介護保険事業所・施設に係る標準予防策自己点検表 1 手洗いについて 点検結果 ① 手の爪は短く切り、指輪・時計等を外して、手首まで洗えるように しているか(手指衛生上、はがれたマニキュアは手の爪の上の細菌数を増加させる可能性があるとの報告があるので、装 飾時には注意すること。引用:米国疾病管理予防センター(CDC)医療施設における手指衛生のためのガイドライン)。 ② 適切な手洗い法を実行しているか。 はい・いいえ ▼ 日常的手洗い(汚れ及び一過性微生物の除去) ○ 方法・留意点 ・ 手を流水で濡らし、洗浄剤を手に取り、手の全体になじま せる。 ・ 10∼15秒間、両手をよくこすり、手指の表面をすべて こすり洗いする(母指、指の背面、手の背面、爪先は洗浄さ れにくいので留意。) ・ 流水で完全にすすぎ流し、乾燥させる。 ・ 手洗い設備にペダル式の開閉栓あるいは自動開閉栓がない 場合、手が再汚染されないよう、ペーパータオルを用いて蛇 口をひねる。 ▼ 衛生的手洗い(一過性微生物の除去又は常在菌の除去、殺菌) ○ 方法と留意点 ・ 流水と消毒薬含有の抗菌性石鹸3∼5m?を用いて、10∼ 15秒以上かけて手指をこすり洗いする(手指洗浄消毒)。 目に見える汚れがある場合も有効。 ・ 抗菌作用を得るには、消毒薬との十分な接触時間が必要。 ・ 目に見える汚れがない場合は、擦式消毒用アルコール製剤 を用いて手指消毒する。 ・ 目に見える汚れがある場合は、まず、流水と石鹸で手洗い した後に擦式消毒用アルコール製剤を用いて手指消毒する。 ③ 一処置(介助 )・一手洗い又は擦式消毒用アルコール製剤を使用してい はい・いいえ るか。 ④ 業務中は、自分の顔や髪の毛を触らないように注意しているか。 ⑤ 血液・体液・排泄物などで 、感染のおそれがあるものに接触したら、 はい・いいえ 手洗い又は擦式消毒用アルコール製剤を使用しているか。 ⑥ 同一利用者を一時に複数回処置(介助)する場合でも、血液・体液・排 泄物などで、感染のおそれがあるものに接触したら、処置(介助)の都 度、手洗い又は擦式消毒用アルコール製剤を使用しているか。 - 1 - はい・いいえ はい・いいえ はい・いいえ ⑦ 手荒れ対策として、手袋の素材に合ったハンドケアを行っているか。 はい・いいえ 2 手袋について ① 手袋を着用する前に、手の爪は短く切り、指輪・時計等を外して、 手洗い又は擦式消毒用アルコール製剤を使用しているか。 はい・いいえ ② 利用者及び従事者の体質に合った手袋を使用しているか。 はい・いいえ ③ 血液・体液・排泄物などで、感染のおそれがあるものに触れるとき は、その都度、手袋を着用・交換しているか。 はい・いいえ ④ 手袋での処置(介助)後、清潔なものに触れるときは、手袋を外しているか。 はい・いいえ ⑤ 手袋を外した後は、手洗い又は擦式消毒用アルコール製剤を使用し ているか。 はい・いいえ ⑥ 使用済み手袋は、周囲環境等を汚染しないよう処理しているか。 はい・いいえ 3 ガウン・マスク等について ① 血液・体液・排泄物などで、感染のおそれがあるものへの接触又はそ の飛沫が予想される場合は、耐水性等を考慮した適切なガウン・ エ プロンを着用しているか。 ② 血液・体液・排泄物などで 、感染のおそれがあるものの飛沫により、 はい・いいえ 目鼻口からの感染が予想される場合は、マスク等を着用しているか。 ③ 使用済ガウン・エプロンは、周囲環境等を汚染しないよう保管(専 用保管庫での保管又は汚染面を裏返して保管)しているか。 