No.430(H26.1発行) - 水土里ネット静岡

No.430 号
(H26.1)
発行所
〒420-8601 静岡市葵区追手町 9 番 6 号
静岡県土地改良事業団体連合会
発行人
豊かな農村空間を創造する
水土里ネット静岡
藤
田 譲 司
○新年の御挨拶 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
○会員ニュース
◇平成 25年度静岡県農林水産業功労者表彰 ・・・・・・・・・・
◇第6回静岡県景観賞 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
○関東一都九県土地改良事業団体連合会協議会秋季総会 ・・・・・・
○農業農村整備の集い ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
○水土里ネット静岡活動報告等
◇平成25年度土地改良施設管理者技術研修会 ・・・・・・・・・
◇中部土地改良事業推進協議会先進地事業視察研修会 ・・・・・・
◇西遠土地改良事業推進協議会
・浜松市農業農村整備事業連絡協議会 合同事業視察 ・・・・
◇静岡県水土里情報 WebGIS について
(農地技術研究発表会での報告) ・・・・・・・・・・・・・・
◇県当局、副知事、部長への要望活動 ・・・・・・・・・・・・・
○土地改良施設の診断手法の紹介 ・・・・・・・・・・・・・・・・
○土地改良施設損害賠償保険説明会の開催 ・・・・・・・・・・・・
○農業農村まめちしき ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
○行事予定(2月~3月) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
○「ふるさとの田んぼと水」子ども絵画展 2013 ・・・・・・・・・
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朝霧高原からの富士山(富士宮市)
静岡県 土地改良
新 年
の 御 挨 拶
水土里ネット静岡
(静岡県土地改良事業団体連合会)
会長 伊東 真英
あけましておめでとうございます。
会員並びに関係者の皆様におかれましては、お健やかに新年をお迎えのことと心よりお慶び申
し上げます。
日頃より本会の運営並びに農業農村整備事業の推進につきまして、格別のご支援とご協力を賜
り、厚くお礼申し上げます。
昨年を顧みますと、年明けのアベノミクスによる経済政策に始まり、6 月は、本県のシンボル
である富士山が「世界文化遺産」への登録となり、9 月には、2020 年夏季オリンピック開催都
市が東京に決定され、
「お・も・て・な・し」の心が世界へと広がるなど、日本にとって、久し
ぶりに明るい話題がありました。一方で、日本各地で 40℃を超す猛暑日が続き、また、山口・
島根・北海道・東北地方の豪雨災害や、伊豆大島の土石流災害など、各地で異常気象による想像
を絶する被害が発生しました。
被災された各地域の皆様には、一刻も早い復興を願っているところであります。
このような状況の中で、我が国の農業・農村は「農産物の輸入自由化」「担い手の減少と高齢
化」「耕作放棄地の増加」など、緊喫の課題を抱えておりますが、総理は農業強化策を唱え、今
後 10 年間で、農業関連の所得を 6 兆円に倍増させる目標を発表しました。
秋の臨時国会では、農地の集約と生産コストを削減するための施策を進める「農業中間管理機
構」と「改正農地法」法案が、12 月 5 日、老朽化した施設の長寿命化や耐震化対策を推進する
「国土強靭化基本法」とともに成立しました。
さらに同 10 日、政府は「農林水産業・地域の活力創造プラン」を正式決定し、10 年間で、全
農地の 8 割を大規模農家に集約して競争力を強化し、農林水産物・食品の輸出を 2020 年までに
1 兆円に増やす心強い発表を行い、総理は「施策を着実に実行に移し、農政の大改革を実現して
いく」との意欲を示しました。そして、これら一連の動きとともに、5 年後を目途に米の生産調
整の廃止も決定したところです。
この結果、農地や農業用施設を管理運営している土地改良区にとっては、これから増加する少
数の大規模農家と減少する小規模農家及び非営農の農地所有者の間に立ち、
より複雑になる水利
調整や施設の維持管理、償還や賦課金の徴収などの業務負担の拡大が予想される一方で、農地を
守る取り組みを支援するために、
