平成 21 年度第 3 回行政改革推進委員会 会議録 開催日 - 笛吹市

平成 21 年度第 3 回行政改革推進委員会
会議録
開催日/場所
平成 21 年 9 月 18 日/笛吹市役所本庁 3 階大会議室
出席者
行政改革推進委員会委員
日高昭夫、長坂邦彦、岩間正美、矢崎明、渡邉茂、小河内英紀、神宮司忍、
稀代康正、馬場武夫、早川史香、小宮山克彦、相澤正子、小川紀子
事務局
鈴木幸弘(経営政策部財政課長)、赤尾好彦(同課行政改革担当リーダー)、
石原修一(同課行政改革担当)
行政代表
望月健二(副市長)、山下真弥(総務課長)
傍聴人
志村直毅
1.開会のことば(鈴木財政課長)
2.会長あいさつ
皆さんこんばんは。前回の行政改革推進委員会から今回の第 3 回行政改革
推進委員会の開催の間には、非常に大きな国政の変化がありました。市政の
運営については、各省庁の政策がどうなるのか、総務省の管轄であり財政の
根幹である交付税がどうなるのか、スタートしたばかりで不確定なところも
あり、中長期的な行財政改革を考える上で、非常に難しい局面になっていま
す。重要な関心事ではありますが、財政状況が一気に好転するとは考えにく
い状況なので、地に足をつけて笛吹市の財政状況や行政運営について議論し
てください。
3.議題
(議事進行:日高会長)
議題①.定員適正化計画について
○
日高会長
定員適正化計画について、事務局より説明をお願いします。
○
赤尾行革担当
総務課長が出席していますので、山下より説明致します。
1
○
山下総務課長
資料「定員適正化計画年次目標(案)」、
「職員数の現状と取組」、
「他団体との
行財政の比較」を基に、類似団体との比較により平成 22 年度から 5 年間で 50
人の職員削減を目標としている旨を説明。
○
日高会長
職員数について第 1 次及び第 2 次行政改革大綱の期間で説明していただき
ました。また、笛吹市と類似他市をデータで比較をしていただきましたが、
何か質問、意見はありますか。
○
小宮山委員
合併当初の膨大な職員数からここまで大分減らしてきたが、今後も減らし
ていくことについて、理由付けを持って減らしていき、減らすことの適正さ
を考えていかないといけないと思います。類似団体と比較した職員数の差に
ついてももう尐し中身を分析していただき、総務部は何人、その他の部署は
何人でいいのかといった、人数の割付についても資料を出してください。ま
た、これまでの削減により支障が出たのでは、年齢構成はどうなのかといっ
た、もう尐し詳細なものを出してください。
○
相澤委員
頑張って減らしていただいたことがあったと思うが、どういう形で減らし
ていったのか、例えば、夫婦で勤めている職員の片方が辞めたといったこと
も聞いたことがあります。夫婦で勤めていても辞めるのはもったいないなと
感じる方もいらっしゃいました。昔は片方が役職につくと辞めたといったこ
ともありましたが、どういう形で削減をしたか知りたいと思います。
○
馬場委員
例えば 50 代の職員が何人いて、5 年後 10 年後に何人退職となるのか、年代
別の職員数や男女別の職員数などが示されると、5 年後や 10 年後の形が分か
りやすくなるのではないか。また、減らしていくことについては、市民とし
て歓迎しますが、どういう方法を用いたのか、今後減らしていく上でこうい
うシステムを導入するなど、リンクしている部分について示して下さい。
○
山下総務課長
詳細な資料については、次回示したいと思います。
他市との比較分析はまだ十分ではない部分があります。甲斐市の場合では 3
町の合併であり、効率の良い地形であり人口集落であります。それとは別な
部分で、効率の良い事務処理を行っていることも考えられますので、もう尐
2
し突っ込んだ研究や調査が必要と思われます。
年代別の構成については、団塊世代といわれる世代が平均 20 人程度ここ数
年で退職を迎えます。退職者の約半分を採用人数とし、職員の削減を図りま
す。
どういう形で減らしてきたかについてですが、夫婦で勤めている方を強制
