平成22年度第1回埼玉県産業人材育成推進会議議事録

平成22年度第1回埼玉県産業人材育成推進会議議事録
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日時
平成22年6月23日(水)14:00~16:00
2
場所
知事公館大会議室
3
出席委員(敬称略)
塩川修(座長)、菊池勇(副座長)、島村道雄、野口髙一、三国雅裕、久賀きよ江、
滝上秀人、岡本比呂志、宮地勘司、小菅一憲、澤口憲司、加藤泰建、宮本伸子(飛内
圭之委員代理)、嶋根繁、長嶋繁、三輪宗文、徳留光明、倉上伸夫、篠原善廣、渡辺
勉、松岡進
4 議
事
(1)産業人材育成プログラムによる平成21年度の取組実績と平成22年度の
主な取組について
事務局に、「産業人材育成プログラムによる平成21年度の取組実績と平成22
年度の主な取組について」説明させた。
質疑及び意見は特になし。
(2)産業人材育成の現状・課題と平成23年度以降の取組について
事務局に、「産業人材育成の現状・課題と平成23年度以降の取組について」
説明させた。
協議における各委員の意見等は次のとおりである。
○
委員
人材の育成というのは2、3年の問題じゃなくて5年、10年、20年といった単
位で考えないといけいない。
宮崎県での話だが、あそこで口蹄疫が出て大騒ぎになって、これを終息させるのに
どうするかということになっている。
あの宮崎県の牛の飼育は全産業のどのくらいを占めているのか。埼玉県で牛や豚の
飼育は、全産業のどのくらいを占めているのか。埼玉県の産業はどうなっているのか。
埼玉県の産業構造をもう尐し県の方で把握してその資料を出してほしい。資料があ
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ってはじめて将来のビジョンがはっきりする。資料に環境、医療、介護、農業、観
光とあるが、それがどの程度のバランスで成り立っているのか。埼玉県で何が一番大
事なのか、農業の産出金額はどれくらいなのか。中小企業の産出額はどれくらいなの
か。車はどれくらいなのか。そうした明細を子供たちに示して埼玉県の特徴を教えな
ければならない。
産業人材の育成というものは、埼玉県の産業構造にとってバランスの良いものでな
ければならない。
○
座長
資料については、おって提供できればと思う。
5年、10年、20年先を考えるというのはもっともだと思う。
今のお話について事務局としての考えはどうか。
○
事務局
現在行っている雇用ニューディールの当面3年間で7万人、中期的には20~30
万人の雇用創出といった中で、環境・医療・介護・農業の想定の数値はある。しかし、
今後、どのくらい人が必要か、具体的に検証ができる数値が、必ずしもあるわけでは
ない。
御指摘のあったデータについては、人材育成を進める上で必ず必要となるデータで
あるので、精査したい。
○
委員
今の御発言につきましては、県の産業構造がどうなっているのか、まず、それを分
析しないと産業人材の話に進んでいかないとの趣旨と受け取った。
産業人材育成は今まで産業労働部の中にあったので、どちらかと言うと、ものづく
りが中心で、本日のメンバーの方も、ものづくりの経済団体の代表の方、ものづくり
関係の大学の方、それから、工業高校、教育関係の方という構成になっている。とこ
ろが、雇用ニューディールを進めていくにあたっては、医療・福祉・介護とか、新し
い分野として農業などもあるので、そういった分野の人材育成をどうするか検討して
いかなければならない。
国の方でも今年度末ぐらいに、公共職業訓練の分野について、従来の機械や電気な
どから、省令を直す動きがある。今までのものづくりに特化した公共職業訓練から介
護などへと一歩踏み出す流れがある。県としても、介護や農業などの人材育成をどう
進めていくのか考えるにあたっては、御指摘の埼玉県の産業構造とか、将来どういう
働き場所があるのかの分析が必要であり、次の会議までにデータや国の動きを収集し
て報告したい。
○
委員
本日は、教育関係者も見えているが、埼玉県はこういう現状ですよ、埼玉県をこう
