Agilent 原子吸光分光光度計 高い品質と信頼性 Agilent 原子吸光分光光度計 AGILENT AA 原子吸光分光光度計 アジレントは 1957 年に世界最初の原子吸光分光光度計を商品化して以来、50 年以上にわたってさまざまな技術 革新を重ねることにより、無機分析化学の発展に貢献してきました。アジレントは原子吸光分光光度計、マイクロ 波プラズマ原子発光分光分析装置、ICP 発光分光分析装置、ICP-MS、トリプル四重極 ICP-MS 等、無機分析装置 のリーディングカンパニーとして世界中の研究者から高い評価をいただいております。 原子吸光ソリューションファミリー アジレントの AA 製品は、生産性が高く、柔軟性があり、高 い信頼性を備えています。分析に必要な高性能を備えてい ると同時に、信頼性やシンプルな操作によりルーチンラボで も使いやすい設計になっています。 ■ 55B AA 本体の LCD スクリーンと専用キーボードによるシンプルな操作性 と堅牢で信頼性の高い性能性を併せもつスタンドアロン型の AA です。 ■ 240 AA 信頼性の高いハードウェアと柔軟性の高いソフトウェアを兼ね 備えています。ルーチンのフレーム / ファーネス / 水素化物分析 に対応する高性能の AA を提供します。 ■ 240FS/280FS AA 世界最速の生産性の高いフレーム AA システムです。 ファーストシーケンシャル(FS)法により、サンプル処理数がアッ プして、ランニングコストが削減できます。多元素連続分析が簡 単に実行できるこのシステムは、多元素の連続分析に最適です。 ■ 240Z/280Z AA ゼーマングラファイトファーネス(GFAA)は、精密で生 産性が 高く、優れた感度と正確なバックグラウンド補正を実現します。 ■ AA Duo 原子化部の切り替えによる時間の無駄をなくし、フレーム分析と ファーネス分析を同時に実行できる、世界で唯一の AA システム です。 2 280FS AA アジレント 1938 1965 HP 創業 1976 HP ガスクロマト グラフィ市場に 参入 世界初のベンチ トップ GC/MS 、 HP 5992A 発売 1957 1971 1983 GC の「信頼性」 1994 2009 を再定義する GC 、HP 5890A を発売 世界初のベンチ トップ ICP-MS 、 4500 シリーズを 発売 1985 1997 2006 高マトリックスと ルーチン分析用 に、HMI および ORS 3 セルを搭載 した Agilent 7700 シリーズ ICP-MS 発売 2010 アジレントに バリアンが加わり、 一層充実した原子 分光分析ソリュー ションをお届けし ます。 バリアン 1948 Varian Associates 創業 世界最初の AA を発売 (テクトロン社) ゼーマンバック セントラルコント グラウンド補正の ロールを備えた SpectrAA 発売 特許を申請 ファーストシーケ ンシャル AA によ り分析時間を最 大 50 % 短縮 世界最速の ICPOES 、700 シリーズ を発売 さまざまなアプリケーションに対応 アジレントは、工業分野、ライフサイエンス分野など、さまざまなアプリケーションに対して最高性能の装置を 提供するだけでなく、ソフトウェアとサービスを含めたトータルソリューションを提供しています。 FS フレーム AA 240FS/280FS AA + SIPS 20 フレーム AA 240 AA 水素化物発生 AA 240FS/280FS AA + VGA 77 GFAA 240FS/280FS AA + GTA 120 ゼーマン GFAA 240Z/280Z AA 産業 化学/石油化学 環境 食品/農薬 金属/鉱業 玩具、宝石類などの製品 中の Pb および Cd 脂肪酸メチルエステル中 の Na および K 土壌中の重金属 食品、飲料、農業関係中 の主要元素 鉱石中の Au、Ag、Pt など めっき液中の Ca、Cr、Cu、 Fe、K、Mg、Na Mn セメント中の 成分分析 油中の磨耗金属 ガソリン中の Pb および 土壌中の陽イオンおよび 栄養素 鋼鉄および合金中の 主成分 浮遊微小粒子中の Pb 紙の Zn および Sb 潤滑油中の添加物 めっき液中の