的に辞めさせたということはありません。早期退職者の制度により退職金が
3%上乗せになる制度を利用して退職された方もいますので、その中に仕事が
出来るのにもったいないと思われた方もいたのかも知れません。
方法については、今までの事務処理の形では更なる削減は難しくなると考
えます。いろいろな知恵をだしながら、サービスの低下を抑えながら効率化
を図っていきたいと思います。例えば、石和第三保育所は指定管理になって
いますが、指定管理になってから非常に人気が出ていて、定員の増加も考え
なくてはならないような状況です。このようなアウトソーシングも一つの方
法です。また、選挙の開票事務では、従来の職員数を半分に減らし、更に開
票時間も半分にすることができました。職員の公務能率向上という面で考え
ると、職員が 4 倍の仕事をしたことになります。職員の削減については、サ
ービスの低下を招かないように、職員も知恵を出して行動し、市民の皆様か
ら意見を聞きながら進めていきたいと思います。
○
小宮山委員
選挙の開票については、新聞で時間は速かったとありましたが、人を減ら
し効率化を図ったことまではありませんでした。
○
日高会長
選挙については、事務費はどうなっているのですか。
○
山下総務課長
いろいろな指標で積算されます。総選挙では、3,000~4,000 万円位が投票
所の数や人口、面積等の計算により算出し、実績報告されます。投票所の数
を減らしたこともあり、試算ですが、約 700~800 万円の削減になります。
○
日高会長
削減した分は市に入ってくるのですか。
○
山下総務課長
国政選挙については国から事務費が出るために市の経費削減には結びつき
ませんが、税金の無駄を省くことができます。ただし、市長・市議選となる
と事務費は市が出すことになるため、直接的な市の経費節減に結びつきます。
3
○
馬場委員
今回の選挙では、立会人も尐なくなっていました。合併前の選挙では、地
域の人の顔も分からないような人が立会人をしていることもありましたが、
今回はすっきりしていました。開票事務のように通常業務も効率化を図って
もらいたいと思います。
○
小河内委員
職員を減らし、効率良く事務を行うための庁内のプロジェクトチームはあ
るのでしょうか。
○
山下総務課長
今のところはありません。選挙については担当部署が先進地に行ったり、
大学の先生のお話を伺ったりして、目標を掲げ取り組んだ結果、成果となっ
て現れたと思います。こういった取り組みを庁内に取り入れていくためには、
プロジェクトチームを設けるのも一つの方法かもしれませんが、基本的には
担当部署の中の取り組みとなります。
○
小宮山委員
採用についてですが、環境問題や情報社会等の時代において、若い人の採
用だけでなく、時代にあった採用基準などがあるのか、採用の考え方につい
てお聞きしたい。
○
山下総務課長
市長の考え方もありまして、その時代に応じた採用をしております。近年
では民間経験 5 年以上の土木職を 6 人採用し、民間での経験を活かして業務
にあたってもらい、去年は情報の専門化ということで民間経験のある職員を 1
人採用しております。来年度採用の採用試験がこの時期にありまして、今回
は始めて自己アピール枠というのを設けました。人物重視の採用で、特技を
活かして社会貢献をした等を審査いたします。15 名の応募がありまして、ス
ポーツにより心身を磨いたといったものや文科系の特技といったものなど、
初めての試みとして自己アピールによる採用を行います。採用については、
時代に応じた試みを行っております。
○
日高会長
資料の他団体との行財政の比較について、臨時職員の人数の把握や臨時職
員の給与はどこに入ってくるのですか。正職員数を減らして、正職員と同じ
仕事を臨時職員が行うことになり、歪みが生じています。職員数が甲斐市と
比較して 200 人程度の差があるのは臨時職員の影響もあるのではなのですか、
4
臨時職員数についてもきちんと把握していく必要があります。
○
山下総務課長
笛吹市では約 300 人の臨時職員がいます。保育士や学校給食の調理員に臨
