(仮称)熱海市新庁舎建設整備事業 実施方針 平成 20 年 6 月 19 日 熱 海 市 《 目 次 》 1. 事業内容に関する事項 1.1. 事業名称 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 1.2. 事業の目的 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 1.3. 事業敷地 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 1.4. 整備施設 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 1.5. 事業内容 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 1.6. 業務内容 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 1.7. 本事業の契約の枠組み ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 1.8. 事業スケジュール(予定)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 2. 事業者の募集・選定に関する事項 2.1. 事業者の募集方式 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 2.2. 事業者の募集スケジュール ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 2.3. 事業者の選定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 3. 応募資格に関する事項 3.1. 応募者の構成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8 3.2. 応募者の資格要件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8 3.3. 構成員の制限・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 3.4. 応募資格の喪失・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 4.業務の分担と賃貸料の支払方法 4.1. 市と事業者の業務分担・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 4.2. 費用負担・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 4.3. その他費用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 4.4. 賃料等の支払い方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 5. 契約に関する事項 5.1. 契約保証金・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 5.2. 建物賃貸借契約締結の遅延・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 5.3. 法令変更・不可抗力の取り扱い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 5.4. 契約の途中終了・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 6. 事業実施に係る責任などの分担 6.1. リスク分担・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 6.2. 整備施設に関する保険・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 7. その他 7.1. 債務負担行為・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17 7.2. 