活用する
最大限活用するソフト
するソフト施
ソフト施
策の展開
の高い港湾サービスの提供」を図る
『
』
③港湾施設の適正な維持管理
○計画策定時に,維持管理費や施設更
新費等を考慮し,「新技術・新工法」等
・アセットマネジメントシステムの導入による計画
的・効率的な維持管理形態への転換が必要と
なっている
の積極的な活用を推進する
○アセットマネジメントシステムを活用し
た維持管理計画の策定により,施設の
長寿命化などを図り,ライフサイクルコ
ストの縮減を推進する
- 15 -
Ⅲ 実施計画
1 みなと振興
みなと振興の
振興の重点化
□優先度評価
○港湾整備事業については,「選択と集中」による戦略的な整備を推進し,「早期効果
の発現」を図るため,客観的な評価基準を用いた優先度評価によりA,B,Cの段
階に分類する
○中でも特に重点的な投資が必要な事業は,優先度Sの最優先事業として評価する
『評価対象事業』
みなと振興プランの施策へ貢献する事業
・強固な経済交流基盤を支えるみなと
・生活・暮らしを守るみなと
・地域活動を支えるみなと
客観的な事業評価による優先順位付け
事業箇所ごとの優先度の明確化
優先度の高い箇所への短期集中投資
□優先度評価指標
評価指標は次に示すとおり,各事業箇所毎に各指標別の評価を行い,合計点を算定し
ます。
広島県みなと振興プランの施策項目への貢献度
強固な経済交流基盤を支えるみなと
生活・暮らしを守るみなと
地域活動を支えるみなと
事業効果 B/C
評価指標
新たな産業,基幹産業の競争力の強化
交流,賑わい機能の強化
海域環境の改善,修復
耐震強化施設の強化
安心して利用できる施設の充実
海上交通の安全確保
魅力的なみなとまちづくりの推進
生活交通・漁業活動の円滑化
費用対効果の大小
事業熟度
地元の要望・協力体制
上位計画への位置付けや他事業との連携
事業効果の発現時期
- 16-
□優先度ランク
優先度ランクごとの
ランクごとの対応方
ごとの対応方針
対応方針
優先度評価S,A,B,C別の対応方針は次に示すとおりです。
高
い
←
優
先
度
→
低
い
【Aのうち特に波 及効果が広域的で,豊かな県民生活 の実
現への貢献が期待される箇所】
特に重点的に実施する
Sランク
計画期間内に短期集中投資することにより早期完成を図る
Aランク
Bランク
計画的な投資により段階的に整備完成を目指す
Cランク
既存の施設の活用により対応する
港湾事業の優先度
□実施計画
実施計画
9
16
Aランク
(Sを含む)
4
15
Cランク
26
※優先度評価は平成23年度時点の評価であり,今後,社会経済情勢等の
箇所数
変化により適宜見直しを行う 単位:箇所
Bランク
3
箇所数
0
10
20
30
計画期間H27迄
完成
継続
次期計画又は既
存施設の活用
事業実施箇所(優先度評価結果)は,次に示すとおりです。
区 分
箇所数
箇 所
福山港
広島港
尾道糸崎港
竹原港
完 成
20箇所
一文字地区
宇品地区
三原内港地区
北崎地区
防波堤
防波堤
ビジター桟橋
ビジター桟橋
継続
12箇所
他
広島港 廿日市・五日市地区
尾道糸崎港 機織地区
尾道糸崎港 松浜地区
小用港 ウシイシ地区
- 17-
臨港道路4車線化
航路・泊地
防波堤,緑地
小型船だまり
他
合 計
32箇所
-
□投資予定額
港湾事業の予算は,国や県の財政悪化に伴う公共事業費の縮減等により,平成 16 年から
大幅な減少傾向にあります。
万円
事業費(億円)
3,000
300
広島県港湾事業の投資実績・計画
2,500
250
合計
補助事業
単独改良
単独維持
直轄負担金
2,000
200
1,500
150
1,000
100
実施計画期間
500
50
0
H6
H7
H8
H9
H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27
年度
中期財政健全化計画期間
実施計画では,平成 23 年度から平成 27 年度の 5 ヵ年について,「中期財政健全化計画(平
成 22 年 12 月策定)」に基づき具体的な投資予定額を設定しました。