時職員がいます。職員と同じような仕事を長年やっているとなると、いろい
ろな軋轢があったり問題が生じたりします。臨時職員については、分析を行
い今後の課題としていきたいと思います。
○
小宮山委員
指定管理者は数値的に捉えることが出来ると思いますが、臨時職員につい
ても数値的にとらえることはできないのですか。正職員を減らして臨時職員
を増やすことが妥当なことなのか、考えていく必要があります。
○
赤尾行革担当
臨時職員は人数での把握はしていません。物件費の中に賃金という形で入
っています。総務省で示す財政比較分析表では臨時職員なのかアウトソーシ
ングなのか分けることは出来ませんが、物件費として他市と比較は出来ます。
また、財務諸表の一つである行政コスト計算書により、人件費のように人に
掛かるコスト、賃金や委託料のように物に掛かるコスト、移転支出的コスト
の 3 項目の分析をし、全国的に比較をすることが出来ます。小さい市役所を
目指している先進自治体では、人に掛かるコストが減り、物に掛かるコスト
が増えていくように取り組んでいる傾向にあります。
○
日高会長
結局、臨時職員は経費でしか分からないということですか。
○
赤尾行革担当
全国比較となると経費としてしかつかめません。
○
山下総務課長
臨時職員といっても、パート勤務のように雇っている職員と、ほぼ常勤に
近い職員がいます。例えば、図書館では週に 1 回の事務という臨時職員の方
もいます。
○
日高会長
業務の性格上勤務状態が違うことはあると思います。ただ例外でなく、臨
時職員が戦力として使われ、正規職員と同じように事務を行っている現状が
あります。臨時職員の調査が行われていないのであれば、現実にあった調査
の仕方をしてくれと国に対して言っても良いのではないでしょうか。他市の
行革をみても、臨時職員に対してあいまいな部分があり、場合によっては問
5
題となることもあると思います。
○
長坂委員
笛吹市と甲斐市の職員数が 200 人程違うとありましたが、臨時職員と正規
職員では責任の問題があると思います。経費削減のため職員を減らしていっ
ても、その結果、正規職員の負担が過大になっては良くないと思います。
○
日高会長
当面の計画として、これまでの第 1 次計画と同じ流れで退職数に対して半
数くらいの採用としていくのか、この先の目標として、甲斐市の職員数を目
指していくのか、いろいろな状況を勘案しながら積極的に雇用していくのか
ということでしょうか。
○
山下総務課長
職員数については、どんな仕事に何人必要で、総務部に何人、公営企業部
に何人必要等ということが出来れば良いのですが、今のところは難しい状況
にあります。今後そういった数値が出せれば良いと思っています。ただし、
今後数年については他市との比較からまだ多いと言えます。将来的には、他
市との比較や独自の研究から笛吹市に適した職員数を出していきながら進め
ていきたいと思います。甲斐市の職員数を目指している訳ではありません。
○
馬場委員
定員適正化計画は市独自の計画ですか。この計画が本当に適正なのか疑問
に思うのですが。
○
山下総務課長
市独自の計画です。計画については、まだまだ多いという点から適正な職
員数にしていくという考えになります。
○
小宮山委員
事務事業が沢山ある中で、正規職員や臨時職員をトータル的に考えコスト
ダウンを図れるように、数値を明確にしないといけないと思います。そうい
った資料をいただきたいと思います。
○
矢崎委員
課や事務事業の内容によって職員の定数を考えたらどうでしょうか。臨時
職員の採用期間の基準はどうなっていますか。
○
山下総務課長
一般的に臨時職員の採用期間は半年です。
6
○
日高会長
半年毎に更新しているケースもありますよね。
さて、定員に関しては、今日の委員会ではどういった趣旨でどこまで議論
していけば良いですか。
○
赤尾行革担当
職員数については、集中改革プランを作っていく中の財政を考える上で重
要な部分となります。他市との比較からまだまだ削減余地があると考えられる