「多面的機能支払い」が交付金として創設されるようですが、
土地改良区としては、この制度を大いに活用して、地域の土地利用や保全管理活動に頑張って行
こうではありませんか。
いずれにしましても、今年は農政の大転換の年であり、また、農家にとって自立に向けての第
一歩の年でもあります。期待が高い反面、不安もより深いと感じている方々も多いと思いますの
で、農家の皆様が困窮しないように、本会としても会員に手を差しのべて行く覚悟であります。
今年も、本会の役割と責任を認識し、本県農業の更なる発展のために、職員一丸となって取り
組んでまいりますので、今年も引き続き一層のご支援とご協力を賜りますようお願いいたします。
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水土里ネット静岡
〔 会員ニュース 〕
平成 25年度 静岡県農林水産業功労者表彰
11 月 5 日(火)
、静岡県庁において平成 25 年度静岡県農林水産
業功労者表彰式が行われました。
この表彰は、静岡県農林水産業の生産性の向上と農林水産業者
の所得増大を図るうえで功労のあった方および団体を表彰し、農
林水産業者の技術改善や経営発展への意欲高揚を図ることを目的
として毎年行われているもので、本年度は、農業部門 25 名、林業
部門 6 名、水産業部門 5 名が表彰されました。
土地改良関係では、新丹谷土地改良区理事長の西ヶ谷量太郎氏が受賞の栄に浴されました。
【受賞者の紹介】
氏
名
西ヶ谷 量太郎(にしがや りょうたろう)
生年月日
昭和 23 年 3 月 1 日
略
元 清水農業協同組合 総代会長
現 静岡市農業委員会 農業委員副会長
現 新丹谷土地改良区理事長
土地改良区設立から地域農業発展のために尽力され、担い手育成を
目的とした、高生産性で高収益な安定的農業経営を目指し、実行力
と統率力をもって事業着手に携わってこられました。また、県の主
要施策である「内陸フロンティア構想」に理解を示し、訪れた人を
停留させるための施設を創るなど協力的に務められました。
歴
功績概要
静岡県農林水産業功労者表彰 受賞
西ヶ谷 量太郎 氏
第6回静岡県景観賞
第6回静岡県景観賞において、―水田3倍活用の農業風景―[太
田川上流部土地改良区(周智郡森町)
]が、田園・農山漁村部門の
優秀賞(美しいしずおか景観推進協議会賞)を受賞しました。
本地域は、周智郡森町の南部に位置し、昭和 41 年から昭和 52
年に県営ほ場整備事業で区画整理された水田地帯です。昭和 44
年にレタスの指定産地となって以降、農業生産の向上を目指し、
水稲・レタスに加えスイートコーンを導入した水田3倍活用農法
を確立しました。これにより、通年農業と継続的な雇用を産み出
し、JA 青年部が復活するなど若者を
レタスのビニールトンネル(冬)
惹きつける魅力ある農業が営まれて
います。生産された農産物の多くは、地域内の直売所で販売され、県内外か
ら新鮮な農産物を求めて多くの観光客が訪れます。
この地域を新東名高速道路遠州森町上りパーキングエリアから一望する
と、初夏の青々としたスイートコーン畑が、秋にはたわわに実った美しい水
スイートコーン畑(初夏)
田と変わり、冬は辺り一面がレタスのビニールトンネルで覆われ、銀色の波
打つ幻想風景へと変化する四季折々の景観を堪能できます。
水田3倍活用農法により、活発な農業生産、農業活動が行われており、そ
の結果として季節ごとに変化する美しい農業風景が生み出されている点が評
価されました。
上空から
出典:「第6回静岡県景観賞受賞地区パンフレット」より
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静岡県 土地改良
関東一都九県土地改良事業団体連合会協議会
秋季総会
平成 25 年 11 月 1 日(金)、東京都内において、関東一都九県土地改良事業団体連合会協議会
秋
季総会が行われました。
主な議案として、農業農村整備事業を推進するにあたり、国に対し要望・提案する内容について、
審議を行いました。
その後、3班に分かれ、国会議員、財務省、農林水産省、
関東農政局に対し、要望・提案を行いました。
提案書の内容は、次のとおりです。
【農業農村整備事業推進に関する提案書】
1 農業農村整備事業の予算総額の確保について
2 農地集積の推進及び農家の負担軽減について
3 農地中間管理機構(仮称)への参画について
4 農業水利施設維持管理並びに減災対策の推進について
