うまさぎっしり新潟「食のプロデュース会議」 第2分科会資料 (「直売所」プロデュース) 検討すべきキーワード 全体会議意見 キーワード ○「食」の地域資源の発掘・活用 ・郷土料理の掘り起こし ・昔の習慣の掘り起こしと活用 地域ごとの「食・農」の地域資源の整理・活用 ・エリアとポイントの絞り込み ・新潟の食文化のストーリーづくり(食、農産物) ○「直売所」自体の取組 ・直売所の整備・拡充 ・直売所からの積極的情報発信 魅力的な「直売所」づくり ・直売所における経営戦略のプロの活用 ○誘客につながる直売所の取組 ・お客様が「わくわく」するイベントの実施 ・「買って、見て、体験して、食べる」直売所 「食・農」の「わくわくする」仕掛け ・「農家」と「お客様」が直接向き合う場 ○「観光」と「農」の連携 ・旅館・お客様・生産者が直売所で1つにつながる ・「旅館」から観光客への「直売所」の案内 「旅館」と「直売所」の積極的連携 ・食や農に興味のあるターゲット層の誘客 1 直売所を活用した今後の農業の方向性について 1.本当に良いものを作れば売れる 「良い」とは味だけではない ・おいしい(新潟の野菜は質が高い) ・新鮮(直売だけでなく、直販でも新鮮) ・体にやさしい(減農薬・減肥料、生物との共存) ・売れ筋の生産 → 所得アップ ・作付けの拡大 → 生産構造変革 ・信用できる(ブランド、認証) 2.消費者の顔が見える農業 3.農家所得の確保 どのように好循環を作り出すか ・「おいしかった」の一言が重要 ↓(意識が変わる、やる気が出る) ・どうすれば儲かる産業になるのかを考える ↓ ・地域ぐるみで産業化に取り組む ↓ ・後継者の確保、継続的な生産体制の構築へ 多様な流通ルートの確保 ○ 直販ルートの確保 ・直売所 ・直販(会員制、ネット販売、契約栽培等) ・直売所、直販事業者(JA含む)への納入 2 魅力的な「直売所」づくりのポイント 1.常時開店し、良いものが揃っている 2.広報宣伝や誘客の仕組みづくり ・農家との協力体制 ・イベントの実施 ・安定した仕入れ ・会員制の活用 ・品質の確保 ・標識・看板 (道の駅化、その他の標識・看板) 3.まず、来てもらう 4.直売 → 直販へ ・1,000人のコンシェルジュ ・産地直送システム ・マップ作成 (通年営業等、品揃え豊富な直売所) ・会員制 ・直販事業者との連携 ・観光関係者、交通関係者との連携 ・ネット情報の充実 ・観光施設、日帰り入浴施設等での情報 提供 3 農産物直売所来店者の動向とニーズ ○直売所で、どんなことを意識して商品を選んでいるか 食育活動 81.4 鮮度 ○直売所の活動で、今後、力をいれてほしいこと 価格 48.3 旬や季節感 14.3 珍しいもの 14.1 14.8 農業体験 13.6 地域の観光情報案内 17.9 生産者名 15.6 農産加工体験 30.2 味 24.2 料理教室 36.3 地元産 13.1 飲食店の併設(充実) 11.3 農業後継者の育成 農薬使用や栽培方法 添加物の使用 郷土食・伝統食 その他 (%) 0 7.6 観光施設への食材供給 8.3 7 市民農園の開設 新規就農者の育成 4.5 福祉施設への食材供給 2.2 その他 10 8.6 学校給食 12.7 20 30 40 50 60 70 80 90 (%) 0 38.6 25.1 伝統食や地域食文化の保存・復活 3.7 3.3 2.7 5 10 15 20 25 30 35 ○農産物直売所に今後担って欲しい役割や機能(自由回答から抜粋) ・地域らしさにこだわった品揃え、多くの場所での開設と営業時間の拡大を期待 ・買うだけじゃなく、食べたり、休んだり、もっとゆっくり滞在したい ・新鮮・安全・安心にこだわりながら、多品種をあつかって欲しい ・地産地消レストランの営業やメール・ネットを活用した情報発信を ・野菜の美味しい食べ方や料理方法をもっと教えて欲しい ・子どもから大人まで、農産物の旬や本当の美味しさを伝えて 出典(財)都市農村交流活性化機構『平成18年度農産物直売所のお客様に対する利用動向アンケート調査』 4 40 県内農産物直売所の事例(旬菜交流館「あるるん畑」) 2.