ため、当面は類似団体の平均を大雑把な削減目標として定め、退職者に対して
一部補充することにより、削減を続けていくことになります。与えられた人数
の中で事務を執行できるよう、アウトソーシングしたり、組織を見直したり、
職員の公務能力を向上することになります。
今回の定員適正化計画については、大雑把な数値目標が、皆さんから見て
どうなのか、多いのか尐ないのか意見を頂ければと思います。
○
相澤委員
第 1 次行革の時に 500 人を目指すというお話だったと思いますが。
○
赤尾行革担当
当時は 640 人の職員数で、10 年後に 500 人を目指すという定員適正化計画
を作りました。その後、芦川村や消防本部の編入により目標値を見直してい
ます。
○
相澤委員
全国の類似団体の平均が 500 人程度だったので、500 人で出来ないことはな
いというお話だったと思います。
○
日高会長
今回はこういう方向性で職員数を減らしていくというところについて、了
承していただくということでよろしいですか。
○
小宮山委員
集中改革プランの中で、税収を何%上げる、定員適正化によって何億の経
費削減になるといった結論を出さなければいけないので、今後議論というこ
とで、一時的に定員適正化の数字についてはこれで良いと思います。
○
日高会長
市役所の事務は対人サービスがほとんどだと思います。職員数はサービス
に直結していることであり、財政に結び付いていることですので、非常に重
要で課題となっています。他に意見はありますか。
7
○
早川委員
気になったこととして、保育園や図書館に臨時職員が多いということです。
子どもの教育の場に臨時職員が多いというのはどういう経過があったのでし
ょうか。
○
山下総務課長
現実的にその分野は過去から臨時職員が多かったというのはあります。理
由についてははっきり分かりませんが、現在、図書館や保育所で 40 数%の臨
時職員がいます。
○
早川委員
行革推進委員を受ける前に、市について勉強する意味合いもあって図書館
を回ってみましたが。どこも一生懸命やっているのですが、専門的にみると
表層的な活動が多く、レベルアップできていないように感じました。今考え
ると、モチベーション的にも仕方がないかなと思います。今後の検討をお願
いします。
議題②.第 1 次行財政改革の検証について
○
日高会長
時間の関係もありますので、次の議題に移りたいと思います。第 1 次行政
改革大綱の検証について事務局より説明をお願いします。
○
赤尾行革担当
次の議題の前に、前回の委員会でお話のあった徴収率について、徴収率が
向上した事例として奈良県の王子町の年度毎の徴収率の推移と茨城県と佐賀
県の徴収率の推移を資料として用意しました。全国的にみても 15、16 年度を
境に徴収率は向上してきています。奈良県の王子町では、滞納処分を徹底的
にやることで徴収率の向上を図ったそうです。また、他市の事例では、保育
料と給食費の徴収対策に力を入れることにより、若い世代に対して納税に対
する責任と義務を意識させる啓発活動を行ったそうです。
○
相澤委員
本当に厳しくて納められない場合は、滞納処分はどうなるのですか。
○
赤尾行革担当
本当に納められないのかどうか、今の生活水準を落とさないで納めないの
か等の調査に時間をかけます。本当に厳しく、納められないということであ
れば、生活保護等の対応となりますし、そうでない場合は処分することにな
8
ります。
○
相澤委員
消費者金融でお金を借りた人が返しすぎた分を市役所が請求するといった
ことも新聞に出ていました。本当に厳しい人に対しては、それなりの対応を
お願いします。
○
小宮山委員
定員適正化にも関係するのですが、税務の人員適正化をどう考えるか、徴
収率向上に向けて税務課の組織体制や職員の適正化を考えていく必要がある
と思います。
○
日高会長
奈良県の王子町が例として挙がっていますが、県や県内の市町村で組合を
作ったりチームを作ったりしたのか、自治体単体でやっているのかどうなの
でしょうか。
○
鈴木財政課長
王子町は単独で取り組み、京都や静岡、山梨は各市町村が集まって共同で