■
投資予定額
:
概ね320億円
区 別
補 助 事 業
改 良
単 独
維 持
直 轄 負 担 金
合 計
H23~H27事業費
約210 億円
約 30 億円
約 30 億円
約 50 億円
約320 億円
- 18-
□他事業との
他事業との連携
との連携
1
道路事業との連携
物流機能を強化する広域ネットワークを構築するため,岸壁や臨港道路等の港湾事業と道路事業
が連携し事業を推進します。これにより ,県内港への集荷促進や利用拡大が図られ,港湾の国際
競争力の強化に寄与します。
①道路事業との連携例
(福山港~福山市内~山陽道)
福山港国際コンテナターミナル
福山港国際コンテナターミナル
2
観光振興との連携
豊かで魅力ある観光資源を一層活かすため,観光資源をつなぐネットワークの強化や,アクセス
改善に取り組むとともに,港湾施設を利活用した賑わい空間づくりを進めていきます。
②観光振興との連携例
(尾道中央ビジター桟橋)
3
産業振興(企業)との連携
県内企業の強みや社会的課題を的確に踏まえ,企業の競争力強化 ,企業誘致・集積を積極的に推
進する取り組みを進めていきます。
③産業振興(企業)との連携例
(広島港廿日市地区,五日市地区)
製造業
エネルギー産業
- 19-
2 港湾施設の
港湾施設の有効活用
視
ニーズに対応した低廉,迅速かつ安心な港湾サービスを提供するため,コンテナ航
増便によるネットワークの充実や,県内港への集荷促進に向けたポートセールスを
利用者の 点・
路の
開設や
展開します。
新規
ポートセールスの取り組み
①
民間事業と連携したポートセールス活動の強化
港湾運営民営化を見据え,行政と民間事業者が連携したポートセールス体制を確立し,活動を強
化します。
・ポートセールス活動の強化に向けた各主体の役割の明確化
・行政と民間事業者等との連携による企業訪問活動の展開
・集荷促進のための具体的な取組手法の検討・実施
②
継続的なポートセールス活動の展開
県内港への集荷促進及びコンテナ航路の維持拡充を図るため,引き続き,関係者との業務提携等
を活かした,県内・首都圏・海外での継続的なポートセールス活動を展開します。
・海 外セールス対象:船会社及び広島からの進 企業等
・首都圏セールス対象:荷主企業 社物流
等
・県 内セールス対象:県内荷主企業等
本
出
担当
定期航路
定期航路の
航路の現況と
現況と目標
【広島港の現
中国航路 週6便
況】
神原汽船
民生輪船
韓国航路 週9便
興亜海運
汎洲海運
カメリアライン
長錦商船
高麗海運
南星海運
【
天津新港 大連
青島
釜山蔚山
光陽
志布志
上海
寧波
台湾・
台湾・東南アシ
東南アジ
アジア航路
週2便
厦門
基隆
陽明海運
台中
ワンハイラインズ 蛇口 塩田
香港 高雄
ハイフォン
マニラ
広島神戸 千葉
福山港の現況】
韓国航路 週4便
興亜海運/
興亜海運/KMTC
北米航路 月1便
イースタン・
イースタン・カーライナー
北米西岸港
(アメリカ・
アメリカ・エバ
エバレットなど
レットなど)
など)
航路
内航フィーダー
フィーダー航路
内航
フィーダー
(マロックス,
マロックス,井本商運,
井本商運,山九)
山九)
(マロックス,井本商運,山九)
神戸・
神戸・大阪 週4便
千葉
週3便
神戸(経由:
週1便
経由:和歌山,
和歌山,徳島,
徳島,岩国,
岩国,その他
その他)
神戸(経由:
経由:徳山,
徳山,ひびき,
ひびき,門司,
門司,宇部,
宇部,その他
その他) 週1便
神戸(経由:
経由:徳山,
徳山,中野関,
中野関,細島,
細島,志布志,
志布志,その他
その他) 週1便
中国航路 週6便
台湾・
台湾・マニラ航路
マニラ航路 週1便
神原汽船/
神原汽船/民生輪船
日本郵船/
日本郵船/愛媛オーシャン
愛媛オーシャンライン
オーシャンライン
,シンガポール,
シンガポール,
上海・
上海・釜山経由ベトナム
釜山経由ベトナム,
ベトナムインドネシア
へ
タイ,
タイ,マレーシア,
マレーシア,インドネシアへ
○ 中国は,今まで「世界の工場」としての地位・役割が大きかったが,今後は「世界の工場」