実施方針の公表に関する事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17 2 1 事業内容に関する事項 1.1. 事業名称 熱海市新庁舎建設整備事業 1.2. 事業の目的 1.2.1 事業の目的 現庁舎の老朽化及び狭隘化を解消し、庁舎機能の充実を図るとともに、本市のまちづくりの核として、 中心市街地に相応しい熱海市の顔となる庁舎施設を、民間事業者が整備し、市が賃借します。 1.2.2 事業の基本方針 ① 防災拠点となる庁舎施設 ・災害時等の市の防災拠点となる「安心、安全」機能の実現。 ② 機能的でコンパクトな庁舎施設 ・ 庁舎としての基本機能を備えた上で、無駄を省き、誰もが利用しやすい施設整備。 ・ 民間の資金とノウハウを活用し、効率性の高い施設整備、維持管理。 ③観光に寄与する庁舎施設 ・ 観光立市熱海に相応しい、市の観光に寄与する機能の導入。 1.3. 事業敷地 ・事業敷地:静岡県熱海市中央町 866-1 他 4 筆 ・ 敷地面積:約 9,146.62 ㎡ 図 1‐1 敷地周辺図 ※事業敷地は、全体敷地のうち庁舎前広場等の外構を除き、庁舎本体の建設に必要な敷地とします。 ※事業敷地の詳細については、7.2 の参考資料や「設計,建設に関する業務要求水準書」にて提示し ます。 3 1.4. 整備施設 本庁舎の概要は以下の通りです。 (1) 導入機能 ・市役所(窓口部門、事務部門、議会部門、市民開放施設、関連団体、民間サービス施設など) ・消防署 (2)その他施設 ・駐車場・駐輪場(本施設利用者及び公用車のための駐車・駐輪場) (3)外構施設 ・市庁舎と一体的に整備する必要がある外構施設等 ※ 施設形態・内容の詳細については「設計,建設に関する業務要求水準書」にて提示します。 (4)延べ面積 ・約 10,658 ㎡ 1.5. 事業内容 本事業は、事業敷地に事業者が本施設を設計、建設します。本施設の所有権は事業者が有し、市は 建物を借り上げ、事業者が施設の維持管理を行います。建設敷地は市が事業者に無償貸与(使用貸借) するものとし、事業者は建物賃貸借契約の期間満了後に敷地を無条件返還するものとします。 表 1-1 事業スキーム概念図 建物:無償譲渡特 約付建物賃貸借 契約 市役所・消防署・駐車場等 土地:使 用貸借 関連団体、民間 サービス施設等 底地:熱海市(行政財産) 基 敷地条件 ・行政財産 本 借地期間 ・25 年(施設の建設期間を除く) 事 地代 ・なし(使用貸借) 項 無償譲渡特約付 ・建物賃貸借契約終了時に、事業者は施設を市に無償譲渡する(無 建物賃貸借契約 について 償譲渡特約付建物賃貸借契約。*維持管理費は賃料に含む) 。 ・市役所の一部に関連団体・民間サービス施設等を導入する場合 は、一旦、市が建物全体を事業者から賃借し、建物の一部を転 貸します。 建物所有権 事業期間中 ・事業者。ただし、所有権移転請求権保全の仮登 記を設定する。 事業期間 終了後 ・熱海市(事業期間終了後、事業者が市に建物を 無償譲渡) 4 1.6. 業務内容 事業者が実施する業務は次の通りとし、詳細は要求水準書にて提示します。 (1)施設整備業務 ・実施設計業務(確認申請を含む)、建設業務、 (工事監理業務) (2)維持監理業務 ・法定点検など、施設所有者として実施する最低限の業務 (3)運営業務 ・庁舎の所有、賃貸業務 図 1‐2 事業スキーム図 熱海市 無償譲渡特約付 建物賃貸借契約 賃借料 敷地(無償=使用貸借) 維持管理費 単独企業・グループ企業・SPC 設計会社 事業スキーム 業務費等 施設所有会社 建設会社 監理会社 維持管理会社 公租公課 国・県 市 保険会社 *事業者は単独企業またはグループ企業、もしくは SPC とする。 備 考 *建物の維持管理は定期点検、法定点検等に限定(詳細は別に定める)。 *テナント事業、収益事業など民間活用については市が転貸する。 1.7. 本事業の契約の枠組み (1) 基本協定 優先交渉権者決定後速やかに、市と優先交渉権者は、事業契約締結に向けた双方の協力義務等を定 めた基本協定を締結します。 (2) 事業契約 基本協定の締結後、市と事業者(3.1※に基づく新たな会社を設立しない場合は優先交渉権者)は、 事業契約に関する協議を経て、事業契約を締結します。