税関の業先輩からのメッセージ務貿易の円滑化日々新しい発見のある職場。 Further facilitating trade procedures. 国際物流が高度化・多様化する中で、貿易のセキュリティの確保輸出入総額、輸出入許可・承認件数の推移と円滑化を両立させることも税関に課せられた使命です。我が国は、民間企業と税関のパートナーシップを通じて、貿易のセキュリティの確保と円滑化の両立を図るAEO（Authorized 神戸税関業務部認定事業者管理官付調査官 Economic Operator）制度の実施に取り組んでいます。（平成12年採用 Ⅱ種行政） AEO制度とは、貿易のセキュリティ確保と法令順守の体制が榮本幸一整備された貿易関連事業者を税関が認定し、通関手続の簡素庫業者、通関業者、運送者、製造者を対象としたサプライチェーン全体をカバーするAEO制度を整備しています。官・民のパートナーシップにより安全で円滑な貿易を実現するための取組みとして産業界からも評価を得ており、一層の利用拡大が期待されています。また、税関においては、社会・経済の国際化とともに増え続け現在、私は業務部認定事業者管理官に所庫等を訪問し、規則等の実行性・継続性属し、事業者からの申請に基づき、貨物及びセキュリティ対策について実地調査見せるなか、海外での実地調査等の業務のセキュリティ管理と法令遵守体制が整を行い、貿易関連業務を適正かつ確実にに携わる機会もあり、やりがいと魅力を備された者（認定事業者）の認定及び認行える体制であることを確認します。国際十分感じることのできる職場だと思いま定後の監査業務に携わっています。具体物流におけるセキュリティを確保しつつ、す。税関業務は非常に多岐に渡っており、的には、事業者が策定した法令遵守規則貿易の円滑化を進めることは税関に課さ私が所属している現在の職場に限らず、や業務手順書（規則等）の内容を審査すれた重要な使命の1つであり、また、国内日々新しい発見のある職場環境だと思いるとともに、事業者の事務所や工場、倉のみではなく海外の通関にも影響を与ますので、ぜひ税関に足を運んで下さい。えるAEO相互承認が世界的に拡がりを M e s s a g e 化等を講じるものです。我が国でも、輸出者に対するAEO制度を導入後、対象事業者を順次拡大し、現在、輸出者、輸入者、倉る輸出入貨物に係る税関手続のIT化を一層進めることで、通関手続の簡素化・効率化、利用者利便の向上に取り組んでい我が国のＡＥＯ相互承認の現状ます。輸出入等関連業務及びこれに関連する貨物管理等の民「相互承認」とは、AEO制度を既に導入した二国間で、お互いの間業務を処理するシステムであるNACCS（輸出入・港湾関連制度を承認することによりそれぞれの国における通関手続の簡情報処理システム：Nippon Automated Cargo and Port 素化等を講じるものです。 Consolidated System）により、税関の輸出入申告の約98％が電子的に処理されています。また、輸出入の際に必要となる署名済み食品衛生法や植物防疫法に基づく他省庁の手続や船舶・航空機の入出港に係る手続も、NACCSを通じて一体に処理できるシングルウィンドウが実現されています。これらのNACCSに入力された情報は、税関のCIS（通関情報総合判定システム： NZ （2008年5月）、米国（2009年6月） EU、カナダ（2010年６月）、韓国（2011年５月）協議中シンガポール研究中中国、マレーシア専門知識を生かせる魅力的な職場。 ※世界ではこれまで14件の署名が行われている。函館税関総務部システム企画調整官付調査官 Customs Intelligence Date Base System）を通じて、税関（平成13年採用 Ⅱ種行政）のハイリスク貨物（不正に輸出入される可能性が高い貨物）とローリスク貨物とを的確に選別し、必要な検査を実施すること今村圭一我が国のEPA交渉状況（平成23年5月31日現在）に活用されており、迅速な通関のみならず適正な通関の確保にも大きな成果を挙げています。発効済（11カ国・地域）さらに、WTOを中心とした多角的自由貿易体制の強化、EPA （経済連携協定：Economic Partnership Agreement）の締結推進にも取り組んでいるところです。シンガポール、メキシコ、マレーシア、チリ、タイ、インドネシア、ブルネイ、 ASEAN、フィリピン、スイス、ベトナム署名済（未発効）（2カ国）インド、ペルー交渉中（3カ国・地域）韓国、GCC（注）、オーストラリア（注）GCC（湾岸協力理事会）：アラブ首長国連邦、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、バーレーン 10 現在、私は函館税関総務部システム企画子化されています。税関では、NACCSをる魅力的な職場です。また、人材育成の調整官部門に所属し、税関ネットワークはじめとする貿易に関わる様々なシステための研修制度も充実しており、自分に関連システムの維持・管理や貿易関連シムを使用しておりますが、我々はこれら合った自己啓発を行うことができます。多ステム（NACCS等）の安定稼働及びシスシステムが適切に運用され、国際物流に少なりとも私たちの業務に興味を持たれテムに関する様々な事項の調査、企画等支障が生じないよう、常に緊張感をもっましたら、是非とも税関まで足を運んでを行っています。経済のグローバル化がて業務に取り組んでいます。もちろん、税みてください。やる気にあふれる皆さん進展した現在、国際物流のスピードは速関ではシステム部門以外にも多種多様と仕事ができる日を楽しみにしています。まっており、税関手続きのほとんどは電な業務があり、様々な専門知識を生かせ 11