+「マーケット」として,今まで以上に貨物量の増加が見込まれる。
○ 東南アジアは,経済成長が著しく,安価な労働力を背景に日本の企業も多数進出しており,
中国と同様に「世界の工場」になりつつある。そのため,貨物量の増加が見込まれる。
【広島港の目標】
【
(現況)
現況) (平成 27 年度目標)
年度目標)
中国航路
週6便 ⇒ 週10便
10便
東南アジア
東南アジア航路
アジア航路 週3便 ⇒ 週5便
福山港の目標】
(現況)
現況) (平成 27 年度目標)
年度目標)
中国航路
週6便 ⇒ 週10便
10便
東南アジア
東南アジア航路
アジア航路 な し ⇒ 週1便
- 20-
質の 高い港湾 サービスを 提供する ため,コン テナター ミナルの2 4時間化 や港湾運営 の民営化な
どを進めます
港湾
経営民営化に向けた取り組み
①
民営化の目的
公設民営の考え方のもとに,港湾管
理者の港湾経営に関する業務を責任と
権限を備えた港湾運営会社に委ね,民 国
の 視 点を活かした 質 の 高 い港湾 サ ー ビ
スを提 供 することにより,港湾の国際
競争力強化を図ります。
基本スキーム
②
港湾施設を港湾運営会社に対し,
施設の一体 期 付を実施します。
(
30 )
長 貸
年
港
湾
管
理
者(
広
島
県)
支 援
【制度導入による優遇措置】
港湾運営会社に対する無利子
貸付制度及び税制(固定資産
税等)の優遇 ~広島港のみ
行政財産の貸付
岸壁,コンテナヤード,
ガントリークレーン等
※国有岸壁を含む
協 力
港湾運営会社の提案も
踏まえ、港湾計画作成等
港湾運営会社
運営計画に基づき、港湾運営に
関する業務を一元的に担う
コンテナターミナル
の運営業務
◎ 利用者ニーズに応じた柔軟な対応
◎ 港湾施設の利用調整
◎ 荷主・船社への営業活動
→ ポートセールス
◎ 共同化事業等
→ 荷役機械等共同化
→ 荷役作業24時間対応
◎ 港湾施設の維持管理
関連事業
最長
◎ 物流倉庫の整備,運営(広島港)
監 督
~ 税制・無利子貸付等の適用
公共性確保(料金変更命令・
【 貸 付対象施設】
監督命令・大口株式保有への
サ
ー
規制等) ※ 国も実施
・コンテナ ヤ ー ド
投
料
ビ
資
金
ス
・岸壁(国 有 ,県 有 )
利用者(船社等)
・ ガ ント リ ーク レ ーン
投資家(関係事業者,金融関係等)
・ 上屋 (C F S等)
③ 更なる効率化
・2 4時 間 フ ル オ ー プ ン化 …… コンテナ船の 着 岸 時刻 に関わら ず ,いつでも荷役 可 能
・内航 フィ ー ダ ー機能の充実 … 中 四 国 周辺 港湾からの集荷, 阪神 港とのネットワーク化
・ 新 たな 料金 体 系 の 導入……… 港湾運営会社が 柔軟 な利用 料金 を設定
【
参考】広島港の民営化のステップ
■ 第 1段階【 移 行期】 2011( 平 成 23) ~ 2012( 平 成 2 4) 年 度
港湾運営会社による 経 営体制へと 移 行する 時 期
・荷役機 械 ,荷役 情報シ ステ ム の 共同 化
・港湾施設利用 料 の 新料金シ ステ ム の 導入
■
■
第2段階【展開期】 2012(平成 24)~ 2013(平 成 25)年度
港湾運営会社による 経 営体制を 軌 道に 乗せ ,民営化事業を 本格 展開する 時 期
・ 出 島 地区 コンテナ タ ー ミ ナル 直背後 での 共同 物流セン タ ーの整備
・ タ ー ミ ナル運用の2 4時 間化に向けた運用 時 間の 延長
・ 神戸 港な どど の内航 フィ ー ダ ー機能の充実
第3段階【展開期】 2014(平成 26)年度以降
港湾運営会社による 経 営体制が完 全 に 自 立する 時 期
・ 出 島 地区 コンテナ タ ー ミ ナルへのコンテナ取 扱 機能の集 約
・港湾運営会社の マ ー ケ テ ィ ン グ部門 の拡大によるポートセールスの 自 主展開
・港湾運営会社の業務 範囲 の拡大
- 21-
港湾施設の利活用による賑わい空間づくりや,クルー
1
ジング支援の充実を図ります。
