第6章 東南海・南海地震に関する対策 (PDF:181KB) - 多治見市

地震対策編 第6章
第6章
第1項
東南海・南海地震に関する対策
東南海・南海地震に関する対策
総
則
第1節 計画の目的
この計画は、東南海・南海地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法(平成 14 年法律
第 92 号。以下「東南海・南海法」という。)第 6 条第 1 項の規定に基づき、東南海・南海地震に
係る地震防災対策推進地域について、東南海・南海地震に対して必要な事項を定め、当該地域に
おける地震防災体制の推進を図ることを目的とする。
第2節 防災関係機関が地震発生時の災害応急対策として行う事務又は業務の大綱
本市の地域に係る地震防災に関し、本市の区域内の公共的団体その他防災上重要な施設の管理
者(以下「防災関係機関」という。
)の処理すべき事務又は業務の大綱は、第 1 章第 3 節に準ずる。
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地震対策編 第6章
第2項
東南海・南海地震に関する対策
災害対策本部等の設置等
第1節
災害対策本部等の設置
市本部長(市長)は、東南海・南海地震又は当該地震と判定されうる規模の地震(以下「地震」
という。)が発生したと判断したときは、災害対策基本法に基づき、直ちに市本部及び必要に応じ
て現地連絡所(以下「災害対策本部等」という。)を設置し、的確かつ円滑にこれを運営するもの
とする。
第2節 災害対策本部等の組織及び運営
災害対策本部等の組織及び運営は、災害対策基本法、多治見市災害対策本部条例及び多治見市
災害対策本部条例施行規則に定めるところによる。
第3節 災害応急対策要員の参集
1 要員の動員及び参集については、第 3 章第 1 項第 1 節 2 に準ずる。
2 職員は、地震発生後の情報等の収集に積極的に努め、参集に備えるとともに、発災の程度を
勘案し、動員命令を待つことなく、自己の判断により定められた場所に参集するものとする。
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地震対策編 第6章
第3項
東南海・南海地震に関する対策
地震発生時の応急対策等
第1節 地震発生時の応急対策等
1 情報の収集・伝達
情報の収集・伝達については、第 3 章第 1 項第 3 節、第 4 節に準ずる。
2 施設の緊急点検・巡視
施設の緊急点検・巡視については、第 3 章第 2 項第 8 節に準ずる。
3 二次災害の防止
市は、地震による危険物施設等における二次被害防止のため、第 3 章第 2 項第 2 節 1 及び 2
に準じ、必要に応じた施設の点検・応急措置、関係機関との相互協力等を実施する。
また、土砂災害の防止や倒壊物の飛散による被害の防止、ライフライン復旧時における火災
警戒時について、必要な措置をとるものとする。
4 救助・救急・消火・医療活動
救出及び救急については、第 3 章第 2 項第 2 節 3 に準ずる。
医療救護については、第 3 章第 2 項第 6 節に準ずる。
5 物資調達
物資調達及び供給については、第 3 章第 3 項第 3 節に準ずる。
6 緊急輸送活動
緊急輸送活動については、第 3 章第 2 項第 5 節に準ずる。
7 保健衛生・防疫活動
保健衛生対策については、第 3 章第 3 項第 6 節に準ずる。
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地震対策編 第6章
東南海・南海地震に関する対策
第2節 資機材、人員等の配備手配
1 物資等の調達手配
(1)地震発生後に行う災害応急対策に必要な物資、資機材(以下「物資等」という。
)の確保に
ついては、第 2 章第 3 項第 3 節に準ずる。
(2)市は、県に対して居住者、滞在者その他の者及び公私の団体(以下「居住者等」という。)
に対し応急救護及び地震発生後の被災者救護のため必要な次の物資等の供給の要請をするこ
とができる。
2 人員の配置
市は、人員の配備状況を県に報告し、必要に応じて人員派遣を要請することができる。
3 災害応急対策等に必要な資機材及び人員の配置
(1)防災関係機関は、地震が発生した場合において、多治見市地域防災計画に定める災害応急
対策及び施設等の応急復旧対策を実施するため、必要な資機材の点検、整備及び配備等の準
備を行うものとする。
(2)防災関係機関ごとの具体的な措置内容は、機関ごとに別に定める。
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地震対策編 第6章
東南海・南海地震に関する対策
第3節 他機関に対する応援要請
1 他機関に対する応援要請については、第 3 章第 1 項第 2 節に準ずる。
なお、締結している応援協定は次のとおりである。
(1)地方公共団体
名
№
称
締
結
先
1
消防業務相互応援協定
土岐市、瑞浪市
2
消防業務相互応援協定
瀬戸市
3
消防業務相互応援協定
春日井市
4
消防業務相互応援協定
犬山市
5