いう風に持っていってもらいたいという構図を見せてもらえれば、子供たちも進路を
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つかみやすいかなと思う。埼玉県の産出額に占める農業や自動車の割合を分析して、
子供たちにわかりやすく示してほしい。
○
委員
教育の現場では、子供たちに埼玉県の特産品や郷土だとか地形などを教えている。
埼玉県の将来に対する行政としての考え方がどうであるか、県のビジョンも含め示
してもらうことはありがたい。関係部局と協力しながらそれを作るということは将来
を担う子供たちにとっては大切なことだと思う。
○
委員
子供たちが大きくなって他県に出て行かないようにしてほしい。
せっかくお金をかけて教育しても大学を出たらどこかに行ってしまうのではなく、
小さいときから郷土愛をもって大きくなったら埼玉県のこういう仕事に就くのだとい
うふうに教育してほしい。だから、ビジョンは長期で考えなければいけない。
○
委員
埼玉県の道徳の中に独自の教材を取り入れ、郷土愛であるとか、埼玉県に対する理
解を深める授業だとか、自分が住んでいる地域がどんなところか知ってもらう教育に
力を入れている。その延長線上で、埼玉の将来の郷土づくりに役立つ人材を育ててい
きたい。
○
委員
教育について言わせていただく。
今、現状をどうするか。フリーター、ニート、女性の就労機会の問題がある。
本質的なところでは、産業人材育成というのは教育の問題だと思う。
23年度以降の取組について、「高校・大学にキャリアカウンセラーを置き、生徒
・学生の相談にきめ細かく応じる。専門高校において時代のニーズに合致した産業教
育を進める。」とあるが、それはそれで結構であるが、物足りないというのが感想。
もう一歩踏み込んで具体にどうなのかが大事である。
例えば、数も大事だが、インターンシップをどのようにやるのかが大事である。受
入れ側も会社数が増えても、内容がどうなのか。現場では様々取組をやっていると思
うので是非アイディアややり方をあるいはこういうことをやるというものを報告や方
針の中に盛り込んでほしい。先行事例などもたくさんあると思う。
フィンランドのノキアという会社があるが、世界の携帯電話の半分くらいはノキア
が作っている。
20年くらい前に IT と教育で国をつくるということを誓って、学力世界一になって、
ノキアが世界の携帯電話の半分をつくるようになって、ここでやろうとしていること
のモデルである。
実際に教育改革をどうやったのかと言うと29歳の文部大臣が教育改革をやって、
学力世界一になった。来年から OECD 調査で、社会人基礎力、子供の学力ではなくて、
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今度は、大人を調べようということになっている。偏差値も大事だけど、文部科学省
も言っている、生きる力が大切だ。
知人に MBA ホルダーをいっぱい雇った経営者がいるが、彼曰く、MBA をとっても
役に立たない。人生観、宇宙観などの哲学がないのでは仕事にならないと言っている。
産業人材として役に立つ人材というのは、勿論スキルの習得というのもあるが哲学、
腹が据わっているとか社会人基礎力という言い方もあるかもしれないが、人間のコア
の部分をどのように育てていくのかということがとても大事で、郷土愛でもよいし、
私は自己肯定感だと思う。創造性の基盤は、自分は大丈夫だ、受け入れられていると
いうことだと思う。
教育の現場で埼玉から創造的人材を生み出してほしい。
○
委員
キャリア教育については小学校から高校までどういう職業観、勤労観を持たせるか
ということが重要である。
体験学習などを行い、早い時期から様々な教材を通じて教育をしている。
高校生なって、就職間際になってからではなく、なりたい自分は何なのかというこ
とから、しっかりとした職業観、教育観を持たせるためにインターンシップなど社会
人基礎力などを養うプログラムの実践など、さまざまな制約があるものの一万人弱の
者が取り組んでいる。
なりたい自分になって、将来、税金を納めてもらう人材になってもらうことが重要