港湾施設の利活用による賑わい空間づくり
魅力あるみなと空間の 形 成を図るため,利用 率 の 低 い 上屋 等の利用 転換 を図り,民間事業者の
ノウハウや民間活力を活かして,賑わい施設として活用を進めていきます。
また,市町 と連携し 様々 なワー キ ン グ や検討会を 通じ て ,情報 や提 案 を 総合 的に集 約 し,賑わ
い空間 創出 に向けた検討等, ソフ ト施 策 を中 心 とした取り組みを進めていきます。
インテリアショップ、カフェ
宇品ターミナル
みなと公園
みなと公園
宇品ターミナル
宇品ターミナル
波止場公園
宇品中央上屋等
広島高速3
広島高速3号線
結婚式場、オープンカフェ、
交流厚生用地
ライブハウス
階段式護岸
宿泊施設等
出島沖緑地
2
グランドプリンスホテル広島
出島沖緑地
ジング支援の充実
瀬戸内海クルーズネットワーク計画を基に,クルージングビジネス計画を策定し,観光資源と
みなとのネットワーク化により,観光客誘致等の観光振興を一層推進していきます。
また,県営 桟橋 の ビジタ ー利用者への開 放 に 併せ て ,桟橋 予 約シ ステ ム を開 発 し,予 約 機能の
一 元 化を図るとともに,観光 情報 等の 様々 な 情報 を 発信 することにより,クルー ズ人口 の拡大に
寄与する取り組みを進めていきます。
※クルージングビジネス計画
『瀬戸内 海の道構想』に基づく「多島美・まちなみ景観」「地域に根ざした文化・芸術 ・
産 業 」「独 特の 食材 ( 農水 産物)」 とい っ た, 地 域 全 体で取り組む 『瀬戸 内 ブ ラン ド』 の
構築に向け,クルー ズ需要 を 喚起 し, 瀬戸 内海クルー ズ を積極的に推進するため, 幅 広い
利用者の 視 点を取り 入 れた計画
クルー
- 22-
3 港湾施設の
港湾施設の適正な
適正な維持管理
マ ジメントを活用 した維持管理計画 を策定し,計画的・ 効率的な維持管理を 推進して
アセット ネ
いきます。
管理計画の策定
維持 管理 計画の 策 定により,港湾施設の 長寿命 化を図ります。
【維持 管理 計画 書 の 5 つの 基本 的な 考 え 方 】
1 変状お よび 劣 化の 発 生を 前 提
維持
⇒全ての施設は劣化する
後保全
防保全
転換
2
事
から予
への
⇒変状および劣化による性能低下を事前に防止する「予防保全」に
3
主
と の
等の
よび維持
ルの設定
⇒部材を区分し,それぞれの特性に合った維持管理レベルの設定
要部材 そ 他部材
区分お
管理レベ
4 劣化の予測と実態の乖離を前提
⇒将来予測と現状は乖離するため予測の更新と乖離した場合の対応
5 総合評価の実施
⇒問題点の整理や代替案の検討,維持補修の基本方針を定める
管理イメージ】
広島県の港湾施設及び海岸 保全
施設の施設 管理 (維持 管理 )
港湾・海岸 保全 施設
維持 管理 計画 書
【広島県の港湾施設の施設
点検
定期的な点 検・評価を実施し,
ステ を
する。
シ
調書
アセットマネジメントシステム
3
-2 -
ム 更新
Ⅳ 成果目標
平成23年度から平成27年度の5ヶ年間のチャレンジにより,次のとおりみなと振興における
値を設定しました。
目標
現 況 値
目 標 値
(データ年月日
(H27 年度末)
データ年月日)
年月日)
年度末)
広島港 209 千 TEU〔38%〕 広島港 260 千 TEU〔50%〕
コンテナ貨物取扱量
福山港 83 千 TEU〔22%〕 福山港 130 千 TEU〔30%〕
〔県内港利用率〕
(平成 20 年)
2社 週6便
中国
週 10 便
(平成
22
年度)
広島港
4社 週3便
東南アジア
週5便
コンテナ
(平成 22 年度)
航路
2社 週6便
中国
週 10 便
(平成
22 年度)
福山港
東南アジア (平成なし
週1便
22 年度)
なし
民営化・共同化された港湾
2港
(平成 22 年度)
13 箇所
ビジター船係留可能箇所
27 箇所
〔13
箇所〕
〔うち海の駅〕
〔14 箇所〕
(平成 22 年度)
集客・交流施設への
3 箇所