はい・いいえ ④ ガウン・エプロンは原則として、日々交換しているか。また、濡れ たり、床に触れたり、血液・体液・排泄物などで、感染のおそれが あるものが付着した場合は、その都度、交換しているか。 はい・いいえ ⑤ 使い捨てのガウン・エプロン・マスク等は、周囲環境等を汚染しな いよう処理しているか。 はい・いいえ 4 器具等の扱いについて(※①∼③全サービス共通・④以降は医療系サービス及び介護保険三施設) ① 共有する体温計等は、使用前後に消毒しているか。 点検結果 点検結果 - 2 - はい・いいえ 点検結果 はい・いいえ ② 有症者に使用した器具は、洗浄・消毒して、他の有症者に使用して いるか。 はい・いいえ ③ 有症者の移動に要したストレッチャー、車いす等は、使用後に消毒 剤で清拭しているか。 はい・いいえ ④ 医療器具は、利用者ごとに滅菌したものか、又は使捨て製品を使用 しているか。 はい・いいえ ⑤ 輸液セット・注射器及び滅菌器具等は清潔な場所で保管するととも はい・いいえ に、鉗子立ての鑷子を個別管理(複数セットより滅菌済み単包化が望ましい。)しているか。 ⑥ 救急カート内の医療器具を含めて、定期的に滅菌期限を確認するな ど、医療器具が清潔であることを確認しているか。 はい・いいえ ⑦ 酒精綿は、大量に作り置きせず、毎日必要な量を作っているか。 はい・いいえ ⑧ 酒精綿は、消毒用アルコールが十分含まれていることを確認して使 用しているか。 はい・いいえ ⑨ 点滴・注射液は調整後、直ちに使用しているか。 はい・いいえ ⑩ カテーテル・末梢静脈留置針等の管理・交換を適切に行っている はい・いいえ か。 ⑪ 吸引の場合は、手袋を着用するか、又は鑷子を使用しているか。 はい・いいえ ⑫ 使用済みの吸引カテーテルはその都度交換しているか、又は消毒液 に浸けて保管し、1日1回以上交換しているか。 はい・いいえ ⑬ ネブライザーは、使用ごとにマウスピース、接続部品等を洗浄・消 毒しているか。 はい・いいえ 5 リネン類(衣類・オムツを含む。)について ① 清潔リネン類と不潔リネン類が、混在していないか。 (清潔リネン類を、リネン庫等清潔区域に保管しているか。 ) はい・いいえ ② リネン類交換のマニュアルが作成され、それに沿って交換している か。 はい・いいえ - 3 - 点検結果 ③ 血液・体液・排泄物などで、感染のおそれがあるリネン類と清潔な リネン類は、別のカートで搬送しているか。 はい・いいえ ④ 血液・体液・排泄物などで、感染のおそれがあるリネン類は、ほこ りが立たないようランドリーバッグ・ビニール袋等に現場で入れ、 他の利用者や周囲環境等を汚染しないよう搬送・処理しているか。 はい・いいえ ⑤ 血液・体液・排泄物などで、感染のおそれがあるリネン類の洗濯又 は消毒は適切か。 ○洗濯…熱水80℃以上で10分以上 ○消毒…次亜塩素酸ナトリウム等 はい・いいえ ⑥ ベット・マットレス等の寝具類は、定期的な拭取り(掃除)等によ り、清潔を保っているか。 はい・いいえ 6 緊急時等の対応(※②以降は入所系サービス) ① それぞれのサービスに関係する基準省令の規定に沿った緊急時等の 対応を実行しているか(介護保険三施設は、特養…健康管理・協力病院等、老健…診療の方針・必要な医療の 提供が困難な場合等の措置等・協力病院、療養型…診療の方針の規定が相当する)。 ② 医師の診断に基づき、感染の原因となった病原体の特性を考慮して、 はい・いいえ 個室隔離、集団隔離等の対策をとっているか。 ③ 医師の診断に基づき、有症者及びその家族には、感染対策の実施に 際して、当該感染症についての説明及び手洗い、手袋・ガウン・マ スク等の使用や講じようとする対策について、説明と同意がなされ ているか。 はい・いいえ ④ 隔離の対象とならない有症者と体調不良者又は面会人が、濃厚接触 することをできるだけ回避しているか。 はい・いいえ 7 感染性廃棄物について ① 血液・体液・感染の疑われる排泄物などが付着した感染性廃棄物、 滅菌処理により感染力が失われた非感染性廃棄物及び一般廃棄物を 適切に分別しているか。 はい・いいえ ② 廃棄物容器に、それぞれ「感染性廃棄物」、 「非感染性廃棄物」及び 「一般廃棄物」が区分できるように明示しているか。 はい・いいえ 点検結果 はい・いいえ 点検結果 - 4 - ③ 廃棄物の取扱いについて、廃棄物を取り扱った後の手洗い等、従事 者全員の認識を統一しているか。 はい・いいえ ④ 廃棄物は関係者以外が立ち入れない範囲に保管しているか。 はい・いいえ ⑤ 感染性廃棄物の容器等については、感染性廃棄物の飛散や他の廃棄 物の誤投入を防止するために、常時、フタを閉めるなど、適切な保 管方法を実行しているか。 はい・いいえ ⑥ 委託により感染性廃棄物の収集、運搬及び処理を行う場合 、「廃棄 はい・いいえ 物の処理及び清掃に関する法律」や「山口県循環型社会形成推進条 例」の規定を遵守しているか。 ○ 産業廃棄物の排出事業者※1は、産業廃棄物の処理を委託しよ うとするときは、処理業者が※2当該委託に係る産業廃棄物を処 理する能力を有することを確認する必要がある。 ○ 処理業者の処理能力の確認は、処理業者の産業廃棄物処理施設 等※3を実地に調査するか、実地に調査している者から聴取し、 その結果を記録することとされている。 ○ 処理を委託した排出事業者は、当該産業廃棄物の不適正な処理 が行われたことを知ったときは、速やかに適正処理のため必要な 措置を講ずるとともに、講じた措置の内容等を県健康福祉センタ ー(環境保健所)に報告することとされている。 ※1 「排出事業者」=県内(下関市の区域を除く。)において産業 廃棄物を排出する事業者又は県外(下関市の区域を含む。)に おいて産業廃棄物を排出し、かつ県内において自ら若しくは他 の者に委託して当該産業廃棄物を処理する事業者 ※2 「処理業者」=産業廃棄物収集運搬業者、産業廃棄物処分業 者、特別管理産業廃棄物収集運搬業者又は特別管理産業廃棄物 処分業者 ※3 「産業廃棄物処理施設等」=産業廃棄物の処理施設若しくは 保管場所又は運搬車、運搬船、運搬容器その他の産業廃棄物の 収集若しくは運搬の用に供する施設 8 利用者への指導等 ① 利用者に正しい手洗いの方法を指導し、手洗いの励行に努めている か(必要な場合はうがいを含む。)、又は従事者がそのための介助を 行っているか。 はい・いいえ ② 咳の出る利用者に対して、マスクの着用を促しているか、又は従事 者がそのための介助を行っているか。 はい・いいえ 点検結果 - 5 - ③ 洗面所やトイレ等では、個人用タオルやペーパータオル等を用い、 布タオルの共用を避けるよう利用者を指導、又は従事者が共用回避 の目的に資するよう介助しているか。 はい・いいえ ④ 居室・静養室・療養室・病室内のベッド周辺は、空間的余裕や清潔 さを保ち、整理整頓をするよう利用者を指導、又は従事者がこれら を意図した整理整頓の目的に資するよう介助しているか。 はい・いいえ ⑤ 利用者に、利用者の剃刀、歯ブラシ、タオルは各自専用とし、各人 ごとに整理して保管するよう利用者を指導、又は従事者が保管の目 的に資するよう介助しているか。 