と考えている。ドロップアウトをしない、しっかりとした社会人になってもらう教育
をしていきたいと思っている。
学校にも多様性があり、職業観、勤労観も一言では言えないが、生きる力を身につ
けてもらうことが大切だと考えている。
○
座長
委員から教育の内容に具体性を欠き、物足りないとの話をいただいたが、事務局と
してどうか。
○
○
事務局
7月9日に庁内の検討会議を立ち上げる。
その中で議論をしていきたいと思う。
委員
企業の現場で起きていることをお話したい。
今日も新都心で大学生を対象にした合同説明会を行っている。予想以上に集まって
きている。先月の段階で10%台の内定率である。
ある電器工業の会社の社長が言っていたが、今うちの会社で欲しい人材と聞かれれ
ば、工業高校の生徒だ。工業を学んだ生徒は、勉強して大学へ行ってしまうが、大学
を卒業した者が現場で使えるかというとそうではない。工業高校で現場を体験し、そ
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こでおもしろさを知って広げていける生徒がほしい。でも、工業高校の生徒は減尐し
てしまっている。工業高校や農業高校の魅力を埼玉という場において子供たちにもっ
と示していくという方向もあるのではないか。工業高校の生徒は応募してきていない
ので、採用したくも、採用できない状況である。
もうひとつ、大手企業の OB を活用するということだが、雇用の創出という観点か
らいえば、こうしたこともあるかもしれない。しかし、中小企業の中核人材を育成す
るという目的であれば、これは大手企業と中小企業の実態は違っており、大手企業 OB
が中小企業の中核人材を育成するのは、全然方向性が違っているのではないか。
行政がやるのであれば、一つの提案である。中小企業家が集まった団体の中で社長
たちが実態に即した社員教育のセミナーをやっている。そうしたセミナーでは、いい
先生を呼び、現場を見て、社員ともグループ討論をしながら行っている。そういう実
態に即した研修の方がはるかに社員の育成に役立つ。
行政が中小企業の企業同士の連携を図ってそういうセミナーに参加するように向け
てもらう方が効果的であり、実態に即している。
○
○
○
委員
企業にとって進出するかどうかの条件は、ライフラインだ。水や電気とか道路があ
るが、一番大切なのは、人材が恒常的に供給されるかどうかということだと企業の方
から聞いている。工業高校は、地元に質の高い人材を恒常的に生み出していくことが
使命だ。
一方で、現在の入試制度では普通科志向が強くなかなか専門高校に人が集まらない。
埼玉県の子供たちをどのように産業人材として育てていくのか。10年後、どんな
産業が埼玉県には必要なのか、どんな人材が必要なのか、それには専門高校はどうし
ていかなければならないのか常に考えている。地元の中小企業も大切にしなければな
らないが、とにかく生徒が集まらない。専門高校の PR もしているが、県全体でのバ
ックアップをお願いしたいと考えている。
座長
再編整備の方向性はどうなっているのか。
工業高校の即戦力としての PR をどう考えているか
委員
工業高校の即戦力としての話は、電気や機械の会社では、現場でやっていける人材
を求めているということだと思う。これは、企業のニーズを把握しながら、子供たち
の希望とどうマッチングさせるかという問題であり、産業界と学校が協力しながら解
決していきたいと思う。
専門高校の統廃合であるが、それ以前に、学科が周辺部分にまで広がっている。
農業科は、園芸だとか、果樹だとか、食品にまで広がっている。
農業高校は、農家の後継者が来ているわけではないし、工業高校に来る子もものづ
くりの会社に勤めたて来るわけではない。いろいろな学科の再編が社会の事情にマッ
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チしているかという問題もある。それらを検討して再編していかなくてはならない。
社会と教育現場が連携できる状況を作っていかなければ解決できない問題ではな
いかと思っている。
○
座長
大手企業の OB 人材のことについてはどうか。
○
委員