Ca、Cr、Cu、 (Ba、Ca、Mn、Zn など) Fe、K、Mg、Na ポリマー中の主要元素 亜鉛めっき液中の As および Sb 毛髪中の As 高純度金の分析 堆積物中の As 、Sb、Se 魚介類中の Hg および As 水や流出物などの Hg (US EPA メソッド 245.1) 植物中の微量 As および Sb 電子部品およびプラス (WEEE/RoHs) チックの Hg 紙の Al および Fe 原油中の Ni、V、Fe、Na 全血中の Pb エンジンオイル中の微量 金属 高純度硫酸中の微量元素 食用オイル中の Cu、Fe、Ni 超純水中の Na、Ca、Si 透析液または血清中の Al 血清中の Se 魚介類および植物中の Pb および Cd 海洋生物中の Cd、Cu、Pb、 Co、Ni 高純度銅中の微量金属 鋼鉄および合金中の 微量成分 水および土壌中の毒性元 素(US EPA メソッド 200.9) 電子部品およびプラス チック中の Pb、Cd、Cr (WEEE/RoHs) 3 高性能のスタンドアロン型 55B 堅牢で信頼性の高い55B AA は、シンプルな操作性と高い性能を併 せもつスタンドアロン型の AAです。 • • • • LCD スクリーンと専用キーボードによるシンプルなコントロール 上位機種と同等の高感度 Cu>0.9Abs 測定濃度の直接読み取りによるシンプルな操作 ダブルルビーム光学系でランプ装着本数 2 本タイプ シンプルな操作 AA 最適なパフォーマンスのために 柔軟で便利な Mark 7 バーナーと高性能スプレーチャンバが、正確 な分析結果と、複雑なマトリックスに対応 • • • • 外部から調節可能なインパクトビーズにより、感度とノイズの調整 高感度を実現 ̶ Cu 5ppm > 0.9Abs. 測定精度の最適化 ̶ 通常、5 秒積分で < 0.5 % RSD 高マトリックスサンプルの物理干渉を低 減。取り外し可能なツ インヘッドミキシングパドルにより、完全な混合ときわめて細か いエアロゾルを確保し、高精度な測定を実現 バーナーの汚れを防止 ̶ 独自の曲線デザインにより、高マト リックスサンプルにおいても優れた性能を実現 高密度フッ素樹脂原子化部により、強酸や有機溶媒に対応 • 簡単な設定。LCD スクリーン上で機器パラメータを確認および編集 • 波長、ランプ選択およびスリット選択を完全に自動化 • 測定の精度が向上。2 個のランプホルダーにより、分析を実行する • すべてのメソッドを保存 重水素バックグラウンド補正 • 全元素についてメソッド(測定条件)を内蔵 • 常にメソッドの呼び出しと変更が可能 • 最大 30 のカスタマイズメソッドを保存 • 2 ms という短時間で正確な補正を実現 • ランプの光軸調整と交換が簡単 • 独自の電子制御によりランプ寿命が向上 LCD スクリーン結果表示 オプションの追加 と同時に、次の元素のランプのプレウォーミングアップ • • • • • 繰り返し測定結果を表示 濃度、精度、吸光度の結果を表示 検量線の、直線性を確認し、測定濃度や吸光度の結果を表示 複数言語から選択可能 LCD スクリーンと搭載キーボタンにより操作可能 • • • • • • プリンタを追加して、ハードコピーでの測定結果印刷 SIPS 10 を追加して、自動希釈機能の利用 SIPS 10/20 による検量線自動作成と自動標準添加機能 VGA 77 を接続し、水素化物発生元素( As, Se, Sb)の微量分析 PC を接続し、SPS 3 オートサンプラを用いた自動連続分析 長寿命を実現する堅牢な設計 • 厳しい測定環境条件の使用に最適 • クォーツ保護ミラーを備えた密閉型光学系により水蒸気や埃か ら光学系を守り、長期的な安定性能を維持 • 本体内部へのエアーパージにより粉塵や酸のベーパーから光学 系を保護 4 型 式 光学系 BG 補正 ランプ装着本数 55B AA ダブルビーム D2ランプ 2 本自動切り替え 55 B AA 240 AA 世界標準の原子吸光分光光度計 ユーザーフレンドリーな日本語SpectraAAソフトウエアやビデオヘルプで使い易さを追求しています。 オートサンプラ、試料導入ポンプシステム、水素化物発生装置、グラファイトチューブアトマイザなど豊富な アクセサリがユーザーの多様なニーズに対応します。 • 高感度:Cu 5 ppm 標準溶液で 0.9 Abs. 以上 • アジャスタブルインパクトビーズ:シグナルをモニタしながら試 料ミストの最適化が簡単に実施可能です。 • 流量可変ネブライザ:試料吸引量を調整できるので液量の少な い試料に有利です。 バーナヘッド インパクトビーズ 圧力除去 バング キャピラリチューブ • 角度可変バーナ:高濃度サンプルの場合、試料を希釈すること なくバーナの角度を変えて(光路長を変える)直接測定すること も可能です。 • 空冷バーナ:耐蝕性に優れたインコロイ合 金空冷バーナのため 冷却水は不要です。 • スプレーチャンバ:流量可変ネブライザ、アジャスタブルインパ クトビーズ、ミキシングパドルにより絶えず微細で均一な試料ミ ストをバーナに送り込みます。また、シンプルな構造のためスプ レーチャンバの分解、清掃は簡単で工具は不要です。 試料 インパクトビーズ 調整つまみ ミキシングパドル ネブライザ フロート • 安全設計:可燃性ガスの流路、コネクタは装置に内蔵され、安全 です。もちろん、逆火防止対策も施されています。また、バック ファイヤ時の安全対策として、圧力除去バングが装備されてい ます。 原子化部の断面 • ガスコントロール:独自のハンマーガスコントロール法により瞬 時にガス流量を変更できるシステムを採用しています。 • ランプ切り替え:ホローカソードランプは同時に4 本セットする ことが可能で次に測定する元素のランプは予 備点灯されます。 ランプの切り替えはミラーを回転させ、瞬時に切り替えることが できます。また、ランプは 2 つの半導体チップにより元素を自動 的に元素識別され、それぞれの累積使用時間が記録されるので 管理が容易です。 型 式 光学系 BG 補正 ランプ装着本数 240 AA ダブルビーム D2ランプ 4 本自動切り替え 240 AA 5 世界最速フレーム原子吸光分光光度計 240FS/280FS AA アジレントのファーストシーケンシャル(FS)AAは、高い生産性と高速分析を実現します。 アジレントの FS システムは、ラボの生産性と収益性を高めます。 各サンプル 1 回の分析で指定したすべての元素を連続分析するファー ストシーケンシャル AA は、各サンプルの多元素の連続分析結果を 数分で提供します。 240FS/280FS AAは、時間を節約し、試料処理数を 倍増するだけでなく、 コストも削減します。 • 240FS/280FSともにダブルビーム 光 学 系で、240FSは4 本ランプ 自動切り替え、280FSは 8 本自動切り替えです。 • 元素ごとに繰り返し吸引せず、一度の吸引で設 定したすべての 元素を連続測定します。 • サンプル分析の遅延(立ち上がり)時間と洗浄時間を短縮するこ とで、分析時間を最大半分にします。 • 1 サンプルあたり 10 元素を 2 分未満で測定します。 • 測定する元素の数にかかわらず、設 定したすべての元素に対応 します。 (同一バーナの場合のみ) • 分析時間を短縮し、サンプル量を最小限に抑えることができます。 • ランニングコストの低減 ̶ ガスや試薬、ランプの使用時間を大 幅に低減します。 • 世界初の内標準補正 ̶ サンプルの粘性など物理的干渉を補正 します。サンプル前処理のエラー、ドリフトなどを補正するオン ライン内標準補正により、精度と正確性が向上します。 6 240 FS AA ファーストシーケンシャル法 ファーストシーケンシャル法は単位時間当たりの分析処理量を飛躍的に向上させます。受託分析機関、生産現場 におけるQC/QAラボ等、日常多検体、多元素の処理を実施する施設において最大のパワーを発揮します。 また、世界初の内標準補正機能を搭載、粘性のある試料の物理干渉を補正する機能も付与されています。 《従来方式とファーストシーケンシャル法の処理能力比較》 通常の測定方法 試料名/元素 Cu 試料 1 0.375 試料 2 9.877 試料 3 5.344 Pb Zn ファーストシーケンシャル法 試料名/元素 Cu Pb Zn 試料 1 0.375 0.546 0.888 試料 2 試料 3 • 条件 10 元素:Na, Ca, Cr, Cu, Mg, Mn, Fe, Co, Ni, Pb 検体数:20 検体 積分時間:10 秒 遅延時間:10 秒 検量線:3点標準溶液 バーナー:空気 / アセチレン 通常の測定法では直前に測定した試料によるコンタミネーションを 防ぐため測定ごとにスプレーチャンバ内部洗浄が必要です。 