取り組んでいます。
○
日高会長
税の収納については、企業で言う営業収入に当たるわけなので、きちんと
分析して対応をお願いします。担当部署だけでなく全庁的な問題として取り
扱って欲しいと思います。
○
小宮山委員
奈良県の王子町は町の規模はどの程度なのでしょうか。
○
赤尾行革担当
規模については把握しておりません。
○
馬場委員
市税以外にも、市営住宅の家賃や上下水道の使用料や国民健康保険税の未
納はどの位あるのか知りたいと思います。
○
赤尾行革担当
現在調査中ですので、次回お示しできると思います。
○
神宮司委員
固定資産税の滞納については、個人が多いのか事業所が多いのかどうなの
でしょうか。
9
○
鈴木財政課長
現在 H 20 年度の決算議会をしていますので、議会で認定していただければ、
広報等で滞納についてもお知らせすることが出来ます。決算書の中にはそれ
ぞれの税目毎に内容が出ていますので、市民税が幾ら、固定資産税が幾らと
いう形でお知らせ出来ますが、個人が幾ら、法人が幾らとなると、個人に対
して法人は一件あたりの単価が違うので金額の比較は難しいと思います。
○
神宮司委員
例えば法人の滞納の方が件数も金額も大きいのならば、そちらに重点を置
いて徴収対策をしたほうが良いのではと感じました。そうなった場合、笛吹
市は観光で成り立っているので、厳しくするとバランスが崩れてしまって観
光が下火になってしまうというような懸念があるのでしょうか。
○
小宮山委員
収納対策について、市役所の中ではどこを重点的に対応しなければいけな
いのか、法人なのか個人なのか、そういったところは把握しているのでしょ
うか。
○
鈴木財政課長
収税専門の課を作ってから、収納管理システムを導入し、滞納についての
データは全て把握しています。どこを重点的に対応していくかについては、
データを基に公平に対応しているところです。
○
日高会長
徴収率以外に何かご意見、ご質問はありますか。
○
小宮山委員
第 1 次行革の時に、情報公開を進めていこうということで、やり方として
広報紙、CATV、インターネットを活用して情報公開の水準を上げていこうと
いうことでしたが、CATV の市内全域の行政放送を確立すること、インターネ
ットの整備促進というところは今後どう進めていくのか、お年寄りが分かり
やすい情報提供の仕方として CATV の行政放送の確立があったと思いますが。
○
赤尾行革担当
前回お配りした資料の行財政改革大綱実施計画の進捗状況の NO. 33-2CATV
の活用で進捗状況を載せています。当初 CATV については、行政情報をわかり
やすく伝える手段として、市の直営の一宮ふれあいテレビを窓口にして民間
の CATV 事業者と連携しながら市内全域放送実現に向けて取り組みましたが、
協議が難航し、当初予定していた行政放送が出来ない状況になりました。技
10
術的な問題もありまして、現行チャンネル以外のチャンネルを開設して、こ
れを見るためには、局によっては専用端末が必要になり、そのための個人や
市の負担が生じます。ただし、完全に地デジに切り替わると、別の方法で視
聴が可能になるということなので、設備投資が無駄にならないよう 2 年ほど
がまんしている状況です。
○
小宮山委員
チャンネルの時間帯を 15~20 分を 1 日 3 回といった風に決めて借りるとい
ったやり方であれば、安く借りることも可能だと思いますが、いろいろなや
り方があると思うので出来るだけ早く実行していただきたいと思います。一
宮と御坂では行政放送を指定管理者が流していますが、行政としての責任運
営は何もありません。指定管理者にお金を出しているはずなのですが。
○
赤尾行革担当
今は出していないか、ほとんど出していないと思います。きらめきテレビ
が設立される以前は、番組作成の委託料として一宮ふれあいテレビに 3000 万
円程度支払っていました。
○
相澤委員
北杜市が時間を決めて行政放送を流していると思いますが。また、検証の
中で、デジタル放送対応は、芦川町と八代町の一部を除く地域で完了したと