事業契約では、本事業の実施にかかる市と事 業者のリスク分担に関する事項等を規定する予定です。 (3)敷地の使用貸借に関する契約 熱海市が、事業者の建物建設を条件に、地方自治法第 238 条の 4 第 2 項第 1 号を準用し、土地の貸 付(無償)を行い、建物賃貸借契約終了後に返還を求める旨の契約を締結する予定です。 5 (4) 無償譲渡特約付建物賃貸借契約 整備施設の建設工事が完了した後、下記に示す建物賃貸借契約の締結予定時期を目処に、熱海市は 事業者(SPCを設立しない場合は施設所有会社)から整備施設を借り受けることを目的として、事 業者と無償譲渡特約付建物賃貸借契約を締結します。 図 1-3 契約の枠組み 事業段階と期間 契約交渉 実施設計 維持管理・運営 建 設 基本協定 事業契約 使用貸借契約 契約関係等 無償譲渡特約付建物賃貸借契約 ★優先交渉権者決定 ★建設工事着手 平成 20 年 平成 20∼21 年 平成 21 年∼23 年 ★供用開始 平成 23 年 1.8. 事業スケジュール(予定) 本事業のスケジュールは、次のとおりです。 表 1‐2 事業スケジュール(予定) 項目 予定時期 優先交渉権者の決定 平成 20 年 10 月 基本協定(仮契約)の締結 平成 20 年 11 月 事業計画調整の協議開始 平成 20 年 11 月 事業契約 平成 20 年 12 月 実施設計の開始 平成 20 年 12 月 賃借料債務負担行為設定の議決 平成 20 年 12 月 土地使用貸借契約 平成 21 年 建設工事着工(既存庁舎一部解体後) 平成 21 年 管理費用の債務負担行為設定の議決 平成 23 年 無償譲渡特約付建物賃貸借契約 平成 23 年 建設工事の完了 平成 23 年 施設の引渡し 平成 23 年 無償譲渡特約付建物賃貸借契約の開始(引渡し日) 平成 23 年 整備施設供用開始 平成 23 年 無償譲渡特約付建物賃貸借契約の終了 平成 48 年 所有権移転 平成 48 年 6 平成 48 年 2. 事業者の募集・選定に関する事項 2.1. 事業者の募集方式 本事業への参画を希望する事業者による建物賃貸借価格の競争入札を実施し、市の予算範囲内で最 も低い価格で応札した事業者を優先交渉権者として選定します。 事業者は、業務受注後に VE 提案など、事業の効率化へ向けた提案を行うものとします。 2.2. 事業者の募集スケジュール 本事業の募集スケジュールは、次のとおり予定しています。 表 2‐1 募集スケジュール 項目 予定時期 実施方針の公表 平成 20 年6月 19 日 実施方針説明会の開催 平成 20 年 6 月 30 日 質問の締め切り 平成 20 年7月 4 日 質問に対する回答 平成 20 年7月 14 日 要求水準書(案)の公表 平成 20 年 8 月初 要求水準書(案)説明会の開催 平成 20 年 8 月上旬 募集要項の公表 平成 20 年 9 月上旬 競争参加資格の確認申請の受付 平成 20 年 9 月中旬 資格審査 平成 20 年9月下旬 資格審査発表 平成 20 年9月下旬 入札 平成 20 年 10 月下旬 開札・優先交渉権者の決定 平成 20 年 10 月下旬 基本協定(仮契約) 平成 20 年 11 月中旬 2.3. 事業者の選定 ①競争参加資格の確認 入札参加希望者は期日までに、入札参加資格確認申請書を提出し、入札参加資格の確認を行って ください。入札参加資格がないと認められたものは、本競争に参加することはできません。 ② 競争参加資格者の審査 入札にあたり、「熱海市指名選考委員会」(以下「委員会」という。)により、事前に入札参加資 格の審査を行います。 審査結果は参加確認申請者全員に文書により通知します。 ③ 選定方法 入札により、市予算の範囲内で最低の賃貸料を応札した事業者を優先交渉権者として選定し、以 下、次順位優先交渉権者を決定します。市は、優先交渉権者との協議が整わない場合、次順位優先 交渉権者と協議します。 ④ 入札結果の公表 入札結果はその場で入札参加者に公表するほか、市ホームページにて公表します。 7 3. 応募資格に関する事項 3.1. 応募者の構成 ① 応募者は、本事業の施設整備、維持管理及び管理運営を行う能力のある単独企業、企業グループ、 SPC とします。 ② 応募者を構成する企業は、他の応募者を構成する企業にはなれません。 ③ 本事業を行うために複数の企業によって特別目的会社を設立する場合、事業者として選定された 後に当該会社を設立することを可とし、その際、応募段階においては、当該会社を構成する企業 (以下、「構成員」という。)がグループとして応募することとします。この場合は、応募書類に その旨を明記するとともに、代表企業を定めるものとします。なお構成員は必ず出資するものと し、特別目的会社の株主総会における議決権のうち、構成員全体の有する議決権の割合が 100 分 の 50 を超えることとします。また、代表企業の出資割合は最大となるものとします。落札後にや むを得ない事情で、構成員以外の者が特別目的会社に出資しようとする場合には、本市の承諾が 必要となります。 ④ 参加資格確認申請後、応募者を構成する企業の変更及び追加は、原則として認めません。ただし、 やむを得ない事情であると「委員会」が判断した場合には、代表企業以外の応募者を構成する企 業の変更及び追加を認めることがあります。 3.2. 応募者の資格要件 応募者は、事業敷地の無償貸与を受け、本施設を設計・建設し、事業期間中安定して本施設の運 営、維持管理ができる企画力、技術力、資力及び経営能力を有し、かつ、次の資格要件を満たし ているものとします。 (1) 建物を所有する企業は、以下の要件を満たしていることが必要です。 ① 建物等の賃貸業又はリース業が定款に記載されていること。 ② 過去 10 年以内に提案内容と同種類似の建物の運営を行った実績が複数あること ③ 3 期連続して赤字でないこと。 (2) 設計業務を行う企業は、以下の要件を満たしていることが必要です。 ① 建築士法(昭和 25 年法律第 202 号)第 23 条の規定に基づく一級建築士事務所の登録を行って いること。 ② 過去 10 年以内に提案内容と同種類似の建物の設計実績が複数あること。 (3) 建設業務を行う企業は、以下の要件を満たしていることが必要です。 ① 建設業法(昭和 24 年法律第 100 号)第 3 条第 1 項の規定に基づく、建築工事一式工事につき特 定建設業の許可を受けていること。 ② 過去 10 年以内に提案内容と同種類似の建物の施工実績が複数あること。 (4) 工事監理業務を行う企業は、以下の要件を満たしていることが必要です。 ① 建築士法(昭和 25 年法律第 202 号)第 23 条の規定に基づく一級建築士事務所の登録を行って いること。 ② 過去 10 年以内に提案内容と同種類似の建物の工事監理実績が複数あること。 ③ 建設業務を実施するものと同一のもの又は相互に資本面もしくは人事面において関連のある者で ないこと。なお、 「資本面において関連がある者」とは、当該企業の総株主の議決権の 100 分の 50 を超えて議決権を有し、又はその出資の総額の 100 分の 50 を超えて出資をしているものをいい、 8 「人事面において関連がある者」とは、当該企業の代表権を有する役員を兼ねている者とします。 (5) 維持管理業務を行う企業は、以下の要件を満たしていることが必要です。 ① 建築物における衛生的環境の確保に関する法律(昭和 45 年法律第 20 号)第 12 条の 2 第1項第 8 号に掲げる事業の登録を受けていること。 ② 維持管理業務で、提案内容と同種類似の建物の維持管理業務実績があること。 3.3. 構成員の制限 ① 地方自治法施行令(昭和 22 年政令第 16 号)第 167 条の 4 の規定に該当しないこと ② 改正前の商法(明治 32 年法律第 48 号)第 381 条の規定による整理開始の申し立て又は通告が なされている者でないこと ③ 破産法(平成 16 年法律第 75 号)第 18 条又は第 19 条による破産の申し立て(同法附則第 3 条 の規定によりなお従前の例によることとされる破産事件に係る同法による廃止前の破産法(大正 11 年法律第 71 号)第 132 条又は第 133 条による破産の申し立てを含む。)がなされている者でない こと ④ 会社更生法(平成 14 年法律第 154 号)第 17 条の規定による更生手続開始の申し立て(同法附 則第 2 条の規定によりなお従前の例によることとされる更生事件に係る同法による改正前の会社 更生法(昭和 27 年法律第 172 号)第 30 条の規定による更生手続開始の申し立てを含む。)