年間販売額の推移 1.運営概況 (1)設 立 平成18年4月 (千円) 400,000 (2)場 所 上越市大道福田 (3)出 荷 地元生産者495組 (個人及び組織) (4)品目数 1,000品 (5)営業時間(定休日:年末年始) 300,000 200,000 100,000 ・4月~10月:10~19時 ・11月~3月:10~18時 0 18年度 19年度 20年度 21年度 3.発展の要因(工夫した点) ○ 生産者に対する直売向け栽培研修会等を実施し、品揃えを徐々に拡大 ○ 体験イベントを毎月実施することで、誘客と生産者との交流を促進 ○ 観光情報を盛り込んだパンフレットを作成し、公共の場等に設置 ○ 地域の認知が高まるとともに、口コミにより、県外客の来店も増加 5 県内の主な農産物直売所 市町村名 村上市 新潟市 五泉市 田上町 三条市 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫ ⑬ 直売所の名称 朝日みどりの里農産物直売施設 穂波の里とれたて野菜市 (株)豊栄わくわく広場 農家の直売所げんき村 ピカリ産直市場「お冨さん」 農家持寄り市場「採彩」 亀田農産物直売所 大地 カガヤキ農園直売所 花夢里にいつ(花木)、新鮮組(農産物) 新津フラワーランド 大湊直売所 ごまどう直売所 「いちいの季」農産物販売所 設置主体 生産者G JA・生産者G その他 その他 その他 その他 生産者G 農業法人 JA・生産者G 生産者G 個人 生産者G JA ① ② ⑤ ④③ ⑥ ⑦⑧ ⑨ ⑩ ※黒色の番号は設置主体がJA(青色は開設1年以内) 橙色の番号は設置主体が生産者G、又はその他 ⑫ ⑪ ⑬ ⑭ 市町村名 ⑯ 長岡市 ⑳ 25 23 ⑲ ⑮ 21 22 ⑰ ⑱ 柏崎市 十日町市 上越市 24 ⑭ ⑮ ⑯ ⑰ ⑱ ⑲ ⑳ 21 22 妙高市 糸魚川市 23 24 25 直売所の名称 とれたて旬鮮市(なじらーて) あぐりの里 愛菜館 仙田楽楽市場(道の駅「瀬替えの郷せんだ」) 四季採館ベジぱーく 四季菜の郷 旬菜交流館「あるるん畑」 浦川原物産館 雪だるま物産館 四季彩館 ひだなん 妙高山麓直売センター とまと ひすい食彩館 設置主体 JA その他 JA 生産者G JA 生産者G JA JA その他 その他 その他 JA 6 県内の主な農産物直売所の状況 市町村名 直売所の名称 設置主体 (※) 営業期間 年間販売額 (千円) 出荷 生産者数 その他 通年 700,000 200 農産物全般 生産者G・JA 通年 413,000 91 花木・山野草・花壇苗類・野菜・果実・切花・米・加工品他 その他 通年 350,000 200 野菜・花・果物・米・惣菜・菓子・農産加工品・精肉 JA 通年 245,000 420 野菜・米・農産加工品・手工芸品等 生産者G 通年 200,000 21 花木・鉢花・山野草・花壇苗類・野菜 主な販売品目 新潟市 (株)豊栄わくわく広場 新潟市 花夢里にいつ(花木)、新鮮組(農産物) 新潟市 農家の直売所げんき村 上越市 旬菜交流館「あるるん畑」 新潟市 新津フラワーランド 新潟市 ピカリ産直市場「お冨さん」 その他 通年 150,000 100 野菜・果物・切花・米・漬物・加工品 