OB 人材を派遣する事業に新現役チャレンジ事業がある。確かに実態面では課題が
ある。大手企業 OB が中小企業の現場に入っていった場合に、違和感があるという声
は、多くある。しかし、オール・オア・ナッシングではなく、効果のあるものもある。
専門家の登録派遣というのがある。マッチングができたのは、250人のうち30人
でだが、それをうまく運用している。課題があるのは、運用面で対応していきたい。
中核人材の育成については、例示として「大手企業の OB の活用」が出ていると思
うが、どういうものが一番いいのか事務局で検討して適当な例示をしてもらえばよい
かと思う。
○
委員
埼玉県の人材育成を考えた時、小学校、中学校、高校、専門高校の人たちをどうや
って、埼玉県の産業人として育てていくかということが中心で、OB 人材というのは、
サポーター的なものと考えた方がよいのではないか。
○
委員
機械学会の OB 人材を経営者協会と昨年まであった団塊センターで3年ほどマッチ
ングの会をやった。
昨年の場合20人ぐらいのマッチングの会をやり、その後交流会をし、経営者が
OB と話をして2週間ぐらいの間に3人ほど契約が決まった。うまくマッチングでき
る工夫も大事ではないか。
○
委員
この会議は、総花的で的が絞れない。
経済界が加わって話をするのであれば、埼玉の企業にとって魅力ある産業人材を育
成するにはどうしたらよいかといったように、もっと具体性をもたせたものでないと
話がかみ合わない。経済界の立場からは、産業人材としては社会人としての基礎的能
力の向上にむけて、それぞれの教育現場、職業訓練の場で培ってほしい。
昨年から補正予算で、緊急雇用でいろいろな事業がでている。中小企業は、日ごろ
から人材不足であり、こういう機会は非常に貴重で、あっせんをしている。紹介して、
半年間は雇用して、正規採用してくださいというと、実績として4人は就職している。
それほど人材不足ということだ。中小企業の人材不足、学校側とのミスマッチ、ある
いは学校側が現場を知らない。その辺の具体的な話をこの場で話してもらうのがよい
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かと考える。
そこで、具体的提案だが、資料にある社会人としての基礎的能力の向上あるいは家
庭や地域の協力というのは当たり前のことである。
もっと具体的に社会人としての基礎的能力を向上させるには、どうしたらよいか、
インターンシップなどを積極的にやっており、良いことだ。しかし、数が尐なく、機
会も尐ない。
例えば、アルバイトを解禁して、社会人基礎力を向上させるといった、大胆な発想
が必要ではないか。
○
座長
本会議は、県内の産業人材育成にかかわる産業界、教育界及び行政が、連携の基盤
を構築し、一体となって産業人材の育成を図るため、設置され、一定の成果を上げて
きたのは確かだが、どうもすっきりしないということについて事務局はどうか。
○
事務局
具体的なテーマについて、内容や課題を整理したものを今日の御意見を踏まえてな
んらかの形で今後提示したいと考えている。その中で、例えば、中核的人材の育成の
あり方について、企業 OB だけでなく、社長の学校のような企業間の連携など研修体
系に盛り込めるのかどうか検討をもう一歩踏み出せるものに、もう尐し加工したうえ
でお示ししたい。
○
座長
この会議は、平成20年に設置されたが、当時、県は、企業誘致に一生懸命取り組
んでおり、富の創造が基本にあった。富を創造して、それを福祉、医療に還元したい
という狙いがあった。そういう中、いろいろな人から意見をきくということで設置さ
れたと理解している。
○
委員
インターンシップを始め、それぞれの仕組みについて、もっと突っ込んで行けば、
いろいろなヒントが加わるような気がする。ところが、インターンシップと言った途
端にそれだけではいったい何のためにやっているのかという話になる。
大学をどのように活用するのかということもあるかと思う。
金沢工業大学の例が感銘を受けた。
この大学は、ものづくりについて様々な実験ができ、実験装置を使って学生のアイ
