第3章 2005 年度の研究成果 2002~2004 年度に整備したインフラ・設備を活用して、2005 年度も引き続き、事業推進担当者が COE フェロー(11 名)および若手研究者(15 名)を支援し、担当者間でも連携し、特殊構造物質創 製のための具体的な研究目標達成のための基礎・応用研究を推進するとともに、次世代を担う若手研 究者の育成を行った。具体的活動内容を以下に示す。 1 COE フェローの研究活動の推進 特殊構造物質・材料の新創製プロセス開発、新物性発現機構解明、構造・物性評価新技術開発を目 標とする新規性、萌芽性に富んだ研究申請を世界中の若手研究者から募集し、厳正な審査の元で選定 した 11 名のポスドク(COE フェロー)が研究活動を推進した。 (表2参照) 2 若手共同プロジェクト研究制度の実施 前年度に引き続き、本プログラムに関係する部局および研究所に所属する博士後期課程(DC) 、ポ スドク(PD)で、34 歳以下の若手研究者を対象に、事業推進担当者からの支援を受けて行う新規性、 萌芽性に富んだ研究を募集し、審査の上、15 名に 100~150 万円の研究費を補助した。 (表2参照) 3 研究会の開催 本プログラムが 2005 年度に主催あるいは共催した研究会を表3に示す。 4 研究発表概要 事業推進担当者による 2005 年度の研究発表件数を以下に示す。なお、 ( )内は 10 名の評価対象者 による数を示す。 ・オリジナル論文総数 372 (180)件 (掲載誌:Applied Physics Letters, Physical Review B, Journal of Applied Physics, Journal of Alloys and Compounds, Acta Materialia, Scripta Materialia, Nature Materials, Journal of the American Ceramic Society, Japanese Journal of Applied Physics, Journal of Magnetism and Magnetic Materials など) ・国内外会議発表・講演 ・特許権等 26 (16)件 ・各種受賞等 17 (10)件 ・新聞発表等 23 (12)件 254 (33)件 博士課程後期2年 博士課程後期2年 博士課程後期2年 博士課程後期2年 博士課程後期2年 博士課程後期2年 博士課程後期2年 博士課程後期2年 博士課程後期2年 博士課程後期1年 博士課程後期1年 博士課程後期1年 鈴木 貴博 道内 真人 後藤 龍太 介川 裕章 車 雨烈 梶田 徹也 谷川 和男 沓掛 健太朗 坂田 正人 家形 諭 金 中正 増田 聡 Wang Chuanbin 博士課程後期3年 COEフェロー COEフェロー 賈 非 高久 佳和 COEフェロー 君島 堅一 博士課程後期3年 COEフェロー 崔 予文 和田 武 COEフェロー 林 載元 ポスドク COEフェロー Ju Jing 夏 衛星 COEフェロー COEフェロー COEフェロー Jun-Zhong Wang Hanliang Zhu COEフェロー 森 道康 Bian Zan COEフェロー 1,500,000 1,500,000 1,500,000 1,500,000 1,500,000 1,000,000 1,500,000 1,500,000 1,500,000 1,500,000 1,500,000 1,500,000 1,500,000 1,500,000 1,500,000 1,400,000 1,500,000 1,350,000 1,500,000 1,500,000 1,500,000 1,500,000 1,500,000 1,500,000 1,500,000 1,500,000 支援対象者身分 研究費支給額 (選択肢) (単位 円) 佐々木 健一 支援対象者氏名 新Ce基バルク金属ガラスの形成能、熱的安定性、機械的性質および変形挙動 2005.4.1-2006.3.31 2005.4.1-2006.3.31 2005.4.1-2006.3.31 2005.4.1-2006.3.31 2005.4.1-2006.3.31 2005.4.1-2006.3.31 2005.4.1-2006.3.31 2005.4.1-2006.3.31 2005.4.1-2006.3.31 2005.4.1-2006.3.31 