8 箇所
利用転換箇所
(平成 22 年度)
28%
プレジャーボート収容率
33%
(平成 22 年)
25%
耐震強化岸壁整備率
38%
(平成 22 年度)
集客・交流施設への
3 箇所
8 箇所
利用転換箇所【再掲】
(平成 22 年度)
項 目
強固な経済交流
基盤を支える
みなと
生活・暮らしを
守るみなと
地域活動を
支えるみなと
参考
優先度評価によるS・Aランク箇所
2
5事業
短期集中投資により
目標(
H27 年度末)
1
4
-2 -
6事業の完成
用語解説
掲載ページ
ア セ ッ ト マ ネ ジメ 公共土木施設を資産(アセット)としてとらえ,将来 1 3,1 4, 15,2 3
の施設の状態を予測し,初期建設費用+維持管理+更
ント
新費用(ライフサイクルコスト)が最小となる補修工
法と補修時期を選定する総合的な管理・運用(マネジ
メント)方法。
イノベーション これまでの発送や手法にとらわれることなく,新しい 2,3
アイデアで,新たな価値を創造していくこと。
阪神・淡路大震災を教訓とし,地震直後から発生する 11
緊急輸送道路
緊急輸送を円滑かつ確実に実施することを目的とし
て,各都道府県において策定された『緊急輸送道路ネ
ットワーク計画』の中で設定された路線で,役割に応
じ,1次から 3 次までが設定。
社会的あるいは経済的な関連が,国家や地域などの境 2
グローバル化
界を越えて,世界規模に拡大して様々な変化を引き起
こす現象。
Gross Domestic Product(国内総生産)の略
GDP
4
一定期間に国内で生産された財貨・サービスの価値額
の合計。国民総生産(GNP)から海外での純所得を差
し引いたもの。
道路,鉄度,港湾といった産業基盤や,住宅,公園, 1,3,9
社会資 本
学校など生活基盤を形成する施設の総称。
通勤,通学,通院,買物など,日常生活に必要不可欠 14,15,16
生活 交通
な交通。
瀬戸内海の豊かな地域資源を相互に連携させ,観光産 22
「瀬戸内
業をはじめとした地域産業の活性化を目指す広島県
海の道 」 構 想
のビジョン(平成 23 年 3 月策定)
高齢者,障害者などの社会参加を困難にしている社会 9
バリアフリー
的,制度的,心理的な障壁(バリア)を取り除き(フ
リー),誰もが暮らしやすい社会環境をつくろうとい
う考え方。
事業の実施によって,評価期間中に発現するさまざま 16
費用対効果
な効果・影響を貨幣換算し,これを建設費,維持管理
等のコストと比較する事業の投資効率性のこと。
プレジャーボート スポーツまたはレクリェーションの用に供するヨッ 6,7,8,24
ト,モーターボート及びその他の船舶。
港の振興を図るため,集荷促進や航路誘致などに取り 14,15,20,21
ポートセールス
組むこと。
公共土木施設において,調査,計画から設計,建設, 13,14,15
ラ イフサイ クル
運用,維持管理,更新,廃棄までの一連の過程を生涯
コスト
と捉えてライフサイクルと呼び,この期間で必要なす
べての費用をライフサイクルコスト(LCC)という。
一般には,LCC=初期建設費用(イニシャルコスト)+
維持管理・更新(廃棄)費用(ランニングコスト)で
表される。
リダンダンシー 震災などで,道路や橋が機能不全に陥った場合,生活 10,15
や産業活動に大きな支障が生じるというリスクがあ
るため,安全のために,この代替手段を確保すること。
5
-2 -
- 26-
- 27-
『広島県みなと振興プラン』は広島県のホームページでもご覧頂けます
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/103/minatoplan.html
( 広島県トップページ > まちづくり・地域振興 > 空港・港湾 > 港湾 )
( E-mail [email protected])
広島県みなと振興プラン
平成 24 年 1 月
広島県 土木局 港 湾 振 興 課
港湾企画整備課
730-8511 広島市中区基町 10-52 TEL082-513-4025(直通)
- 28-