例えば左の図のように試料1のCu 測定⇒内部洗浄⇒試料2のCu 測定 ⇒内部洗浄⇒試料 3 の Cu 測定⇒内部洗浄⇒測定パラメータを変更 して試料1の Pb測定⇒内部洗浄… この手法では測定毎にスプレーチャンバ内部洗 浄をする必要があ ります。 ファーストシーケンシャル法ではランプの切り替え、 波長選択、 フレー ム燃焼条件等は自動的に実行されます。よって、各元素をICP 発光 のように逐次測定することが可能となるため、洗浄を大幅に削減す ることができます。例えば、左の図のように試料1の Cu 測定⇒試料 1の Pb 測定⇒試料1の Zn 測定⇒内部洗浄⇒試料2 の Cu 測定⇒試料2 の Pb測定⇒試料2のZn 測定のように試料を替えずに次々と目的の元 素を測定することができます。 この方法によると洗浄回数を減らし、同時に試料量を抑えることが できるようになり生産性が飛躍的に向上します。 SIPSとSPS3の併用による、更なる省力化、生産性向上 SIPS(試料導入ポンプシステム)とSPS3(オートサンプラ)を併用 することにより大幅な時間短縮と自動化が可能となります。 使用ランプ:一部複合ランプを併用 ● 測定時間の比較結果 通常:1時間30分 FSモード:46分 大幅な 時間短縮 型 式 光学系 BG 補正 240FS AA ダブルビーム D2ランプ 4 本自動切り替え 280FS AA ダブルビーム D2ランプ 8 本自動切り替え ランプ装着本数 7 豊富なアクセサリ SPS3 オートサンプラ コンパクトに設計された原子吸光用オートサンプラで、標準仕様で 180 検体、最高 270 検体を自動分析することが可能です。原子吸光の SpectraAAソフトウエアで検体番号、情報、分析順序等をコントロー ルします。サンプリングプローブの動作が速く、安全で快適な自動 分析を実現します。 SPS3にはオプションでダイリュータ(自動希釈機能)を装着するこ とができます。 ラックタイプ 標準/オプション 最大積載本数 用 途 6 11 21 24 40 60 90 標準仕様 50 ml×6 本 15 ml×11本 50 ml×21本 40 ml×24 本 25 ml×40 本 15 ml×60 本 10 ml×90 本 標準溶液用 標準仕様 オプション オプション オプション 標準仕様 オプション 標準溶液用 検体用 検体用 検体用 検体用 検体用 SPS3 速度(試料⇒洗浄) < 3 sec. 希釈精度 < 2.0 % 標準溶液ラック数 2 ラック最大搭載数 3 試料最大数 270 試験管最大高 150 mm SIPS 10/20 試料導入ポンプシステム 一般的にフレーム原子吸光分析では、標準溶液の調製と試料の希 釈は手作業で実施しています。アジレントの SIPS 10/20システムは 分析前にオペレータが実施するこれらの作業を自動化することが できます。SIPS 10/20 を使用することにより初心者でも簡単かつ正 確に希釈、標準溶液の調製が可能となります。 SIPS 10はシングルポンプシステム、SIPS 20はデュアルポンプシステ ムで自動標準添加法や干渉抑制剤(モディファイヤ)の自動添加が 可能になります。 SIPS を使用することにより高い精度管理が可能となり分析業務の 効率化に貢献します。 • • • • • 8 1標準溶液から自動検量線作成(SIPS 10/20) メモリ効果を低減(SIPS 10/20) 検量線の範囲をオーバーした場合の試料自動希釈(SIPS 10/20) 自動標準添加法(SIPS 20) 干渉抑制剤(モディファイヤ)の自動添加(SIPS 20) SIPS 20 装置前面フックにより 本体に簡単に装着できます 希釈率 1 3-20 20-50 50-200 測定濃度(mg/L ) 5-10 53 -0.8 1.1 0.6 10-100 65 1.9 1.3 1.0 100-320 25 0.9 0.8 1.6 200-1000 58 -0.53 2.5 2.1 測定回数 希釈誤差(%) 精度(%RSD) 再現性(%) VGA77 水素化物発生装置 公定法に従い、As、Se、Sb、等の元素を、干渉を排除した水素化物 発生法による高感度分析を実施するアクセサリです。 • 洗浄不要:モジュール交換により、As測定後に発生するKI(ヨウ化 カリウム)汚染を完全に回避することができます。これにより、洗 浄工程を省きスムーズにSe分析ができます。 • コンパクト設計:原子吸光本体の原子化部に、ひっかけフックで 直接装着可能です。別に設置台を用意する必要はありません。 • 高スループット:最高 70 検体/時間の測定が可能です。 • 経済的:1検体あたりの試料消費量は 5 ∼8 ml、試薬は1 ml/min. 以下です。 VGA77 ETC60は、石英セルを電気的に加熱するため、水素化物分析におい て石英セルのフレーム加熱(2300 ℃)は不要になります。原子化温 度が最適なため、フレームに比べ最大 30 %感度が上昇します。SPS3 オートサンプラと併用することにより最大 270 検体を安全に自動分 析できます。 ACT80 フレーム用感度倍増管 ACT80は、フレーム原子吸光分光光度計の感度を約 2∼3 倍向上さ せることが 可能 なアクセサリです。セルホル ダーを 使 用しバーナ 上部へ装着するだけです。 元素 Cu Pb Fe Mn Cd Au 増感倍率 2.0 3.0 1.4 2.1 2.4 2.4 ACT80 元素 ホローカソードランプ 高輝度ランプ 識別ランプ 非識別ランプ 識別ランプ 非識別ランプ Ag/Cd/Pb/Zn ○ N/A ○ Ag/Cr/Cu/Fe/Ni ○ N/A ○ Al/Ca/Mg ○ N/A ○ As/Cu/Fe N/A N/A N/A Ba/Cr N/A ○ N/A Ca/Mg ○ ○ N/A Co/Cr/Cu/Fe/Mn/Ni ○ ○ ○ Co/Mo/Pb/Zn ○ N/A ○ Cu/Zn ○ ○ ○ Cu/Fe/Mn/Zn ○ N/A ○ Cu/Fe/Si/Zn ○ N/A ○ Na/K ○ ○ N/A Ni/Se N/A N/A N/A 多元素複合ランプ 1本のランプで多元素測定が可能な複合ランプを用意しています。 ランプには元素を自動識別することが可能なランプと識別されな いランプの 2 種類があり、識別ランプは積算電流値が自動的に記録 されるのでランプの寿命管理が容易となります。 ○ ○ 多元素複合ランプ 注意:高輝度ランプは原子吸光の機種によってオプションの電源ユニッ トが必要になる場合があります。弊社の営業にお問い合わせください。 9 高感度ファーネス分析 AA グラファイトファーネス AA は、Pb や Cd の重金属の ppb レベルの微量測定に適した装置です。ゼーマンバックグ ラウンド補正のパイオニアであるアジレントの 240Z/280Z AA は、優れたファーネス性能と正確なバックグラウン ド補正により精度よく補正します。 240Z/280Z AA ゼーマン専用 GFAA 240Z/280Z AA は、ゼーマンバックグラウンド補正により、全波長域 の分子吸収、光の散乱などの、高バックグラウンド吸収を補正します。 • 240Z/280Z AA はダブルビームシステムで、240Z は 4 本ランプ自 動切り替え、280Z は 8 本ランプ自動切り替えです。 • グラファイトチューブは恒温ゾーン(CTZ)を備えたパーテイショ ンチューブ設計により、ppb レベルでの安定した分析を実現し ます。 • ランプの光軸位置調整は光源は単一光のみで簡単です。 • アジレント独自の交流ゼーマン補正法と 3 点多項式補正のバッ クグラウンド補正により、一層正確なピークハイトを検出します。 • Surface Response Methodology(SRM)の測定条件の最適化プロ グラミング機能により、分 析に 最 適 な 条 件 を 選 ぶことが でき ます。 • オプションのカラー CCDカメラによりグラファイト炉内を監視で きます。 10 型 式 光学系 BG 補正 ランプ装着本数 240Z AA ダブルビーム 交流ゼーマン 4 本自動切り替え 世界最高の交流ゼーマン AA • CTZ型パーティションチューブ ゼーマンバックグラウンド補正は、規制遵守の求められる環境分析 でもっとも効果的なバックグラウンド補正テクニックとして、世界 的な規制関連当局(US EPA など)に広く認められています。 