2005.4.1-2006.3.31 2005.4.1-2006.3.31 2005.4.1-2006.3.31 2005.4.1-2006.3.31 2005.4.1-2006.3.31 工(金属フロンティア)・石田研 多元・一色研 理(物理)・豊田研 環境・丸山研 金研・井上研 備 考 バルクガラス合金及びナノ結晶機能材料の作製と開発 工(金属フロンティア)・日野研 工(知能デバイス)・猪俣研 工(知能デバイス)・猪俣研 工(材料システム)・粉川研 理(物理)・豊田研 工(金属フロンティア)・石田研 金研・井上研、工(知能デバイス) 工(材料システム)・川崎研 微小重力下における高純度単結晶半導体マイクロ粒子の作製および過冷却凝固メ カニズム 工(応物)・宮﨑研 多元・進藤研、工(材料システム) ナノチップを用いた電子線ホログラフィーによる先端材料の電場及び磁場の評価 F/N/F/N多層膜(F:強磁性体、N:非磁性体)構造の磁気緩和定数測定 磁性半導体が示す強磁性発現の機構についての理論的研究 金研・前川研、理(物理) 高変換効率多結晶Si太陽電池実現に向けた人工多結晶Si成長技術の創生とその評 金研・中嶋研、理(物理) 価 プラズマ励起MOCVD法による金属ナノ粒子分散セラミックス膜の合成と高機能化 金研・後藤研、工(材料システム) 層状ペロブスカイト型酸化物へのLiインターカレーションによる新超伝導物質の創製 工(応物)・小池研 チタン系酸化物を用いた結晶粒微細化による新材料開発のための熱力学的研究 強磁性トンネル接合における低電流スピン注入磁化反転 強磁性絶縁体を用いた室温動作可能なスピンフイルタ素子開発に関する研究 粒界ナノ工学による高特性粒界制御材の開発 テラヘルツ分光装置を用いた、準2次元有機伝導体の伝導ダイナミックスの研究 第2相を分散させた鉛フリー高温はんだの開発と実装試験 多孔質バルク金属ガラスの創製、特性解明と応用に関する研究 電子線ホログラフィー及び計算機シミュレーションによるハードディスク記録媒体の磁 多元・進藤研 化転移機構の研究 金研・後藤研 金研・井上研 原子レベルで構造制御した酸化鉄ナノ粒子の合成法の開発および制御機構の解明 多元・早稲田研 コバルト合金熱力学データベースの開発 ストイキオメトリー制御された高品位IVB金属ナノ酸化膜の作製と評価 新しいミクロ多孔性金属ボロン酸化物に基づいた空間電荷輸送物質の探索 超塑性とクリープ性に優れたTi基金属化合物の組織設計 金研・櫻井研 金研・前川研 量子モンテカルロ法による超伝導材料および光学材料の量子位相制御に関する研 究 ペンタセン薄膜-基板間界面構造の研究 金研・川添研 カーボンナノチューブ系における構造と物性 研究テーマ 2005.9.12-2006.3.31 レーザーアブレーション法による強誘電体薄膜の作製 2005.6.1-2006.3.31 2005.5.1-2006.3.31 2005.5.1-2006.3.31 2005.4.1-2006.3.31 2005.4.1-2006.3.31 2005.4.1-2006.3.31 2005.4.1-2006.3.31 2005.4.1-2006.3.31 2005.4.1-2006.3.31 2005.4.1-2006.3.31 (例:2004.4.1 - 2006.3.31) 研究費支給期間 表2 2005年度 若手研究者支援実績 表3 21 世紀 COE プログラムが主催・共催して 2004 年度に開催した研究会 開催日 H17.8.1-3 内 容 参加者 岩沼屋(仙台) 61 名 第 2 回物質・材料若手学校 学外 3 名 主催:IFCAM 学内 58 名 光州科学技術院(韓国) 約 100 名 H17.8.18-20 21COE「新材料科学」京大−東北大−韓国 KAIST 合 東北大学から教員 2 名、学生 22 同シンポジウム 名 金属材料研究所(仙台) 約 100 名 IFCAM International Conference on “Frontiers 事業推進担当者 8 名、 H17.12.7-9 of Materials Science” 若手プロジェクト研究者(学 生)8 名 H18.3.31 金属材料研究所(仙台) 事業推進担当者 13 名、 若手研究者報告会 フェロー11 名、 若手プロジェクト研究者 16 名
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