でな いこと ⑤ 民事再生法(平成 11 年法律第 225 号)第 21 条の規定による再生手続き開始の申し立てがなさ れている者でないこと ⑥ 熱海市発注に関る工事等により、熱海市工事請負契約等に係る指名停止等措置要綱(平成 4 年熱 海市告示第 49 号)に基づき、指名停止の措置を受けている者でないこと ⑦ 過去 1 年間において、以下に示す国税及び地方税等を滞納している者でないこと a. 国税:法人税、消費税及び地方消費税 b. 都道府県税:法人都道府県民税、法人事業税 c. 市町村税:法人市町村民税、固定資産税、都市計画税、事業所税 ただし、熱海市内に本社、支店又は営業所等がある企業にあっては上記に加え、熱海市の市税、 水道・下水道・温泉使用料及び下水道受益者負担金を滞納している者でないこと ⑧ 本事業に係るアドバイザー企業である(株)類設計室と資本面若しくは人事面において関連がある 者でないこと。なお、 「資本面において関連がある者」は、当該企業の総株主の議決権の 100 分の 50 を超えて議決権を有し、又はその出資の総額の 100 分の 50 を超えて出資をしているものをい い、 「人事面において関連がある者」は、当該企業の代表権を有する役員を兼ねている者とします。 3.4. 応募資格の喪失 次のいずれかに該当する場合、応募資格を喪失するものとします。 ・応募者の協力会社、もしくは構成員のいずれかについて、参加資格に関する確認申請提出前日から 落札者を優先交渉権者として決定するまでの間に、熱海市発注に関る工事等により、熱海市工事請 負契約等に係る指名停止等措置要綱に基づく指名停止期間に該当する場合。 ・その他、委員会が事業の継続、誠実な履行が困難と認めた場合。 9 4. 業務の分担と賃貸料の支払方法 4.1. 市と事業者の業務分担 想定される市と事業者の業務の役割分担は、次のとおりです。 表 4-1 業務の役割分担 主要分類 主な業務項目 業務 市 整備施設の性能規定 ○ 基本設計・実施設計 1 ○ 本施設の設計、建設に 実施設計 2 関する業務 ○ 既存建物の解体 ○ 建設 ○ 広場・外構 ○ △ 工事監理 △ ○ 申請及び登記 ○ 備品調達 維持管理業務 運営業務 事業者 ○ 法定点検 △ ○ 上記以外の点検保守運転監視 ○ 清掃 ○ 修繕(大規模修繕も含む) ○ 警備 ○ 施設の所有賃貸 ○ 市役所機能 ○ 消防署機能 ○ 市民利用スペース ○ 関連団体・民間サービス施設 ○ 駐車場 ○ 駐輪場 ○ 4.2.費用負担 ①.整備施設の賃料等 市は、事業者が実施する本施設の設計、建設及び維持管理業務の対価として、建物賃貸借期間中 にわたり賃料を支払います。(賃料等の構成は表 4-2 に示すとおりです。) なお、入札金額の一部に相当する初期投資相当分としての年額の賃料等は、下記に示す額以下であ ることを条件に事業者が提案する額とし、落札比較金額は維持管理相当分を加えた金額とします。 ②初期投資相当分による賃料等の上限額 300,000,000 円/年を予定しています。 (上記金額は消費税、地方消費税額を含みます。 ) 10 表 4-2 賃料等の構成 支払いの対象となる業務 対象となる費用等 Ⅰ.初期投資相当分 ・実施設計 2 ・運営開始前に必要となる諸費 ・施設建設費 用(例えば登録免許税、不動産 ・外構整備費(建築物に付随した部分に限定) 取得税、金融機関手数料、建設 ・施設の工事監理業務 中金利、等) 賃 ・建築確認申請等の手続き及び関連業務 ・これらの費用を調達するにあ 料 ・その他業務 たって事業期間にわたり必要と 等 なる費用(支払い利息等)及び 事業者の利益を含む。 Ⅱ.維持管理相当分 ・法定点検業務 ・修繕にかかる費用は原則熱海 ・その他本事業を実施する上で必要な業務 市の負担とするが、実費確定後、 協議の上、事業者が負担し賃料 に反映する場合もある。 ・その他の業務には、保険料(除 く火災保険) 、公租公課、事業者 の利益を含む。 4.3. その他費用 ① 備品調達費用は、主に市が負担します。 ② 整備施設の電気代、ガス代、水道代は、市が負担します。 ※但し、建物賃貸借契約前の電気代、ガス代、水道代は事業者負担 ③ 外構施設の電気代、ガス代、水道代は、市が負担します。 ※但し、建物賃貸借契約前の外構施設に係る電気代、ガス代、水道代は事業者負担とします。 ④入札時の賃料には固定資産税相当分は含みませんが、固定資産税が確定し、建物所有者に納税の通 知があった場合にはこれを賃借者に請求することができる。 4.4.賃料等の支払い方法 (1)支払方法 賃料は、毎月毎の支払いとし、建物賃貸借契約の締結日(公共施設の引き渡し日)から発生します。 市は、毎月分の賃料を翌月末までに、事業者に対して支払います。 (2) 改定方法 ① 金利変動に基づく改定 改定にあたっては、初年度の賃料等の「Ⅰ.初期投資相当分」を基準とし、11 年目、21 年目の 賃料にそれぞれ反映させます。 (10 年毎に改定。 )支払方法は元利均等払いとします。 a. 調達金利の内訳 次に示す基準金利と事業者の提案による利鞘(スプレッド)の合計とします。 11 b. 基準金利 東京時間午前 10 時にテレレート 17143 頁に発表される TOKYO SWAP REFERENCE RATE(TSR)6 ヶ月 LIBOR ベース 10 年もの(円―円)スワップレートとします。 なお、基準日は以下のとおりとします。 ・ 建物賃貸借契約日∼10 年目の賃料計算基準日(想定) :賃貸借契約日の 5 日前 ( 5 日前が金融機関の営業日でない場合は、その前営業日、以下同様) ・11 年目∼20 年目の賃料計算基準日(想定) :平成 33 年 4 月 1 日の 5 営業日前 ・21 年目∼事業終了年(平成 48 年 3 月)までの賃料計算基準日 :平成 43 年 4 月 1 日の 5 営業日前 ② 物価変動に基づく改定 賃料等の「Ⅱ.維持管理相当分」について、物価変動に基づく改定を行います。 改定の周期は3年に1回とし、各年度の改定は下記のとおり行います。 ・ 入札年である平成 20 年 10 月を基準とし、表 4-4 に示す指標と算定式で、改定年前年度の 9 月 の値を用いて求めるものとします。 ・ なお、使用する指標は、原則として月別数値で最新のものを用いるものとします。 ・ 改定率に小数点以下第四位未満の端数が生じた場合は、これを切り捨てるものとします。 ・ なお、事業者の提案内容、市場の変動等により、改定に用いる指標が実態に整合しない場合に は、市と事業者で協議を行うものとします。 表 4-4 物価変動に基づく改定に用いる指標 使用する指標 支払い対象となる業務 算定式 Ⅱ.維持管理相当分 ◆平成t年度以降における改定 「企業向けサービ ア.賃料 ■算定式:F’t=Ft×(It-1/I20) ス価格指数」−建物 (対象業務) (改定率:It-1/I20) サービス(日本銀行 a-0.各業務共通事項 F’t:物価変動等に基づく改定後の平成[t] 調査統計局) a-1.法定点検業務 年の賃料 b.その他本事業を実施するう (Ⅱ.維持管理相当分)。税抜き。 えで必要な業務 Ft:提案時の平成[t]年の賃料(Ⅱ.維持管 ※公共負担については表 理相当分) 4-2,表を参照 (t ≧21、3 年ごと)。税抜き。 It:左記に示す指標の平成[t]年9月の値。 I20:左記に示す指標の平成 20 年9月の値。 12 5. 契約に関する事項 5.1. 契約保証金 事業者は、事業契約の保証金として表 4-2 で示す賃料等のうち「Ⅰ.初期投資相当分」の 100 分 10 を事業契約締結時に市に納付するものとします。 ただし、事業者が市を被保険者とする履行保証保険の保険証券を事業契約締結日に市へ寄託する場合 は、契約保証金の納付義務を免れるものとします。なお、当該履行保証保険の保険金額は契約保証金 額と同額とし、保険期間は整備施設の設計、建設期間を対象とします。 5.2. 建物賃貸借契約締結の遅延 市の責めに帰すべき事由により、建物賃貸借契約の締結が建物賃貸借契約締結予定日より遅延した 場合は、市は事業者に対して遅延日数に応じて1日につき年額賃料の 365 分の1の違約金を支払う ものとします。 事業者の責めに帰すべき事由により、建物賃貸借契約の締結が建物賃貸借契約締結予定日より遅延し た場合は、事業者は市に対して遅延日数に応じて1日につき年額賃料の 365 分の1の違約金を支払 うものとします。 5.3. 法令変更・不可抗力の取扱い 法令変更又は不可抗力により追加費用が発生する場合は、市及び事業者は、対応方法及び費用負担 について最長 60 日間協議することができます。 