消防業務相互応援協定
可児市、可茂消防事務組合
6
東濃地区消防相互応援協定
土岐市、瑞浪市、恵那市、中津川市、
7
岐阜県広域消防相互応援協定
県内全ての市町村
8
中央自動車道における消防相互応援協定
土岐市、瑞浪市、恵那市、中津川市
9
中央自動車道における消防相互応援協定
小牧市、春日井市
10
岐阜県内高速道路消防相互応援協定
県内 13 市 5 町 1 村 3 組合 1 広域連合
大垣市、土岐市、瑞浪市、恵那市、中津川市、
美濃市、関市、岐阜市、各務原市、羽島市、
飛彈市、高山市、郡上市、関ヶ原町、養老町、
安八町、岐南町、笠松町、白川村、不破消防
組合、大垣消防組合、中濃消防組合、羽島郡
広域連合
11
東海環状自動車道路における」消防相互応
豊田市、瀬戸市、土岐市、可茂消防事務組合、
援協定
中濃消防組合
12
岐阜県防災ヘリコプター応援協定
岐阜県
13
岐阜県及び市町村災害時相互応援協定
岐阜県及び県内全ての市町村
14
水道事故等による相互応援協定
春日井市水道事業(多治見市水道事業との協定)
15
水道事故等による相互応援協定
瀬戸市水道事業(多治見市水道事業との協定)
16
水道事故等による相互応援協定
犬山市水道事業(多治見市水道事業との協定)
17
東海環状自動車道沿線都市災害時相互応
援に関する協定
関市、美濃市、瑞浪市、美濃加茂市、土岐市、
可児市、瀬戸市、豊田市
18
災害時相互応援協定
飯田市
19
災害時相互応援協定
高浜市
20
災害時相互応援協定
田原市
21
災害時相互応援協定
草津市
22
大規模土砂災害時における相互連携対応
国土交通省中部地方整備局、多治見砂防国道
に関する協定
事務所
23
災害時相互応援協定
東京都足立区
24
災害時相互応援協定
大阪府河内長野市
25
災害時相互応援協定
環境自治体会議会員のうち30市区町
26
災害時相互応援協定
安城市、新城市、掛川市、飯田市
27
災害時相互応援協定
北名古屋市
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地震対策編 第6章
東南海・南海地震に関する対策
(2)民間団体等
名
№
1
称
締
災害時における生活必需物資の供給協力
結
先
㈱バロー
に関する協定
2
災害時における医薬品等の供給協力に関
多治見市薬友会
する協定
3
災害時における米穀の供給協力に関する協定
みのライス㈱
4
災害時における燃料等の供給協力に関する協定
岐阜県石油商業協同組合多治見支部
5
緊急放送設備の使用に関する協定
㈱エフエムたじみ
6
都市ガス災害対策に関する協定
東邦ガス㈱ (消防本部との協定)
7
災害時の放送に関する協定書
おりべネッ
トワーク㈱
8
災害時応援協力に関する協定
多治見市建設工業会
9
災害時における水道業務の応援に関する
多治見市管工事協同組合(多治見市水道事業
協定
との協定)
災害時等における水道資材の供給協力に
山彦㈱ (多治見市水道事業との協定)
10
関する協定
11
災害時等における水道資材の供給協力に
関する協定
安田㈱ (多治見市水道事業との協定)
12
緊急時における応急生活物資確保等の協
生活協同組合コープぎふ
力に関する協定
13
緊急時におけるLPガスの供給に関する協定
㈳岐阜県エルピーガス協会土岐支部多治見地区会
14
災害時における応援協力に関する協定
㈳岐阜電業協会多治見部会
15
緊急事態における災害応急対策の応援に
㈱TYK
関する協定
16
災害時における生活用水の確保等支援協
力に関する協定
岐阜県恵那生コンクリート協同組合
17
災害時における医療救護活動に関する協定
(一社)多治見市医師会
18
災害時における飲料水等の提供に関する協定
多治見市自警団
19
災害時要援護者宅家具転倒防止講座に関
全建総連建設労働組合多治見総支部
する協定
20
21
災害時における災害廃棄物の仮置場確保
王春工業㈱、小名田木節㈱、寿和工業㈱、日
に関する協定
章産業㈱、博国砕石㈱
災害発生時おける福祉避難所の使用に関
(医)仁寿会、(福)薫風会
する協定
22
中日本高速道路株式会社名古屋支社多治
見保全サービスセンターの施設及び設備
中日本高速道路㈱名古屋支社多治見保全サー
ビスセンター
の避難所としての一時使用に関する協定
23
災害時における食糧品供給に関する協定
東濃学校給食炊飯センター㈱
24
災害発生時おける福祉避難所の使用に関
する協定
(福)美徳会
25
災害時における一時避難場所としての使
平成観光㈱
用に関する協定
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地震対策編 第6章
東南海・南海地震に関する対策
(3)その他覚書
№
名
称
締
結
先
1
非常災害時における学校開放に関する覚書
県立多治見北高等学校
2
非常災害時における学校開放に関する覚書
県立多治見工業高等学校
3
非常災害時における学校開放に関する覚書
私立多治見西高等学校
4
非常災害時における学校開放に関する覚書
県立多治見高等学校
5
非常災害時における特別養護老人ホーム
特別養護老人ホーム たじみ陶生苑