記載がありますがこれはどういうことでしょうか。
○
赤尾行革担当
アナログとデジタルの両方を流すには、光ファイバーのような非常に容量
の大きいケーブルが必要になります。芦川に光ファーバーを通すとなると結
構な工事となり、市で全てが出来るというのは難しく、民間会社と交渉して
最良の方法を模索しているところです。
次に時間放送の件ですが、以前検討したところ、1 日 3 回 15 分放送で年間
750 万円位、1 時間放送ですと 2000 万円位かかるとのことでした。時間放送
ですと、見逃してしまったり、チャンネルを回しても何もやっていなかった
りで、せっかく費用をかけて番組制作して放送してもみてもらえないことに
なりかねないので断念しました。
第 1 次行財政改革の検証については、項目が多いですので、気になる項目
や質問やご意見があれば項目毎にお答えしたいと思います。
○
日高会長
他の項目についても何かありますか。
11
○
馬場委員
NO.1 の計画的な定員管理の実施についてですが、この中に職員研修の実施
とありますが、QC 活動はやっていないのでしょうか。例えば、部単位で発表
をして成果のあった部に対しては褒美を与えるなどの刺激を与え、自分の部
署は何が良く、何が悪い、他の部署では新しくこんなことを始めた等を知る
機会が必要だと思います。ぜひ取り入れて欲しいです。
○
望月副市長
笛吹市では目標管理の中で人事評価制度を取り入れています。個人の業務
を目標立てて管理しています。組織の管理としては、月次の予算管理、事務
執行管理を行い、毎月の経営会議の中で月次の報告を行っております。
○
馬場委員
全職員が同じ問題に対して議論する場が必要で、実際の現場の人が知恵を
出しあうことが重要なわけです。
○
望月副市長
各課においては、毎朝の朝礼で問題点があれば発言し、毎月のリーダー会
議等で前月の実績、成果について意見を出し合い検討を行っています。グル
ープ単位、課単位で討議するように取り組んでいます。
○
馬場委員
一番大切なのはデータを基に議論し合う事です。有意義な議論が出来るよ
うに取り組んでいただきたいと思います。
○
赤尾行革担当
QC 活動については、市役所に当てはまるかどうかわかりませんが、行革の
庁内会議においても提案させていただきたいと思います。
○
小宮山委員
特に若い人が議論し合って、魚の骨を書いて、何で出来ないのか議論して
それをきちんと書き上げて文書に残して、年数回の発表が出来るようにぜひ
実行していただきたいと思います。
○
日高会長
役所で QC 活動をやっていくのに、豊田市などは町自体や職員自体が QC 活動
が身についているケースもありますが、行政の場合は、事務事業をベースに住
民サービスがどのように成果が出るのか、そこが一番基本となるわけなので、
管理についてもその点を踏まえて行っていただきたいと思います。QC 活動を
取り入れても 1 年は良いのですが、継続しない事があります。どういう風にシ
12
ステマチックに行うかが課題となるので、QC 活動的な改善運動と行政評価を
リンクしたやり方が良いのではないかと考えます。ただ、行政評価も実際は行
政評価調書を書いて報告して終わりとなってしまうことがありますので、行政
評価を使ってもう尐し効率よく出来ないのか、連携が図れないのか等を QC 型
の行政評価として行うのが良いと思っています。QC 活動は本来グループで仕
事をする上での取り組みなのに対して、目標管理は個人に仕事を割り振り責任
をはっきりさせることが目的になるので、現状に合わせた仕組み作りをして、
選挙事務で成果を出したように、笛吹市固有のシステムでやって欲しいと思い
ます。
改革の進捗状況については、項目毎に進捗率が書いてありますが、各項目の
改革が独立していないので、あいまいな評価になっています。計画策定がいけ
ないのかもしれないが、総合的な評価ができるように分かりやすくして欲しい
と思います。
○
相澤委員
削減、改革そのためだけでなく、笛吹市を財政再建団体にしないこともそ
うですが、こういう笛吹市にしたい、笛吹市のためにこういうものを作りた
