みやぎ特許ビジネス市 2007/02/15 気孔任意制御を可能とした 気孔任意制御を可能とした 高機能多孔質体 高機能多孔質体 - Outline - ◆ 当センター紹介 ◆ 本特許に関連した市場規模 ◆ 本特許ならびに技術に関する概要 ◆ ビジネスプラン 宮城県産業技術総合センタ- 阿部一彦 宮城県産業技術総合センターの概要 組織 ●72名(技術66名/事務6名) ◆人事、給与、予算、決算、庁舎管理 事務局 企画・知財班 所長 企画・ 事業推進部 副所長兼 事務局長 副所長 機械電子 情報技術部 副所長 基盤技術高度化 支援センター 工業系 知的財産センター 材料開発・ 分析技術部 食品 バイオ技術部 ◆企画・調整 ◆知的財産管理・成果普及 ◆情報収集・提供 ◆ネットワーク維持管理 基盤技術高度化支援班 ◆技術支援の総合窓口 ◆産学官連携 モノづくり設計支援班 ◆製品設計・ラピットプロトタイピング デバイス技術開発班 ◆磁性デバイス設計・解析技術 電子応用技術開発班 ◆EMC技術 ◆振動・環境試験 情報技術開発班 ◆電子機器設計・制御 ◆情報処理 機能材料開発班 ◆粉体成形焼結 ◆ 粉体焼結 ◆材料、成形加工 材料応用技術班 ◆超精密加工 ◆精密測定 分析評価班 ◆物性評価分析 ◆強度評価非破壊検査 食品機能班 ◆機能性成分の探索・食品衛生 プロセス応用班 微生物・バイオ応用班 ◆食品加工プロセス・食品物性評価 ◆微生物・酵母の探索 醸造 宮城県産業技術総合センターの概要 技術的支援メニュー 技術相談 (無料) 工業技術に関わる相談を承ります。 電話:022-377-8700(代表) 電子メール:[email protected] FAX:022-377-8712 (有料) 各種、試験・分析・測定・評価等を、 センター職員が行います。 施設・機器開放 (有料) お客様が、センター内の施設・機器等を利用して、 試験・分析・測定・解析等を行うものです。 技術改善支援 (有料) お客様の技術的課題に、 センター職員が一緒になって取り組みます。 実用化研究室 (有料) 試験分析 研究室を一定期間占有し、センターの技術支援を 受けながら、実用化研究を行っていただけます。 高機能多孔質体開発の基本背景 高機能多孔質体開発の基本背景 県内企業から多孔質体に関する技術相談 多孔質体の気孔任意制御に関する基本・関 連特許がなく、オリジナルの特許戦略が可能 幅広い多用途展開が可能 (水・油処理用 フィルタ-、排ガスフィルタ-、真空吸着プレ-ト、 通気性金型、 電極材料、…) 気孔を任意制御した多孔質体開発に着手 本特許に関連した多孔質材料の市場予測 本特許に関連した多孔質材料の市場予測 億円 (社)発明協会による調査 3500 構造部材(通気性金型材等) 3000 生体材料(人工骨、人工歯根 等) セラミックフィルター(精密濾過 用、浄化用フィルター等) 断熱材(断熱タイル等) 2500 2000 1500 排ガスフィルター(ディーゼル パティキュレート用等) 濃度センサー(空燃比セン サー、酸素センサー等) 触媒・触媒担体(部分酸化用 担体等) 1000 500 0 2006年 2007年 2008年 2009年 「多孔性セラミックスの新展開」 :東レリサーチ出版 及び経済産業省工業統計「プラスチック型」金型生 産実績を基に予測 本特許の主たる特徴 本特許の主たる特徴 (モデル図) 開発品 従来品 気孔 通電加熱焼結法 <スポンジ型> 気孔分布: 不連続 気孔制御: 困難 通 気 性: 低い 結 合: 過焼結による粒内結合 製造時間*): 長い(約2h) *) φ50mm×5mm厚 <アグリゲ-ト型> 連続 可能 高い 粒子間ポイント結合 短い(約1h) 高機能多孔質体の作製方法 高機能多孔質体の作製方法 従来の通電加熱焼結法は・・・ 完全な緻密構造 通電加熱焼結法の原理 ・ 電流、電圧、加圧力:大 P ・ 焼結温度:高 ・ 保持時間:長 低加圧・低温度、変位停止・・・ 粉体 接点部分の選択的焼結 → ・ 高い通気性 → 各種フィルタ-製品 ・ 高い機械的強度 P → 真空吸着プレ-ト、 通気性金型、・・・ 多孔質構造 気孔率と機械的特性との相関関係 気孔率と機械的特性との相関関係 従来品 気孔率 【%】=通気性 開発品 従来の多孔質体と比べると... ・ 気孔率を高くできる ・ 気孔率も機械的強度も高くできる 本特許の活用 ・ 気孔率と機械的強度のバランスがとれる 機械的強度 【MPa】 開発成果 開発成果 1.通気性金型への適用例 1.通気性金型への適用例 【SUS440C系】 【SUS440C系】 【市販品】 R.D: 80.5 % 通気量:0.18L/min:、硬度:485.3HMV 2cm 【開発品】 R.D: 77.9 % 0.1mm 通気量:2.33L/min:、硬度:648.9HMV 通気量 硬度 13.0倍 1.3倍 2cm 0.1mm 2.排ガスフィルターへの適用例 2.排ガスフィルターへの適用例 【SiC】 【SiC】 エンジン側 多孔質フィルタ-部 ガス 排気 方向 排気管 フィルタ-材【開発品】 2cm フィルタ-の構造 フィルタ-の構造 【SiC】 【SiC】 SiC + 0.5wt%Y2O3 、1700℃ - 30min、30MPa 【RD:52.6%】 表面状態 粒子界面状態 球状成形体 粒子間ネッキング形成 空隙(通気部) 500μm SiC粒子間の隙間は、粒子状物質を確実にトラップ 構造体と球状成形体とのW効果 50μm オリジナル 特許要件 特許要件 ●発明の名称 無機質系多孔質体およびその製造方法(請求項:16) ●出願日 ●公開番号 ●審査請求日 ●出願人 ●発明者 平成13年12月4日 特開2003-171185 平成16年11月25日 宮城県 斎藤雅弘、阿部一彦 発明の構成 発明の構成 無機系多孔質体:請求項1 無機系多孔質体:請求項1 材料 隣接粒子が接点接合 → 連続する空隙を形成 製造方法:請求項1、4 製造方法:請求項1、4 ・加圧・通電加熱処理 原料:請求項7、8、9 原料:請求項7、8、9 ・易焼結性材料 ・難焼結性セラミックス系 ・高融点メタル系 応用 製造 ・焼結温度保持中に変位停止 製品例:請求項2、3 製品例:請求項2、3 真空吸着プレート 排ガスフィルター 変位制御条件:請求項5 変位制御条件:請求項5 ・変位開始後10分以内に停止 通気性金型 など 装置 + 機器 ( 多孔質体) バインダー:請求項10、 バインダー:請求項10、 11、12、13 11、12、13 ・混合量10%以下 ・均一にコーティング ・金属、絶縁材料 焼結条件:請求項6、11、14 焼結条件:請求項6、11、14 ・加圧力≦100MPa ・最高電圧20V以下、低温焼結 ・昇温・降温速度≦500℃/分 冶具:請求項15 冶具:請求項15 ・電気抵抗:≧10μΩ・m 後処理:請求項16 後処理:請求項16 ・平面研削、電解エッチング 2006,12月 TV放映、ネット配信中!! http://www.co-ip.jp/modules/wordpress2/index.php?p=86 通電加熱焼結法(SPS)を用いた特許展開 通電加熱焼結法(SPS)を用いた特許展開 SPS技術 応用製品(技術) バインダ-レス化 バインダ-レス化 (特許3853438号) 基礎 超高速焼結・量産化 超高速焼結・量産化 超高速拡散接合 超高速拡散接合 ポアフリ-化 ポアフリ-化 超塑性 超塑性 (特開2002-283239) (特願2006-131207) 出願 (特開平11-130523) 拒絶応答 焼結ギア、量産焼結品 大型焼結体、異種材料接合体 非球面レンズ金型、ダミ-プレ-ト (特開平10-087369) 権利放棄 応用 気孔任意制御 気孔任意制御 線膨張制御 線膨張制御 極薄化 極薄化 (特開2001-140003) 審査請求 耐高温部材、耐高温酸化部材 (特開2003-171185) 審査請求 (特開平11-021662) 審査請求 (特願2005-227983) 出願 フィルタ-、吸着プレ-ト、通気性金型 成膜装置用防着板 切断ブレ-ド、薄膜センサ- 本特許が対象とする市場と競合品の動向 本特許が対象とする市場と競合品の動向 ●対象とする市場:焼結多孔質部材 (水・油処理用フィルタ-、排ガスフィルタ-、通気性金型、 電極材料、…) ●エンドユーザー:機械製造業、半導体製造業 等 ●既存の競合品:多孔質体としての基本特性が低い 真空吸着プレート:吸着力が低い 通気性金型 : 耐久性が低い フィルタ-材 : 通気量が低い 販売量伸び悩み 本特許による売り上げの大幅な伸びが期待される ビジネスプラン ビジネスプラン 市場・ビジネス戦略 営業利益 : 1年目;△0.1 営利 売上 市場 (社)発明協会による調査 2年目;1.4 ・0 ・15.7 ・32.7 ・0 ・5.2 ・10.6 ・0 ・2.4 ①触媒・触媒担体 ②濃度センサー ③排ガスフィルター ・市場規模: 1636億円(2009年) ・市場規模: 532億円(2009年) ・市場規模: 260億円(2009年) ・5.2 ・0 ・1.4 単位:億円 3年目;6.0 ・3.0 ④セラミック フィルター ・市場規模: 152億円(2009年) ・0 ・1.4 ・2.9 ・0 ・1.2 ・6.2 ⑤生体材料 ⑥構造部材 ・市場規模: 143億円(2009年) ・市場規模: 124億円(2009年) 無機多孔質体の応用製品、その製品の コア部品の製造販売 基本戦略 無機多孔質体の応用製品分野でニッチで高付加 価値製品のオンリー・ワン企業を狙いとする 機会 事業 と 事業 戦略 ◇今後益々発展する技術分 野である ◇トータル市場は巨大である ◇市場細分化戦略で小資本 でも参入可能。オンリー・ワン 企業になれる可能性がある 各種フィルタ-、 構造用部材への 解決すべき課題 ◇ターゲット分野における高いニーズと高付加価値が 期待できる商品の探索 ◇ニーズに合致した製品の実用化の研究・開発 ◇利益の出る量産体制の整備 展開が有望 まとめ まとめ 本特許による高機能多孔質体は・・・ 気孔径・分布の任意制御が可能 機械的強度を保ちつつ、高い通気性を確保 従来法より短時間(約1/2)で作製可能 材種を問わない(無機質系に限定) 真空吸着プレートのほか、フィルター、 通気性金型など、多用途展開が可能 求む 実用化をめざした試作パートナー 特許ライセンス条件について 特許ライセンス条件について ●ライセンスの形態 実施許諾 ●ライセンスに関連した支援事項 ※) 1) スペックに応じた多孔質体の基本設計 2) 気孔の形状、サイズ、分布を任意に制御した 多孔質体の試作ならびに委託開発 3) ユーザー動向、市場動向の調査、ならびに 本発明に関連した技術開発 4) 本特許に関連した技術研修 ※)上記は全て、県の規定に基づいた所定の費用が必要 連絡先 連絡先 ●宮城県産業技術総合センター 材料開発・分析技術部 機能材料開発班 阿部一彦 TEL:022-377-8700 FAX:022-377-8712 URL:http://www.mit.pref.miyagi.jp/ ●宮城県知的所有権センター 特許流通アドバイザー 菅原英州 TEL:022ー377-8725 URL:http://www.mit.pref.miyagi.jp/mipc/index.html ご清聴ありがとうございました
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