ディアで一つのものを作りあげていく環境がある。この大学の学生は評価が高く、就
職率も非常によい。そのような仕組みはどうすればできるのか。それは、それぞれの
個別の取組だけではなくて、大学の現場、ものつくり大学や早稲田のフィールドを使
ってどのようなフィールドが提供できるのか。そのフィールドにより、どのように人
材を育てていくのか。仕組みをどのように作っていくのか。例えば、個別のインター
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ンシップという切り口でいうと、それぞれの所の取組があるかもしれない。産と学と
が一緒になって、今までとは違う枠組みの中でどういう取組ができるのかということ
があると思う。そのように、従来の取組からスケールを広げてみて、新しい取組がど
んなことができるのか、という発想の組み立て方があっていいのではないか。
そのような視点から、どういう人を育てるのか、どんな取組をする必要があるのか
という問題提起があれば、もっと議論しやすく、わかりやすいのではないか。
次回の資料を取りまとめるにあたっては、そういったことも意識してもらえればと
思う。
○
委員
産と学の学には高校もはいると思うが、高校の教員には産業界がどういう人材を求
めているかとか、こういうことで悩んでいるのかが直接的には伝わってこない。それ
は、生徒の進路指導にとっては、まずいだろうと思っている。
もっと産業界の方の話を生徒の身近で聞かせたいという計画を持っている。
文部科学省の指導要領の改正にあたっても、キャリア教育をもっとやりなさいとい
う方針もでている。学年主任の方では、いろいろな分野で活躍されている人に来てい
ただいて話をしていただく計画を考えているが、学校の OB で働いている人だけでは
限りがある。県内の企業の方々に来ていただいて話をしていただける仕組みを作って
いただければありがたい。産業人材育成課に電話すれば、こういう会社を紹介してく
れますよとか、デザインならここと、そういう関心の高い企業で専門的にやっている
方を学校にお呼びして率直に語っていただくことが必要だろうと思う。そういうこと
が、こうした会議でできればありがたい。
○
座長
今の御提案は、事務局の方で教育局とも調整して、仕組みの具体化に向けて、話し
合ってもらうということでよいか。
○
委員
日経新聞主催のイベントで、企業人が仕事とは何なのかという70分の授業をやっ
ている。どうやって授業を作るかがとても重要で、有名な人でも自慢話や説教で終わ
るケースが沢山ある。2時間の打合せを5回やって、どうしたら高校生に伝わるかリ
ハーサルどおりにやって授業に立ってもらう。それがあるとないとでは大違いになっ
てしまう。せっかく財産をもっていても高校生にどう話したらよいかわからない。そ
れをやることで、全体の制度がよくなる。
○
委員
先ほど、学校で産業人に話をしてほしいということがあったが、産業人の話を聞い
て生徒が一番感動するのはそこの学校の卒業生だ。名前のある人をよそから連れてく
るよりも、そこの学校の卒業生が、ここの学校を卒業して、こうしたことがあって、
今こうなっているといった話をした方がよい。
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自分の経験からも卒業した学校で話をしたほうが、生徒も感動してくれるので、そ
うした人選をしてほしい。
子供たちに現場を見せることも大切だ。彩の国工場に、小学校の子供たちにバス1
台や2台でものづくりを見せにいく。ものがこうやってできるのだということに、子
供たちはとても感動する。小学校だけでなく中学校、高校でも、身近にあるものづく
りの現場を見てもらいたい。SAITECでもよい。こうした中で、子供たちの中に、
将来、こんなことをやりたいという夢も育まれるのではないかと思う。
○
座長
今、卒業生の話もでたが、先程、企業の紹介についてのシステマチックな対応に
ついて私からお話ししたが、その辺もお知恵を頂だいしながら、担当の方で調整して
やってほしい。
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