いとか、笛吹市としての夢を持って、削減や改革に取り組むようにしていき
たいと思います。
○
赤尾行革担当
夢というのが総合計画にある将来像に当たるわけですが、将来像実現に向
けての方法論の一つとして行政改革があります。今のやり方では将来像が実
現出来ないかもしれないので、違う仕組みを考えてみようというのが行政改
革になります。
○
日高会長
進捗状況の検証については、項目も多いのでどうしても確かめておきたい
ことがあれば、文章でも良いので事務局に出していただきたいと思います。
議題③.第 2 次行財政改革の計画期間について
○
日高会長
次の議題の第 2 次行政改革大綱の計画期間について事務局より説明をお願
いします。
○
赤尾行革担当
資料「行財政改革大綱の計画期間」を基に、市長の任期に合わせた計画期
13
間 4 年と通常通りの 5 年の計画期間のどちらが良いか、庁内会議で議論した
結果、推進委員会の意見を聞いてみてはどうかということになりました。
○
日高会長
計画期間というのは、技術的な意味合いもありますが、伝統的には 5 年や
10 年という計画期間でやってきましたが、それは行財政が変動しない時代の
長期的な単位であって、今でも日本ではオーソドックスな形となっています。
近年の状況は、不確定要素が多く長期的な見通しが難しい、また、財政制度
の交付税等の根幹になる制度が安定していない状況です。首長がマニフェス
トを示し任期 4 年の中で政治活動を行っている現状に対して、首長が変わっ
ても継続的に計画を引き継ぐ状態は、現実的ではない気がします。市長の任
期 4 年を一区切りとして行財政運営を考えるのが現実的ではないのかと感じ
ます。
○
小宮山委員
4 年でも 5 年でもどちらでも良いと思いますが、計画期間中に進捗状況や検
証をきちんとやっていく必要があるのではないでしょうか。その点を重点に
置く形でやっていただければ、4 年 5 年でもそれほど変わらないと思います。
○
日高会長
例えば、今の 5 年という計画期間を 4 年にした場合、どんな弊害がでるの
でしょうか。
○
赤尾行革担当
基本的にどの計画も始まる時期が合っているわけではないですし、3 年の計
画もあれば 5 年の計画もあります。そこで計画期間を 4 年に変えたとしても
弊害が出るとは思いません。ただ、計画期間が 4 年というのが一般的になる
と、他の計画についても見直しが必要となることはあるかもしれません。国
に報告するものが 5 年というものが多いので、報告用のためだけに別に 5 年
計画を作る必要があるかもしれません。
○
日高会長
計画期間について国は関係ないですし、市では 4 年でやっていますという
ことで良いと思います。国の計画自体も期間が変わってくるかもしれません。
それよりは、様々な計画があまりにもばらばらなので、市として調整する必
要があるのかなと感じます。選挙で選ばれた首長のマニフェストに合わせる
のが一番すっきりすると感じます。
14
○
赤尾行革担当
市長の荻野も任期の 4 年で合わせるのが分かり易いと考えていました。ま
た、財政計画のようにある程度長い期間が必要になってくるものもある中で、
4 年か 5 年か庁内会議で決めかねたため、推進委員会で意見をもらうことにな
りました。
○
馬場委員
市長が変わったとしても事業は継続して行わなければならないので、マニ
ュフェストにこだわるのではなく 5 年で良いのではないかと思います。
○
小宮山委員
市長の任期に合わせた 4 年でも策定期間があり、市長の任期にずれてしま
うことや、市長が再選した場合に施策の見直しがあったときなど、計画期間
中に見直し、検証が必要となるので、4 年でも 5 年でもどちらでも良いと思い
ます。
○
日高会長
庁内で意見が分かれているのに、推進委員会で計画期間を決めるというの
は無理だと思います。
○
望月副市長
庁内でも意見が分かれまして、市長のマニフェストの検証が出来る 4 年と
いう方が良いのではという意見が大勢を占めていた感はありますが、審議会