5 農地・水保全管理支払交付金事業の推進について
6 再生エネルギー対策の推進について
7 土地改良区及び地方連合会への支援強化について
「農業農村整備の集い」
11 月 26 日、東京都千代田区砂防会館シェーンバッハ・
サボーにおいて、農業農村整備の集いが開催されました。
来賓として、林芳正農林水産大臣、吉川貴盛農林水産副
大臣をはじめ約 120 名の国会議員、また全国から水土里ネ
ット関係者約 750 人が参加して盛大に行われました。
開催に当たり、野中広務全土連会長から挨拶、林農林水
産大臣より祝辞をいただきました。
続いて、實重重実農村振興局長より、
「攻めの農林水産業」
のための農政の改革方向、
平成 26 年度予算概算要求等につ
農業農村整備の集い会場
いて説明がありました。
引き続き、宮城県仙台東土地改良区理事長佐藤稔氏、新潟県西蒲原土
地改良区計画課長梅津孝廣氏、鹿児島県土地改良事業団体連合会専務理
事西野一秀氏より事例発表がありました。
その後、要請書案文を山梨県土地改良事業団体連合会加藤啓専務理事
が朗読、満場一致で同案は採択されました。
最後に、三重県土地改良事業団体連合会亀井利克会長による、ガンバ
野中広務全土連会長の挨拶
ロウ三唱により閉会しました。
集い終了後、農林水産省をはじめ、関係省庁と各県選出の国会議員に対し要望活動を行いました。
要請書は次のとおり。
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水土里ネット静岡
要 請 書
農業・農村は、国の大本であり、豊かな国土や自然環境も、農業・農村が健全であって初めて維持される
ものである。このため先人達は、農業・農村の健全な発展のために、農地や農業用水路などの維持、向上に
向け、献身的な努力を続けてきた。
このような中、平成22年度農業農村整備予算が大幅に削減された。平成25年度には平成24年度の補正予算
とあわせ、元の姿に復活しつつあるが、この流れを止めることなく、平成26年度当初予算においても、その
復活が実感できる規模を確保する必要がある。
全国の農業・農村においては、過疎化、高齢化、担い手不足に加え、地域活力の低下などの課題が山積し
ている。さらに、TPP交渉の行方如何によっては、日本の安全な食と健全な農業、美しい農村に重大な影響
を与えることが懸念されるところである。今こそ、農業農村整備事業をはじめとした各種の農業・農村の振
興に資する施策の推進により、集落営農を含む担い手への農地集積の加速化、経営基盤の強化・拡大を実現
し、攻めの農業を展開していく必要がある。
東日本大震災の被災地域では、今も一刻も早い復旧、復興を強く望んでいる。全国各地で農業水利施設の
老朽化も進行しており、食料生産の増大、非主食米等への転換に支障を来すばかりでなく、国民の生命と財
産にも多大な損害をもたらすのではないかと危惧されるところである。
さらに、農村の資源を活用した小水力発電等への期待が大きくなっていることに対しても、十分に応えて
行かなければならない。
こうした状況の下、政府は農業・農村の所得倍増を目指し、「強い農林水産業」、「美しく活力ある農山
漁村」、「国土強靭化」の実現に向け、精力的に検討を進めているところである。水土里ネットは、これま
で培ってきた経験と技術を活用し、国が目指すべき方向の実現に向け、積極的な貢献を果たしていく覚悟の
下、以上の厳しい現状と課題も踏まえて、次の事項の実現を国に強く要請する。
記
安定的・計画的な事業執行のために、平成 26 年度当初予算において、平成 22 年度に大幅に削減された
農業農村整備予算が復活したと実感できるような規模を確保するとともに、特に、担い手への面的集積に
不可欠な農地整備や国土強靭化の考えに即した防災・減災対策の推進を図ることとし、以下のとおり要望
する。
1 TPP交渉により、日本の食の安全・安心を担い、多面的機能を発揮している農業・農村とこれを支える
農家の生産意欲に悪影響を及ぼすようなことは、国として断固行わないこと。
2 食料自給率の向上と担い手への農地集積の加速化を実現し、攻めの農業を展開するため、水田の大区画
化や汎用化、畑地かんがい施設の整備をはじめとした各種の対策を、国が責任をもって推進すること。
3 東日本大震災を始めとする災害からの復旧・復興に向け、農業用施設、農地海岸保全施設等の復旧や農
地の大区画化、除塩、除染等の対策を加速的に進めること。
4 国民の命と財産を守り、我が国の食と農林漁業を再生するため、国土強靭化の考えに即し、老朽化した