開放に関する覚書
6
非常災害時における特別養護老人ホーム
特別養護老人ホーム ベル・ツリー
開放に関する覚書
7
災害支援協力に関する覚書
多治見郵便局
2 市は必要があるときは、1に掲げる応援協力に従い、応援を要請するものとする。
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地震対策編 第6章
第4項
東南海・南海地震に関する対策
地震防災上緊急に整備すべき施設等の整備計画
施設等の整備はおおむね五箇年を目途として行うものとし、具体的な事業施行等に当たっては、
施設全体が未完成であっても、一部の完成により相応の効果が発揮されるよう、整備の順序及び
方法について考慮するものとする。
1 建築物、構造物等の耐震化については、第 2 章第 4 項第 1 節 2(1)及び(2)に準ずる。
2 避難地の整備については、第 2 章第 3 項第 1 節 2 及び 3 に準ずる。
3 避難路の整備については、第 2 章第 3 項第 1 節 4 に準ずるとともに、避難の円滑化を図るた
め、避難路有効幅員の確保や安全性の向上など、必要な整備を実施するものとする。
4 消防用施設の整備等については、第 2 章第 4 項第 2 節 2 に準ずる。
5 緊急輸送を確保するために必要な道路の整備については、第 2 章第 2 項第 5 節 1 に準ずる。
6 通信施設の設備については、第 2 章第 2 項第 3 節 1 に準ずる。
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地震対策編 第6章
第5項
東南海・南海地震に関する対策
防災訓練計画
1 市及び防災関係機関は、地震防災対策推進計画の熟知、関係機関及び地域の自主防災組織と
の強調体制の強化を目的として、推進地域に係る大規模な地震を想定した防災訓練を実施する
ものとする。
2 1の防災訓練は、少なくとも年1回以上実施するものとする。
3 市は、自主防災組織等の参加を得て訓練を行う場合には、県に対し、必要に応じて助言と指
導を求めるものとする。
4 市は、県、防災関係機関、自主防災組織等と連携して、具体的かつ実践的な訓練を行う。
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地震対策編 第6章
第6項
東南海・南海地震に関する対策
地震防災上必要な教育及び広報に関する計画
市は、防災関係機関、地域の自主防災組織、事業所等の自衛消防組織等と協力して、地震防災
上必要な教育及び広報を推進するものとし、その他必要な事項は第 2 章第 1 項第 1 節に準ずる。
1 市職員に対する教育
地震災害応急対策業務に従事する職員を中心に、地震が発生した場合における地震災害応急
対策の円滑な実施を図るため、必要な防災教育を行うものとする。
防災教育は、各部、各課、各機関ごとに行うものとし、その内容は少なくとも次の事項を含
むものとする。
(1)東南海・南海地震に伴い発生すると予想される地震動等に関する知識
(2)地震等に関する一般的な知識
(3)地震が発生した場合に具体的にとるべき行動に関する知識
(4)職員等が果たすべき役割
(5)地震防災対策として現在講じられている対策に関する知識
(6)今後地震対策として取り組む必要のある課題
(7)家庭内での地震防災対策の内容
2 住民等に対する防災意識の啓発
市は、関係機関と協力して、住民等に対する防災意識の啓発を実施するものとする。
防災意識の啓発は、地域の実態に応じて地域単位、職場単位等で行うものとし、その内容は、
少なくとも次の事項を含むものとする。
なお、その方法として、印刷物、ビデオ等の映像、各種集会の実施など地域の実情に合わせ
た、より具体的な手法により、自助努力を促し地域防災力の向上を図ることにも留意しながら、
実践的な啓発を行うものとする。
(1)東南海・南海地震に伴い発生すると予想される地震動等に関する知識
(2)地震等に関する一般的な知識
(3)地震が発生した場合における出火防止、初期消火及び自動車運行の自粛等防災上とるべき
行動に関する知識
(4)正確な情報入手の方法
(5)防災関係機関が講ずる災害応急対策等の内容
(6)各地域におけるがけ地崩壊危険地域等に関する知識
(7)各地域における避難場所及び避難路に関する知識
(8)避難生活の運営に関する知識
(9)平素住民が実施しうる応急手当、生活必需品の備蓄、家具の固定、出火防止、ブロック塀
の倒壊防止等の家庭内対策の内容
(10)住居の耐震診断と必要な耐震改修の内容
3 児童、生徒等に対する防災意識の啓発
4 防災上重要な施設管理者に対する防災意識の啓発
5 自動車運転者に対する防災意識の啓発
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地震対策編 第6章
東南海・南海地震に関する対策
6 相談窓口の設置
市は、地震対策の実施上の相談を受けるため必要な窓口を設置するとともに、その旨周知徹
底を図るものとする。
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