学校長挨拶(Ⅲ) 第一歩

学校長挨拶(Ⅲ)
「目標が
その日その日を支配する」
新年のスタートにあたり,一編の詩を紹介します。後藤静香(ごとう
いこう 1884-1971)の代表作『権威』から引用しました。
せ
第一歩
十里の旅の第一歩
百里の旅の第一歩
同じ一歩で も覚悟がち がう
三笠山にのぼる第一歩
富士山にのぼる第一歩
同じ一歩で も覚悟が違う
どこ まで 行くつもりか
どこ まで 登るつもりか
目標が
その日その日を支配する
三笠山は,標高わずか 283m,
「どら焼き」のような形をしたなだらかな山。
富士山は,誰もが知っている標高 3776mの日本一高い山。三笠山とは比較に
ならない高さ。事前の装備から心構えに至るまで大きな違いが生まれるのは
当然です。しかし,どちらの山も第一歩の踏み出しから山登りが始まるのは
同じ。その時,
「どこまで行くつもりか どこまで登るつもりか」目標をどう
設定するかによって,同じ一歩でも大きな違いが生まれてくる。だから,目
標がその日その日の自分の行動や心構えを決める。つまり,支配するのです。
3学期の始業式で,子どもたちと「だまって掃除,
くつ揃え,進んで挨拶だけでなく,勉強でもスポーツ
でも三原一を目指そう」という目標を設定しました。
覚悟を決め,「三原で一番の学校を目指す」という
目標の達成に向け,教職員が一丸となって第一歩を踏
み出します。
三原市立南小学校
校長
杉原
禎也