農業水利施設の保全整備や耐震化等の防災・減災対策を着実に推進すること。
5 農地中間管理事業の運用に当たっては、
土地改良区が有する技術と経験や地図情報システムを活用でき
る仕組みとすること。加えて、機構による借り受け等が、土地改良区が担ってきた水利調整や農業用水
路等の保全管理に与える影響を十分に考慮すること。
6 多面的機能支払いの検討に当たっては、
農業の構造改革の進行が地域資源の保全管理等に与える影響を
十分に考慮するとともに、多くの地域で有効活用され、定着している「農地・水保全管理支払交付金」
の地域ぐるみの共同活動で資源を守る仕組みを十分に尊重すること。
7 農村の資源を有効に活用し、再生可能エネルギーの普及、維持管理費の低減等に資するため、小水力発
電等を推進すること。
平成25年11月26日
全国土地改良事業団体連合会
会 長
副会長
野中広務
吹田 愰
都道府県土地改良事業団体連合会
会 長
4
静岡県 土地改良
水土里ネット静岡
活動報告等
◆平成 25 年度 土地改良施設管理者技術研修会
11 月 1 日(金)
、浜松総合庁舎と篠原舞阪南部土地改良区管理の
畑かん施設を会場に、
平成 25 年度土地改良施設管理者技術研修会
を開催しました。本研修会は、日頃から土地改良施設を管理して
いる技術職員を対象に、技術力の向上及び新技術の提供を目的と
して実施したものです。当日は、県内市町及び土地改良区職員合
わせて、27 名が出席しました。
午前は、
「電気設備の維持管理」及び「機械設備の機能診断と状
態監視に役立つトライボロジー」
(潤滑油の分析による機能診断)についての講義を行い、午後は、現
地研修として畑かん施設に移動し、実際に揚水機場の各設備を見ながら、名称、機能、操作方法、留
意点などについての実習を行いました。
◆中部土地改良事業推進協議会先進地事業視察研修会
中部土地改良事業推進協議会は、10 月 24 日(木)~25 日(金)にかけ、茨城県において先進地事
業視察研修会を行いました。1日目は、家族のコミュニケ―ションの場や子供の食育教育に役立てる
ために整備された「笠間市生き活き菜園」、都市と農村の交流
を通した地域の活性化を目的に整備された「笠間クラインガ
ルデン」を見学しました。
翌日は、福岡堰土地改良区を視察し、本改良区の概要、組
織、業務等について、説明を受けました。
続いて、トラクターやエンジンの製造を担うメーカーの一
つである、株式会社クボタ筑波工場を視察し、本工場の業務
である、生産技術や品質保証などについて説明を受けました。
福岡堰土地改良区の視察
◆西遠土地改良事業推進協議会・浜松市農業農村整備事業連絡協議会 合同事業視察
西遠土地改良事業推進協議会・浜松市農業農村整備事業連絡協議会は、10 月 31 日(木)~11 月 1
日(金)にかけ、合同の事業視察を行いました。
一日目は、関東農政局大井川用水農業水利事務所が施工し、大井川土地改良区が維持管理している、
小水力発電伊太発電所を見学しました。
二日目は、山梨県北杜市にある、北杜市永井原太陽光発電
施設を見学しました。北杜市は、山梨県の北西部にあり、日
本一の日照時間を活かした太陽光発電や、豊富な水資源を活
用した小水力発電をはじめとしたクリーンエネルギーの導
入・普及などに積極的に取り組んでおります。
本施設について、北杜市の担当者より、設置に至った経緯、
今後の施設利用計画と維持管理の体制について説明を受けま
永井原太陽光発電所
5
した。
水土里ネット静岡
◆静岡県水土里情報 WebGIS について(農地技術研究発表会での報告)
11 月 12 日(火)
、静岡県男女共同参画センター「あざ
れあ」において、静岡県交通基盤部農地局主催の、農地
技術研究発表会が開催されました。
報告の部において、本会企画・管理課管理センター仲
田往久主幹が、
静岡県水土里情報 WebGIS について発表を
行いました。
本会では、今までに水土里情報システムの構築のため
「農地筆」
「農業用水施設」
「地形図」
「航空写真」などの
農地地図情報の整備を進め、平成23年度からスタンド
アロン型の GIS の運用を始めました。
その後、情報の共有化・データの一元管理への声が聞かれるようになり、県・各市町・土地改良区
などの管理主体がインターネット回線を用いて、農地地図情報が閲覧できる「静岡県水土里情報
WebGIS」の開発に取り組み、今年度より稼働を始めております。
完成したばかりですが、発展中のシステムであり、今後各利用機関と向き合いながらシステムの改