に諮ってはということになりました。
○日高会長
時代は 4 年という形に変化しつつあると感じています。今まで常識と考え
ていたことが変化している状況もありますが、軽々に変えてしまうのが良い
とも思えないので、計画期間については庁内会議で結論を出していただくよ
うにお返しします。
次の議題について、事務局より説明をお願いします。
議題④.第 2 次行財政改革の大綱について
○
赤尾行革担当
第 2 次行財政改革の大綱について、資料「3 章
基に説明。
○日高会長
何か意見などありますか。
15
行財政改革大綱(案)」を
○
馬場委員
小さくて簡素な市役所の実現と基本方針にありますが、一方でこの前新聞
に 80 億円を使って 1500 人入る公会堂を建設する計画があるとありましたが、
この差はどういうことでしょうか。
○
望月副市長
新聞にありました大型事業については、合併して 5 年が経過し、有利な起
債である合併特例債が残り 5 年で使えなくなってしまい、地域の基盤を整備
する期間が後 5 年ということになります。行財政改革で小さくて簡素な市役
所の実現を計画的に行っていくわけですが、先程もお話のありました市とし
ての夢にあたる部分も、子孫に残していく地域の基盤整備が必要という考え
の中でやっていかないといけないと考えています。石和温泉駅の整備、バイ
オマスセンターや多目的施設の建設等を議論していく中で方向付けをしてい
く状況です。
○
馬場委員
掲載してあるのは全て確定しているものだと思っていました。
○
望月副市長
ある程度やらなければならないものもありますし、今後議論していく中で
方向を決めていく部分もあります。
○
小宮山委員
将来の財政状況を出して欲しいと思います。不確定要素が多々あると思い
ますが、その不確定要素を出していただきたい。ごみ処理や文化ホールの建
設で 10 年後 20 年後がどうなっているのか、そういうシミュレーションをし
て議論するのが重要だと思います。
第 2 次行財政改革大綱については、基本方針についての議論が今後重要に
なると思いますので、漠然としている部分の具体的な議論、特に住民と行政
の協同とありますが、NPO やボランティアが行政に対してどういう位置づけに
なるのか等、今後議論していきたいと思います。
○日高会長
今日は残り時間がありませんので、もう尐し踏み込んだ議論は次回にした
いと思います。将来の財政状況については政策的に不確定要素もありますし、
政策判断によって大きく財政状況が変わってきます。政策判断するのは議会
ですので、行政改革推進委員会としては、有利な起債の活用で基盤整備を図
るという、今使える制度を使うという選択もあると思いますが、実際に建設
16
された後のランニングコストはどうなるのか、利用目的、利用状況、利用収
益などがでてきますので維持管理は長期的にどう推移していくのか、どのよ
うな影響を与えるのかについて、議会でも推計を出して議論していただきた
いと思いますし、基本方針にあります市有施設の総点検により、老朽化して
いる施設等もあると思いますので、どう見直していくのか、総合的に判断し
ていただくように、推進委員会でも議論して良いと思います。
○
赤尾行革担当
総務常任委員会でも、財政はどうなるのかとの質問をいただいております。
財政として推計は必要だと考えています。プロジェクトについてはまだまだ
不確定な部分がありまして、何を作るのか、規模はどうなのかなど分からな
い部分がありますので、推計といっても財政サイドで勝手な条件を定めるし
かないのかと考えています。
○
日高会長
新しい施設に関して、必要なものは優先的に作っていくことは大事だと思
いますが、堅実な行政経営か判断が出来るような情報を出していただきたい
と思います。
議題⑤.その他について
○
日高会長
その他で何かありますか。
○
赤尾行革担当
次回の推進委員会ですが、10 月 23 日(金)を予定させていただきます。
4.閉会のことば
(鈴木財政課長)
以上
平成 21 年 9 月 18 日
笛吹市行政改革推進委員会会長
17
日高 昭夫