芝浦工業大学柏中学高等学校 高校 25 期 3 年生 2006 年 7 月 20 日 高3の夏休みを制覇しよう いよいよ明日からは夏休みに入ります。自分のペースで勉強に打ち込めます。し かし、学校が休みになるとどうしても生活のリズムを崩してしまいがちです。自分 に都合の良い時間の使い方をして、夜更かし、朝寝坊という悪いリズムがうまれま す。生活のリズムが乱れると、思うように学習がはかどらず、気持ちもいらいらし てきて悪循環になってしまいます。毎日の学習の積み重ねこそが将来につながる一 番大切なものであるということは、言うまでもありません。この夏休みをどう過ご すかで将来が決まります。しっかりと計画を立て、気を引き締めていきましょう。 しかし、焦りは禁物です。自分の出来ることを焦らず一歩ずつ着実にこなしていっ て下さい。夏休みに蓄えた力がものをいってくるのは秋以降です。急な成果を期待 することは出来ません。しかし、勉強したものは必ず自分の中に残っています。勉 強はこれからも続きます。ゴール地点に向かって歩き続けましょう。 増穂だよりにも書きましたが球技大会は最後のクラス参加行事として本当によく 頑張りました。あのクラス一体感の盛り上がりを自分1人で勉強している時にも忘 れないで下さい。回りの皆も同じように目標に向かって頑張っています。学校見学 で訪問した憧れの学校に芝柏生全員で入学しましょう。 (学年主任 佐藤文) 保健室より ―3年生夏休みの健康― 今年は夏休み前から突然の猛暑にみまわれ、早くも夏バテで特有の だるさや気分の不調”を訴える人も現れて います。3年生にとって夏休みは、開放的でも喜びでもなくどこか重い荷物を背負った気分でしょうか。最終 学年になってから3ヶ月が過ぎ、ストレスとみられる身体症状を呈している人もみられます。自分では受験と 直接結びついているとは思っていないけれど、無意識のうちにどこかで抑圧を感じているのかもしれません。 また周囲から受験生としてみられている雰囲気や、周囲からの期待、自分自身の不安感などが、イライラ感や、 頭痛、胃腸症状、不眠、うつ状態、アトピーとなって出ていることもあります。受験にむけて一心不乱にがん ばっている人は疲労感として、まだ態勢が整わない人は焦りとして出ているようです。いずれにしてもこの夏 休みを有効に過ごし、疲労をためずに秋からの飛躍につなげることが大切です。受験にむけて夏休みをいかに 有効にすごすかは学年の先生や教科の先生から聞き、自分の生活や性格に合った計画のもと過ごすことを決意 していることでしょう。そこには、自分の体調管理はどのくらいの割合で重要視されていますか。夏は他の季 節より疲労しやすく体調が整わないため思い通りの計画がすすまないことがないよう、そして 秋からの飛躍 のために心身のエネルギーを蓄積し、夏休み明けも疲労を残さず心身ともに安定した状態で後半に備えなけ ればなりません。そのためには次のことを念頭に入れておいてください。 夏はなぜ疲れやすいのでしょうか。日本の夏は高温多湿であり、生理学的に冬より約10%ほどエネルギー を必要とします。その上、夏は開放かつ活動的であり、冬より1日あたり10%余計にエネルギーを消費する そうです。 夏は冬よりも4時間ほど昼が長いのです。 夜に比べて昼の活動量が50%増えると 1 日あたり約7% ほどエネルギーを必要とします。これらを合計してみると、夏は冬より26%から30%多くのエネルギーを 必要とすることになります。一方栄養摂取からみると、胃の活動をおさえる冷たい物を多く摂り、あっさりし たカロリーの少ないものを食べることが多くなると、摂取カロリーは少なくなり、活動や、再生に必要なビタ 夏休み明けの予定 8 月 29 日(火) 始業集会 模試 英語(100 分) 昼食 数学(60 分&120 分) LHR 各担任 30 日(水) 河合模試 国語(100 分) 社会(60 分)& 理科(60 分&120 分) 下校 31 日(木)∼ 平常授業 9 月 16 日(土)∼ 21 日(木) 期末試験 9 月 22 日(金) 自宅学習日 9 月 25 日(月)・26 日(火) 解答会 27 日(水)・28 日(木) 自宅学習日 9 月 29 日(金) 増穂祭 準備日 9 月 30 日(土)・10 月 1 日(日) 増穂祭 10 月 2 日(月) 片付け・終:始業式 10 月 3 日(火) 代休 10 月 4 日(水)∼ 7 日(土) 秋休み 10 月 10 日(火)授業開始 ミン、ミネラル、アミノ酸なども足りなくなってしまいます。こういう状態が2ヶ月続くと体力は消耗して、 9月になって体力がなくなり疲労感が強くなるのです。 次に睡眠状態ですが、夏の夜は寝苦しいので外因的な入眠障害を起こしやすく慢性的睡眠不足を起こすこと になり、それだけ体力を作る力が落ちることになります。睡眠時間はどれだけ必要かは、生活環境によって違 ってきますが、気分がよく安定しているときは、質の良い深い睡眠がとれるので少なくてもすむのです。とこ ろが受験生の精神的疲労は睡眠要求を増加するにもかかわらず、身体を使わずに頭を使うことで良い睡眠が取 りにくくなり、体力の消耗が大きくなるのです。疲れの蓄積による影響は、活動力低下をもたらし、当然脳の 活動低下、記憶力の低下にもつながります。毎日意識して身体を動かしましょう。 受験勉強は自分との孤独な戦いでもあります。友人も競争相手であり結果がすべてで誰も代わってはくれま せん。それ故「自分だけ」の中で視野狭窄になり周囲が見えなくなりがちです。逆に、学校以外の人と接触す る機会が増え情報に振り回されることもあります。今は、自分の人生は他人のためではなく自分のためにある ことをじっくりと見つめる時間も必要です。受験は自分の人生における大きな出来事であり節目でありますが、 自然界は毎年同じようにくり返し巡り流れていきます。人にも一生の流れの中にあり受験もその流れの中にあ ります。自然の中に目を向け自然のなかの一部である自分を意識してみましょう。 できるだけ自分の生活スタイルと生活リズムを崩さないよう、自然のリズムにあまり逆らわないように、集 中する時と息抜きを上手に組み合わせて夏を乗り切り、秋に、そして冬本番に向けて過ごしてください。 養護教諭 吉丸 千晴
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