良、機能追加などを進め、より良いものにしていきます。
◆県当局、副知事、部長への要望活動
静岡県土地改良事業推進協議会では、11 月 22 日(金)
に、自由民主党静岡県支部連合会、県当局、森山副知事、
長島交通基盤部長に対し「農業農村基盤整備推進の要望
書」を提出するとともに、意見交換会を行いました。
要望書前文
日頃より、農業農村整備事業の推進並びに静岡県土地
改良事業団体連合会の活動に対しまして、特段のご理解
とご支援を賜り、厚くお礼申し上げます。
農業・農村は、県民にとって一番大切な食料等を安定
森山副知事への要望
的に生産する場であるとともに、洪水調節、水源涵養等の国土保全機能や自然環境の維持などの多面
的機能を発揮して、県民生活に大きな役割を果たしております。
一方、農業・農村を巡る現下の情勢は、高齢化、過疎化、担い手不足に加え地域活力の低下などの
課題が山積しております。
これまで、土地改良連合会では、会員である土地改良区や市町と一体となって、
「水土里ネット静岡」
として、地域資源である「水・土・里」を整備してまいりました。
この整備を通して、当連合会は、担い手の農地集積や集落営農の確立に努めながら、地域ぐるみで
農業用施設を管理、保全する「農地・水・環境保全向上対策」の活動を推進しておりますが、さらに、
農業や農村が有する潜在能力を最大限引き出すには、施設を維持管理する土地改良区の基盤強化など
への支援が重要であると考えています。
このため、当連合会といたしましては、より一層のきめ細かな施策展開を県及び県議会に要望し、
平成 26 年度予算編成にあってはその施策の実現について、特段の措置を講じられるよう要望します。
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静岡県 土地改良
土地改良施設の診断手法の紹介
静岡県土地改良事業団体連合会では、本会が管理する土地改良施設台帳に記載されている施設、または
土地改良施設維持管理適正化事業へ加入、もしくは加入希望の施設を対象に、土地改良施設の診断・管理
指導業務を行っております。この業務において、施設の状況を把握する手法として、本年度より「機械潤
滑油の分析による施設診断」
、
「コンクリート構造物の非破壊検査」を取り入れました。
以下に、それぞれの概要を紹介します。
Ⅰ トライボロジーを活用したポンプ施設の機能診断
トライボロジーとは、摩耗・摩擦・潤滑を扱う科学技術です。
機械設備の回転部(減速機、軸受)から潤滑油やグリースを採取・分析し、その中に含まれる金属摩耗粒
子の量や形態などの情報より、設備の機能診断を行います。
トライボロジーを活用した潤滑油診断法は、1980 年代前半から水力、火力発電などの電力の現場での活
用が始まったもので、近年、農村工学研究所でも、低コストかつ
的確な診断を目的に、研究課題として取り上げられております。
【効果】
①機械設備を分解することなく、状態診断ができる。
②傾向管理から寿命を予測。
③異常兆候を早期にキャッチできる。
④異常時の原因調査が可能。
潤滑油診断の三要素
Ⅱ コンクリート構造物の非破壊検査
非破壊による圧縮強度推定方法として、リバウンドハンマーがありますが、測定精度が低いこと、測定
データの補正が必要なこと、また測定表面の研磨が必要、コンクリート表面に圧痕が残るなどの問題が指
摘されております。
また、内部欠陥判定としては、主として打音法が適用されていますが、判定に客観性が低いこと、判定
結果がデータとして保存されないこと、などの問題があります。
コンクリートテスターは、非破壊でコンクリートの圧縮強度を測定するコンクリート構造物の健全性検
査装置です。ハンマーでコンクリートを打撃し、その時の打撃力波形から機械インピーダンス(打撃した
時の検体の変形しにくさを表す指標)を測定、コンクリートの圧縮強度を推定します。
【測定項目】
①コンクリートの圧縮強度推定(普通コンクリート、高強度コンクリート)
②コンクリート表面の劣化(塑性化)度合いの検知
③コンクリート表面近傍の剥離、浮などの検知
④コンクリート表面の骨材剥離などの検知
施設診断に対する要望がありましたら、担当までご連絡下さい。 連絡先:企画・管理課 施設管理担当
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水土里ネット静岡
土地改良施設損害賠償保険説明会の開催
