旭志・弁利 吉良 至誠 さん 由美子 53 さん ご夫妻 50 菊池市旭志の鞍岳の麓で350頭の肥育牛を育てる吉良至誠さ ん、由 美 子 さんご 夫 妻 。昨 年 から本 格 的に﹁ えこ め牛 ﹂の肥 育にも 取り組んでいる。景 気が不 安 定の中 、枝 肉の単 価が低 迷 、口 蹄 疫 問 題等で畜産農家の現状は厳しい。しかし、吉良さん夫妻は明るく前 向きだ。 ﹁暗い顔をしていても始まらない。きっといいときがまた来 ると信じて、毎日の仕事を一生懸命頑張っている﹂と笑顔だ。 そんな中、気持ちを明るくしてくれるのが長男の聡一郎くん︵ ︶ の存在だ。現在、菊池農業高校畜産科学科で農業や畜産のことを学 んでいる。部 活では牛 部に所 属し、共 進 会でも 優 秀 な成 績 を修 め、 将来の夢を膨らませている。小さいころから牛舎で遊び、手伝いも よくしてくれるという。 ﹁ 旭志では中学で1年生全員がファームステイをするなど、地域 で農 業 後 継 者 を育てる取 り組みなども あり、農 家の若い後 継 者 も 多い。農業は楽しく、やりがいのある仕事。現実を見つめながらも、 IBUKI 8 No.254 長男の夢の実現に向けて応援していきたい﹂と至誠さん。 農作業はそれぞれに分担。牛の管理、エサやり、糞尿処理、夏場は 牛 舎 周 りの草 刈 りも 大 仕 事 だ。忙しい中にも 仕 事の合い間にお茶 の時間を設 け、夫婦の会話も 大 切にしている。ヘルパー利 用 組合に 加入し、リフレッシュ休暇もとれるようにしている。 3 17 えこめ 牛 お米を食べて育った JA菊池の美味しい牛肉 「えこめ牛」 特 徴 出荷する3ヶ月前から飼料用米を与えて育 てるため、栄養やうまみ成分をたくさん含 んでいます。その飼料用米は安全な米づく りにこだわって菊池地域で生産されたもの を使っています。 環境にやさしいわけ エサの大半である輸入穀物の一部を国内 生産でまかなうことができるため、食料自 給率の向上につながり、輸送に要するCO 2が削減できます。また水田を有効に活用 できることから農地を守り、地下水の保全 にも貢献できます。 飼料用米で育てた牛の牛肉「えこめ牛」は 4月1日から、本格的に全国へに向けて出荷し ています。管内では、JAの農産物市場「きくち 安全・安心なのは のまんま」合志店、菊池店、菊陽店、大津「とれ たて市場」の4店舗で販売しています。今後、 菊池の豊かな大地で 「飼料管理基準」 ・ 「衛 生プログラム」 ・ 「ポジティブリスト制度」 の すべてをクリアして、丁寧に育てられていま す。 販売促進・販路拡大をしていきます。 *水田の有効活用で、ほとんどを輸入に頼っている濃厚飼料 の代わりに米を与えようというものです。環境に優しく、 地域にもやさしい牛肉としてアピールしていきます。 「えこめ牛」は乳用種と交雑種を中心に育てています。 プロフィール 経営内容:肥育牛350頭(ホルス・250頭、 F1・100頭) 「えこめ牛」を毎月、 6∼12頭 出荷している。 (飼料用米を食べさせて、 えこめ牛に育てる牛は36頭) 至誠さんのお母さんと子ども3人の6人家 族 。夫 婦 で 時 間 がとれ た 時 は、映 画 や ショッピングに出かける。 ただ今出荷中!菊池自慢 えこめ牛 2 百姓はたのしか 3 特集 4 集落座談会報告 まんまゼミナール 6 まんまニュース 8 お米は 配合飼料に 混ぜて与えます。 玄米を粉砕 食のはなし 黒ごま お米のあれこれ/ごはんの時間ばい 19 畜産通信 家庭菜園・四季の花・がこちゃん 20 営農通信 シイタケ・部会報告など 22 LA紹介 25 人事異動・お知らせ 26 きくち野 女性部通信・お知らせ 10 ワイワイ広場 プレゼント 28 我ら盟友 よか男:池田 実さん 12 理事会の報告 30 健康と環境 デイセンターだより 14 旅行センター 31 まんまキッズスクールレポート 16 すてき!大家族! 泗水 西 文宏さん 32 2010 8 254号 牛舎 IBUKI 8 No.254 2
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