ゼーマンシステムでは、磁場をアトマイザ全体に適用する横方向交 流ゼーマンが採用されています。 これにより、交流電磁石で見られる感度の低下を防ぐほか、エンド キャップにより電磁石の磁極 片を通 過する光量が制限される縦 方 向設計と比べて、光量の減少がなく、優れた感度が実現し、高マト リックスサンプルの分析性能が向上します。 Constant Temperature Zone(CTZ)型パーティションチューブ、最大 の特長はチューブの温度分布が均一であることです。下のグラフは パーティションチューブの中央の注入孔を中心位置とし、そこから 左右の距離(mm)毎の温度を計測したデータです。 一般のファーネスの場合、 チューブの中心からの距離が離れるほど 温度が下がり、両端の温度はかなり低くなっています。アジレント の CTZ 型 チューブ の 場 合 はグ ラフ か ら 明 らか な ように1800 ℃、 2450 ℃においても温 度はほぼ一定で温 度の均一 性が高いことを 証明しています。これにより検体の注入量に関わらず均一に灰化、 原子化され再現性の良い測定が可能となります。 GTA120 では、従来に比較してチューブ寿命が 2 倍向上し、ガス消費 量は 40 % 減少します。 線形補間手順 この「マグネットオフ」測定で 算出されたバックグラウンド 全吸収シグナル 低シグナル チューブ中央からの距離 (mm) マグネットオン (バックグラウンド吸収) パーティションチューブの温度分布 マグネットオフ (全吸収) 多項式補間手順(アジレント方式) この「マグネットオフ」測定 で算出されたバックグラウンド 全吸収シグナル 電極 電極 CTZ 型パーティションチューブ構造 マグネットオン (バックグラウンド吸収) マグネットオフ (全吸収) アジレントの交流ゼーマンシステムは、3 点多項式補間によりバック グラウンドシグナルを正確に追随し、補正精度を 従来(上図)よりも 向上させます。 280Z AA 11 ファーネス分析の進化を追求 ファーネス分析をさらに進化させ、安定したデータと操作性を追求しています。ワークヘッドの改良により、グラ ファイトチューブの寿命がさらに改善されています。Arガスの消費量を従来の装置に比較して40%削減しています。 カラー CCDカメラとビューイング排気オプションでさらに操作性が進化しています。 • 多彩なファーネス条件設定機能 試料の粘性などを考慮し試料注入速度を45 段可変、チューブ内で の希釈 / 濃縮、自動条件設定など複雑な設定も可能です。 • シュラウド装備 パーティションチューブの 外周りに不活性なアルゴンガスを流し チューブの消耗を最小限にします。 • オートサンプラ ファーネス原子吸光分析にオートサンプラは、50 検体用と130 検体 用のカローセルを用意していますので目的により選 択できます。 多検体処理の場合、自動連続運転が可能となります。溶液を最大 6 液まで同時にグラファイトチューブに注 入することができます。 希釈液、試料、標準溶液、モディファイヤ 3 液を同時注入できること により、1液を順番に入れる方法に比較して、時間短縮と最少試料 量を 2 µL から精度よく注入できます。 モディファイヤの事前、同時、サンドイッチ注入ができ、高マトリッ クス試料に適しています。シリンジに気泡が発 生しない方法を採 用してさらに精度が向上しています。 • オルタネートガス導入 試料を灰化するとき、オルタネートガスを導入して灰化を促進、完結 させることが可能です。例えば半導体用のレジスト樹脂の分析を実 施する場合チューブ内で乾燥、灰化時に5∼10%の酸素を含むアルゴ ンガスを導入することにより灰化が促進され、さらにバックグラウン ドの低減、マトリックス干渉の低減に大きな効果を発揮します。 • カラー CCDカメラ CCDカ メラを 搭 載 す る ことに より、パー ティション チューブ の 内部 をリアル タイムでモニタすることが 可能 です。これにより試 料注 入時の、オートサンプラのキャピラリーチューブ先 端の挿入 状態が目視できるため、高さ、 位置調整、乾燥状態、 さらに灰化の観察 も可能となり、分析条件設定の最適化が簡単に行えます。 