10 月 30 日(水)、葵タワー(静岡市葵区)会議室において、
土地改良施設損害賠償保険説明会を開催いたしました。
現在の当保険の内容が、
平成 26 年度より全般的に変更される
ため、既加入団体を対象に実施したものです。
保険会社担当者より、現在の「施設賠償責任保険」
「傷害保険」
について、事故例について、平成 26 年度の募集についての説明
を受けました。
「施設賠償責任保険」
「傷害保険」の加入については、総務課
担当までお問い合わせください。
農業農村まめちしき
二 次 的 自 然
人間活動によって創出されたり、人が手を加えることで管理・維持されてきた自然環境のこと。里
地里山を構成する水田やため池、雑木林、また、採草地や放牧地などの草原などがこれにあたる。
二次的自然は、人が手を加え続けることによって維持されてきたが、放棄されると遷移が進み、二
次的自然に特有の動植物が生息できなくなる。近年は、中山間地域の過疎化、高齢化に伴い、里地・
里山など二次的自然の放棄が進行し、以前は普通に見られたメダカやタガメも、環境省のレッドデー
タブックで絶滅危惧 II 類とされるほど減少した。
EIC ネットより(http://www.eic.or.jp)
行 事 予 定 (2 月~3月)
開催時期
行
事
予
定
開催場所
2 月 10 日
平成 25 年度 第 2 回監事会
本会会議室
2 月 18 日
平成 25 年度 第 2 回理事会
静岡県教育会館
3 月 18 日
第 57 回 通常総会並びに土地改良功労者表彰式
3 月下旬
平成 27 年度新規土地改良施設維持管理適正化事業の
加入要望締切日
3 月下旬
全国土地改良事業団体連合会通常総会
東京都内
3 月下旬
全国水土里ネット表彰式
東京都内
ホテルセンチュリー
企画・管理課提出
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静岡県 土地改良
「ふるさとの田んぼと水」子ども絵画展 2013
「ふるさとの田んぼと水」子ども絵画展は、農村の豊
かな自然や美しい風景、歴史的な遺産や伝統などのかけ
がえのない財産を守り次世代へと引き継いでゆくため、
子供たちに田んぼや農村に関心を持ってもらい、水の循
環のしくみや農村の環境保全の大切さを理解し、その気
持ちを絵のメッセージとして、大人たちへ届けることを
目的とし、全国水土里ネット・都道府県水土里ネットが
袋井市立若草幼稚園
実施しているものです。
佐藤日南さんの作品
【おとうさん、じいじ、消毒がんばれー!!】
今年で 14 回目となる「ふるさとの田んぼと水」子ども
絵画展は、全国から 8,650 点(静岡県内からは 184 点)
もの応募がありました。
審査の結果、県内からは全国選考として、袋井市立若
草幼稚園の佐藤日南さんの作品が入選しました。
また、静岡県内の最優秀賞である『水土里ネット静岡
会長賞』には、御前崎市立第一小学校の立石凌平さんの
作品が選出されました。おめでとうございます。
御前崎市立第一小学校
立石凌平さんの作品
【ふるさとの田んぼと水】
水土里ネット静岡(静岡県土地改良事業団体連合会)
ホームページ http://www.sizdoren.jp
本部事務局、総務課、企画・管理課、事業課
〒 420-8601
静岡市葵区追手町 9 番 6 号
TEL (054)255-5151
FAX (054)221-3581
E-mail 総務課
[email protected]
企画・管理課
企画広報
[email protected]
施設管理
[email protected]
管理センター
[email protected]
事業課
[email protected][email protected]
換地・測量課
〒 422-8031
東部事業所
〒 410-0055
西部事業所
〒 438-0086
9
静岡市駿河区有明町 2-20
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FAX (054)286-9274
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沼津市高島本町 1-3
TEL (055)920-2269
FAX (055)920-2192
E-mail [email protected]
磐田市見付 3599-4
TEL (0538)37-2316
FAX (0538)37-2403
E-mail [email protected]