はい・いいえ ⑥ 利用者の血液・体液・排泄物などで、感染のおそれがある廃棄物が はい・いいえ 発生した場合、利用者に対して従事者が適切な処分を行う旨を説明、 又は従事者が処理の目的に資するよう介助しているか。 ⑦ 利用者に対して、インフルエンザ等に対するワクチン接種の必要性 について説明、又はワクチン接種の機会を提供しているか。 はい・いいえ ⑧ 利用者に対して、感染対策の実施を行う際には、当該感染症の内容 や講じようとする対策について、説明しているか。 はい・いいえ 9 環境の整備 ① ドア・ノブ・手すりの消毒を定期的に行っているか。 はい・いいえ ② 居室・静養室・療養室・病室の床はモップ等で定期的に清掃(湿式 清掃)しているか(原則は毎日の湿式清掃)。 はい・いいえ ③ 使用後のモップ等はよく洗浄し、十分乾燥させているか。 はい・いいえ ④ 多床室の居室・静養室・療養室・病室において、畳等での床座及び はい・いいえ ベッドが混在していないか(やむを得ない事情で混在する場合は、 床座での利用者に対して、特に入念な衛生管理を行っているか 。)。 ⑤ 廊下・浴室の手すりにタオル・マット等を吊り下げていないか。 はい・いいえ ⑥ 浴室等の空調機フィルターに埃が付着していないか。 はい・いいえ ⑦ 浴槽・浴室使用後は洗剤等による清掃を行い、使用しないときは乾 燥させているか。 はい・いいえ 点検結果 - 6 - ⑧ 循環式浴槽の場合、換水の頻度・塩素濃度の点検を適切に行い、レ ジオネラ検査を定期的に行っているか。 ⑨ 冷却塔(クーリングタワー)の清掃やレジオネラ検査を定期的に行っているか。 はい・いいえ ⑩ 清潔シンクと不潔シンクを区別するなど、シンク周辺で清潔と不潔 の交差がないか。 はい・いいえ ⑪ 水回り(配水管を含む。)を清潔に保っているか。 はい・いいえ ⑫ 給水設備・給湯設備の保守管理を適正に行っているか。 はい・いいえ ⑬ トイレ(便器)・汚物処理室を清潔に維持しているか。 はい・いいえ ⑭ 職員共用タオルを廃止しているか。 はい・いいえ ⑮ 冷蔵庫内で薬品と食品が混在していないか。 はい・いいえ ⑯ 面会人など、外来者のための手指消毒設備があるか。 はい・いいえ 10 その他一般事項 ① 感染防止マニュアル等を作成し、従事者に徹底しているか。 はい・いいえ ② 感染防止マニュアル等は、必要に応じ、定期的に改訂しているか。 はい・いいえ ③ 利用者の異常を疑ったときの報告体制(休日・夜間を含む 。)を、 はい・いいえ 感染防止マニュアル等に規定し、報告体制の構築を行っているか。 ④ 平素から従事者自身が自己の健康管理を行い、嘔吐・下痢・腹痛・ 発熱等の症状がある場合は早めに受診を行うとともに、感染症が疑 われる場合は管理者へ報告を行っているか。 はい・いいえ ⑤ 従事者に対して、感染症対策に関する教育、研修会を定期的・計画 的に行っているか。 はい・いいえ はい・いいえ 点検結果 <引用参考文献> 1 医療監視員の実務 医療監視員実務研究会編集 第一法規 2 感染管理に関するガイドブック改訂版 社団法人日本看護協会 3 院内感染予防必携ハンドブック 洪愛子編集 中央法規 4 院内感染対策へのサポート 辻明良 村井貞子編集 南山堂 5 看護学学習辞典第2版 大橋由美子 永野志郎 吉野肇一 大竹政子監修 - 7 - 学研
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