長岡市 あぐりの里 その他 通年 103,000 260 山菜・農産物・果物・加工品・工芸品・花他 五泉市 大湊直売所 個人 通年 100,000 50 野菜・米 JA 通年 96,000 250 野菜・米・花き・加工品 JA 4月~12月 82,000 120 野菜全般、加工品 糸魚川市 ひすい食彩館 長岡市 ながおかとれたて旬鮮市 新潟市 カガヤキ農園直売所 農業法人 通年 74,000 80 野菜・果物 妙高市 四季彩館 ひだなん その他 通年 74,000 100 野菜、米、漬物 新潟市 農家持寄り市場「採彩」 その他 通年 71,000 105 野菜・加工品・果物・切花・米菓子 上越市 雪だるま物産館 その他 通年 63,000 80 農産物・農産物加工品 新潟市 亀田農産物直売所 大地 生産者G 通年 54,000 90 野菜・加工品・果物・切花・米・民芸品 村上市 朝日みどりの里農産物直売施設 生産者G 通年 50,000 114 野菜・山菜・きのこ・農産物加工品 上越市 浦川原物産館 JA 通年 50,000 150 野菜・農産加工品・和菓子・酒・工芸品等 上越市 四季菜の郷 生産者G 通年 50,000 100 野菜・花・加工品 ○H20年度 食品・流通課調査結果 ○年間販売額が50,000千円を超える野菜、果物、花きを中心に取り扱う直売所(販売額の公表に同意した直売所のみ) ※その他 : 第三セクター、民間企業等 7 新潟県内農産物直売所のイベント事例 植付・収穫体験 加工・料理体験 ・じゃがいも植付・収穫体験 ・ぬか床作り教室 ・枝豆定植・収穫体験 ・そば打ち教室 ・田植え・稲刈り体験 ・笹の香りが格別 中華ちまき ・越後姫のいちご狩り ・お花模様の飾り巻き寿司作り ・山菜採り体験 ・手づくり豆腐づくり ・ひまわり摘み体験 ・米粉パン・ピザづくり 伝統文化の継承 店頭イベント ・親子で作る!3色ぼたもち ・梅、しそ、らっきょうまつり ・親子で挑戦 笹団子 ・今年もワイワイ!夜の夏祭り ・三角ちまきつくり体験 ・七夕祭り ・縄ない ぞうりづくり ・バケツ稲づくりコンテスト ・足ふみ脱穀体験 ・そば収穫感謝祭 8 県内農産物直売所事例(郊外型:あるるん畑) 9 県内農産物直売所事例(道の駅:あぐりの里) 10 県内農産物直売所事例(温泉地隣接:ごまどう直売所) 11 県内農産物直売所事例(新潟駅:「採彩」2号店) 12 農産物直売所に対する行政支援 ○ 初期投資を助成し、事業のスタートをしやすくなるための支援 ○ 情報提供への支援 設立初期 経営安定 経営発展 ソフト支援 ソフト支援 ソフト支援 ○ 先進直売所の事例紹介、運営 に対する助言、出荷者への生産 指導 (県地域振興局) ○ 直売所マップ等、県内外への 情報発信 (自治体、観光協会) ○ 農商工連携による新商品開 発に向けた支援 (国補事業、県単事業) ○ 看板等、直売所PR (施設整備時のみ、県単事業) ○ 有識者等による助言・サポート (県単事業) ハード支援 ハード支援 ハード支援 ○ 直売、加工施設の整備 ○ 流通販売機器(POSシステム等) の整備 (県単事業) ○ 交流体験施設、地域食材供 給等の整備 (国交付金) (国交付金) ・事業費50,000千円以上 (県単事業) ・事業費50,000千円未満 ○ 直売所内の直食施設の設置 (県単事業) ※ 上記は発展段階別のシミュレーションであり、「経営安定」・「経営発展」での支援は、「設立初期」にも可能 ※ 交付金、補助事業は、それぞれ要件、上限事業費、補助率等が異なる 13
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