カラー CCDカメラ • 温度制御方式:ダイナミックフィードバック法 常にパーティションチューブの抵抗値を測定しながら加熱をする ため1℃ステップの昇温プログラムの設定も可能なシステムです。 最大20ステップの時間、温度の設定が可能です。 • 高感度分析 ヒューム排気システムとオートサンプラ • ファーネスビューイング排気オプション 図は水道水にAsを添加・回収実験を実施した例です。水道水のよ う に 比 較 的 バ ッ ク グ ラ ウ ン ド が 低 く、 マ ト リ ッ ク ス に よ る 干 渉も少ない場合は、 水素化物発生装置を使用しなくても1 ppbレベル のAsの測定が可能です。 ファーネスビューイングおよび排気オプションはサンプルコンパー トメントに取り付けられ、ホースが排気口に接続されている場合は、 ファーネス測定中に発生した蒸気などを排気します。さらに操作性 を追求して、2 つの LEDランプ とミラーが、チューブとサンプラの位 置合わせを容易にします。ミラーのカバーが閉じていないと、安全イ ンターロックが作動してファーネス操作がスタートしません。 As5.0 ppb As2.0 ppb As1.0 ppb ファーネスによるAs 分析 12 試料注入量:40 µL AA DUO システム フレーム・ファーネス同時分析 AA Duo AA Duo は、フレーム分析とファーネス分析の同時分析が可能にな り、試料数が多く多忙な実験室に最適なシステムです。 • ラボの生産性を倍増 ̶ AA Duo は、一台の制御用PC でフレーム 分析とファーネス分析を同時に制御できる世界で唯一の AA シ ステムです。 AA Duo システムの機種構成 フレーム ファーネス 1) 55B AA + 240Z AA 2) 240FS AA + 240Z AA 3) 280FS AA + 280Z AA • 複雑な設定や時間のかかる切り替えをなくした専用原子化部に より、時間を短縮します。個々の原子化部は、再調整の必要はあ りません。 • ppb 以下(ファーネス)からパーセントレベル(フレーム)まで、広 い直線ダイナミックレンジであらゆるサンプル分析をサポートし ます。 • 波長設定およびスリット選択などを PC 制御化しました。 • ユーザーフレンドリーなソフトウェアにより、迅 速な装置設 定、 簡単な操作、シンプルなメソッド開発を実現します。 • フレーム・ファーネスの切り替え作業が不 要のため装置のダウ ンタイムはゼロ、装置調整は不要です。 • 1台のPC でフレーム原子吸 光、ファーネス原子吸 光の測定デー タを一括管理しているのでデータ解析、報告書の作成が簡単と なります。 240FS AA + GTA 120/PSD 120 兼用タイプ 全てのフレーム原子吸光はファーネスキットを装着することにより 高感度フレーム&ファーネスシステムとなります。ファーネスキット にはファーネス制御部としての GTA 120および PSD 120ファーネス用 オートサンプラが含まれます。 各種 アクセサリを 追 加することにより130 検 体 対応自動 測 定やカ ラー CCDカメラによるチューブ内目視ができます。 240FS + GTA 120 13 SpectrAA 日本語原子吸光ソフトウエア 使いやすさで定評のあるSpectrAAソフトウエアが進化しました。オプションによりパスワードによる測定データ 改ざん防止機能を初めセキュリティー機能が充実しています。測定の途中で試料追加や削除などが可能となりま した。試料追加による再検量や測定などの必要がありません。またビデオヘルプ機能では日常メンテナンスなどを 動画で紹介します。動画で作業を確認することで初めての方でも機器のメンテナンスが容易にできます。 ❶ ❹ ❻ ❷ ❼ ❸ ❺ ❶ 測定を中断させることなく、試料の追加や削除が簡単にできます。 ❷ 信号機が青になると測定を開始することができます。信号機をクリックすると画面上に分析のチェックリストが表示されます。 ❸ 直前の検量線を使用する手動測定が可能です。検量線を作成することなく検体の再測定が可能です。 ❹ 元素記号をクリックするとメソッド編集ウィンドウが開き、測定条件の確認、編集ができます。 ❺ 測定で実施した内容や時間の履歴をみる事ができます。不要であれば非表示モードに切り替えが可能です。 ❻ Pbの分析を5秒積分、3回繰り返し測定を実施した時のピークプロファイルです。 ❼ 検量線は1次、2次、3次、またはニューレーショナルモード(曲線近似関数)への変更も測定後可能です。 14 使い易さを重視した日本語ソフトウエア クックブック (検量線例) メソッド編集 自動希釈・注入量自動計算機能(ファーネス用オートサンプラ) メソッド編集では元素ごとにクックブックを開くことができ ます。クックブックにはアジレントが推奨する測定のパラメー タ、波長 別の感度、干渉に関する情報なども収録されてい ます。 図のように、元素ごとの濃 度と吸 光度の関係を表した検量 線を表示させることも可能です。この検量線を参照すること によりユーザーが独自に設定したメソッドの良否を確認する ことができます。 PSD120ファーネス用オートサンプラにより簡単に検 量 線を 作成することが出来ます。最高濃 度の標準溶液をバルク標 準溶液とし、その濃度とパーティションチューブへの注入量 (検体+希釈 液+モディファイヤ)をPCに入 力することによ り装置は自動的に多点検 量 線を作成します。また希 釈倍率 を予め入力しておくことにより検量線の範囲をオーバーする ような高濃 度の検体の場合は自動的に希釈して再測定しま す。また、検体と希釈液の採取量(比率)は自動計算します。 FDA 21 CFR Part 11対応 医薬品分析、食品分析などの品質分析に欠かせない、IQ,OQ 対応と CFR Part 11ソフトウエアをそろえ、常に品質管理分析に対応可能で す。また精度管理用の QCプロトコロは標準装備されています。 • CFR バージョンソフトウェアが、監査証跡、電子記録、電子署名な どを規制する US FDA 21 CFR Part 11 の要件への準拠を支援します。 コピー & ペースト機能 レポート機能 測定したデータはコピー & ペースト機能を使ってMicrosoft社 の Excelや Word 等オプションのソフトウエアに貼り付けるこ とができます。あらかじめ専用のレポートフォーマットを作 成しておけば簡単にオリジナルの報告書を作成することが できます。もちろん、ピークプロファイル、検量線等も張り 付けることもできます。 Microsoft社のExcelや Wordは含まれておりません。 15 最高の生産性とデータ品質を実現する アジレントの純正パーツと消耗品 パーツと消耗品は、厳しい許容値と厳格な仕様を満たすように製造 されています。また、機器のパフォーマンスを常に最高の状態に維 持し、お客様に最高の結果を提供できるように、厳しい試験も実施 されています。 サポートとサービスはアジレントにお任せください。 アジレントは、業 界で最も信 頼されるレベルのサービスを提 供し ています。単独の機器に対するサポート、複数の研究室にわたるソ リューション、そのいずれを必要とする場合でも、お客様が問題を 素早く解決し、稼働率を上げ、ラボのリソースを最適化するサポー トを行います。アジレントは、以下のサービスを提供しています。 • 信頼できる操作状態を維持し、不測のダウンタイムを最小限に 抑えるための、オンサイト予防メンテナンス (PM) • 機器のトラブルシューティング、メンテナンス、修理 • 専門家のコンサルティングおよびトレーニングコース 詳細情報 最新の製品情報については、 担当営業にお問い合わせいただくか、 ホームページをご覧ください。 www.agilent.com/chem/jp カストマコンタクトセンタ フリーダイヤル 0120-477-111 本文書に記載の情報、説明、製品仕様等は予告なしに変更 されることがあります。また、本文書掲載の機器 類は薬事 法に基づく登録を行っておりません。化学物質の取り扱い については各国の輸入規制によって異なります。 アジレント・テクノロジー株式会社 © Agilent Technologies, Inc. 2012 Printed in Japan, July 31, 2012 5990-6495JAJP
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