当該協議が調わない場合の費用負担は、整備施設の設計、建設、維持管理に関する業務に関して生じ た費用は市が負担します。 5.4. 契約の途中終了 (1) 事業者の債務不履行等による場合 市の催告にもかかわらず事業者の債務不履行が是正されない場合又は事業者について破産手続き の開始が申し立てられた場合等、市は必要に応じて事業者と事業の継続方法等について協議を行いま す。その結果、市が事業継続の見込みがないと判断した場合は事業契約を終了し、土地の使用貸借契 約及び無償譲渡特約付建物賃貸借契約(以下、総称して「本事業関連契約」という。)を締結しない、 又は既に締結したこれらの契約を終了することとします。 (2) 市の債務不履行等による場合 事業者の催告にもかかわらず市の債務不履行が是正されない場合に、事業者は事業契約を終了し、 本事業関連契約を締結しない、又は終了することができます。 (3) 不可抗力又は法令変更による場合 不可抗力又は法令変更により、長期にわたる事業停止等が生じ又は事業実施に過大な追加費用が発 生する等、事業の継続が困難であると認められる場合に、市と事業者は協議のうえ、事業契約を終了 し、本事業関連契約を締結しない又は終了することができます。 13 6. 事業実施に係る責任などの分担 6.1.リスク分担 市と事業者のリスク分担は、原則としてリスク分担表のとおり想定します。なお、詳細な事業実施に 係る責任の分担については、優先交渉権者決定後、市と優先交渉権者との協議により事業契約等におい て明確にすることとします。 表 6‐1 リスク分担表 段 リスクの種類 リスクの内容 リスク分担案 ○:主 △:従 階 市 募集資料リスク 事業者募集資料の誤り又は変更によるもの。 ○ 内容変更リスク 要求水準の変更によるもの。 ○ 法令等の変更リ 本事業における整備施設に影響を及ぼす法 ○ スク 令(税制を含む)の変更によるもの。 共 許認可取得リス 本事業遂行のための許認可の取得に関する △ 通 ク もの。 金利変動リスク 金利の変動に関するもの。 △ 事業者 ○ ○ 本事業の中止・延 市の責めに帰すべき事由によるもの(市の債 ○ 期に関するリス 務不履行、議会の不承認によるもの等) ク 事業者の責めに帰す事由によるもの(事業者 ○ の事業放棄、破綻によるもの等)。 不可抗力リスク 整備施設における天災、暴動等不可抗力によ ○ るもの。 応募コスト 応募費用に関するもの。 ○ 資金調達リスク 事業者が行う必要な資金の確保に関するも ○ の(出資、借入れ等)。 設 用地リスク 事業敷地の確保に関するもの、及び、募集時 ○ 計 に提示した地質調査結果の誤り、埋蔵文化財 段 の出土等。 階 事業者の判断によるもの。 設計変更リスク 市の提示条件。 ○ ○ 事業者の判断によるもの。 建 用地リスク 事業敷地の確保に関するもの、及び、募集時 ○ 設 に提示した地質調査結果の誤り、土壌汚染、 段 埋蔵文化財の出土等。 階 事業者の判断によるもの。 設計変更リスク ○ ○ 市の提示条件・指示の不備、変更によるもの。 ○ 事業者の判断によるもの。 14 ○ 施工監理リスク 施工監理によるもの ○ 性能リスク 要求仕様不適合(施工不良を含む。)による ○ もの。 工事遅延リスク 市の責めに帰すべき事由によるもの。 ○ 事業者の責めに帰すべき事由によるもの 工事費増大リス 市の責めに帰すべき事由によるもの ク ○ ○ 事業者の責めに帰すべき事由によるもの ○ 施設の損傷リス 完工前の工事目的物や材料他、関連工事にお ク ○ ける損害。 第 3 者賠償リス 市の責めに帰すべき事由による建設工事の ○ ク 施工における第三者への損害。 事業者の責めに帰すべき事由による建設工 ○ 事の施工における第三者への損害。 物価変動リスク インフレ・デフレ ○ 性能リスク 要求仕様不適合(施工不良を含む ○ 維 瑕疵担保 施設に関する瑕疵担保責任 ○ 持 維持管理費上昇 市の責めに帰す事由による維持管理費、修繕 ○ 管 リスク 費の増大。 理 事業者の責めに帰す事由による維持管理費、 段 修繕費の増大。 階 大規模修繕リス 大規模修繕及び更新にかかる費用の負担。 ○ ○ ク 一般修繕リスク 通常の使用における一般修繕。 ○ 施設の損傷リス 市の責めに帰すべき事由による施設の損傷。 ○ ク 事業者の責めに帰すべき事由による施設の ○ 損傷。 第三者賠償リス 市の責めに帰すべき事由による運営・維持管 ○ ク 理における騒音、悪臭、光害、交通渋滞その 他の理由による第三者への損害。 事業者の責めに帰すべき事由による運営・維 ○ 持管理における騒音、悪臭、公害、交通渋滞 その他の理由による第三者への損害。 計画変更リスク 市による事業内容・用途の変更及びそれらに ○ 伴う費用の増大に関するもの。 物価変動リスク インフレ・デフレ ○ 15 △ 契 移管手続きリス 施設移管手続きに伴う諸経費の発生に関す 約 ク ○ るもの。 終 了 6.2. 整備施設に関する保険 下記の保険の付保を条件とします。なお、保険契約の内容及び保険証書の内容について、市の確認 を得るものとします。 (1) 建設期間 ・ 建設工事保険 ・ 第三者賠償責任保険 ・ その他の保険 (2) 維持管理・運営期間 ・ 施設賠償責任保険 ・ その他の保険(火災保険は除く) 16 7. その他 7.1. 債務負担行為 市は、事業契約の締結前に予め議会の議決を経て、賃料等の長期債務負担行為の設定を行う予定です。 7.2. 実施方針の公表に関する事項 (1)担当窓口 熱海市総務部庁舎建設室(庁舎 5 階) 〒413−8550 静岡県熱海市中央町 1 番 1 号 TEL:0557−86−6180 6181 FAX:0557−86−6041 (行政経営課内) メール:[email protected] (2)実施方針に関する質問又は意見等の受付及び回答の公表 実施方針及びその添付資料に関する質問、意見又は提案の受付及びこれらに対する回答の公表の 方法については、次の①から⑤のとおりとします。 ① 受付期間 平成 20 年 7 月 1 日(火) 10:00 から 平成 20 年 7 月 4 日(金) 17:00 まで ただし、持参による場合は、土曜日、日曜日及び祝日を除く。 ② 提出先 上記(1)に同じ。 ③ 提出方法 実施方針及びその添付資料に関する質問、意見又は提案を簡潔にまとめ、質問書(様式−2) 又は意見・提案書(様式−3)に記入し、質問等提出届(様式−1)を付して持参、郵送又は電 子メールのいずれかにより提出してください。 なお、持参又は郵送する場合は、Microsoft Word(Word 2000 に対応した形式とする。)で作 成した質問等提出届(様式−1)、Microsoft Excel(Excel2000 に対応した形式とする。)で作成 した質問書(様式−2)及び意見・提案書(様式−3)が記録された電子ファイルを3.5イン チFD又はCD−Rに保存して提出することとし、電子メールによる場合は、当該電子ファイル を電子メールに添付して送付してください。なお、電子メールの場合は、電話により着信を確認 してください。 ④ 回答方法 質問に対する回答は、下記⑤の予定日に熱海市のホームページへの掲載その他適宜の方法によ り公表します。 なお、公平性及び透明性を確保するため、実施方針の内容について電話等での直接回答は行い ません。 ⑤ 回答公表予定日 平成 20 年 7 月 14 日(月) (3)実施方針の変更 市は、民間事業者等からの意見及び提案等を踏まえ、募集要項公表前までに実施方針の内容を見直 し、変更を行うことがあります。実施方針の大幅な変更を行った場合には、熱海市のホームページへ 17 の掲載その他適宜の方法により速やかに公表します。 (4)入札への参加を希望する者への情報提供 本事業への参画を検討する事業者へ、質問の回答や募集要項の修正又は内容の追加の情報提供を、 直接行うこととしますので希望者は以下により、登録してください。 ① 登録受付期間 平成 20 年 6 月 23 日(月)∼平成 20 年 7 月 4 日(金) ② 登録受付方法 情報提供希望登録票【別紙様式】に記入のうえ、(1)に示す担当窓口へ持参、郵送また e‐mail により提出してください。 *e‐mail により提出する場合は、メールの件名を「【熱海市新庁舎・・・】情報提供希望登録票 ● ●」(●●は提出企業名)とし、ファイルを添付し送付してください。 18
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